JP2020105614A - 宝飾用k10金合金 - Google Patents

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重靖 成瀬
Shigeyasu Naruse
重靖 成瀬
省吾 秋山
Shogo Akiyama
省吾 秋山
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Abstract

【課題】低カラット金合金であっても、Hv190〜250程度の高い硬さを有し、傷がつきにくく使用による変形が起きにくいK10合金の提供。【解決手段】Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、残部Gaからなる低カラット金合金。【選択図】なし

Description

本発明は、宝飾品に用いるK10金合金に関する。
指輪、ネックレス、ペンダント、イヤリング等の宝飾品に用いる金合金には、金の含有量が多いK22やK24等の高カラット金合金と、金の含有量が50wt%以下であるK10やK5等の低カラット金合金といわれる金合金とがある。
AgおよびCuを基本的な添加元素とする高カラット金合金は、Au−Ag−Cuの組成の変化や、Ag,Cu以外の金属を添加することにより、硬さ、色彩、耐食性、耐変色性等が向上し、展延性に富み、安定した金合金となる。
しかしながら、高カラット金合金が用いられた宝飾品は、昨今の金価格の高騰に伴ってその価格が上昇しているため、特に若者にとっては手に入れづらい。
さらに、高カラット金合金が用いられた宝飾品は、低カラット金合金(K10金合金)よりも硬さが低いため、傷がつきやすい。
そこで、低カラット金合金(K10金合金)が用いられた、低価格でファッション性の高い宝飾品が注目を集めている。
従来のK10金合金は、Au:40〜60wt%、Cu:30〜55wt%、Ni:4〜12wt%の3元系基合金に対して、Rh:0.01〜0.5wt%、Pd:0.01〜0.5wt%、Ir:0.01〜0.5wt%、Be:0.01〜1.0wt%、Ti:0.01〜1.0wt%、Co:0.01〜1.0wt%、Y:0.01〜1.0wt%、Mn:0.1〜3.5wt%、Zn:0.1〜3.5wt%、In:0.1〜3.5wt%のうちから少なくとも2種以上の金属を添加することで、審美性や耐硫化性を向上させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、市場に展開されている宝飾品に用いるK10金合金は、添加元素の種類および添加量によるが、硬さをHv180程度まで向上させたものが主流となっている。
特開昭55−097450号公報
上述した従来のK10金合金は、硬さがHv180程度と低いため、傷がつきやすく、使用により変形してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、低カラット金合金であっても、Hv190〜250程度の高い硬さを有し、傷がつきにくく使用による変形が起きくいK10金合金を作製することを目的とする。
課題を解決する為の手段
そこで本発明は、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、残部Gaからなる低カラット金合金とする。
また、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、In:1〜7wt%、残部Gaからなる低カラット金合金とする。
また、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、In:1〜5wt%、Pt:1〜5wt%、残部Gaからなる低カラット金合金とする。
また、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Ga:1wt%、残部Znからなる低カラット金合金とする。
また、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜10wt%、Ga:1〜7wt%、残部Znからなる低カラット金合金とする。
また、Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜5wt%、Pt:1〜7wt%、Ga:1〜7wt%、残部Znからなる低カラット金合金とする。
さらに、上記の低カラット金合金において、ビッカース硬さHvが190〜250である低カラット金合金とする。
ここで、Au41.67wt%―Ag―Cuの基本合金に、上述した各元素を添加する目的を説明する。
Znを添加する目的は、合金の鋳造性と硬さの向上および融解温度を降下させるためである。
脱酸材としてZnを少量添加することで、溶解温度を下げて酸化を抑制し、Znと合金中の酸化物とが結合して合金の鋳造性を向上させる。
すなわち、合金に添加されたZnが、酸化物と結合することにより、合金の融解温度を下げ、鋳造性を向上させ、さらに、Pdと結合することにより、合金の硬さを向上させる。
また、Znの添加は、合金の色調を白色化させたり、合金を脆くするが、本発明のように10wt%以下の添加では合金の色調に与える影響は小さい。
Pdを添加する目的は、合金の耐硫化性および硬さを向上させるためである。
Pdを添加することで、Agに対して耐硫化性を向上させる。さらに、固溶体硬化の影響により合金の硬さを向上させる。
なお、Pdの融解温度は白金族金属の中では低いため、鋳造用合金への添加は有効であると考える。
また、Pdの添加は、合金の色調を、他のどの元素を添加する場合よりも白色化させる。
Pdを5〜6wt%添加することで合金の色調は白色化するため、白い色調を呈するホワイトゴールドにとっては重要な添加元素となる。
Ptを添加する目的は、合金の耐食性や硬さの向上、曇りの抑制のためである。
Ptを添加することで、金属化合物(Auと反応してPtAu3、Cuと反応してPtCu2)を生成して有効な時効硬化により合金の硬さを向上させる。
また、Ptの添加は、Pdと同様に、合金を白色化させる傾向がある。
Inを添加する目的は、合金の流動性の向上および融解温度を降下させるためである。
Inを添加することで、Znと同様に脱酸効果があることに加え、粒度を均一にし、鋳造時の流動性を改善させる。
Inの添加による結晶粒度の微細化は、合金の強さを高めるのに重要な役割を果
たす。すなわち、他の諸条件が同じ場合、細かい結晶粒組織からなる鋳造体のほうが、粗い結晶粒組織からなる鋳造体よりも、引張強さや伸びのような機械的性質が優れていると考えられる。
また、Inは、Agと反応して金属間化合物(In4Ag9)を生成し、Gaと反応して金属間化合物(In2Ga3)を生成し、Gaの添加量が増すと合金の融点を降下させる。
Gaを添加する目的は、合金の融点の降下および硬さを向上させるためである。
本発明は、添加により殆どの金属で溶融温度が低下するというGaの特異な性質を利用した。
すなわち、Gaは、融点が29.78℃でありながら、沸点は2,208℃と非常に高く、フューム化しにくいことに加え、合金への微量添加によって様々な金属と反応して金
属間化合物を生成し、合金の硬さ向上とともに融点を降下させる。
また、合金に添加されたGaは、主要成分であるAuと反応してAuGa2、Agと反応してAgGa3、Cuと反応してCuGa2、Ptと反応してGa3Pt、Pdと反応してGa5Pdなどの金属間化合物を生成し、合金の硬さを向上させる。
なお、合金の硬さを向上させるためには、Gaの添加量を10wt%以下とするとよい。Gaの添加量が、10wt%以上では添加による硬さへの影響はみられなくなるからである。
基本合金Au−Ag−Cuの主要成分であるAuは、Cuと結合して合金の熱処理に影響を及ぼす。
CuとAuは、425℃以下では、一定の規則性を持った配列であるCuAu規則格子に変態していくことが知られており、規則格子が生成して格子にひずみを生じすべり変形が困難となり、合金の機械的性質を向上させる。
基本合金Au−Ag−Cuの構成成分であるAgは、合金の色調を白色化させる傾向があり、Cuの添加によって赤色化した合金の色調を中和し黄色味にする。また、Agの添加は、合金の展延性を向上させる。
基本合金Au−Ag−Cuの構成成分であるCuは、合金の強さおよび硬さを向上させ
る。この基本合金において、Cuの添加量20wt%までは、Cuの添加量に正比例して合金の強さおよび硬さが増加すると考えられる。
添加されたCuは、Au、Pt、Pdと結合して生成した、AuCu、PtCu、PdCuの規則格子の格子の歪の大きさが異なり、硬さなど機械的性質が向上する。また、Cuを4wt%以上添加することで、Ag−Cu系のα相からβ相を析出し、時効硬化を起こす。
表1および表2に示す成分組成になるように配合した後、高周波溶解により試験材料を
作成した。
次に、これらの金合金についてJIS T 6108に準拠した試験を行い、硬さを調査して表1および表2にその結果を示す。また、目視による色調および融点について表
1および表2にその結果を併せて示す。

Figure 2020105614
Figure 2020105614
表1および表2の結果より、Au−Ag−Cu合金に対し、Pd、Pt、Ga、Zn、Inのうち、複数元素を添加することにより、硬さの向上、融点を下げる働き、色味の変化を確認することができた。特にGaの添加は、融解温度を降下させることに加え、他の添加元素と化合物を作り、硬さの向上に大きく貢献することを確認した。
以上により、本発明による低カラット金合金は、Hv190〜250程度の高い硬さを有しているため、傷がつきにくく使用による変形が起きにくい。
さらに、本発明による低カラット金合金は、多彩な色調(淡Pink、淡い黄、白など)を有しており、昨今人気を博しているカラーゴールドに用いることで、多彩な色調と高い硬さとを兼ね備えた低カラット金合金を提供することができる。

Claims (7)

  1. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、残部Gaからなる低カラット金合金。
  2. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、In:1〜7wt%、残部Gaからなる低カラット金合金。
  3. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜18wt%、In:1〜5wt%、Pt:1〜5wt%、残部Gaからなる低カラット金合金。
  4. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Ga:1wt%、残部Znからなる低カラット金合金。
  5. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜10wt%、Ga:1〜7wt%、残部Znからなる低カラット金合金。
  6. Au:41.67wt%とし、Ag:3〜45wt%、Cu:10〜52wt%、Pd:1〜5wt%、Pt:1〜7wt%、Ga:1〜7wt%、残部Znからなる低カラット金合金。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の低カラット金合金において、ビッカース硬さHvが190〜250である低カラット金合金。
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