JP2007283984A - トーションビーム式サスペンション - Google Patents

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Abstract

【課題】トーションビーム式サスペンションの強度および精度を容易に確保する。
【解決手段】トーションビーム式サスペンション10Aにおいて、ビーム12Aは、左右に並設された車輪の各々にねじれによる反力を与える。アーム14は、ビーム12Aの両端に連結され、車両前後方向に延在する。ビーム12Aおよびアーム14は、樹脂により一体的に成型されている。キャリア16は、アーム14と車輪とを連結する。キャリア16は、ビーム12Aおよびアーム14と共に樹脂により一体的に成型されている。スプリング支持部18は、トーションビーム式サスペンション10Aと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持する。スプリング支持部18は、ビーム12Aおよびアーム14と共に樹脂により一体的に成型されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トーションビーム式サスペンションに関する。
車両のサスペンションとしてトーションビーム式サスペンションが知られている。トーションビーム式サスペンションを構成する部材は一般的に金属によって製造されており、部材と部材との結合は主に溶接によって行われる。ここで、溶接部の熱歪みの影響や強度確保のための部材の重量の増加などを抑制するため、例えば特許文献1では、前側曲げフランジがアーム後端部外側面に沿って前方側に延びてその前端縁が外後端部外側面に溶接され、後側曲げフランジがアーム後端縁部に係合して溶接されるトーションビーム式サスペンションが提案されている。
特開2005−81905号公報
しかし、部材同士が溶接される場合、溶接部の熱歪みをなくすことは困難である。また、溶接箇所にはある程度の応力集中が発生する。したがって設計者は、溶接箇所の応力集中を考慮してトーションビーム式サスペンションを設計する必要があり、トーションビーム式サスペンションの設計が難しいものとされていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、トーションビーム式サスペンションの強度および精度を容易に確保することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のトーションビーム式サスペンションは、左右に並設された車輪の各々にねじれによる反力を与えるビームと、前記ビームの両端に連結され、車両前後方向に延在するアームと、を備える。前記ビームおよび前記アームは、樹脂により一体的に成型されている。この態様によれば、ビームとアームとを接合させるための溶接による、熱歪みや応力集中などの影響をなくすことができる。このため、トーションビーム式サスペンションの強度および精度を容易に確保することができる。なお、「車両前後方向に延在する」とは、アームの延在方向が車両前後方向の成分を含むことをいう。
本発明のある態様のトーションビーム式サスペンションは、前記アームと車輪とを連結するキャリアを更に備えてもよい。前記キャリアは、前記ビームおよび前記アームと共に樹脂により一体的に成型されていてもよい。また、本発明のある態様のトーションビーム式サスペンションは、トーションビーム式サスペンションと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持するスプリング支持部を更に備えてもよい。前記スプリング支持部は、前記ビームおよび前記アームと共に樹脂により一体的に成型されていてもよい。これらの態様によっても、溶接による熱歪みや応力集中などの影響をなくすことができる。
本発明によれば、トーションビーム式サスペンションの強度および精度を容易に確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Aの全体構成図であり、図1(b)は、図1(a)のP−P断面図である。図1(a)は、車両に装着された状態でトーションビーム式サスペンション10Aを車両上方から下方に向かって見た図であり、本図上方が車両前方となる。本実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Aは車両リア側に配置され、左右の後輪(図示せず)の各々に連結される。なお、トーションビーム式サスペンション10Aと同様の構成がフロント側に配置され、左右の前輪(図示せず)の各々に連結されてもよいことは勿論である。
トーションビーム式サスペンション10Aは、ビーム12A、2つのアーム14、2つのキャリア16、および2つのスプリング支持部18を有する。ビーム12Aは車幅よりも短い軸状に形成され、軸方向が車両左右方向に向くように配置される。ビーム12Aの軸方向と垂直な断面は、図1(b)に示されるように開口側が車両下方を向く略U字状となっている。本実施形態に係るビーム12Aは、軸方向のどの位置においても断面が略同一形状となっている。ビーム12Aは、左右の後輪が相互に異なる高さに位置したときにねじれ、左右の後輪の各々にねじれによる反力を与える。
2つのアーム14の各々はビーム12Aよりも短い軸状に形成されており、軸方向の断面は開口側が車両下方となる略U字状の部分を有する。アーム14の各々は、軸方向がビーム12Aの軸方向と略直交するように、延在方向の略中央においてビーム12Aの両端に結合されている。したがってアーム14は車両前後方向に延在する。
ビーム12Aとアーム14とは、樹脂により一体的に成型されることによって結合されている。このため、ビーム12Aおよびアーム14は全体が樹脂によって作られている。本実施形態ではビーム12Aおよびアーム14を形成する樹脂としてCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化樹脂)が採用されている。なお、ビーム12Aおよびアーム14を形成する樹脂として高弾性FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化樹脂)が採用されてもよいことは勿論である。このような樹脂材料を用いることで、充分な強度を確保することが可能となる。
このようにビーム12Aとアーム14とが樹脂による一体成型によって製造されることによって、設計者が熱歪みや応力集中など溶接による影響を予め考慮する必要がなくなり、容易にトーションビーム式サスペンション10Aの強度および精度を確保することが可能となる。また、溶接のトーチの入りやすさなどを考慮する必要がなくなり、設計の自由度を拡張することができる。さらに、ビームおよびアームを製造後溶接する場合に比べ、部品点数や製造工程を削減することができ、製造コストを抑制することが可能となる。
なお、アーム14の各々の車両前方端部にはアーム支持部20が設けられる。本実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Aでは、アーム支持部20もアーム14と共に樹脂により一体的に成型される。
2つのキャリア16のうち一方のキャリア16は、左側のアーム14の左側端部のうちビーム12Aよりも車両後方側から上方に延びるように設けられる。他方のキャリア16は、右側のアーム14の右側端部のうちビーム12Aよりも車両後方側から上方に延びるように設けられる。このとき、左右のキャリア16は相互に平行となるように配置される。左側のキャリア16には、左後輪が取り付けられ、右側のアーム14には右後輪が取り付けられる。したがって、キャリア16はアーム14と車輪とを連結する機能を有する。
キャリア16も、ビーム12Aおよびアーム14と共に樹脂により一体的に成型される。したがって、キャリア16はビーム12Aおよびアーム14と同様の材質によって作られている。キャリアは車輪が取り付けられるため、キャリアがアームに溶接される場合、溶接による熱歪みが車輪のトーやキャンバに直接影響を与える可能性がある。このようにキャリア16が樹脂によりアーム14と一体的に成型されることによって、キャリア16を精度良く設けることでき、車輪の組み付け精度を高めることができる。
2つのスプリング支持部18の各々は、ビーム12Aおよびアーム14の左右の結合箇所の各々から車両後方にかけて、ビーム12Aおよびアーム14の双方に結合される。スプリング支持部18の各々は円形の凹んだ部分を有する。トーションビーム式サスペンション10Aが車両に搭載された状態で、この凹んだ部分の開口側が上方に向くようスプリング支持部18の各々が配置される。
スプリング支持部18は、トーションビーム式サスペンション10Aと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持する。本実施形態では、スプリング支持部18も、ビーム12Aおよびアーム14と共に樹脂により一体的に成型される。したがってスプリング支持部18もビーム12Aおよびアーム14と同様の材質によって作られている。スプリング支持部は一般にキャリア近傍に設けられるため、スプリング支持部が溶接によって取り付けられる場合、やはり溶接による熱歪みが車輪のトーやキャンバに影響を与える可能性がある。このようにスプリング支持部18も樹脂によって一体成型されることにより、トーションビーム式サスペンション10Aを精度良く製造することができる。
(第2の実施形態)
図2(a)は、第2の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Bの全体構成図であり、図2(b)は、図2(a)のQ−Q断面図である。図2(a)は、車両に装着された状態でトーションビーム式サスペンション10Bを車両上方から下方に向かって見た図であり、本図上方が車両前方となる。以下、第1の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。
トーションビーム式サスペンション10Bの構成は、ビーム12Aの代わりにビーム12Bが設けられる点以外は第1の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Aの構成と同様である。ビーム12Bは車幅よりも短い軸状に形成され、軸方向と垂直な断面は、図2(b)に示されるように開口側が車両下方を向く略U字状となっている点は第1の実施形態に係るビーム12Aと同様である。本実施形態に係るビーム12Bは、ビーム12Bの略中央からアーム14に近づくにしたがって、車両前後方向の幅が滑らかに広くなっている。
ビーム12Bをこのような形状にすることによって、アーム14との結合部分を大きくとることができる。このため、応力集中を抑制することができ、ビーム12Bとアーム14との結合部分の強度を高めることができ、さらに車輪に与えられる軸方向の力、すなわち横荷重に対しての強度を高めることができる。ビーム12Bとアーム14とを樹脂により一体的に成型することによって、ビーム12Bをこのような形状に容易に成型することが可能となる。
(第3の実施形態)
図3(a)は、第3の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Cの一部の構成を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のR−R断面図である。図3(a)は、車両に装着された状態でトーションビーム式サスペンション10Cを車両上方から下方に向かって見た図であり、本図上方が車両前方となる。トーションビーム式サスペンション10Cは左右対称に形成され、図3(a)はトーションビーム式サスペンション10Cの左側の部分を示す。
本実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Cは車両リア側に配置され、左右の後輪(図示せず)の各々に連結される。なお、トーションビーム式サスペンション10Cと同様の構成がフロント側に配置され、左右の前輪(図示せず)の各々に連結されてもよいことは勿論である。
トーションビーム式サスペンション10Cは、ビーム22C、2つのアーム24、2つのキャリア26、および2つのスプリング支持部28を有する。ビーム22Cは車幅よりも短い軸状に形成される。ビーム22Cの軸方向と垂直な断面は、図3(b)に示されるように開口側が車両下方を向く略V字状となっている。本実施形態に係るビーム22Cは、軸方向のどの位置においても断面が略同一となっている。ビーム22Cは、左右の後輪が相互に異なる高さに位置したときにねじれ、左右の後輪の各々にねじれによる反力を与える。
2つのアーム24の各々はビーム22Cよりも短い軸状に形成されており、軸方向の断面は概ね開口側が車両下方となるU字状となっている。アーム24の各々の一端は、ビーム22Cの両端部に結合され、車両の後方にいくにしたがって軸方向が拡開するように、ビーム22Cとの結合部から車両後方に延在する。ビーム22Cとアーム24とが樹脂による一体成型によって結合されている点、及びビーム22Cおよびアーム24を形成する樹脂としてCFRPが採用されている点は前述の実施形態と同様である。
本実施形態では、ビーム22Cとアーム24との結合部周辺のアーム中央部24cに凹みが設けられている。これによってトーションビーム式サスペンション10Cに要求される操縦安定性への効果を確保しながら、アーム中央部24c周辺の他の部品の配置スペースを確保することができる。本実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Cではビーム22とアーム24とが樹脂により一体的に成型されていることから、このようにアーム中央部24cに容易に凹みを設けることができる。
なお、アーム24の各々の車両前方端部近傍にはアーム支持部30が設けられる。アーム支持部30もアーム24と共に樹脂により一体的に成型される。
2つのキャリア26の一方のキャリア26は板状に形成され、左側のアーム24の左側端部を塞ぐように設けられる。他方のキャリア26は板状に形成され、同様に右側のアーム24の右側端部を塞ぐように設けられる。このとき、左右のキャリア26は相互に平行となるように配置される。キャリア26はアーム24と車輪とを連結する機能を有し、左側のキャリア26には左後輪が取り付けられ、右側のキャリア26には右後輪が取り付けられる点は前述の実施形態と同様である。またキャリア26はビーム22Cおよびアーム24と共に樹脂により一体的に成型される点も前述の実施形態と同様である。
2つのスプリング支持部28の各々は、ビーム22Cおよびアーム24の左右の結合箇所の各々から車両後方にかけて、ビーム22Cおよびアーム24の双方に結合される。スプリング支持部28の各々は円形の凹んだ部分を有する。トーションビーム式サスペンション10Aが車両に搭載された状態で、この凹んだ部分の開口側が上方に向くようスプリング支持部28の各々が配置される。
スプリング支持部28はトーションビーム式サスペンション10Cと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持する点、スプリング支持部28もビーム22Cおよびアーム24と共に樹脂により一体的に成型されている点は、前述の実施形態に係るスプリング支持部18と同様である。
(第4の実施形態)
図4(a)は、第4の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Dの一部の構成を示す図であり、図4(b)は、図4(a)のS−S断面図である。図4(a)は、車両に装着された状態でトーションビーム式サスペンション10Dを車両上方から下方に向かって見た図であり、本図上方が車両前方となる。トーションビーム式サスペンション10Dは左右対称に形成され、図4(a)はトーションビーム式サスペンション10Dの左側の部分を示す。以下、第3の実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。
トーションビーム式サスペンション10Dの構成は、ビーム22Cの代わりにビーム22Dが設けられ、またアーム24に凹んだ部分が設けられない点以外は第3の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Cの構成と同様である。ビーム22Dは車幅よりも短い軸状に形成される。ビーム22Dの軸方向と垂直な断面は、図4(b)に示されるように開口側が車両後方を向く略U字状となっている。本実施形態に係るビーム22Cは、ビーム22Dの略中央から端部にいくにしたがって、車両前後方向の幅が漸次大きくなるように設けられる。
また、ビーム22Dは、端部近傍において上方に上方平面部Wuが設けられ、下方に下方平面部Wlが設けられている。本実施形態では上方平面部Wuよりも下方平面部Wlの方が大きくなるよう各々が設けられている。車輪に横力が作用する場合に、ビーム22Dには端部近傍に大きな応力が生じる。ビーム22Dをこのような形状に形成することによって、車輪に横力が作用した場合を考慮した強度をビーム22Dに持たせることが可能となる。ビーム22Dは樹脂によって成型されることから、このような形状を容易に実現することが可能となる。
(第5の実施形態)
図5(a)は、第5の実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Eの一部の構成を示す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のT断面図である。トーションビーム式サスペンション10Eは左右対称に形成され、図5(a)は、車両に装着された状態におけるトーションビーム式サスペンション10Eの左側の一部を示す。図5(a)では矢印方向が車両前方となる。トーションビーム式サスペンション10Eは車両リア側に配置され、左右の後輪の各々に連結される。なお、トーションビーム式サスペンション10Eと同様の構成がフロント側に配置され、左右の前輪の各々に連結されてもよいことは勿論である。
トーションビーム式サスペンション10Eは、ビーム32、2つのアーム34、2つのキャリア36、および2つのスプリング支持部38を有する。ビーム32は車幅よりも短い軸状に形成される。ビーム32の軸方向と垂直な断面は、図5(b)に示されるように開口側が車両下方を向く略U字状となっている。本実施形態に係るビーム32は、軸方向のどの位置においても断面が略同一となっている。ビーム32は、左右の後輪が相互に異なる高さに位置したときにねじれ、左右の後輪の各々にねじれによる反力を与える。
2つのアーム34の各々はビーム32よりも短いパイプ状に形成されいる。アーム34の各々は、軸方向がビーム32の軸方向と略直交するように、延在方向の略中央においてビーム32の両端に結合されている。したがって、アーム34は車両の前後方向に延在する。
本実施形態に係るトーションビーム式サスペンション10Eも、ビーム32とアーム34とが樹脂による一体成型によって結合されている。このため、ビーム32およびアーム34は全体が樹脂によって作られている。本実施形態ではビーム32およびアーム34を形成する樹脂としてCFRPが採用されている点は前述の実施形態と同様である。なお、アーム34の各々の車両前方端部にはアーム支持部40が設けられる。アーム支持部40もアーム34と共に樹脂により一体的に成型される。
2つのキャリア36の各々は外形が四角形の板状の部材の3辺にフランジが形成された形状を有する。キャリア36の各々は、アーム34とビーム32との結合部よりも車両後方において、アーム34から上方に延びるように左右のアーム34の各々に設けられている。このとき2つのキャリア36は、各々の四角形の板状の部分がフランジよりも外側に位置し、これら板状の部分が相互に平行となるように配置される。キャリア36はアーム34と車輪とを連結する機能を有し、左側のキャリア36には左後輪が取り付けられ、右側のアーム34には右後輪が取り付けられる点は前述の実施形態と同様である。また、キャリア36がビーム32およびアーム34と共に樹脂により一体的に成型される点も前述の実施形態と同様である。
キャリア36は、アーム34との結合部近傍に凹部36aが形成されている。凹部36aは、キャリア36周辺に配置されるブレーキの部品に対応した位置に設けられる。キャリア36は樹脂によって成型されるため、容易にこのような凹部36aを設けることができ、設計自由度を増大させることができる。
2つのスプリング支持部38の各々は、ビーム32およびアーム34の左右の結合箇所の各々から車両後方にかけて、板状に形成された部材の2つの辺がビーム32およびアーム34に各々が結合され、残りの辺に上方に立ち上がるフランジ部が形成される。スプリング支持部38は、トーションビーム式サスペンション10Eと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持する。前述の実施形態と同様に、スプリング支持部38もビーム32およびアーム34と共に樹脂により一体的に成型される。
本実施形態では、ビーム32とアーム34との接合部の上部に補強部42が形成される。補強部42は、ビーム32と略平行に、ビーム32とアーム34との接合部から上方に盛り上がるように形成される。車輪に横荷重が作用すると、ビーム32とアーム34との接合部に大きな応力が生じる。このようにビーム32とアーム34との接合部に補強部42を設けることによって、車輪に横荷重が作用したときに対するトーションビーム式サスペンション10Eの強度を増大させることができる。補強部42は、ビーム32およびアーム34と樹脂により一体的に成型することで、容易に補強部42を設けることができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
各々の実施形態において、キャリパまたはスプリング支持部はビームおよびアームと別部材によって構成されてもよい。これによって、たとえばキャリアまたはスプリング支持部のみを交換することが可能となり、保守工数または保守コストを低減することができる。
(a)は第1の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションの全体構成図であり、(b)は(a)のP−P断面図である。 (a)は第2の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションの全体構成図であり、(b)は(a)のQ−Q断面図である。 (a)は第3の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションの一部の構成を示す図であり、(b)は(a)のR−R断面図である。 (a)は第4の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションの一部の構成を示す図であり、(b)は(a)のS−S断面図である。 (a)は第5の実施形態に係るトーションビーム式サスペンションの一部の構成を示す斜視図であり、(b)は(a)のT断面図である。
符号の説明
10A乃至10E トーションビーム式サスペンション、 12A及び12B ビーム、 14 アーム、 16 キャリア、 18 スプリング支持部、 20 アーム支持部。

Claims (3)

  1. 左右に並設された車輪の各々にねじれによる反力を与えるビームと、
    前記ビームの両端に連結され、車両前後方向に延在するアームと、を備え、
    前記ビームおよび前記アームは、樹脂により一体的に成型されていることを特徴とするトーションビーム式サスペンション。
  2. 前記アームと車輪とを連結するキャリアを更に備え、
    前記キャリアは、前記ビームおよび前記アームと共に樹脂により一体的に成型されていることを特徴とする請求項1に記載のトーションビーム式サスペンション。
  3. トーションビーム式サスペンションと車体本体とを接続するコイルスプリングを支持するスプリング支持部を更に備え、
    前記スプリング支持部は、前記ビームおよび前記アームと共に樹脂により一体的に成型されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトーションビーム式サスペンション。
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