JP2007288640A - 音声通信端末の雑音除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ係数の演算を行うことなく、リアルタイムに所望のフィルタ特性を得ることができる音声通信端末の雑音除去装置を提供する。
【解決手段】通信網を介して受信した受信音声信号に含まれる雑音成分の除去をなす音声通信端末の雑音除去装置であり、各々が供給されるフィルタ係数列を示す係数設定信号に応じてフィルタ特性を発揮し、かつ受信音声信号を受信する初段フィルタとこれに直列接続した複数の後段フィルタをも含むデジタルフィルタ列と、該デジタルフィルタ列を構成する複数のデジタルフィルタの各々の特性を指定する指定入力を生成するフィルタ特性指定手段と、複数のフィルタ係数列を保持し、該複数のフィルタ係数列の中から前記指定入力に対応するフィルタ係数列を抽出し、これを該複数のデジタルフィルタの各々に供給するフィルタ係数設定手段と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声信号の特定周波数成分のみを除去する音声通信端末装置の雑音除去装置に関する。
電話機等の音声通信端末において、送話者が雑音の多い状況下で通話する場合や電話回線にノイズが混入した場合に、これらの雑音によって送話者の通話音声が聞き取りにくくなるのを防ぐために、特定周波数帯域の信号のみを通過させるフィルタを該電話機等に設けることにより、送話者の通話音声を明瞭にする処理を行うようにしたものが知られている。この場合において、該電話機等に使用されるフィルタは、例えば人間の声の周波数帯域のみを通過させる固定された特性のみを備えるものであった(特許文献1)。
一方、電話回線や無線用の電波に混入するノイズや、電話機等に備えられたマイクロフォンに入力される雑音を検出し、検出されたノイズレベルに応じてフィルタ係数を演算し、これをデジタルフィルタに設定することにより、該デジタルフィルタのフィルタ特性を適宜変化させて送話者の通話音声を明瞭にするようにしたものも知られている(特許文献2)。
特開平5−252253号公報 特開平7−235969号公報
しかしながら、人間の声の周波数帯域および雑音の周波数帯域は様々であり、上記した前者の周波数特性が固定された単一のフィルタだけでは、あらゆる状況下において明瞭な通話音声を得ることは困難であった。
また、上記した後者の電話機の如く検出されたノイズレベルに応じてフィルタ係数を演算し、デジタルフィルタの特性を適宜変化させる場合には、上記した問題点は改善されるものの、フィルタ係数の演算に時間がかかり、その結果、送話者の音声が電話機等のスピーカから出力されるまでの時間に遅延が生じることとなる。音声通信を行う際、通話音声の遅延が大きくなると会話のテンポがずれて会話自体が困難となる。特にVoIP(Voice over Internet Protocol)を使用したIP電話においては、もともと音声圧縮および伸張処理に伴う遅延、パケット化による遅延、IPパケットがネットワーク上を通過する際に生じる遅延があり、これ以外の他の要因による更なる遅延時間の増大は、リアルタイム性が要求される音声通信において好ましくない。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、フィルタ係数の演算を行うことなく、リアルタイムに所望のフィルタ特性を得ることができる音声通信端末の雑音除去装置を提供することを目的とする。
本発明の音声通信端末装置の雑音除去装置は、通信網を介して受信した受信音声信号に含まれる雑音成分の除去をなす音声通信端末の雑音除去装置であって、各々が供給されるフィルタ係数列を示すフィルタ係数信号に応じてフィルタ特性を発揮し、かつ該受信音声信号を受信する初段フィルタを含み、これに直列接続した複数の後段フィルタをも含むデジタルフィルタ列と、該デジタルフィルタ列を構成する複数のデジタルフィルタの各々の特性を指定する指定入力を生成するフィルタ特性指定手段と、複数のフィルタ係数列を保持し、該複数のフィルタ係数列の中から該指定入力に対応するフィルタ係数列を抽出し、これを該フィルタ係数信号として該複数のデジタルフィルタの各々に供給するフィルタ係数設定手段と、を含むことを特徴とする。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。本実施例においては、本発明をIP電話端末に適用した例について説明するが、これに限定されず、デジタル音声信号を送受信しこれを再生する携帯電話端末やPHS等の音声通信端末や、一般の電話機とIPネットワーク間に設けられ、呼制御を行うためのVoIPゲートウェイ、その他デジタル音声信号の処理を行うあらゆる機器に適用することも可能である。図1は、本発明の雑音除去装置を備えた音声通信端末としてのIP電話端末01の機能ブロック図である。
入力インターフェイス11はインターネットやイントラネット等のIPネットワーク100に接続し、IPネットワーク100を介して供給されるデジタル音声信号が格納されたIPパケットを受信するためのインターフェイスである。入力インターフェイス11に受信された受信パケットは、IPパケット処理部12に送信される。
IPパケット処理部12は、入力インターフェイス11から受信した受信パケットをいったん蓄積し、パケット間の到達時間間隔を調整して、逆パケット化処理を行い、受信デジタル音声信号を生成する。詳述するとVoIPでは音声データにRTPヘッダが付加されており、このRTPヘッダにはIPパケットの順序を示すシーケンス番号と、処理時間を示すタイムスタンプとが含まれている。IPパケット処理部12は、受信パケットのRTPヘッダに記されたシーケンス番号の順にバッファメモリ(図示せず)に格納し、タイムスタンプに従って逆パケット化処理を行う。生成された受信デジタル音声信号は、音声伸長部13に供給される。
また、IPパケット処理部12は、マイクロフォン32から入力された音声をIPネットワーク100を介して通話先に送信する場合には、デジタル符号化された送信デジタル音声信号を例えば20ミリ秒単位でパケット化してRTPヘッダ、UDPヘッダ、IPヘッダを付加して送信パケットを生成する。生成された送信パケットは出力インターフェイス23に送信される。
音声伸長部13は、例えばCS―ACELP(共役構造代数符号励振線形予測)方式等の所定の符号化処理によって圧縮された受信デジタル音声信号の伸長処理を行い、これをフィルタ部14に供給する。
操作入力部16は、電話番号を入力するためのプッシュボタン、受話音量を調節するためのボリューム調整ボタン、通話中に保留音を流すための保留ボタン等の各種操作ボタン(図示せず)の他、後述するフィルタ部14のフィルタ特性を設定するためのフィルタ特性指定ボタン(図示せず)が設けられている。操作入力部16は、ユーザによりこのフィルタ特性指定ボタンが操作され、フィルタ特性の指定がなされると、これに応じたフィルタ特性指定信号を生成して、これをフィルタ制御部15に供給する。
フィルタ制御部15は、フィルタ部14において所定のフィルタ特性を発揮させるべく予め設定された複数のフィルタ係数列を図示しないメモリ内に保持している。フィルタ処理部15は、操作入力部16から供給されるフィルタ特性指定信号に対応するフィルタ係数列を該メモリから抽出し、これをフィルタ係数信号としてフィルタ部14に供給する。
フィルタ部14は、フィルタ制御部15から供給されるフィルタ係数列を示すフィルタ係数信号に基づいて、フィルタ係数を設定することにより、フィルタ係数に応じたフィルタ特性を発揮する。すなわち、フィルタ制御部14は設定されたフィルタ係数に従って、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、若しくはバンドパスフィルタとして機能して、受信デジタル音声信号に混入したノイズや、雑音の除去を行う。フィルタリング処理がなされた受信デジタル音声信号は、D/A変換器17に送信される。
上記したフィルタ部14、フィルタ制御部15、操作入力部16によって、本発明の雑音除去装置02が構成される。
D/A変換器17は、受信デジタル音声信号をアナログ変換して受信アナログ音声信号を生成する。生成された受信アナログ信号はハンドセット30に設けられたスピーカ31に送信される。
ハンドセット30は、D/A変換器17より供給される受信アナログ音声信号を音声として出力するスピーカ31および音圧変化を受信して、音圧変化に応じた送信アナログ音声信号を生成するマイクロフォン32が設けられている。生成された送信アナログ音声信号はA/D変換器21に送信される。
A/D変換器21は、マイクロフォン32から供給される送信アナログ音声信号をPCM方式等によりデジタル変換し、送信デジタル音声信号を生成する。具体的には、A/D変換器21は、アナログ音声信号に対して8KHzでサンプリングし、8ビットで量子化することにより送信デジタル音声信号を生成する。生成された送信デジタル音声信号は音声圧縮部22に送信される。
音声圧縮部22は、PCM方式等によってデジタル変換された送信デジタル音声信号を例えばCS−ACELP(共役構造代数符号励振線形予測)方式等の所定の方式によって圧縮処理を行う。圧縮された送信デジタル音声信号は、IPパケット処理部12に送信される。IPパケット処理部12は上記した如く、送信デジタル音声信号を所定時間毎に分割してRTPヘッダ、UDPヘッダ、IPヘッダを付加して送信パケットを生成する。生成された送信パケットは出力インターフェイス23に送信される。
出力インターフェイス23は、IPネットワーク100に接続し、IPネットワーク100を介して送信パケットを通話先に送信するためのインターフェイスである。
次に、フィルタ部14の詳細の構成について図2を参照しつつ説明する。図2に示す如くフィルタ部14は、直列接続された複数のデジタルフィルタ14a、14b、14c・・・を含んでいる。音声伸長部13より供給される受信デジタル音声信号は、デジタルフィルタ14aに入力され、デジタルフィルタ14aの出力は、デジタルフィルタ14bに入力され、更にデジタルフィルタ14bの出力はデジタルフィルタ14cに入力される。つまり、フィルタ部14に入力された受信デジタル音声信号は、複数のデジタルフィルタ14a、14b、14c・・・のそれぞれよって、複数回のフィルタリング処理がなされるようになっている。
各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・のそれぞれには、フィルタ制御部15から個別にフィルタ係数列を示すフィルタ係数信号が供給され、各デジタルフィルタは、フィルタ係数列に基づいて、それぞれのフィルタ特性を発揮する。
フィルタ制御部15は、上記した如くデジタルフィルタ14a、14b、14c・・・のフィルタ特性を特定するためのフィルタ係数列をメモリ内に複数保持している。すなわち、フィルタ制御部15は、各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・を、所望のカットオフ周波数のハイパスフィルタ若しくはローパスフィルタとして機能させるべく複数のフィルタ係数列を保持している。フィルタ制御部15においてフィルタ係数列を複数保持することによって、デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・をハイパスフィルタ若しくはローパスフィルタとして機能させる場合のカットオフ周波数は、例えば100Hzステップで調整することが可能となっている。
フィルタ制御部15は、操作入力部16からのフィルタ特性指定信号を受信すると、メモリ(図示せず)内に保持している当該フィルタ特性指定信号に対応するフィルタ係数列を抽出し、これをフィルタ係数信号として各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・に供給する。
操作入力部16には、図示しないフィルタ特性指定ボタンが設けられており、各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・毎に、フィルタの種類(ハイパス/ローパス)の選択およびカットオフ周波数の選択をすることが可能となっている。この操作入力部16におけるフィルタ特性の指定操作は、各デジタルフィルタの各々について予め設定されたフィルタ特性メニューの中から所望の特性を選択することにより行われる。
図3は、デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・の詳細の構成を示す図である。各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・の構成はそれぞれ同一であり、図3に示す如く、直列接続された複数の遅延素子D1〜D4と、各遅延素子D1〜D4の出力端に接続された複数の乗算器A1〜A4と、各乗算器A1〜A4の出力を加算する加算器ADDとを含んでいる。尚、図3においては、一例として遅延素子の数を4個、乗算器の数を5個とした4次のデジタルフィルタの構成としているが、遅延時間や実現したいフィルタ性能に応じて適宜変更することが可能である。
遅延素子D1には、サンプリング周期に同期して受信デジタル音声信号系列X(n)が順次入力され、これを1クロックだけ遅延させてこれを遅延素子D2に供給するとともに乗算器A2にも供給する。同様に遅延素子D2は、遅延素子D1から順次供給される受信デジタル音声信号列X(n)を1クロック遅延させて遅延素子D3に供給するとともに乗算器A3にもこれを供給する。遅延素子D3、D4においても同様な処理を行う。
乗算器A1〜A5のそれぞれには、フィルタ制御部15から供給されるフィルタ係数列を示すフィルタ係数信号によって係数値h(0)〜h(4)がそれぞれ設定される。乗算器A1は、順次入力される受信デジタル音声信号系列X(n)と設定された係数値h(0)とを乗算し、乗算器A2〜A5は、各遅延素子D1〜D4から供給される遅延時間が付加された受信デジタル音声信号系列X(n)と各乗算器A2〜A5に設定された係数値h(1)〜h(4)とを乗算する。
加算器ADDは、サンプリング周期毎に各乗算器A1〜A5の出力を加算し、この結果を各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・の出力信号系列Ya(n)、Yb(n)、Yc(n)・・・として出力する。
各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・は、適当なフィルタ係数h(0)〜h(4)を設定することにより、所望のフィルタ特性を発揮する。
上記した如く、1番目のデジタルフィルタ14aの出力信号系列Ya(n)は次段のデジタルフィルタ14bの入力信号系列として入力される。デジタルフィルタ14bは、信号系列Ya(n)について上記した処理と同様に畳み込み演算を行って出力信号系列Yb(n)を出力する。デジタルフィルタ14c以降も同様の処理を行い、フィルタ部14は、最終的な出力信号系列Y(n)を出力する。
すなわち、各デジタルフィルタ14a、14b、14c・・・は、フィルタ係数の設定により、種々のフィルタ特性を備えることができ、更に各デジタルフィルタを組み合わせることにより、フィルタ部14全体として、予めフィルタ係数列として備えていないフィルタ特性をも発揮することが可能となる。換言すれば、フィルタ係数列として予め備えていないフィルタ特性を予め備えられたフィルタ特性の組み合わせによって構成することができるのである。
また、図3に示す如く、各デジタルフィルタにはスイッチ素子SWが設けられている。フィルタ制御部15は、操作入力部16の操作によって使用しないこととなったデジタルフィルタに対しては、フィルタ制御信号の供給は行わず、当該使用しないデジタルフィルタに対応するスイッチ素子SWを駆動するための駆動信号を生成して、当該スイッチ素子SWをオンさせる。スイッチ素子SWがオンするとデジタルフィルタの入出力間が導通することにより、入出力間を迂回するバイパス経路Bが形成され、デジタルフィルタに入力された受信デジタル音声信号は、このバイパス経路Bを経由して出力される。すなわち、使用しないこととなったデジタルフィルタに入力される受信デジタル音声信号は、上記した遅延素子D1〜D4、乗算器A1〜A4、加算器ADDを経由せず、デジタルフィルタ内を通過する。これによって、入力された受信デジタル音声信号は、遅延素子D1〜D4の通過に伴う遅延を回避することが可能となる。
次に、本発明の雑音除去装置の動作について図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
以下の説明においては、操作入力部16に設けられたフィルタ特性指定ボタン(図示せず)の操作によって、1番目のデジタルフィルタ14aをカットオフ周波数300Hzのハイパスフィルタとして機能させ、2番目のデジタルフィルタ14bをカットオフ周波数3KHzのローパスフィルタとして機能させるべく操作がなされたものとする。
操作入力部16は、フィルタ特性指定ボタンの操作入力に従って、各デジタルフィルタにおいて設定すべきフィルタの種類およびカットオフ周波数を示すフィルタ特性指定信号を生成し、これをフィルタ制御部15に供給する(ステップS01)。
フィルタ制御部15は、これを受信して、予め設定され、メモリ内に保持しているフィルタ係数列の中から、カットオフ周波数300Hzのハイパスフィルタの特性に対応するフィルタ係数列ha(m)を抽出し、これをフィルタ制御信号として1番目のデジタルフィルタ14aに供給するとともに、カットオフ周波数3KHzのローパスフィルタの特性に対応するフィルタ係数列hb(m)を抽出し、これをフィルタ制御信号として2番目のデジタルフィルタ14bに供給する(ステップS02)。3番目以降のデジタルフィルタは使用しないため、フィルタ制御信号は送信されず、スイッチ素子SWを駆動するための駆動信号が供給される。これにより、使用しないデジタルフィルタの入出力間にはバイパス経路Bが形成される。
フィルタ制御信号を受信したデジタルフィルタ14a、14bは、これに基づいて各乗算器A1〜A5においてフィルタ係数値を設定する(ステップS03)。
デジタルフィルタ14aは、設定したフィルタ係数値と音声伸長部13から供給される受信デジタル音声信号系列X(n)との畳み込み演算行い、出力信号系列Ya(n)を出力し、これを2番目のデジタルフィルタ14bに供給する。続いて、デジタルフィルタ14bは、設定したフィルタ係数値とデジタルフィルタ14aから出力された出力信号系列Ya(n)との畳み込み演算行い、出力信号系列Yb(n)を出力する。出力信号系列Yb(n)は3番目以降のデジタルフィルタに形成されたバイパス経路Bを経由して、フィルタ部14の最終的な出力として出力信号系列Y(n)(=Yb(n))を出力する(ステップS04)
受信デジタル音声信号は、カットオフ周波数300Hzのハイパスフィルタとして機能するデジタルフィルタ14aとカットオフ周波数3KHzのローパスフィルタとして機能する14bの両方を通過することにより、300Hz〜3KHzの周波数帯域以外の周波数成分が除去される。すなわち、フィルタ部14は、これらのフィルタを組み合わせることにより、通過帯域300Hz〜3KHzのバンドパスフィルタとして機能する。
以上の説明から明らかなように、本発明の雑音除去装置によれば、互いに直列接続されたデジタルフィルタを複数備え、これら複数のデジタルフィルタの各々のフィルタ特性を選択的に設定することができ、これらを適当に組み合わせることによって、予め備えていない所望のフィルタ特性を持つフィルタを構成することができる。また、音声信号を通過させる順序や通過回数も自由に設定することができる。これにより、本発明の雑音除去装置は、多彩なフィルタ特性を備えることができ、従来の周波数特性が固定された単一のフィルタでは、十分に除去しきれていなかった雑音も、フィルタ特性を適切に組み合わせることによって、除去することが可能となり、より明瞭な通話音声を得ることができる。
また、各デジタルフィルタの特性は、予めメモリ内に保持しているフィルタ係数列の中から所望の特性に対応するフィルタ係数列を選択することによって設定されるため、フィルタ係数の演算を行わない。すなわち、フィルタ係数の演算のための処理時間を必要とせず、フィルタリング処理に伴う音声信号の伝搬遅延を最小限に抑えることできる。従って、通話音声の伝播遅延の更なる増大が問題となるIP電話への適用も十分可能である。
本発明の実施例である雑音除去装置を備えたIP電話端末の機能ブロック図である。 本発明の実施例であるフィルタ部の構成を示す図である。 本発明の実施例であるデジタルフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施例である雑音除去装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
01 IP電話端末
14 フィルタ部
15 フィルタ制御部
16 操作入力部
14a、14b、14c デジタルフィルタ
D1〜D4 遅延素子
A1〜A5 乗算器
ADD 加算器

Claims (2)

  1. 通信網を介して受信した受信音声信号に含まれる雑音成分の除去をなす音声通信端末の雑音除去装置であって、
    各々が供給されるフィルタ係数列を示すフィルタ係数信号に応じてフィルタ特性を発揮し、かつ前記受信音声信号を受信する初段フィルタを含み、これに直列接続した複数の後段フィルタをも含むデジタルフィルタ列と、
    前記デジタルフィルタ列を構成する複数のデジタルフィルタの各々の特性を指定する指定入力を生成するフィルタ特性指定手段と、
    複数のフィルタ係数列を保持し、前記複数のフィルタ係数列の中から前記指定入力に対応するフィルタ係数列を抽出し、これを前記フィルタ係数信号として前記複数のデジタルフィルタの各々に供給するフィルタ係数設定手段と、を含むことを特徴とする音声通信端末の雑音除去装置。
  2. 前記複数のデジタルフィルタの各々の入出力間に接続されたオンオフスイッチ素子と、
    前記オンオフスイッチ素子を選択的に駆動するスイッチ駆動手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の音声通信端末装置の雑音除去装置。
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