JP2018021239A - 宝飾用プラチナ合金 - Google Patents
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Abstract
【課題】Pt合金の宝飾品においては高質位の合金が好まれるために、質量比で90%のPtを含む合金(Pt900)が求められているが、このPt900合金は硬度が低いために、使用中に傷がつき易い、変形しやすい等の問題を解決する。【解決手段】Ptに、Gaを添加することにより、PtGa、Pt2Ga3、PtGa2等の金属間化合物の形成が顕著で、この化合物により硬さが増す効果があるので、Pt90mass%に対し、残りをGaとして、所定の硬さを確保できる宝飾用プラチナ合金を製造する。更に、Gaに加えることに、In、Sn、Pd又はその組み合わせを添加する宝飾用プラチナ合金。【選択図】なし
Description
本発明は、宝飾用に使用されるプラチナ合金に関する
指輪、ネックレス、ペンダント、イヤリング等のプラチナ合金は、日本はもとより、多くの国々で使用されている
この宝飾用プラチナ合金は、JISやISOの規格として、Pt950、Pt900、Pt850の品位でそれぞれの特性に応じてブライダル、ファッションジュエリーなどと使い分けされている。
この宝飾用プラチナ合金は、JISやISOの規格として、Pt950、Pt900、Pt850の品位でそれぞれの特性に応じてブライダル、ファッションジュエリーなどと使い分けされている。
特にファッションジュエリーを構成するネックレスは、Pt950、Pt900の強度に問題があるためにPt850が主として使用されている。
一般的な硬質プラチナ合金であるPt900は、PtにPdを添加した合金が主流であったが、最近では硬さを求めてRu、Ir、Co、Cu、Auを添加することによって硬さを確保してきたが、それでも硬さはHv90〜150程度であり、この硬さでは使用時に変形したり、傷が付いたりする問題が解決されないままでいる。
そこでこれらの添加物ではなしえなかった高い硬さを持ち、傷が付きにくく、変形しにくい合金が求められている。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そこで本発明は、Pt90mass%において、硬さ、鋳造性等、操作性が良く、変形しにくくしかも傷が付きにくい合金を作製するために、Pt90mass%に対し、残りをGaとしたプラチナ合金とする
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをPdとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInおよびPdとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInおよびPdとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをPdとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInおよびPdとした合金とする。
さらに、Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInおよびPdとした合金とする。
ここで、Gaを添加する目的は、その添加によりPtGa、Pt2Ga3、PtGa2等の金属間化合物の形成が顕著であり、この化合物により硬さが増す効果があるためである。
さらに、Pd、CoやRuを含むPt900合金の溶融温度が1750〜1830℃であるのに対し、Gaを添加することにより溶融温度が1500〜1620℃に低下させることができ、沸点2000℃以上の添加物がフューム化(蒸発)することなく、添加物の機能を保持することができ、しかもこれにより鋳造欠陥を減少させる効果が得られるためである。
その添加量は、1.0mass%未満であると添加の効果がなく、一方、添加量の上限は、Pt90mass%に確保し、そこにIn等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
その添加量は、1.0mass%未満であると添加の効果がなく、一方、添加量の上限は、Pt90mass%に確保し、そこにIn等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
Inを添加する目的は、その添加によりPtIn、PtIn2等の金属間化合物の形成により、硬さが増し、この添加が合金の流動性に寄与することで鋳造性を高める効果がある。
さらに、微量の添加量で溶融温度を下げ、沸点2072℃は、Gaと同様に鋳造欠陥の減少という効果が得られた。
その添加量は、1.0mass%未満では添加の効果がなく、一方、添加量の上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
その添加量は、1.0mass%未満では添加の効果がなく、一方、添加量の上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
つぎに、Snを添加する目的は、その添加によりPt3Sn、PtSn、Pt2Sn3、PtSn4等の金属間化合物の形成が顕著であり、硬さに対する効果はGaに匹敵する効果が得られた。
その添加量は、1.0mass%未満では添加の効果が少なく、一方、添加量の上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
その添加量は、1.0mass%未満では添加の効果が少なく、一方、添加量の上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限されるためである。
つぎに、Pdを添加する目的は、Ptと同様に白金族金属としてPtと合金化し易く、適度の展性延性を示し、加工性に寄与することと、Ptの添加物としてのGaとはPd3Ga、Pd2Ga、PdGa、Pd3Ga7等の金属間化合物を形成し、また、Inとは、Pd3In、Pd2In3の金属間化合物を形成、さらに、Snとは、PdSn3、Pd2Sn、Pd3Sn2、PdSn2等の金属間化合物を形成し、他の添加物との化合物の生成により、硬さに大きく貢献することが確認された。
このようにPdの添加は、Ptとの反応よりも添加金属それぞれとの反応が大きく、そのいずれとも顕著な合金化反応を示し、その金属間化合物により、硬さに対する効果が得られた。
その添加量は、ほかの添加金属との反応が顕著であることを顧慮し、Ptを90mass%に確保すると、下限および上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限される。
その添加量は、ほかの添加金属との反応が顕著であることを顧慮し、Ptを90mass%に確保すると、下限および上限は、Ptを90mass%に確保し、そこにGa等の他の金属を添加させるために添加量が制限される。
表1により、90mass%に対し、Pdを添加し、さらにGa−In、Ga−In−Snの共晶合金を添加することにより、Ga、In、Snを各単体で添加するよりも正確な添加量が確保でき、これによりPt、Pdとの金属間化合物の形成も顕著になり、硬さに大きく貢献することが確認された。
また、同様にこれらGa、In、Snの添加は、溶融点を低下させ、鋳造性の向上に寄与することも確認できた。
さらに、Pdの添加は、鋳造性の向上に効果があることも確認された。
さらに、Pdの添加は、鋳造性の向上に効果があることも確認された。
Claims (6)
- Pt90mass%に対し、残りをGaとしたプラチナ合金。
- Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInとした合金。
- Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInとした合金。
- Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをPdとした合金。
- Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、残りをInおよびPdとした合金。
- Pt90mass%に対し、Ga1.0〜7.5mass%、Sn1.0〜3.0mass%、残りをInおよびPdとした合金。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016153961A JP2018021239A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 宝飾用プラチナ合金 |
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JP2016153961A JP2018021239A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 宝飾用プラチナ合金 |
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JP2016153961A Pending JP2018021239A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 宝飾用プラチナ合金 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2599462A (en) * | 2020-10-05 | 2022-04-06 | Alloyed Ltd | A platinum alloy composition |
-
2016
- 2016-08-04 JP JP2016153961A patent/JP2018021239A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2599462A (en) * | 2020-10-05 | 2022-04-06 | Alloyed Ltd | A platinum alloy composition |
WO2022074363A1 (en) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | Alloyed Limited | A platinum alloy composition |
GB2599462B (en) * | 2020-10-05 | 2023-06-14 | Anglo Platinum Marketing Ltd | A platinum alloy composition |
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