JP2007284061A - 包装用袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋の密閉性を保つことができ、かつ水洗い時には被包装物を袋に入れたままカット野菜の水切りが可能な包装用袋を提供するものである。
【解決手段】 水切り用の孔部8が形成された有孔部材を用いた袋状の本体2を有する包装用袋1において、袋状の本体2の孔部の外周面には孔部封鎖シート9が剥離自在に接着されていることにより、孔部8は封鎖されている。この孔部封鎖シート9は、袋状の本体2の全体にわたり、または一部にのみ形成された孔部8に対応して接着されている。また、袋状の本体2は、フィルム材3、4を重ね合わせて形成したものであってもよいし、ネット11で形成したものであってもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、袋の密閉性を保つことができ、かつ被包装物を袋に入れたままカット野菜等の水洗い及び水切りが可能な包装用袋に関するものである。
従来、野菜、特にそのまま調理することが可能なように切断されたカット野菜には、切り口に付着した微生物や染み出た細胞液等により劣化が早く、また殺菌・滅菌作業を行っても菌の繁殖が早いため、比較的短い消費期限が設定されている。それにもかかわらず、調理者によって調理前に水洗いをして菌の除去や染み出た細胞液等の除去が行われている。かかる水洗いは、カット野菜を笊等に空けることによって行うことが考えられるが、このような水洗い作業は、笊を用意する手間や笊に空けるという手間を考慮すると、比較的面倒であるといえる。特に、キャンプ場等の野外でカット野菜を使用する場合、水切りのためだけに笊を持参することは、手荷物を増やす結果となり不便であった。
この点に関し、下記特許文献1には、金属又は合金箔の一方の面に高分子フィルムが貼付された野菜用水切りシート21において、図6(a)に示すように、一定の方向に延びる切れ目22が千鳥状に配列されており、前記一定の方向に直交する方向の両縁部に前記切れ目22が設けられていない領域23を有し、この両縁部の領域23を夫々切れ目22と直交する方向に引き伸ばすと切れ目22が六角形状に開口する野菜用水切りシート21の発明が開示されている。
この野菜用水切りシート21は、図6(b)に示すように、拡開されてサラダ鉢25等の底部26に載置され、その上に野菜サラダを載せることにより、野菜サラダの表面に多少残っている余分な水分はシート21の開口部24を通ってシート21の下部へ落下し、サラダ鉢25等の底部26に溜まる。これにより、野菜サラダと水洗いによる余分な水分とを分離することができるという効果を奏するものである。
また、下記特許文献2には、図7に示すように、水切り用の孔を袋体31の底部分に設けた野菜の包装袋30において、前記袋体31の底部分に破線状に熱シールした間欠シール部32を設けた野菜の包装袋30の発明が開示されている。
この包装袋30は、袋体31の底部に破線状に熱シールした間欠シール部32を設けたことによって、底部分から効果的に水を排出することができ、野菜を収納した際に包装袋30内に水がたまって野菜が傷んだりすることを防止することができるというものである。また、間欠シール部32は袋に野菜を収納した際に底に作用する力を分散させる作用があり、袋の底部分を破れにくくして包装袋の取り扱い性を良好にするものである。
さらに、下記特許文献3には、図8に示すように、青果物保存用袋40において、袋の胴部41を構成する片面又は両面が、平均孔径が10〜150μmの孔42を複数個有する有孔プラスチックフィルム又はプラスチックと金属箔、紙、布等からなる有孔複合フィルムよりなり、袋の全内表面積に対する有孔フィルム面の開孔面積比率が1×10−7〜2×10−4%であり、袋上部開口部43に再密封可能な口部開閉機構44を付してなる青果物保存用袋40の発明が開示されている。
この青果物保存用袋40は、青果物の生存に必要な最低量の酸素を供給し、青果物をいわば冬眠状態に保つことにより、高酸素量の障害である褐変と成長を抑えて、青果物を長期間にわたって安定保存することが可能である袋を提供することができるという効果を奏するものである。
さらに、下記特許文献4には、図9に示すように、二重の袋、すなわち内袋51及び外袋52で構成され、カット野菜500等の野菜、その他の生鮮食品の冷蔵保存に適した生鮮食品保存用袋50の発明が開示されている。この生鮮食品保存用袋50は、内袋51がカット野菜500の収容部とされており、内袋51及び外袋52とは厚さ約50μmのポリエチレン製のフィルムから形成されている。そのうち、内袋51には径が約4mmの丸穴51aが多数開けてあるが、外袋52には通気用の穴は設けていない。この生鮮食品保存用袋50のカット野菜が詰められる内袋51の外壁と外袋52の内壁との間には、空気が満たされた空間が残されている。
この生鮮食品保存用袋50は、外袋52の開口近傍を折り曲げることにより、折り曲げ部52aを形成し、折り曲げ部52aと外袋52の胴部とをセロファンテープ55で止めたとき、外袋52の開口は閉じられ、外袋52の内部空間を大気環境から遮断することができるようになる。これにより、内袋51内のカット野菜500等には外部から雑菌が浸入することがなくなり、また、内袋51の外壁と外袋52の内壁との間に、空気が満たされた空間が残るので、カット野菜の呼吸用の酸素が確保されるというものである。
特開平8−140870号公報(段落[0016]〜[0018]) 実開平6−80650号公報([請求項1]、段落[0006]) 特開平6−199385号公報([請求項1]、段落[0004]) 特開2003−339309号公報([請求項1]、段落[0030]、[0031])
しかし、上記特許文献1に開示されている野菜用水切りシートは、カット野菜等の包装袋の他に、笊の代わりとして用いられるものであり、包装袋からカット野菜等を一旦取り出して中身を空けなければならない点で、従来の手間は変わらないといえる。また、かかる野菜用水切りシートを拡開してサラダボウル等に取り付ける作業は面倒であり、また、野菜用水切りシートが金属からなるので取り扱い時にケガをするおそれがある。さらに、金属が野菜を傷つけてしまうことがあった。
また、上記特許文献2に開示されている包装袋は、水切り用の孔を袋状の本体の底部に設けており、包装袋と水切り部材とを兼用しているために便利であるが、袋内部の密閉性を保つことが難しく、該水切り用の孔から虫や埃が浸入するおそれがある。また、底部にしか水切り用の孔を設けていないので、水切りの速度が遅く処理に時間がかかり、一方では水切りの速度を上げるためにこの水切り用の孔の大きさを大きくすると、被包装物の大きさ如何によっては少量の間欠シール部に応力が集中し、袋が破れて中身が飛び出してしまうという問題点が存在する。
また、上記特許文献3に開示されている青果物保存用袋は、袋上部開口部に再密封可能な口部開閉機構、すなわちジッパーを付して袋の密閉性を保つことができるが、かかるジッパー付きの袋は製造コストがかかり、商品全体の値段が上がってしまう結果となる。
さらに、上記特許文献4に開示されている生鮮食品保存用袋は、袋の二重構造により、外袋の内部空間を大気環境から遮断することができる上に呼吸用の酸素を確保することができるが、広大な商品スペースを要するため、店頭販売に向かず、また、一袋分の余計なゴミが出てしまうし、水洗いのために外袋をわざわざ開いて中の内袋を取り出さなければならないという問題点が存在する。
本願の発明者は、上記の問題点を解決すべく種々検討を行った結果、袋の密閉性を保つことができ、かつ水洗い時には被包装物を袋に入れたままカット野菜の水洗い及び水切りが可能な包装用袋を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る包装用袋の発明は、水切り用の孔部が形成された袋状の本体を有する包装用袋において、
前記袋状の本体の孔部の外周面には孔部封鎖シートが剥離自在に接着されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の包装用袋において、前記孔部は、前記袋状の本体の全体にわたって形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の包装用袋において、前記孔部は、前記袋状の本体の一部に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の包装用袋において、前記孔部封鎖シートは、前記孔部に対応する位置にのみ接着されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の包装用袋において、前記袋状の本体は、フィルムで形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1又は2に記載の包装用袋において、前記袋状の本体は、ネット状部材から形成されていることを特徴とする。
本発明は上記のような構成を備えることにより以下に述べるような優れた効果を奏する。すなわち請求項1に係る包装用袋の発明によれば、水切り用の孔部が形成された袋状の本体を有する包装用袋において、前記袋状の本体の孔部の外周面には孔部封鎖シートが接着されているため、前記孔部は封鎖されているので袋の密閉性を保つことができる。また、孔部封鎖シートは剥離自在に袋状の本体に接着されているため、調理時には袋状の本体に入れたまま被包装物を水洗いできて孔部封鎖シートを剥がすことにより水切りすることができる。すなわち、孔部封鎖シートを袋状本体から剥離してから本体開口部から水を供給すれば、袋状の本体に入ったままで被包装物の表面に付着した薬液や埃等を水洗いできる一方、孔部から水洗い処理後の液体を排出して水切りすることができる。また、孔部封鎖シートを袋状の本体に接着したまま本体開口部から水を供給すれば、袋状の本体内に溜まる水により被包装物を袋状の本体に入れたまま水洗いでき、水洗い後は孔部封鎖シートを剥離して孔部から水切りすることができる。
本願の請求項2に係る発明によれば、前記孔部は、前記袋状の本体の全体にわたって形成されているので、多数の孔から水切りができ、手早く水切りすることができる。
本願の請求項3に係る発明によれば、前記孔部は、前記袋状の本体の一部に形成されているので、袋状の本体の全体にわたり水切り用の孔を形成する手間が省け、また、孔部の外周面に接着する孔部封鎖シートの使用量が少なくてすむ。
本願の請求項4に係る発明によれば、前記孔部封鎖シートは、前記孔部に対応する位置にのみ接着されているので、孔部封鎖シートを無駄に設ける必要がない。
本願の請求項5又は6に係る発明によれば、前記袋状の本体は、フィルム又はネット状部材で形成されているので、被包装物の特性に応じて適正な使用部材を合わせることができる。
以下、図面を参照して、本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための包装用袋を例示するものであって、本発明をこの包装用袋に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
図1は本発明の一実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図1(a)は袋状の本体の大部分に孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図1(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。図2は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図2(a)は袋状の本体の底部付近にのみ孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図2(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。図3は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図3(a)は孔部封鎖シートが孔部の形成されていない所定高さ位置まで延長されている構成を示した状態、図3(b)は孔部封鎖シートが孔部の一部のみを覆うように接着されている構成を示した状態を示している。図4は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図4(a)は袋状の本体の底部付近にのみ孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図4(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。図5は袋状の本体をネットで形成した構成の包装用袋の斜視図を示し、図5(a)は孔部封鎖シートを接着する前の状態、図5(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。
本実施例に係る、包装用袋1の袋状の本体2は、被包装物、例えばカット野菜を詰めることができるように所定の横幅と縦長を有し、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム等を素材とする熱溶着性が高く柔軟な厚さ約50μm程度の合成樹脂製フィルム材3、4で形成される。すなわち、このフィルム材3と4が重ね合わせた状態で両フィルム材3、4の開口部5、底部6及び両側部7a、7bを熱溶着や接着剤等により接着することで、袋状の本体2を形成する。この袋状の本体2の表面内寸法は例えば15cm×25cm等の所定の寸法に形成される。
フィルム材3、4はまた、本実施例においては水気を含む野菜を収納する目的のものであるので、防曇フィルムを使用することが望ましい。防曇フィルムを使用すれば水気を含んだ野菜を収納したとしても、フィルムの内面に水滴が付着して曇ることがなく、外部から中身が見え、収納物の種類や鮮度、形状、色等を一目で確認でき、また、商品価値を高めることにもつながるからである。
図1に示すように、フィルム材3はこのフィルム材3を貫通する複数の丸穴形状の孔部8が形成されて有孔部材となっている。この孔部8は、袋状の本体2内に溜まった水を外部へ排出する水切り用の穴なので、少なくとも水の分子が通る程度の大きさが必要だが、水切りの特性を考えると4mm程度の孔径で形成される。また、孔部8は円形の穴に限られず、楕円形、長円形、多角形の穴でもよいが、袋状の本体2の強度を考慮すると円形穴が望ましい。なお、図1では示されていないが、フィルム材4にも孔部8を形成してもよいし、逆にフィルム4には孔部8を形成せずにフィルム3のみに孔部8を形成して片面での水切り処理を行うこととしてもよい。
図1に示すように、この孔部8に対応する位置にはフィルム材3に重ねて孔部封鎖シート9を接着する。この孔部封鎖シート9は、袋状の本体2内の密封性を保つために孔部8を塞ぐためのものであり、被包装物の収納段階で袋状の本体2に接着されたまま商品が店頭に並ぶこととなる。孔部封鎖シート9の片面の外周部はシール材10を塗布したシール領域となっており、かかるシール材10がフィルム材3の表面生地に剥離容易に接着されて袋状の本体2内の密封性を保つこととなる。
このシール領域に塗布されたシール材10は、容易に剥離可能でありながらある程度の粘着力を保つものであればよく、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)等を使用することができる。PVAを使用すると、長時間経過により粘着力が低下しても水洗いにより粘着力を回復させることができるため、被包装物としてのカット野菜等を一度に使い切らずに、再度袋を密閉させたい場合等に有用である。シール領域は、孔部封鎖シート9の外周部以外の部分に設けてもよいが、孔部8に対応する箇所にもシール領域を設けてしまうと袋状の本体2内にシール領域が露出することとなり、被包装物にシール材10が付着したり、また被包装物がシール材10にシールされて孔部封鎖シート9の引き剥がしの際に中身が出てしまったり、シール強度が強すぎて孔部8が破れてしまったりする可能性があるので、好ましくない。なお、孔部封鎖シート9ではなく、袋状の本体2のフィルム材3ないし4にシール領域を設けることとしてもよい。
孔部封鎖シート9は、フィルム3、4と同じ素材で形成することとしてもよいが、より剥離が容易となるような素材で形成することとしてもよいし、合わせて袋状の本体2の強度を高めるような素材で形成してもよい。また、孔部封鎖シート9は、被包装物の内容に応じて、袋状の本体2内の密閉性を確実にすべく無孔部材としてもよいし、微細孔を設けて通気性を持たせたものとしてもよい。
図1は、袋状の本体2のほぼ前面に孔部8を形成して、その孔部に対応するようにして孔部封鎖シート9が接着された構成について示しているが、図2(a)、図2(b)に示すように、袋状の本体2の下端部のみに孔部8を形成してもよい。この場合には、袋状の本体2全体に孔穴を開ける手間が省け、また全体に穴を空けたときに比べ、袋の強度を保持することができる。また、図3(a)に示すように、孔部8の上方に少し余る程度まで孔部封鎖シート9を余らせることで、この孔部封鎖シート9を剥離するのにこの余剰部分を引っ張ることができ、剥離が容易になる。さらに、図3(b)に示すように、孔部封鎖シート9が孔部8の上方の一部分を覆わずに通気性を持たせることで、被包装物たる野菜の呼吸を妨げないようにすることもできる。
開口部5は、再密封可能にジッパーや粘着性のテープを有していてもよい。これにより、袋状の本体2内のカット野菜を使いきらない場合でも、孔部封鎖シート9の再接着と開口部5の再封鎖とにより空気の接触によるカット野菜の鮮度低下等を防ぐことができる。
次に、この包装用袋1内にあるカット野菜を袋に詰める工程について説明する。まず、野菜類を水洗いした後、薬液洗浄して減菌処理及び殺菌処理を行った野菜類を裁断加工してカット野菜を生成する。一方、包装用袋1は、袋状の本体2の底部6及び両側部7a、7bは熱溶着されており、開口部5のみが開放され、孔部8には孔部封鎖シート9が剥離容易に接着されている。生成されたカット野菜は、この開口部5から袋状の本体2内に挿入され、所定量を詰めた後に開口部5を熱溶着することにより包装が完了する。この詰め込みは、袋状の本体2を開封して水洗いする際に、袋を振って多少余裕をもって動く程度の隙間を空けて行われる。
また図4(a)、図4(b)に示すように、袋状の本体2内を、仕切り部11で長手方向に熱溶着して所定容積に分割してもよい。この場合には、区分けされたそれぞれのパートに、例えばニンジン、ジャガイモ及びタマネギのように種別に詰めて、カレーセット用として包装することもできる。これにより、料理によって調理する順番を異ならせる必要がある場合に、種類ごとの野菜の取り出しが容易となる。特に、ジャガイモは煮崩れしやすく、他の野菜や肉等をしばらく煮て十分火が通ってから鍋に投入することが多いので、仕切り部11を介して種類ごとに異なる部分にカット野菜が封入されていれば、袋状の本体2内でジャガイモと他の野菜とが混合してしまいジャガイモのみを選り分けて他の野菜を取り出す等の手間が省ける。
次に、この包装用袋1内にあるカット野菜を水洗いする工程について説明する。まず、袋状の本体2の開口部5を開封し、また袋状の本体2に接着された孔部封鎖シート9を袋状の本体2から剥離する。この剥離によって、袋状の本体2の孔部8が外部に露出することになる。開口部5には水が供給され、袋状の本体2内のカット野菜の水洗いが行われる。
袋状の本体2内に水を供給するとカット野菜は水にさらされて表面に付着した薬液や埃等を洗い流すことができる。洗い流した水は孔部8から排出される。水の供給を終えて開口部5を把持しつつ袋状の本体2を軽く振ると、袋状の本体2内に残留する水分を排出させて水切りすることができる。水切り後は適宜、調理に供されることとなる。
また、水洗い工程は上記の手順に限られず、孔部封鎖シート9を袋状の本体2から剥離する前に袋状の本体2の開口部5から水を供給し、袋状の本体2内に水を溜める。この段階で孔部8は孔部封鎖シート9によって孔穴を塞がれており、袋状の本体2内の水が外部へ排出されることはない。
開口部5を把持しつつ袋状の本体2を振ると、袋状の本体2内に溜まった水がカット野菜の表面に付着した薬液や埃等を取り除くことができ、水洗いが可能となる。この水洗い作業の後に孔部封鎖シート9を剥離すると、孔部8が外部に露出するとともに孔部封鎖シート9によって堰き止められていた水が孔部8から流れ出て、さらに開口部5を把持しつつ袋状の本体2を軽く振ることにより、袋状の本体2内に残留する水分を排出させて水切りすることができる。このような水洗い工程によると、水洗いの際に水道水等を流水させ続ける必要がなく、水の使用量を節約することができる。
以上においては、袋状の本体2を合成樹脂製のフィルム材3、4で形成するとしたが、図5に示すように、かかる有孔のフィルム材の代わりにネット状部材12で形成することとしてもよい。ネット状部材で袋状の本体2を形成すると、袋状の本体2に孔を開ける手間が省け、上述の孔部を有する本体を用いた場合と同様の効果を簡単に得ることができる。
以上述べたように、本発明に係る特にカット野菜等の包装用袋は、有孔の袋状の本体に孔部を封鎖するシートが剥離自在に接着されているので、袋状の本体内の密封性を保ちつつ、被包装物、特にカット野菜の水洗い時には孔部封鎖シートを剥離するのみで容易に水切りが可能である。
図1は本発明の一実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図1(a)は袋状の本体の大部分に孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図1(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。 図2は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図2(a)は袋状の本体の底部付近にのみ孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図2(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。 図3は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図3(a)は孔部封鎖シートが孔部の形成されていない所定高さ位置まで延長されている構成を示した状態、図3(b)は孔部封鎖シートが孔部の一部のみを覆うように接着されている構成を示した状態を示している。 図4は本発明の他の実施例に係る包装用袋の斜視図を示し、図4(a)は袋状の本体の底部付近にのみ孔部を形成し、孔部封鎖シートを接着する前の状態、図4(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。 図5は袋状の本体をネットで形成した構成の包装用袋の斜視図を示し、図5(a)は孔部封鎖シートを接着する前の状態、図5(b)は孔部封鎖シートを接着した状態を示している。 図6は従来技術の野菜用水切りシート及び水切り袋を示し、図6(a)は正面図、図6(b)は使用状態を示す斜視図を示している。 図7は従来の野菜の包装袋の斜視図を示している。 図8は従来の青果物保存用袋の正面図を示している。 図9は従来の生鮮食品保存用袋の斜視図を示している。
符号の説明
1 包装用袋
2 袋状の本体
3、4 フィルム材
5 開口部
6 底部
7a、7b 両側部
8 孔部
9 孔部封鎖シート
10 シール材
11 仕切り部
12 ネット状部材

Claims (6)

  1. 水切り用の孔部が形成された袋状の本体を有する包装用袋において、
    前記袋状の本体の孔部の外周面には孔部封鎖シートが剥離自在に接着されていることを特徴とする包装用袋。
  2. 前記孔部は、前記袋状の本体の全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用袋。
  3. 前記孔部は、前記袋状の本体の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用袋。
  4. 前記孔部封鎖シートは、前記孔部に対応する位置にのみ接着されていることを特徴とする請求項3に記載の包装用袋。
  5. 前記袋状の本体は、フィルムで形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装用袋。
  6. 前記袋状の本体は、ネット状部材から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用袋。

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