JP2007279464A - 電子写真用転写シート及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚さ100μm以上で、先端部の側面と裏面との成す角度(θ)が90度を超える鈍角である転写シートP(電子写真用転写シート)を用いると、転写シートPの先端部と中間転写ベルトとの間に隙間が生じないため放電が抑制される。また、通常は画像を形成しない余白部分(先端非画像)にトナー像(トナーバンド)を形成することによっても放電が抑制され、放電生成物が原因と考えられる中間転写ベルトの経時劣化を大幅に抑制できる。
【選択図】図3
Description
このような問題について、本発明者がさらに検討を進めたところ、特許文献1等で報告されている転写シートは、基材上に透明樹脂層を積層するため、比較的厚い構造を有することが原因の一つであることが判明した。
即ち、このような比較的厚い転写シートに、転写部材上に多重転写したトナー像を一括して接触転写する場合、転写領域及び近傍において、転写部材と転写シートの間に生じるギャップにより放電が起きやすくなる。そのために、転写ベルト等の転写部材に放電生成物が付着して転写部材がダメージを受け、その結果、カラー画像を連続して印字すると、転写部材が著しく経時劣化することが考えられる。
また、本発明の他の目的は、転写部材が経時劣化することなく連続してカラー画像の印字が可能な画像形成装置を提供することにある。
ここで、さらに、電子写真用転写シートは、先端部を含む全ての端縁部の形状が、それぞれの端縁部の側面と裏面との成す角度(θ)が90度を超えるものであることが好ましい。
また、さらに、電子写真用転写シートは、ぬれ張力30mN/m〜40mN/m、坪量150gms以上、体積抵抗12logΩ・cm以上であることが好ましい。
また、電子写真用転写シートは、トナー像が転写される表面に、熱可塑性樹脂からなる受像層を有する構造であることが好ましい。
ここで、トナー像形成手段は、シートの幅より大きいバンド幅を有するトナーバンドを形成することが好ましい。
また、トナー像形成手段は、イエロー(Y)のトナー像からなるトナーバンドを形成することが好ましい。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタを示す。図1に示すように、画像形成装置は、本体1に、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、電子写真用転写シート(以下、単に「転写シート」と記すことがある。)Pを搬送するシート搬送系40、例えば、パーソナルコンピュータや画像読み取り装置等に接続され、受信した画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)50とを備える。
図2は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの構成を説明するための図である。ここでは、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Yとマゼンタ(M)の画像形成ユニット11Mとが示されている。他の画像形成ユニット11C,11Kもほぼ同様に構成されている。
図3は、転写シートPを説明するための図である。図3(a)に示すように、転写シートPは、厚さが、通常、100μm以上、好ましくは、150μm以上であることが必要である。但し、通常、厚さは280μm以下である。ここで、転写シートPの厚さは、中間転写ベルト21(図1)に形成されたトナー像を転写し、その後定着器29によってトナー像を定着する表面と、この表面とは反対側の面である裏面までの長さである。
そして、転写シートPが有する4個の端縁部の形状は、端縁部の側面と転写シートPの裏面との成す角度(θ)が90度を超える形状であることに特徴を有している。但し、通常、角度(θ)は150度以下である。
このように、転写シートPは、4個の端縁部の形状がすべて角度(θ)が90度を超えるように構成することにより、その給紙方向が限定されない。
即ち、二次転写位置(バックアップロール24及び二次転写ロール46(図1))に搬送される記録用紙は、厚さが100μm以上であって、少なくとも、トナー像を転写する転写位置に向けた先端部の形状が、端縁部の側面と裏面との成す角度(θ)が90度を超えるように形成されたものであれば使用することができる。
被覆層612,613の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等が挙げられる。尚、被覆層612,613は、支持体611の表裏両面に被覆された後、表面処理工程等で平滑化処理される。
バック層614としては、通常、無機顔料、有機顔料等を含む接着剤が用いられる。尚、接着剤としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。また、バック層614には、必要に応じて離型剤、滑剤等が配合される。
また、基材61を構成する支持体611の厚さは、通常、100μm〜230μmであることが好ましく、被覆層612,613の厚さは、通常、10μm〜30μmであることが好ましい。
この場合、カッターの走査方向を同方向にすることが必要である。即ち、転写シートPの先端と後端とを裁断する際に、カッターの走査方向を往復運動とすると、裁断面が鋭角と鈍角になるため、転写シートPの4個の端縁部の形状を、端縁部の側面と転写シートPの裏面との成す角度(θ)が90度を超えるように裁断することが困難である。
また、記録用紙としてロール紙を使用する場合は、シート搬送系40(図1)に、所定の裁断用の刃を備えるスリッターまたはシートカッターを取り付け、記録用紙の給紙方向の先端部を、端縁部の側面と裏面との成す角度(θ)が90度を超える形状に形成することができる。
ここで、ベルト式定着装置は、例えば、加熱ロールを含む複数のロールにより定着ベルトを回動可能に支持するとともに、加熱ロールに定着ベルトを介して加圧ロールを圧接し、定着ベルトと加圧ロールの圧接部を、定着ベルト側にトナー画像が位置するように電子写真用転写シートを通過させ、トナー画像を加熱加圧することにより二次定着し、さらに、定着ベルトがある程度冷却された状態で、定着ベルトから電子写真用転写シートを剥離するように構成されている。
図4は、二次転写位置における転写シートPと中間転写ベルト21とを説明する図である。図4(a)に示すように、バックアップロール24および二次転写ロール46によって形成される二次転写位置に搬送される転写シートPの表面に、圧接力および所定の電界を用いて、中間転写ベルト21に形成された4色多重のトナー像が副走査方向に順次、転写される。
ここで、図4(b)に示すように、転写シートPの端縁部の側面と転写シートPの裏面との成す角度(θ)を90度を超える形状にすることにより、転写シートPと転写部材である中間転写ベルト21とが接触したときに、転写シートPの端縁部と中間転写ベルト21との間に隙間が生じないため、放電が抑制される。その結果、図4(c)に示すような、中間転写ベルト21と記録用紙P1との間のギャップに生じる放電によって付着した放電生成物が原因と考えられる中間転写ベルト21の経時劣化を、大幅に抑制することができる。
図5は、トナーバンドを説明する図である。図5(a)に示すように、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像を、二次転写位置にて転写シートP2に一括転写する場合に、転写シートP2の先端が中間転写ベルト21に接触する際に、通常、余白部分(先端非画像部)にあたる領域にもトナー像(トナーバンド)を形成する。
トナーバンドのバンド幅(H)は、使用する記録用紙である転写シートP2の用紙幅以上であり、通常、転写シートP2の両側端からそれぞれ5mm程度大きいことが好ましい。トナーバンドの長さ(L)は、通常、5mm以下、好ましくは、3mm以下である。また、トナーバンドは、人の目の認識能力が低いイエロー(Y)を用いたトナー像が好ましい。
(実施例1)
転写シートとして、ポリエステル樹脂及びワックスを含む受像層を塗布したセルロースを基体とする記録用紙の4個の端縁部の形状を、端縁部側面と裏面との成す角度(θ)が100度であるように裁断したものを使用した。用いた記録用紙は、ぬれ張力35mN/m、厚さ200μm、坪量220gsm、体積抵抗12logΩ・cmである。
このように調製した転写シートに、印字装置としてDCC f450(DocuCenterColour f450)を使用して連続してプリントを実施した結果、転写部材に放電生成物の付着はなく、安定して良好な画像が得られることを確認できた。
実施例1において用いた記録用紙の端縁部側面と裏面との成す角度(θ)が80度であるように裁断したものを使用して、実施例1と同様な操作を行って印字装置により連続してプリントを実施したが、転写部材上に放電生成物が付着して、画像が筋状に抜ける現象が発生した。
記録用紙として、ポリエステル樹脂及びワックスを含む受像層を塗布したセルロースを基体とする記録用紙の4個の端縁部の形状を、端縁部側面と裏面との成す角度(θ)が80度であるように裁断したものを使用した。用いた記録用紙は、ぬれ張力35mN/m、厚さ200μm、坪量220gsm、体積抵抗12logΩ・cmである。
このように調製した記録用紙に、印字装置としてDCC f450を使用し、画像先端の非画像部にトナーバンドを設ける画像処理を行い、連続プリントを行い画質の変動を確認した。
ここで、トナーバンドは、イエロー(Y)(Cin60%)のトナーにより形成し、バンド長さは500μmであり、バンド幅は転写シートの両側端からそれぞれ+5mm大きくした。
その結果、転写部材に放電生成物の付着はなく、安定して良好な画像が得られることを確認できた。
実施例2で使用した記録用紙に、印字装置としてDCC f450を使用し、従来通り、非画像部のトナーバンドを設ける画像処理を行わずに連続してプリントを実施したが、転写部材は約2kPVで画像面に画像が抜ける現象が発生し、安定した画像が得られなかった。
また、画像先端の非画像部にトナーバンドを設ける画像処理を行うことにより、転写部材と記録用紙との隙間に生じる放電が抑制され、転写部材に付着する放電生成物が原因と考えられる転写部材の経時劣化を、大幅に抑制することができる。
Claims (8)
- 表面にトナー像が転写される電子写真用転写シートであって、
前記表面から当該表面とは反対側の裏面までの厚さが100μm以上であり、
先端部の側面と前記裏面との成す角度(θ)が90度を超える形状を有する
ことを特徴とする電子写真用転写シート。 - さらに、前記先端部を含む全ての端縁部の形状は、それぞれの端縁部の側面と前記裏面との成す角度(θ)が90度を超えることを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写シート。
- さらに、ぬれ張力30mN/m〜40mN/m、坪量150gms以上、体積抵抗12logΩ・cm以上であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写シート。
- 前記トナー像が転写される表面に、熱可塑性樹脂からなる受像層を有することを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写シート。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像をシート上に転写する転写手段と、
前記転写手段におけるトナー像の転写位置に前記シートを搬送するシート搬送手段と、を備え、
前記シート搬送手段は、
厚さ100μm以上、且つ、先端部の側面と裏面との成す角度(θ)が90度を超える形状を有するシートを前記転写位置に搬送する
ことを特徴とする画像形成装置。 - トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像をシート上に転写する転写手段と、を備え、
前記トナー像形成手段は、
トナー像が転写される前記シートの先端非画像部及び/または先端部に所定の長さを有するトナーバンドを形成する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー像形成手段は、前記シートのシート幅より大きいバンド幅を有する前記トナーバンドを形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記トナー像形成手段は、イエロー(Y)のトナー像からなる前記トナーバンドを形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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