JP2007276966A - 紙送り装置及びこれを用いた原稿給送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートを支持する載置ガイドと、上記載置ガイド上のシートを下流側に給送する繰出ローラ手段と、上記繰出ローラ手段を上記載置ガイド上のシートと係合する作動位置と該シートから離間した退避位置との間で揺動自在に支持する昇降アーム部材と、上記繰出ローラ手段を回転駆動する駆動手段と、を備える。そして上記駆動手段に連結された駆動歯車を有する駆動回転軸と、上記駆動回転軸と距離を隔てて配置され中間歯車を有する中間回転軸とを設ける。上記駆動回転軸に上記駆動歯車の外周を転動するように第1第2の伝動歯車を揺動自在に取り付ける。上記中間回転軸には上記昇降アーム部材を、摩擦伝動手段を介して揺動自在に軸承すると共に、上記繰出ローラ手段は上記中間歯車から伝動手段で駆動伝達する。
【選択図】図3
Description
「装置初期状態」
図5(a)に示す装置の初期状態(非通電時)には、ピックアップローラ11は退避位置に、回動アーム部材20は第2伝動歯車21bが中間歯車16と噛合した位置に保持されている。この駆動系の負荷でピックアップローラ11は退避位置に保持されている。このピックアップローラ11が退避位置の状態で給紙スタッカ10上に原稿シートをセットすることが出来る。
図5(b)のように原稿シートがセットされ、給紙スタート信号で給紙モータM1を起動して駆動回転軸18を時計方向に回転する。この回転でバネクラッチ18aを介して駆動歯車19が回転する。駆動歯車19の回転に伴って回動アーム部材20が図5(a)の位置から同図(b)の状態に時計方向に回動する。すると中間歯車16に噛合していた第2伝動歯車21bが外れ、第1伝動歯車21aが噛合する。この連結で中間歯車16が時計方向に回転する。すると中間回転軸15が時計方向に回転し、昇降アーム部材14はバネクラッチ15aから摩擦回転力を受け時計方向に揺動する。この昇降アーム部材14の揺動でピックアップローラ11は退避位置から原稿シートに当接した作動位置に移動する。この作動位置ではバネクラッチ15aは昇降アーム部材14との間で滑るように緩み側に設定されている。これにより所定の押圧力でピックアップローラ11が原稿シートと接してこれを下流側に給送する。
前記給紙モータM1の時計方向回転で、ピックアップローラ11が給紙スタッカ10上の原稿シートを給送すると、給紙ローラ12で1枚ずつに分離されレジストローラ13に到達する。このときレジストローラ13は停止状態で原稿シートは先端が突き当てられてスキュー補正される。このスキュー補正の後、給紙モータM1を停止する。この給紙モータM1停止後に搬送モータM2を正転方向に駆動する。すると制御軸48が回転しバネクラッチ48aを介して第1レバー27aを時計方向に回動する。この第1レバー27aの回動で第2レバー27bが付勢スプリング49aに抗して反時計方向に図5(b)の状態からストッパ49c位置まで回動させ図6(a)の状態となる。搬送モータM2が正転中は、このストッパ49cに当てた位置でバネクラッチ15a部が設定トルクで滑り、第2レバー27bがストッパ位置に押圧保持される。
スキュー補正完了し、第2レバー27bがストッパ49c位置に押圧保持された後、給紙モータM1を逆転する。するレジストローラ13が回転し原稿シートを読取プラテン(第2プラテン)30に向けて給送する。これと同時に給紙モータM1の逆転で駆動回転軸18が反時計方向に回転し、駆動歯車19及び回動アーム部材20は図6(a)の状態から同(b)の状態に反時計方向に回動する。この回動アーム部材20の回動で第1伝動歯車21aの歯車連結が外れ第2伝動歯車21bと中間歯車16が連結するように動くが、ストッパ位置に押圧保持された第2レバー27bに第1伝動歯車21aが運動規制されて回動アーム部材20の回動が阻止され、図6(b)のように中間歯車16との連結が外れたままの状態となる。このときピックアップローラ11は駆動されることなく原稿シート上に静止した状態でレジストローラ13によって原稿シートは給送され搬入ローラ41に受け継がれて原稿読み取りが行われる。このため給紙時のピックアップローラ11の揺動動作による衝撃も無く、良好な原稿読み取りが可能となる。
給紙スタッカ10上にセットされた原稿シートが全て給紙され、原稿読取が完了した時点で、搬送モータM2を停止する。この後、この搬送モータM2を逆転し回動アーム部材20が図6(b)の位置から反時計方向に回動してストッパ49bで規制された初期位置に戻す。第2レバー27bも回動アーム部材20の回動で付勢スプリング49aにより、同様に回動アーム部材20の回動に追随して初期位置に戻る。続いて図7(b)のように第2レバー27bが初期位置に戻った時点で、給紙モータM1を逆転し、駆動歯車19の回転に連れて回動アーム部材20も図7(a)の位置から図7(b)の位置に反時計方向に回動する。この回動アーム部材20の回動で第2伝動歯車21bと中間歯車16が連結して中間歯車16が駆動され、バネクラッチ15aがロック状態となり、ピックアップローラ11がスタッカ面から揺動上昇して初期の退避位置に戻り給紙動作が完了する。
図9のフローチャートに基づいて説明すると、まず装置起動時には前記ピックアップローラ11は給紙スタッカ10の上方の退避位置に位置している。そこで原稿シートがセットされ、給紙スタートする(ST100)。まず給紙モータM1を正転(ST101)すると、駆動回転軸18が回転し、その回転はバネクラッチ18aを介して駆動歯車19と回動アーム部材20に伝達される。そこで回動アーム部材20は図5(a)の状態から同図(b)の状態に時計方向に回動する。この回動で第1伝動歯車21aが中間歯車16と歯合し、駆動回転軸18の回転が中間回転軸15に伝達される。この中間回転軸15の回転は一方向回転クラッチ12aを介して給紙ローラ12に伝えられ、これを時計方向に回転する。これと同時に伝動ベルト17を介してピックアップローラ11を時計方向に回転する。
図10に示す原稿の表裏を読み取る両面動作フローにおいては、給紙スタッカ10に原稿をセットし給紙スタートして最初のシートの表面を読取って排出するまでは、片面動作フローと同じ内容である。両面動作ではシートの裏面を読み取るため表面を読取った後にシート後端から、スイッチバックさせレジストローラ13を経て読取プラテン30へ搬送する。また排紙スタッカ31上でページ順を揃えるために裏面読取り後、再度シート後端からスイッチバックさせレジストローラ13を経て読取り動作をせずに排紙スタッカ31に排出する。以下、最初1枚目のシートの表面読取り完了以降を詳細説明する。
B スキャナ装置
10 給紙スタッカ
11 ピックアップローラ(繰出ローラ手段)
12 給紙ローラ(給紙回転手段)
13 レジストローラ
14 昇降アーム部材
15 中間回転軸
16 中間歯車
15a バネクラッチ(摩擦伝動手段)
18 駆動回転軸
19 駆動歯車
20 回動アーム部材
21a 第1伝動歯車
21b 第2伝動歯車
27 規制手段
27a 第1レバー
27b 第2レバー
30 読取プラテン
48 制御軸
Claims (10)
- シートを支持する載置ガイドと、
上記載置ガイド上のシートを下流側に給送する繰出ローラ手段と、
上記繰出ローラ手段を上記載置ガイド上のシートと係合する作動位置と該シートから離間した退避位置との間で揺動自在に支持する昇降アーム部材と、
上記繰出ローラ手段を回転駆動する駆動手段と、を備えた紙送り装置であって、
上記駆動手段に連結された駆動歯車を有する駆動回転軸と、
上記駆動回転軸と距離を隔てて配置され中間歯車を有する中間回転軸と、
上記駆動回転軸に上記駆動歯車の外周を転動するように揺動自在に取り付けられた第1第2の伝動歯車と、を備え、
上記昇降アーム部材を上記中間回転軸に摩擦伝動手段を介して揺動自在に軸承すると共に、
上記繰出ローラ手段は上記中間歯車から伝動手段で駆動伝達され、
上記駆動回転軸の一方向回転で上記第1の伝動歯車が上記中間歯車と歯合して上記昇降アーム部材を所定方向に揺動回転し、上記駆動回転軸の逆方向回転で上記第2の伝動歯車が上記中間歯車と歯合して上記昇降アーム部材を反対方向に揺動回転させることを特徴とする紙送り装置。 - 前記駆動回転軸には、該駆動回転軸を中心に揺動自在の回動アーム部材と、この回動アーム部材を制御するシフト手段とが備えられ、
前記第1第2の伝動歯車は、この回動アーム部材に軸承され、
前記第1第2の伝動歯車は上記シフト手段で前記中間歯車と選択的に歯合することを特徴とする請求項1に記載の紙送り装置。 - 前記シフト手段は、前記駆動回転軸と前記回動アーム部材との間に配置され、駆動回転軸の回転を回動アーム部材に伝達するバネクラッチその他の摩擦伝動手段で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の紙送り装置。
- 前記シフト手段は、更に前記第1第2の伝動歯車を前記中間歯車と噛合しない非伝動状態に前記回動アーム部材を運動規制する規制手段を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の紙送り装置。
- 前記載置ガイドはシートを積層収納する給紙スタッカで構成され、
前記繰出ローラ手段は上記給紙スタッカ上の作動位置と退避位置との間で揺動自在に前記昇降アーム部材に支持され、
前記中間回転軸には上記給紙スタッカからのシートを1枚ずつ分離給送する給紙ローラが一方向回転クラッチを介して連結され、
前記駆動回転軸には上記給紙ローラからのシートを下流側に搬出するレジストローラが一方向回転クラッチを介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の紙送り装置。 - 原稿シートを載置する給紙スタッカと、
上記給紙スタッカから原稿シートを順次繰り出す繰出ローラ手段と、
上記繰出ローラ手段を上記給紙スタッカ上の原稿シートと係合する作動位置と該原稿シートから離間した退避位置との間で揺動自在に支持する昇降アーム部材と、
上記繰出ローラからの原稿シートを1枚ずつ分離給送する給紙ローラと、
上記給紙ローラからの原稿シートを引き継ぎ搬送するレジストローラと、
上記レジストローラの下流側に配置された読取プラテンと、
上記レジストローラと上記読取プラテンとの間に配置され、該読取プラテンに原稿シートを給送する読取ローラと、を備えた原稿給送装置において、
駆動手段を有する駆動回転軸と、
上記駆動回転軸に取り付けられた駆動歯車と、
上記駆動回転軸と距離を隔てて配置され中間歯車を有する中間回転軸と、
上記駆動回転軸に上記駆動歯車の外周を転動するように揺動自在に取り付けられた第1第2の伝動歯車と、を備え、
上記昇降アーム部材を上記中間回転軸に摩擦伝動手段を介して揺動自在に軸承すると共に、
上記繰出ローラ手段は上記中間歯車から伝動手段で駆動伝達され、
上記駆動回転軸の一方向回転で上記第1の伝動歯車が上記中間歯車と歯合して上記昇降アーム部材を所定方向に揺動回転し、上記駆動回転軸の逆方向回転で上記第2の伝動歯車が上記中間歯車と歯合して上記昇降アーム部材を反対方向に揺動回転させることを特徴とする原稿給送装置。 - 前記給紙ローラは前記中間回転軸に一方向回転クラッチを介して連結され、
前記駆動回転軸に連結された前記駆動手段は正逆転可能な駆動モータで構成され、
前記レジストローラは上記駆動モータに一方向回転クラッチを介して連結され、
上記駆動モータの回転で上記給紙ローラと上記レジストローラは相反的に駆動伝達されることを特徴とする請求項6に記載の原稿給送装置。 - 前記駆動回転軸には、前記第1第2の伝動歯車を備えた回動アーム部材が摩擦伝動手段を介して揺動自在に連結され、
上記回動アーム部材は前記第1第2の伝動歯車を前記中間歯車と噛合しない非伝動状態に運動規制する規制手段を備え、
この規制手段は前記読取ローラを駆動する駆動モータに連結されていることを特徴とする請求項7に記載の原稿給送装置。 - シートを載置する給紙スタッカと、
上記給紙スタッカの上方に配置された繰出ローラ手段と、
この繰出ローラ手段からのシートを1枚ずつ分離給送する給紙回転手段と、
上記給紙回転手段の下流側に配置され、シート先端をレジスト修正するレジストローラと、
上記繰出ローラ手段を、上記給紙スタッカ上のシートと係合する作動位置と上方に離間した退避位置との間で揺動自在に支持する昇降アーム部材と、
上記レジストローラからのシートを所定の読取位置に搬送する搬入ローラと、
上記読取位置からシートを搬出する搬出ローラと、
上記繰出ローラ手段と上記給紙回転手段と上記レジストローラを駆動回転する第1の駆動モータと、
上記搬入ローラと上記搬出ローラとを駆動回転する第2の駆動モータとを備え、
上記昇降アーム部材は、その基端部を回転支軸に一方向摩擦伝動手段を介して連結支持され、
上記第1の駆動モータに連結された上記回転支軸に正逆方向の回転を伝達する第1第2の伝動歯車と、この第1第2の伝動歯車を上記回転支軸に設けられた受動歯車に選択的に歯合して駆動伝達するシフト手段を有し、
このシフト手段は上記第2の駆動モータの回転によって上記駆動伝達を切換えるように構成され、
上記繰出ローラ手段は上記回転支軸から伝動手段で駆動連結されていることを特徴とする原稿給送装置。 - 前記摩擦伝動手段はバネクラッチで構成され、
前記第1第2の伝動歯車は、前記第1の駆動モータに連結された駆動歯車の外周に転動するように回動アーム部材に支持され、
前記シフト手段はこの回動アーム部材を上記第1の駆動モータの回転方向で上記第1第2の伝動歯車を前記受動歯車に選択的に歯合するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の原稿給送装置。
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