JP2000290625A - 粘着剤組成物とその製造方法 - Google Patents

粘着剤組成物とその製造方法

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JP2000290625A JP11100503A JP10050399A JP2000290625A JP 2000290625 A JP2000290625 A JP 2000290625A JP 11100503 A JP11100503 A JP 11100503A JP 10050399 A JP10050399 A JP 10050399A JP 2000290625 A JP2000290625 A JP 2000290625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の溶剤や水を用いないため、環境衛生、
安全性および経済性の問題がなく、しかも低粘度でかつ
ポツトライフの問題がないため、塗工作業性などにすぐ
れるとともに、アクリル系本来の良好な粘着特性を発揮
する、とくに粘着力および凝集力にすぐれる粘着剤組成
物を提供する。 【解決手段】 アクリル系単量体と分子内にエポキシ基
を有する単量体および/または分子内に水酸基を有する
単量体とを含む単量体混合物を、遷移金属とその配位子
の存在下、重合開始剤を用いて、リビングラジカル重合
することにより、アクリル系共重合体を生成し、この共
重合体をこれに含まれるエポキシ基および/またはこれ
に配合されるエポキシ化合物のエポキシ基を利用してエ
ポキシ架橋することにより、粘着剤の主剤となる架橋ポ
リマ―を生成することを特徴とする粘着剤組成物の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系共重合
体の架橋ポリマ―を含有する粘着剤組成物とその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、包装用粘着テ―プ、塗装用マスキ
ング用粘着テ―プ、生理用品用粘着テ―プ、紙オムツ固
定用粘着テ―プおよび粘着ラベルなど、圧着する程度で
簡単に接着することが要求される用途に対して、エマル
シヨン型、ホツトメルト型、溶剤型などの粘着剤が用い
られている。
【0003】エマルシヨン型の粘着剤は、粘着樹脂であ
るポリマ―粒子が水中に分散されているため、基材への
塗工後、最終的に水分を除去する必要があり、乾燥効率
や省エネルギ―性の理由から、製造面での不利があつ
た。一方、ホツトメルト型の粘着剤は、工程上での安全
性や経済性などの面ですぐれており、たとえば、スチレ
ン−イソプレンブロツク共重合体を主成分としたものが
知られているが、一般的に、粘着特性、たとえば耐光性
や耐反撥性などが良くないことから、この粘着剤を用い
た製品の経日による性能劣化が問題となつていた。
【0004】また、溶剤型の粘着剤としては、アクリル
系やゴム系などが知られているが、近年、乾燥効率や省
エネルギ―性および作業環境の面から、溶剤の使用量を
できるだけ削減することが要望されている。この要望に
対して、ポリマ―重合時の溶剤を少なくすると、発生す
る重合熱の制御の点から、製造時の安全性に問題があ
り、また塗工時の粘度上昇のために、基材上に均一な厚
さで塗工できないという欠点があつた。このような欠点
を解決するために、溶剤型の粘着剤において、使用する
ポリマ―の分子量を低下させる試みが種々なされてきた
が、それだけでは粘着剤本来の特性を満足させることは
できなかつた。
【0005】このため、ポリマ―の分子量を低下させる
とともに、粘着剤本来の特性を同時に満足させる方法と
して、基材上に塗工する際は低粘度つまり低分子量であ
り、その後ポリマ―の分子量を高くする手法が有効であ
ると考えられ、上記塗工後の高分子量化の方法として、
電子線を照射する方法、イソシアネ―ト基と水酸基との
化学反応などを利用する方法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子線
を照射する方法では、高分子量化に際して、架橋点を制
御することが困難であり、またイソシアネ―ト基と水酸
基との化学反応などを利用する方法では、架橋性官能基
の導入位置をコントロ―ルしてポリマ―をできるだけ直
線状に高分子量化させることが困難であり、このため、
いずれの方法も、アクリル系粘着剤としての本来の粘着
特性を十分に満足させることはできなかつた。しかも、
イソシアネ―ト基と水酸基との化学反応などを利用する
方法では、反応時間の制御、つまり、ポツトライフをコ
ントロ―ルすることも困難であり、これが塗工作業性な
どを低下させる原因ともなつていた。
【0007】本発明は、このような事情に照らして、大
量の溶剤や水を用いないため、環境衛生、安全性および
経済性の問題がなく、しかも低粘度でかつポツトライフ
の問題がないため、塗工作業性などにすぐれるととも
に、アクリル系本来の良好な粘着特性を発揮する、とく
に粘着力および凝集力にすぐれるアクリル系粘着剤組成
物とその製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に対して、鋭意検討した結果、アクリル系単量体と分
子内にエポキシ基または水酸基を有する単量体を、特定
の活性化剤と重合開始剤を用いて、リビングラジカル重
合させるようにすると、無溶剤または少量の溶剤の存在
下で、重合熱などの安全性の問題を生じることなく、分
子鎖中の好ましくは分子鎖末端またはその近傍部に上記
官能基を導入した塗工可能な粘度を示すアクリル系共重
合体を合成でき、これを上記エポキシ基を利用して、ま
たは別途配合したエポキシ化合物のエポキシ基を利用し
て、架橋反応させ、これにより主鎖延長と網状化とを同
時に行わせて、分子鎖長の長い架橋ポリマ―を生成させ
ることにより、大量の溶剤や水を用いないため、環境衛
生、安全性および経済性の問題がなく、しかも低粘度で
かつ上記エポキシ架橋反応ではポツトライフが長く反応
のコントロ―ルが容易なため、塗工作業性などにすぐ
れ、そのうえアクリル系本来の良好な粘着特性を発揮す
る、とくに粘着力および凝集力にすぐれる粘着剤組成物
が得られることを知り、本発明を完成するに至つた。
【0009】すなわち、本発明は、式(1);−〔CH
2 −C(R1 )COOR2 〕−(式中、R1 は水素また
はメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基であ
る)で表される構造単位を有するアクリル系共重合体を
エポキシ架橋してなる架橋ポリマ―を含有することを特
徴とする粘着剤組成物(請求項1〜7)と、この粘着剤
組成物を製造する方法として、式(1A);CH2 =C
(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメチル
基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表さ
れるアクリル系単量体と、分子内にエポキシ基を有する
単量体および/または分子内に水酸基を有する単量体と
を含む単量体混合物を、遷移金属とその配位子の存在
下、重合開始剤を用いて、リビングラジカル重合するこ
とにより、アクリル系共重合体を生成し、この共重合体
をこれに含まれるエポキシ基および/またはこれに配合
されるエポキシ化合物のエポキシ基を利用してエポキシ
架橋することにより、架橋ポリマ―を生成することを特
徴とする粘着剤組成物の製造方法(請求項8〜14)と
に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】リビングラジカル重合法に関して
は、たとえば、(1)Pattenらによる報告、“Radical
Polymerization Yielding Polymers with Mw/Mn 〜 1.0
5 by Homogeneous Atom Transfer Radical Polymerizat
ion ”Polymer Preprinted,pp 575-6,No37(March 199
6)、(2)Matyjasewskiらによる報告、“Controlled
/LivingRadical Polymerization. Halogen Atom Trans
fer Radical Polymerization Promoted by a Cu(I)/Cu
(II)Redox Process ”Macromolecules 1995,28,7901-10
(October 15,1995)、(3)同著PCT/US96/0330
2,International Publication No.WO96/30421 (Oc
tober 3,1996)、(4)M.Sawamotoらの報告、“Ruthen
ium-mediated Living Radical polymerization of Meth
yl Methacrylate ”Macromolecules,1996,29,1070.など
が知られている。
【0011】本発明者らは、このようなリビングラジカ
ル重合法に着目し、活性化剤としてとくに遷移金属とそ
の配位子を使用し、これらの存在下、重合開始剤を用い
て、アクリル系単量体と分子内にエポキシ基を有する単
量体および/または分子内に水酸基を有する単量体を含
む単量体混合物を、リビングラジカル重合させると、上
記単量体混合物の共重合体からなる、分子内にエポキシ
基および/または水酸基を有するアクリル系共重合体を
容易に生成できることを見い出した。
【0012】遷移金属としては、Cu、Ru、Fe、R
h、VまたはNiがあり、通常、これら金属のハロゲン
化物(塩化物、臭化物など)の中から、用いられる。ま
た、配位子は、遷移金属を中心にして配位して錯体を形
成するものであつて、ビピリジン誘導体、メルカプタン
誘導体、トリフルオレ―ト誘導体などが好ましく用いら
れる。遷移金属とその配位子の組み合わせの中でも、C
+1−ビピリジン錯体が、重合の安定性や重合速度の面
で、最も好ましい。
【0013】重合開始剤としては、α−位にハロゲンを
含有するエステル系またはスチレン系誘導体が好まし
く、とくに2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸誘
導体、塩化(または臭化)1−フエニル誘導体が好まし
く用いられる。具体的には、2−ブロモ(またはクロ
ロ)プロピオン酸メチル、2−ブロモ(またはクロロ)
プロピオン酸エチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2
−メチルプロピオン酸メチル、2−ブロモ(またはクロ
ロ)−2−メチルプロピオン酸エチル、塩化(または臭
化)1−フエニルエチル、エチレンビス(2−ブロモ−
2−メチルプロピオネ―ト)などを挙げることができ
る。
【0014】本発明に使用する単量体混合物は、アクリ
ル系単量体を主成分とし、これに分子内にエポキシ基を
有する単量体および/または分子内に水酸基を有する単
量体を含ませてなるもので、必要により、改質用単量体
として、アルキル基の炭素数が2未満であるか14を超
える(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)ア
クリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、マレイン酸
のモノまたはジエステル、N,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレ―ト、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレ―ト、N−ビニルピロリドン、
(メタ)アクリロイルモルホリンなどや、スチレン、α
−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレなどのスチ
レン系モノマ―などの各種単量体を含ませてもよい。
【0015】アクリル系単量体は、式(1A);CH2
C(R1 )COOR2 (式中、R1は水素またはメチル
基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表さ
れる(メタ)アクリル酸アルキルエステルである。その
中でも、R2 からなるアルキル基が炭素数4〜12の範
囲にあるもの、たとえば、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニルな
どがとくに好ましく用いられる。
【0016】分子内にエポキシ基を有する単量体は、式
(2A);CH2 =C(R3 )COOR4 (式中、R3
水素またはメチル基、R4 はエポキシ基を含有するアル
キル基である)で表されるものである。具体的には、グ
リシジル(メタ)アクリレ―ト、メチルグリシジル(メ
タ)アクリレ―ト、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル(メタ)アクリレ―ト、6−メチル−3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレ―トなどを
挙げることができる。
【0017】分子内に水酸基を有する単量体は、式(3
A);CH2 =C(R5 )COOR6(式中、R5 は水素
またはメチル基、R6 は水酸基を少なくとも1個有する
炭素数2〜6のアルキル基である)で表されるものであ
る。具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レ―ト、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ―
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ―ト、6−
ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレ―トなどを挙げる
ことができる。
【0018】単量体混合物において、主成分であるアク
リル系単量体の使用量は、単量体混合物中、通常50重
量%以上、好ましくは60重量%以上であり、また分子
内にエポキシ基を有する単量体の使用量は、30重量%
以下、好ましくは10重量%以下であり、さらに分子内
に水酸基を有する単量体の使用量は、10重量%以下、
好ましくは5重量%以下である。また、前記の改質用単
量体の使用量は、30重量%以下、好ましくは20重量
%以下であるのがよい。このような割合で使用すること
により、架橋後の粘着特性に好結果が得られる。
【0019】リビングラジカル重合において、重合開始
剤としては、上記の単量体混合物に対して、通常0.0
1〜10モル%、好ましくは0.1〜2モル%の割合で
用いられる。また、遷移金属の使用量は、ハロゲン化物
などの形態として、上記の重合開始剤1モルに対して、
通常0.01〜3モル、好ましくは0.1〜1モルの割
合で用いられる。さらに、その配位子は、上記の遷移金
属(ハロゲン化物などの形態)1モルに対して、通常1
〜5モル、好ましくは2〜3モルの割合で用いられる。
重合開始剤と活性化剤とをこのような割合で使用する
と、リビングラジカル重合の反応性、生成ポリマ―の分
子量などに好結果が得られる。
【0020】このようなリビングラジカル重合は、無溶
剤でも進行させることができるし、酢酸ブチル、トルエ
ン、キシレンなどの溶剤の存在下で進行させてもよい。
溶剤を用いる場合、重合速度の低下を防ぐため、重合終
了後の溶剤濃度が50重量%以下となる少量の使用量と
するのがよい。無溶剤または少量の溶剤量とすること
で、環境衛生、安全性、経済性の面で好結果が得られ
る。また、重合条件は、重合速度や触媒の失活の点よ
り、70〜130℃の重合温度で、最終的な分子量や重
合温度にも依存するが、約1〜100時間の重合時間と
すればよい。
【0021】本発明において、上記のリビングラジカル
重合で得られるアクリル系共重合体は、前記式(1A)で
表されるアクリル系単量体に由来する式(1);−〔C
2−C(R1 )COOR2 〕−(式中、R1 は水素ま
たはメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基であ
る)で表される構造単位を必須成分とするとともに、分
子内にエポキシ基を有する単量体および/または分子内
に水酸基を有する単量体に由来する構造単位をも有し、
また前記の改質用単量体を使用したものでは、この改質
用単量体に由来する構造単位も有するものである。
【0022】このような構造単位を有する本発明のアク
リル系共重合体には、(イ)1分子中に少なくとも2個
のエポキシ基が含まれているアクリル系共重合体、
(ロ)1分子中に少なくとも1個のエポキシ基と少なく
とも1個の水酸基が含まれているアクリル系共重合体、
および(ハ)1分子中に少なくとも2個の水酸基が含ま
れているアクリル系共重合体があり、そのいずれであつ
てもよい。
【0023】上記(イ)のアクリル系共重合体は、エポ
キシ基が分子鎖末端または末端近傍部に含まれているの
が望ましい。このようなアクリル系共重合体は、共重合
成分として分子内にエポキシ基を有する単量体を用い、
またこれと分子内にエポキシ基を有する重合開始剤を使
用することにより、容易に合成できる。
【0024】リビングラジカル重合において、分子内に
エポキシ基を有する単量体を用いると、この単量体の添
加時点に応じて、共重合体分子鎖の任意位置にエポキシ
基を導入できる。そこで、上記の単量体を重合後期に添
加する、つまり重合転化率が80重量%以上に達した時
点で添加すると、共重合体分子鎖の停止末端またはその
近傍部にエポキシ基を導入でき、その際1分子中に2個
の開始点を有する重合開始剤を用いると、2個のエポキ
シ基が共重合体分子鎖にテレケリツク型に導入されるこ
とになる。また、テレケリツク型の別の導入方法とし
て、上記単量体を重合初期と重合後期に分けて添加し
て、共重合体分子鎖の開始末端またはその近傍部と停止
末端またはその近傍部とにエポキシ基を導入するように
してもよい。このようなアクリル系共重合体では、これ
をエポキシ架橋し硬化させたときに、共重合体分子鎖が
より直線状に延長され、架橋間距離のばらつきの小さい
均一な架橋ポリマ―を生成し、粘着特性の向上に好結果
を与える。
【0025】また、分子内にエポキシ基を有する重合開
始剤を使用すると、共重合体分子鎖の開始末端にエポキ
シ基を導入できる。そこで、前記した分子内にエポキシ
基を有する単量体を重合後期に添加して、共重合体分子
鎖の停止末端またはその近傍部にエポキシ基を導入する
一方、上記の分子内にエポキシ基を有する重合開始剤を
使用して、共重合体分子鎖の開始末端にエポキシ基を導
入するようにすると、2個のエポキシ基が共重合体分子
鎖にテレケリツク型に導入されることになる。その結
果、このアクリル系共重合体をエポキシ架橋し硬化させ
ると、共重合体分子鎖がより直線状に延長されて、架橋
間距離のばらつきの小さい均一な架橋ポリマ―を生成
し、粘着特性の向上に好結果が得られるものである。
【0026】上記の分子内にエポキシ基を有する重合開
始剤としては、α−位にハロゲンを含有するエステル系
またはスチレン系誘導体であつて、その分子内にエポキ
シ基を有するもので、リビングラジカル重合の進行を阻
害するものでない限り、使用することができる。具体的
には、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸グリシ
ジル、2−ブロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピ
オン酸グリシジル、2−ブロモ(またはクロロ)プロピ
オン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、2−ブ
ロモ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸3,4
−エポキシシクロヘキシルメチルなどを挙げることがで
きる。
【0027】上記(ロ)のアクリル系共重合体は、エポ
キシ基が共重合体分子鎖の一方の末端または末端近傍部
に含まれ、水酸基が上記分子鎖の他方の末端または末端
近傍部に含まれているのが望ましい。このようなアクリ
ル系共重合体は、たとえば、 共重合成分として分子内にエポキシ基を有する単量体
と分子内に水酸基を有する単量体とを併用することによ
り、また、共重合成分として分子内にエポキシ基を有
する単量体を使用するとともに、分子内に水酸基を有す
る重合開始剤を使用することにより、さらには、共重
合成分として分子内に水酸基を有する単量体を使用する
とともに、分子内にエポキシ基を有する重合開始剤を使
用することにより、いずれも、容易に合成することがで
きる。
【0028】上記の方法では、分子内にエポキシ基を
有する単量体を重合初期に添加するとともに、分子内に
水酸基を有する単量体を重合後期に添加することによ
り、またこれとは逆に、分子内に水酸基を有する単量体
を重合初期に添加するとともに、分子内にエポキシ基を
有する単量体を重合後期に添加することにより、共重合
体分子鎖の開始末端またはその近傍部にエポキシ基(ま
たは水酸基)を、停止末端またはその近傍部に水酸基
(またはエポキシ基)を導入することができ、これによ
りエポキシ基と水酸基が共重合体分子鎖にテレケリツク
型に導入されることになる。その結果、このアクリル系
共重合体をエポキシ基相互間でまたはエポキシ基と水酸
基との間で架橋し硬化させることにより、共重合体分子
鎖がより直線状に延長されて、架橋間距離のばらつきの
小さい均一な架橋ポリマ―を生成し、粘着特性の向上に
好ましい結果が得られるものである。
【0029】上記の方法では、分子内に水酸基を有す
る重合開始剤を使用して、共重合体分子鎖の開始末端に
水酸基を導入するとともに、分子内にエポキシ基を有す
る単量体を重合後期に添加して、共重合体分子鎖の停止
末端またはその近傍部にエポキシ基を導入することによ
り、エポキシ基と水酸基とが共重合体分子鎖にテレケリ
ツク型に導入されることになる。同様に、上記の方法
では、分子内にエポキシ基を有する重合開始剤を使用し
て、共重合体分子鎖の開始末端にエポキシ基を導入する
とともに、分子内に水酸基を有する単量体を重合後期に
添加して、共重合体分子鎖の停止末端またはその近傍部
に水酸基を導入することにより、エポキシ基と水酸基と
がやはり共重合体分子鎖にテレケリツク型に導入される
ことになる。これらのアクリル系共重合体も、前記と同
様に、エポキシ基相互間でまたはエポキシ基と水酸基と
の間で架橋し硬化させることにより、共重合体分子鎖が
より直線状に延長されて、架橋間距離のばらつきの小さ
い均一な架橋ポリマ―を生成し、粘着特性の向上に好ま
しい結果が得られるものである。
【0030】上記の分子内にエ水酸基を有する重合開始
剤としては、α−位にハロゲンを含有するエステル系ま
たはスチレン系誘導体であつて、その分子内に水酸基を
有するもので、リビングラジカル重合の進行を阻害する
ものでない限り、使用することができる。具体的には、
2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸2−ヒドロキ
シエチル、2−ブロモ(またはクロロ)プロピオン酸4
−ヒドロキシブチル、2−ブロモ(またはクロロ)−2
−メチルプロピオン酸2−ヒドロキシエチル、2−ブロ
モ(またはクロロ)−2−メチルプロピオン酸4−ヒド
ロキシブチルなどを挙げることができる。
【0031】上記(ハ)のアクリル系共重合体は、水酸
基が分子鎖末端または末端近傍部に含まれているのが望
ましい。このようなアクリル系共重合体は、共重合成分
として分子内に水酸基を有する単量体を使用することに
より、またこれと分子内に水酸基を有する重合開始剤を
使用することにより、容易に合成できる。
【0032】分子内に水酸基を有する単量体を重合後期
に添加して、共重合体分子鎖の停止末端またはその近傍
部に水酸基を導入し、その際に1分子中に2個の開始点
を有する重合開始剤を使用することにより、また上記単
量体を重合初期と重合後期に分けて添加して共重合体分
子鎖の開始末端またはその近傍部と停止末端またはその
近傍部とに水酸基を導入することにより、さらには、分
子内に水酸基を有する単量体を重合後期に添加して共重
合体分子鎖の停止末端またはその近傍部に水酸基を導入
するとともに、分子内に水酸基を有する重合開始剤を使
用して共重合体分子鎖の開始末端に水酸基を導入するこ
とにより、2個の水酸基が共重合体分子鎖にテレケリツ
ク型に導入されたアクリル系共重合体を生成することが
できる。このようなアクリル系共重合体では、これにエ
ポキシ化合物を配合して、そのエポキシ基と上記共重合
体の水酸基との間でエポキシ架橋を行わせることによ
り、共重合体分子鎖がより直線状に延長され、架橋間距
離のばらつきの小さい均一な架橋ポリマ―を生成し、粘
着特性の向上に好結果が得られる。
【0033】本発明において、上記(イ)〜(ハ)のア
クリル系共重合体は、GPC(ゲルパ―ミエ―シヨンク
ロマトグラフイ―)によりポリスチレン換算にて求めら
れる数平均分子量が、5,000〜500,000の範
囲、好ましくは10,000〜200,000の範囲に
あり、無溶剤または少量の溶剤量で塗工可能な粘度を示
し、このため、塗工作業性などに支障をきたすことはな
い。
【0034】なお、上記のアクリル系共重合体の数平均
分子量(Mn)は、重合開始剤と単量体混合物のモル比
から、Mn(計算値)=Σ(総和)〔各単量体体の分子
量×(各単量体のモル比)/(重合開始剤のモル比)〕
として、求められるものである。したがつて、理論的に
は、上記各原料成分の仕込み比率を調整することで、数
平均分子量を任意に制御することが可能である。
【0035】本発明においては、このようなアクリル系
共重合体をエポキシ架橋して、主鎖延長と網状化を同時
に行わせて分子鎖長の長い架橋ポリマ―を生成させ、こ
れを主剤成分することにより、アクリル系本来の良好な
粘着特性を発揮する、とくに粘着力および凝集力にすぐ
れる粘着剤組成物を調製することができる。ここで、
(イ)のアクリル系共重合体ではこれに含まれるエポキ
シ基相互の反応により、また、(ロ)のアクリル系共重
合体ではこれに含まれるエポキシ基と水酸基との反応に
より、それぞれ、エポキシ架橋させることができる。
【0036】さらに、(ハ)のアクリル系共重合体で
は、この共重合体に対して架橋助剤としてエポキシ化合
物を配合し、この化合物に含まれるエポキシ基と上記共
重合体に含まれる水酸基との反応により、エポキシ架橋
させることができる。なお、上記の架橋助剤としてのエ
ポキシ化合物を、前記の(イ)または(ロ)のアクリル
系共重合体に配合して、架橋反応を助長させるようにし
てもよい。このようなエポキシ架橋反応では、ポツトラ
イフが長く反応のコントロ―ルが容易なために、塗工作
業性などを悪化させるおそれがなく、従来に比べて有利
である。
【0037】上記のエポキシ化合物としては、分子内に
2個またはそれ以上のエポキシ基を有する化合物であ
り、たとえば、エチレングリコ―ルジグリシジルエ―テ
ル(以下、EGDと略称する)、グリセリンジグリシジ
ルエ―テル、式(E1)で表されるビニルシクロヘキセン
ジオキサイド、式(E2)で表されるリモネンジオキサイ
ド、式(E3)で表される3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキシルカルボ
キシレ―ト(以下、BEPと略称する)、式(E4)で表
されるビス−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジ
ペ―ト、式(E5)で表される三官能性エポキシ化合物
(以下、3EPと略称する)、式(E6)で表される四官
能性エポキシ化合物(以下、4EPと略称する)などが
挙げられる。これらのエポキシ化合物の使用量として
は、良好な粘着特性を得るため、アクリル系共重合体1
00重量部あたり、通常50重量部以下、好ましくは3
0重量部以下となるようにするのがよい。
【0038】
【化1】
【0039】
【化2】
【0040】上記(イ)〜(ハ)のアクリル系共重合体
のエポキシ架橋反応は、150℃以上の温度に加熱して
行つてもよいが、より好ましくはオニウム塩系硬化触媒
を配合し、紫外線を照射して行うのがよい。この紫外線
照射方式は、加熱方式に比べて、省エネルギ―性、効率
性、支持体などに耐熱性が要求されない(つまり、適用
対象の非制約性)などの点で、有利である。上記オニウ
ム塩系硬化触媒には、ArN2 + - 、Y3 + -
たはY2 + - 〔式中、Arはビス(ドデシルフエニ
ル)基などのアリ―ル基、Yはアルキル基もしくは上記
同様のアリ―ル基、Q- はBF4 - 、PF6 - 、As
6 - 、SbF6 - 、SbCl6 - 、HSO4 - 、Clな
どの非塩基性かつ求核性の陰イオンである〕で表される
ジアゾニウム塩、スルホニウム塩またはヨ―ドニウム塩
などが用いられる。
【0041】具体的には、ビス(ドデシルフエニル)ヨ
―ドニウム・ヘキサフルオロアンチモネ―ト、ビス(t
−ブチルフエニル)ヨ―ドニウム・ヘキサフルオロフオ
スフエ―ト、ビス(t−ブチルフエニル)ヨ―ドニウム
・トリフルオロメタンスルホフオネ―ト、トリフエニル
スルフオニウム・トリフルオロメタンスルフオネ―ト、
ビフエニルヨ―ドニウム・トリフルオロメタンスルフオ
ネ―ト、フエニル−(3−ヒドロキシ−ぺンタデシルフ
エニル)ヨ―ドニウム・ヘキサフルオロアンチモネ―
ト、およびこれら成分を含む化合物などが挙げられる。
また、上記の成分を含んでなる各種の混合物、たとえ
ば、ビス(ドデシルフエニル)ヨ―ドニウム・ヘキサフ
ルオロアンチモネ―トを45重量%含む化学品である東
芝シリコ―ン(株)製の「UV−9380C」なども使
用できる。これらオニウム塩系硬化触媒の使用量は、主
剤であるアクリル系共重合体100重量部に対して、
0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜5重量部と
するのがよい。過少では架橋反応による硬化性に乏し
く、過多となると粘着特性が悪くなる。
【0042】このようなオニウム塩系硬化触媒の存在
下、紫外線を照射する方式では、高圧水銀ランプ、低圧
水銀ランプ、メタルハライドランプなどの適宜の紫外線
源を用いて行うことができる。照射量はとくに限定され
ないが、通常は50mJ〜5J/cm2 とするのがよい。
その際、必要により、短波長側の紫外線をカツトするフ
イルタやポリエステルシ―トを使用してもよい。また、
照射温度はとくに限定されないが、通常は室温〜120
℃の条件を選択することができる。
【0043】本発明の粘着剤組成物は、上記(イ)〜
(ハ)のアクリル系共重合体を上述のようにエポキシ架
橋してなる架橋ポリマ―を主剤成分とするほか、必要に
より、粘着付与樹脂、充填剤、老化防止剤、顔料などの
一般の粘着剤組成物に配合される各種の添加剤を含ませ
ることができる。
【0044】本発明の粘着剤組成物を使用するにあたつ
ては、たとえば、紙、プラスチツクラミネ―ト紙、布、
プラスチツクラミネ―ト布、プラスチツクフイルム、金
属箔、発泡体などを支持体とし、この支持体の片面また
は両面に、エポキシ架橋する前の粘着剤組成物を、ホツ
トメルトコ―タ、コンマロ―ル、グラビアコ―タ、ロ―
ルコ―タ、キスコ―タ、スロツトダイコ―タ、スクイズ
コ―タなどの適宜な塗工手段で塗工し、必要により乾燥
したのち、前記方法でエポキシ架橋させることにより、
厚さが片面で通常10〜100μmとなる粘着剤層を形
成して、テ―プ状やシ―ト状などの粘着シ―ト類とする
ことができる。
【0045】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、実施例で使用したアクリル系共
重合体 (1)〜(15)と、比較例で使用したアクリル系共重
合体(16),(17)は、それぞれ、下記の製造例1〜15と
比較製造例1,2により、製造したものである。
【0046】なおまた、下記の製造例1〜15におい
て、重合開始剤である、2−ブロモプロピオン酸2−ヒ
ドロキシエチル(以下、単に2−H2PNという)、2
−ブロモ−2−メチルプロピオン酸2−ヒドロキシエチ
ル(以下、単に2−H2MPNという)、2−ブロモ−
2−メチルプロピオン酸3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル(以下、単に2−MPEという)、2−ブロモ
プロピオン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
(以下、単に2−HPEという)、エチレンビス(2−
ブロモ−2−メチルプロピオネ―ト)(以下、単にEB
MPという)は、それぞれ、下記の方法で合成したもの
である。
【0047】<2−H2PNの合成>ジシクロヘキシル
カルボジイミド4.1g(20ミリモル),無水エチレ
ングリコ―ル5g(81ミリモル)とピリジン1ml
(12ミリモル)を反応容器に入れ、これにアセトン1
4mlと2−ブロモプロピオン酸1.5ml(16.7
ミリモル)との混合物を、発熱反応を抑えるために、氷
浴で冷却しながら、添加した。終夜反応させたのち、析
出物をろ去し、これに酢酸エチル20mlと飽和食塩水
15mlを加え、よく振とうした。しばらく静置後、上
層の酢酸エチル層を希塩酸で2回、飽和食塩水15ml
で3回洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。硫酸マグネシウムを除去したのち、酢酸エチルを留
去し、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロ
マトグラフイ―法(展開溶剤:酢酸エチル/ヘキサン=
1/1混合溶剤)で精製し、目的物である2−H2PN
を得た。この2−H2PNの収量は1.4g(収率43
重量%)であつた。
【0048】<2−H2MPNの合成>2−ブロモプロ
ピオン酸の代わりに、2−ブロモ−2メチルプロピオン
酸を用いた以外は、上記の2−H2PNの合成と同様の
操作により、2−H2MPNを合成した。
【0049】<2−MPEの合成>3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチルアルコ―ル41.7g(326ミリ
モル)、トリエチルアミン50ml(359ミリモ
ル)、ピリジン10ml(124ミリモル)およびアセ
トン350mlを反応容器に入れ、これにアセトン15
0mlと2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸ブロミド
40.3ml(326ミリモル)との混合物を、発熱反
応を抑えるために、氷浴で冷却しながら、添加した。終
夜反応させたのち、析出物をろ去し、これからアセトン
を減圧留去して、粗生成物を得た。この粗生成物をシリ
カゲルクロマトグラフイ―法(展開溶剤:アセトン/ヘ
キサン=2/1混合溶剤)で精製し、目的物である2−
MPEを得た。この2−MPEの収量は34g(収率3
8重量%)であつた。
【0050】<2−HPEの合成>2−ブロモ−2−メ
チルプロピオン酸ブロミドの代わりに、2−ブロモプロ
ピオン酸ブロミドを用いた以外は、上記の2−MPEの
合成と同様の操作により、2−HPEを合成した。
【0051】<EBMPの合成>無水エチレングリコ―
ル12ml(215ミリモル)とピリジン10ml(1
00ミリモル)を反応容器に入れ、これにアセトン35
0mlと2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸ブロミド
75g(326ミリモル)を、発熱反応を抑えるため
に、氷浴で冷却しながら、添加した。終夜反応させたの
ち、析出物をろ去し、これに酢酸エチル1リツトルと飽
和食塩水500mlとを加え、よく振とうした。しばら
く静置後、上層の酢酸エチル層を希塩酸で2回、飽和食
塩水500mlで3回洗浄したのち、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去したのち、酢
酸エチルを減圧留去し、粗生成物を得た。この粗生成物
をシリカゲルクロマトグラフイ―法(展開溶剤:酢酸エ
チル/ヘキサン=1:1混合溶剤)で精製し、目的物で
あるEBMP(1分子中に2個の開始点を有する)を得
た。このEBMPの収量は52g(収率67重量%)で
あつた。
【0052】製造例1 メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプ
タムを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチル7
2.8g(568ミリモル)を入れ、これに2,2′−
ビピリジン820mg(5.25ミリモル)を加え、系
内を窒素置換した。これに窒素気流下、臭化銅250m
g(1.74ミリモル)を加え、反応系を100℃に加
熱し、重合開始剤として2−MPEを461mg(1.
74ミリモル)加えて重合を開始し、溶剤を加えずに窒
素気流下、100℃で12時間重合した。重合率(加熱
して揮発成分を除去したポリマ―重量を、揮発成分を除
去する前の重合溶液そのままのポリマ―重量で割つた値
で定義される割合)が90重量%以上であることを確認
したのち、重合系に、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチルアクリレ―ト475g(2.61ミリモル)をラ
バ―セプタムから添加し、これをさらに20時間加熱し
た。得られた重合物を酢酸エチルに20重量%程度に希
釈して、触媒をろ去し、酢酸エチルを除去した。残さに
冷アセトニトリルを加え、ポリマ―油状物をよく洗浄し
たのち、沈殿したポリマ―油状物を減圧加熱(60℃)
して、アクリル系共重合体 (1)を製造した。
【0053】製造例2〜13 アクリル酸ブチル568ミリモルに対し、重合開始剤の
種類と量、分子内にエポキシ基または水酸基を有する単
量体の種類と量を、表1のように変更した以外は、製造
例1と同様の手法により、アクリル系共重合体 (2)〜(1
3)を製造した。各重合に際して、臭化銅の使用量は重合
開始剤と同モル量とし、2,2′−ビピリジンはその3
倍モル量使用した。
【0054】なお、表1において、「3,4−ECHM
A」は3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ
―ト、「3,4−ECHMMA」は3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチルメタクリレ―ト、「6−HHA」は
6−ヒドロキシヘキシルアクリレ―ト、「2−HHA」
は2−ヒドロキシエチルアクリレ―トである。また、表
1に記載される( )内の数値は、各原料成分のモル数
(ミリモル)を示したものである。さらに、表1には、
製造例1の使用原料などについても、参考のために、併
記した。
【0055】
【0056】製造例14 メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプ
タムを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチル7
2.8g(568ミリモル)を入れ、これに2,2′−
ビピリジン1.64g(10.5ミリモル)を加えて、
系内を窒素置換した。これに窒素気流下、臭化銅500
mg(3.48ミリモル)を加え、反応系を100℃に
加熱し、重合開始剤としてのEBMPを627mg
(1.74ミリモル)加えて重合を開始し、溶剤を加え
ずに窒素気流下で、100℃で12時間重合した。重合
率(加熱して揮発成分を除去したポリマ―重量を、揮発
成分を除去する前の重合溶液そのままのポリマ―重量で
割つた値で定義される割合)が90重量%以上であるこ
とを確認したのち、重合系に、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチルアクリレ―ト950mg(5.22ミリ
モル)をラバ―セプタムから添加し、これをさらに20
時間加熱した。得られた重合物を酢酸エチルに20重量
%程度に希釈して、触媒をろ去し、酢酸エチルを除去し
た。残さに冷アセトニトリルを加え、ポリマ―油状物を
よく洗浄したのち、沈殿したポリマ―油状物を減圧加熱
(60℃)して、アクリル系共重合体(14)を製造した。
【0057】製造例15 3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ―トに
代えて、6−ヒドロキシヘキシルアクリレ―ト900m
g(5.23ミリモル)を使用した以外は、製造例14
と同様にして、アクリル系共重合体(15)を製造した。
【0058】上記の製造例1〜15で得たアクリル系共
重合体 (1)〜(15)について、数平均分子量〔Mn〕、重
量平均分子量〔Mw〕およびポリマ―分散度〔Mw/M
n〕を測定した。結果は、表2に示されるとおりであつ
た。なお、分子量の測定は、本文中に記載したGPC法
により、行つたものである。
【0059】
【0060】比較製造例1 メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプ
タムを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチル18
2g(1,420ミリモル)、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチルアクリレ―ト1.19g(6.56ミリ
モル)、ドデカンチオ―ル0.3g(1.48ミリモ
ル)および酢酸エチル400mlを入れ、これにアゾイ
ソブチロニトリル0.5gを加え、反応系を60℃で5
時間加熱して重合した。重合後、酢酸エチルを留去し、
減圧加熱(60℃)して、ランダム共重合体である油状
のアクリル系共重合体(16)を得た。この共重合体(16)
は、数平均分子量〔Mn〕が59.8×1,000、重
量平均分子量〔Mw〕が124.2×1,000で、ポ
リマ―分散度〔Mw/Mn〕が2.08であつた。
【0061】比較製造例2 メカニカルスタ―ラ、窒素導入口、冷却管、ラバ―セプ
タムを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチル18
2g(1,420ミリモル)、6−ヒドロキシヘキシル
アクリレ―ト1.13g(6.56ミリモル)、ドデカ
ンチオ―ル0.3g(1.48ミリモル)および酢酸エ
チル400mlを入れ、これにアゾイソブチロニトリル
0.5gを加え、反応系を60℃で5時間加熱して重合
した。重合後、酢酸エチルを留去し、減圧加熱(60
℃)して、ランダム共重合体である油状のアクリル系共
重合体(17)を得た。このアクリル系共重合体(17)は、数
平均分子量〔Mn〕が62.2×1,000、重量平均
分子量〔Mw〕が141.8×1,000で、ポリマ―
分散度〔Mw/Mn〕が2.28であつた。
【0062】実施例1 アクリル系共重合体 (1)4gを酢酸エチル4mlで希釈
し、これに東芝シリコ―ン(株)製の「UV−9380
C」〔ヨ―ドニウム塩系硬化触媒:ビス(ドデシルフエ
ニル)ヨ―ドニウムヘキサフルオロアンチモネ―トを4
5重量%含む化学品〕120mgを加え、均一に混合し
て、エポキシ架橋前の粘着剤組成物溶液を調製した。こ
れを、ギヤツプ100umのアプリケ―タを使用して、
厚さが27μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム
(以下、PETフイルムという)の上に塗工した。12
0℃で5分間加熱乾燥後、高圧水銀灯により紫外線を室
温で1.3J照射して、エポキシ架橋させることによ
り、上記アクリル系共重合体の架橋ポリマ―を含む粘着
剤層を形成し、粘着シ―トを作製した。
【0063】実施例2〜30 アクリル系共重合体の種類(使用量は変更なし)、オニ
ウム塩系硬化触媒(光酸発生剤)の種類と量を、表3お
よび表4のように変更し、また架橋助剤(エポキシ化合
物)を同表記載(種類と量)のように配合し、または配
合しなかつた以外は、実施例1と同様にして、エポキシ
架橋前の29種の粘着剤組成物溶液を調製した。また、
この各組成物溶液を用いて、紫外線照射量を同表記載の
ように設定した以外は、実施例1と同様にして、PET
フイルム上に各アクリル系共重合体の架橋ポリマ―を含
む粘着剤層を形成し、粘着シ―トを作製した。
【0064】なお、表3には、参考のために、実施例1
のアクリル系共重合体の種類、オニウム塩系硬化触媒の
種類と量などについても、併記した。また、表3および
表4において、オニウム塩系硬化触媒である「BBI−
102」はビス(t−ブチルフエニル)ヨ―ドニウムヘ
キサフルオロフオスフエ―ト、「BBI−105」はビ
ス(t−ブチルフエニル)ヨ―ドニウムトリフルオロメ
タンスルフオネ―ト、「TPS−105」はトリフエニ
ルスルフオニウムトリフルオロメタンスルフオネ―ト、
「DPI−105」はビフエニルヨ―ドニウムトリフル
オロメタンスルフオネ―ト、「CD1012」はフエニ
ル(3−ヒドロキシ−ペンタデシルフエニル)ヨ―ドニ
ウムヘキサフルオロアンチモネ―トである。また、架橋
助剤(エポキシ化合物)である「BEP」、「EG
D」、「3EP」および「4EP」は、いずれも、前記
本文中に記載のとおりのものである。
【0065】比較例1,2 表4に示すように、アクリル系共重合体として、ランダ
ム共重合体であるアクリル系共重合体(16),(17)を使用
し(使用量は変更なし)、架橋助剤(エポキシ化合物)
を同表記載(種類と量)のように配合した以外は、実施
例1と同様にして、エポキシ架橋前の2種の粘着剤組成
物溶液を調製した。また、この各組成物溶液を用いて、
実施例1と同様にして、PETフイルム上に各アクリル
系共重合体の架橋ポリマ―を含む粘着剤層を形成し、粘
着シ―トを作製した。
【0066】
【0067】
【0068】上記の実施例1〜30および比較例1,2
で作製した各粘着シ―トについて、下記の方法により、
粘着力および保持力(凝集力)を測定した。これらの結
果は、表5および表6に示されるとおりであつた。
【0069】<粘着力の測定>粘着シ―トを幅20mm、
長さ80mmに切断し、これを幅40mm、長さ100mmの
SUS−304板上に、重さ2Kgのゴムロ―ラを1 往復
させて圧着したのち、室温で30分間放置した。これを
引張り試験機により、25℃で、300mm/分の速度で
引き剥がし、その剥離(180°ピ―ル)に要する力を
求めた。測定は2個のサンプルについて行い、その平均
値を求めた。
【0070】<保持力の測定>粘着シ―トを幅10mm、
長さ20mmの接着面積でベ―クライト板に貼り付け、4
0℃で500gの荷重をかけて、1時間あたりの落下距
離を測定した。一般に、上記の落下距離が小さいほど、
凝集力が高いことが知られている。
【0071】
【0072】
【0073】上記の表5および表6の結果から明らかな
ように、本発明のリビングラジカル重合により得られた
アクリル系共重合体をエポキシ架橋してなる架橋ポリマ
―を主剤成分とした実施例1〜30の粘着シ―トは、い
ずれも、粘着力および凝集力の大きい、すぐれた粘着特
性を示すものであることがわかる。これに対して、通常
のランダム共重合体であるアクリル系共重合体をエポキ
シ架橋してなる架橋ポリマ―を主剤成分としたた比較例
1,2の粘着シ―トは、上記粘着特性に劣り、とくに粘
着力が明らかに小さくなつていることがわかる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明では、アクリル系
単量体と分子内にエポキシ基または水酸基を有する単量
体とを含む単量体混合物を、無溶剤または少量の溶剤を
用いてリビングラジカル重合させることにより、塗工可
能な粘度を示す分子内にエポキシ基または水酸基を有す
るアクリル系共重合体を合成し、これを上記エポキシ基
またはこれに配合されるエポキシ化合物のエポキシ基を
利用してエポキシ架橋させるようにしたことにより、環
境衛生、安全性および経済性の問題がなく、かつ低粘度
でかつポツトライフの問題がないため、塗工作業性など
にすぐれるとともに、アクリル系本来の良好な粘着特性
を発揮する、とくに粘着力および凝集力にすぐれる粘着
剤組成物とその製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上藤 史子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 土井 知子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J040 DF041 DF051 EC032 EC201 EC262 FA042 GA05 GA11 HB06 HB31 HB44 HC14 HD18 HD43 JB09 KA12 KA14 KA16 LA01 LA06 QA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1);−〔CH2 −C(R1 )CO
    OR2 〕−(式中、R1 は水素またはメチル基、R2
    炭素数2〜14のアルキル基である)で表される構造単
    位を有するアクリル系共重合体をエポキシ架橋してなる
    架橋ポリマ―を含有することを特徴とする粘着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 アクリル系共重合体の1分子中に少なく
    とも2個のエポキシ基が含まれている請求項1に記載の
    粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ基がアクリル系共重合体の分子
    鎖末端または末端近傍部に含まれている請求項2に記載
    の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル系共重合体の1分子中に少なく
    とも1個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基が含ま
    れている請求項1に記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ基がアクリル系共重合体の分子
    鎖の一方の末端または末端近傍部に含まれ、水酸基が上
    記分子鎖の他方の末端または末端近傍部に含まれている
    請求項4に記載の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 アクリル系共重合体の1分子中に少なく
    とも2個の水酸基が含まれ、この共重合体をこれに分子
    内に少なくとも2個のエポキシ基を含むエポキシ化合物
    を配合してエポキシ架橋してなる請求項1に記載の粘着
    剤組成物。
  7. 【請求項7】 水酸基がアクリル系共重合体の分子鎖末
    端または末端近傍部に含まれている請求項6に記載の粘
    着剤組成物。
  8. 【請求項8】 式(1A);CH2 =C(R1 )COOR
    2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2
    〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量
    体と、分子内にエポキシ基を有する単量体および/また
    は分子内に水酸基を有する単量体とを含む単量体混合物
    を、遷移金属とその配位子の存在下、重合開始剤を用い
    て、リビングラジカル重合することにより、アクリル系
    共重合体を生成し、この共重合体をこれに含まれるエポ
    キシ基および/またはこれに配合されるエポキシ化合物
    のエポキシ基を利用してエポキシ架橋することにより、
    架橋ポリマ―を生成することを特徴とする粘着剤組成物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 遷移金属がCu、Ru、Fe、Rh、V
    またはNiであり、その配位子がビピリジン誘導体、メ
    ルカプタン誘導体またはトリフルオレ―ト誘導体である
    請求項8に記載の粘着剤組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 遷移金属と配位子の組み合わせがCu
    +1−ビピリジン錯体である請求項9に記載の粘着剤組成
    物の製造方法。
  11. 【請求項11】 重合開始剤がα−位にハロゲンを持つ
    エステル系またはスチレン系誘導体である請求項8に記
    載の粘着剤組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 重合開始剤として、分子内にエポキシ
    基を有する重合開始剤または分子内に水酸基を有する重
    合開始剤のいずれかを使用する請求項8に記載の粘着剤
    組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 アクリル系共重合体をエポキシ架橋す
    る際にオニウム塩系硬化触媒を配合する請求項8に記載
    の粘着剤組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 エポキシ架橋を紫外線を照射して行う
    請求項13に記載の粘着剤組成物の製造方法。
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