JP2007277685A - 宝飾用k5低カラット白色金合金 - Google Patents

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輝雄 菊島
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Abstract

【課題】従来のWG系金合金と同じ白色系の色調を有する安価な審美性を損なわない、宝飾用として優れた合金であって、溶解・鋳造時に酸化抑制、耐硫化性向上、流動性向上、鋳巣の発生低減などを実現した実用性に富んだ金合金を提供する。
【解決手段】重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%、さらにZnおよびまたはSnを0.5〜5%含有としたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金。
【選択図】なし

Description

本発明は指輪、ネックレス、ブロ−チ、イヤリング、ピアス、タイ止め等のK5合金を素材とする加工材、キャスト材として使用することができる宝飾用白色低カラット金合金に関するものである。
従来の金系宝飾材料は、K18、K14、K10、K9等、金量が重量比で37.5〜75%のものが知られている。又、これらの黄色系合金の他に白色系としたホワイトゴ−ルド(WG)金合金やPt系合金が知られている。
しかしながら、上述した各カラットの金合金及びPt系合金は、価格的に高価であり、普及には困難を伴うものであった。即ち、これらの合金材料からなる各種の宝飾品は、高級品として年配者の購買・使用が多く、特に購買層が限定されてしまうという問題が指摘されている。
又、宝飾材料に対する色調の要求も多様化しており、本来の黄色系合金に対し、淡いピンク系が要求されたり、特に最近では白色系が好まれる等、従来の材料技術では宝飾品としてのかかる要求に対応できないことが多い。
更に、近年では、Au、Pt、Pd、Ag等の地金価格の高騰により、従来の合金成分では更に普及が困難になってきているという問題が生じている。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、多様化した要求に対応することで、安価な審美性を損なわず、特に宝飾用に優れた白色金合金を提供することを目的とするものである。
本発明の第1(請求項1)の要旨は、重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%としたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金にかかるものである。
本発明の第2の要旨(請求項2)は、重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%、残りをZnとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金にかかるものである。
本発明の第3(請求項4)の要旨は、重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%、残りをSnとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金にかかるものである。
本発明の第4(請求項6)の要旨は、重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%、残りをZnとSnとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金にかかるものである。
本発明は以上の構成を有するものであり、従来のWG系金合金と同じ白色系の色調を有する安価な審美性を損なわない、特に宝飾用に優れた白色金合金を提供できることとなったものである。しかも、かかる金合金の溶解・鋳造時の脱酸、耐硫化性、流動性、鋳巣の発生等の諸課題をクリアし、直ちに実用性に供することができる合金を提供できたものである。
本発明の基本合金の形態はいわゆるK5金合金であり、重量比でAu20.8%とした比較的安価な金合金の改良にかかるものである。即ち、重量比Au20.8%に対して重量比でPd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%の組成を有する金合金(請求項1)にかかるものである。かかるAu−Pd−Ag−Cuの基本組成では、従来のWG系金合金と同じ白色系の色調を有する合金が得られることが判明し、白色を呈する金合金として多様化した要求に対応できることとなったものである。
更に言えば、この合金の基本は、重量比Au20.8%で、Au−Ag−Cuの従来の金合金にPdが添加されていることである。Pdの添加は金色を脱色し、白色化する効果と、合金中の含有量が最も多いAgの耐硫化性向上の役割がある。Pdが重量比で8%以下では脱色の効果が小さく、又28%を越えると、Pdのガス吸収という特性から鋳巣の発生が見られる。又、Pdの添加は耐硫化性向上の効果があり、この合金においてAg対Pdの割合を考慮すると重量比28%を上限とした。このように、Pdの添加は脱色と耐硫化性の向上に寄与し、低カラット金合金の最大の問題点である変色の防止に効果があることが確認された。
尚、Cuの添加は、合金の機械的特性向上に寄与し、硬さを増すことが確認された。重量比Cu5〜25%好ましくは10〜25%とした理由は、5%以下では機械的特性に効果が期待できず、25%を越えると鋳造性、色調に問題が出ることが確認された。このCuの添加は融点の降下に影響を及ぼし、Ag−Cu合金においては共晶合金として知られている。
請求項2、請求項4、請求項6の発明にあっては、請求項1の発明、即ち重量比Au20.8%に対して重量比でPd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%好ましくは10〜25%の組成に対して残りをZn及び/又はSnを添加して合金とした発明である。
Znの添加(請求項2)の発明にあっては、請求項1の基本合金の溶解・鋳造時の脱酸効果を発揮させるためにZnを添加するものであって、Znの添加の効果は特に溶解中に生成するCuの酸化を抑制する効果がある。尚、実際のZnの量は0.5〜5%程度(請求項3)である。
Snの添加(請求項4)の発明にあっては、請求項1の基本合金の鋳造時の溶湯の流れを促進するためにSnを添加するものであり、Snの添加により優れた流動性能の向上がみられた。尚、実際のSnの量は0.5〜5%程度(請求項5)である。
更に、Zn及びSnを添加(請求項6)した発明では、鋳巣の発生、なめられが減少したことが確認された。尚、実際のZn及びSnの量は夫々0.5〜3%程度(請求項7)である。
(合金組成)
重量比で、Au20.8%、Pd20.0%、Ag52%、Cu6%とし、合金の溶解・鋳造時の脱酸効果を発揮させるためにZnを1.2%添加した。
『色調試験』
得られた合金の色調を目視試験した。通常のK5合金は黄(金)色が濃く出ているが、本発明で得られた合金は通常のK5合金と比べて白色系の色彩が付与されている。
『変色試験』
宝飾材料の変色試験はJIS等には特に規定されていないために、JIST6113歯科鋳造用14カラット金合金の試験法に基づき試験した。試験片を37±2℃で0.1%硫化ナトリウム溶液50ml中に72時間全浸漬した後、変色の状態を調べた。
測定結果、明度(L)は平均値L=11.4(n=6)、彩度(a、b)は平均値a=−5.7、b=5.1(n=6)であり、明度(L値)8以上、彩度(a値、b値)6以下であり歯科材料の規格値ではあるがクリアーした。
従来のWG系金合金と同じ白色系の色調を有する安価な審美性を損なわない、宝飾用に優れた白色金合金を提供できることとなったもので、しかも、かかる金合金の溶解・鋳造時の脱酸、耐硫化性、流動性、鋳巣の発生等の諸課題をクリアしたものであり、色合いについてはメッキの必要性はなく、変色も認められず、宝飾用合金としてその実用価値は極めて高い。

Claims (7)

  1. 重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%としたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金。
  2. 重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%、残りをZnとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金。
  3. 重量比で、Zn0.5〜5%である前記請求項2記載の宝飾用K5低カラット白色金合金。
  4. 重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%、残りをSnとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金。
  5. 重量比で、Sn0.5〜5%である前記請求項4記載の宝飾用K5低カラット白色金合金。
  6. 重量比で、Au20.8%、Pd8〜28%、Ag40〜55%、Cu5〜25%、残Zn、Snとしたことを特徴とする宝飾用K5低カラット白色金合金。
  7. 重量比で、Zn及びSnが夫々0.5〜3%である前記請求項6記載の宝飾用K5低カラット白色金合金。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008029516A1 (en) * 2006-09-08 2008-03-13 Kao Corporation Skin or hair cleanser composition
WO2010096239A1 (en) * 2009-02-18 2010-08-26 American Bullion Investment Company, Inc. Tarnish resistant low gold and low palladium yellow jewelry alloys with enhanced castability

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