JP2007275878A - 排ガス浄化用触媒、その製造方法、およびかかる触媒を用いた排ガスの浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒、その製造方法、およびかかる触媒を用いた排ガスの浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた着火性能とNOx性能を有する排気ガス浄化用触媒を提供する。
【解決手段】耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持してなる触媒活性成分(I)と、耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持してなる触媒活性成分(II)と、を含む排ガス浄化用触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、排ガス浄化用触媒、その製造方法、及びかかる触媒を用いた排ガスの浄化方法に関するものである。より詳しくは、本発明は、着火性能及び排ガス浄化性能、特にNOx浄化性能に優れた排ガス浄化用触媒、その製造方法、及びかかる触媒を用いた排ガスの浄化方法に関するものである。
従来、エンジン排気ガスの雰囲気変動に対応させるために、パラジウム、ロジウム及び白金を組み合わせた三元触媒がCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)及びNOx(窒素酸化物)を効率よく浄化するのに用いられている。
また、三元触媒に対し、アルカリ土類金属を添加すると、パラジウムの触媒作用を高めることが知られている。このため、例えば、特許文献1には、ハニカム状モノリス担体上に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)から成る群より選ばれた1種以上の貴金属が担持された耐火性無機物からなる第1触媒層を設け、さらに第1触媒層の上に銅(Cu)成分が担持された多孔質結晶性アルミノケイ酸塩を主成分とする無機物からなる第2触媒層を設けて形成される触媒体において、第1触媒層にバリウム(Ba)成分を含有させることを特徴とする排気ガス浄化用触媒が開示される。また、特許文献2には、(a)パラジウム、アルカリ土類金属酸化物、(b)ランタン及びセリウムを担持したジルコニウム酸化物、並びに(c)耐火性無機酸化物を含有する触媒活性成分を一体構造体に被覆してなることを特徴とする排気ガス浄化用触媒が開示される。特許文献3には、各々、軸方向に貫通する多数の貫通孔を持つ筒状の担体と、該貫通孔を区画する内面に形成された耐火性無機酸化物の担持層と、該担持層に保持された貴金属の触媒成分とを有し、排気ガスの流れに対して上流側に配置された上流側触媒と下流側に配置された下流側触媒とからなる排気ガス浄化用触媒において、前記上流側触媒は、前記貴金属にパラジウム、パラジウムとロジウム、またはパラジウムと白金、から選ばれる1種を含み、前記担持層は少なくともバリウム、およびランタンを含むアルミナで構成され、前記下流側触媒は、前記貴金属として白金、パラジウム、ロジウムの少なくとも1種を含み、前記担持層にはランタンを含むアルミナと、セリウムまたはセリウムとジルコニウムの固溶体、およびセリウムとジルコニウムとイットリウムの固溶体から選ばれる1種とで構成されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒が開示される。
特開平9−57066号公報 特開平10−52640号公報 特開2001−259424号公報
上記したように、アルカリ土類金属はパラジウムにとって有益であるが、特にロジウムにとっては触媒毒になりうる。このため、特許文献1及び3に記載されるように、アルカリ土類金属をロジウムと共存させると、ロジウムによるNOx浄化能が低下したり、酸化性能が低下したりするという問題が生じる。
一方、ロジウムは、非常に高いNOx浄化能を有するが、非常に高価であるため、触媒成分中の使用量が限られることとなる。このため、特許文献2に記載の排気ガス浄化用触媒では、ロジウムを使用していないため、NOx浄化能をさらにより向上させる必要があったり、酸化性能が低下したりするという問題がある。
したがって、ロジウムは、排気ガス浄化用触媒成分としては、不可欠の存在であり、その触媒作用を最大限に利用することが求められる。
したがって、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、高温の排気ガスに曝されることによるなどの熱劣化後に、添加したアルカリ土類金属によって引き起こされるパラジウムとロジウムの触媒作用に関するトレードオフを抑制し、優れた着火性能と排ガス浄化性能、特にNOx浄化性能とを有する排気ガス浄化用触媒を提供することが目的である。
また、本発明の他の目的は、上記したような排気ガス浄化用触媒を効率よく製造できる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、上記排気ガス浄化用触媒を用いた排ガスの浄化方法を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、耐火性無機酸化物にパラジウムとバリウムとを最適比率で担持してなる触媒活性成分と、耐火性無機酸化物に白金および/またはロジウムを担持してなる触媒活性成分とを、別々に調製し、これらを耐火性三次元構造体に担持することによって、アルカリ土類金属のロジウムへの悪影響を抑制・防止することができることを知得した。ゆえに、これらの触媒活性成分を用いて得られた排気ガス浄化用触媒は、ロジウムによる優れたNOx浄化性能を維持しつつ、パラジウムの排ガス浄化性能をアルカリ土類金属により向上させることができるため、有意に優れた排ガス浄化性能、特にNOx浄化性能を発揮できると同時に、優れた着火性能をも有することを知得した。上記知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記目的は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを最適比率で担持してなる触媒活性成分(I)と;耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび/または白金を担持してなる触媒活性成分(II)と、を含む排ガス浄化用触媒によって達成される。
本発明によれば、優れた着火性能と排ガス浄化性能、特にNOx性能とを有する排ガス浄化用触媒を提供できる。また、本発明によれば、従来の装置を用いて排ガス浄化用触媒を製造することができる。さらに、本発明によれば、ライトオフ性能に優れるとともに、リッチ条件においてNOxの浄化性能の改良された排ガスの浄化方法を提供することができる。
本発明の第一は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持してなる触媒活性成分(I)と;耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持してなる触媒活性成分(II)と、を含む排ガス浄化用触媒に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
1.触媒活性成分(I)
触媒活性成分(I)は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウム(Pd)とバリウム(Ba)とを担持してなる。Pdを含む三元触媒(three way catalyst;以下、「TWC」とも称する)において、Baの添加により触媒活性が向上することは、よく知られている。
本発明において、パラジウムの担持量は、特に制限されず、触媒の使用条件、バリウムの量等によって異なる。通常、パラジウムの担持量(すなわち、パラジウム自体の量)は、本発明の排ガス浄化用触媒1リットル当り、好ましくは0.2g〜30g、より好ましくは0.5〜10gである。このような範囲でパラジウムを使用すると、十分な排ガス浄化性能、特にHC浄化性能が達成できる。なお、本発明において、パラジウム、ロジウム及び白金などの貴金属の担持量は、その金属自体の量として記載され、他の金属(例えば、バリウムなど)の担持量は、特記しない限り、金属酸化物に換算した量として記載される。
また、バリウムの担持量もまた、パラジウムの排ガス浄化性能を向上できる量であれば特に制限されず、触媒の使用条件、パラジウムの量等によって異なる。通常、バリウムの担持量は、パラジウムに対するバリウムの比率(バリウム/パラジウムのモル比)が、好ましい順で、0を超えかつ2以下、0を超えかつ1未満、0を超えかつ0.85以下、0を超えかつ0.75以下の範囲となるような量である。なお、上記バリウム/パラジウムのモル比は、各金属自体のモル比で表わされる。また、上記バリウム/パラジウムのモル比の下限はすべて0であるが、より好ましくは0.1、特に0.2である。上記したような範囲であれば、バリウムによるPtやRh、特にRhへの触媒毒作用を十分抑制・阻害しつつ、バリウムによるパラジウムの十分な排ガス浄化性能、特にNOx浄化性能およびHC浄化性能の向上を達成できる。
なお、以下に詳述するが、特に水酸化バリウム、炭酸バリウム、酢酸バリウム、硝酸バリウムのようにBaイオンの形で添加する場合、焼成後の触媒層において、スラリー中の酸または焼成温度などに依存して、バリウムは炭酸バリウム、酸化バリウム、硝酸バリウム、酢酸バリウムの形態をとると考えられる。これらの形態のバリウムは、硫酸バリウムのような安定な形態でない以上、不安定であり、触媒調製時にpH値によって溶解しやすいが、Pdに対する助触媒効果を発揮しやすい。このため、Baは硫酸バリウムのような安定した形で添加するよりは、上記したようなBaイオンの形で添加する方がよい。TWCにおいて、触媒性能上、Pdと、Pt、Pt/RhまたはRhとを組み合わせることは普通である。しかし、上述したように、Pdに有効なバリウムは、PtやRh、特にRhにとっては触媒毒となりうる。したがって、イオン形態のバリウムを多量に用いると、総合的な触媒性能を損なう虞があり、触媒としての総合的な性能の向上のためには、バリウムの担持量(使用量)の見極めが必要となる。
本発明において、バリウムおよびパラジウムは、その形状や大きさなど特に制限されない。バリウムおよびパラジウムは、例えば、粒状、微粒子状、粉末状、円筒状、円錐状、角柱状、立方体状、角錐状、不定形などの形状をとることができる。好ましくは、バリウムおよびパラジウムは、粒状、微粒子状、粉末状である。パラジウムやバリウムが粒状、微粒子状、粉末状である際のパラジウムやバリウムの平均粒径は、特に制限されないが、例えば、パラジウムの平均粒径は、2〜20nm、より好ましくは4〜6nmの範囲であることが好ましい。このような範囲であれば、十分量のパラジウムが耐火性無機酸化物(A)に担持されうる。なお、本発明では、バリウムおよびパラジウムの形状および平均粒径は、それぞれ、同じであってもあるいは異なるものであってもよい。また、本発明におけるパラジウムの「平均粒径」は、X線回折における触媒成分の回折ピークの半値幅より求められる結晶子径あるいは透過型電子顕微鏡像より調べられる触媒成分の粒子径の平均値により測定することができる。
パラジウム及びバリウムを担持する耐火性無機酸化物(A)は、通常、排ガス処理に用いられる耐火性無機酸化物を用いることができ、特に制限されない。例えば、当該耐火性無機酸化物(A)としては、活性アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、セリアなどの高表面積を有するもの、またはこれらの複合酸化物などを挙げることができる。これらのうち、活性アルミナ、ジルコニア、セリアが好ましく、特に活性アルミナが好ましい。また、耐火性無機酸化物(A)は、単独で使用されても、あるいは2以上を混合して用いてもよい。
耐火性無機酸化物(A)は、その形状や比表面積など特に制限されないが、Pd及びBaを高分散担持させることが好ましい。耐火性無機酸化物(A)は、例えば、粒状、微粒子状、粉末状、円筒状、円錐状、角柱状、立方体状、角錐状、不定形などの形状をとることができる。好ましくは、耐火性無機酸化物(A)は、粒状、微粒子状、粉末状である。耐火性無機酸化物(A)が粒状、微粒子状、粉末状である際の耐火性無機酸化物(A)の平均粒径は、特に制限されないが、例えば、1〜20μm、より好ましくは1〜10μm、最も好ましくは3〜6μmの範囲であることが好ましい。このような範囲であれば、十分量のPd及びBaを容易に担持することができる。なお、本発明における耐火性無機酸化物(A)の「平均粒径」は、分級などの公知の方法によって測定される耐火性無機酸化物(A)の粒子径の平均値により測定することができる。
また、耐火性無機酸化物(A)のBET比表面積は、PdやBaを高分散担持させるのに十分な比表面積であればよいが、好ましくは50〜300m/g、より好ましくは100〜250m/gとするのがよい。前記比表面積が上記範囲であれば、十分量のPdやBaが耐火性無機酸化物(A)に担持できる。
触媒活性成分(I)は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持することにより得られる。Pd及びBaの耐火性無機酸化物(A)への担持方法は、特に制限されず、触媒調製の常法に従い、公知の担持方法が同様にしてまたは適宜修飾して使用できる。以下、本発明によるPd及びBaの耐火性無機酸化物(A)への好ましい担持方法を記載するが、本発明は下記方法に限定されるものではない。
例えば、耐火性無機酸化物(A)を、適当なパラジウム源、バリウム源を水溶液または水性スラリーとしたものに浸漬し、乾燥、焼成することで得ることができる。この際、パラジウム源およびバリウム源は、別々の水溶液または水性スラリーとして調製されてもあるいは同一の水溶液または水性スラリーとして調製されてもいずれでもよい。
上記方法において、出発原料としてのパラジウム(Pd)源は、特に制限されることなく、排ガスの浄化の分野で用いられている原料を用いることができる。具体的には、パラジウム;塩化パラジウム等のハロゲン化物;パラジウムの、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、アミン塩、炭酸塩、重炭酸塩、亜硝酸塩、シュウ酸塩等の、無機塩類;蟻酸塩などのカルボン酸塩;および水酸化物、アルコキサイド、酸化物などが挙げられる。好ましくは硝酸塩、アンモニウム塩、アミン塩、炭酸塩が挙げられ、硝酸塩(硝酸パラジウム)がより好ましい。なお、本発明では、上記パラジウム源は、単独であってもあるいは2種以上の混合物であってもよい。
また、Pdの耐火性無機酸化物(A)への担持量は、上記したような触媒1リットル当たりの量となるような量であることが好ましいが、耐火性無機酸化物(A)の重量に対して、好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは0.3〜25重量%である。
また、出発原料としてのバリウム(Ba)源もまた、特に制限されることなく、排ガスの浄化の分野で用いられている原料を用いることができる。具体的には、バリウム;酸化バリウム、過酸化バリウム、チタン酸バリウム、クロム酸バリウム等の酸化物;塩化バリウム等のハロゲン化物;硫酸バリウム、水酸化バリウム、炭酸バリウム、酢酸バリウム、硝酸バリウム等のバリウム塩などが挙げられる。これらのうち、バリウムは、硫酸バリウムのような安定した形で添加するよりも、水溶液中でBaイオンの形で存在するものが好ましく、このため、水溶性バリウム、例えば、水酸化バリウム、炭酸バリウム、酢酸バリウム、蓚酸バリウム、硝酸バリウムが触媒活性成分(I)の調製に好ましく使用され、より好ましくは水酸化バリウム、炭酸バリウム、酢酸バリウム、蓚酸バリウム、硝酸バリウムが使用され、触媒活性の点から、最も好ましくは水酸化バリウム、酢酸バリウム、蓚酸バリウムが使用される。なお、本発明では、上記バリウム源は、単独であってもあるいは2種以上の混合物であってもよい。
また、Baの耐火性無機酸化物(A)への担持量は、上記したようなパラジウム(Pd)に対して特定のモル比で存在するような量であることが好ましいが、耐火性無機酸化物(A)の重量に対して、好ましくは0.05〜30重量%、より好ましくは0.1〜25重量%である。
このようにして調製されたパラジウム源及びバリウム源を含む水溶液または水性スラリー中に、耐火性無機酸化物(A)を浸漬する。この際、浸漬条件は、パラジウム源及びバリウム源が耐火性無機酸化物(A)と十分均一に混合されて、次の乾燥・焼成工程でこれらのPd及びBaが十分耐火性無機酸化物(A)に担持される条件であれば特に制限されない。例えば、耐火性無機酸化物(A)を、パラジウム源及びバリウム源を含む水溶液または水性スラリー中に浸漬し、100〜150℃で乾燥する。この際、Pd及びBaが均等に耐火性無機酸化物(A)に含浸/担持できるように、例えば、10分間おきに水溶液または水性スラリーを攪拌することが好ましい。次に、このようにして水分を除去した乾燥粉体をそのまま一昼夜乾燥した後、350〜600℃で1〜2時間、焼成することにより、触媒活性成分(I)が調製されうる。
2.触媒活性成分(II)
触媒活性成分(II)は、耐火性無機酸化物(B)にロジウム(Rh)および白金(Pt)の少なくとも一方を担持してなる。この際、触媒活性成分(II)は、少なくともロジウム(Rh)が耐火性無機酸化物(B)に担持してなることが好ましい。
本発明において、ロジウムを使用する際の、ロジウムの担持量は、特に制限されず、触媒の使用条件、白金が併用される場合には白金の量等によって異なる。通常、ロジウムの担持量は、本発明の排ガス浄化用触媒1リットル当り、好ましくは0.01〜5g、より好ましくは0.1〜1gである。このような範囲でロジウムを使用すると、十分な排ガス浄化性能、特にNOx浄化能が達成できる。
白金を使用する際の、白金の担持量は、特に制限されず、触媒の使用条件、ロジウムが併用される場合にはロジウムの量等によって異なる。通常、白金の担持量は、本発明の排ガス浄化用触媒1リットル当り、好ましくは0.01〜10g、より好ましくは0.02〜2gである。このような範囲で白金を使用すると、十分な排ガス浄化性能が達成できる。
また、ロジウム及び白金を組合わせて使用する際の、ロジウム及び白金の混合比率は、特に制限されず、触媒の使用条件や所望の排ガス浄化性能等によって異なる。好ましくは、ロジウムに対する白金の割合(Pt/Rhの質量比)が、5以下、より好ましくは3以下、最も好ましくは1以下である。ここで、Pt/Rhが5を超える場合には、ロジウムによる触媒機能が十分発揮できない可能性がある。なお、ロジウムに対する白金の割合(Pt/Rhの質量比)の下限は特に制限されないが、白金による触媒性能を考慮すると、通常、1/5以上、より好ましくは1/3以上である。
本発明において、白金およびロジウムは、その形状や大きさなど特に制限されない。白金およびロジウムは、例えば、粒状、微粒子状、粉末状、円筒状、円錐状、角柱状、立方体状、角錐状、不定形などの形状をとることができる。好ましくは、白金およびロジウムは、粒状、微粒子状、粉末状である。白金およびロジウムが粒状、微粒子状、粉末状である際の、白金およびロジウムの平均粒径は、特に制限されないが、十分量の白金およびロジウムが耐火性無機酸化物(B)に担持されうる量であることが好ましい。なお、本発明では、白金およびロジウムの形状および平均粒径は、それぞれ、同じであってもあるいは異なるものであってもよい。
白金およびロジウムを担持する耐火性無機酸化物(B)は、通常、排ガス処理に用いられる耐火性無機酸化物を用いることができ、特に制限されない。例えば、当該耐火性無機酸化物(B)としては、活性アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、セリアなどの高表面積を有するもの、またはこれらの複合酸化物などを挙げることができる。これらのうち、活性アルミナ、ジルコニア、セリアが好ましく、特にジルコニアが好ましい。なお、耐火性無機酸化物(B)は、単独で使用されても、あるいは2以上を混合して用いてもよい。また、耐火性無機酸化物(B)は、耐火性無機酸化物(A)と同じものであってもあるいは異なるものであってもよい。
耐火性無機酸化物(B)は、その形状や比表面積など特に制限されないが、Pt及びRhを高分散担持させることが好ましい。耐火性無機酸化物(B)は、例えば、粒状、微粒子状、粉末状、円筒状、円錐状、角柱状、立方体状、角錐状、不定形などの形状をとることができる。好ましくは、耐火性無機酸化物(B)は、粒状、微粒子状、粉末状である。耐火性無機酸化物(B)が粒状、微粒子状、粉末状である際の耐火性無機酸化物(B)の平均粒径は、特に制限されないが、例えば、1〜20μm、より好ましくは1〜10μm、最も好ましくは3〜6μmの範囲であることが好ましい。このような範囲であれば、十分量のPt及びRhを容易に担持することができる。なお、本発明における耐火性無機酸化物(B)の「平均粒径」は、分級などの公知の方法によって測定される耐火性無機酸化物(B)の粒子径の平均値により測定することができる。
また、耐火性無機酸化物(B)のBET比表面積は、Ptおよび/またはRhを高分散担持させるのに十分な比表面積であればよいが、好ましくは50〜300m/g、より好ましくは100〜250m/gとするのがよい。前記比表面積が上記範囲であれば、十分量のPtおよび/またはRhが耐火性無機酸化物(B)に担持できる。
触媒活性成分(II)は、耐火性無機酸化物(B)に白金および/またはロジウムを担持することにより得られる。Ptおよび/またはRhの耐火性無機酸化物(B)への担持方法は、特に制限されず、触媒調製の常法に従い、公知の担持方法が同様にしてまたは適宜修飾して使用できる。以下、本発明によるPt及びRhの耐火性無機酸化物(B)への好ましい担持方法を記載するが、本発明は下記方法に限定されるものではない。
例えば、上記触媒活性成分(I)の調製方法と同様の方法が使用できる。すなわち、耐火性無機酸化物(B)を、適当な白金源、ロジウム源を水溶液または水性スラリーとしたものに浸漬し、乾燥、焼成することで得ることができる。この際、白金源およびロジウム源は、別々の水溶液または水性スラリーとして調製されてもあるいは同一の水溶液または水性スラリーとして調製されてもいずれでもよい。
上記方法において、出発原料としての白金源は、特に制限されることなく、排ガスの浄化の分野で用いられている原料を用いることができる。具体的には、白金;臭化白金、塩化白金等のハロゲン化物;白金の、硝酸塩、ジニトロジアンミン塩、硫酸塩、アンモニウム塩、アミン塩、炭酸塩、重炭酸塩、亜硝酸塩、シュウ酸塩等の、無機塩類;蟻酸塩などのカルボン酸塩;および水酸化物、アルコキサイド、酸化物などが挙げられる。好ましくは、硝酸塩、ジニトロジアンミン塩が挙げられ、ジニトロジアンミン塩(ジニトロジアンミン白金)がより好ましい。なお、本発明では、上記白金源は、単独であってもあるいは2種以上の混合物であってもよい。
また、Ptの耐火性無機酸化物(B)への担持量は、上記したような触媒1リットル当たりの量となるような量であることが好ましいが、耐火性無機酸化物(B)の重量に対して、好ましくは0.005〜25重量%、より好ましくは0.01〜5重量%である。
また、出発原料としてのロジウム源もまた、特に制限されることなく、排ガスの浄化の分野で用いられている原料を用いることができる。具体的には、ロジウム;塩化ロジウム等のハロゲン化物;ロジウムの、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、アミン塩、炭酸塩、重炭酸塩、亜硝酸塩、シュウ酸塩等の、無機塩類;蟻酸塩などのカルボン酸塩;および水酸化物、アルコキサイド、酸化物などが挙げられる。好ましくは、硝酸塩、アンモニウム塩、アミン塩、炭酸塩が挙げられ、硝酸塩(硝酸ロジウム)がより好ましい。
また、Rhの耐火性無機酸化物(B)への担持量は、上記したような触媒1リットル当たりの量となるような量であることが好ましいが、耐火性無機酸化物(B)の重量に対して、好ましくは0.005〜12重量%、より好ましくは0.1〜3重量%である。
さらに、白金及びロジウムを組合わせて使用する場合の白金及びロジウムの組成は、特に制限されないが、各金属が上記したような担持量でかつ上記したような混合比率になるように耐火性無機酸化物(B)に担持されることが好ましい。
このようにして調製された白金源および/またはロジウム源を含む水溶液または水性スラリー中に、耐火性無機酸化物(B)を浸漬する。この際、浸漬条件は、白金源および/またはロジウム源が耐火性無機酸化物(B)と十分均一に混合されて、次の乾燥・焼成工程でこれらのPtおよび/またはRhが十分耐火性無機酸化物(B)に担持される条件であれば特に制限されない。例えば、耐火性無機酸化物(B)を、白金源および/またはロジウム源を含む水溶液または水性スラリー中に浸漬し、100〜150℃で乾燥する。この際、Ptおよび/またはRhが均等に耐火性無機酸化物(B)に含浸/担持できるように、例えば、10分間おきに水溶液または水性スラリーを攪拌することが好ましい。次に、このようにして水分を除去した乾燥粉体をそのまま一昼夜乾燥した後、350〜600℃で1〜2時間、焼成することにより、触媒活性成分(II)が調製されうる。
3.排ガス浄化用触媒
本発明の排ガス浄化用触媒は、上記触媒活性成分(I)及び触媒活性成分(II)を必須の成分として含むものである。
上記触媒活性成分(I)の使用量(担持量)は、特に制限されず、以下に詳述する耐火性三次元構造体や触媒活性成分(II)の種類や量、所望の排ガス浄化性能などによって適宜選択される。好ましくは、触媒活性成分(I)の使用量(担持量)は、排ガス浄化用触媒1リットル当たり、10〜300g、より好ましくは15〜200g、最も好ましくは30〜150gである。この際、触媒活性成分(I)の担持量が10g未満であると、触媒活性成分(I)の効果が十分発揮されず、所望の排気ガス浄化特性が得られない可能性がある。逆に、触媒活性成分(I)の担持量が300gを超えても、このような担持量に見合う触媒性能が得られないがある。
上記触媒活性成分(II)の使用量(担持量)もまた、特に制限されず、以下に詳述する耐火性三次元構造体や触媒活性成分(I)の種類や量、所望の排ガス浄化性能などによって適宜選択される。好ましくは、触媒活性成分(II)の使用量(担持量)は、排ガス浄化用触媒1リットル当たり、10〜300g、より好ましくは15〜200g、最も好ましくは30〜150gである。この際、触媒活性成分(II)の担持量が10g未満であると、触媒活性成分(II)の効果が十分発揮されず、所望の排気ガス浄化特性が得られない可能性がある。逆に、触媒活性成分(II)の担持量が300gを超えても、このような担持量に見合う触媒性能が得られない可能性がある。
本発明において、触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)との混合比もまた、特に制限されず、以下に詳述する耐火性三次元構造体の種類や量、触媒活性成分(I)や(II)の種類、所望の排ガス浄化性能などによって適宜選択される。好ましくは、触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)との質量比(触媒活性成分(I):触媒活性成分(II)の質量比)が、1:30〜30:1、より好ましくは3:40〜40:3、最も好ましくは1:5〜5:1である。この際、混合比が上記範囲を外れると、触媒活性成分(I)及び(II)のバランスが崩れ、目標とする排気ガス浄化特性が十分発揮されない可能性がある。
本発明の排ガス浄化用触媒は、上記触媒活性成分(I)及び(II)を必須の成分として含むが、これらに加えてさらに、他の成分(添加成分)を添加することができる。添加成分としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)等の、希土類金属;ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびニッケル(Ni)などの金属;上記金属の酸化物;上記金属の複合酸化物などが挙げられる。これらのうち、Zr、Ce、La、Y、Nd、Prの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物が好ましく、Zr、Ce、Laの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物がより好ましい。これらの添加成分は、単独でも、または2種類以上を混合して用いてもよい。また、これらの添加成分の添加量は、触媒活性成分(I)及び(II)による作用を妨げない限り特に制限されない。好ましくは、添加成分は、本発明の排ガス浄化用触媒1リットルに対して、1〜100g、より好ましくは5〜70gである。
本発明の排ガス浄化用触媒中に存在する触媒活性成分(I)及び触媒活性成分(II)の形態(排ガス浄化用触媒の構造)は、上記触媒活性成分(I)及び触媒活性成分(II)を必須の成分として含むものであれば、特に制限されない。各成分(I)及び(II)が、別々の層中に存在していてもあるいは同じ層中に存在していてもいずれでもよい。具体的には、本発明の排ガス浄化用触媒としては、(a)触媒活性成分(I)を含む表層及び触媒活性成分(II)を含む下層を有する2層構造;(b)触媒活性成分(II)を含む表層及び触媒活性成分(I)を含む下層を有する2層構造;および(c)触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)とを含む層を有する単層構造を有するものなどが好ましく挙げられる。なお、上記(a)〜(c)のいずれの形態においても、触媒活性成分(I)及び(II)の量及び割合は、上記したのと同様の量及び割合が適用される。
上記(a)の構造を有する排ガス浄化用触媒の製造方法は、特に制限されず、公知の積層型の触媒の製造方法が同様にしてあるいは適宜修飾して使用される。好ましくは、上記(a)の構造を有する排ガス浄化用触媒は、上記したようにして調製した触媒活性成分(I)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(I)を得た後、このようにして得られた前駆体触媒(I)に、上記したようにして調製した触媒活性成分(II)を担持することによって得られる。すなわち、本発明の第二は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;前記触媒活性成分(I)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(I)を得る工程;および前記前駆体触媒(I)に、前記触媒活性成分(II)を担持する工程、を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法を提供する。
同様にして、上記(b)の構造を有する排ガス浄化用触媒の製造方法は、特に制限されず、公知の積層型の触媒の製造方法が同様にしてあるいは適宜修飾して使用される。好ましくは、上記(b)の構造を有する排ガス浄化用触媒は、上記したようにして調製した触媒活性成分(II)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(II)を得た後、このようにして得られた前駆体触媒(II)に、上記したようにして調製した触媒活性成分(I)を担持することによって得られる。すなわち、本発明の第三は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;前記触媒活性成分(II)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(II)を得る工程;および前記前駆体触媒(II)に、前記触媒活性成分(I)を担持する工程、を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法を提供する。
また、上記(c)の構造を有する排ガス浄化用触媒の製造方法は、特に制限されず、公知の触媒の製造方法が同様にしてあるいは適宜修飾して使用される。好ましくは、上記(c)の構造を有する排ガス浄化用触媒は、上記したようにして調製した触媒活性成分(I)及び(II)を耐火性三次元構造体に担持することによって得られる。すなわち、本発明の第四は、耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;および耐火性三次元構造体に、前記触媒活性成分(I)および触媒活性成分(II)を担持する工程、を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法を提供する。
本発明の第二において、まず、触媒活性成分(I)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(I)を得る。
上記工程において、触媒活性成分(I)は、耐火性三次元構造体に担持される前に、適当な水性媒体に溶解/分散して触媒活性成分(I)溶液/分散液を得、得られた触媒活性成分(I)溶液/分散液を、ボールミルなどを用いて湿式粉砕して、触媒活性成分(I)含有水性スラリーを調製することが好ましい。この際使用される適当な水性媒体としては、水、シクロヘキサノールやエタノールや2−プロパノール等の低級アルコール、ならびに有機系のアルカリ水溶液などが挙げられ、好ましくは水や低級アルコールが使用され、特に水が好ましく使用される。この際、触媒活性成分(I)の添加量は、所望の量が耐火性三次元構造体に担持できる量であれば、特に限定されない。好ましくは、水性媒体中の触媒活性成分(I)の濃度が、20〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%となるような量である。また、触媒活性成分(I)溶液/分散液の湿式粉砕は、通常公知の方法によって行なわれ、特に制限されない。
上記工程において、触媒活性成分(I)含有水性スラリーは、触媒活性成分(I)に加えてさらに、他の成分(添加成分)を含むことができる。この際、添加成分としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)等の、希土類金属;ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびニッケル(Ni)などの金属;上記金属の酸化物;上記金属の複合酸化物などが挙げられる。これらのうち、Zr、Ce、La、Y、Nd、Prの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物が好ましく、Zr、Ce、Laの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物がより好ましい。これらの添加成分は、単独でも、または2種類以上を混合して用いてもよい。添加成分を使用する際の、添加成分の添加量は、触媒活性成分(I)による作用を妨げない限り特に制限されない。好ましくは、添加成分は、触媒活性成分(I)の重量に対して、5〜400重量%、より好ましくは10〜200重量%である。
触媒活性成分(I)溶液/分散液が添加成分を含む場合には、触媒活性成分(I)溶液/分散液は、添加成分に加えて、耐火性無機酸化物をさらに含むことができる。この際、耐火性無機酸化物をとしては、通常、排ガス処理に用いられる耐火性無機酸化物を用いることができ、特に制限されない。例えば、当該耐火性無機酸化物としては、活性アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、セリアなどの高表面積を有するもの、またはこれらの複合酸化物などを挙げることができる。これらのうち、活性アルミナ、ジルコニア、セリアが好ましく、特に活性アルミナが好ましい。なお、当該耐火性無機酸化物は、耐火性無機酸化物(A)と同じものであってもあるいは異なるものであってもよい。また、耐火性無機酸化物は、単独で使用されても、あるいは2以上を混合して用いてもよい。
耐火性三次元構造体としては、特に制限されず、公知と同様の材質が使用できる。例えば、ハニカム、メタルハニカム、プラグハニカム、メタルメッシュ形状など、軸方向に貫通する多数の貫通孔を有する筒状の構造体が好ましく使用できる。耐火性三次元構造体の材質は特に制限されず、コージュライド、ムライト等の、セラミック;Fe−Cr−Al合金、ステンレス鋼等の金属材料;アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア等の金属酸化物、およびこれらの複合酸化物;ゼオライト、シリカなどが挙げられる。
また、上記工程において、触媒活性成分(I)の耐火性三次元構造体への担持量は、特に制限されず、上記触媒活性成分(I)の量で規定された量が好ましい。
触媒活性成分(I)の耐火性三次元構造体への担持方法は、特に制限されず、公知の触媒担持方法が同様にしてあるいは適宜修飾して適用される。具体的には、触媒活性成分(I)含有水性スラリー中に、耐火性三次元構造体を投入・浸漬する。この際、浸漬条件は、触媒活性成分(I)が耐火性三次元構造体と十分均一に混合されて、次の乾燥・焼成工程でこれらの触媒活性成分(I)が十分耐火性三次元構造体に担持される条件であれば特に制限されない。例えば、耐火性三次元構造体を触媒活性成分(I)含有水性スラリー中に浸漬した後、耐火性三次元構造体を触媒活性成分(I)含有水性スラリーから引き上げて余分の触媒活性成分(I)含有水性スラリーを除去する。その後、100〜200℃で0.2〜1時間、乾燥し、さらに、350〜600℃で0.4〜2時間、焼成することにより、触媒活性成分(I)が耐火性三次元構造体に担持された前駆体触媒(I)が製造されうる。
次に、このようにして得られた前駆体触媒(I)に、触媒活性成分(II)を担持することによって、本発明の排ガス浄化用触媒が得られる。
上記工程において、触媒活性成分(II)は、前駆体触媒(I)に担持される前に、適当な水性媒体に溶解/分散して触媒活性成分(II)溶液/分散液を得、得られた触媒活性成分(II)溶液/分散液を、ボールミルなどを用いて湿式粉砕して、触媒活性成分(II)含有水性スラリーを調製することが好ましい。この際使用される適当な水性媒体としては、水、シクロヘキサノールやエタノールや2−プロパノール等の低級アルコール、ならびに有機系のアルカリ水溶液などが挙げられ、好ましくは水や低級アルコールが使用され、特に水が好ましく使用される。なお、触媒活性成分(II)含有水性スラリーを調製するのに使用される水性媒体は、触媒活性成分(I)含有水性スラリーを調製するのに使用される水性媒体と同じであってもあるいは異なるものであってもよい。この際、触媒活性成分(II)の添加量は、所望の量が前駆体触媒(I)に担持できる量であれば、特に限定されない。好ましくは、水性媒体中の触媒活性成分(II)の濃度が、20〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%となるような量である。また、触媒活性成分(II)溶液/分散液の湿式粉砕は、通常公知の方法によって行なわれ、特に制限されない。
上記工程において、触媒活性成分(II)含有水性スラリーは、触媒活性成分(II)に加えてさらに、他の成分(添加成分)を含むことができる。この際、添加成分としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)等の、希土類金属;ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびニッケル(Ni)などの金属;上記金属の酸化物;上記金属の複合酸化物などが挙げられる。これらのうち、Zr、Ce、La、Y、Nd、Prの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物が好ましく、Zr、Ce、Laの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物がより好ましい。これらの添加成分は、単独でも、または2種類以上を混合して用いてもよい。添加成分を使用する際の、添加成分の添加量は、触媒活性成分(II)による作用を妨げない限り特に制限されない。好ましくは、添加成分は、触媒活性成分(II)の重量に対して、5〜400重量%、より好ましくは10〜200重量%である。
触媒活性成分(II)溶液/分散液が添加成分を含む場合には、触媒活性成分(II)溶液/分散液は、添加成分に加えて、耐火性無機酸化物をさらに含むことができる。この際、耐火性無機酸化物としては、通常、排ガス処理に用いられる耐火性無機酸化物を用いることができ、特に制限されない。例えば、当該耐火性無機酸化物としては、活性アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、セリアなどの高表面積を有するもの、またはこれらの複合酸化物などを挙げることができる。これらのうち、活性アルミナ、ジルコニア、セリアが好ましく、特に活性アルミナが好ましい。なお、当該耐火性無機酸化物は、耐火性無機酸化物(B)と同じものであってもあるいは異なるものであってもよい。また、耐火性無機酸化物は、単独で使用されても、あるいは2以上を混合して用いてもよい。
また、上記工程において、触媒活性成分(II)の前駆体触媒(I)への担持量は、特に制限されず、上記触媒活性成分(II)の量で規定された量が好ましい。
触媒活性成分(II)の前駆体触媒(I)への担持方法もまた、特に制限されず、上記触媒活性成分(I)の耐火性三次元構造体への担持方法と同様の方法が使用できる。具体的には、触媒活性成分(II)含有水性スラリー中に、前駆体触媒(I)を投入・浸漬する。この際、浸漬条件は、触媒活性成分(II)が前駆体触媒(I)と十分均一に混合されて、次の乾燥・焼成工程でこれらの触媒活性成分(II)が十分前駆体触媒(I)に担持される条件であれば特に制限されない。例えば、前駆体触媒(I)を触媒活性成分(II)含有水性スラリー中に浸漬した後、前駆体触媒(I)を、触媒活性成分(II)含有水性スラリーから引き上げて余分の触媒活性成分(II)含有水性スラリーを除去する。その後、100〜200℃で0.2〜1時間、乾燥し、さらに、350〜600℃で0.4〜2時間、焼成することにより、触媒活性成分(II)が前駆体触媒(I)に担持され、本発明の排ガス浄化用触媒が製造されうる。
本発明の第三は、触媒活性成分(II)を水性媒体中で混合してスラリーとし、さらに耐火性三次元構造体を当該スラリー中に投入し、余分のスラリーを除去し、乾燥、焼成し、次いで、前記触媒活性成分(I)を水性媒体中で混合しスラリーとし、さらに前記耐火性三次元構造体を当該スラリー中に投入し、余分のスラリーを除去し、乾燥、必要により焼成して排ガス浄化用触媒とする方法である。簡潔に述べると、当該方法は、まず、触媒活性成分(II)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(II)を得た後、前駆体触媒(II)に、触媒活性成分(I)を担持する工程を有し、即ち、上記本発明の第二において、触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)の添加を逆にした以外は、同様の方法及び条件が適用できる。このため、ここでは、本発明の第三の方法の説明を省略する。
本発明の第四は、触媒活性成分(I)と(II)とを混合したものを水性媒体中で混合してスラリーとし、耐火性三次元構造体を当該スラリー中に投入し、余分のスラリーを除去し、乾燥、必要により焼成して排ガス浄化用触媒とする方法であり、すなわち、触媒活性成分(I)及び触媒活性成分(II)を同時に耐火性三次元構造体に担持する工程を有する。
上記工程において、触媒活性成分(I)及び(II)は、耐火性三次元構造体に担持される前に、適当な水性媒体に溶解/分散して触媒活性成分(I/II)溶液/分散液を得、得られた触媒活性成分(I/II)溶液/分散液を、ボールミルなどを用いて湿式粉砕して、触媒活性成分(I/II)含有水性スラリーを調製することが好ましい。この際、触媒活性成分(I)及び(II)は、一括して一の適当な水性媒体に溶解/分散しても、あるいは別々に異なるもしくは同じ適当な水性媒体に溶解/分散した後これらの溶液/分散液を合わせてもよいが、操作の容易さを考慮すると、触媒活性成分(I)及び(II)を、一括して一の適当な水性媒体に溶解/分散して触媒活性成分(I/II)溶液/分散液を調製することが好ましい。この際使用される適当な水性媒体としては、水、シクロヘキサノールやエタノールや2−プロパノール等の低級アルコール、ならびに有機系のアルカリ水溶液などが挙げられ、好ましくは水や低級アルコールが使用され、特に水が好ましく使用される。この際、触媒活性成分(I)及び(II)の添加量は、所望の量が耐火性三次元構造体に担持できる量であれば、特に限定されない。好ましくは、水性媒体中の触媒活性成分(I)の濃度が、10〜30質量%、より好ましくは15〜20質量%となるような量であり、水性媒体中の触媒活性成分(II)の濃度が、10〜30質量%、より好ましくは15〜20質量%となるような量である。また、触媒活性成分(I/II)溶液/分散液の湿式粉砕は、通常公知の方法によって行なわれ、特に制限されない。
上記工程において、触媒活性成分(I/II)溶液/分散液は、触媒活性成分(I)及び(II)に加えてさらに、他の成分(添加成分)を含むことができる。この際、添加成分としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)等の、希土類金属;ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびニッケル(Ni)などの金属;上記金属の酸化物;上記金属の複合酸化物などが挙げられる。これらのうち、Zr、Ce、La、Y、Nd、Prの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物が好ましく、Zr、Ce、Laの酸化物、あるいはそれらの複合酸化物がより好ましい。これらの添加成分は、単独でも、または2種類以上を混合して用いてもよい。添加成分を使用する際の、添加成分の添加量は、触媒活性成分(I)及び(II)による作用を妨げない限り特に制限されない。好ましくは、添加成分は、触媒活性成分(I)及び(II)の総重量に対して、5〜400重量%、より好ましくは10〜200重量%である。
触媒活性成分(I/II)溶液/分散液が添加成分を含む場合には、触媒活性成分(I/II)溶液/分散液は、添加成分に加えて、耐火性無機酸化物をさらに含むことができる。この際、耐火性無機酸化物としては、通常、排ガス処理に用いられる耐火性無機酸化物を用いることができ、触媒活性成分(I)溶液/分散液や触媒活性成分(II)溶液/分散液で規定したのと同様のものが使用できる。なお、当該耐火性無機酸化物は、耐火性無機酸化物(A)や(B)と同じものであってもあるいは異なるものであってもよい。また、耐火性無機酸化物は、単独で使用されても、あるいは2以上を混合して用いてもよい。
耐火性三次元構造体としては、特に制限されず、公知と同様の材質が使用でき、具体的には本発明の第二に例示したものと同様のものが使用できる。
また、上記工程において、触媒活性成分(I)及び(II)の耐火性三次元構造体への担持量は、特に制限されず、上記触媒活性成分(I)及び(II)の量で規定された量が同様にして好ましい。
触媒活性成分(I)及び(II)の耐火性三次元構造体への担持方法は、特に制限されず、公知の触媒担持方法が同様にしてあるいは適宜修飾して適用される。具体的には、触媒活性成分(I/II)含有水性スラリー中に、耐火性三次元構造体を投入・浸漬する。この際、浸漬条件は、触媒活性成分(I)及び(II)が耐火性三次元構造体と十分均一に混合されて、次の乾燥・焼成工程でこれらの触媒活性成分(I)及び(II)が十分耐火性三次元構造体に担持される条件であれば特に制限されない。例えば、耐火性三次元構造体を触媒活性成分(I/II)含有水性スラリー中に浸漬した後、耐火性三次元構造体を触媒活性成分(I/II)含有水性スラリーから引き上げて余分の触媒活性成分(I/II)含有水性スラリーを除去する。その後、100〜200℃で0.2〜1時間、乾燥し、さらに、350〜600℃で0.4〜2時間、焼成することにより、触媒活性成分(I)及び(II)が耐火性三次元構造体に担持された本発明の排ガス浄化用触媒が製造されうる。
(排ガスの浄化方法)
本発明の排ガス浄化用触媒は、排ガス、たとえばガソリンを含む燃料からの排ガスと接触させることによって、効率的に排ガスを浄化することができる。特に、三元触媒としての機能を発揮することができる。すなわち、触媒の低温活性に優れ、リッチ条件におけるNOxの浄化能に特に優れている。
したがって、本発明の第五は、本発明の排ガス浄化用触媒を排ガスと接触させる工程を有する排ガスの浄化方法に関する。
本発明の排ガス浄化用触媒は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンなどの内燃機関の排ガスを浄化するのに使用できる。特に、リッチ条件におけるNOxの除去に有効であることから、ガソリンエンジンの排ガスを浄化することが好ましい。すなわち、排ガス浄化用触媒を、排ガス中に設置することによって排ガスの浄化を行う。本発明では、本発明の排ガス浄化用触媒の設置位置は特に制限されないが、本発明の排ガス浄化用触媒を排気ガスの上流側に設置し、炭化水素吸着剤を下流側に設置する、または炭化水素吸着剤を排気ガスの上流側に設置し、本発明の排ガス浄化用触媒を排気ガスの下流側に設置する、などによって排ガスの浄化を行うことができる。このような方法を採用することにより、効率的に排ガスを浄化することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。しかし、本発明は、実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
酢酸バリウム(バリウム酸化物として5.4gを含有する)、硝酸パラジウム(パラジウムとして6g含有する)の水溶液100mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)90gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)150gと、純水350gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕して、Pd含有水性スラリーを得た。
ジニトロジアンミン白金(白金として1.0gを含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして1.0gを含有する)の水溶液100mLに、ジルコニア(比表面積100m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)80gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gと、純水320gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Rh含有水性スラリーを得た。
Pd含有水性スラリーに、断面積1インチ平方当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰なスラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、パラジウムを有する前駆体触媒を得た。
この前駆体触媒をPt/Rh含有水性スラリーに浸漬し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Aを得た。完成触媒の成分を表1に示す。なお、表1において、各触媒成分の担持量は、触媒1L当りの担持量(g)として表される。
(実施例2)
ジニトロジアミン白金(白金として0.75gを含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして0.75gを含有する)の水溶液50mLに、ジルコニア(比表面積100m/g)90gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)60gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)210gと、純水350gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Rh含有水性スラリーを得た。
酢酸バリウム(バリウム酸化物として7.2gを含有する)、硝酸パラジウム(パラジウムとして8gを含有する)の水溶液150mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)160gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)120gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)40gと、純水330gを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPd含有水性スラリーを得た。
Pt/Rh含有水性スラリーに、断面積1インチ平方当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰なスラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、白金及びロジウムを含有する前駆体触媒を得た。
この前駆体触媒をPd含有水性スラリーに浸漬し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、下層に白金及びロジウム、表層にパラジウムを有する触媒Bを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(実施例3)
実施例1における活性アルミナを酸化ランタンとして3質量%を含有する活性アルミナに変更し、さらにジルコニアを酸化ネオジムとして20質量%を含有するジルコニアに変更した以外は、実施例1と同様にして下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Cを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(実施例4)
酢酸バリウム(バリウム酸化物として7.2gを含有する)、硝酸パラジウム(パラジウムとして8gを含有する)の水溶液150mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)160gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。
ジニトロジアミン白金(白金として1.0g含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして1.0g含有する)の水溶液100mLに、ジルコニア(比表面積100m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。
それぞれに得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)200gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)320gと、純水800gを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Pd/Rh含有水性スラリーを得た。
このスラリーに、断面積1インチ平方当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰なスラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、白金、ロジウム、及びパラジウムを有する触媒Dを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(実施例5)
硝酸パラジウム(パラジウムとして6gを含有する)の水溶液100mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gと硫酸バリウム8.2gとの混合粉末を含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成で粉末を得た以外は、実施例1と同様にして、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Eを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(実施例6)
実施例1において、酢酸バリウムの使用量(担持量)を、バリウム酸化物として5.4gから18gに増加させた以外は、実施例1と同様にして、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Fを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(比較例1)
酢酸バリウム(バリウム酸化物として7.2gを含有する)、硝酸パラジウム(パラジウムとして8gを含有する)、ジニトロジアミン白金(白金として1.0gを含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして1.0gを含有する)の水溶液200mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)280gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。
得られた粉末と、ジルコニア(比表面積100m/g)120gと、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)200gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)200gと、純水800gを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Pd/Rh含有水性スラリーを得た。
このスラリーに、断面積1インチ当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰なスラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、パラジウム、白金及びロジウムを有する触媒Gを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(比較例2)
硝酸パラジウム(パラジウムとして6gを含有する)の水溶液100mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)90gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)150gと、純水350gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPd含有水性スラリーを得た。
酢酸バリウム(バリウム酸化物として5.4gを含有する)、ジニトロジアミン白金(白金として1.0gを含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして1.0gを含有する)の水溶液100mLに、ジルコニア(比表面積100m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)80gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gと、純水300gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Rh含有水性スラリーを得た。
Pd含有スラリーに、断面積1インチ平方当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、乾燥、焼成後、パラジウムを有する前駆体触媒を得た。この前駆体触媒をPt/Rh含有スラリーに浸漬し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Hを得た。完成触媒の成分を表1に示す。
(実施例7)
酢酸バリウム(バリウム酸化物として1.5gを含有する)、硝酸パラジウム(パラジウムとして3g含有する)の水溶液100mLに、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)90gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)150gと、純水350gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕して、Pd含有水性スラリーを得た。
ジニトロジアンミン白金(白金として0.4gを含有する)、硝酸ロジウム(ロジウムとして1.2gを含有する)の水溶液100mLに、ジルコニア(比表面積100m/g)120gを含浸、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成を行った。得られた粉末と、酸化ランタンを含有するセリアとジルコニアの複合酸化物(La/Ce/Zrの酸化物換算での質量比=10/30/60)80gと、活性アルミナ(γアルミナ、比表面積150m/g)120gと、純水300gとを混合し、ボールミルで湿式粉砕してPt/Rh含有水性スラリーを得た。
Pd含有水性スラリーに、断面積1インチ平方当り600個のセルを有するコージェライト製モノリス担体(0.07リットル)を浸漬し、取り出した後、セル内の過剰なスラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、パラジウムを有する前駆体触媒を得た。
この前駆体触媒をPt/Rh含有水性スラリーに浸漬し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮空気で吹き飛ばし、150℃にて20分間の乾燥、500℃にて1時間の焼成後、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Iを得た。完成触媒の成分を表3に示す。
(実施例8)
実施例7において、酢酸バリウムの使用量(担持量)を、バリウム酸化物として1.5gから3gに増加させた以外は、実施例7と同様にして、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Jを得た。完成触媒の成分を表3に示す。
(実施例9)
実施例7において、酢酸バリウムの使用量(担持量)を、バリウム酸化物として1.5gから4.5gに増加させた以外は、実施例7と同様にして、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Kを得た。完成触媒の成分を表3に示す。
(実施例10)
実施例7において、酢酸バリウムの使用量(担持量)を、バリウム酸化物として1.5gから9gに増加させた以外は、実施例7と同様にして、下層にパラジウム、表層に白金及びロジウムを有する触媒Lを得た。完成触媒の成分を表3に示す。
(触媒の評価)
市販の電子制御方式のエンジン(6気筒3000cc)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバーターをエンジンの排気系に連設して耐久テストを行った。エンジンは、定常運転20秒、減速6秒(減速時に燃料がカットされ、触媒は、高温酸化雰囲気の厳しい条件に暴露される)のモードで運転され、触媒部の温度が定常運転時に900℃となる条件で100時間触媒を耐久試験した。
耐久試験を行なった触媒の性能評価は、市販の電子制御方式のエンジン(4気筒2400cc)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバーターをエンジンの排気系に連設して行った。
触媒の三元性能は触媒入口温度500℃、空間速度130,000hr−1の条件で評価した。
この際、外部発信器より1Hzサイン波形シグナルをエンジンコントロールユニットに導入して、空燃比(A/F)を±0.5A/F、1Hzで振動させながら平均空燃比を連続的に変化させ、このときの触媒入口及び出口のガス組成を同時に分析して、平均空燃比A/Fが14.1から15.1までのCO、THC及びNOの浄化率を求めた。
以上より求めたCO,THC及びNOの浄化率対入口空燃比をグラフにプロットし、三元特性曲線を作成し、CO、NO浄化曲線の交点(COP)の浄化率と、A/F=14.2におけるNO浄化率を表2及び4に示す。
また、耐久した各触媒の着火性能は、触媒コンバーター前に熱交換器を備えたエンジン排気系において、A/F=14.6±0.51 1Hzの条件で、触媒の入口温度を200℃から500℃まで連続的に変化させ、触媒入口及び出口のガス組成を分析し、CO,THC及びNOの浄化率を求めることにより評価した。CO,THC及びNO浄化率が50%に達する温度(ライトオフ温度)を表2及び4に示す。
Figure 2007275878
Figure 2007275878
Figure 2007275878
Figure 2007275878
表2及び4から、本発明の触媒は、比較例1,2の触媒に比して、優れた着火性能と、高いリッチ側のNOx性能を示すことがわかる。特に、Ba/Pdのモル比を1未満とした実施例1〜5の触媒系では、優れた着火性能と、高いリッチ側のNOx性能を示すことがわかる。さらに、これらの効果は、パラジウム、バリウム、ロジウムおよび白金を同一層に配置した実施例4の触媒よりも、パラジウムとバリウムの層とロジウムと白金との2層に分けた実施例1〜3及び5の触媒の方が優れた効果を奏することがわかる。

Claims (14)

  1. 耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持してなる触媒活性成分(I)と、
    耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持してなる触媒活性成分(II)と、
    を含む排ガス浄化用触媒。
  2. 前記触媒活性成分(I)における、パラジウムに対するバリウムのモル比(バリウム/パラジウムのモル比)が0を超え2以下である、請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
  3. 前記触媒活性成分(I)における、パラジウムに対するバリウムのモル比(バリウム/パラジウムのモル比)が0を超え1未満である、請求項2に記載の排ガス浄化用触媒。
  4. 触媒活性成分(I)を含む表層及び触媒活性成分(II)を含む下層を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  5. 触媒活性成分(II)を含む表層及び触媒活性成分(I)を含む下層を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  6. 触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)とを含む層を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  7. 前記触媒活性成分(I)の使用量は、排ガス浄化用触媒1リットル当たり、10〜300gである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  8. 前記触媒活性成分(II)の使用量は、排ガス浄化用触媒1リットル当たり、10〜300gである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  9. 前記触媒活性成分(I)と触媒活性成分(II)との質量比(触媒活性成分(I):触媒活性成分(II)の質量比)は、1:30〜30:1である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒。
  10. 耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;
    耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;
    前記触媒活性成分(I)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(I)を得る工程;および
    前記前駆体触媒(I)に、前記触媒活性成分(II)を担持する工程、
    を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法。
  11. 耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;
    耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;
    前記触媒活性成分(II)を耐火性三次元構造体に担持して、前駆体触媒(II)を得る工程;および
    前記前駆体触媒(II)に、前記触媒活性成分(I)を担持する工程、
    を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法。
  12. 耐火性無機酸化物(A)にパラジウムとバリウムとを担持して、触媒活性成分(I)を得る工程;
    耐火性無機酸化物(B)にロジウムおよび白金の少なくとも一方を担持して、触媒活性成分(II)を得る工程;および
    耐火性三次元構造体に、前記触媒活性成分(I)および触媒活性成分(II)を担持する工程、
    を有する、排ガス浄化用触媒の製造方法。
  13. 前記触媒活性成分(I)を得る工程において、水溶性バリウムをバリウム源として使用する、請求項10〜12のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒の製造方法。
  14. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の排ガス浄化用触媒を排ガスと接触させる工程を有する排ガスの浄化方法。
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