JPS58126947A - 歯科鋳造用銀合金 - Google Patents
歯科鋳造用銀合金Info
- Publication number
- JPS58126947A JPS58126947A JP57009411A JP941182A JPS58126947A JP S58126947 A JPS58126947 A JP S58126947A JP 57009411 A JP57009411 A JP 57009411A JP 941182 A JP941182 A JP 941182A JP S58126947 A JPS58126947 A JP S58126947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- casting
- silver
- dental
- alloys
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Dental Preparations (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発EAは、歯科鋳造用の銀合金に関するものであシ
、特に強度を必要とするクラウン、ブリッジ、バー等の
補綴物の゛鋳造用の合金に関するものである。
、特に強度を必要とするクラウン、ブリッジ、バー等の
補綴物の゛鋳造用の合金に関するものである。
歯科用銀合金は、貴金属或いはその合金に較べて安価で
あることを使命とするものである。歯科鋳造用銀合金は
、J r S7T 6108 にょシ第1種及び第2
種に大別されておシ、前者は空胴嵌入物(インレー)を
対象としているために非常に脆弱であり、この発明は後
者に準するものである。
あることを使命とするものである。歯科鋳造用銀合金は
、J r S7T 6108 にょシ第1種及び第2
種に大別されておシ、前者は空胴嵌入物(インレー)を
対象としているために非常に脆弱であり、この発明は後
者に準するものである。
第2種合金の対象となるクラウン、ブリッジ、バー等の
分野では、前述のように安価であることに加えて、機械
的強度が高く、口中の耐食性及び耐変色性が優れζろう
付けが容易であること等が望まれる。しかし、従来の第
2種合金は、口腔内における唾液、飲食物及びその変質
物に含まれている硫化ソーダ、塩分、乳酸等によって変
色して審美性を損うこと、引張”強度が20〜30 K
gAtdと余シ高ぐないために反復応力により変形や破
損を生じ易いこと、及び融点が低いためにろう付は加工
が難しいこと等の欠点があった。
分野では、前述のように安価であることに加えて、機械
的強度が高く、口中の耐食性及び耐変色性が優れζろう
付けが容易であること等が望まれる。しかし、従来の第
2種合金は、口腔内における唾液、飲食物及びその変質
物に含まれている硫化ソーダ、塩分、乳酸等によって変
色して審美性を損うこと、引張”強度が20〜30 K
gAtdと余シ高ぐないために反復応力により変形や破
損を生じ易いこと、及び融点が低いためにろう付は加工
が難しいこと等の欠点があった。
上記の第2種合金の欠点の一部を改善したものに、特開
昭50−150629号公報に記載された歯科鋳造用高
融点銀合金があり、これはパレジウム5〜15%、イン
ジウム5〜15cIJ%亜鉛5〜15鳴及び残部の銀か
らなっている。しかし、この合金も依然゛として口腔内
における耐変色性及び機械的強度の面で十分でなか゛つ
た。
昭50−150629号公報に記載された歯科鋳造用高
融点銀合金があり、これはパレジウム5〜15%、イン
ジウム5〜15cIJ%亜鉛5〜15鳴及び残部の銀か
らなっている。しかし、この合金も依然゛として口腔内
における耐変色性及び機械的強度の面で十分でなか゛つ
た。
この発明は、安価で、機械的強度が高く、口中での耐食
性及び耐変色性が優゛れ、ろう付けが容易である歯科鋳
造用銀合金を実現することを目的とする。
性及び耐変色性が優゛れ、ろう付けが容易である歯科鋳
造用銀合金を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的に合致するように、銀にパラジウ
ム、インジウム及び亜鉛を添加することによって合金の
硫化物に基く変色を防止し、更に銅及びシリコンを添加
することによって合金の塩分や乳酸による変色を防止す
ると同時に機械的強度を増大させたものである。
ム、インジウム及び亜鉛を添加することによって合金の
硫化物に基く変色を防止し、更に銅及びシリコンを添加
することによって合金の塩分や乳酸による変色を防止す
ると同時に機械的強度を増大させたものである。
パラジウムは、2元合金の場合は銀に対して全域で固溶
体を形成し、含有量の増大につれて直線的に溶融温度が
上昇する。そして、多元合金の場合は、パラジウムの添
加量に応じて銀量が減少するので、銀−亜鉛系化合物や
銀−インジウム系化合物が析出して、合盛が脆化するの
を防ぐことができる。従って最低2%の添加が必要であ
る。しかし、パラジウム添加量が14%を越えると、パ
ラジウム−インジウム系化合物と銀−インジウム系化合
物との平衡相が晶出して、耐硫化性が悪化する。
体を形成し、含有量の増大につれて直線的に溶融温度が
上昇する。そして、多元合金の場合は、パラジウムの添
加量に応じて銀量が減少するので、銀−亜鉛系化合物や
銀−インジウム系化合物が析出して、合盛が脆化するの
を防ぐことができる。従って最低2%の添加が必要であ
る。しかし、パラジウム添加量が14%を越えると、パ
ラジウム−インジウム系化合物と銀−インジウム系化合
物との平衡相が晶出して、耐硫化性が悪化する。
インジウムは、耐硫化性を得るために最低lo%バラジ
クムーインジウム系化合物が析出して合金が脆化するの
で、20%を限度とする。
クムーインジウム系化合物が析出して合金が脆化するの
で、20%を限度とする。
亜鉛は、銀の脱酸剤として作用し、溶融時に吸蔵した酸
素が冷却時に放出されることによる鋳造品の機械的欠陥
の発生を防ぎ、かつ銀の結晶格子中に酸素が介在するこ
とによる加工性の劣化を防ぎ、しかも合金の耐変色性を
向上させるために、最低o、5%の添加が必要である。
素が冷却時に放出されることによる鋳造品の機械的欠陥
の発生を防ぎ、かつ銀の結晶格子中に酸素が介在するこ
とによる加工性の劣化を防ぎ、しかも合金の耐変色性を
向上させるために、最低o、5%の添加が必要である。
しかし添加量が5%を越えると、逆に耐変色性が低下す
る。
る。
そして、銀−パラジウム単相合金に対して、インジウム
及び亜鉛を上述の割合で添加するときは、固溶限を僅か
に越えた単相に近い領域が得られるので、殆ど耐変色性
を損わずに、合金の機械的強度の向上を得ることができ
る。
及び亜鉛を上述の割合で添加するときは、固溶限を僅か
に越えた単相に近い領域が得られるので、殆ど耐変色性
を損わずに、合金の機械的強度の向上を得ることができ
る。
銅は、一般に銀の機械的強度を向上させるが、耐硫化性
を著るしぐ悪化させる性質を有している。
を著るしぐ悪化させる性質を有している。
しかし、この発明においては、シリコンを同時に市
添加することによシ耐硫化性の低下を抑制し、しかも機
械的強度を更に向上することができた。銅添加の効果は
、0.5%未満では殆ど現われず、4鳴を越えるときは
シリコンによる耐硫化性低下を抑制する効果が失われる
。
械的強度を更に向上することができた。銅添加の効果は
、0.5%未満では殆ど現われず、4鳴を越えるときは
シリコンによる耐硫化性低下を抑制する効果が失われる
。
シリコンは、上述のように銅との複合添加により相乗効
果を発揮する他、鋳肌の改良にも大きく貢献する。添加
量は、0.03%未満では効果が現われず、添加量が1
%を越えるときは銅とシリコンとが分離して高温酸化を
越し易く、かつ合金が脆弱になる。
果を発揮する他、鋳肌の改良にも大きく貢献する。添加
量は、0.03%未満では効果が現われず、添加量が1
%を越えるときは銅とシリコンとが分離して高温酸化を
越し易く、かつ合金が脆弱になる。
従って、この発明においては、銀に対し、全量の2〜1
4%のパラジウムと、lO〜20 %のインジウムと、
0.5〜5嘴の亜鉛と、0.5〜4%の銅と、0.03
〜1%のシリコンとを添加するのである。
4%のパラジウムと、lO〜20 %のインジウムと、
0.5〜5嘴の亜鉛と、0.5〜4%の銅と、0.03
〜1%のシリコンとを添加するのである。
なお、錫は地金中にしげしげ不純物として含まれている
が、不純物程度の含有量であれば合金の性質に殆ど影響
が力<、積極的にこれを添加すれば、合金の溶融状態に
おける流動性を高めることができる。添加量としては、
l鳴・未満であれば合金は黄色を呈するが、これを越え
ると黄色が失われる。そして3憾を越えると合金が脆化
し、かつ溶融点が低下する。
が、不純物程度の含有量であれば合金の性質に殆ど影響
が力<、積極的にこれを添加すれば、合金の溶融状態に
おける流動性を高めることができる。添加量としては、
l鳴・未満であれば合金は黄色を呈するが、これを越え
ると黄色が失われる。そして3憾を越えると合金が脆化
し、かつ溶融点が低下する。
次に、この発明の各実施例(合金番号1〜10)並びに
比較例(合金番号11−13 )の組成を第1表に示し
、これら合金の物性を第2表に示す。比較例の合金11
は銅及びシリコンを含有しない合金であυ、合金12及
び13は特開昭50−150629号公報に示されてい
る合金である。
比較例(合金番号11−13 )の組成を第1表に示し
、これら合金の物性を第2表に示す。比較例の合金11
は銅及びシリコンを含有しない合金であυ、合金12及
び13は特開昭50−150629号公報に示されてい
る合金である。
これらの合金は、第1表に従って各成分を精秤し、抵抗
炉を用いて塩浴中で溶解して試験片を作成し、その際、
シリコンは銅−シリコン合金の形で添加した。なお、溶
融温度は示差熱解析法により測定し、変色の諸試験はJ
IS−T610Bに準じて0、x%硫化ソーダ、x%乳
酸及び1%食塩の各水溶液を用いて行い、機械的性質の
諸試験は上記JIS規定に準じて試験片を作成して行っ
た。
炉を用いて塩浴中で溶解して試験片を作成し、その際、
シリコンは銅−シリコン合金の形で添加した。なお、溶
融温度は示差熱解析法により測定し、変色の諸試験はJ
IS−T610Bに準じて0、x%硫化ソーダ、x%乳
酸及び1%食塩の各水溶液を用いて行い、機械的性質の
諸試験は上記JIS規定に準じて試験片を作成して行っ
た。
上記第2表によって明らかなように、この発明を実施し
た合金1−10は、比較例合金11〜13に較べて引張
強さ及び耐変色性の面で格段と優れ>7溶触部度は高融
点であることを標ぼうしている比較例合金12及び13
に較べて全く遜色がなく、硬さ及び伸びにおいても比較
例に勝る傾向を示している。そして、合金1〜1oは銅
の含有量の多少に拘らず黄色を呈し、実際にクラウン、
ブリッジの鋳造試験を行った結果では、すべて良好な鋳
肌の鋳造品を得ることができた。
た合金1−10は、比較例合金11〜13に較べて引張
強さ及び耐変色性の面で格段と優れ>7溶触部度は高融
点であることを標ぼうしている比較例合金12及び13
に較べて全く遜色がなく、硬さ及び伸びにおいても比較
例に勝る傾向を示している。そして、合金1〜1oは銅
の含有量の多少に拘らず黄色を呈し、実際にクラウン、
ブリッジの鋳造試験を行った結果では、すべて良好な鋳
肌の鋳造品を得ることができた。
特許出願人 松風陶歯製造株式会社
代理人 清水 哲ほか2名
Claims (1)
- +1) パラジウム2〜14%、インジウムまたはそ
の3%以内を錫で置換したもの10−20%、亜鉛0.
5〜5%、銅0.5〜4 %、シIJ コニ/ 0.0
3〜1 %と、残余の銀及び不純物とを溶製してなる歯
科鋳造用銀合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57009411A JPS58126947A (ja) | 1982-01-22 | 1982-01-22 | 歯科鋳造用銀合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57009411A JPS58126947A (ja) | 1982-01-22 | 1982-01-22 | 歯科鋳造用銀合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58126947A true JPS58126947A (ja) | 1983-07-28 |
JPS612738B2 JPS612738B2 (ja) | 1986-01-27 |
Family
ID=11719649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57009411A Granted JPS58126947A (ja) | 1982-01-22 | 1982-01-22 | 歯科鋳造用銀合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58126947A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6167734A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-07 | Tokuriki Honten Co Ltd | 歯科練成充填用合金粉末 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02246731A (ja) * | 1989-03-16 | 1990-10-02 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 電気回路の保護装置 |
JPH0439037U (ja) * | 1990-07-25 | 1992-04-02 |
-
1982
- 1982-01-22 JP JP57009411A patent/JPS58126947A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6167734A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-07 | Tokuriki Honten Co Ltd | 歯科練成充填用合金粉末 |
JPH0353372B2 (ja) * | 1984-09-07 | 1991-08-14 | Tokuriki Honten Kk |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS612738B2 (ja) | 1986-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1234504A (en) | Nickel based casting alloy | |
JPS6249338B2 (ja) | ||
US5221207A (en) | Yellow dental alloy with a high gold content | |
US4606887A (en) | Cobalt alloys for the production of dental prothesis | |
US20010012491A1 (en) | Non-precious alloy and use of same | |
JP4362596B2 (ja) | 歯科用セラミックでマスキング可能な義歯の製造のための銀パラジウム合金 | |
JP3437590B2 (ja) | 歯科用セラミックと配合可能な義歯用のパラジウム合金 | |
JPS60204845A (ja) | 歯科用貴金属合金 | |
US4576790A (en) | Low gold dental alloys | |
JPS61295348A (ja) | 歯科用陶材溶着用材料 | |
US4399096A (en) | High temperature brazing alloys | |
EP0046471A2 (en) | Dental alloy and prosthesis | |
US4124382A (en) | Dental alloy for use in the adhesion of porcelain | |
JPS58126947A (ja) | 歯科鋳造用銀合金 | |
JP2851295B2 (ja) | 義歯を製造するためのパラジウム・銀合金 | |
EP0444045A1 (en) | Palladium alloy containing germanium and/or lithium and dental restorations utilizing same | |
US10900101B2 (en) | Copper alloy for dental prosthesis | |
US5853661A (en) | High gold content bio--compatible dental alloy | |
JPS6047903B2 (ja) | 黄金色を呈する鋳造用低カラツト金合金 | |
JPH0729214B2 (ja) | 硬質金合金ろう材 | |
JP7470353B2 (ja) | 歯科鋳造用合金 | |
JP2922229B2 (ja) | 装飾用白色金合金 | |
US5011311A (en) | Dental alloy | |
JP3435139B2 (ja) | 歯科鋳造用銀合金 | |
JPH06184665A (ja) | 白色金合金 |