JP2007279131A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置に対して設定されたパラメータ群の確認画面上でユーザが変更したいパラメータを見つけた場合に、確認をしつつもパラメータを変更できるようにする。
【解決手段】画像形成装置は、ユーザインタフェース用の表示装置に表示した確認画面200のなかで、ユーザが変更対象のパラメータ202を選択すると、そのパラメータ202の選択肢302を列挙した設定変更画面300を生成し、これを確認画面200の機能名や設定値を隠さない位置にポップアップ表示する。ユーザは、所望の選択肢302を指で触れて選択することで、そのパラメータの設定値を変更できる。このとき、確認画面の機能名や設定値も見ることができるので、他のパラメータの様子を見ながら変更すべき値を決定できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、複写機や複合機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関し、特にそのユーザインタフェース(以下、UIと略す)に関する。
特許文献1には、通常のパラメータ設定画面の表示中に、設定したパラメータの内容を確認するための手段を備えた複写機が開示される。近年の多機能化した画像形成装置では、それら多くの機能についての設定項目群を1つの表示画面で表示することはできず、機能一覧を複数のパートに分けてタブやボタンなどにより切り換えて表示し、パラメータ設定を行うUI構成をとっている。このようなUIでは、各パートで設定したパラメータ群を1つにまとめて表示し、確認できるようすることは有用である。
ところで、ユーザがこの確認画面でパラメータ群を一覧した際に、一部のパラメータに対して修正を加えたくなることはあり得ることである。しかし、特許文献1では、そのような一覧表示画面に対する修正については考慮がなされていない。
これに対し、特許文献2には、設定内容の確認画面の上でユーザが修正したい項目を選択すると、その項目についての設定画面に遷移し、ユーザがその項目を修正できるようにしたUIが示される。
特開平1−164967号公報 特開2000−231308号公報
しかし、特許文献2のUIでは、ユーザが選択した項目の設定画面に遷移するため、ユーザは、それまで一覧表示されていた設定項目群の情報を参照することができないまま、選択した項目の値を修正しなければならなかった。また、選択した項目の値を修正した場合、再度確認を行いたい場合は、設定内容の確認画面に戻るかその確認画面を呼び出す必要があり、そのためのボタン押下等の操作が必要であり、ユーザの操作が煩雑であった。
本発明の1つの側面では、表示装置を備えた画像形成装置であって、表示装置に表示されるパートごとのパラメータ設定画面を用いてパートごとの各パラメータの設定を受け付け、パラメータ記憶部に登録するパラメータ設定部と、複数のパラメータ設定画面で設定されたパラメータ群を一覧表示する確認画面を生成し表示装置に表示する確認画面生成部と、確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面を生成し、確認画面に示された各パラメータの値を隠さないようにその設定変更画面を確認画面と共に表示装置に表示する設定変更画面生成部と、設定変更画面を用いてパラメータの値が変更された場合に、そのパラメータの変更された値をパラメータ記憶部に登録するパラメータ変更部と、を備える画像形成装置、を提供する。
本発明の好適な態様では、前記設定変更画面生成部は、前記確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面として、そのパラメータの値の選択肢として、前記確認画面に示される他のパラメータと整合する選択肢のみを選択可能として示した設定変更画面を生成する。
別の好適な態様では、前記設定変更画面生成部は、前記確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面として、そのパラメータの値の選択範囲を、前記確認画面に示される他のパラメータと整合する範囲に限定した設定変更画面を生成する。
更に別の好適な態様では、前記パラメータ変更部は、設定変更画面を用いてパラメータの値が変更された場合に、そのパラメータの変更に整合するように他のパラメータの値を変更して前記パラメータ記憶部に登録する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態のユーザインタフェースが適用される画像形成装置のハードウエアを説明する。画像形成装置は、複合機、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などである。
図1においてROM(リード・オンリ・メモリ)12には、画像形成装置の動作制御のための制御プログラムなどのデジタル情報が格納されている。CPU(中央処理装置)10がこのROM12内の制御プログラムを実行することにより、画像形成装置の各部の制御が実現される。制御プログラムには、ユーザインタフェース用の各種画面を生成したり、画像形成装置がジョブ(例えば印刷、複写、スキャン、ファクシミリ送信など)を実行する際の動作を規定する各種パラメータをそれら画面を用いてユーザから取得したりするためのプログラムが含まれる。
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)14は、画像形成装置の主記憶装置であり、制御プログラムの実行の際にワークメモリとしても用いられる。RAM14は、例えば、プリントエンジン24に供給する1ページ分の画像データを蓄えるページバッファとして用いることもできる。また、RAM14には、画像形成装置のジョブ実行時の動作を規定するパラメータ群15が記憶される。パラメータ群15には、例えば、複写のカラーモード(フルカラーか、白黒か、或いは原稿から自動判定するか)、使用する用紙トレイ、片面/両面印刷のモードなど、様々なものがある。
不揮発性記憶装置16は、各種のデータを保存するための補助記憶装置であり、例えばハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性の記憶装置である。
操作パネル18は、この画像形成装置のユーザインタフェースのための表示や、ユーザからの各種指示の入力受付などのためのユーザインタフェース手段である。操作パネル18は、例えば、スタートボタンなどの機械的な操作ボタンと、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)のための液晶タッチパネルと、を備える。液晶タッチパネルは、CPU10で実行される制御プログラムが生成したGUI画面を表示し、そのディスプレイに対するユーザのタッチ位置を検出して制御プログラムに渡す。制御プログラムは、そのタッチ位置の情報からユーザの入力内容を解釈する。
通信インタフェース20は、ネットワーク上の外部装置とのデータ通信のための制御を行う装置である。リモートホストからのプリント指示等は、この通信インタフェース20を介して画像形成装置内に入力される。
スキャンエンジン22は、原稿を光学的に読み取って電子的な画像データを生成するスキャナ機能を提供する装置である。自動原稿送り装置(ADF)(図示省略)にセットされた原稿は、ADFの機能により1枚ずつスキャンエンジンに送られ、光学的に読み取られる。
プリントエンジン24は、CPU10の制御により供給される画像データを用紙に画像形成(印刷)するプリンタ機能を提供する装置である。
ファクシミリモジュール26は、ファクシミリデータの送受信を行うモジュールである。
次に、図2を参照して、このような画像形成装置におけるパラメータ設定のための機構を説明する。
パラメータ保持部30は、画像形成装置の動作制御のためのパラメータ群を保持する。パラメータ保持部30は、例えばRAM14内に構成される。これらパラメータ群にはデフォルト値が定められており(例えばROM12又は不揮発性記憶装置16に書き込まれている)、ユーザが明示的に指定しなかったパラメータについては、デフォルト値が利用されることになる。
各パラメータの値は、設定画面管理部32又は確認画面管理部34が生成するUI画面に従って入力部33からユーザが入力することができる。入力部33は、操作パネル18の液晶タッチパネルやキーボードなどである。設定画面管理部32や確認画面管理部34が生成したパラメータ設定画面や設定変更画面の表示に従い、ユーザが必要な事項を入力部33から入力する。ここでは、パラメータ群がパラメータ設定画面や設定変更画面を解して入力されることになる。
設定画面管理部32は、パートごとに分類したパラメータ設定画面を提供する。すなわち、近年の画像形成装置が提供する機能は多彩であり、それら機能を規定するパラメータも非常に多い。このように多いパラメータ群は、広さが限られた操作パネルの画面(液晶タッチパネルなど)にはまとめて表示することは現実的には不可能である。特に液晶タッチパネルにパラメータ値の選択肢を表示してユーザに選択させる場合、わかりやすさの確保や誤タッチの抑制のために、画面上に表示できる機能や選択肢の個数はいきおい限られてくる。そこで、設定画面管理部32は、それら各機能の設定項目を複数のパートに分類し、パートごとに操作パネル1画面分のサイズのパラメータ設定画面を用意している。これら各パートの設定画面は、タブやボタンなどで切り替えて操作パネルに表示される。
図3に、このようなパートごとのパラメータ設定画面の一例を示す。この例では、複写における基本機能を設定するための「基本コピー」というパートのパラメータ設定画面100が操作パネルに表示されている。「基本コピー」の設定画面には、例えばカラーモードや用紙トレイなどといった各パラメータの選択肢が示されており、ユーザは所望の選択肢に対応するGUIボタン110にタッチすることで、その選択肢をパラメータの値として選択することができる。また、「基本コピー」のパラメータ/機能の中でも、原稿の拡大・縮小の倍率の設定は、ボタン115を押下して倍率設定画面を呼び出して行う。また、この例では、「基本コピー」の設定画面以外に「画質調整」や「読取方法」等といった他のパートのパラメータ設定画面が隠されており、ユーザは所望のパートに対応するタブ120にタッチすることで、そのパートの設定画面を表示してパラメータを設定することができる。なお、このようなパラメータ設定画面は、メインメニュー画面から呼び出すことができる。
再び図2の説明に戻ると、確認画面管理部34は、それら各パートのパラメータ設定画面で設定され、パラメータ保持部30に保持されたパラメータ群を一覧表示する確認画面を生成し、操作パネル18に表示させる。確認画面は、パラメータ設定画面100やその他のメニュー画面に設けられたボタン(図示省略)を押下することで呼び出すことができる。
図4に確認画面200の例を示す。図示のように、確認画面200には、複数のパートにわたるパラメータの名称(「機能名」)と設定値とが列挙されている。この例では、少なくとも、「基本コピー」の画面で設定される項目と、「倍率選択」の画面で設定される項目とが一覧表示されている。確認画面は、パラメータ保持部30に保持された全てのパラメータを一覧表示してもよいし、それでは表示項目が多すぎてかえって一覧性を損なうような場合には、ユーザが初期状態(すなわち当該ユーザがパラメータ設定画面を開いた時点での各パラメータの設定値。前のユーザがデフォルト値から変更している場合もある)から変更したパラメータのみを一覧表示してもよい。また、デフォルト値から変更されているパラメータのみを一覧表示してもよい。ここで、デフォルト値とは、例えば、工場出荷時に設定されたパラメータ値である。また、初期状態の設定値とは、例えば、装置の起動時の設定値、又は現在使用中のユーザがログイン処理を行ったときの設定値である。
全てを一覧表示するか、変更のあるもののみを一覧表示するか等は、システム管理者等が画像形成装置に設定しておけばよい。また、確認画面200に全てのパラメータを一覧表示する場合は、初期状態又はデフォルト値からユーザが値を変更したパラメータに印付けをして表示することで、変更のないものと識別できるようにすることも好適である。
また、以上では、初期状態又はデフォルト値からユーザが変更したパラメータのみを一覧表示する点を示したが、確認画面200に表示するパラメータを制限する方式としては、これ以外にも次のようなものもある。1つは、画像形成装置のパラメータ群のうち、一覧表示の対象となるパラメータ群を装置に設定可能としておき、一覧表示対象として設定されたもののみを一覧表示する方式である。
また、機能一覧のパート(例えば「基本コピー」パートや「画質調整」パートなど)ごとに、そのパートに属するパラメータの値を表示した確認画面を生成してもよい。例えば、図5には、「基本コピー」パートの確認画面200aと「画質調整」パートの確認画面200bとが例示されている。切換ボタン220にタッチすることにより、操作パネルに表示する確認画面を切り換えることができる。確認画面の種類が3以上ある場合は、例えば、切換ボタン220を押下するごとに、表示する確認画面をトグル方式で順に切り換えるようにすればよい。
また、以上に例示した各種表示形態、すなわち全ての機能(パラメータ)の一覧表示、デフォルト値から変更した機能のみの一覧表示、初期状態から変更した機能のみの一覧表示、及びパートごとの一覧表示などの表示形態を、ユーザの操作によって切り換えられるようにすることもできる。このような表示例を図6に示す。この例では、全機能の一覧表示を行う確認画面200cとデフォルトから変更された機能を一覧表示する確認画面200dとが示される。確認画面管理部34は、表示切換ボタン230の押下に応じ、表示する確認画面の表示形態を切り換えればよい。表示形態が3以上ある場合は、例えばトグル方式で切り換えればよい。また、図6の例では、確認画面200c、200dに、デフォルト値から変更のある機能(パラメータ)を表す変更表示欄240が設けられており、この欄に星印が示された機能がデフォルトから変更されたものに該当する。
確認画面200に表示すべきパラメータ群が多く、一画面に列挙しきれない場合は、スクロール表示すればよい。画面に表示されていないパラメータは、スクロールボタン210a,210bを押下することにより表示させることができる。
従来技術の中には、確認画面200上からパラメータを選択することで、そのパラメータの設定変更画面を呼び出すことができるものがあったが、その従来技術では、設定変更画面が操作パネル18の全面にわたって表示され、設定変更の際に、確認画面200上の各パラメータの一覧は参照できなかった。これに対し本実施形態では、確認画面管理部34は、図7に示すように、確認画面200で選択されたパラメータ202に対応する設定変更画面300を、確認画面200上のパラメータ(機能)名称や設定値を隠さない位置に、確認画面200に表示する。設定変更画面300は、例えばウィンドウ画面として生成し、確認画面200上に重畳して表示すればよい。
図7の例ではパラメータ「倍率選択」が選択され(選択されたパラメータは反転表示のように表示状態を他のパラメータと区別している)、倍率の選択肢(「自動%」、「100%」、「50%」など)のGUIボタン302が配列された「倍率選択」の設定変更画面300が表示されている。この設定変更画面300では、表示された当初は、確認画面200に示された当該パラメータの設定値(この例では「自動%」)が選択状態となっている。確認画面管理部34は、ユーザの指のタッチなどで確認画面200上のパラメータが選択された場合、そのパラメータの行を選択状態に変更すると共に、そのパラメータの選択肢をROM12から取得し、更にそのパラメータの現在の設定値をパラメータ保持部30から取得し、選択肢の中で現在の設定値が選択状態となった設定変更画面300を生成し、表示する。設定変更画面300上の各選択肢のGUIボタン302の中で、ユーザが所望のものにタッチすることで、パラメータの設定値を変更することができる。図7は、「70%」が選択された状態を示している。また、この設定変更画面300上に示された上下のスクロールボタン310a,310bをユーザが押下することで、確認画面200上に表示されるパラメータを上下にスクロールさせることもでき、これによりユーザは確認画面200に示された全てのパラメータの値を参照しながら、選択したパラメータの値を変更することができる。
ユーザが設定変更画面300にてパラメータの設定値を所望の値に変更し、図示しない「閉じる」ボタンを押下すると、確認画面管理部34は、その設定値をパラメータ保持部30に登録し、設定変更画面300を閉じる。なお、設定変更画面300の終了を明示的に指示するボタンを設ける代わりに、選択肢のGUIボタン302が選択されると同時に、その選択肢の値をパラメータ保持部30に登録し、設定変更画面300を閉じるようにしてもよい。いずれにしても、以上のようにして、選択されたパラメータの値が、設定変更画面300を用いて変更された値へと更新される。このようにして設定変更画面300が閉じると、確認画面200が操作パネル18の画面一面に表示されることになる。このとき表示される確認画面200は、図8に示すように、設定変更画面300によるパラメータの設定値変更の結果を反映したものとなる。すなわち、確認画面管理部34は、設定変更画面300を閉じて確認画面200を表示する際に、パラメータ保持部30を参照し、各パラメータの最新の設定値に従って確認画面200を再生成して表示する。
また、設定変更画面300の変形例として、設定変更画面に表示する機能(パラメータ)を切り換えるためのユーザインタフェースを設定変更画面に設けてもよい。その例を、図9に示す。すなわち、図9には、確認画面200上で「倍率選択」が選択された場合の設定変更画面300aが示される。この設定変更画面300aには、「前機能」ボタン320、「次機能」ボタン322及び「設定」ボタン324が示される。図示例は、この設定変更画面300a上で「70%」が選択された状態を示している。この状態で、ユーザが「設定」ボタン324を押下すると、「倍率選択」の設定値が70%に変更され、この変更を反映した確認画面200に戻る。一方、図9の設定変更画面300aに対し、ユーザが「次機能」ボタン322を押下した場合は、確認画面200において「倍率選択」の次に並んだ機能である「用紙選択」の中の「選択トレイ」の設定変更画面300bが表示される。また、ユーザが「前機能」ボタン320を押下した場合は、「倍率選択」の前に並んだ項目の設定変更画面(図示省略)が表示される。このように、「前機能」ボタン320又は「次機能」ボタン322により表示する機能を切り換えた際、切換前の元の設定変更画面で選択されていた値にパラメータを自動的に変更してもよい。また、ただ選択されているだけでは変更を行わないようにしてもよい。また、自動変更するか否かを装置に設定できるようにしておき、この設定に従って機能切換時の制御を行うようにしてもよい。このように、各機能についての設定変更画面上で、他の機能の設定変更画面に切り換えられるようにすることで、ユーザは、別の機能の設定変更のための操作を容易に行うことができる。
以上、本実施形態の基本的な処理を示した。次に、図2に示した整合性チェック部36及び整合性判定ルール記憶部38を用いた制御について説明する。
あるパラメータを設定変更画面300で変更する場合、その他のパラメータと不整合が生じる場合がある。例えば、用紙トレイとして裏紙(片面が使用済みである用紙)がセットされている旨が登録されたトレイが選択されている場合に、片面・両面印刷のモードが片面から両面に変更されると、不適切な設定状態となる。整合性チェック部36及び整合性判定ルール記憶部38は、そのような不整合状態が生じることを防止するための手段である。
整合性判定ルール記憶部38には、各パラメータの設定値同士の間での整合・不整合を判定するためのルールが登録される。例えば、裏紙のセットされた用紙トレイと、両面印刷とは不整合になるなどと言ったルールが登録される。また、例えば、用紙のサイズに対して、拡大・縮小の倍率として許容できる範囲を定める場合もあり、この範囲から逸脱する倍率は用紙サイズに対して不整合となる。また、両面コピー時の左右開き・上下開きの設定によっては、選択できないステープル留め位置(例えば上下開きの際には、左下や右下をステープル留めすることはっできない)があり、このような選択できないステープル留め位置が選択された場合は、不整合となる。また、ステープル留め位置を設定した場合、選択できるパンチ穴の位置が制限される(例えば左上をステープル留めする場合には、パンチ穴は左辺側に限られる)ので、その制限を逸脱した値が選択された場合は、不整合となる。また、用紙種別がOHPシートである場合、両面印刷が選択されると不整合となる。また、ステープル留めやパンチ穴開けといった後処理が指定された場合、排出トレイは後処理装置の出力トレイに限定されるので、仮にこの場合に通常の排出トレイが選択されると、不整合となる。不整合を判別するためのルールは、例えば、不整合の関係となるパラメータの設定値の組合せを列挙したものでもよいし、あるパラメータの値に対して、他のパラメータがどのような値を取る場合に整合するかを示すものであってもよい。
整合性チェック部36は、確認画面200上でユーザが変更対象として選択したパラメータと、他の各パラメータの設定値との整合・不整合を、整合性判定ルール記憶部38に登録されたルールを参照して判定する。
1つの例では、確認画面管理部34は、変更対象として選択されたパラメータの選択肢のうち、他のパラメータの設定値と不整合となるものを整合性チェック部36に判定させ、不整合となる選択肢は設定変更画面300に表示しないようにする。また、この代わりに、全ての選択肢は表示するが、不整合となる選択肢は選択不可能とするようにしてもよい。いずれにしても、これにより、他のパラメータと不整合になる選択肢が選択される不具合を防ぐことができる。
パラメータの値を選択肢ではなく、数値で直接指定するような場合は、確認画面管理部34は、変更対象として選択されたパラメータの数値の範囲のうち、他のパラメータの設定値と整合する範囲を整合性チェック部36に求めさせ、その結果求められた範囲を選択可能な範囲として示した設定変更画面300を生成する。この選択可能な範囲は、設定変更画面300の数値入力欄の隣に例えば「○○〜××」などの形で表示してもよいし、また選択可能な範囲から逸脱する数値は入力欄に入力してもクリアされるようにしてもよい。
以上は、変更対象として選択されたパラメータの設定変更画面300で、他のパラメータと不整合となる値を選択できなくするものであった。これに対し、別の例として、設定変更画面300でのパラメータ変更を優先することも可能である。すなわち、この例では、設定変更画面300でパラメータの値が変更されると、確認画面管理部34は、変更後のパラメータ値を整合性チェック部36に渡し、他のパラメータの設定値との間で不整合がないかをチェックさせる。そして、変更されたパラメータ(仮にAとする)と不整合となる他のパラメータ(仮にBとする)が発見された場合は、パラメータBの方をパラメータAの変更後の値に合わせて変更する。パラメータBの変更は、例えば、ユーザに対してそのパラメータBの設定変更画面を表示し、その画面上でユーザに値を変更させればよい。この場合、パラメータBの設定変更画面では、パラメータAの変更後の値と整合する値しか選択又は入力できないようにすることが望ましい。以上は、パラメータBの変更後の値をユーザに選択させる例であったが、この代わりに、パラメータBの変更後の値を、画像形成装置内に登録されたルールに従って自動的に決定してもよい。例えば、パラメータAの変更後の値がパラメータBの値と不整合になる場合、パラメータBの値を「自動」に変更する、というルールが画像形成装置に登録されていれば、そのルールに従ってパラメータBは「自動」に変更される。「自動」の場合、ジョブ実行の時点で、他のパラメータ群との関係で選択可能なパラメータ値が自動的に選択されることになる。
以上、設定変更画面300で変更するパラメータの選択範囲を他のパラメータとの整合性を維持すべく制限する方式と、設定変更画面300で変更したパラメータに対し不整合となる他のパラメータの値を変更する方式とを説明したが、画像形成装置にそれら両方の方式を実装しておき、画像形成装置の管理者がどの方式を用いるかを設定できるようにしてもかまわない。
以上に説明した設定画面管理部32、確認画面管理部34、整合性チェック部36などの要素は、ROM12又は不揮発性記憶装置16に記憶された制御プログラムがCPU10で実行されることにより実現される。制御プログラムには、上述した各部の機能を実現するためのプログラム部分が含まれる。
以上説明したように、本実施形態によれば、確認画面200上の各パラメータの値を参照しつつ、注目するパラメータの値を変更することができる。したがって、従来のように、確認画面と、個別のパラメータについての設定変更画面とを行き来しながらパラメータを修正すると言った煩雑な操作は行わずに済み、ユーザにとっての操作性が向上する。
なお、以上では、設定変更画面300をポップアップ・ウィンドウとして確認画面200に重畳表示する例を示したが、設定変更画面300の表示形態はこれに限らない。例えば、確認画面200上でユーザが変更したいパラメータを選択すると、そのパラメータについての選択肢がプルダウン表示されるようにしてもよい。この場合も、プルダウン表示される選択肢は、確認画面200の各パラメータの表示内容をできるだけ邪魔しない位置に表示することが好ましい。
また、以上では設定変更画面300にパラメータの選択肢を表示し、その選択肢の中からユーザが所望のものを選択したが、これに限られるものではない。例えば選択肢の代わりに、或いは選択肢に加えて、そのパラメータの値を直接入力するための入力欄を設定変更画面300に設けてもよい。この場合、入力欄には、操作パネル18に設けられる機械式のキーボード、又は液晶タッチパネル上に表示されるソフトウエアキーボードを用いて、数値や文字を入力することができる。例えば、倍率が自由な数値に設定できる場合、倍率の数値を入力欄に数値で入力する。
また、以上では複写ジョブの場合のパラメータ設定を例にとったが、スキャンやファクシミリ送信などの他の種類のジョブの場合も、同様にパラメータ設定やその確認、及び確認画面200からの設定変更を行うことができる。また、ファクシミリ送信や電子メール送信、ネットワークスキャンなどのジョブの場合、ファクシミリや電子メールの宛先アドレスや、スキャン結果をストアするストア先アドレスが必要であるが、このようなアドレス等を確認画面200に表示し、設定変更画面300を用いて設定変更することもできる。なお、宛先アドレスやストア先アドレスは、あらかじめ画像形成装置に登録されているものの中から選択することもできるし、ソフトウエアキーボード等を用いて個別に入力することもできる。
また、以上の例では、確認画面200では各パラメータの名称(機能名)と設定値とを文字列で表示したが、この代わりに、又はこれに加えて、より直感的に分かりやすいアイコンを表示することも好適である。機能名に対応して機能を象徴するアイコンを表示することもできるし、また設定値についても、例えば片面・両面印刷のモードなどのように、アイコンにより図式表示することでわかりやすくできるものもある。
また、以上では、パート毎のパラメータ設定画面100でパラメータを設定したあと、確認画面200でそれを確認するという流れで説明したが、パラメータ設定画面100と確認画面200とのいずれをデフォルトのパラメータ設定用の画面とするかを画像形成装置に設定できるようにしてもよい。
画像形成装置のハードウエア構成例を示す図である。 画像形成装置におけるパラメータ設定のための制御機能のブロック図である。 パートごとのパラメータ設定画面の一例を示す図である。 パラメータの確認画面の一例を示す図である。 パートごとの確認画面の例を示す図である。 確認画面の表示形態の切換の例を示す図である。 確認画面に、選択されたパラメータの設定変更画面を重畳表示したユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 設定変更画面により変更されたパラメータ値を反映した確認画面を示す図である。 設定表示画面の別の例を示す図である。
符号の説明
30 パラメータ保持部、32 設定画面管理部、33 入力部、34 確認画面管理部、36 整合性チェック部、38 整合性判定ルール記憶部。

Claims (4)

  1. 表示装置を備えた画像形成装置であって、
    表示装置に表示されるパートごとのパラメータ設定画面を用いてパートごとの各パラメータの設定を受け付け、パラメータ記憶部に登録するパラメータ設定部と、
    複数のパラメータ設定画面で設定されたパラメータ群を一覧表示する確認画面を生成し表示装置に表示する確認画面生成部と、
    確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面を生成し、確認画面に示された各パラメータの値を隠さないようにその設定変更画面を確認画面と共に表示装置に表示する設定変更画面生成部と、
    設定変更画面を用いてパラメータの値が変更された場合に、そのパラメータの変更された値をパラメータ記憶部に登録するパラメータ変更部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記設定変更画面生成部は、前記確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面として、そのパラメータの値の選択肢として、前記確認画面に示される他のパラメータと整合する選択肢のみを選択可能として示した設定変更画面を生成する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記設定変更画面生成部は、前記確認画面上でユーザが選択したパラメータについての設定変更画面として、そのパラメータの値の選択範囲を、前記確認画面に示される他のパラメータと整合する範囲に限定した設定変更画面を生成する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記パラメータ変更部は、設定変更画面を用いてパラメータの値が変更された場合に、そのパラメータの変更に整合するように他のパラメータの値を変更して前記パラメータ記憶部に登録する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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