JP2007279673A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撥インキ剤を含む感光性樹脂組成物を基板上に塗布し、隔壁パターンを形成した後、隔壁を不活性雰囲気内で220〜260℃の加熱温度で熱硬化させることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
【選択図】図2
Description
(a)撥インキ性処理を施した感光性樹脂組成物の塗工液を基板に塗工する工程
(b)前記感光性樹脂組成物をパターン露光する工程
(c)前記感光性樹脂組成物を現像することにより隔壁のパターンを形成する工程
(d)前記隔壁が形成された基板に加熱処理を施して該隔壁を熱硬化させる工程
(e)前記隔壁のパターンで区切られた領域に、インキジェット方式によりインキを吐出して着色層を形成する工程
を有するカラーフィルタの製造方法において、前記(d)工程が、不活性ガス雰囲気内で行われ、かつ加熱温度が220〜260℃であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
図1に示すように、インキジェット方式によって着色層を形成して製造するカラーフィルタは、赤(R)、緑(G)、青(B)の着色インキの混色を防止するため、透明基板1上に隔壁部2を設ける。さらにカラーフィルタのコントラスト向上のため、隔壁部2の一部又は全部に遮光性を付与することが望ましい。一般的に遮光性を付与する手段として、隔壁部の一部分又は全部分に黒色の材料を用い、黒色部分を設ける。ついで透明基板上に赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層を形成し、これを液晶用とする場合は、さらに透明導電層、配向膜層を順次積層せしめたものであり、例えば薄膜トランジスタのような電極を形成した対向基板と対置させ液晶層を介して、液晶表示装置を構成する。以下では、透明基板、このブラックマトリックスと赤、緑、青の着色画素層を合わせてカラーフィルタとする。さらに、必要に応じて前記カラーフィルタ上に保護層を設けることができる。
以下、本発明によるカラーフィルタの製造方法を説明する。
カラーフィルタの透明基板としては、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板等、公知の透明基板材料を使用できる。特にガラス基板は、透明性、強度、耐熱性、耐候性において優れているために好ましい。
撥インキ性を付与する材料を含有した感光性樹脂組成物として、下記組成比で配合した黒色感光性樹脂組成物を用いた。基板としては無アルカリガラス(“♯1737”コーニング社製)を用い、その上にこの黒色感光性樹脂組成物をスピンコート法により塗布し、温度90℃のホットプレートにて1分間プリベーク処理をして基板上に膜厚2.0μmの被膜を形成した。
[感光性樹脂組成物]
シクロヘキサノン(沸点155.7℃) 80重量部
クレゾール−ノボラック樹脂“EP4050G”(旭有機材工業社製) 15重量部
メラミン樹脂“MW30”(三和ケミカル社製) 5重量部
カーボン顔料“MA−8”(三菱マテリアル社製) 23重量部
分散剤“ソルスパース#5000”(ゼネカ社製) 1.4重量部
ラジカル重合性を有する化合物“トリメチロールプロパントリアクリレート”(大阪有機化学工業社製) 5重量部
光重合開始剤“イルガキュア369”(チバスペシャリティケミカルズ社製) 2重量部
含フッ素化合物“モディパーF−600”(日本油脂社製、質量平均分子量35000)
0.5重量部
下記組成物を、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75重量部を加え、70℃5時間の条件で反応させ、アクリル共重合体樹脂を得た。
[着色インキ組成物]
メタクリル酸 20重量部
メチルメタクリレート 10重量部
ブチルメタクリレート 55重量部
ヒドロキシエチルメタクリレート 15重量部
乳酸ブチル 300重量部
得られたアクリル共重合体樹脂が、全体に対して10重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いて希釈し、アクリル共重合体樹脂の希釈液を得た。
前記隔壁の開口部に、赤、緑、青3色の着色インキ使用し、12pl、180dpiヘッドを搭載したインキジェット印刷装置により、赤色着色層(R)、緑色着色層(G)、青色着色層(B)各々の画素パターンを形成した。
このようにして、インクジェット方式により赤色着色層(R)、緑色着色層(G)、青色着色層(B)3色の画素パターンを有するカラーフィルタを作製したところ、通常の焼成雰囲気である比較例1から3では、撥インキ剤のブリードアウトにより白抜けが発生し、また、隔壁表面の荒れが発生した。一方、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気の焼成条件で加熱処理を施した実施例1〜3では、画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れの良好な、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。
上記の隔壁の作製において、熱風式焼成炉内にて表2に示す焼成条件で加熱処理を施した後、インクジェット方式により赤色着色層(R)、緑色着色層(G)、青色着色層(B)3色の画素パターンを有するカラーフィルタを作製したところ、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気内での焼成時間が3分である比較例4から6では、感光性樹脂組成物の十分な硬化が得られず、インキジェットにより印刷される着色樹脂組成物に含有される有機溶剤系のインキに対する耐溶剤性が不足してしまうために、混色及び隔壁表面の荒れが発生した。一方、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気内での焼成時間が2分以上である実施例4から9では、画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れの良好な、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。なかでも焼成時間が3分から20分の条件のうちの実施例1から3及び実施例5から8では画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れのより良好な、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。さらには焼成時間10分である実施例2では画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れのない、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。
また、上記の隔壁の作製において、熱風式焼成炉内にて表3に示す焼成条件で加熱処理を施した後、インクジェット方式により赤色着色層(R)、緑色着色層(G)、青色着色層(B)3色の画素パターンを有するカラーフィルタを作製したところ、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気内での焼成温度が200℃である比較例7から9では、感光性樹脂組成物の十分な硬化が得られず、インキジェットにより印刷される着色樹脂組成物に含有される有機溶剤系のインキに対する耐溶剤性が不足してしまうために、混色及び隔壁表面の荒れが発生した。また、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気内での焼成温度が280℃である比較例10から12では、撥インキ剤のブリードアウトにより白抜けが発生した。一方、チッ素を充満させ酸素濃度10%の不活性ガス雰囲気内での焼成温度が220℃以上、260℃以下である実施例4から9では、画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れの良好な、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。なかでも焼成温度が220℃から260℃の条件のうちの実施例1から3及び実施例5から8では画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れのより良好な、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。さらには焼成温度240℃である実施例2では画素の混色や白抜け及び隔壁の表面荒れのない、各画素に平坦で均一な着色層を有するカラーフィルタを得ることができた。
2…隔壁パターン(ブラックマトリクス)
3…感光性樹脂組成物
4…フォトマスク
5…高圧水銀ランプ
6…炉内を不活性ガス雰囲気にした熱風式焼成炉
7…インキジェット装置
a…撥インキ剤を含有した感光性樹脂組成物を基板に塗工する工程
b…パターン露光工程
c…現像工程
d…不活性ガス雰囲気内で感光性樹脂組成物の隔壁パターンを熱硬化させる工程
e…インキジェット方式により着色インキを吐出して着色層を形成する工程
f…カラーフィルタ
Claims (6)
- 少なくとも
(a)撥インキ性処理を施した感光性樹脂組成物の塗工液を基板に塗工する工程
(b)前記感光性樹脂組成物をパターン露光する工程
(c)前記感光性樹脂組成物を現像することにより隔壁のパターンを形成する工程
(d)前記隔壁が形成された基板に加熱処理を施して該隔壁を熱硬化させる工程
(e)前記隔壁のパターンで区切られた領域に、インキジェット方式によりインキを吐出して着色層を形成する工程
を有するカラーフィルタの製造方法において、
前記(d)工程が、不活性ガス雰囲気内で行われ、かつ加熱温度が220〜260℃であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記(d)工程において、不活性ガス雰囲気内の酸素濃度が15%以下であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記(d)工程において、加熱温度が230〜250℃であり、さらに加熱時間が5〜15分であることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記感光性樹脂組成物の撥インキ性処理が、質量平均分子量が10,000〜100,000の含フッ素化合物の前記感光性樹脂組成物への添加であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカラーフィルタ製造方法。
- 前記隔壁が多層構造であって、少なくとも最上部層が撥インキ性処理を施した感光性樹脂物からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記隔壁の少なくとも一部が遮光性を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
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