JP2019504149A - 硬化性接着剤組成物及び接着テープ並びにそれらから製造される製品 - Google Patents

硬化性接着剤組成物及び接着テープ並びにそれらから製造される製品 Download PDF

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Abstract

1)エポキシ基を有するモノマー単位を含有するUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーが−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、2)エポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマーと、3)光触媒と、を含むUV硬化性接着剤組成物が提供される。硬化された接着剤組成物を含有するUV硬化された接着剤組成物及び接着テープも提供される。硬化された接着剤組成物は、感圧性接着剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、(メタ)アクリレート感圧性接着剤の技術分野に属し、特に硬化性接着剤組成物及び接着テープ並びにそれらから製造される製品に属する。
感圧性接着テープは、家庭及び職場の事実上至る所で見られる。感圧性接着テープの最も単純な構造には、バッキング上の接着剤組成物が含まれる。全体的な構造は、使用温度において粘着性である表面を有し、適度な圧力を用いて様々な基材に接着できる。このようにして、感圧性接着テープは、組織化された自己保持型接着系を構成する。
Pressure Sensitive Adhesive Tape Councilによれば、感圧性接着剤(pressure sensitive adhesive、PSA)は、以下の特性を有することが知られている。すなわち、(1)強固で持続的な接着力を有する、(2)指で加える圧力以下の圧力で接着性を発揮する、(3)接着面に接着するのに十分な能力を有する、及び(4)接着面からきれいに剥がすために適切な凝集力を有する。PSAとしての機能を十分に発揮する材料には、接着力と、剥離接着力と、せん断強度との間の望ましいバランスを実現する、望ましい粘弾性挙動を示すように設計及び配合されたポリマーが含まれることが見出されている。PSAは、一般に室温(例えば、20℃)で粘着性であることを特徴とする。PSAには、単に粘着性である、あるいは単にある表面に粘着する能力があるだけの組成物は含まれない。
高い剥離強度と高いせん断強度の両方を備える高性能な感圧性接着剤を作製することが、感圧性接着剤業界における探索の目標となっている。例えば、冷蔵庫産業において、枠のないオーバーレイフィルムガラスのドアは、冷蔵庫の設計及び生産における新たな潮流になってきた。枠のないオーバーレイフィルムガラスを作製するためには、一般に装飾フィルム材料を、接着剤を用いて、平坦な強化ガラスに緊密かつ強固に接着することが求められる。この用途において、接着剤は、ガラス基材に対して単に高い剥離強度を有するだけでなく、高い凝集力及びせん断強度も有し、それによってより高い温度(例えば、70℃〜120℃)においてかなり強い接着強度を維持できることが要求される。
この業界で、高い剥離強度を維持しつつ、高い凝集力とせん断強度とを有する感圧性接着剤及び感圧性接着テープを作製しようとする非常に多くの研究が行われてきたが、作製される接着剤が有する効果は、特に理想的なものではない。
よって、高い剥離強度を維持しつつ、高い凝集力とせん断強度とを有する新たな感圧性接着剤組成物が求められている。
本発明に関わる感圧性接着剤組成物及び感圧性接着テープは、高い剥離強度を維持しつつ、高い凝集力とせん断強度とを有する。
本発明の第1の態様は、硬化性接着剤組成物、すなわちUV及び/又は可視光線によって硬化し得る感圧性接着剤組成物を提供し、当該硬化性接着剤組成物は、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有し;上記の硬化性接着剤組成物は、(2)第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーを更に含み、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、エポキシ含有基であり、アスタリスク(*)は、シルセスキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)
の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含み;上記の硬化性接着剤組成物は、(3)カチオン性光触媒を更にまた含む。
本発明の第2の態様は、基材と、当該基材の少なくとも1つの表面に適用された上記の硬化性接着剤組成物とを含む、上記の硬化性接着剤組成物に関連する接着テープを提供する。
本発明の第3の態様は、上記の硬化性接着剤組成物に関連する硬化された接着剤組成物を提供し、当該硬化された接着剤組成物は、上記の本発明の第1の態様に記載の硬化性接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得られる反応生成物である。
本発明の第4の態様は、少なくとも1つの基材と、当該少なくとも1つの基材の少なくとも1つの表面上に、上記の第3の態様の硬化された接着剤組成物の層と、を含む物品を提供する。
本発明の第5の態様は、硬化性接着剤組成物の調製方法を提供し、当該調製方法は、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1重量%より大きく、1重量%以下であり、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーを用意することと;第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーを用意することと;上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーと上記のシルセスキオキサンポリマーとを含有する混合物であり、当該シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%の含有量を有する、混合物を作製することと;上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーとシルセスキオキサンポリマーとの混合物中に、カチオン性光触媒であり、当該カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、3重量%以下の含有量を有する、カチオン性光触媒を加えることと、を含む。
本発明の第6の態様は、硬化された接着剤組成物の調製方法を提供し、当該方法は、上記の第5の態様に記載の硬化性接着剤組成物を調製することと、当該硬化性接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露し、硬化された接着剤組成物を形成させることと、を含む。
本発明の第7の態様は、UV及び/又は可視光線によって硬化し得る硬化性接着剤組成物を提供し、当該硬化性接着剤組成物は、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1重量%より大きく、1重量%以下であり、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと;(2)第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーであり、当該シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%の含有量を有する、シルセスキオキサンポリマーと;(3)カチオン性光触媒であり、当該カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、3重量%以下の含有量を有する、カチオン性光触媒と、を含有する。
本発明の第8の態様は、第7の態様の硬化された接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得られる上記の反応生成物を含む、硬化された接着剤組成物を提供する。
本発明において、硬化性接着剤組成物のカチオン性架橋及び硬化を実現し得ることが見出されている。硬化性接着剤組成物は、第1のエポキシ含有基を有するUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、第2のエポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマーと、カチオン性光触媒とを混合することによって形成される。硬化された接着剤組成物は、硬化性接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得ることができる。硬化された接着剤組成物は、感圧性接着剤である。
第2のエポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマーを接着剤組成物中に少量加えることによって、接着剤組成物の接着性能を非常に効果的に改善し得ることが結果によって示される。第2のエポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマーは、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーのための効果的な高分子架橋剤として使用することができ、それによって接着剤組成物の凝集力が改善される。更に、シルセキオキサンポリマーを添加することによって、何らかの表面、例えばガラスなどに対する接着剤組成物の接着が効果的に促進される。
よって、本発明の感圧性接着剤組成物は、高い剥離強度を維持しつつ、高い凝集力とせん断強度とを有する。
本明細書の教示から、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者によって、種々の他の実施形態が予想され、その改変が行われ得ることが理解されるべきである。よって、以下の特定の実施形態は、限定することを意味するものではない。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられる、特定の寸法、量、及び物理的特性を示す全ての数は、別段の記載がない限り、全ての場合において用語「約」によって修飾されているものと理解すべきである。よって、この明細書及び特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、反対の記載がない限り、全て近似値であり、当業者は、本明細書に開示されている教示の内容において実現が試みられている望ましい特性を利用することによって、これらの近似値を適切に変更することができる。終点によって示される数値範囲は、その範囲内の全ての数、並びにその範囲内のあらゆる範囲を含む。
用語の定義
特段の記載がない限り、本明細書において用いられる用語は、以下の意味を有する。
用語「アルキル」は、アルカンの一価の基を指し、示された数の炭素原子を含む直鎖、環状、又は分枝アルキル基であり得る。アルキル基は、1〜20、好ましくは1〜12、より好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜6又は1〜3個の炭素原子を含んでいてもよい。アルキルの例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、シクロへキシル、エチルヘキシル、n−オクチル、n−ヘプチル、シクロヘプチル、アダマンチル、及びノルボルニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルキレン」は、アルカンの2価の基を指し、示された数の炭素原子を含む直鎖、環状、又は分枝アルキレン基であり得る。アルキレン基は、1〜20、好ましくは1〜12、より好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜6又は1〜3個の炭素原子を含んでいてもよい。アルキレンの例としては、例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソ−プロピレン、n−ブチレン、イソ−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、エチルヘキシレン、n−オクチレン、n−ヘプチレン、シクロヘプチレン、アダマンチレン、及びノルボルニレンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアルキレン」は、酸素(−O−)、硫黄(−S−)、又は窒素(−NH−)から選択されるヘテロ原子によって一緒に結合された2つ以上のアルキレン基を含む2価の基を指す。ヘテロアルキレンは、多くの場合、20個以下の炭素原子と10個以下のヘテロ原子、16個以下の炭素原子と8個以下のヘテロ原子、12個以下の炭素原子と6個以下のヘテロ原子、10個以下の炭素原子と5個以下のヘテロ原子、又は6個以下の炭素原子と3個以下のヘテロ原子を有する。
「A及び/又はB」という記述は、それらのいずれか又は両方が存在する状態のいずれかが起こりうることを指す。すなわち、この記述は、「A及びB」、「A」、及び「B」という3つの状態を含む。
「A〜B(A to B)」又は「A〜B(between A and B)」という記載は、Aという値、Bという値、及びAより大きくB未満のあらゆる値を含む。例えば、「1〜10」は、1、10、及び1より大きく10未満のあらゆる値、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、2.3、3.5、5.26、7.18、及び9.999などを含む。
「分子量」による、本明細書に示される分子量は、全て重量平均分子量であり、特段の記載がない限り、全てゲルガスクロマトグラフィー(gel gas chromatography、GPC)によって求められる。
「ガラス転移温度」は、ポリマーの弾性状態とガラス状態との間の転移が起こる温度、すなわち、ポリマーのアモルファス部分が、凍結状態から融解状態に転移する温度を指す。特段の記載がない限り、本発明に示すガラス転移温度は、全て示差走査熱量測定(differential scanning calorimetry、DSC)によって測定される。
「モノマーのガラス転移温度」は、対応するモノマーのホモポリマーのガラス転移温度を指す。
「物質の使用量」による、本明細書において用いられる物質の量に関する量又は比は、特段の記載がない限り、全て重量又は重量比を指す。
「A中の、重量%によるBの含有量」は、BがAの一部に属することを意味し、かつAの(Bを含む)重量を100%としたときの、Bの重量パーセント値を指す。
「Aの重量に対するBの重量の割合」は、BがAに属さないことを意味し、かつAの(Bを含まない)重量を100%としたときの、Aの重量に対するBの重量パーセント値を指す。
「(メタ)アクリル酸」という記載は、2つの状態、すなわちアクリル酸及びメタクリル酸を表す。
「(メタ)アクリレート」という記載は、2つの状態、すなわちアクリレート及びメタクリレート、すなわち(メタ)アクリル酸(アクリル酸及びメタクリル酸)のエステル類、及びその同族体の総称を表す。例えば、メチル(メタ)アクリレートは、メチルアクリレートとメチルメタクリレートの両方を指し、エチル(メタ)アクリレートは、エチルアクリレートとエチルメタクリレートの両方を指す。
「ポリマー」は、1種又は複数の重合性モノマーの重合反応によって形成される物質を指し、ホモポリマー、コポリマー、及びトリマーなどを含む。
「コポリマー」は、少なくとも2つの異なる重合性モノマーの重合によって形成されるポリマー、すなわちホモポリマーを除く全てのポリマーを指し、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、及び交互コポリマー、並びにそれらの混合物などを含む。
「固有粘度」は、ポリマー溶液の濃度が零に至った場合の換算粘度を指し、ポリマーの分子量と定量的な関連性を有する。その値は、キャピラリー粘度計を用いて測定される。
用語「第1のエポキシ基を有するモノマー単位を含むポリ(メタ)アクリレートコポリマー」、「第1のエポキシ基を有するポリ(メタ)アクリレートコポリマー」、「エポキシ基を有するポリ(メタ)アクリレートコポリマー」、「ポリ(メタ)アクリレートコポリマー」、及び他の類似する表現は、互換的に使用される。
用語「第2のエポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマー」、「エポキシ含有基を有するシルセスキオキサンポリマー」、「シルセスキオキサンポリマー」、及び他の類似する表現は、互換的に使用される。
用語「UV硬化性」は、紫外線及び/又は可視光線に曝露した場合に硬化(すなわち、架橋)し得る重合性材料を指す。典型的には、重合性材料を紫外線に曝露した場合、又は紫外線と可視光線との組み合わせに曝露した場合に、硬化が起こる。
硬化性接着剤組成物及び硬化された接着剤組成物
本発明において提供される硬化性接着剤組成物は、室温において高い剥離強度を有しつつ、高い凝集力とせん断強度とを有する感圧性接着テープ又は感圧性接着剤シートを調製するために使用することができる。感圧性接着剤組成物は、硬化性接着剤組成物から形成された硬化された接着剤組成物である。硬化された接着剤組成物は、硬化性接着剤組成物を紫外線(ultraviolet、UV)及び/又は可視光線に曝露することによって形成される。感圧性接着剤組成物は、硬化性接着剤組成物の以下の反応成分、すなわち1)第1のエポキシ基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、
2)第2のエポキシ含有基を有し、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、エポキシを含む基(Rは、第2のエポキシ含有基である)であり、アスタリスク(*)は、シルセキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含む、シルセスキオキサンポリマーと、3)カチオン性光触媒と、
の反応生成物を含む。
エポキシ基を含有するポリ(メタ)アクリレートコポリマー
本発明における使用に適したポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、紫外線(UV)及び/又は可視光線に曝露した後に硬化し得る。当該ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、エポキシ基を含有する。より具体的には、当該ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含有する。
第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含有するポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−30℃以上かつ−10℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−30℃以上、−25℃以上、−20℃以上、又は−15℃以上のガラス転移温度Tgを有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−10℃以下、−15℃以下、又は−20℃以下のガラス転移温度Tgを有する。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、1.15〜1.30の固有粘度を有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、1.15以上、1.2以上、又は1.25以上の固有粘度を有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、1.30以下、1.20以下、又は1.10以下の固有粘度を有する。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、好ましくは300,000〜450,000Da、より好ましくは200,000〜400,000Daの重量平均分子量を有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、300,000Da以上、350,000Da以上、又は400,000Da以上の重量平均分子量を有する。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、450,000Da以下、430,000Da以下、400,000Da以下、又は350,000Da以下の重量平均分子量を有する。ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが300,000Da未満の重量平均分子量を有する場合、得られる感圧性接着剤組成物の凝集力は、ある程度影響を受ける(例えば、凝集力が減少し得る)。ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが450,000Daより大きい重量平均分子量を有する場合、感圧性接着剤組成物の初期接着強度は、ある程度影響を受ける(例えば、初期接着強度が減少し得る)。
いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマー内に第1のエポキシ基を有するモノマー単位の含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、0.1〜1重量%である。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマー内に第1のエポキシ基を有するモノマー単位の含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、0.1重量%以上、0.2重量%以上、0.5重量%以上、又は0.8重量%以上である。いくつかの例では、ポリ(メタ)アクリレートコポリマー内に第1のエポキシ基を有するモノマー単位は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、1重量%以下、0.9重量%以下、0.7重量%以下、又は0.5重量%以下である。第1のエポキシ基を有するモノマー単位の含有量が多すぎると、架橋密度が高くなるために、硬化された接着剤組成物の剥離強度が低下する可能性がある。
本発明における使用に適したポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含む。かかるポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、UV及び/又は可視光線に曝露することによって硬化し得る。UV及び/又は可視光線に曝露すると、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーのエポキシ基が開環し、それによって硬化性接着剤組成物中の他の構成部分と架橋ネットワーク、例えば半相互貫入又は完全相互貫入ポリマーネットワーク(interpenetrating polymer network、IPN)を形成し得る。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、通常、第1のエポキシ含有基を有するモノマーを、他のモノマーと、例えばエチレン性不飽和基を有する他のモノマーと組み合わせることによって合成される。多くの実施形態において、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマーと、(2)別のモノマー(多くの場合、(メタ)アクリレートエステルモノマー、又は1種若しくは複数の(メタ)アクリレートエステルモノマーと(メタ)アクリル酸との混合物である)との共重合によって形成される。
非限定的な例として、(メタ)アクリレートエステルモノマーは、C1〜C10アルキルアクリレート、C3〜C8シクロアルキルアクリレート、C6〜C12アリールアクリレート、C1〜C10メタクリル酸アルキル、C3〜C8シクロメタクリル酸アルキル、又はC6〜C12アリールメタクリレートであってもよく、C1〜C10アルキル基、C3〜C8シクロアルキル基、及びC6〜C12アリール基は、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシル、アルコキシ(すなわち、式−OR(式中、Rはアルキルである)の基)、又はアリールオキシ(すなわち、式−O−Ar(式中、Arはアリールである)の基)からなる群から独立して選択される1種又は複数の置換基によって置換されていてもよい。C1〜C10アルキルアクリレートの例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、及びヘキシルアクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。C1〜C10メタクリル酸アルキルの例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、及びヘキシルメタクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。C3〜C8シクロアルキルアクリレートの例としては、シクロプロピルアクリレート、シクロブチルアクリレート、シクロペンチルアクリレート、及びシクロヘキシルアクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。C3〜C8シクロメタクリル酸アルキルの例としては、シクロプロピルメタクリレート、シクロブチルメタクリレート、シクロペンチルメタクリレート、及びシクロヘキシルメタクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。C6〜C12アリールアクリレートの例としては、フェニルアクリレート、及びナフチルアクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。C6〜C12アリールメタクリレートの例としては、フェニルメタクリレート、及びナフチルメタクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、C1〜C10アルキルは、好ましくはC1〜C6アルキルであり、C3〜C8シクロアルキルは、好ましくはC3〜C6シクロアルキルであり、C6〜C12アリールは、好ましくはC6〜C10アリールである。
エチレン性不飽和基とエポキシ基とを有する任意の適したモノマーを、第1のエポキシ含有基を有するモノマーとして使用することができる。多くの実施形態において、第1のエポキシ含有基を有するモノマーは、式(V)のものである。
C=CR−(CO)−OR
(V)
式(V)において、基Rは、水素又はメチルであり、基Rは、エポキシ含有基である。いくつかの例では、エポキシ含有基Rは、式(II)又は(III)
Figure 2019504149

(式中、Rは、アルキレン基、又は少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するヘテロアルキレン基である)
のものである。いくつかの実施形態では、Rアルキレン基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、又は1〜4個の炭素原子を有し、Rヘテロアルキレン基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、又は1〜4個の炭素原子と、5個以下、4個以下、3個以下、2個以下、又は1個のヘテロ原子とを有する。ヘテロ原子は、多くの場合酸素である。アスタリスク(*)は、この基がモノマーの残りの部分と結合している箇所を示す。
式(V)のいくつかの例示的なモノマーとしては、グリシジルアクリレート、メタクリル酸グリシジル(GMA)、及び(3,4−エポキシ−シクロへキシルメチル)アクリレート(ECA)が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの例示的なポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、第1のエポキシ含有基を有するモノマーを0.1〜1重量%(例えば、モノマーは式(V)のものである)と、(メタ)アクリル酸を0〜10重量%と、(メタ)アクリレートエステルモノマーを89〜99.9重量%と、を含む重合性組成物から調製される。他の例示的なポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、第2のエポキシ含有基を有するモノマーを0.1〜1重量%と、(メタ)アクリル酸を1〜10重量%と、(メタ)アクリレートエステルモノマーを89〜98.9重量%と、を含む重合性組成物から調製される。重量%は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%とする。いくつかの実施形態では、(メタ)アクリレートエステルモノマーは、アルキル(メタ)アクリレートである。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーとして使用される(メタ)アクリレートポリマーは、モノマーの混合物の共重合によって得ることができる。当該混合物は、第1のエポキシ含有基を有する少なくとも1つのモノマーを含有する。いくつかの実施形態では、モノマーは、1種又は複数のアルキル(メタ)アクリレートと、第1のエポキシ含有基を有する(メタ)アクリレートモノマーとの混合物である。他の実施形態では、モノマーは、1種又は複数のアルキル(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリル酸と、第1のエポキシ含有基を有する(メタ)アクリレートモノマーとの混合物である。第1のエポキシ含有基を有する(メタ)アクリレートモノマーは、多くの場合、グリシジルアクリレート、メタクリル酸グリシジル(GMA)、(3,4−エポキシ−シクロへキシルメチル)アクリレート(ECA)である。いくつかの特定のポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、メチルアクリレートと、ブチルアクリレートと、(メタ)アクリル酸と、メタクリル酸グリシジルとのモノマー混合物から形成されるポリ(メタ)アクリレートコポリマーである。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、フリーラジカル重合によって得ることができる。例えば、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、従来の溶媒のフリーラジカル重合法(solvent free radical polymerization)によって合成することができる。使用できる溶媒としては、エステル、アルコール、ケトン、カルボン酸、脂肪族炭化水素、シクラン、ハロアルカン、及び芳香族炭化水素などが挙げられるが、これらに限定されない。それらの具体例としては、酢酸エチル、n−ブタノール、アセトン、酢酸、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、クメン、tert−ブチルベンゼン、ヘプタン、シクロヘキサン、クロロ−n−ブタン、ブロモ−n−ブタン、及びヨード−n−ブタンなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらのいずれか1つ、又は2つ超の混合物を使用することができる。
フリーラジカル重合の開始剤は、多くの場合、アゾ開始剤、ペルオキシ開始剤、又は過硫酸塩である。任意の既知のフリーラジカル開始剤を使用することができる。開始剤のいくつかは、熱開始剤(熱を加えることが起因となる)であり、開始剤のいくつかは、光開始剤(電磁スペクトルのUV領域の放射線など、ある特定の波長の光が起因となる)である。例示的な開始剤としては、アゾジイソブチロニトリル(azodiisobutyronitrile、AIBN)、アゾビスイソヘプトニトリル(azobisisoheptonitrile、ABVN)、2,2’−アゾ−ビ(2−メチルブチロニトリル)(2,2’−azo−bi(2−methylbutyronitrile、AMBN)、ベンゾイルペルオキシド(benzoyl peroxide、BPO)、及び過硫酸塩などが挙げられるが、これらに限定されない。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの調製方法は、特に限定されない。適した方法としては、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、及びエマルジョン重合法が挙げられる。重合は、重合性組成物を、UV及び/又は可視光線、又は電子ビーム線に曝露することによって起こり得る。
ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの例としては、例えば、3M Company(Saint Paul,MN,USA)から、商品名200MP及び300LSEで市販されているものが挙げられる。他の適したポリ(メタ)アクリレートコポリマーも、例えば、商品名CSA9005Xで、3M Jinshan Factory(China)から市販されている。
エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー
本発明における使用に適した第2のエポキシ含有基を含有するシルセスキオキサンポリマーは、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、第2のエポキシ含有基であり、*は、シルセスキオキサンポリマーの別の基との結合部位を表す)
の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含む。
いくつかの例では、第2のエポキシ含有基であるR基は、下記式(II)又は(III)
Figure 2019504149

(式中、Rは、少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するアルキレン基、又はヘテロアルキレン基である)のものである。いくつかの実施形態では、基Rは、式(II)から選択され、Rは、2〜6個の炭素原子又は4個の炭素原子と、1個の酸素ヘテロ原子とを有するヘテロアルキルである。例示的な式(II)のエポキシ含有基は、3−グリシドキシプロピル(3−(オキシラニルメトキシ)プロピルとも呼ばれる)である。例示的な式(III)のエポキシ含有基は、Rが2個の炭素原子を有するアルキレンである2−(3,4−エポキシシロヘキシル)エチルである。
シルセスキオキサンポリマーは、エポキシ含有シランの水溶液を調製し、その溶液を高温(例えば、70℃)で、15分以上、30分以上、60分以上、又は120分以上加熱することによって調製することができる。エポキシ含有シランは、多くの場合、式(IV)のものである。
−Si(R10
(VI)
基R1は、上記の式(I)又は(II)である。基R10は、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。基R10は、多くの場合、メトキシ、エトキシ、又はプロポキシである。適した式(VI)のシランとしては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(3−(オキシラニルメトキシ)プロピルトリメトキシシランとも呼ばれる)、3−グリシドキシプロピルジメトキシメチルシラン、(3−グリシドキシプロピル)ジメチルエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロへキシル)エチルトリメトキシシラン、及び2−(3,4−エポキシシクロへキシル)エチルトリエトキシシランが挙げられるが、これらに限定されない。
エポキシを含有するシルセスキオキサンは、上記のシランモノマーを加水分解縮合することによって得ることができ、その合成中に、多くの場合、最終産物の分子量を調節するために、シランブロッキング剤を加える。シランブロッキング剤は、一般式(VII)を有する。
Si(R(4−y)(OR
(VII)
式(VII)中、基Rは、1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、Rは、水素、又は1〜4個の炭素を有するアルキルであり、yは、1、2、又は3である。合成プロセスにおいて加えられるシランモノマーの質量を100重量%として、ブロッキング剤は、0重量%以上、50重量%以下の量で使用される。いくつかの実施形態では、ブロッキング剤は、ジメチルジメトキシシランである。
多くの実施形態において、エポキシ基を含有するシルセキオキシアンは、ビニル基又は(メタ)アクリロイル基のようなフリーラジカル重合反応を受け得るいかなる基も含まない。
いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーは、下記式(IV)
Figure 2019504149

(式中、基Zは、水素、又は−Si(R(3−x)(Rの構造を有する基である。
基Rは、アルキルであり、基Rは、基Zをシルセスキオキサンポリマー内の第2のケイ素原子に結合させる酸素含有基である。変数xは、0、1、又は2の値を有する整数であり、変数mは、3以上の整数である。
シルセスキオキサンポリマーは、−50℃以上かつ0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する。いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーは、−50℃以上、−40℃以上、−30℃以上、−20℃以上、又は−10℃以上のTgを有する。いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーは、0℃以下、−10℃以下、−15℃以下、−20℃以下、又は−30℃以下のTgを有する。
シルセスキオキサンポリマーは、1,000Da〜50,000Daの重量平均分子量を有する。シルセスキオキサンポリマーが1,000Da未満の重量平均分子量を有すると、得られる感圧性接着剤組成物は、高温(例えば、70℃〜100℃)において、多くの場合、凝集が十分ではない。エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマーの重量平均分子量は、高すぎるべきではなく、そうでなければ、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーとの混和性が悪化し、相分離したマクロ構造を形成し、生成される感圧性接着剤の安定性に対して悪影響を与えるであろう。いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーは、1,000Da以上、5,000Da以上、10,000Da以上、又は20,000Da以上の重量平均分子量を有する。いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーは、50,000Da以下、45,000Da以下、40,000Da以下、35,000Da以下、又は30,000Da以下の重量平均分子量を有する。
カチオン性光触媒
本発明で使用するための光触媒は、電磁スペクトルのUV及び/又は可視領域内の波長を有する放射線を用いた光化学的方法によって(すなわち、光化学反応によって)活性化される。当該光触媒は、多くの場合、オニウム塩又はカチオン性有機金属塩である。かかる光触媒は、更に米国特許第5,709,948号(Perez et al.)及び米国特許出願公開第2002/0182955号(Weglewski et al.)に記載されている。
オニウム塩光触媒は、多くの場合、ジアゾニウム錯塩、ヨードニウム錯塩、又はスルホニウム錯塩である。ヨードニウム錯塩は、多くの場合、ジアリールヨードナム塩であり、スルホニウム塩は、多くの場合、トリアリールスルホニウム錯塩である。アリール基は、カーボサイリックであってもよく、又はヘテロ原子を含んでいてもよい。例示的なアリール基としては、フェニル基、チエニル基、フラニル基、及びピラゾリル基が挙げられるが、これらに限定されない。任意のこれらのアリール基としては、更に縮合ベンゼン環、例えば、ナフチル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、及びベンゾピラゾリルなどが挙げられる。錯塩のための適したアニオンの例としては、例えば、BF 、PF 、SbF 、FeCl 、SnCl 、AsF 、SbFOH、SbCl 、SbF −2、AlF −2、GaCl 、InF 、TiF −2、ZrF 、及びCFSO が挙げられるが、これらに限定されない。アニオンは、有利には、BF 、PF 、SbF 、AsF 、SbFOH、又はSbCl である。いくつかの実施形態では、アニオンは、SbF 、AsF 、PF 、及びSbFOHである。いくつかの特に好ましいアニオンは、多くの場合、SbF 及びPF である。様々なヨードニウム錯塩及びスルホニウム錯塩が、更に米国特許第4,256,828号(Smith)及び第4,173,476号(Smith et al.)に記載されている。いくつかの実施形態では、光触媒は、例えばトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート又はp−フェニル(チオフェニル)ビフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートのようなスルホニウム塩である。例示的なスルホニウム錯塩は、商品名DOUBLECUR 1176で、Double Bond Chemical Ind.Co.,Ltd.から市販されている。
本発明における使用に適した別の種類の光触媒には、光で活性化され得る有機金属配位塩、例えば、米国特許第5,059,701号(Keipert)及び第5,191,101号(Palazzotto et al.)に記載されているものが含まれる。有機金属配位塩は、多くの場合、シクロペンタジエニル鉄(II)アレーン陽イオン錯塩である。例としては、
[(η−ベンゼン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbF
[(η−トルエン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][AsF
[(η−キシレン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbF
[(η−イソプロプリルベンゼン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][PF
[(η−キシレン(混合異性体(mixed isomers:混合した異性体)))(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbF
[(η−キシレン(混合異性体))(η−シクロペンタジエニル)Fe][PF
[(η−オルトキシレン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][CFSO
[(η−メタキシレン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][BF
[(η−1,3,5−トリメチルベンゼン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbF
[(η−ヘキサメチルベンゼン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbFOH]、及び
[(η−フルオレン)(η−シクロペンタジエニル)Fe][SbF
が挙げられるが、これらに限定されない。
IRGACURE 261は、BASFから市販されている、例示的なシクロペンタジエニル鉄(II)アレーン有機金属配位塩の商品名である。
硬化性接着剤組成物の調製
本発明の硬化性接着剤組成物は、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むポリ(メタ)アクリレートコポリマーを用意することと;(2)第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーを用意することと;(3)上記のポリ(メタ)アクリレートと上記のシルセスキオキサンポリマーとを混合することと;(4)当該混合物にカチオン性光触媒を加えることと、を含む方法によって調製する。
上記のシルセスキオキサンポリマーは、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーと混合される。混合物中のシセスキオキサンポリマーの含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%である。いくつかの例では、混合物中のシルセスキオキサンポリマーの含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、0.5重量%以上、1重量%以上、5重量%以上、10重量%以上、又は15重量%以上である。いくつかの例では、シルセスキオキサンポリマーの含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、30重量%以下、25重量%以下、又は20重量%以下である。シルセスキオキサンポリマーの含有量が0.5重量%未満である場合、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの凝集力を効果的に改善することができない可能性があり、シルセスキオキサンポリマーが32重量%より大きい含有量を有する場合、系の架橋密度は上昇するが、剥離強度は減少する可能性がある。更に、シルセスキオキサンポリマーの含有量が32重量%超であると、硬化性接着剤組成物の層又はフィルムを形成する能力が低下する可能性がある。
カチオン性光触媒の使用量は、採用する配合及び実現することが求められる性能に応じて決められる。本発明のいくつかの例では、カチオン性光触媒の適した含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、0.01〜3重量%である。いくつかの例では、カチオン性光触媒の含有量は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、0.01重量%以上、0.05重量%以上、0.1重量%以上、0.5重量%以上、1重量%以上、又は1.5重量%以上である。いくつかの例では、適した架橋剤は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として、3重量%以下、2重量%以下、1.5重量%以下、1重量%以下、又は0.5重量%以下の含有量を有する。
全体として、硬化性接着剤組成物は、多くの場合、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として0.5〜32重量%の範囲の量のシルセキオキサンポリマーと、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として3重量%以下の量のカチオン性光触媒と、を含む。
いくつかの実施形態では、硬化性接着剤組成物は、有機溶媒を更に含む。任意の適した有機溶媒、例えば酢酸エチルを使用することができる。硬化性接着剤組成物は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと有機溶媒の総重量を100重量%として、77.5重量%以下の有機溶媒を含んでいてもよい。
感圧性接着テープの調製
硬化性接着剤組成物は、硬化性接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって形成することができる。UV及び/又は可視光線に曝露すると、結果として架橋反応が起こる。多くの実施形態において、硬化性接着剤組成物は、適した支持体、例えば可撓性バッキング上にコーティングし得る溶液である。好ましくは、硬化性接着剤組成物は、調製後すぐにコーティングされる。UV及び/又は可視光線への曝露は、硬化性接着剤組成物を支持体上にコーティングした後に行われる。硬化された接着剤組成物は、感圧性接着剤である。
固体支持体(例えば、可撓性バッキング)において使用し得る材料の例としては、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン(アイソタクチックポリプロピレンを含む)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリ(カプロラクタム)、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリラクチド、セルロースアセテート、及びエチルセルロースなどが挙げられる。固体支持体の表面は、必要に応じて、米国特許第5141790号(Calhoun et al.)、米国特許第5296277号(Wilson et al.)、及び米国特許第5362516号(Wilson et al.)などに記載されている特定の微細複製構造(micro−replicated structure)も有していてもよい。
バッキングは、織物、例えば、合成又は天然の材料、例えば綿、ナイロン、レーヨン、ガラス、及びセラミック材料などの糸から作られた織物、又は天然若しくは合成繊維のエアレイのような不織布、又はそれらの混合物から調製することもできる。バッキングは、金属、金属化ポリマーフィルムから形成することもでき、又はセラミックシートが任意の従来既知の製品形態、例えばタグ、接着テープ、掲示板、カバー、及びラベルなどの製品形態であってよく、そこでは感圧性接着剤組成物と共に利用される。
本発明による感圧性接着剤組成物によれば、その後の接着に使用し得る少なくとも1つの表面上に剥離紙(フィルム)を有する転写接着フィルムを提供することができる。あるいは、それは、内部に基材の層を含む、片面又は両面接着テープである。基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン(アイソタクチックポリプロピレンを含む)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)のようなプラスチック材料であってもよく、あるいは上記の金属化プラスチック材料、あるいは不織布又は金属化不織布、金属箔又は上記のプラスチック材料と金属箔のラミネートフィルム、あるいはアクリレートフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、及びネオプレンフォームのようなフォームなどであってもよい。フォームを接着剤と一緒に共押し出ししてもよく、又はフォームの片面又は両面に付着させてもよい。
剥離紙(フィルム)の例は、当技術分野で周知であり、例えば、オルガノシリコンコートクラフト紙、グラシン紙又は注型成形クラフト紙(cast moulded kraft paper)、及びポリ(エチレンテレフタレート)フィルムなど(Monadnock Paper Industry Company(Wisconsin,USA)、及びLoparex Paper Industry Company(Shanghai City)などから入手できる)が挙げられる。本発明の接着テープは、当技術分野で既知の低粘度バックサイズ(LAB)中に配合してもよい。
本発明で採用しうるコーティング手法としては、ローラーコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ブレードコーティング、モールドコーティングなどが挙げられるが、これらに限定されない。これら種々のコーティング方法によって、組成物を基材上に様々な厚さで配置することができ、それによって組成物を使用できる範囲を広げることが可能になる。コーティング厚さは変えてもよく、乾燥した接着剤の一般的なコーティング厚さは、2〜500μm(マイクロメートル)、より好ましくは25〜250μmである。
本発明は、以下の様々な項目の特定の実施形態を含む。
項目1は、硬化性接着剤組成物であって、当該硬化性接着剤組成物は、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーを含み、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する;上記の硬化性接着剤組成物は、(2)第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーを更に含み、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、エポキシ含有基であり、アスタリスク(*)は、シルセスキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)
の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含み;上記の硬化性接着剤組成物は、(3)カチオン性光触媒を更にまた含む、硬化性接着剤組成物である。
項目2は、第1のエポキシ含有基又は第2のエポキシ含有基が、下記式(II)又は(III)
Figure 2019504149

(式中、Rは、アルキレン基、又は少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するヘテロアルキレン基である)
の構造を有することを特徴とする、項目1の硬化性接着剤組成物である。
項目3は、第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーが、下記式(IV)
Figure 2019504149

(式中、Zは水素、又は−Si(R(3−x)(Rの構造を有する基である。
基Rは、アルキルであり;基Rは、ヒドロキシ、又は基Zをシルセスキオキサンポリマー内の第2のケイ素原子に連結する酸素含有基であり;xは、0、1、又は2の値を有する整数であり;mは、3以上の整数である)
を有することを特徴とする、項目1又は2の硬化性接着剤組成物である。
項目4は、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1より大きく、1重量%以下であることを特徴とする、項目1〜3のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目5は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−25℃〜−10℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目1〜4のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目6は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−20℃〜−15℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目1〜5のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目7は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、300,000〜450,000Daの重量平均分子量を有することを特徴とする、項目1〜6のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目8は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜25重量%の含有量を有することを特徴とする、項目1〜7のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目9は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜15重量%の含有量を有することを特徴とする、項目1〜8のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目10は、シルセスキオキサンポリマーが、1,000〜50,000Daの重量平均分子量を有し、且つ−40℃より大きく10℃以下のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目1〜9のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目11は、カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、1〜3重量%の含有量を有することを特徴とする、項目1〜10のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目12は、カチオン性光触媒が、以下の化合物、すなわちオニウム塩又はカチオン性有機金属塩のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、項目1〜11のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目13は、基材と、当該基材の少なくとも1つの表面に適用された項目1〜12のいずれか一項の硬化性接着剤組成物と、を含む接着テープである。
項目14は、項目1〜12のいずれか一項の硬化性組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得られる反応生成物を含む、硬化された接着剤組成物である。
項目15は、少なくとも1つの基材と、当該少なくとも1つの基材の少なくとも1つの表面上に項目14の硬化された接着剤組成物の層と、を有する物品である。
項目16は、硬化性接着剤組成物の調製方法である。当該方法は、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1重量%より大きく、1重量%以下であり、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーを用意することと;第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーを用意することと;上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーと上記のシルセスキオキサンポリマーとを含む混合物であり、上記のシルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%含有量を有する、混合物を形成することと;上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーとシルセスキオキサンポリマーとの混合物中に、カチオン性光触媒であり、当該カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、3重量%以下の含有量を有する、カチオン性光触媒を加えることと、を含む。
項目17は、シルセスキオキサンポリマーが、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、エポキシ含有基であり、アスタリスク(*)は、シルセスキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)
の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含む、項目16の方法である。
項目18は、第1のエポキシ含有基又は第2のエポキシ含有基が、下記式(II)又は(III)
Figure 2019504149

(式中、Rは、アルキレン基、又は少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するヘテロアルキレン基である)
の構造を有することを特徴とする、項目16又は17の方法である。
項目19は、第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーが、下記式(IV)
Figure 2019504149

(式中、Zは水素、又は−Si(R(3−x)(Rの構造を有する基である。
基Rは、アルキルであり;基Rは、ヒドロキシ、又は基Zをシルセスキオキサンポリマー内の第2のケイ素原子に連結する酸素含有基であり;xは、0、1、又は2の値を有する整数であり;mは、3以上の整数である)
を有することを特徴とする、項目16〜18のいずれか一項の方法である。
項目20は、第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1より大きく、1重量%以下であることを特徴とする、項目16〜19のいずれか一項の方法である。
項目21は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−25℃〜−10℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目16〜20のいずれか一項の方法である。
項目22は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−20℃〜−15℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目16〜21のいずれか一項の方法である。
項目23は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、300,000〜450,000Daの重量平均分子量を有することを特徴とする、項目16〜22のいずれか一項の方法である。
項目24は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜25重量%の含有量を有することを特徴とする、項目16〜23のいずれか一項の方法である。
項目25は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜15重量%の含有量を有することを特徴とする、項目16〜24のいずれか一項の方法である。
項目26は、シルセスキオキサンポリマーが、1,000〜50,000Daの重量平均分子量を有し、且つ−50℃より大きく0℃以下のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目16〜25のいずれか一項の方法である。
項目27は、カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、1〜3重量%の含有量を有することを特徴とする、項目16〜26のいずれか一項の方法である。
項目28は、カチオン性光触媒が、以下の化合物、すなわちオニウム塩又はカチオン性有機金属塩のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、項目16〜27のいずれか一項の方法である。
項目29は、硬化された接着剤組成物の調製方法であって、当該方法は、項目16〜28のいずれか一項の硬化性接着剤組成物を調製することと、当該硬化性接着剤組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露し、硬化された接着剤組成物を形成することと、を含む。
項目30は、UV及び/又は可視光線によって硬化し得る硬化性接着剤組成物であって、当該硬化性接着剤組成物は、(1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、当該第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1重量%より大きく、1重量%以下であり、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、(2)第2のエポキシ含有基を含み、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%の含有量を有する、シルセスキオキサンポリマーと、(3)上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、3重量%以下の含有量を有する、カチオン性光触媒と、を含む。
項目31は、項目30の硬化性接着剤組成物であって、上記のシルセスキオキサンポリマーが、下記式(I)
Figure 2019504149

(式中、Rは、エポキシ含有基であり、アスタリスク(*)は、シルセスキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)
の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含み;上記の硬化性接着剤組成物が、(3)カチオン性光触媒を更にまた含有する、硬化性接着剤組成物である。
項目32は、第1のエポキシ含有基又は第2のエポキシ含有基が、下記式(II)又は(III)
Figure 2019504149

(式中、Rは、アルキレン基、又は少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するヘテロアルキレン基である)
の構造を有することを特徴とする、項目30又は31の硬化性接着剤組成物である。
項目33は、第2のエポキシ含有基を含むシルセスキオキサンポリマーが、下記式(IV)
Figure 2019504149

(式中、Zは水素、又は−Si(R(3−x)(Rの構造を有する基である。
基Rは、アルキルであり;基Rは、ヒドロキシ、又は基Zをシルセスキオキサンポリマー内の第2のケイ素原子に連結する酸素含有基であり;xは、0、1、又は2の値を有する整数であり;mは、3以上の整数である)
を有することを特徴とする、項目30〜32のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目34は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−25℃〜−10℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目30〜33のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目35は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−20℃〜−15℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目30〜34のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目36は、ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、300,000〜450,000Daの重量平均分子量有することを特徴とする、項目30〜35のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目37は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜25重量%の含有量を有することを特徴とする、項目30〜36のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目38は、シルセスキオキサンポリマーが、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜15重量%の含有量を有することを特徴とする、項目30〜37のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目39は、シルセスキオキサンポリマーが、1,000〜50,000Daの重量平均分子量を有し、且つ−50℃より大きく0℃以下のガラス転移温度を有することを特徴とする、項目30〜38のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目40は、カチオン性光触媒が、上記のポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、1〜3重量%の含有量を有することを特徴とする、項目30〜39のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目41は、カチオン性光触媒が、以下の化合物、すなわちオニウム塩又はカチオン性有機金属塩のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、項目30〜40のいずれか一項の硬化性接着剤組成物である。
項目42は、項目30〜41のいずれか一項の硬化性組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得られる反応生成物を含む、硬化された接着剤組成物である。
項目43は、基材と、当該基材の表面上に項目42の硬化された接着剤組成物の層と、を含む接着テープである。
項目44は、基材と、当該基材の表面上の項目30〜41のいずれか一項の硬化性接着剤組成物の層と、を含む接着テープである。
項目45は、少なくとも1つの基材と、当該少なくとも1つの基材の少なくとも1つの表面上に項目42の硬化された接着剤組成物と、を含む物品である。
項目46は、基材と、当該基材の少なくとも1つの表面上の硬化性接着剤組成物と、を含む物品であって、当該硬化性接着剤組成物が、項目1〜12又は項目30〜39のいずれか1つである、物品である。
本発明を、実施例と共に以下に更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
原材料
本発明の実施例で用いた原材料を、表1に示す。
Figure 2019504149
試験方法
角度180°、室温における剥離強度試験
調製した接着テープを、1/2インチのサンプルストリップに切り取って、剥離フィルムを剥がし、予めイソプロパノールで清浄にした厚さ2mmのガラスの上に、ゴムローラを用いてサンプルストリップを貼り付けた。ガラス上に貼り付けられたUV硬化された接着剤組成物の接着テープがあるガラスを、硬化させるためにUV硬化装置(UV curing machine)の中に置いた。UV硬化性接着剤組成物の接着剤層に紫外線をガラスの表面を通して照射するように設置した。このプロセスにおいて、接着剤層が吸収したUVエネルギーをUVエネルギーメーター(ETI UV Power Puck)を使用して試験したところ、1200mJ@UVAであった。UV照射後、ガラス上に貼り付けられたUV硬化された接着剤組成物の接着テープがある一連のガラスを、それぞれ異なった時間で放置し、角度180°の剥離強度を、室温で、インストロン材料試験機(INSTRON material testing machine)を使用して試験した。
角度180°、70℃における剥離強度試験
この試験の使用のために、ガラス上に貼り付けられたUV硬化された接着剤組成物の接着テープがあるガラスを、UV照射後、室温で2週間置いた。この試験では、サンプルを70℃のオーブンの中に置き、20分間置いた。次いで、角度180°の剥離強度を、CHATILLONのハンディ型引張試験機(CHATILLON hand−held tensile machine)を使用して、オーブン内で直接試験した。
重ね合わせせん断強度試験
UV硬化性接着剤組成物を、厚さ40μmの接着フィルムとして調製し、1インチ×1/2インチフィルムに切り取って、IPAで清浄にした1インチ×5インチ×0.12インチアルミニウムプレートの端部表面に貼り付けた。次いでフィルムを、硬化させるためにUV硬化装置の中に置いた。このプロセスにおいて、紫外線は接着剤表面に直接照射し、接着剤層が吸収した紫外線エネルギーをUVエネルギーメーター(ETI UV Power Puck)を使用して試験したところ、1200mJ@UVAであった。UV照射後、アルミニウムプレート上に貼り付けられてた接着フィルムがなく、IPAで清浄にした別の1インチ×5インチ×0.12インチのアルミニウムプレートを、UV照射したアルミニウムプレートの接着剤表面上に速やかに重ね合わせ、圧力を加えた状態で、室温で2週間置いた。せん断強度試験の間、重ね合わせサンプルの両端部のアルミニウムシートをクランプで固定し、INSTROM材料試験機を使用して、そこから正方向(forward direction)の引張り強さを試験した。
エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマーの調製
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン150gを脱イオン水50gに加えた。この混合物を70℃で1時間撹拌した。次いで、ジメチルジメトキシシランブロッキング剤7.5gをその中に加え、70℃で更に3時間撹拌した。その後、水/エタノールを混合した溶液を蒸発させて系から除去して、それによりエポキシ基を含有する粘着性のシルセスキオキサンポリマーを得た。次いで、このエポキシ基を含有する粘着性のシルセスキオキサンポリマーを酢酸エチルで希釈して、それにより固形物含有率30重量%のエポキシ基/酢酸エチルを含有するシルセスキオキサンポリマーの混合物を得た。
エポキシ基を有するモノマー単位を含有するUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの調製
ブチルアクリレート(BA)440g、メチルアクリレート(MA)495g、アクリル酸(AA)60g、メタクリル酸グリシジル(GMA)5g、及びイソプロパノール(IPA)36gを、酢酸エチル溶媒(EtoAC)1400gと混合し、反応ケトルに入れ、真空化し、Nパージし、温度を60℃に上げた。次いで開始剤VAZO 67 1gを、EtoAC 32gに溶解し、Nパージして酸素を除去し、反応ケトルに加えた。反応温度を60±1℃に制御し、混合物を撹拌して反応させた。反応が1時間及び4時間進行したら、サンプルをそれぞれ採取し、それらの固形物含有率及び固有粘度を試験した。残りのVAZO 67 1gをEtoAC 32gに溶解し、Nパージして酸素を除去し、その後反応ケトルに加えた。反応温度を65±1℃に制御し、反応を終了まで更に9時間行い、固形物含有率40%のポリ(メタ)アクリレートコポリマーを得た。固有粘度は
硬化性接着剤組成物の調製
様々な硬化性接着剤組成物を、エポキシ基を含有するUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマーと、光触媒とを混合することによって調製した。
上記のエポキシ基を有するモノマー単位を含有するUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー(エポキシ基を有するポリ(メタ)アクリレートコポリマー又はUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーとも呼ばれうる)は、溶液重合されており、アクリル酸鎖セグメントを含有していた。エポキシ基モノマー単位は、メタクリル酸グリシジル(GMA)であり、その重量部は0.5重量%であった。形成されたポリ(メタ)アクリレートコポリマーのガラス転移温度(Tg)は、約−20℃、固有粘度(I.V.)は、約1.25であった。
上記のエポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー(エポキシ−SSQ)を、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの制御可能なゾルゲル反応によって調製し、酢酸エチル溶媒に、固形物含有率30重量%で溶解した。この材料の重量平均分子量は、4000Daであった。ガラス転移温度(Tg)は、−30℃であった。
紫外線硬化反応を、カチオン性光触媒によって開始させて行った。本発明で用いたカチオン性光触媒は、スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート塩であり、これは特定の波長の紫外線照射下でプロトン酸を生成させることができ、それによってカチオン性重合反応を開始させる。
実施例1
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー20.393g、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー0.136g、及びスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートカチオン性光開始剤(DOUBLECURE 1176、固形分50%、Double Bond Chemicalから入手)0.163gを、酢酸エチル溶媒9.308gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。
実施例2
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー20.03g、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー0.534g、及びDOUBLECURE 1176 0.160gを、酢酸エチル溶媒9.276gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法において説明したようにして調製した。
実施例3
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー13.043g、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー0.696g、及びDOUBLECURE 1176 0.104gを、酢酸エチル溶媒6.157gと均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
実施例4
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー12.466g、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー1.330g、及びDOUBLECURE 1176 0.1gを、酢酸エチル溶媒6.105gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
実施例5
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー12.688g、エポキシ基を含有するシルセスキオキサンポリマー5.414g、及びDOUBLECURE 1176 0.102gを、酢酸エチル溶媒11.797gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例1
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー13.678g、及びDOUBLECURE 1176 0.109gを、酢酸エチル溶媒6.213gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例2
参照として、メチルアクリロイルオキシシリコーンポリマー(Methacryl−SSQ)を同時に調製した。
メチルアクリロイルオキシトリメトキシシラン2643gを、脱イオン水1000g及び塩酸(37%)5gと混合した。この混合物を、発熱現象が起こるまで室温で撹拌し、更に5分間混合し、次いでヘキサメチルジシロキサン289.5gを系に加えた。その後、この混合物を30℃で、更に8時間撹拌した。続いて、水/エタノールを混合した溶液を蒸発させて系から除去して、それにより粘着性のメチルアクリロイルオキシシリコーンポリマー(Methacryl−SSQ)を得た。その後、この粘着性のメチルアクリロイルオキシシリコーンポリマーを、ブタノン溶媒500mlに溶解し、次いで脱イオン水800mlで1回洗浄した。次いで、このブタノン/水を混合した溶液を蒸発させて、固形物含有率100%のメチルアクリロイルオキシシリコーンポリマーを得た。
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー22.119g、Methacryl−SSQ 0.044g、DOUBLECURE 1176 0.177g、及びフリーラジカル光開始剤(IRGACURE TPO、BASF Chemicalから入手)0.022gを、酢酸エチル溶媒17.638gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例3
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー21.635 g、Methacryl−SSQ 0.173g、DOUBLECURE 1176 0.173g、及びフリーラジカル光開始剤(IRGACURE TPO)0.087gを、酢酸エチル溶媒17.933gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例4
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー21.028g、Methacryl−SSQ 0.336g、DOUBLECURE 1176 0.168g、及びフリーラジカル光開始剤(IRGACURE TPO、BASF Chemical)0.168gを、酢酸エチル溶媒18.299gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例5
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー19.912g、Methacryl−SSQ 0.637g、DOUBLECURE 1176 0.159g、及びフリーラジカル光開始剤(IRGACURE TPO、BASF Chemical)0.319gを、酢酸エチル溶媒18.793gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例6
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー16.63g、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KH−560)0.03g、及びDOUBLECURE 1176 0.13gを、酢酸エチル溶媒13.21gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例7
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー16.38g、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KH−560)0.13g、及びDOUBLECURE 1176 0.13gを、酢酸エチル溶媒13.35gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
比較例8
上記のUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマー15.48g、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KH−560)0.5g、及びDOUBLECURE 1176 0.12gを、酢酸エチル溶媒13.90gと、均質かつ透明になるように1時間混合して、それによりUV硬化性接着剤組成物を調製した。硬化された接着剤組成物を、上記の試験方法に記載したようにして調製した。
UV硬化された接着剤組成物を含有する接着テープの調製
実施例及び比較例のUV硬化性接着剤組成物を、厚さ75μm(75マイクロメートル)のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にコーティングし、オーブンで乾燥させて、厚さ40μm(40マイクロメートル)の接着剤層を形成させた。この厚さ75μmのPET剥離フィルムは接着剤層でコーティングされており、このようにしてUV硬化性接着剤組成物を含有する接着テープを調製した。このUV硬化性接着剤組成物をUV照射に曝露し、上記の試験方法において説明したように、UV硬化された接着剤組成物を形成させた。
UV照射による硬化後の性能評価
Figure 2019504149

Figure 2019504149

Figure 2019504149
以上、本発明を例示の方法によって説明した。しかしながら、当業者は、本発明が上記の特定の実施例に限定されないことを理解するであろう。
更に、本発明で開示及び説明される化合物、組成物、パーツ、装置及び/又は方法は、変更が可能であるため、特定の合成方法に(別段の記載がない限り)限定されず、又は特定の試薬に(別段の記載がない限り)限定されないことを理解されたい。
更に、本明細書において多数の値が開示されており、そのそれぞれの値は、本明細書において、その値自体に加えて、その特定の値の「約」の形で開示されていることを理解されたい。更に、範囲の各終点は、他の終点と一緒になって、又は独立して意味をなすことを理解されたい。本明細書に含まれる終点の値によって示される全ての数値範囲は、その数値範囲の終点の値を含み、全ての終点の値は組み合わせることができ、組み合わされた後の数値範囲もまた、本発明の範囲内である。本発明の利点は、上記の非限定的な実施例において更に例証されている。しかしながら、使用される特定の材料及びその使用量、並びに実施例において使用される他の実験条件は、本発明を限定するものと理解するべきではない。別段の記載がない限り、全ての部、パーセント値、及び比率などは、重量によるものである。

Claims (15)

  1. (1)第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーは、−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと、
    (2)第2のエポキシ含有基を含み、下記式(I)
    Figure 2019504149

    (式中、Rは、第2のエポキシ含有基であり、*は、シルセキオキサンポリマー内の別の基との結合部位を表す)の繰り返し単位を少なくとも3つ有する少なくとも1つの三次元分枝状ネットワークを含む、シルセスキオキサンポリマーと、
    (3)カチオン性光触媒と、
    を含む、硬化性接着剤組成物。
  2. 前記第1のエポキシ含有基又は前記第2のエポキシ含有基が、下記式(II)又は(III)
    Figure 2019504149

    (式中、Rは、アルキレン基、又は少なくとも1つの酸素ヘテロ原子を有するヘテロアルキレン基である)
    の構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の硬化性接着剤組成物。
  3. 前記第2のエポキシ含有基を含む前記シルセスキオキサンポリマーが、下記式(IV)
    Figure 2019504149

    (式中、
    Zは水素、又は−Si(R(3−x)(Rの構造を有する基であり;
    は、アルキルであり;
    は、ヒドロキシ、又は基Zを前記シルセスキオキサンポリマー内の第2のケイ素原子に連結する酸素含有基であり;
    xは、0、1、又は2の値を有する整数であり;
    mは、3以上の整数である。)
    を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の硬化性接着剤組成物。
  4. 前記第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位の含有量が、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1より大きく、1重量%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  5. 前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、−25℃〜−10℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  6. 前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが、300,000〜450,000Daの重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  7. 前記シルセスキオキサンポリマーが、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜25重量%の含有量を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  8. 前記シルセスキオキサンポリマーが、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、5〜15重量%の含有量を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  9. 前記シルセスキオキサンポリマーが、1,000〜50,000Da重量平均分子量を有し、且つ−40℃より大きく10℃以下のガラス転移温度を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  10. 前記カチオン性光触媒が、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、1〜3重量%の含有量を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の硬化性組成物を紫外線及び/又は可視光線に曝露することによって得られる反応生成物を含む、硬化された接着剤組成物。
  12. 基材と、前記基材の少なくとも1つの表面上の前記硬化性接着剤組成物と、を含む物品であって、前記硬化性接着剤組成物が、請求項1〜10のいずれか一項に記載の硬化性接着剤組成物である、物品。
  13. 基材と、前記基材の少なくとも1つの表面上に前記硬化された接着剤組成物と、を含む物品であって、前記硬化された接着剤組成物が請求項11に記載の硬化された接着剤組成物である、物品。
  14. 硬化性接着剤組成物であって、
    第1のエポキシ含有基を有するモノマー単位を含むUV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーであり、前記第1のエポキシ含有基を有する前記モノマー単位の含有量が、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.1重量%より大きく、1重量%以下であり、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーが−30℃〜−10℃のガラス転移温度を有する、UV硬化性ポリ(メタ)アクリレートコポリマーと;
    第2のエポキシ含有基を含み、前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、0.5〜32重量%の含有量を有する、シルセスキオキサンポリマーと;
    前記ポリ(メタ)アクリレートコポリマーの総重量を100重量%として計算して、3重量%以下の含有量を有する、カチオン性光触媒と、
    を含有する、硬化性接着剤組成物。
  15. 硬化性接着剤組成物をUV及び/又は可視光線下に置くことによって得られる反応生成物を含む硬化された接着剤組成物であって、前記硬化性接着剤組成物が、請求項14に記載の硬化性接着剤組成物である、硬化された接着剤組成物。
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