JPH04341364A - 粘性液状物の塗布装置 - Google Patents

粘性液状物の塗布装置

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JPH04341364A
JPH04341364A JP3074791A JP3074791A JPH04341364A JP H04341364 A JPH04341364 A JP H04341364A JP 3074791 A JP3074791 A JP 3074791A JP 3074791 A JP3074791 A JP 3074791A JP H04341364 A JPH04341364 A JP H04341364A
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shutter
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Yoshimichi Kubota
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘性液状物を一筆書き状
に形成塗布する粘性液状物の塗布装置に関し、詳しくは
、均一な塗布が行えると共に、特に塗り始め部と塗り終
わり部をほど良く重ね合わせて継ぎ目を高精度に仕上げ
ることができるようにした粘性液状物の塗布装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、接着剤など粘性液状物を被塗
布面に一筆書き状に塗布することが行われている。この
例としては、例えば自動車の組立てにおいて、ウィンド
ゥガラスの外周にシーラントと呼ばれる液状ゴムを塗布
し、シーラント塗布後のウィンドゥガラスをウィンドゥ
パネル面に押圧固定することにより、パネルとガラスと
を常温接着する例がある。また、テレビのブラウン管の
組立てにおいて、ファンネル(Funnel)と呼ばれ
れるロート状のコーンの接合面にフリットを塗布し、こ
れにブラウン管の前面ガラス部を載せ、450℃程度の
高温にて焼付け接着する例がある。
【0003】従来のファンネルへのフリット塗布方式の
例を示すと、バルブ付タンク方式と、タンク圧送バルブ
制御方式と、ポンプ圧送バルブ制御方式と呼ばれるもの
の例がある。
【0004】図14はバルブ付タンク方式によるフリッ
ト塗布装置の構成を示す説明図である。
【0005】図14において、バルブ付タンク方式によ
るフリット塗布装置は、ファンネル1の被塗布面の上方
に2リットル位の比較的大容量の大きなタンク2を配置
し、このタンク2をロボットハンド(図示せず)に固定
して、被塗布面の形状に沿ってタンク2の下面のノズル
3を移動させる。
【0006】タンク2の中心軸上には、シリンダ4によ
って昇降駆動されるニードル5が配置され、ニードル5
の先端と、前記ノズル3の弁座によってニードル弁が構
成されている。前記タンク2の内部にはアクチュエータ
6によって回転駆動される拡拌羽根7が設けられ、タン
ク2の内部に収納されたフリットを拡拌する。
【0007】また、前記タンク2の上部にはタンク内を
0.2〜0.5kg/cm2 の一定圧に保つためのエ
アー配管が設けられ、さらにタンク2の側面には塗り始
め点を検出するセンサ8が設けられている。
【0008】上記構成のフリット塗布装置では、ファン
ネル1の上面外形に沿ってノズル3を移動させ、ニード
ル弁を作動させ、塗り始め部と塗り終わり部とを重ね合
わせることにより、一筆書き状にフリットを塗布するこ
とができる。
【0009】しかし、一般に2リットルのタンクは、重
く、慣性が大きく、ロボットハンドにより振り回すと、
ロボット動作精度を悪化する。また、塗り終わり付近で
は、塗り始め部をセンサ8で検出してニードル5を下降
駆動するのであるが、ニードル動作による吐出量の調整
が極めて困難で、特に、ニードル閉塞動作時には、ニー
ドル5及び弁座間に蓄積されているフリットが押し出さ
れ、図15に示すように、塗り始めと塗り終わりの継ぎ
目部分の直前に膨らみ部Bを形成し、この膨らみ部Bに
次いで即絞り込まれるので塗布が不均一となって継ぎ目
の仕上り精度が悪くなる。
【0010】このように、特に継ぎ目の仕上り精度が悪
いと、前面ガウスの接着が不完全となり、不良品を生じ
たり、信頼性の低い製品となる。
【0011】図16はタンク圧送バルブ制御方式による
フリット塗布装置の構成を示す説明図である。
【0012】図16において、本例のフリット塗布装置
は、メインタンク9に封入したフリットを、アクチュエ
ータ6で回転される拡拌羽根7により拡拌しつつ配管1
0を介してバルブ装置11に圧送し、このバルブ装置1
1をファンネル1の被塗布面に対して移動させ、バルブ
装置11のバルブ開閉制御により、被塗布面にフリット
を塗布する。
【0013】ところが、この方式では、配管10により
フリットの圧送を行うため、図17に示すように、タン
ク9側からバルブ装置11にかけて圧力変化が生じ、吐
出圧が不安定となり、図18に示すように塗出物13の
各部に量的なムラが生じるという問題点があった。また
、仕切り弁12通過時の急激な圧力変化等が関係して、
配合成分が分離し、均一な塗布が行えないという問題点
があった。
【0014】図19は、ポンプ圧送バルブ制御方式によ
るフリット塗布装置の構成を示す説明図である。
【0015】この装置は、図16に示したタンク圧送バ
ルブ制御方式における仕切り弁12に代えてスクリュー
によるフリット圧送ポンプ14を設けたもので、配合成
分の分離を極力押えること可能である。
【0016】しかし、その塗布原理は、基本的には図1
5のタンク圧送バルブ制御方式と同じであるので、やは
り吐出圧が不安定となり、図18に示すように塗布が不
均一となるという問題点があった。
【0017】上記例ではファンネルにフリットを塗布す
る例で示したが、シーラントの塗布、その他の塗布であ
っても同様な問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のバ
ルブ付タンク方式、タンク圧送バルブ制御方式、ポンプ
圧送バルブ制御方式による粘性液状物の塗布にあっては
、粘性液状物を収納するタンクをロボットハンドに持た
せる場合には慣性を大として正確な移動制御を困難とし
たり、継ぎ目の仕上り精度が悪化したり、塗布の途中で
吐出量の不均一を生じ、場合によっては配合液の分離が
生じ、均一で高精度な塗布を行えないという問題点があ
った。
【0019】そこで、本発明は、これら問題点を改善し
、液性液状物を一筆書き状に塗布するに際し、均一な塗
布が行えると共に、継ぎ目を高精度に仕上げることがで
きる粘性液状物の塗布装置を提供することを目的とする
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの粘性液状物の
塗布装置を構成した。
【0021】
【作用】本発明の粘性液状物の塗布装置では、粘性液状
物を吐出するノズルを、吐出圧を加えたタンクに直結し
て設けるので、塗布時において圧力変動が無く、均一な
塗布が行える。また、ノズルをシャッタで閉塞するので
、ニードル弁のように継ぎ目直前に膨らみ部を形成して
しまうこともなく均一な塗布を行うことができる。
【0022】また、シャッタのノズルに対する閉塞方向
及びその速度を調整可能とする場合には、例えばシャッ
タ閉塞時突出物を前方に押し飛ばす作用が得られるので
、この場合には吐出物を前方、即ち塗り始め部の方向に
引き伸ばして重ね合わせることができ、継ぎ目を高精度
に仕上げることができる。
【0023】さらに、ノズルをロボットハンドで支持す
る場合、サブタンクの容量を最小とすれば、慣性小とし
てロボット移動精度を良好とすることができる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施例
を説明する。
【0025】図1は、本発明を実施したフリット塗布装
置のシステム構成を示す説明図である。
【0026】図1において、本システムは、2つのライ
ン上をそれぞれ流れるファンネル1に対し、例えば50
リットルのフリットを収納可能のメインタンク15から
、フリットを2本の分配配管16を介して1ないし3回
分の塗布量のフリットを収納するサブタンク17に分配
し、各サブタンク17をロボット18のハンドに支持さ
せてファンネル1の被塗布面に対して移動させることに
より、ファンネル1にフリットを塗布するようになって
いる。
【0027】メインタンク15には、タンク内部に圧力
をかけ、フリットを加圧供給するためのエア配管19が
設けられている。タンク内部にはモータ20で回転駆動
される拡拌羽根21が設けられている。また、タンク底
部にはサンプリングバルブ22が設けられ、各サブタン
クに設けられたレベルセンサーにより自動供給する。
【0028】各サブタンク17にはモータ等のアクチュ
エータ23で回転駆動される拡拌羽根24が設けられて
いる。また、ソレノイドバルブ25、レギュレータ26
、溶剤雰囲気を生成するベーパタンク27と接続される
エア配管28が接続され、一定の吐出圧が加えられるよ
うになっている。さらに、サブタンク17の底部には吐
出口を開閉操作するためのシャッタ装置29が設けられ
ている。シャッタ装置29については後で詳細に説明す
る。一方、サブタンク17の側面には、液面センサ30
と、塗り始め検出センサ31が設けられている。塗り始
め検出センサ31の作用については後で詳細に説明する
【0029】図2は、メインタンク15の詳細を示す説
明図である。
【0030】図示のように、メインタンク15は、フレ
ーム32に支持されており、フレーム2の上部には、拡
拌羽根21を回転駆動するためのモータ20が固定され
ている。拡拌羽根21は、モータ20に対し、ベアリン
グユニット33、駆動部部品34、ユニバーサルジョイ
ント35を介して接続される。
【0031】メインタンク15の上部には、加圧用のエ
ア配管19の他に、覗き窓兼投入口36と、リーク弁及
び圧力計が設けられている。また、メインタンク15の
下部には、前記の分配配管16及びサンプリングバルブ
22と接続されるディストリビュータ37が設けられて
いる。さらにメインタンク15には、冷却水入口管38
と冷却水出口管39が設けられ、タンク内部を一定温度
に保つようになっている。40は制御盤を示す。
【0032】上記構成において、窓36からフリットを
投入すると、これは拡拌羽根21により拡拌される。ま
た、管38より流入された水により一定温度に保持され
る。そこで、サンプリングバルブ37を動作させること
ににより加圧されたタンク内部のフリットを図1に示し
たサブタンク17のうち一方または両方に小出しするこ
とができる。ただし、この小出しは、各サブタンク17
側よりフリット補給要求が出力されたときのみ実行され
る。ここで、分配配管16を通じての分配中、多少の圧
力変動が生じるが、この圧力変動は塗布に関係ないので
何ら問題ない。
【0033】図3はロボット18及びハンド19の詳細
を示す説明図である。
【0034】図示のように、ロボット18はX軸アセン
ブリ18Xと、Y軸アセンブリ18Yと、Z軸アセンブ
リ18Zを介して前記サブタンク17を任意の位置に支
持するようになっている。
【0035】したがって、ロボット18は、サブタンク
17を支持し、3軸XYZを補間することにより、支持
したタンク17を図1に示すファンネル1上で任意の軌
跡を描かせることが可能である。一般には、予め定めた
作業原点を始点として始動開始し、ファンネル1の外周
に沿って一定速度で移動し、塗布終了後原点位置へ戻り
、この動作を繰り返す。
【0036】図4はサブタンク17及びシャッタ装置2
9の詳細を示す説明図である。
【0037】図において、サブタンク17の底部にはノ
ズル41が直結されて設けられ、このノズル41には、
タンク内部のフリットを下方に向けて吐出するための吐
出孔41Hが設けられている。
【0038】前記ノズル41の下方には、該ノズル41
の下面に沿って移動自在のシャッタ板42が設けられて
いる。このシャッタ板42は、ノズル41の下面と、ガ
イド部材43との間で、図において左右方向に摺動自在
とされる。
【0039】前記シャッタ板42及びガイド部材43に
は、図示の状態において、前記ノズル孔41Hより吐出
されたフリットを下方に向けて通すため、孔41Hより
大きな孔42H,43Hがそれぞれ設けられている。シ
ャッタ孔42Hは、下方の方がより広くなるようテーパ
状に形成されており、孔42Hの上部では鋭利部分を形
成して、シャッタ板42の移動に伴って、フリットを切
断しノズル孔41Hを閉塞または開放するようになって
いる。ガイド孔43Hは、シャッタ孔より大きく形成さ
れる。
【0040】一方、前記シャッタ板42の一方側にはロ
ッド挿入孔が設けられ、この孔部にはタンク17の側部
に設けた水平軸44の回りに回転するロッド45の下端
が挿入されている。
【0041】また、前記ロッド45の上端には、図にお
いて左右に動作するエアシリンダ46のピストンロッド
47が結合され、エアシリンダ46の駆動によって、ロ
ッド45の下端を、図において左右方向へ移動させるよ
うになっている。エアシリンダ46は、フレキシブルホ
ースを介してソレノイドバルブと接続される。ソレノイ
ドバルブでロッド45を直接作動させないこととしたの
は、ソレノイドバルブよりエアシリンダの方が軽量だか
らである。また、エアシリンダの方がシャッタ速度を調
節し易いからである。
【0042】したがって、シャッタ板42は、エアシリ
ンダ46の駆動によって、図示のノズル開放状態から図
において右方向へ移動され、この移動によってノズル4
1の孔41Hを閉塞可能である。また、その逆に、閉塞
状態から開放状態とすることができる。図において、塗
布作業中、サブタンク17は、矢印48の方向へ一定速
度で移動するものとする。
【0043】図5は、ロボット18及びシャッタ板42
の動作を示すタイミングチャートである。
【0044】時刻t1でロボット18が原点を始点とし
て移動開始すると、定速化された後、時刻t2でシャッ
タ板42が開放動作に入る。原点は、フリットを塗布す
べき軌跡上に設ける。
【0045】するとシャッタ板42は、図4において、
孔42Hが図示の状態より右方の閉塞位置から、図示の
開放状態へ移行し、フリットが吐出開始される。このと
き、シャッタ速度は有限であるので、図5に示すように
、動作終了時刻は時刻t2より遅れた時刻t3となる。 シャッタ動作時間△t=t3−t2は0.05〜0.1
秒程度の時間であり、この間にサブタンク17あるいは
ノズル41は、ロボットの移動速度Vに時間△tを乗じ
た距離V・△tだけ移動する。また、シャッタ孔42H
は、ノズル41に対し相対的に速度Vs で動作する。
【0046】シャッタ開放動作時におけるフリット吐出
状態を図6〜図8に示す。
【0047】図6において、速度Vで移動されるノズル
孔41Hに対し、シャッタ孔42Hは、本実施例ではそ
の反対方向に速度Vs で作動され、図(a)(b)(
c)に順次示すように、ノズル開度を次第に大とし、最
後に全開状態となる。したがって、図7に示すフリット
49の吐出物の先端は、その断面が先端順から順次図6
の(a)(b)(c)に示すように大きくなる。ただし
、フリットは粘性物であるので実際形状は図のものと必
ずしも一致しない。
【0048】また、図7に示すフリット49の吐出物は
、図6に示すように、シャッタ速度Vs の影響により
シャッタ孔42Hに連れ動作され、その先端が全体的に
図7において左方向へずらされたような形状となって被
塗布面1aに落下されれる。ただし、フリット49の吐
出物の先端位置が被塗布面1aに到達するまでには、あ
る程度の時間がかかるので、このずれはこの間に図7に
示すように是正され、悪影響は生じない。
【0049】そこで、ノズル41がさらに移動すると、
図8に示すように被塗布面1a上にフリット49が塗布
開始される。ここに、フリット49は粘性を有しダレを
生ずるので、時間の経過と共に破線で示すようにその高
さを低くし、横方向に伸びる。したがって、図7で示し
たシャッタ切断動作に伴う吐出物先端部のシャッタ作動
方向へのずれは、その影響があったにしても大きくはな
い。むしろ、フリットが図6に示すシャッタ順次開口作
用によって伸ばされ過ぎるのを防止するのに有効である
【0050】かくして、ノズル41がさらに移動を続け
ると、ノズル41によって一様な吐出がなされ、被塗布
面1aに帯状のフリット49が均一に塗布されてゆく。
【0051】図9〜図11はシャッタ閉塞動作時におけ
るフリット吐出状態を示す説明図である。
【0052】まず、シャッタは、図5に時間Tで示すよ
うに、図1に示す塗り始め検出センサ9が塗布物の塗り
始め部49aを検出した時刻を基準として、調整された
時間T後に作動開始される。
【0053】図12に時間Tの調整方式を示した。即ち
ステップ1201で塗布条件に応じディジタルタイマを
設定し、ステップ1202で試し塗りを行い、ステップ
1203で重なり具合を見、ステップ1204で1〜1
0ms単位で調整することにより行われる。ステップ1
205でデータ蓄積することとしているが、これは、各
種塗布条件に応じて、ステップ1201で示す初期のデ
ータ設定を自動的に行うためである。
【0054】図9において、ノズル速度VN に対しシ
ャッタ速度はVS で、作動方向はノズル進行方向と同
一方向である。ノズル41の吐出口の断面はシャッタ動
作に伴って(a)(b)(c)の順で閉塞される。した
がって、図10に示すように、シャッタ閉塞動作時にお
けるフリット49の断面は図9の(a)(b)(c)に
示すように次第に絞られる。また、シャッタ開放時と同
様に、フリット49には粘性があるので、フリット49
はシャッタ孔42Hにその程度はともあれ連れ動かされ
、絞り終わり先端部49bはノズル進行方向48に引き
伸ばされ、最後にノズル41から離れて塗り始め部49
aに重ね合わされる。このことは仕上げ精度を良好とす
る上で重要な事項である。即ち、図11に示すように、
塗り始め部49a上に塗り終り部49bが重ね合わされ
ると、両者は時間の経過と共に次第に融合してゆくので
あるが、本例では塗り終り部が図9に示すように、その
厚みが次第に薄くされ、かつ断面が次第に細くなる形状
とされ、シャッタ板42の移動作用に伴って適度に引き
伸ばされている。したがって、重ね合わせ量が適度に調
整され得て一定時間経過後に略完全に融合されるのであ
る。
【0055】塗布結果を図13に示す(a)図は平面図
、(b)図は側面図である。図は重ね合わせ部を少し余
計目に取った例で、(b)図に稀かの盛り上り部が見ら
れるが、時間Tの微調整により重ね合わせ部を少し減少
させてもこの盛り上り部が稀かに減るのみである。また
、逆に重ね合わせ部を少し増加させても、この盛り上り
量が稀かに増える程度である。要するに、本例の塗布方
式では、シャッタ動作時間Tの調整、即ち重ね合わせ量
の調整に余裕が生じ、調整時間Tに多少のバラツキを生
じても全ての場合において継ぎ目の仕上げ精度を良好と
することができる。因みに、塗布後一定時間後に重ね合
わせ部の写真を撮ると、目視確認では、凝視しなければ
その継ぎ目を発見できない程度に塗布できる。
【0056】上記実施例では、図4に示すシャッタ板4
2を図において右方向に移動させて閉塞制御したが、フ
リットの性状に応じてはその反対方向に移動させて閉塞
制御することもできる。また、その速度もエアシリンダ
46のエア圧を変化させることにより自由に調整できる
【0057】また、上記実施例では、ファンネル1にフ
リット49を塗布する例を示したが、ガラス板にシーラ
ントを塗布する場合等であっても同様である。
【0058】さらに、上記実施例では、塗り始め部と塗
り終わり部をほどよく重ね合わせるため、塗り終わり部
を次第に薄く細く引き伸ばしたような形状を得るように
したが、この形状を得る方式は上記実施例に限定される
ものではなく、シャッタ孔の形状、あるいはシャッタ速
度を適正とすることにより幅及び厚みあるいは長さにお
いて適度に調整し得るものである。
【0059】また、上記実施例では、フリット49のシ
ャッタ孔42Hへの付着ないし押し飛ばし効果を利用し
たが、これら効果に頼らずノズル孔41H形状とシャッ
タ孔42H形状との相対動作による形状効果のみによっ
てフリット49を薄く細く引き伸ばすことも可能である
。例えばスリット孔42Hの下面ないしテーパー面に粘
着防止剤をコーティングしておいて付着防止することも
できる。この場合には、上記の如くシャッタ速度VS 
及びシャッタ孔42Hの形状により、重ね合わせ部が薄
く細くなる形状を得れば良い。
【0060】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計的変更を行うことにより、適宜態様で
実施し得るものである。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明は特許請求の範囲に
記載の通りの粘性液状物の塗布装置であるので、ノズル
から吐出される帯状の粘性液状物を塗り終わり部を塗り
始め部に重ね合わせる態様で一筆書き状に塗布する場合
、その途中において均一な塗布を行うことができ、塗り
始め部と塗り終わり部をうまく重ね合わせて継ぎ目の仕
上り精度を良好とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフリット塗布装置のシ
ステム構成を示す説明図。
【図2】図1のメインタンクの詳細を示す説明図。
【図3】図1のロボットの詳細を示す説明図。
【図4】図1のサブタンク及びシャッタ装置の詳細を示
す説明図。
【図5】ロボット及びシャッタの動作状態を示すタイミ
ングチャート図。
【図6】シャッタの開放動作に伴うノズルの開放状態を
示す説明図。
【図7】ノズルの吐出開始状態を示す説明図。
【図8】ノズルの塗布開始状態を示す説明図。
【図9】ノズルの塗布終了状態を示す説明図。
【図10】ノズルの吐出終了状態を示す説明図。
【図11】塗布終了時のフリット重ね合わせ状態を示す
説明図。
【図12】塗り始め点を検出してからシャッタを閉塞動
作させるまでの時間の調整方式を示すフローチャート図
【図13】塗布状態を示す平面図及び側面図。
【図14】従来のバルブ付タンク方式を実施した塗布装
置の一例を示す説明図。
【図15】図14に示す装置の塗布結果を示す平面図。
【図16】タンク圧送バルブ制御方式を実施した塗布装
置の一例を示す説明図。
【図17】図16の装置における静圧変化状態を示す線
図。
【図18】図17の装置により得られる塗布状態を示す
平面図。
【図19】ポンプ圧送バルブ制御方式による塗布装置を
示す説明図。
【符号の説明】
1  ファンネル 15  メインタンク 17  サブタンク 29  シャッタ装置 31  塗り始め検出センサ 41  ノズル 41H  ノズル孔 42  シャッタ板 42H  シャッタ孔 49  フリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ノズルから吐出される帯状の粘性液状
    物を、塗り始め部と塗り終わり部を重ね合わせる態様で
    一筆書き状に塗布する粘性液状物の塗布装置において、
    前記ノズルを被塗布面に対して相対的に移動させるノズ
    ル移動手段を設け、前記ノズル先端に前記ノズルの吐出
    口を開閉するシャッタ板を設け、該シャッタ板を塗り始
    め検出時点を基準として調整された時間後に閉塞制御す
    るシャッタ制御手段を設けたことを特徴とする粘性液状
    物の塗布装置。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記シャッタ板は
    、塗り終わり時に、吐出された吐出物が次第に薄くかつ
    長く伸ばされて塗り始め部と重ね合わせされるよう、閉
    塞方向及びその速度が調整可能であることを特徴とする
    粘性液状物の塗布装置。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記ノズルをロボ
    ットハンドに把握させて被塗面に対して移動させるとき
    、前記ロボットハンドには少なくとも1回分の塗布量を
    収納した比較的小容量のサブタンクが支持され、前記ノ
    ズルは、このサブタンクに直結されることを特徴とする
    粘性液状物の塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009220977A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Rinrei:Kk 乗客コンベアにおける手すりベルトの保護膜形成方法
JP2011194358A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toshiba Corp ペースト塗布装置及びペースト塗布方法

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