JPH0742236U - 携帯電話機における受話音声回路 - Google Patents

携帯電話機における受話音声回路

Info

Publication number
JPH0742236U
JPH0742236U JP6860993U JP6860993U JPH0742236U JP H0742236 U JPH0742236 U JP H0742236U JP 6860993 U JP6860993 U JP 6860993U JP 6860993 U JP6860993 U JP 6860993U JP H0742236 U JPH0742236 U JP H0742236U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile phone
gain
voice
bpf
voice circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6860993U
Other languages
English (en)
Inventor
弘司 江藤
晴彦 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6860993U priority Critical patent/JPH0742236U/ja
Publication of JPH0742236U publication Critical patent/JPH0742236U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の使用環境下において使用者の満足する
受話音量を確保することのできる携帯電話機における受
話音声回路を提供する。 【構成】 受話音声信号経路中に、音声帯域を複数に分
割しそれぞれの分割帯域の音声信号のみを所定利得で通
過させる帯域通過フィルタ(BPF)130を少なくと
も分割数だけ設け、このBPF131〜134のそれぞ
れの利得を独立に可変するよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は携帯電話機における受話音声回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機における受話音声回路の周波数特性は通常IS−54Bに示される 規格に沿って、スピーカ等の発音体の特性を含め、一定の固定的特性をもつよう に設定されている。IS−54Bに示される規格は元来、自動車電話を自動車に 設置して使用するのに適した特性となるよう定められている。従来の携帯電話機 における受話音声回路もこの自動車電話用の規格をそのまま用いて定めるように していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、携帯電話機が自動車用電話機と異なる点は使用される環境が非常に異 なる点である。即ち、自動車電話においては車内で使用されるため外部環境から の騒音に対して防御がされているのに対し、携帯電話機の場合には室内のような 静かな場所や交差点のような騒音の多い場所のように使用環境が様々であり、騒 音に対する防御が完全ではない。
【0004】 例えば、周囲雑音の多い場所において、受話の明瞭度を上げるためには高音部 を強調する必要があるが、逆に静かな場所で高音部を強調し過ぎると受話者は不 快感を感じる。また、フェージングによる電話の瞬断時に発生する雑音を押える ためには高音域のレベルを押さえるようにした方がよい。このように、携帯電話 機では使用される環境が様々異なるにも係わらず受話音声回路の特性が固定的に 定められていたため受話者が満足する明瞭度を種々の使用条件下で確保すること ができないという問題点があった。
【0005】 本考案は上述した問題点を解消するためになされたもので、種々の使用環境下 において使用者の満足する受話音量を確保することのできる携帯電話機における 受話音声回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、受話音声信号経路中に、音声帯域を複数に分割しそれぞれの分割帯 域の音声信号のみを所定利得で通過させる帯域通過フィルタ(BPF)を少なく とも分割数だけ有してなる携帯電話機における受話音声回路において、 前記B PFのそれぞれの利得を独立に可変するようにしたものである。
【0007】
【作用】
本考案では、携帯電話機の受話音声経路中に用いられている帯域通過フィルタ (BPF)の利得を独立に可変させるようにしている。また、この利得の設定が 電話機本体の外壁面に設置された操作ボタンを介して行なうことができるため、 使用者がその使用環境に応じて電話機の操作面に設けられた操作ボタンを利用し て好ましい可変周波数特性を持つように自由に設定することができる。したがっ て、様々な使用環境下において最適な受話音声を得ることができる。
【0008】
【実施例】
図2は、本考案が適用される携帯電話機の外観図を示したものである。携帯電 話機本体10には、アンテナ1が取付けられており、その外壁面には電話番号等 の表示器2、ダイヤル発信動作を行なう操作ボタン3、スピーカ4、マイクロホ ン5がそれぞれ取り付けられている。
【0009】 使用者は操作部110にある操作ボタン3を用いて発信を行なうことができる 。本考案においてはこの操作部110に設けられている操作ボタン3を使用して 後述する帯域通過フィルタ(BPF)の利得設定を行なうようにしている。
【0010】 図1は、本考案の一実施例に係る受話音声回路のブロック回路図を示したもの である。図示しない無線部からの復調された受話音声信号は増幅器140を介し て受話音声回路に入力され、適当なレベルに増幅される。次いで、ローパスフィ ルタ(LPF)150に入力され、音声帯域外の雑音が除去される。LPF15 0を通過した音声信号はその後帯域通過フィルタ(BPF)群130に入力され る。BPF群130は複数のBPF131〜134により並列接続されて構成さ れており、各BPF131〜134は音声帯域をn分割するように中心周波数を 持っている。なお、n分割に際しては音声帯域を必ずしも等分割する必要はない 。
【0011】 それぞれの分割帯域の音声信号は所定の利得でそれぞれのBPF131〜13 4を通過して加算器160に入力される。なお、これらのBPF131〜134 はアナログ方式でもデジタル方式でも実現可能であるが、デジタル方式を採用し た場合デジタルクロックを用いるため、このデジタルクロックの影響を無くすた めのフィルタを別途必要とする。これらBPF群130の各々の出力は加算器1 60に入力され、再び一つの信号として合成される。この合成信号が次段の増幅 器170により所定のレベルに増幅され、スピーカ4を鳴動させる。通常、初期 値としては、BPF131〜134のn個のBPFの利得は同じにしておく。即 ち、加算器160から出力される音声信号の周波数特性は平坦な特性となるよう にしておく。
【0012】 本考案ではこのBPF群130のそれぞれのBPF131〜134の利得を独 立に可変することができるようにしている。利得を可変とするようなBPF13 1〜134を実現することは容易であり、通常は制御端子を設ける、この制御端 子に印加される制御信号により利得を可変するようにしている。本考案ではこの 利得を可変するための手段として操作部110に設けられている操作ボタン3を 用いる。従って、操作ボタン3は通常の電話機における発信動作とともにBPF 131〜134の利得制御に用いられる。この利得制御を行なうために操作部1 10の操作ボタン3からの信号を受け、これを処理するためのCPU100が設 けられている。このCPU100により所定の処理が行なわれた信号は制御信号 190としてBPF群130の個別のBPF131〜134の制御端子に供給さ れそれぞれの利得が可変される。
【0013】 また、一旦設定した利得の設定値を記憶しておくための不揮発性メモリ200 が設けられている。さらに、設定された各々のBPF131〜134の利得が使 用者によって確認できるように表示器120に表示する。この表示器120は図 2に示す電話番号等の表示に用いられる表示器と共通に使用するようにしてもよ い。
【0014】 さて、使用者が本携帯電話機の使用環境において、周囲雑音によって受話音声 が聞き取り難いと感じた場合には、操作部110の操作ボタン3を所定の操作方 法により操作し、所定のBPFの利得を調整することとなる。利得調整のために 操作ボタン3を操作するに際しては、予め定められた機能選択設定を行い、次い で定められた手順で操作ボタン3を操作することによりこれを行なうことができ る。
【0015】 操作部110により入力された操作ボタン情報はCPU100により解釈され 制御信号190となり、BPF群130内の指定されたBPFの制御端子に印加 され、その利得が調整される。また、CPU100はBPF群130の調整と平 行して使用者に対して調整値を表示器120に表示する機能を有している。
【0016】 図3は表示器120での表示例を示す図である。横軸方向は各BPFの周波数 帯域を示しており縦軸はその利得を示している。図3に示す例では低域部及び高 域部での利得をややあげた例を示している。使用者は操作部110と表示器12 0とにより任意のBPFを選択するとともに、その設定値を可変することができ る。なお、各BPFの利得の最大値は人間の耳への安全を考慮しスピーカ4より ある一定値(例えば120dBSPL)を絶対に超えないようにしておく。また 、一旦設定した設定値は、不揮発性メモリ200に記憶されるため、電源を切っ てもこれが失われることはない。電源投入時にはCPU100は必ずこの不揮発 性メモリ200に設定された値を読み出し次回の設定に際する初期値として用い る。
【0017】
【考案の効果】
以上実施例に基づいて詳細に説明したように、本考案では受話音声信号経路中 に設けられるBPFの各利得値を外部からの操作により可変できるようにしたた め、携帯電話機の使用者がその使用環境下における周囲雑音の影響を考慮して明 瞭度を上げることができる。したがって、最も自分の耳の感性に合った音、即ち 最も聞き取り易い音を使用者の選択により自由に選択できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のブロック回路図
【図2】携帯電話機の外観図
【図3】表示器での表示例を示す図
【符号の説明】
130 BPF群 131〜134 BPF 110 操作部 100 CPU 120 表示器 200 不揮発性メモリ 3 操作ボタン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話音声信号経路中に、音声帯域を複数
    に分割しそれぞれの分割帯域の音声信号のみを所定利得
    で通過させる帯域通過フィルタ(BPF)を少なくとも
    分割数だけ有してなる携帯電話機における受話音声回路
    において、 前記BPFのそれぞれの利得を独立に可変とした事を特
    徴とする携帯電話機における受話音声回路。
  2. 【請求項2】 前記利得の設定を電話機本体の外壁面に
    設置された操作ボタンを介して行う事を特徴とする請求
    項1記載の携帯電話機における受話音声回路。
  3. 【請求項3】 前記利得の設定値を表示する表示器を設
    けた事を特徴とする請求項1又は2記載の携帯電話機に
    おける受話音声回路。
  4. 【請求項4】 前記利得の設定値を記憶する不揮発性メ
    モリを設けた事を特徴とする請求項1又は2記載の携帯
    電話機における受話音声回路。
JP6860993U 1993-12-22 1993-12-22 携帯電話機における受話音声回路 Pending JPH0742236U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6860993U JPH0742236U (ja) 1993-12-22 1993-12-22 携帯電話機における受話音声回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6860993U JPH0742236U (ja) 1993-12-22 1993-12-22 携帯電話機における受話音声回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0742236U true JPH0742236U (ja) 1995-07-21

Family

ID=13378689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6860993U Pending JPH0742236U (ja) 1993-12-22 1993-12-22 携帯電話機における受話音声回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742236U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281814A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Oki Electric Ind Co Ltd 帯域補正装置
JP2007288640A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Oki Electric Ind Co Ltd 音声通信端末の雑音除去装置
JP2013137385A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Yamaha Corp 音声明瞭化装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281814A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Oki Electric Ind Co Ltd 帯域補正装置
JP4635942B2 (ja) * 2006-04-05 2011-02-23 沖電気工業株式会社 帯域補正装置
JP2007288640A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Oki Electric Ind Co Ltd 音声通信端末の雑音除去装置
JP2013137385A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Yamaha Corp 音声明瞭化装置
US9318126B2 (en) 2011-12-28 2016-04-19 Yamaha Corporation Voice clarification apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3727431B2 (ja) 送話器、それを用いた電話機
US4409435A (en) Hearing aid suitable for use under noisy circumstance
WO2007061123A1 (en) Polyphonic ringtone annunciator with spectrum modification
CA2542622A1 (en) Communication headset with signal processing capability
KR101348505B1 (ko) 이어셋
JP2002118642A (ja) 携帯電話機
JP3418808B2 (ja) 移動通信用端末機
KR20000029682A (ko) 셀룰러폰스피커로제공되는음성신호에사용자선택주파수응답패턴을인가하는방법및장치
JPH0742236U (ja) 携帯電話機における受話音声回路
KR100423705B1 (ko) 보청기 기능을 구비한 휴대폰
JPH1117778A (ja) 音声信号の処理回路
JPH10294990A (ja) 音声信号処理装置
JPH09284363A (ja) 無線機
JPH10327499A (ja) 音質切換回路及び音質切換回路搭載電話機
JP2550336B2 (ja) 拡声通話回路
JP2595914B2 (ja) 無線通信装置
JPH09181817A (ja) 携帯電話機
KR101087094B1 (ko) 사운드 이퀄라이징 기능을 갖는 이동통신 단말기
WO2001033813A1 (fr) Terminal de communication
KR200367433Y1 (ko) 스피커 폰 기능이 구비된 이동 통신 단말기
JPH07297887A (ja) 移動通信用端末機
KR100662427B1 (ko) 개선된 음질을 제공하는 이동통신 단말기
JP2010141571A (ja) 音量調整方法、オーディオ信号再生装置およびプログラム
JPS6288465A (ja) 電話機
JP2000022568A (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990323