JP2007283214A - 塗布剤の塗布方法とその塗布装置 - Google Patents

塗布剤の塗布方法とその塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シャットオフバルブと吸引バルブを同一方向に移動させて、シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断後、さらに移動させて塗布ノズルに残留している塗布剤を吸引させるようにした塗布方法とその塗布装置を提供すること。
【解決手段】塗布ノズル40に塗布剤60を供給する工程と、塗布剤60を吐出させつつ、塗布ノズル40を移動させて被塗布面に塗布剤60を塗布する工程と、塗布ノズル40と塗布剤供給源20との間に設けられたシャットオフバルブ30の作動により、塗布ノズル40への供給を遮断する工程と、バルブ30が塗布剤60の供給を遮断する方向に移動するのに伴って吸引バルブ50も同一方向に移動し、かつバルブ30が塗布剤60の供給を遮断した後も移動し続けることで、塗布ノズル40に残留した塗布剤60を吸引バルブ50で吸引することにより塗布ノズル40から塗布剤60が垂れ落ちるのを防止する工程と、を備えるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の所要部位に接着剤あるいは補強材、制振材等の塗布剤を塗布する塗布方法とその塗布装置に関する。
車両のドアは、板金工程で外板と内板を組み合わせて、その周囲をヘミング加工することにより最中状に組み立てられる。外板の単体時に、該外板の内側に、該外板を補強するための補強材や、ドア閉鎖時の振動を防止する制振材等が貼り付けられる。そして、この板金工程でのドアの組み立ては殆どロボットにより自動化されつつある。
しかしながら、外板の内側に貼り付けられる補強材や制振材は、従来は合成樹脂やガラス繊維製の平板状のシート材が用いられているため、ロボットによる貼り付け作業の自動化は困難であり、人手作業を強いられていた。
したがって、ドア組み付けの自動化ラインに人手作業が混在するため、効率的なライン編成が困難であった。
そこで、本願発明者らは、制振材や補強材としてゴム系の接着剤やエポキシ系の補強材などの塗布剤を用いて塗布する方法を検討し、従来、車両の床面等に防音材を貼り付ける接着剤を塗布するために用いられている、図11示すような平板状の空隙を有する塗布剤貯留部43が設けられた塗布ノズル40を、図2に示すようなロボット10に取り付けて利用することを検討した。
塗布ノズル40を用いて塗布される塗布型制振材・補強材(塗布剤)60は、図1に示すドア70の外板71の内側に幅約100mm、長さ約400mmで塗布されるもので、図4に示すように、塗布厚さt=1mmで外板71の内側に直接塗布されるゴム系接着剤61と、塗布厚さT=2mmでゴム系接着剤61の上面に塗布されるエポキシ系補強拘束剤63とにより構成されるものである。
この塗布剤60を外板71の内側に塗布する従来の塗布方法は、図2に示すように、サーボモータ251により駆動されるピストン255を備えた塗布ガン25をロボット10に把持させて、該塗布ガン25により塗布剤供給源20から供給された塗布剤60を加圧して図11に示す塗布ノズル40に供給し、該塗布ノズル40の吐出部45から上記の幅と厚さで吐出させて塗布している。
塗布が終了すると塗布ノズル40と塗布剤供給源20との間に設けられたシャットオフバルブ30を作動させて、塗布剤60の供給を遮断するが、ゴム系接着剤61およびエポキシ系補強拘束剤63のいずれもその塗布ノズル40に残圧がかかり、これらの塗布剤60が垂れ落ちて塗布装置周辺や被塗布面が汚れるという問題がある。
特に、ゴム系接着剤61の上面に塗布されるエポキシ系補強拘束剤63が垂れ落ちて、塗布の終端部では、図12に示すように、ゴム系接着剤61の終端よりはみ出して外板71内面に直接塗布されたり、図13(A)に示すように、先端が尖った状態で切れたりすることがあり、そのあと、塗装工程の熱風炉でエポキシ系補強拘束剤63が熱硬化すると、外板71に歪みが発生したり、硬化したエポキシ系補強拘束剤63が剥がれやすくなった(図13(B))り、先端の尖った部分が切断(図13(C))して異物となって異音の原因になったりして品質上の問題が発生する恐れがある。
この垂れ落ちを防止するために、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブにより吸引して、塗布剤を切断する技術が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載の間欠塗布装置は、導電性基材102に電極材料塗布液103を塗布する際に、ノズル104に、該ノズル104の吐出孔104aに連通するマニホールド204に連通する孔205を設けて、この孔205にサックバック107のピストン106が挿入されたものであり、塗布の終端においては、ピストン106を引き上げてノズル104の体積を増加させて残圧を吸収し、塗布の始端においては、ピストン106を押し下げて吐出孔104aから塗布液103を押し出すものである。
特開2005−222911号公報
ところが、この特許文献1に記載の間欠塗布装置では、三方弁(シャットオフバルブ)201がポンプ(塗布剤供給源)202と塗布ノズル104との間に設けられ、塗布ノズル104の側面にサックバック107のピストン(吸引バルブ)106が設けられているため、機構が複雑となり、特に、吸引バルブが塗布ノズルの先端付近に位置するために、塗布部位が湾曲しているような場合は、吸引バルブが塗布部位に干渉してしまったり、塗布経路のティーチング時に塗布ノズルの先端が見にくいという問題がある。
また、シャットオフバルブと吸引バルブが離れて別の場所に個別に設置されているため、該シャットオフバルブの作動と吸引バルブの移動との同期がとりにくく、塗布剤の塗布表面に凹凸ができるという問題がある。
また、シャットオフバルブと吸引バルブを作動させるための圧縮エアあるいは油圧の配管が別々に必要となり、塗布装置周辺が煩雑になり、且つ大型になるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、シャットオフバルブと吸引バルブを同一方向に移動させて、シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断後、さらに移動させて塗布ノズルに残留している塗布剤を吸引させるようにした塗布方法とその塗布装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の塗布剤の塗布方法は、塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動により、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブで吸引することにより該塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程と、を備えた塗布剤の塗布方法であって、前記塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動するのに伴って前記吸引バルブも同一方向に移動し、かつ前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引することにより行われることを特徴とする。
よって、シャットオフバルブと連動して吸引バルブが移動し、シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けると、塗布ノズルに残留した塗布剤が吸引されるので、塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止できる。したがって、塗布ノズルの周囲を塗布剤で汚すことがなく、塗布装置のメンテナンス工数を低減できるとともに、塗布品質を向上させることができる。
また、本発明に係る請求項2に記載の塗布装置は、請求項1に記載の塗布剤の塗布方法に用いる塗布装置であって、塗布剤供給源と、該塗布剤供給源に接続され、該塗布剤の供給を断接するシャットオフバルブと、該シャットオフバルブを挟んで塗布剤供給源と反対側に接続された塗布ノズルと、前記シャットオフバルブの作動による塗布ノズルへの塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引する吸引バルブと、を備えた塗布装置において、前記吸引バルブは、前記塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられ、前記シャットオフバルブと同軸に形成されたピストンであることを特徴とする。
よって、シャットオフバルブと吸引バルブとを、塗布剤供給源と塗布ノズルとの間の、塗布ノズルの先端から離れた位置に設置できるので、塗布ノズル先端の視認性が向上し、且つ吸引バルブが塗布位置から離れるので、被塗布面と干渉することがない。
また、本発明に係る請求項3に記載の塗布装置は、請求項2に記載の塗布剤の塗布装置であって、前記シャットオフバルブと前記ピストンとは同期して移動可能であり、該ピストンの移動により前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動して塗布剤の供給を遮断するとともに、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、該ピストンが塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引することを特徴とする。
よって、シャットオフバルブとピストンの駆動を共通の駆動源で行うことができるので、油気圧配管が簡素化でき、信頼性が高く安価な塗布装置とすることができる。
本発明によれば、シャットオフバルブと吸引バルブとを同期して駆動するので、塗布剤の供給を確実に遮断した状態で、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブにより吸引することができる。
また、シャットオフバルブと吸引バルブのピストンを同期して移動可能にするので、油気圧の配管が駆動部のみで済み、信頼性の高い、安価な塗布装置とすることができる。
次に、本発明に係る塗布剤の塗布方法とその塗布装置の一の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態の塗布剤の塗布方法とその塗布装置は、自動車用ドアの組立ラインに適用されたものである。
ここで、図1は、自動車用ドアを車両室内側から見た概念図であり、図2は、塗布装置の全体斜視図である。
本発明の塗布方法に用いる塗布装置の構成について説明する。自動車用ドア70は、図1に示すように、外板71と内板73とから最中状に形成されるが、この最中状に形成される前に外板71の内面に、例えば外板71の剛性を高めることによりドア70を閉じたときに外板71が振動するのを防止する制振材として、あるいは外板71に外力が加えられたときにベコ付くのを防止する補強材として塗布剤60が塗布される。
塗布剤60は、図4の断面図に示すように、外板71の内板73に対向する面(内面)に厚さtが約1mmで直接塗布されるゴム系接着剤61と、該ゴム系接着剤61の上(内板73に対向する面)に厚さTが約2mmで塗布される補強材としてのエポキシ系補強拘束剤63との2層から構成される。塗布範囲は、本実施の形態では幅(図1のドア70の高さ方向)100mm、長さ(図1のドア70の前後方向)400mmである。
エポキシ系補強拘束剤63は、外板71を補強して張り剛性(外板のベコ付き防止)を上げるために、熱硬化性樹脂を組成とするため、自動車ボデーの塗装工程の熱風炉で硬化する。このエポキシ系補強拘束剤63を外板71に直接塗布すると外板71が歪みを起こすため、この外板歪みを防止する柔軟な層として熱風炉でも硬化しないゴム系接着剤61を先に外板71に塗布して、この上にエポキシ系補強拘束剤63を塗布する。
この塗布剤60のゴム系接着剤61とエポキシ系補強拘束剤63の塗布方法は両者同一であり、塗布装置は個別に設けられるが、塗布装置の内の塗布ノズルが異なるだけのため、本実施の形態の塗布方法および塗布装置では、一方のエポキシ系補強拘束剤63に適用したものを主体に説明する。
塗布装置1は、図2に示すように、ロボット10と、該ロボット10のアーム部11に把持される塗布ガン25等を含む塗布剤供給源20と、該塗布剤供給源20からの塗布剤60の供給を断接するシャットオフバルブ30、および塗布剤60の供給遮断後、塗布ノズル40に残留している塗布剤60を吸引する吸引バルブ50を同軸に備える同軸バルブ80と、該同軸バルブ80を介して塗布剤供給源20に接続される塗布ノズル40とを備えている。
塗布剤供給源20は、ロボット10の近傍に設置され、塗布剤60を収容したタンク211を有するポンプ21と、ポンプ21に接続されたホース23に連結され、ロボット10のアーム部11に把持された塗布ガン25とを備えている。
塗布ガン25は、図5に示すように、サーボモータ251と、該サーボモータ251に駆動される減速機253と、該減速機253に接続されるピストン255とシリンダ257とを備えている。
塗布ガン25のシリンダ257の先端には、同軸バルブ80と、該同軸バルブ80を挟んで塗布ガン25と反対側に接続された塗布ノズル40とが設けられている。
同軸バルブ80は、図6の拡大断面図に示すように、シリンダ257から押し出された塗布剤60の塗布ノズル40への供給を断接するシャットオフバルブ30と、該シャットオフバルブ30と同軸に形成されたピストンを備えた吸引バルブ50と、これらシャットオフバルブ30と吸引バルブ50とを駆動する駆動部801とを備えている。
シャットオフバルブ30は、塗布ガン25のシリンダ257の先端に接続されたシリンダ33と、該シリンダ33内を前記シリンダ257と直交する方向に摺動する弁体31とを備えている。
シリンダ33は、側壁に塗布ガン25のシリンダ257が接続され、塗布剤60が流入する流入口331と、該流入口331に連続し、弁体31を収容して塗布剤60が流入する流入室333と、弁体31の前記駆動源801側に接続されたロッド85が気密的に摺動する摺動孔335とを備えている。
弁体31は、算盤珠状のもので、駆動源801側は該駆動源801のピストン81に接続されるロッド85に接続され、駆動源801と反対側は、吸引バルブ50のピストン51に接続されるロッド55に接続されている。
吸引バルブ50は、シャットオフバルブ30のシリンダ33と同軸に接続されたシリンダ53と、該シリンダ53内を前記シャットオフバルブ30の弁体31と一体に摺動するピストン51とを備えている。
シリンダ53は、シャットオフバルブ30の流入室333に連続して塗布剤60が流入する貯室533と、該貯室533に連通し、塗布ノズル40に塗布剤60を供給する供給口531と、前記貯室533の、シャットオフバルブ30側の開口部に取り付けられたスリーブ90とを備えている。
該貯室533の、ピストン51を挟んで反対側はピストン51の移動により空気が出入りする空気室535となっている。
スリーブ90は、シャットオフバルブ30のシリンダ33側の開口径が前記弁体31の最大外径より僅かに大きい弁摺動部901と、該弁摺動部901の、シリンダ33側と反対側の所定距離の位置で、弁体31の傾斜面が当接する傾斜シール面903と、該傾斜シール面903から連続して、ロッド55の外径より大きく塗布剤60が流通可能な内径を有する連通孔905とを備えている。
ピストン51は、ロッド55に接続される面がシリンダ53の貯室533を形成し、他面がシリンダ53の空気室535を形成するもので、その外径は、シャットオフバルブ30の弁体31の外径より十分大きな寸法に設定されている。
駆動源801は、シャットオフバルブ30のシリンダ33の、前記吸引バルブ50と反対側に接続されたシリンダ83と、該シリンダ83内を摺動するピストン81と、一端を該ピストン81に接続され、他端をシャットオフバルブ30の弁体31に接続されたロッド85とを備えている。
シリンダ83の、前記ピストン81により仕切られる両側の部屋には、それぞれ該ピストン81を駆動するための油気圧配管(図略)が接続されている。
塗布ノズル40は、塗布剤供給源20から塗布剤60が供給される供給部41と、該供給部41と連通し、該供給部41から流入した塗布剤60が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部43と、該塗布剤貯留部43の先端に設けられ、スリット状の吐出口451を有する塗布剤吐出部45とを備えたものである。
以上のように構成された塗布装置1を用いて、塗布剤60を外板71の内面に塗布する塗布方法について説明する。以下に説明するエポキシ系補強拘束剤63の塗布方法と同一の塗布方法でゴム系接着剤61を、図3(A)に示すように、先に外板71に塗布しておき、この上に、図3(B)に示すように、エポキシ系補強拘束剤63を塗布する。
塗布剤供給源20のポンプ21を駆動させてタンク211に収容されている塗布剤60に圧力を加えて送るとともに、塗布剤60をホース23から塗布ガン25のサーボモータ251により駆動されるピストン255によりシリンダ257に吸い込ませ、その後、ポンプ21と塗布ガン25間に設定されているバルブ(図略)を閉じて、塗布ガン25のシリンダ257に塗布剤60を充填する。
このとき、図7に示すように、弁体31を流入室333の略中央に位置させて、シャットオフバルブ30を開放状態にしておくので、シリンダ257に充填された塗布剤60は、サーボモータ251により駆動されるピストン255により圧力を加えられて、一定の流量でシャットオフバルブ30の流入口331を通って流入室333に入り、さらにスリーブ90の弁摺動部901、連通孔905を通って吸引バルブ50の貯室533に入る。
そして、吸引バルブ50のシリンダ53の供給口531から塗布ノズル40の供給部41を通って塗布ノズル40に送られる。
塗布剤供給源20の駆動と同時にロボット10を作動させて、アーム部11に塗布ガン25と同軸バルブ80を介して把持させた塗布ノズル40を、外板71の内面の塗布剤60を塗布する被塗布面の所定の位置に待機させる。
塗布ノズル40に供給された塗布剤60は、供給部41に連通している塗布剤貯留部43に広がるように流入し、該塗布剤貯留部43に充満すると塗布剤吐出部45に至り、やがて吐出口451から塗布ノズル40の外部へ吐出される。
そして、ロボット10を作動させて、図3(B)に示すように、塗布剤60(エポキシ系補強拘束剤63)を外板71の内面に塗布されているゴム系接着剤61の上に塗布する。
塗布剤60の塗布長さが所定の長さに達したら、同軸バルブ80の駆動部801を作動させてピストン81をシャットオフバルブ30側(図7の右方)に移動させる。すると、ピストン81と弁体31及びピストン51はロッド85、55により同軸に連結されているので、弁体31及びピストン51も右方に移動する。
やがて、弁体31は、図8に示すように、スリーブ90の弁摺動部901の入口に至り、弁体31の頂部の外径と弁摺動部901の内径が略同一のため、この時点から塗布剤60は流入室333から弁摺動部901への流入が遮断され、塗布ノズル40への塗布剤60の供給を停止する。
弁体31及びシリンダ51をさらに右方へ移動させると、図9に示すように、塗布ノズル40への塗布剤60の供給を停止した状態を継続して、やがて、図10に示すように、弁体31の傾斜面がスリーブ90の傾斜シール面903に当接し、弁体31及びシリンダ51の移動は終了する。
図8に示す弁体31が弁摺動部901の入口に入った時点から、図10に示す弁体31の傾斜面がスリーブ90の傾斜シール面903に当接するまでの、弁摺動部901の体積より、ピストン51が図8に示す位置から図10に示す位置に移動する間の貯室533の体積の方が大きいので、弁摺動部901に残っていた塗布剤60が貯室533に一旦は入り込むが、弁摺動部901の体積と貯室533の体積との差の体積の分だけ塗布ノズル40に残留している塗布剤60を吐出方向とは逆方向に貯室533に吸引することになる。
したがって、塗布が終了し同軸バルブ80が作動すると塗布剤60が塗布ノズル40の吐出口451で切られるとともに、貯室533に吸引されるので、吐出口451から垂れ落ちることがなく、被塗布面及び塗布装置の周囲を汚さずに塗布することができる。
以上のように、この実施の形態の塗布方法と塗布装置1を用いて塗布剤60を塗布した後、その塗布が終了すると、同軸バルブ80の駆動部801を作動させることにより、シャットオフバルブ30により塗布ノズル40への供給を遮断した後も、シャットオフバルブ30と同軸に設けた吸引バルブ50を移動させることにより、塗布ノズル40に残留している塗布剤60を貯室533に吸引するので、吐出口451から吐出する塗布剤60が切られるため、塗布剤60が垂れ落ちるのを防止でき、被塗布面や塗布ノズル40の周辺が汚れるのを防止できる。
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態の駆動部801を吸引バルブ50と反対側に設けたもので説明したが、吸引バルブ50側に、設けるようにしてもよい。
また、前記シャットオフバルブ30の弁体31を算盤珠状のものとしたが、円筒状のものでもよい。要するに、吸引バルブ50のピストン51の外径より小さなものであればよい。
本発明は、塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動により、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブで吸引することにより該塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程と、を備えた塗布剤の塗布方法であって、前記塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動するのに伴って前記吸引バルブも同一方向に移動し、かつ前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引することにより行われる塗布方法とし、この塗布方法に用いる塗布装置が、塗布剤供給源と、該塗布剤供給源に接続され、該塗布剤の供給を断接するシャットオフバルブと、該シャットオフバルブを挟んで塗布剤供給源と反対側に接続された塗布ノズルと、前記シャットオフバルブの作動による塗布ノズルへの塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引する吸引バルブと、を備えた塗布装置において、前記吸引バルブは、前記塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられ、前記シャットオフバルブと同軸に形成されたピストンであり、該ピストンの移動により前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動して塗布剤の供給を遮断するとともに、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、該シャットオフバルブが塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引するように構成したので、塗布ノズルに残圧があっても塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブの貯室に吸引するため、塗布剤が塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止することができ、塗布装置周辺を汚すことが無く、塗布装置のメンテナンス工数を低減することが可能となった。
本発明の一の実施の形態に係る自動車用ドアの車両室内側から見た概念図である。 本発明の一の実施の形態に係る塗布装置の全体斜視図である。 本発明の一の実施の形態に係る塗布方法による塗布状況の断面図であり、(A)は接着層、(B)は補強層の塗布状況を示す。 本発明の一の実施の形態に係る塗布方法により塗布された塗布剤の断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る塗布装置の一部拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る同軸バルブの拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態に係るシャットオフバルブの、初期位置を示す拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態に係るシャットオフバルブが作動した初期の状態を示し、吸引バルブのピストンが作動を開始する状態の拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態に係るシャットオフバルブと吸引バルブの途中の作動状態を示す拡大断面図である。 本発明の一の実施の形態に係るシャットオフバルブと吸引バルブの作動が終了した状態を示す拡大断面図である。 従来の塗布ノズルの斜視図である。 従来の塗布装置および塗布ノズルにより塗布された状態の塗布剤の、一例の断面図である。 従来の塗布装置および塗布ノズルにより塗布された状態の塗布剤の、他の例の断面図である。
符号の説明
1 塗布装置
10 ロボット
20 塗布剤供給源
30 シャットオフバルブ
31 弁体
33 シリンダ
331 流入口
333 流入室
335 摺動孔
40 塗布ノズル
41 供給部
43 塗布剤貯留部
45 塗布剤吐出部
50 吸引バルブ
51 ピストン
53 シリンダ
531 供給口
533 貯室
535 空気室
55 ロッド
60 塗布剤
70 自動車用ドア
71 外板
73 内板
80 同軸バルブ
801 駆動部
81 ピストン
83 シリンダ
85 ロッド
90 スリーブ
901 弁摺動部
903 傾斜シール面
905 連通孔

Claims (3)

  1. 塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、
    塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、
    塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動により、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、
    塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引バルブで吸引することにより該塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程と、
    を備えた塗布剤の塗布方法であって、
    前記塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動するのに伴って前記吸引バルブも同一方向に移動し、かつ前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引することにより行われることを特徴とする塗布剤の塗布方法。
  2. 請求項1に記載の塗布剤の塗布方法に用いる塗布装置であって、
    塗布剤供給源と、該塗布剤供給源に接続され、該塗布剤の供給を断接するシャットオフバルブと、該シャットオフバルブを挟んで塗布剤供給源と反対側に接続された塗布ノズルと、前記シャットオフバルブの作動による塗布ノズルへの塗布剤の供給遮断後、塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引する吸引バルブと、を備えた塗布装置において、
    前記吸引バルブは、前記塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられ、前記シャットオフバルブと同軸に形成されたピストンであることを特徴とする塗布剤の塗布装置。
  3. 請求項2に記載の塗布剤の塗布装置であって、
    前記シャットオフバルブと前記ピストンとは同期して移動可能であり、該ピストンの移動により前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断する方向に移動して塗布剤の供給を遮断するとともに、前記シャットオフバルブが塗布剤の供給を遮断した後も移動し続けることで、該ピストンが塗布ノズルに残留した塗布剤を吸引することを特徴とする塗布剤の塗布装置。
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