JP2006080629A - 音声オーディオ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1のサンプリング周波数変換処理回路S0によって周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル受話音声信号と、第3のサンプリング周波数変換処理回路S2によって周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号に対して、第1のデジタル処理回路D0で所定のミキシング処理を行い、第2のサンプリング周波数変換処理回路S1によって周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号と、第3のサンプリング周波数変換処理回路S2によって周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル音声信号に対して、第2のデジタル処理回路D1で所定のミキシング処理を行うようにした。
【選択図】 図1
Description
図6の音声オーディオ装置では、受信復調されたデジタル音声信号SDVaは音声D/A変換器101でアナログ信号に変換され、アナログ処理回路104内で音量調整処理等が行われた後、第1スピーカSPa等の音声出力手段から出力される。また、再生されたデジタルオーディオ信号SDMはオーディオD/A変換器103でアナログオーディオ信号に変換された後、アナログ処理回路106で前記アナログ音声信号との加減算処理や音量調整処理が行われて、第2スピーカSPbやヘッドフォンHP等のオーディオ出力手段から出力される。
図7において、受信されたデジタル音声信号をサンプリング周波数fsでサンプリングして受信復調し生成されたデジタル音声信号SDVaは、第1のオーバサンプリング処理回路Scでサンプリング周波数fsの逓倍、例えば4倍の周波数4・fsでオーバサンプリング処理が行われ、第1のデジタル処理回路Da及び第2のサンプリング周波数変換処理回路Sbへ伝送される。該オーバサンプリング処理が行われたデジタル音声信号SDVaは、第1のデジタル処理回路Daで音量調整処理や所望の信号帯域制限処理等が行われた後、音声D/A変換器Caでアナログ音声信号に変換され、外部音声出力手段である第1スピーカSPaから出力される。第2のサンプリング周波数変換処理回路Sbでは、デジタル音声信号のサンプリング周波数がデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数に変換される。
所定の第1のサンプリング周波数fsでサンプリングされたデジタル音声信号を、該第1のサンプリング周波数fsのn(n>1)倍の周波数n・fsでサンプリングした信号に変換して出力する第1のサンプリング周波数変換処理回路部と、
所定の第2のサンプリング周波数Fsでサンプリングされたデジタルオーディオ信号を、該第2のサンプリング周波数FsのN(N>1)倍の周波数N・Fsでサンプリングした信号に変換して出力する第2のサンプリング周波数変換処理回路部と、
前記第1のサンプリング周波数変換処理回路部から出力された信号を、前記サンプリング周波数N・Fsでサンプリングした信号に変換して出力し、前記第2のサンプリング周波数変換処理回路部から出力された信号を、前記サンプリング周波数n・fsでサンプリングした信号に変換して出力する第3のサンプリング周波数変換処理回路部と、
前記第1のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル音声信号と、前記第3のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号に対して、所定のデジタル信号処理で演算を行う第1のデジタル処理回路部と、
前記第2のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号と、前記第3のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル音声信号に対して、所定のデジタル信号処理で演算を行う第2のデジタル処理回路部と、
を備えるものである。
前記第2のデジタル処理回路部からの出力信号に対して所定のD/A変換を行って出力する、ΔΣ変調器を使用した第2のD/A変換回路部と、
を備えるようにした。
前記第2のデジタル処理回路部からの出力信号を増幅して出力する、ΔΣ変調器を使用したD級アンプで構成された第2のD級増幅回路部と、
を備えるようにしてもよい。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における音声オーディオ装置の例を示したブロック図である。なお、図1では、携帯電話装置における音声オーディオ装置に使用した場合を例にして示しており、音声の送受信を行う部分、並びに音声及び音楽を再生する部分は省略している。
図1において、音声オーディオ装置1は、第1から第3の各サンプリング周波数変換処理回路S0〜S2からなるサンプリング周波数変換回路2、第4のサンプリング周波数変換処理回路S3、第1から第3の各D/A変換回路C0〜C2、第1及び第2の各デジタル処理回路D0,D1、音声出力手段をなす音声スピーカSP1、並びにオーディオ出力手段をなすLCHオーディオスピーカSPL及びRCHオーディオスピーカSPRを備えている。
このように、サンプリング周波数を同一化することで、デジタル受話音声信号SDVへのデジタルオーディオ信号SDMの加算又は減算、デジタルオーディオ信号SDMへのデジタル受話音声信号SDVの加算又は減算がそれぞれ可能になる。
一方、デジタルオーディオ信号SDMよりも狭帯域のデジタル受話音声信号SDVは、サンプリング周波数fsでサンプリングされており、第1のサンプリング周波数変換処理回路S0でn・fsの周波数でサンプリングされた信号に変換される。
このように、異なるサンプリング周波数でサンプリングされた信号に対してデジタル演算処理を行う場合、n倍又はN倍の異なる周波数でサンプリングした信号に変換した後、デジタル演算処理を行うようにすることで、元信号の周波数帯域が確保され音質の劣化を防止することが可能になる。
通常、デジタル受話音声信号SDVのサンプリング周波数fsは、8kHzが使用される。これに対して、デジタルオーディオ信号SDMのサンプリング周波数Fsには、32kHz、44.1kHz、48kHzが使用される。以下、44.1kHzの場合を例にして説明する。
図2は、デジタル受話音声信号をD/A変換したアナログ受話音声信号と、デジタルオーディオ信号をD/A変換したアナログオーディオ信号がアナログ演算によりミキシング処理された信号のスペクトルを示す。
図2から分かるように、スペクトルは音声、オーディオそれぞれのスペクトルが重畳されたものとなっており、すなわち、受話音声信号はDC〜4kHz、オーディオ信号はDC〜20kHzの帯域を有している。
図3(b)の構成の場合、デジタルオーディオ信号SDMのサンプリング周波数Fsを、それより狭帯域のデジタル受話音声信号SDVのサンプリング周波数fsへ変換する際、該変換後の折り返し成分が生じないよう、サンプリング周波数変換処理内の帯域制限フィルタでサンプリング周波数fsのナイキスト周波数まで帯域制限が行われる。
図2及び図3から明らかなように、デジタルオーディオ信号SDMのサンプリング周波数Fsを、それより狭帯域のデジタル受話音声信号SDVのサンプリング周波数fsへ変換すると、オーディオ信号の4kHz〜20kHzの成分が損なわれる。このことが、アナログ信号でミキシング処理を行った場合と比較して音質の劣化となり聴感上影響を及ぼす。
図4において、オーディオ信号成分は、DC〜20kHzの帯域を有しており、信号成分の損失が発生していない。すなわち、アナログ信号の場合と同一スペクトルとなりデジタル処理による信号劣化を防止することができる。
第1から第5の各D級アンプAMP0〜AMP4において、前記ΔΣ変調器は、高分解能の入力信号を1ビット(又は、数ビット)に量子化して出力すると共に、発生する量子化ノイズに対して、ハイパスフィルタを作用させることで高分解能の信号を再現させるものである。ΔΣ変調器の出力信号を変調周波数より高い周波数でPWMパターン化してドライバをオン又はオフさせる信号を生成し、該信号でドライバをスイッチングさせて最終出力信号を得る。
2 サンプリング周波数変換回路
S0 第1のサンプリング周波数変換処理回路
S1 第2のサンプリング周波数変換処理回路
S2 第3のサンプリング周波数変換処理回路
S3 第4のサンプリング周波数変換処理回路
D0 第1のデジタル処理回路
D1 第2のデジタル処理回路
C0 第1のD/A変換回路
C1 第2のD/A変換回路
C2 第3のD/A変換回路
SP1 音声スピーカ
SPL LCHオーディオスピーカ
SPR RCHオーディオスピーカ
AMP0 第1のD級アンプ
AMP1 第2のD級アンプ
AMP2 第3のD級アンプ
AMP3 第4のD級アンプ
AMP4 第5のD級アンプ
HP ヘッドフォン
Claims (4)
- 入力された音声信号及びオーディオ信号に対して所定の信号処理を行って出力する音声オーディオ装置において、
所定の第1のサンプリング周波数fsでサンプリングされたデジタル音声信号を、該第1のサンプリング周波数fsのn(n>1)倍の周波数n・fsでサンプリングした信号に変換して出力する第1のサンプリング周波数変換処理回路部と、
所定の第2のサンプリング周波数Fsでサンプリングされたデジタルオーディオ信号を、該第2のサンプリング周波数FsのN(N>1)倍の周波数N・Fsでサンプリングした信号に変換して出力する第2のサンプリング周波数変換処理回路部と、
前記第1のサンプリング周波数変換処理回路部から出力された信号を、前記サンプリング周波数N・Fsでサンプリングした信号に変換して出力し、前記第2のサンプリング周波数変換処理回路部から出力された信号を、前記サンプリング周波数n・fsでサンプリングした信号に変換して出力する第3のサンプリング周波数変換処理回路部と、
前記第1のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル音声信号と、前記第3のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数n・fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号に対して、所定のデジタル信号処理で演算を行う第1のデジタル処理回路部と、
前記第2のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタルオーディオ信号と、前記第3のサンプリング周波数変換処理回路部によってサンプリング周波数N・Fsでサンプリングされた信号に変換されたデジタル音声信号に対して、所定のデジタル信号処理で演算を行う第2のデジタル処理回路部と、
を備えることを特徴とする音声オーディオ装置。 - 前記第1及び第2の各デジタル処理回路部は、入力されたデジタル音声信号とデジタルオーディオ信号に対して所定のミキシング処理をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1記載の音声オーディオ装置。
- 前記第1のデジタル処理回路部からの出力信号に対して所定のD/A変換を行って出力する、ΔΣ変調器を使用した第1のD/A変換回路部と、
前記第2のデジタル処理回路部からの出力信号に対して所定のD/A変換を行って出力する、ΔΣ変調器を使用した第2のD/A変換回路部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の音声オーディオ装置。 - 前記第1のデジタル処理回路部からの出力信号を増幅して出力する、ΔΣ変調器を使用したD級アンプで構成された第1のD級増幅回路部と、
前記第2のデジタル処理回路部からの出力信号を増幅して出力する、ΔΣ変調器を使用したD級アンプで構成された第2のD級増幅回路部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の音声オーディオ装置。
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