JP2007283074A - レジ袋を利用した汚物処理袋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】地震等の災害時や緊急時における汚物処理袋としてだけではなく、常時、医療や介護の現場で、また、アウトドアでの簡易トイレとして、さらに、ペット用トイレとしても使用できる汚物処理袋のより容易で安価な製造方法を提供すること。
【解決手段】吸水性のある防水シート1の防水シート面9を二つ折りにして、収納袋2の底辺部4と防水シート面9の折曲部3を接合するように、収納袋2の外側下部面に防水シート面9を接着する汚物処理袋で、以上の構成よりなる汚物処理袋を裏返すことにより、収納袋2の内側下部に吸水可能な不織布面8をもつ汚物処理袋として完成させて使用することを特徴とする汚物処理袋の製造方法によりこの課題を解決する。
【選択図】図1
【解決手段】吸水性のある防水シート1の防水シート面9を二つ折りにして、収納袋2の底辺部4と防水シート面9の折曲部3を接合するように、収納袋2の外側下部面に防水シート面9を接着する汚物処理袋で、以上の構成よりなる汚物処理袋を裏返すことにより、収納袋2の内側下部に吸水可能な不織布面8をもつ汚物処理袋として完成させて使用することを特徴とする汚物処理袋の製造方法によりこの課題を解決する。
【選択図】図1
Description
この発明は、人、ペットを問わず排泄物等の汚物を処理するために、何時でもあらゆる場面で容易に簡易トイレとして使用できる汚物処理袋をとにかく安価に製造して普及させる方法に関するものである。
現在まで、様々な汚物処理袋が製造コストの削減を目的として、製品化されてきたが、まだまだ製品価格が高く、地震等の災害時や緊急時における備蓄用品としての販売が主流で、日常の医療や介護現場に普及するまでの低価格化が実現していない。超高齢社会の到来を踏まえて、汚物処理袋の利便性は高い評価を得ているので製造方法の見直しが必要である。
現状、量産されている汚物処理袋の製造方法は、既製の収納袋の内側に二つ折りした吸水性シートを挿入して付着させる方法、筒状の袋材の内側に二つ折りした吸水性シートを挿入して付着させた後、熱圧着等により処理袋を形成する方法等によるものであるから、製造工程の中で、袋材の内側に吸水シートを挿入して付着する工程が発生している。
収納袋の形状については、筒状の袋材を一字状に閉塞して収納袋を形成したもの。該収納袋の閉塞した底部両端を斜め方向へ漏斗状に熱圧着したもの。筒状の袋材の左右両側部を互いに接近する方向に中割り折りして襠片を形成した後、熱圧着により一字状に閉塞して収納袋に形成するもの等がある。
特開2000−245654号公報
実登第3116457号
収納袋の形状で、筒状の袋材を熱圧着により一字状に閉塞したもの、閉塞した底部両端を斜め方向に熱圧着して袋の形状を漏斗状にしたものは、収納袋を広げ易いが、収納袋を広げた状態で収納状の形状が袋状に自立しないため、使用時に広げた際、内側の吸水シート上に、収納袋の袋端部が覆いかぶさる部分が出来て、吸水シート全面が露出しない等の不都合が生じる。便器に被せる場合の他、収納袋単体で簡易トイレとして使用するためには、収納袋の形状を袋状に保たせるスタンド等の補助具があった方が使用し易い。
また、吸水性シートの上部の自由端縁だけが袋材内側にポイント熱圧着されているため、該吸水性シートが収納袋に密着されていないので、使用後、便器から汚物処理袋を取り外す際に、該吸水性シートと収納袋の底部、側辺部との間に隙間が生じて、排泄物がその隙間に入り込むことがあった。
収納袋の形状で、筒状の袋材の左右に襠片を形成し、熱圧着により一字状に閉塞して収納袋にするものは、筒状の袋材の内側に吸水性シートを挿入する際、襠幅が長い場合には、吸水性シートを袋材に付着させるポイントが小さくなるので、吸水性シートの袋材内側への付着に手間取ることが予測される。また付着ポイントが小さければ、収納袋の内側での吸水性シートの位置固定も不安定になる。
汚物処理袋の形状としては、筒状の袋材の左右に襠片を形成し、熱圧着により一字状に閉塞する収納袋が、使用時に広げた際、収納袋の形状が袋状になり自立するので、簡易トイレ等にも装着し易い。しかし、収納袋の内側に二つ折りにした吸水性シートを挿入し付着する製造方法では、襠片があるために吸水性シートの所定位置への付着に手間がかかるため、その分、製造コストにも反映する。本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
本発明は、前記課題を解決するための具体的手段として、吸水性のある防水シートの防水シート面を二つ折りにして、収納袋の底辺部と防水シート面の折曲部を接合するように、収納袋の外側下部面に防水シート面を接着する汚物処理袋の製造方法(請求項1)を提案するものである。使用時は、以上の構成よりなる汚物処理袋を裏返すことにより、収納袋の内側下部に吸水可能な不織布面をもつ汚物処理袋として完成させて使用する。
本発明は、袋材の内側に吸水性シートを挿入して収納袋を製造する方法をとらないので、収納袋として既成の袋を使用することができる。また、吸水性シートについては、本発明の汚物処理袋の防水性をより高めるために、吸水性シートの片面を防水シート面とした吸水性のある防水シートにする。
汚物処理袋の構成材料のコスト削減が課題となるが、既製商品を構成材料とすることで、原材料コストを下げることができる。
汚物処理袋の構成材料とする既成商品は、収納袋をポリエチレン製レジ袋(請求項2)とする。また吸水性のある防水シートは、介護用シーツの最小サイズとした場合(請求項3)又は、ペットシーツのレギュラーサイズとして販売されている防水シートとした場合(請求項4)を予定している。この構成材料の採用で、確実に製造コストの削減が可能になる。
本発明の汚物処理袋は、吸水性のある防水シートを二つ折りにして、既成の収納袋の外側下部に接着する製造方法であるため、製袋の過程で二つ折りにした吸水性のある防水シートを袋材の内側に挿入しなくてもよいので、製造工程もシンプルになった。
汚物処理袋の製造に必要な収納袋と吸水性のある防水シートについて、既製商品を構成材料に採用することで、原材料コストを下げることが可能になった。
使用時には、本発明の汚物処理袋を裏返すことにより、収納袋の内側下部に吸水可能な不織布面をもつ汚物処理袋として、容易に完成させて使用できる。
裏返して完成させた汚物処理袋は、収納袋の形状が袋状に自立するため、収納袋の形状を袋状に保たせるスタンド等の補助具を必要としないので、常時、あらゆる場面において、容易で安価な簡易トイレとして使用できる。
また、襠幅を長く、高さを短くした収納袋を作製することにより、吸水シート面がフラットで長方形に開口する汚物処理袋を製造できるので、ペット用トイレとしても活用できる。
以下、本発明に係る汚物処理袋の製造方法について、実施するための最良の形態について図面に基づいて説明する。先ず、図1乃至図2は本発明の汚物処理袋の実施例による概略斜視図、図3は本発明の汚物処理袋の使用時の状態を示す斜視図、図4は本発明の吸水性のある防水シートの斜視図及び断面図である。1は吸水性のある防水シート、2は収納袋、3は折曲部、4は底辺部、5は吸収紙、6は綿状パルプ、7は高分子吸収材(高分子ポリマー)、8は不織布面、9は防水シート面、10は折線である。
図1において、1は収納袋2の外側下部に接着する吸水性のある防水シートである。吸水性のある防水シート1の防水シート面9を折線10で二つ折りにして、その折曲部3と収納袋2の底辺部4を接合させて、収納袋2の外側下部に防水シート面9を接着する。図2は、前記汚物処理袋の概略斜視図である。
収納袋2については、紙オムツなどの排泄物処理用品と同様に焼却処理をすることが前提になるため、焼却した場合でも水と炭酸ガスになり、防水性が高く、コストも安く経済性に優れた既成のポリエチレン製レジ袋を用いる。
収納袋2は、簡易トイレの便座にセットする場合等を勘案して、市販されているポリエチレン製レジ袋の規格50号とする。そのサイズは、横幅(底辺部4の長さ)が34cm、襠幅が7.5cm、高さが59cmである。また、収納袋2を新規に製袋する場合は、襠幅を最長20cmまでの間で調整することにより、吸水可能な不織布面8がより平らになる汚物処理袋を製造することができる。
吸水性のある防水シート1は、汚物処理袋の防水性を高めることを目的として、吸収紙、高分子吸収材(高分子ポリマー)と綿状パルプの混合材の片面を防水シートとした防水シート面9、もう片面を吸水シート面として、不織布面8で被覆したものとする。
吸水性のある防水シート1は、収納袋2の外側下部に接着させるため、一辺の長さが収納袋2の底辺部4の長さよりも短くする必要がある。吸水性のある防水シート1は、一辺の長さが34cm以下であることが必要で、もう一辺の長さを40cmから45cmとする長方形状が最適である。
既成の防水シートでは、介護用シーツの最小サイズ(33cm×40cm)又は、ペットシーツのレギュラーサイズ(33cm×45cm)が、本発明の汚物処理袋に最適である。
本発明は、以上のような構造でこれを使用するときは、収納袋2を裏返すことにより、収納袋2の内側下部に吸水可能な不織布面8をもつ汚物処理袋として完成させて、簡易トイレの処理バケツに装着して、または単体で簡易トイレとしても使用できる。
1 吸水性のある防水シート
2 収納袋
3 折曲部
4 底辺部
5 吸収紙
6 綿状パルプ
7 高分子吸収材(高分子ポリマー)
8 不織布面
9 防水シート面
10 折線
2 収納袋
3 折曲部
4 底辺部
5 吸収紙
6 綿状パルプ
7 高分子吸収材(高分子ポリマー)
8 不織布面
9 防水シート面
10 折線
Claims (4)
- 高分子吸収材(高分子ポリマー)と綿状パルプの混合材を用いた吸水性のある防水シートの防水シート面を二つ折りにして、収納袋の底辺部と防水シート面の折曲部を接合するように、収納袋の外側下部面に防水シート面を接着していることを特徴とする汚物処理袋の製造方法。
- 前記収納袋は、ポリエチレン製レジ袋であることを特徴とする請求項1の汚物処理袋の製造方法。
- 前記吸水性のある防水シートは、介護用ミニシーツであることを特徴とする請求項1の汚物処理袋の製造方法。
- 前記吸水性のある防水シートは、ペットシーツのレギュラーサイズであることを特徴とする請求項1の汚物処理袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139502A JP2007283074A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | レジ袋を利用した汚物処理袋の製造方法 |
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Publications (1)
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JP2006139502A Pending JP2007283074A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | レジ袋を利用した汚物処理袋の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008053484A1 (de) | 2007-10-31 | 2009-05-14 | Yazaki Corp. | Schmelzeinsatzeinheit |
JP5626553B1 (ja) * | 2014-02-04 | 2014-11-19 | 恵美子 古川 | 使い捨て排尿袋 |
-
2006
- 2006-04-18 JP JP2006139502A patent/JP2007283074A/ja active Pending
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