JP2007268454A - 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル - Google Patents

塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル Download PDF

Info

Publication number
JP2007268454A
JP2007268454A JP2006098633A JP2006098633A JP2007268454A JP 2007268454 A JP2007268454 A JP 2007268454A JP 2006098633 A JP2006098633 A JP 2006098633A JP 2006098633 A JP2006098633 A JP 2006098633A JP 2007268454 A JP2007268454 A JP 2007268454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating agent
coating
nozzle
agent
application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006098633A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Kato
慎也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2006098633A priority Critical patent/JP2007268454A/ja
Publication of JP2007268454A publication Critical patent/JP2007268454A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】塗布工程の終端で塗布剤の吐出を遮断あるいは塗布剤を吸引させることにより、塗布剤を確実に切って垂れ落ちるのを防止可能な塗布剤の塗布方法およびそれに用いる塗布ノズルを提供する。
【解決手段】 塗布剤60の供給遮断後、塗布ノズル40内に残った塗布剤60の残圧で塗布剤60が該塗布ノズル40から垂れ落ちるのを防止する工程を備えた塗布剤の塗布方法。この塗布方法に用いる塗布ノズル40が、塗布ノズル40と塗布剤供給源20との間に設けられたシャットオフバルブ30の作動による塗布剤60の供給遮断後、塗布ノズル40内に残った塗布剤60の残圧で、塗布剤60が塗布ノズル40から垂れ落ちるのを防止する弁体47を、前記塗布剤吐出部45に設けたものであり、また、シャットオフバルブ30の作動による塗布剤60の供給遮断後、塗布ノズル40内の残圧以上の圧力で塗布剤60を吸引する吸引用バルブ50を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の所要部位に接着剤あるいは補強材、制振材等の塗布剤を塗布する塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズルに関する。
車両のドアは、板金工程で外板と内板を組み合わせて、その周囲をヘミング加工することにより最中状に組み立てられる。外板の単体時に、該外板の内側に、該外板を補強するための補強材や、ドア閉鎖時の振動を防止する制振材等が貼り付けられる。そして、この板金工程でのドアの組み立ては殆どロボットにより自動化されつつある。
しかしながら、外板の内側に貼り付けられる補強材や制振材は、従来は合成樹脂やガラス繊維製の平板状のシート材が用いられているため、ロボットによる貼り付け作業の自動化は困難であり、人手作業を強いられていた。
したがって、ドア組み付けの自動化ラインに人手作業が混在するため、効率的なライン編成が困難であった。
そこで、本願発明者らは、制振材や補強材としてゴム系の接着剤やエポキシ系の補強材などの塗布剤を用いて塗布する方法を検討した。塗布剤を所定幅で塗布する塗布ノズルとして、特許文献1に記載されているようなものがある。
この特許文献1に記載の塗布ノズル4では、塗布液のボタ落ちを防止するために、塗布液貯留部6に貯留された塗布液が多数の狭小通路9を通って塗布液保持部8に出てくるようにしたものであり、粘性の低い塗布液には利用できるが、粘性の高い補強材や制振材には適用できないという問題がある。
このため、本願発明者らは、車両の床面等に防音材を貼り付ける接着剤を塗布するために用いられている、図12に示すような平板状の空隙を有する塗布剤貯留部943が設けられた塗布ノズル940を、図2に示すようなロボット10に取り付けて利用することを検討した。
塗布ノズル940を用いて塗布される塗布型制振材・補強材(塗布剤)60は、図1に示すドア70の外板71の内側に幅約100mm、長さ約400mmで塗布されるもので、図4に示すように、塗布厚さt=1mmで外板71の内側に直接塗布されるゴム系接着剤61と、塗布厚さT=2mmでゴム系接着剤61の上面に塗布されるエポキシ系補強拘束剤63とにより構成されるものである。
この塗布剤60を外板71の内側に塗布する従来の塗布方法は、図2に示すように、サーボモータ251により駆動されるピストン255を備えた塗布ガン25をロボット10に把持させて、該塗布ガン25により塗布剤供給源20から供給された塗布剤60を加圧して図12に示す塗布ノズル940に供給し、該塗布ノズル940の吐出部945から上記の幅と厚さで吐出させて塗布している。
塗布が終了すると塗布ノズル940と塗布剤供給源20との間に設けられたシャットオフバルブ30を作動させて、塗布剤60の供給を遮断するが、ゴム系接着剤61およびエポキシ系補強拘束剤63のいずれもその塗布ノズル940に残圧がかかり、これらの塗布剤60が垂れ落ちて塗布装置周辺や被塗布面が汚れるという問題がある。
特に、ゴム系接着剤61の上面に塗布されるエポキシ系補強拘束剤63が垂れ落ちて、塗布の終端部では、図13に示すように、ゴム系接着剤61の終端よりはみ出して外板71内面に直接塗布されたり、図14(A)に示すように、先端が尖った状態で切れたりすることがあり、そのあと、塗装工程の熱風炉でエポキシ系補強拘束剤63が熱硬化すると、外板71に歪みが発生したり、硬化したエポキシ系補強拘束剤63が剥がれやすくなった(図14(B))り、先端の尖った部分が切断(図14(C))して異物となって異音の原因になったりして品質上の問題が発生する恐れがある。
この垂れ落ちを防止するために、ノズル本体内にバルブ機構を備えたノズルとして特許文献2に記載されているようなものがある。
この特許文献2に記載のノズル本体10では、塗布液の垂れ落ちを防止するために、液体収容部26に通じるノズル本体10内に、ニードル状の弁体14と弁座16とからなるバルブ機構を設けたものである。
特開平8−274014号公報 特開2005−21893号公報
ところが、この特許文献2に記載の液体定量吐出装置用ノズルでは、塗布剤貯留部での塗布剤の圧力が高い場合は、弁体がニードル状であるため、弁体と弁座との接触圧力を高める必要があるが、そのための弁体の駆動機構が大きくなり、ノズルが大型になるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、塗布工程の終端で塗布剤の吐出を遮断あるいは塗布剤を吸引させることにより、塗布剤を確実に切って垂れ落ちるのを防止することができる塗布剤の塗布方法およびそれに用いる塗布ノズルを提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の塗布剤の塗布方法は、平板状の空隙とスリット状の吐出口を有する塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、を備えた塗布剤の塗布方法であって、該塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する工程を備えたことを特徴とする。
よって、塗布剤の端末が切られて垂れ落ちることがないので、該塗布剤の端末が外板に接触したり尖って割れたりすることがなく、塗布部位の品質を向上させることができる。
また、塗布ノズルの移動時に塗布剤が垂れ落ちて周囲を汚すことがないので、塗布装置のメンテナンス工数を低減することができる。
また、本発明に係る請求項2に記載の塗布剤の塗布方法は、請求項1に記載の塗布剤の塗布方法であって、前記塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、塗布ノズル先端の吐出口を遮蔽することにより行うことを特徴とする。
よって、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と相まって、塗布剤に残圧が加えられていても塗布剤の吐出を遮断して塗布剤が垂れ落ちるのを防止することができる。
また、本発明に係る請求項3に記載の塗布剤の塗布方法は、請求項1に記載の塗布剤の塗布方法であって、前記塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、塗布ノズル内に残った塗布剤の一部を前記塗布剤供給源が塗布剤を供給する方向とは異なる方向に吸引することにより行うことを特徴とする。
よって、残圧で吐出口より押し出されようとする塗布剤が塗布剤貯留部に向かってわずかに逆流するので、塗布剤が塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止することができる。
また、本発明に係る請求項4に記載の塗布ノズルは、請求項1又は請求項2に記載の塗布方法に用いる塗布ノズルであって、塗布剤供給源から塗布剤が供給される供給部と、該供給部と連通し、該供給部から流入した塗布剤が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部と、該塗布剤貯留部の先端に設けられ、スリット状の吐出口を有する塗布剤吐出部と、を備えた塗布ノズルにおいて、塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動による塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する弁体を、前記塗布剤吐出部に設けたことを特徴とする。
よって、弁体により吐出口を遮蔽するので、塗布剤貯留部に貯留されている塗布剤が吐出口から吐出するのを確実に止めることができる。
また、本発明に係る請求項5に記載の塗布ノズルは、請求項4に記載の塗布ノズルであって、前記塗布剤吐出部は、塗布剤貯留部からスリット状の吐出口に向かって縮小する傾斜面で先細状に形成され、前記弁体は、前記傾斜面に接離可能に移動して、傾斜面から離間したときは塗布剤の吐出を可能にし、傾斜面に当接したときは吐出しようとする塗布剤を遮断することを特徴とする。
よって、塗布剤供給部における塗布剤に加えられる圧力(残圧)が弁体上部に加わるので、弁体が塗布剤吐出部を遮蔽する力は小さくてすみ、弁体駆動の省力化を図ることができる。
また、本発明に係る請求項6に記載の塗布ノズルは、請求項1又は請求項3に記載の塗布方法に用いる塗布ノズルであって、塗布剤供給源から塗布剤が供給される供給部と、該供給部と連通し、該供給部から流入した塗布剤が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部と、該塗布剤貯留部の先端に設けられ、スリット状の吐出口を有する塗布剤吐出部と、を備えた塗布ノズルにおいて、塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動による塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止するために、前記残圧以上の圧力で吸引する吸引用バルブを設けたことを特徴とする。
よって、吸引用バルブにより、塗布剤貯留部に貯留されている塗布剤にかかる残圧以上の圧力で塗布剤を吸引するので、吐出口における塗布剤を確実に切ることができる。
また、本発明に係る請求項7に記載の塗布ノズルは、請求項6に記載の塗布ノズルであって、前記吸引用バルブは、前記塗布剤貯留部の厚さ方向に直交する面に開口するように設けられていることを特徴とする。
よって、吸引用バルブの塗布剤貯留部における開口面積を大きくとることができので、吸引用バルブの小さなストロークで大きく吸引でき、吸引用バルブの駆動機構を小形にすることができる。
本発明の塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズルによれば、塗布剤吐出部から残圧により吐出しようとする塗布剤を遮断又は吸引するので、塗布剤端末を切ることができ、塗布剤が塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止することができる。また、それにより外板の歪み防止、塗布剤端末の割れ・剥がれの防止ができ、さらに塗布ノズル周囲をきれいに保つことができるため設備のメンテナンス工数の削減等ができる。
次に、本発明に係る塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズルの一の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態の塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズルは、自動車用ドアの組立ラインに適用されたものである。
ここで、図1は、自動車用ドアを車両室内側から見た概念図であり、図2は、塗布装置の全体斜視図である。
本発明の塗布方法に用いる塗布装置の構成について説明する。自動車用ドア70は、図1に示すように、外板71と内板73とから最中状に形成されるが、この最中状に形成される前に外板71の内面に、外板71の剛性を高めることにより、例えば、ドア70を閉じたときに外板71が振動するのを防止する制振材として、あるいは外板71に外力が加えられたときにベコ付くのを防止する補強材として塗布剤60が塗布される。
塗布剤60は、図4の断面図に示すように、外板71の内板73に対向する面(内面)に厚さtが約1mmで直接塗布されるゴム系接着剤61と、該ゴム系接着剤61の上(内板73に対向する面)に厚さTが約2mmで塗布される補強材としてのエポキシ系補強拘束剤63との2層から構成される。塗布範囲は、本実施の形態では幅(図1のドア70の高さ方向)100mm、長さ(図1のドア70の前後方向)400mmである。
エポキシ系補強拘束剤63は、外板71を補強して張り剛性(外板のベコ付き防止)を上げるために、熱硬化性樹脂を組成とするため、自動車ボデーの塗装工程の熱風炉で硬化する。このエポキシ系補強拘束剤63を直接外板71に塗布すると外板71が歪みを起こすため、この外板歪みを防止する柔軟な層として熱風炉でも硬化しないゴム系接着剤61を先に外板71に塗布して、この上にエポキシ系補強拘束剤63を塗布する。
この塗布剤60のゴム系接着剤61とエポキシ系補強拘束剤63の塗布方法は両者同一であり、塗布装置は個別に設けられるが、塗布装置の内の塗布ノズルの形態が異なるだけのため、本実施の形態の塗布方法および塗布装置では、一方のエポキシ系補強拘束剤63に適用したものを主体に説明する。
塗布装置1は、図2に示すように、ロボット10と、該ロボット10のアーム部11に把持される塗布ガン25等を含む塗布剤供給源20と、該塗布剤供給源20からの塗布剤60の供給を断接するシャットオフバルブ30と、該シャットオフバルブ30を介して塗布剤供給源20に接続される塗布ノズル40とを備えている。
塗布剤供給源20は、ロボット10の近傍に設置され塗布剤60を収容したタンク211を有するポンプ21と、ポンプ21に接続されたホース23に連結され、ロボット10のアーム部11に把持された塗布ガン25とを備えている。
塗布ガン25は、図5に示すように、サーボモータ251と、該サーボモータ251に駆動される減速機253と、該減速機253に接続されるピストン255とシリンダ257とを備えている。さらに塗布ガン25のシリンダ257の先端には、該シリンダ257から押し出された塗布剤60の塗布ノズル40への供給を断接するシャットオフバルブ30と、塗布ノズル40とが設けられている。
塗布ノズル40は、図6乃至図8に示すように、塗布剤供給源20から塗布剤60が供給される供給部41と、該供給部41と連通し、該供給部41から流入した塗布剤60が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部43と、該塗布剤貯留部43の先端に設けられ、スリット状の吐出口451を有する塗布剤吐出部45とを備える。
塗布剤吐出部45は、その上端に塗布剤貯留部43の厚さと同一の厚さで開口する開口部455と、下端に塗布剤60の塗布厚さと同一の厚さで開口するスリット状の吐出口451とを備え、この開口部455から吐出口451に向かって縮小する傾斜面453により先細状に形成されている。この塗布ノズル40の外壁は、肉厚のステンレス鋼材で形成されている。
塗布剤吐出部45には、側壁が前記傾斜面453に接触して、塗布剤貯留部43に貯留されている塗布剤60が吐出口451から吐出するのを遮断する断面台形状の弁体47が設けられている。
弁体47は駆動部471により、前記傾斜面453に接離可能に支持されている。駆動部471は、図7に示すように、塗布ノズル40の上端に設けたシリンダ471a内を上下に摺動するピストン471bと、上端が該ピストン471bに接続され、下端が前記弁体47に接続されたロッド471cとを備えている。
以上のように構成された塗布装置1を用いて、塗布剤60を外板71の内面に塗布する塗布方法について説明する。以下に説明するエポキシ系補強拘束剤63の塗布方法と同一の塗布方法でゴム系接着剤61を、図3(A)に示すように、先に外板71に塗布して、この上に、図3(B)に示すように、エポキシ系補強拘束剤63を塗布する。
塗布剤供給源20のポンプ21を駆動させてタンク211に収容されている塗布剤60に圧力を加えて送るとともに、塗布剤60をホース23から塗布ガン25のサーボモータ251により駆動されるピストン255によりシリンダ257に吸い込ませ、その後、ポンプ21と塗布ガン25間に設定されているバルブ(図略)を閉じて、塗布ガン25のシリンダ257に塗布剤60を充填する。
シリンダ257に充填された塗布剤60は、サーボモータ251により駆動されるピストン255により圧力を加えられて、一定の流量でシャットオフバルブ30を通って塗布ノズル40に送られる。なお、このときシャットオフバルブ30は開放状態にあり、塗布剤60は塗布ノズル40に供給される。
塗布剤供給源20の駆動と同時にロボット10を作動させて、アーム部11に塗布ガン25とシャットオフバルブ30を介して把持させた塗布ノズル40を、外板71の内面の塗布剤60を塗布する被塗布面の所定の位置に待機させる。
塗布ノズル40に供給された塗布剤60は、供給部41に連通している塗布剤貯留部43に広がるように流入し、該塗布剤貯留部43に充満すると塗布剤吐出部45に至り、やがて吐出口451から塗布ノズル40の外部へ吐出される。
そして、図3(B)に示すように、塗布剤60(エポキシ系補強拘束剤63)を外板71の内面に塗布されているゴム系接着剤61の上に塗布する。
塗布剤60の塗布長さが所定の長さに達したら、シャットオフバルブ30の駆動部301を作動させて塗布剤60の流れを遮断し、塗布ノズル40への塗布剤60の供給を停止する。シャットオフバルブ30により塗布剤60の塗布剤貯留部43への流入を遮断しても、塗布剤60には残圧があるため、塗布剤60が吐出口451からなお吐出しようとする。そこで、弁体47の駆動部471を作動させて、すなわちシリンダ471aに圧縮エアを導入してピストン471bを図7の下方に移動させて、ロッド471cを介して弁体47を下方に押圧する。
弁体47が下方に押圧されると、弁体47の側壁が塗布剤吐出部45の傾斜面453に徐々に密着し、該塗布剤吐出部45に充満している塗布剤60の流れを遮断し、塗布剤60が吐出口451から吐出しないようにする。なお、このとき、弁体47は塗布剤貯留部43に貯留されている塗布剤60の残圧によっても下方に押圧されるので、弁体47の駆動部471の出力は小さいものでよい。
以上のように、この第1の実施の形態の塗布方法と塗布ノズル40を用いて塗布剤60を塗布した後、その塗布が終了すると、シャットオフバルブ30の駆動部301を作動させることにより、供給部41から塗布剤貯留部43、塗布剤吐出部45に流入した塗布剤60は、塗布ノズル40への供給が遮断されるとともに、弁体47により塗布剤吐出部45が閉鎖されて吐出口451から吐出する塗布剤60が切られるため、塗布剤60が垂れ落ちるのを防止でき、被塗布面周辺が汚れるのを防止できる。
つぎに、本発明の第2の実施の形態の塗布ノズル40Aを取り付けた塗布ガン25は、図9に示すように、前記第1の実施の形態と同じくサーボモータ251と、該サーボモータ251に駆動される減速機253と、該減速機253に接続されるピストン255とシリンダ257とを備えている。
さらに塗布ガン25のシリンダ257の先端には、該シリンダ257から押し出された塗布剤60の塗布ノズル40Aへの供給を断接するシャットオフバルブ30と、塗布ノズル40Aとが設けられている。
本発明の第2の実施の形態の塗布ノズル40Aは、図9乃至図11に示すように、塗布剤貯留部43の厚さ方向に直交する面に開口するように吸引用バルブ50を設けたものである。
吸引用バルブ50は、塗布剤貯留部43の側壁に開口するシリンダ55と、該シリンダ55内を摺動するバルブ51およびピストン53と、該バルブ51とピストン53とを連結するロッド52とを備えている。
以上のように構成された塗布ノズル40Aを用いて、塗布剤60を外板71の内面に塗布する塗布方法について説明する。塗布剤60の塗布長さが所定の長さに達するまでは前記第1の実施の形態の塗布方法と同一であるが、塗布剤60の塗布長さが所定の長さに達したら、シャットオフバルブ30の駆動部301を作動させて塗布剤60の流れを遮断し、塗布ノズル40Aへの塗布剤60の供給を停止する。
シャットオフバルブ30により塗布剤60の塗布剤貯留部43への流入を遮断しても、塗布剤60には残圧があるため、塗布剤60が吐出口451からなお吐出しようとするが、吸引用バルブ50のピストン53を、図11中で右方に移動させる、すなわちシリンダ55の前記バルブ51とピストン53との間に圧縮エアを導入してピストン53を右方に移動させると、バルブ51の塗布剤貯留部43に接触する部位が右方に移動して、結果的に塗布剤貯留部43の体積が増加する。
塗布剤貯留部43の体積が増加すると、前述したように、塗布剤貯留部43への塗布剤の流入はシャットオフバルブ30により遮断されているので、塗布剤貯留部43に連通する塗布剤吐出部45の下部に開口している吐出口451から大気が流入し、吐出口451から吐出しようとしている塗布剤60を塗布剤貯留部43に吸引することとなり、塗布剤60が吐出口451で切られることとなる。そして、それ以上の吐出を停止する。
この第2の実施例の塗布ノズル40Aによれば、吸引用バルブ50の作動により塗布剤貯留部43の体積を増加させるので、塗布剤貯留部43に貯留されている塗布剤60を吐出口451から吸引することとなり、塗布剤60の吐出を遮断することができる。
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記第1の実施の形態の弁体47は塗布剤吐出部45の長さと同じく長いので、駆動部471を複数設けて弁体47を駆動するようにしてもよい。
また、前記第2の実施の形態の吸引用バルブ50を大径のものとしたが、図9に示すように、小径のもので長いストロークとして体積を拡大するものであってもよい。
本発明は、平板状の空隙とスリット状の吐出口を有する塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、を備えた塗布剤の塗布方法であって、該塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する工程を備えた塗布剤の塗布方法とし、この塗布方法に用いる塗布ノズルを、塗布剤供給源から塗布剤が供給される供給部と、該供給部と連通し、該供給部から流入した塗布剤が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部と、該塗布剤貯留部の先端に設けられ、スリット状の吐出口を有する塗布剤吐出部と、を備えた塗布ノズルにおいて、塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動による塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する弁体を、前記塗布剤吐出部に設けたので、塗布剤吐出部の吐出口で塗布剤が塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止することができ、塗布装置周辺を汚すことが無く、塗布装置のメンテナンス工数を低減することが可能となった。
本発明の一の実施の形態に係る自動車用ドアの車両室内側から見た概念図である。 本発明の一の実施の形態に係る塗布装置の全体斜視図である。 本発明の一の実施の形態に係る塗布方法による塗布状況の断面図であり、(A)は接着層、(B)は補強層の塗布状況を示す。 本発明の一の実施の形態に係る塗布方法により塗布された塗布剤の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置の一部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る塗布ノズルの斜視図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 図7のA部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布ノズルの塗布装置の一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布ノズルの斜視図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。 従来の塗布ノズルの斜視図である。 従来の塗布装置および塗布ノズルにより塗布された状態の塗布剤の、一例の断面図である。 従来の塗布装置および塗布ノズルにより塗布された状態の塗布剤の、田の例の断面図である。
符号の説明
1 塗布装置
10 ロボット
20 塗布剤供給源
30 シャットオフバルブ
40,40A 塗布ノズル
41 供給部
43 塗布剤貯留部
45 塗布剤吐出部
451 吐出口
453 傾斜面
455 開口部
47 弁体
471 駆動部
471a シリンダ
471b ピストン
471c ロッド
50 吸引用バルブ
51 バルブ
52 ロッド
53 ピストン
60 塗布剤
70 自動車用ドア
71 外板
73 内板

Claims (7)

  1. 平板状の空隙とスリット状の吐出口を有する塗布ノズルに塗布剤供給源から塗布剤を供給する工程と、
    塗布剤を塗布ノズルから吐出させつつ、塗布ノズルを移動させて被塗布面に塗布剤を塗布する工程と、
    塗布ノズルへの塗布剤の供給を遮断する工程と、
    を備えた塗布剤の塗布方法であって、
    該塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する工程を備えた塗布剤の塗布方法。
  2. 請求項1に記載の塗布剤の塗布方法であって、
    前記塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、塗布ノズル先端の吐出口を遮蔽することにより行うことを特徴とする塗布剤の塗布方法。
  3. 請求項1に記載の塗布剤の塗布方法であって、
    前記塗布ノズルから塗布剤が垂れ落ちるのを防止する工程は、塗布ノズル内に残った塗布剤の一部を前記塗布剤供給源が塗布剤を供給する方向とは異なる方向に吸引することにより行うことを特徴とする塗布剤の塗布方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の塗布方法に用いる塗布ノズルであって、
    塗布剤供給源から塗布剤が供給される供給部と、
    該供給部と連通し、該供給部から流入した塗布剤が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部と、
    該塗布剤貯留部の先端に設けられ、スリット状の吐出口を有する塗布剤吐出部と、を備えた塗布ノズルにおいて、
    塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動による塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内に残った塗布剤の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止する弁体を、前記塗布剤吐出部に設けたことを特徴とする塗布ノズル。
  5. 請求項4に記載の塗布ノズルであって、
    前記塗布剤吐出部は、塗布剤貯留部からスリット状の吐出口に向かって縮小する傾斜面で先細状に形成され、
    前記弁体は、前記傾斜面に接離可能に移動して、傾斜面から離間したときは塗布剤の吐出を可能にし、傾斜面に当接したときは吐出しようとする塗布剤を遮断することを特徴とする塗布ノズル。
  6. 請求項1又は請求項3に記載の塗布方法に用いる塗布ノズルであって、
    塗布剤供給源から塗布剤が供給される供給部と、
    該供給部と連通し、該供給部から流入した塗布剤が貯留される平板状の空隙の塗布剤貯留部と、
    該塗布剤貯留部の先端に設けられ、スリット状の吐出口を有する塗布剤吐出部と、を備えた塗布ノズルにおいて、
    塗布ノズルと前記塗布剤供給源との間に設けられたシャットオフバルブの作動による塗布剤の供給遮断後、塗布ノズル内の残圧で、塗布剤が該塗布ノズルから垂れ落ちるのを防止するために、前記残圧以上の圧力で吸引する吸引用バルブを設けたことを特徴とする塗布ノズル。
  7. 請求項6に記載の塗布ノズルであって、
    前記吸引用バルブは、前記塗布剤貯留部の厚さ方向に直交する面に開口するように設けられていることを特徴とする塗布ノズル。
JP2006098633A 2006-03-31 2006-03-31 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル Withdrawn JP2007268454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006098633A JP2007268454A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006098633A JP2007268454A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007268454A true JP2007268454A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38671802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006098633A Withdrawn JP2007268454A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007268454A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513268A (zh) * 2011-12-31 2012-06-27 长春大正博凯汽车设备有限公司 一种涂胶机器人及其涂胶方法
JP2017070886A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 トヨタ自動車九州株式会社 発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513268A (zh) * 2011-12-31 2012-06-27 长春大正博凯汽车设备有限公司 一种涂胶机器人及其涂胶方法
JP2017070886A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 トヨタ自動車九州株式会社 発泡充填剤の塗布方法、発泡充填剤の塗布装置、及び発泡充填剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108435454A (zh) 机动化筒式流体分配设备和系统
MXPA01011325A (es) Estacion automatizada de aplicacion de material primordial.
JP4872430B2 (ja) 塗布剤の塗布方法とその塗布装置
JP6974763B2 (ja) 粘性材料供給装置、粘性材料供給装置に用いられる被覆シート、粘性材料供給方法及び被覆シートの取り付け方法
CN102574148A (zh) 气泡混入防止机构及具备该机构的液体物质排出装置和液体物质排出方法
JP2017023958A (ja) 固体粒子を含有する液体材料の吐出装置および吐出方法並びに塗布装置
JP2009125625A (ja) 潤滑剤付きゴムブッシュおよび潤滑剤付きゴムブッシュの製造方法
JP2007268454A (ja) 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル
JP6794550B2 (ja) 塗装システム及び塗装方法
EP1437181A2 (en) Liquid material delivering method and device therefor
KR102270149B1 (ko) 도포 장치 및 도포 방법
JPH11267560A (ja) 塗装用ロボット
EP1439006B1 (en) Liquid material delivering method and device therefor
JP2008246476A (ja) ガラス用シーラントを塗布するアプリケータノズル及び該アプリケータノズルの使用方法
JP2011101854A (ja) ノズル洗浄システム
JP2017154818A (ja) 目詰まり防止スプレー容器
JP5171056B2 (ja) 接着剤塗布装置
JP2007253002A (ja) 塗布剤の塗布方法とそれに用いる塗布ノズル
JP4517829B2 (ja) 塗布装置
JPS61174965A (ja) 自動車部品への緩衝材の取付装置
KR20110039060A (ko) 안티스패터 오일 도포장치 및 도포방법
JP2010274200A (ja) オイル塗布装置
JPS5995960A (ja) 塗料塗布方法およびその方法に使用する塗料固化防止装置
JP2000042466A (ja) 高粘性剤の塗装装置
KR101695282B1 (ko) 반도체패키지 제조용 수지도포장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090602