JP2007277571A - アクリル系ブロック重合体およびその用途と製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (メタ)アクリル酸エステル構造単位を必須とし、前記構造単位を全体の50〜100重量%含むアクリル系ブロック重合体であり、特別に定義される保持力が100分以上である。このアクリル系ブロック重合体はホットメルト粘着剤に適する。多段階ラジカル重合の第2段階で第1段階のポリマー溶液に第2段階の重合性モノマーを均一混合する。
【選択図】 図1
Description
しかし、この星形ブロック重合体においても、より高い耐熱性が要求される場合に、その分子量を高めると言う手法を採用すれば、多少耐熱性が向上するものの、やはり、粘度の増加が激しくなり、作業性に問題が生じるようになる。
そこで、本出願人は、分子量を高めないで高い耐熱性を発揮させるための星形ブロック重合体における星形構造のあり方とその実現方法につき鋭意検討し、種々工夫した結果、星形構造を有する重合体同士を結合させれば、分子量を大きくしなくても高い耐熱性を発揮させることが出来ることを見いだし、また、多段階の重合過程のうちの少なくとも一つの段階で前記重合性モノマーとともに微量の多官能性モノマーを使用すれば、この連結構造が容易かつ確実に得られることを実験により確認して、先に特許出願した(特許文献2参照)。
本発明にかかるアクリル系ブロック重合体は、(メタ)アクリル酸エステル構造単位を必須とし、前記構造単位を全体の50〜100重量%含むアクリル系ブロック重合体であって、以下に定義される保持力が100分以上であることを特徴とする。
保持力:アクリル系ブロック重合体を含む粘着剤を塗布厚み25μmとなるように厚さ38μmのPETフィルム上に溶融塗布することにより、試料を作製した後、ステンレススチール板に1.27cm×1.27cmの接着面積で試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、60℃で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。
保持力:アクリル系ブロック重合体を含む粘着剤を塗布厚み25μmとなるように厚さ38μmのPETフィルム上に溶融塗布することにより、試料を作製した後、ステンレススチール板に1.27cm×1.27cmの接着面積で試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、60℃で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。
本発明にかかるホットメルト粘着剤は、より一層高い耐熱性を発揮することができる。
本発明にかかるアクリル系ブロック重合体の製造方法は、重合反応時にモノマーとして多官能性モノマ−を併用するので、星形構造同士を多官能性モノマ−を介して結合させることができ、上記本発明の新規な星形ブロック重合体を容易かつ確実に得させる。そして、重合の際に、第1段階で得られたポリマー溶液に第2段階で用いる重合性モノマーを混合して多官能性モノマ−の存在下で第2段階の重合を行うので、アクリル系ブロック重合体としての高温下での保持力の高い星形ブロック重合体を容易かつ確実に得させることが出来る。
保持力(1):アクリル系ブロック重合体を塗布厚み25μmとなるように厚さ38μmのPETフィルム上に溶融塗布することにより、試料を作製した後、ステンレススチール板に1.27cm×1.27cmの接着面積で試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、60℃で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。
本発明にかかるアクリル系ブロック重合体の好ましい形態は、鎖状重合体部分2が少なくとも3本、図1(この図では鎖状重合体部分2が4本)に表すように、多価メルカプタンからそのメルカプト基のプロトンが解離した残りの部分である多価メルカプタン部分3を中心にして放射状に延びている星形構造1を複数個(図1では星形構造1が2個)備え、これらの星形構造1が互いの鎖状重合体部分2で繋がっている星形ブロック重合体である。図1において、二つの星形構造1、1の各鎖状重合体部分2で繋がっている部分に黒丸が付されているが、この部分は後述する結合材たる多官能性モノマ−に由来する結合構造4である。
本発明にかかるアクリル系ブロック重合体を製造する際は、特に限定する訳ではないが、アクリル系ブロック重合体としての星形ブロック重合体を製造する、前記従来の多価メルカプタンを用いる多段階ラジカル重合方法において、その多段階のうちの少なくとも一つの素段階で後述する多官能性モノマ−を併用するとともに、後述する特殊な第2段階重合工程を経るようにする、本発明のアクリル系ブロック重合体の製造方法によることが好ましい。
本発明にかかる星形ブロック重合体の製造方法は、多段階に分けて行うラジカル重合工程のうちの第2段階では、第1段階において得られたポリマー溶液に第2段階で使用する重合性モノマーを一括混合し、この混合溶液を用いて第2段階の重合を行うか、第1段階において得られたポリマー溶液と第2段階で使用する重合性モノマーを少しずつ添加混合しつつ第2段階の重合を行うことを必須としている。このような混合方法を採れば、第1段階において得られたポリマー溶液と第2段階で使用する重合性モノマーとが均一に混合される。
上記一括混合ないし添加混合においては、第1段階において得られた、重合率が50%以上、好ましくは70%以上であるポリマー溶液はその重合の進行を停止していることが好ましい。重合を停止させる方法としては、たとえば、第1段階で得られたポリマー溶液に重合禁止剤を添加する方法やポリマー溶液の温度を下げる方法等を挙げることができる。
上記本発明の特徴的重合方法、すなわち、第2段階で使用する重合性モノマーに対し第1段階で得たポリマー溶液を混合して第2段階の重合を行う方法は、第1段階で得たポリマー溶液の全量に第2段階で用いる重合性モノマーを順次添加する従来の重合方法で得た星形ブロック重合体に比較して、より高性能のアクリル系ブロック重合体としての星形ブロック重合体を得ることが出来る。この新規な重合方法で高性能の星形ブロック重合体が得られる理由は、定かでないが、本発明の特徴的重合方法によれば、図1の星形ブロック重合体の生成率が向上するからであると推測される。
本発明で用いられる重合性モノマーは、(メタ)アクリル酸エステルを必須とし、(メタ)アクリル酸エステルを重合性モノマー全体の50〜100重量%用いる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、炭素原子数1〜30のアルキル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、メトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、エトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレ−トなどを挙げることができ、いずれかを単独で、または、2以上を合わせて使用することができる。
本発明の製造方法では、多官能性モノマ−と重合性モノマ−の重量比(多官能性モノマ−重量/重合性モノマ−合計量)は0.05未満が好ましく、0.001以上、0.01未満がより好ましい。この重量比が0.05以上だと、まず製造時の粘度が高くなって生産性の点で好ましくないからであり、この重量比がさらに多くなると、重合体が網目状の構造を形成して重合中にゲル化を起こすおそれがあるからである。ここに、重合性モノマ−合計量とは各段階のラジカル重合で用いられる重合性モノマーの重量を合計したものである。
本発明にかかるホットメルト粘着剤は、(メタ)アクリル酸エステル構造単位を必須とし、前記構造単位を全体の50〜100重量%含むアクリル系ブロック重合体を必須成分とする。ここで、アクリル系ブロック重合体を含む粘着剤の以下に定義される保持力(2)は、100分以上であり、好ましくは300分以上、さらに好ましくは500分以上、最も好ましくは1000分以上である。
本発明のホットメルト粘着剤中に含まれるアクリル系ブロック重合体の配合割合については、特に限定はないが、好ましくはホットメルト粘着剤全体の1〜100重量%であり、より好ましくは10〜100重量%、さらに好ましくは20〜100重量%、最も好ましくは40〜100重量%である。上記範囲外であると、低粘度でありながら、(高温下での)耐熱性が良好であるホットメルト粘着剤が得られないおそれがある。
粘着付与剤は、ホットメルト作業時の粘度を低減し、なおかつ、使用時の凝集力を向上させる働きがある。粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂などを挙げることができ、いずれかを単独で、または、2以上を合わせて使用することができる。
粘着付与剤は、たとえば、上記製造方法で得られたアクリル系ブロック重合体を含む反応混合物と混合することにより、ホットメルト粘着剤に含まれる。反応混合物から揮発成分を除去する前または後に、粘着付与剤を混合してホットメルト粘着剤を得てもよい。
ワックスの使用量は、アクリル系ブロック重合体100重量部に対して、たとえば、0.01〜100重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。前記範囲を下回ると、粘度低下効果が発現されないおそれがある。一方、前記範囲を上回ると、接着力または粘着力が低下する傾向がある。
以下では、特に断らない限り、「%」は「重量%」、「部」は「重量部」のことである。なお、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−(GPC)によりポリスチレン換算値で求めた。
ホットメルト粘着剤としての特性は、以下の方法で測定を行った。
試料:ホットメルト粘着剤をGPDコ−タ−(由利ロ−ル機械社製)で、塗布厚みが25μmとなるように厚み38μmのPETフィルム上に溶融塗布し、試料とした。
180°ピ−ル強度:試料を、25mm幅で被着体のステンレススチ−ル材に貼り付け、2kgロ−ラ−で1往復圧着して20分後、300mm/分の引っ張り速度でステンレススチ−ル材から180°剥離して、測定した。
保持力:ステンレススチール板に所定の接着面積(1.27cm×1.27cm)で試料を貼り付け、試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、所定の温度(60℃)で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。荷重をかけた後24時間経過しても試料がステンレススチール板から落下しない場合は、24時間後におけるステンレススチール板上の試料貼り付け位置のズレ(単位:mm)を測定した。
重合第1段階で得られたポリマー溶液と重合第2段階で用いる重合性モノマーを一括混合し、多官能性モノマーは重合第1段階と重合第2段階の双方で使用の例である。
重合第1段階:
撹拌装置、窒素導入管、滴下ロ−ト、温度計、冷却管を備えた2リットルの4つ口フラスコに第1(重合性)モノマーとしてメタクリル酸メチル177.3gとアクリル酸1.8g、多官能性モノマーとしてテトラエチレングリコ−ルジアクリレ−ト(新中村化学社製、以下、TEGDAと略す)0.9g、溶剤として酢酸エチル140gを加え、窒素雰囲気下で85℃まで昇温した。内温が85℃に達した後、多価メルカプタンとしてペンタエリスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト3g、ラジカル重合開始剤として2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(日本ヒドラジン工業社製、商品名ABN−E、以下はABN−Eと略す)0.6g、溶剤として酢酸エチル20gを加えて重合を開始した。
140分後にメタクリル酸メチルの重合率が84.9%に達していた時点で、重合禁止剤であるメトキシフェノール0.018g(100ppm)を加え、冷却して、第1段階の重合を完了させた。
重合第2段階:
次に、上記第1段階で得られたポリマー溶液に、アクリル酸ブチル415.8gとアクリル酸4.2gとテトラエチレングリコ−ルジアクリレ−ト0.9gとABN−E0.6gを加えて、混合溶液とした。
反応開始10分後、残りの混合溶液を2時間かけて滴下した。
滴下終了30分後および60分後に、ABN−E0.2g、溶剤としての酢酸エチル5gを添加し、さらに還流下で2時間反応させて、重合を終了した。
後処理工程:
このようにして得られた反応液から溶剤の酢酸エチルと残存モノマーなどの揮発成分を二軸押出機を用いて揮発除去し、無色透明のアクリル系ブロック重合体としての星形ブロックポリマーを得た。
生成した重合体のMn=31,000、Mw=241,000であった。この星形ブロック重合体をホットメルト粘着剤として使用した場合の粘着物性を表1に示す。
−実施例2−
重合第1段階で得られたポリマー溶液と重合第2段階で用いる重合性モノマーを一括混合し、多官能性モノマーは重合第2段階でのみ使用した例である。
実施例1において、重合第1段階で、多官能性モノマーであるテトラエチレングリコ−ルジアクリレ−トを用いなかった以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、アクリル系ブロック重合体としての星形ブロック重合体を得た。
−実施例3−
重合第1段階で得られたポリマー溶液と重合第2段階で用いる重合性モノマーのそれぞれを滴下混合し、多官能性モノマーは重合第1段階と重合第2段階の双方で使用の例である。
実施例1において、重合第1段階で得たポリマー溶液を用いて、以下の重合第2段階を行った。
まず、アクリル酸ブチル415.8gとアクリル酸4.2gとテトラエチレングリコ−ルジアクリレ−ト0.9gとABN−E0.6gを混合して、第2段階で用いる重合性モノマー溶液を調製した。
滴下終了30分後および60分後に、ABN−E0.2g、溶剤としての酢酸エチル5gを添加し、さらに還流下で2時間反応させて、重合第2段階を終了した。
その後は実施例1と同様の操作を繰り返し、アクリル系ブロック重合体としての星形ブロック重合体を得た。
−比較例1−
多官能性モノマーは重合第1段階でのみ使用し、重合第1段階で得られたポリマー溶液に重合第2段階で用いる重合性モノマーを滴下した、特開平10−287721号公報の例である。
実施例1の重合第1段階で、メタクリル酸メチルの重合率が84.9%に達していた時点で、引き続き重合第2段階に入り、滴下ロ−トから第2重合性モノマーとしてアクリル酸ブチル415.8gとアクリル酸4.2g、溶剤として酢酸エチル400gを2時間かけて滴下した。
このようにして得られた反応液から溶剤の酢酸エチルと残存モノマーなどの揮発成分を二軸押出機を用いて揮発除去し、無色透明の星形ブロック重合体を得た。生成した重合体の数平均分子量(Mn)は29,500、重量平均分子量(Mw)は156,000であった。この星形ブロック重合体をそのままでホットメルト粘着剤とした。その粘着物性は表1に示す。
多官能性モノマーは重合第2段階でのみ使用し、重合第1段階で得られたポリマー溶液に重合第2段階で用いる重合性モノマーを滴下した、特開平10−287721号公報の例である。
第1重合性モノマー・第2重合性モノマーの種類、多価メルカプタン量、多官能性モノマーの種類・量・併用相手を表1のように変更した他は、比較例1と同様にして星形ブロック重合体を得て、同様に物性を測定し、結果を表1に記載した。
実施例1と比較例1を対比し、実施例2と比較例2を対比すれば良く分かるように、接着面積を1.27cm×1.27cmにすれば、比較例では10分程度で剥がれが起きるのに対し、本発明にかかるアクリル系ブロック重合体としての星形ブロック重合体では、420分〜1440分経過後でも剥がれが起きず、高い保持力を発揮している。
2 鎖状重合体部分
3 多価メルカプタン部分
4 結合構造
Claims (8)
- (メタ)アクリル酸エステル構造単位を必須とし、前記構造単位を全体の50〜100重量%含むアクリル系ブロック重合体であって、以下に定義される保持力が100分以上であることを特徴とする、アクリル系ブロック重合体。
保持力:アクリル系ブロック重合体を塗布厚み25μmとなるように厚さ38μmのPETフィルム上に溶融塗布することにより、試料を作製した後、ステンレススチール板に1.27cm×1.27cmの接着面積で試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、60℃で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。 - 少なくとも3本の鎖状重合体部分が、多価メルカプタンからそのメルカプト基のプロトンが解離した残りの部分である多価メルカプタン部分を中心にして放射状に延びている星形構造を複数個備え、これらの星形構造が互いの鎖状重合体部分で繋がっている星形ブロック重合体である、請求項1に記載のアクリル系ブロック重合体。
- 前記保持力が1000分以上である、請求項1または2に記載のアクリル系ブロック重合体。
- (メタ)アクリル酸エステル構造単位を必須とし、前記構造単位を全体の50〜100重量%含み、以下に定義される保持力が100分以上であるアクリル系ブロック重合体を必須成分とする、ホットメルト粘着剤。
保持力:アクリル系ブロック重合体を含む粘着剤を塗布厚み25μmとなるように厚さ38μmのPETフィルム上に溶融塗布することにより、試料を作製した後、ステンレススチール板に1.27cm×1.27cmの接着面積で試料の上に2kgロ−ラ−を1往復させることにより試料をステンレススチール板に圧着し、60℃で30分間調温した後、試料に1kgの荷重をかけて、試料がステンレススチール板から落下するまでの時間を測定した。 - 多価メルカプタンの存在下で、各素段階で種類の異なる重合性モノマーを使用するラジカル重合を多段階行うことにより、アクリル系ブロック重合体を製造するに当たり、前記多段階のうちの少なくとも一つの素段階で前記重合性モノマーとともに多官能モノマーを使用する方法において、前記多段階のうちの第2段階では、第1段階で得られたポリマー溶液に第2段階で用いる重合性モノマーを予め一括混合しておき、この混合溶液を用いて前記多官能モノマーの存在下で第2段階の重合を行うことを特徴とする、アクリル系ブロック重合体の製造方法。
- 多価メルカプタンの存在下で、各素段階で種類の異なる重合性モノマーを使用するラジカル重合を多段階行うことにより、アクリル系ブロック重合体を製造するに当たり、前記多段階のうちの少なくとも一つの素段階で前記重合性モノマーとともに多官能モノマーを使用する方法において、前記多段階のうちの第2段階では、第1段階で得られたポリマー溶液と第2段階で用いる重合性モノマーを少しずつ添加混合しつつ、前記多官能モノマーの存在下で第2段階の重合を行うことを特徴とする、アクリル系ブロック重合体の製造方法。
- 多官能性モノマ−と多価メルカプタンの重量比(多官能性モノマ−重量/多価メルカプタン重量)が2未満である、請求項5または6に記載のアクリル系ブロック重合体の製造方法。
- 重合性モノマ−の合計量に対する多官能性モノマ−の重量比(多官能性モノマ−重量/重合性モノマ−合計重量)が0.05未満である、請求項5から7までのいずれかに記載のアクリル系ブロック重合体の製造方法。
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