JP2007275702A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な塗布液が確実に使用されるようにして基板の品質を向上させる。
【解決手段】装置本体1は、移動可能なディスペスヘッド25A,25Bを有し、このヘッド25A,25Bに着脱可能に装着されるシリンジ34に収容された塗布液を基板P上に塗布する。装置本体1は、シリンジ34の使用許可条件を記憶する段取りデータ記憶手段53と、シリンジ34に貼付けられたバーコード36の情報(ID)を読み取るバーコードリーダ38と、読み取った情報に係るシリンジ34が段取りデータ記憶手段53に記憶されている使用許可条件をクリアしているかを判定し、クリアしている場合に塗布動作を進行させるべくヘッド25A,25B等を駆動制御する主制御手段51等とを有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、部品の実装に先立ち、プリント基板等の各種基板に対して部品実装のための接着剤やクリームはんだ等の塗布液を塗布する塗布装置に関するものである。
従来から、塗布液の塗布用ノズルをもつ移動可能なヘッドをプリント基板等の基板に対して相対的に移動させながら、接着剤やクリームはんだ等の塗布液を前記ノズルから吐出させて基板上に塗布するように構成された塗布装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開平8−335770号公報
この種の塗布装置において、接着剤やクリームはんだ等の塗布液はシリンジと呼ばれるカートリッジ容器に収容されており、基板の種類に応じて、所望の塗布液を収容したシリンジが前記ヘッドに装着されるようになっている。
シリンジの装着作業は、オペレータが手作業で行っているが、塗布液の種類によっては使用期限が限られているものもあり、従来は、オペレータの管理ミスにより、使用期限が過ぎたものが誤って使用されるケースがあった。また、塗布液によっては、冷蔵が義務付けられ、使用に際して常温まで昇温させた後に用いるといった前処理が要求されるものもあるが、前処理が忘れられ、あるいは不十分な状態のまま使用されるといったケースもあった。このような場合、必ずしも直ちに部品の実装不良や、不良基板の生産に繋がるわけではないが、高品質の基板を生産する上では極力回避する必要がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、接着剤やクリームはんだ等の塗布液を基板に塗布する装置において、適正な塗布液が確実に使用されるようにし、これを通じて基板の品質を向上させることを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、基板に対して相対的に移動可能に設けられ、かつ塗布液を収容したシリンジが着脱可能に装着されるヘッドを有し、前記ヘッドの移動に伴い基板上に前記塗布液を塗布する塗布装置において、前記シリンジに関してその使用が許可されるための一乃至複数の項目からなる使用許可条件を記憶する条件記憶手段と、前記ヘッドに装着されるシリンジを識別するための識別情報を入力可能な入力手段と、この入力手段により入力される前記識別情報に基づき特定されるシリンジが前記条件記憶手段に記憶された使用許可条件をクリアしているかの判定を、当該判定基準となる管理情報に基づき行う判定手段と、基板に対して塗布液を塗布すべく前記ヘッドを駆動制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、前記ヘッドに装着されるシリンジが前記使用許可条件をクリアしている場合に塗布動作を進行させるべく前記ヘッドを駆動制御するようにしたものである(請求項1)。
この塗布装置によると、入力手段により入力される識別情報に基づきシリンジが特定され、特定されたシリンジが前記条件記憶手段に記憶されている使用許可条件をクリアしているかが判定手段により判定される。そして、使用許可条件をクリアしている場合に制御手段により基板に対する塗布液の塗布動作が進められる。そのため、使用許可条件をクリアしていないシリンジが誤って装着されたまま塗布動作が進行するといった事態の発生が防止される。換言すれば、使用許可条件をクリアしていないシリンジの使用が強制的に禁止されることとなる。
なお、前記塗布装置の具体的な構成としては、例えば、前記ヘッドを具備し、当該ヘッドにより基板上に塗布液を塗布する装置本体と、前記ヘッドへの装着前に、前記使用許可条件として要求される所定の前処理を前記シリンジに対して施す前処理設備とを備え、さらに、前記前処理設備において前記シリンジに対して前処理が施された場合にその旨の情報を前記管理情報として記憶する管理情報記憶手段を備え、前記判定手段が、前記条件記憶手段に記憶されている使用許可条件と前記管理情報記憶手段に記憶されている管理情報とに基づき、前記ヘッドに装着されるシリンジが前記使用許可条件をクリアしているかを判定するものであってもよい(請求項2)。
この塗布装置によると、前記使用許可条件として要求される所定の前処理が施されている場合に、基板に対する塗布液の塗布動作が進められることとなる。そのため、昇温、撹拌等、所定の前処理が求められる塗布液に関し、当該前処理が施されていないシリンジが誤って装着されたまま塗布動作が進行するといった事態の発生が防止される。換言すれば、必要な前処理が施されていないシリンジの使用が強制的に禁止されることとなる。
この構成において、前記前処理設備は、前処理の作業に関する情報をオペレータに対して報知する報知手段を備えているのが好ましく(請求項3)、特に、前処理設備が、前記前処理として複数の処理を施す複数の処理部を有する場合、前記報知手段は、予め設定された処理順序に従ってオペレータを誘導するものであるのが好適である(請求項4)。
これらの構成によれば、シリンジに対して前処理をスムーズに、かつ正確に施すことが可能となるので、前処理が忘れられ、あるいは不十分な状態のまま装置本体(ヘッド)に持ち込まれるといったことを有効に防止することが可能となる。
なお、上記の塗布装置において、前記判定手段は、前記ヘッドの移動に伴い基板上に塗布液を塗布する塗布動作中においても上記判定を行うものであって、前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、前記ヘッドに装着されているシリンジが前記使用許可条件をクリアしなくなった場合には、塗布動作を停止させるべく前記ヘッドを駆動制御するものであってもよい(請求項5)。
すなわち、塗布動作が開始された後、ヘッドに装着されたシリンジが使用許可条件をクリアしないような状況が発生する場合も考えられる。上記のような構成によれば、そのような事態が発生した場合に、塗布動作が停止され、これにより使用許可条件をクリアしないシリンジが継続的に使用されるのを強制的に禁止することが可能となる。
具体的には、前記シリンジが、前記使用許可条件として使用期限が定められるものである場合には、前記判定手段は、前記管理情報として現在の日時情報に基づき前記シリンジが使用期限を経過していないかを判定し、前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、塗布動作の開始前は、前記シリンジが使用期限を経過していない場合に塗布動作を開始すべく前記ヘッドを駆動制御する一方、塗布動作中は、当該動作を停止させるべく前記ヘッドを駆動制御する(請求項6)。
この構成によれば、使用期限を過ぎたシリンジがそのまま使用されるのを有効に防止することが可能となる。
なお、前記入力手段としては、例えばキーボードを設け、オペレータがシリンジの識別情報をキー操作により入力するようにしてもよいが、当該入力手段は、前記シリンジに記録される識別情報を読み取り可能な読み取り装置からなるのが好適である(請求項7)。
この構成によれば、シリンダの識別情報の入力を速やかに、かつ正確に行うことが可能となるので、シリンジ交換(段取り替え)の際の作業性が向上する。
本発明に係る塗布装置によると、使用許可条件をクリアしていないシリンジが誤って装着されたまま塗布動作が進行するといった事態の発生を有効に防止することができる。従って、確実に使用許可条件をクリアした適正な塗布液を使用することが可能となり、その結果、基板の品質を向上させることができる。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る塗布装置を模式的に示している。塗布装置は、プリント基板上に電子部品を実装するのに先立ち、その実装ポイントにクリームはんだや接着剤等の塗布液を塗布するものである。当実施形態の塗布装置は、同図に示すように、プリント基板上に塗布液を塗布する塗布装置本体1と、この塗布装置本体1で使用される塗布液(後記シリンジ34)に所定の前処理を施す前処理設備2とからなり、これらが互いに通信回線3を介して通信可能に接続された構成となっている。
図2および図3は、塗布装置本体1を概略的に示しており、図2はカバー等を取外した状態(要部)の平面図で、図3は同正面図でそれぞれ塗布装置本体1を示している。
これらの図に示すように、塗布装置本体1(以下、単に装置本体1という)の基台11上には一対のコンベア12が配置されており、これらコンベア12上をプリント基板P(以下、基板Pと略す)が搬送されて所定の作業位置に位置決めされるようになっている。なお、以下の説明では、コンベア12による基板Pの搬送方向をX軸方向、水平面上でX軸と直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることにする。
コンベア12の上方には、接着剤やクリームはんだ等の各種塗布液を基板P上に塗布するためのディスペンスヘッドを搭載したヘッドユニット14が装備され、このヘッドユニット14がX軸方向およびY軸方向に移動可能に支持されている。
すなわち、上記基台11上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール15と、Y軸サーボモータ17により回転駆動されるボールねじ軸16とが配設され、上記固定レール15上にヘッド支持部材18が配置されて、この支持部材18に設けられたナット部分19が上記ボールねじ軸16に螺合している。また、上記支持部材18には、X軸方向に延びるガイド部材20と、X軸サーボモータ22により駆動されるボールねじ軸21とが配設され、上記ガイド部材20にヘッドユニット14が移動可能に保持され、このヘッドユニット14に設けられたナット部分23が上記ボールねじ軸21に螺合している。そして、Y軸サーボモータ17の作動によりボールねじ軸16が回転して上記支持部材18がY軸方向に移動する一方で、X軸サーボモータ22の作動によりボールねじ軸21が回転して、ヘッドユニット14が支持部材18に対してX軸方向に移動するようになっている。
ヘッドユニット14には、塗布液を基板P上に塗布するための2つのディスペンスヘッド25A,25B(以下、ヘッド25A,25Bと略す)が搭載されるとともに、基板認識カメラ28(図5参照)が搭載されている。
各ヘッド25A,25Bは、互いにX軸方向に並んだ状態でヘッドユニット14に搭載されている。そして、ヘッドユニット14のフレームに対しZ方向(上下方向)の移動およびR軸(鉛直軸)回りの回転が可能とされ、Z軸サーボモータ26およびR軸サーボモータ27によりそれぞれ駆動されるようになっている。
各ヘッド25A,25Bは、塗布液を収容したシリンジ34と、このシリンジ34に収容された塗布液を塗布するためのノズル30とをそれぞれ備えており、図外のエア圧供給手段により前記シリンジ34内にエア圧が供給されることにより、そのエア圧に応じた量の塗布液がノズル30先端に押し出されつつ基板P上に塗布されるように構成されている。
シリンジ34は、例えば図4に示すように先端に塗布液の導出部35を備えた半透明な軸状のカートリッジ容器で、ヘッド25A,25Bに設けられる筒状の装着部32(図3に示す)に導出部35側から差し込まれ、この状態で図外のクランプ手段によりクランプされることによりヘッド25A,25Bに対して着脱可能に装着されている。なお、図4において符号36は、シリンジ34に貼付けられているバーコードである。このバーコード36には、シリンジ34を特定可能なID(シリンジの識別情報に相当する)が記録されている。
基板認識カメラ28は、詳しく図示していないが、例えばCCDエリアカメラからなり、基板Pに付される各種マーク、例えば位置認識用のフィデューシャルマーク等を撮像すべく下向き、すなわち撮像方向が下向きになる状態でヘッドユニット14に固定されている。
装置本体1には、さらにその前面部分にバーコードリーダ38(本発明に係る入力手段(読み取り装置)に相当する)が装備されている。このバーコードリーダ38は、シリンジ34に貼付けられた前記バーコード36を読み取るためのもので、ヘッド25A,25Bに対してシリンジ34を装着する際に、オペレータがバーコード36を読み取ることにより当該シリンジ34のIDを後記コントローラ40に入力するようになっている。
一方、前処理設備2は、上記の通り装置本体1での使用前のシリンジ34に所定の前処理を施すもので、装置本体1に近接して配置されている。なお、前処理の対象は、正確にはシリンジ34に収容される塗布液であるが、便宜上、前処理の対象をシリンジ34として説明することにする。
前処理設備2は、図1に概略的に示すように、シリンジ34を保存するための冷蔵庫41と、塗布液を一定温度(例えば常温)まで昇温させるための昇温装置42と、塗布液を撹拌するための撹拌装置43と、管理用コンピュータ(管理用PC44という)等とを備えており、オペレータが、必要に応じて冷蔵庫41に冷蔵されているシリンジ34を取り出し、順次、昇温、撹拌処理をシリンジ34に施した後、装置本体1に持ち込んでヘッド25A,25Bに装着するようになっている。この実施形態では、昇温装置42および撹拌装置43が本発明に係る前処理設備の処理部に相当する。
なお、同図中、符号45は、CRTや液晶ディスプレイからなる管理用PC44の表示ユニットである。また、符号48は、この管理用PC44に接続されたバーコードリーダであり、シリンジ34の前処理の際には、後述するようにオペレータがこのバーコードリーダ48によりシリンジ34の前記バーコード36や、前処理設備2に設置される図外の作業用バーコードを読み取り、必要な情報を管理用PC44に入力するようになっている。
図5は、上記塗布装置の制御系をブロック図で示している。
同図に示すように、装置本体1は、基板Pに対する塗布動作を統括的に制御するコントローラ50を有している。このコントローラ50は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、印刷動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM、各種データやソフトを記憶するHDD等から構成されており、その機能構成として、主制御手段51、塗布プログラム記憶手段52、段取りデータ記憶手段53、管理情報記憶手段54、モータ制御手段55、外部入出力手段56、画像処理手段57および通信手段58等を含んでいる。
主制御手段51は、塗布プログラム記憶手段52に記憶されているプログラムに従って一連の塗布作業、つまり装置本体1への基板Pの搬入から搬出まで定められた一連の作業を進めるべくコンベア12およびヘッドユニット14等の駆動を統括的に制御するとともに、その作業に伴う各種演算処理等を行うものである。例えばシリンジ34の交換等の際には、前記バーコードリーダ38により読み取られる前記IDと、これに対応する段取りデータ記憶手段53および管理情報記憶手段54の各記憶情報とに基づき当該シリンジ34が適切か否かを判定し、適切な場合には上記プログラムに従って塗布動作を進める一方、不適切な場合には、後述するようなオペレータへの報知処理を実行する。また、塗布動作中は、シリンジ34の使用期限を監視することにより、必要に応じてオペレータへの報知処理を実行する。すなわち、当実施形態では、この主制御手段51が本発明の判定手段として機能するとともに同制御手段として機能する。
塗布プログラム記憶手段52は、基板Pに対する塗布液の塗布処理に関する各種プログラムおよび情報(データ)を記憶するものである。例えば、基板P(の種類)とサイズ、各基板Pの塗布位置(座標位置)および各塗布位置に対応する塗布液の液種等の基板関連情報が記憶されている。
段取りデータ記憶手段53は、塗布作業の段取りに関する各種情報を記憶するものであり、例えばシリンジ関連情報が記憶されている。ここで、シリンジ関連情報には、例えばシリンジ34(ID)と塗布液(液種)との対応関係、各シリンジ34の使用許可条件等が含まれる。使用許可条件とは、装置本体1でシリンジ34を使用する際にクリアしておくことが要求される条件であって、当実施形態では使用期限および前処理の内容が上記条件として記憶されている。
図6は、段取りデータ記憶手段53に記憶されているシリンジ関連情報の一例を示している。この図において、例えばIDが「YM−1」のシリンジ34は、液種が「はんだ」で、前処理として2種類の前処理をその順番で行うことを示している。具体的には、冷蔵庫41から取り出した後、シリンジ34を25°C(室温)の環境下に1時間放置して昇温させる処理1と、撹拌装置により5分間撹拌する処理2をその順番で行うことを示している。また、開封から「8時間」が使用期限として定められている。なお、この実施形態では、この段取りデータ記憶手段53が本発明の条件記憶手段として機能する。
管理情報記憶手段54は、シリンジ34(ID)毎に必要な管理情報を記憶するもので、具体的には、シリンジ34の開封日時、および前記使用許可条件として定められた前処理が完了しているか否かといった情報を記憶するものである。
モータ制御手段55は、主制御手段51からの制御信号に基づきコンベア12、ヘッドユニット14および各ヘッド25A,25B等を駆動制御するものである。
外部入出力手段56は、前記バーコードリーダ38および装置本体1に組み込まれる各種センサ類等の信号入力を制御するものである。
画像処理手段57は、基板認識カメラ28から出力される画像データに所定の画像処理を施すもので、主制御手段41は、その画像データに基づいて基板Pに形成される各種マークの認識を行う。
通信手段48は、前処理設備2の前記管理用PC44との通信制御を行うものである。
一方、前処理設備2の管理用PC44は、CPU、ROM、RAMおよびHDD等から構成されており、当実施形態では、その機能構成として、主制御手段61、前処理プログラム記憶手段62および通信手段63等を含んでいる。
主制御手段61は、前処理プログラム記憶手段62に記憶されているプログラムに従って前処理作業を進行させるとともにその作業に伴う各種演算処理等を行うもので、バーコードリーダ48による前記バーコード36(ID)の読み取りに基づきシリンジ34を特定し、そのシリンジ34に対応した前処理が適切に行われるように前記表示ユニット45に必要な表示を行う。すなわち、この表示ユニット45が本発明の報知手段に相当する。また、バーコードリーダ48による作業用バーコードの読み取りに基づき必要な登録、計時等の処理を行うとともに、通信手段63を通じて前記装置本体1との間で必要なデータ、例えば後記管理情報等の通信を行うようになっている。
なお、作業用バーコードとは、前処理設備2の昇温装置42および撹拌装置43にそれぞれ対応して設定されたIDを記録したもので、主制御手段61は、バーコードリーダ48によるこの作業用バーコード(作業ID)の読み取りに基づき前記使用許可条件として設定された前処理の時間を計時するようになっている。
次に、前処理設備2における前処理の制御と、装置本体1における動作制御とについて図7〜図9を用いて説明する。
まず、前記前処理設備2における前処理の制御について図7のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、主に「はんだ」が収容された未開封のシリンジ34(図6中のシリンジID:YM−1)に前処理を施す場合を例に説明する。
前処理設備2でのシリンジ34の前処理は、例えば生産基板Pの変更に伴う段取りに先立ち、冷蔵庫41に保管されているシリンジ34をオペレータが取り出して行うもので、主制御手段61は、バーコードリーダ48によるバーコード36(ID)の読み取り入力を待ち(ステップS1)、IDの入力があると(ステップS1でYES)、当該IDに係るシリンジ34が登録されているか否か、つまり段取りデータ記憶手段53に当該IDに係るシリンジ関連情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS2)。なお、バーコード36(ID)の入力待ちの間は、例えば表示ユニット45上にバーコード36の入力要求メッセージを表示する。
ステップS2でNOと判断した場合は、主制御手段61は、表示ユニット45上にIDおよびシリンジ関連情報入力要求メッセージを表示し、これに対して、例えばオペレータが管理用PC44の図外のキーボードを操作して前記情報の入力(登録)を行うと(ステップS13,S14)、再度表示ユニット45上にバーコード36の入力要求メッセージを表示し、その後、ステップS1に移行する。
これに対してステップS2でYESと判断した場合には、主制御手段61は、現在の日時を開封日時として記憶するとともに、装置本体1との通信により当該IDに係るシリンジ関連情報(液種および使用許可条件)を前記段取りデータ記憶手段53から読み込む(ステップS3)。
そして、使用許可条件に基づき使用期限を経過しているか否かを判断し(ステップS4)、ここでYESと判断した場合には、さらに使用許可条件(前処理)の設定内容に従って作業指示、および作業IDの入力要求メッセージを表示ユニット45上に表示する(ステップS5)。「YM−1」の場合には、シリンジ34を昇温装置42にセットして昇温装置42の作業用バーコードを読み取る旨の指示メッセージを表示する。
なお、ステップS4でYESと判断した場合には、主制御手段61は、エラー表示およびシリンジ34の交換メッセージを表示ユニット45上に表示するとともに例えば警告音を鳴らしてオペレータに報知する(ステップS15)。オペレータがシリンジ34を交換し、復帰スイッチを押すと、主制御手段61は、スタートに戻って再びプログラムを実行する。なお、使用許可条件の使用期限が「YM−1」のように開封からの時間で登録されており、かつ未開封のシリンジ34が対象となる場合にはステップS4で常にNOと判断するが、例えば、使用期限が暦(月日)で登録されており、既にその期限を経過しているような場合にはステップS4ではYESと判断する。
次いで、表示ユニット45の表示に従ってオペレータがシリンジ34をセットし、バーコードリーダ48により作業ID(作業用バーコード)が読み取り入力されると(ステップS6でYES)、主制御手段61は、当該作業IDに係る装置の処理が使用許可条件として登録された当該シリンジ34の前処理の内容と適合するかを判断し、適合しない場合には、その旨および作業メッセージを表示ユニット45に表示するとともに例えば警告音を鳴らしてオペレータに報知する(ステップS16)。具体的には、「YM−1」の場合には、図6に示すように、前処理としてまずシリンジ34を前処理設備2にセットして昇温処理(処理1)を施した後、シリンジ34を撹拌装置43に移して撹拌処理(処理2)を行う必要があるが、例えばオペレータが誤って最初に撹拌装置43にシリンジ34をセットして当該装置43の作業IDを入力した場合には、主制御手段61はステップS7でNOと判断し、エラー表示を行うとともに、まず昇温処理を行う旨の指示メッセージを表示ユニット45上に表示する。これに対してオペレータが昇温処理を実施し、例えば昇温処理スタートのスイッチを押すとステップS8に復帰する。
ステップS7でYESと判断した場合には、図外のタイマを作動させて使用許可条件として登録されている前処理時間の計時を開始し(ステップS8)、当該時間が経過すると(ステップS9でYES)、その結果、すなわち当該前処理が完了し旨の情報を記録する(ステップS10)。「YM−1」の場合には、昇温装置42にシリンジ34がセットされ、当該装置42の作業IDが入力されることにより計時が開始され、1時間経過後、昇温処理が完了すると、その旨の情報が記録される。
次いで、主制御手段61は、前処理として設定されている他の処理の有無を判断し(ステップS11)、ここでYESと判断した場合には、ステップS5に移行し、使用許可条件(前処理)の設定内容に従って次の作業指示、および作業IDの入力要求メッセージを表示ユニット45上に表示する。「YM−1」の場合には、シリンジ34を撹拌装置43にセットしてその作業用バーコードを読み取る旨のメッセージを表示する。
そして使用許可条件として設定された全ての前処理が終了すると(ステップS11でNO)、主制御手段61は、当該シリンジ34のIDと共にステップS3で記録した開封日時およびステップS10で記録した処理結果を管理情報として装置本体1に転送し、これによりシリンジ34の前処理が終了する。なお、装置本体1に転送された管理情報は、コントローラ50の前記管理情報記憶手段54に記憶される。
ここでの説明では、未開封のシリンジ34を前提として説明したが、例えば開封後のシリンジ34を途中まで使用した後一旦冷蔵庫41に保存し、後に再使用する場合も想定される。この場合には、最初の前所処理時に記録された開封日時が既に後記管理情報として管理情報記憶手段54に記憶されているため、主制御手段61は、ステップS3において現在の日時を開封日時として記録することは行わず、当該IDに係るシリンジ情報を読み込む。そして、さらにステップS4の判断では、既に管理情報として記憶されている開封日時に基づいて使用期限切れか否かを判定するようにすればよい。
以上でヘッド25A,25Bに装着しようとするシリンジ34に対する前処理は完了し、当該シリンジ34についての管理情報は装置本体1に転送、記憶されることとなる。従って、主制御手段51は、図8に示すフローチャートをスタートさせる。
次に、主制御手段51による装置本体1の動作制御について図8および図9を用いて説明する。なお、図8は、生産基板Pの切り換えに伴う段取り時の制御を、図9は、基板Pの生産中(塗布動作中)の制御をフローチャートで示している。
生産基板Pの切り換えに伴う段取りでは、オペレータが次の基板Pで使用するシリンジ34を準備し、バーコードリーダ38によりシリンジ34のID(シリンジ34のバーコード36)を読み取り入力した後、ヘッド25A,25Bに当該シリンジ34を装着する。
主制御手段51は、図8に示すように、バーコードリーダ38によるIDの読み取り入力を待って(ステップS21)、IDの入力があると(ステップS21でYES)、当該IDに係るシリンジ34が登録されているか否かを判断する(ステップS22)。なお、段取り中は、次に使用する塗布液の液種を表示ユニット39上に表示してオペレータに報知する。
ステップS22でNOと判断した場合は、主制御手段51は、表示ユニット39上にIDおよびシリンジ関連情報入力要求メッセージを表示し、これに対して、例えばオペレータが図外のキーボードを操作して前記情報の入力(登録)を行うと(ステップS27,S28)、再度表示ユニット39上にバーコード36の入力要求メッセージを表示し、その後、ステップS1に移行する。
これに対してステップS22でYESと判断した場合には、主制御手段51は、塗布プログラム記憶手段52から基板関連情報を、段取りデータ記憶手段53からシリンジ関連情報を、管理情報記憶手段54から前記IDに対応する管理情報をそれぞれ読み込み(ステップS23)、まず、基板関連情報に基づき、入力されたIDに係る塗布液の液種が次の基板Pに適合しているか否かを判断し(ステップS24)、ここでYESと判断した場合には、さらに管理情報に基づき使用許可条件をクリアしているか否かを判断する(ステップS25)。すなわち、シリンジ34が使用期限を経過していないか、また、必要な前処理が完了しているかを判断する。
そしてYESと判断した場合には、主制御手段51は、モータ制御手段55等に対して制御信号を出力することにより基板Pの生産(塗布動作)を開始する(ステップS26)。
これに対して、ステップS24,S25でNOと判断した場合には、表示ユニット39上にエラー表示をするとともに例えば警告音を鳴らしてオペレータに報知し、装置本体1を待機状態とする(ステップS29)。この際、塗布液の液種が基板Pに適合していない場合には、その旨とともに正しい液種を表示ユニット39に表示し、また、使用許可条件をクリアしていない場合には、その旨とともに使用許可条件のうちクリアしていない項目を表示ユニット39に表示する。この場合、オペレータは、ステップS29の待機状態において塗布準備作業を中止し、図7の前処理に戻って段取りをやり直すことになる。なお、主制御手段51は、上記待機状態中、例えばオペレータが自身の判断に基づいて復帰スイッチを操作した場合には、ステップS26に移行する処理を実行するようにしてもよい。すなわち、塗布装置の動作テスト等の試験的操作の場合や、使用許可条件を緩和できるような場合、あるいは塗布基板枚数を制限する場合等には上記のような処理が有効となる。
次いで、主制御手段51は、ステップS26から塗布プログラム(ステップS26′)に移行する。塗布プログラムに移行すると、コンベア12の作動により上記作業位置に基板Pが搬入、位置決めされ、ヘッドユニット14が基板P上の各塗布ポイントに移動しながら各ヘッド25A,25Bにより所定量の塗布液(一種又は二種)を対応する各塗布位置に塗布することにより行われる。そして、基板Pの全ての塗布ポイントに対して塗布液が塗布されると、再度コンベア12が作動し、これにより当該基板Pが次工程へと搬出されることとなる。
次いで、所定数の基板Pに対して塗布作業が施されたか否かを判断し(ステップS26′′)、ここでYESと判断した場合には塗布動作を終了し、他方、NOと判断した場合には、ステップS26′に移行して次の基板Pへの塗布動作を開始する。
そして、主制御手段51は、ステップS26の処理を実行するとともに、この処理と並行して図9のフローチャートに示す処理(プログラム)をスタートさせる。すなわち、主制御手段51は、シリンジ34の使用期限に関してそのチェック時期か否かを判断する(ステップS31)。このチェック時期は、例えば図外のタイマの計時に基づいて定期的に行う。
ここで、YESと判断した場合には、現在ヘッド25A,25Bに装着されているシリンジ34の使用許可条件に基づいて使用期限が経過しているか否かを判断する(ステップS32)。そして、YESと判断した場合には、表示ユニット39にエラー表示をするとともに例えば警告音を鳴らしてオペレータに報知し、ヘッドユニット14等を所定の待機位置に移動させて装置本体1を停止させる(ステップS34)。この際、表示ユニット39上に、対象となるシリンジ34(塗布液)に関してその使用期限が経過した旨およびシリンジ34の交換要求メッセージを表示する。
これに対してステップS32でNOと判断した場合には、使用中のシリンジ34の使用期限に基づき、次のシリンジ34を準備する必要があるか否かを判断する(ステップS33)。ここでの判断は、例えば使用中のシリンジ34に関し、その前処理に要する時間に安全係数を乗算した所定の指示時間を求めておき、使用中のシリンジ34の使用期限の日時(時刻)からその指示時間を逆算した日時を基準として当該日時を経過している場合にはYESと判断する。
そして、ステップS33でYESと判断した場合には、表示ユニット39上に、使用中のシリンジ34(塗布液)の使用期限が近い旨、および次のシリンジ34の準備開始を喚起する旨のメッセージを表示してリターンする(ステップS35)。すなわち、再びスタートに戻りステップS31の処理を実行する。なお、この図9のフローチャートに示す処理は、ステップS26′′の判断において所定数の基板Pに対する塗布動作が完了したと判断した場合には、塗布装置を停止する時点で停止する。但し、作業指示(ステップS35のメッセージ)を出している場合には、その表示は保持する。
以上のように、この塗布装置では、オペレータが冷蔵庫41に保存されたシリンジ34を取り出し、前処理設備2において当該シリンジ34に所定の前処理を行ってから装置本体1に装着するが、上記のように、この塗布装置では、装置本体1(ヘッド25A,25B)への装着時にシリンジ34が使用許可条件をクリアしているか否かを判断し(具体的にはシリンジ34が使用期限を経過していないか、又必要な前処理が完了しているかを判断し)、使用許可条件をクリアしている場合に基板Pの生産を開始するようにしているので(図8のステップS25,S26参照)、使用許可条件をクリアしていないシリンジ34が誤って装着されたまま作業が進められるとった事態の発生を未然に防止することができる。従って、このような誤作業が発生する可能性のあった従来の塗布装置と比較すると、確実に使用許可条件をクリアした適正な塗布液を使用して塗布作業を進めることができ、その結果、基板Pの品質をより向上させることができる。
また、基板Pの生産中はシリンジ34の使用期限を監視し、使用期限を経過した場合には、装置本体1を停止させてシリンジ34の交換を促すようにしているので(図9のステップS32,S34参照)、生産中に使用期限を経過した場合でも、確実にそのシリンジ34(塗布液)の使用を禁止することができる。そのため、この点でも基板Pの品質を向上させることができる。特に、この装置では、使用期限が経過する前に、前処理時間を考慮してシリンジ34の交換を事前にオペレータに促すようにしているので(図9のステップS33,S35参照)、オペレータは余裕を持って次のシリンジ34を準備することができる。そのため、装置本体1がエラー停止した後にオペレータがシリンジ34の前処理を開始するといった非効率的な作業を回避することができ、生産中のシリンジ34の交換に要する時間を最小限に抑えて効率的に基板Pの生産を進めることができる。
さらに、前処理設備2については、各装置42,43に設定された作業IDを入力することにより、シリンジ34との関係で前処理の正誤を判断し、つまり当該シリンジ34に必要な前処理か、又前処理の順序は適正かを判断し、過っている場合にはその旨および正しい作業をオペレータに報知するようにしているので(図7のステップS7,S16)、処理手順の間違いにより不適切な前処理がシリンジ34に実施されるのを未然に回避することができる。そのため、シリンジ34の前処理に関して人為的なミスを排除することができ、前処理の信頼性を向上させることができる。
しかも、この前処理設備2では、シリンジ34のIDの入力に基づき、前処理に関して設定された項目および手順で処理が行われるように逐次作業指示(メッセージ)を表示ユニット45上に表示するようになっているので、つまりオペレータを誘導するようになっているので、オペレータは決められた前処理(項目)を正確に、かつスムーズに行うことができる。従って、シリンジ34の前処理作業に関してその作業を効率的に進めることができるという利点もある。
ところで、以上説明した塗布装置は、本発明に係る塗布装置の好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような構成を採用することもできる。
(1)実施形態では、識別情報(ID)を記録するための手段としてバーコード36をシリンジ34に設けておき、装置本体1へのシリンジ34の装着の際には、これをバーコードリーダ38により読み取るようにしているが、例えばバーコード36に代えて無線タグ等、情報を無線送信可能な情報記録手段をシリンジ34に組み付ける一方、装置本体1(ヘッド25A,25B)側にその情報を受信する受信手段を設け、ヘッド25A,25Bへのシリンジ34の装着時に自動的にシリンジ34のIDを読み取るように構成してもよい。
この場合には、前処理設備2についても昇温装置42および撹拌装置43にそれぞれ受信手段を設けておき、各装置42,43にシリンジ34をそれぞれセットすることによりシリンジ34のIDを自動的に読み取るように構成すればよい。この際には、シリンジ34のID読み取りを、作業IDの入力(バーコードリーダ48による作業用バーコードの読み取り)と同等に取り扱うようにすればよい。
さらに、上記の場合、冷蔵庫41に受信手段を設けて保存されているシリンジ34の有無を監視し、シリンジ34が冷蔵庫41から取り出された時点をシリンジ34の開封日時(時刻)として記録するように構成してもよい。
このようにシリンジ34に無線タグ等の情報記録手段を組み付け、その情報を受信手段により読み取る構成によれば、オペレータによるバーコード読み取り作業が不要となるため作業性が向上するという利点がある。
なお、シリンジ34にIDが直接表示されているような場合には、オペレータがキーボード等の操作により当該IDを入力するようにしてもよい。また、作業IDについても同様に、オペレータがキーボード等の操作により当該IDを入力するようにしても構わない。これらの構成によると、バーコードリーダ38等を用いない分、安価な構成になる。
(2)実施形態では、識別情報をシリンジ34に記録するための手段としてバーコード36を用いているが、勿論、バーコード36のような一次元コード以外に、例えばQRコードなどの二次元コードを使って上記情報をシリンジ34に記録するようにしてもよい。この場合には、識別情報入力手段として、バーコードリーダ38の代わりに当該二次元コードを読み取り可能な読み取り装置を設けるようにすればよい。
(3)実施形態では、識別情報としてIDのみをシリンジ34に記録しているが、勿論、液種や使用許可条件(使用期限、前処理の項目、前処理の順序等)をバーコードによりシリンジ34に記録しておき、バーコードリーダ38、48によるバーコードの読み取りによってこれらの情報をコントローラ50や管理用PC44に取込むように構成してもよい。
(4)実施形態の塗布装置は、互いに通信回線3を介して接続される装置本体1と前処理設備2とから構成されているが、勿論、これらが一体に構成されたものであってもよい。すなわち、管理用PC44の機能(主制御手段61および前処理プログラム記憶手段62)をコントローラ50が含み、装置本体1の表示ユニット39およびバーコードリーダ38を、それぞれ管理用PC44の表示ユニット45およびバーコードリーダ48として兼用する構成としてもよい。この場合、冷蔵庫41、昇温装置42および撹拌装置43等は装置本体1のごく近傍(バーコードリーダ38の届く範囲)に配置すればよい。
(5)別の実施形態として、塗布装置は、塗布装置本体1と前処理設備2が切り離されたものであってもよい。この場合、前処理設備2は、基本的には図1、図5に示すものと同様の構成であるが、前処理が終了することにより取得される管理情報を情報伝達手段であるフロッピーに書き込むフロッピー書き込み装置をさらに有する。そして、オペレータがシリンジ34を塗布装置本体1に取り付ける際に、塗布装置本体1に設けられるフロッピードライブを使って前処理における管理情報を管理情報記憶手段54に転送するようにする。なお、上記フロッピー書き込み装置に代えて、例えばシリンジ34への貼付け用のラベルであって、光学的あるいは磁気的に読み取り可能な媒体が表面に形成されたラベルを、管理情報が書き込まれた状態で出力するラベル出力装置を前処理設備2に設ける一方、塗布装置本体1に、前記フロッピードライブに代えてラベル読み取り装置を設けるようにしてもよい。
さらに別の実施形態として、塗布装置は、塗布装置本体1のみで構成されているものであってもよい。この場合、オペレータがシリンジ34に貼り付けられているラベルに手書きされた開封日時等の記録データをキーボード等の入力手段を使って情報入力する。この場合には、図7に示す処理(プログラム)は実施されず、その一部が図8のフローチャートに織り込まれる。すなわち、ステップS23とステップS24の間に、使用期限切れを判断するステップS4相当の処理を設け、YESと判断した場合にはステップS29に移行し、NOと判断した場合にはステップS24に移行するようにする。
(6)上記実施形態では、図8のステップS25の処理において使用許可条件をクリアしていない場合には、ステップ26(塗布動作開始処理)へは移行せず、ステップS29(エラー表示・待機処理)に移行するようにしている。そして、オペレータがステップS29の待機状態において塗布準備作業を中止し、図7の前処理に戻って段取りをやり直すか、自身の判断に基づき復帰スイッチを操作した場合にステップS26に移行するようにしているが、例えばオペレータの入力で使用許可条件に一時的な追加条件を付加可能とし、この付加条件が入力された場合にステップ26へ移行するようにしてもよい。一時的な追加条件としては、継続可能基板枚数、継続可能塗布点数、継続可能時間が考えられ、例えば、これらのうちの一つあるいは複数を管理情報記憶手段54に記憶しておき、塗装プログラム(ステップS26′)の処理と並行して実施する図9の処理(プログラム)において、そのステップS32とステップS33の間に順次、塗布基板枚数が継続可能基板枚数に達したか否か、基板への塗布点数が継続可能塗布点数に達したか否か、塗布作業開始からの継続時間が継続可能時間に達したか否かを順次判断し、それぞれの判断でYESと判断した場合にはエラー表示・停止の処理を行い、NOと判断した場合には次の判断に移行するようにすればよい。このような構成によれば、より使い勝手の良い塗布装置を提供することができる。
本発明に係る塗布装置を示す概略図である。 塗布装置を示す平面略図である。 塗布装置を示す正面略図である。 シリンジを示す斜視略図である。 塗布装置の制御系を示すブロック図である。 シリンジ関連情報の一例を示す図である。 前処理の制御例を示すフローチャートである。 装置本体における動作制御(段取り時)を示すフローチャートである。 装置本体における動作制御(生産中)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 塗布装置本体
2 前処理設備
4 管理用コンピュータ(PC)
38,48 バーコードリーダ
39,45 表示ユニット
50 コントローラ
51 主制御手段
52 塗布プログラム記憶手段
53 段取りデータ記憶手段
54 段取りデータ記憶手段
55 モータ制御手段
56 外部入出力手段
57 画像処理手段
58 通信手段
P プリント基板

Claims (7)

  1. 基板に対して相対的に移動可能に設けられ、かつ塗布液を収容したシリンジが着脱可能に装着されるヘッドを有し、前記ヘッドの移動に伴い基板上に前記塗布液を塗布する塗布装置において、
    前記シリンジに関してその使用が許可されるための一乃至複数の項目からなる使用許可条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記ヘッドに装着されるシリンジを識別するための識別情報を入力可能な入力手段と、
    この入力手段により入力される前記識別情報に基づき特定されるシリンジが前記条件記憶手段に記憶された使用許可条件をクリアしているかの判定を、当該判定基準となる管理情報に基づき行う判定手段と、
    基板に対して塗布液を塗布すべく前記ヘッドを駆動制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、前記ヘッドに装着されるシリンジが前記使用許可条件をクリアしている場合に塗布動作を進行させるべく前記ヘッドを駆動制御することを特徴とする塗布装置。
  2. 請求項1に記載の塗布装置において、
    前記ヘッドを具備し、当該ヘッドにより基板上に塗布液を塗布する装置本体と、前記ヘッドへの装着前に、前記使用許可条件として要求される所定の前処理を前記シリンジに対して施す前処理設備とを備え、さらに、
    前記前処理設備において前記シリンジに対して前処理が施された場合にその旨の情報を前記管理情報として記憶する管理情報記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記条件記憶手段に記憶されている使用許可条件と前記管理情報記憶手段に記憶されている管理情報とに基づき、前記ヘッドに装着されるシリンジが前記使用許可条件をクリアしているかを判定することを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記前処理設備は、前処理の作業に関する情報をオペレータに対して報知する報知手段を備えていることを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項3に記載の塗布装置において、
    前記前処理設備は、前記前処理として複数の処理を施す複数の処理部を有し、
    前記報知手段は、予め設定された処理順序に従ってオペレータを誘導することを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の塗布装置において、
    前記判定手段は、前記ヘッドの移動に伴い基板上に塗布液を塗布する塗布動作中においても上記判定を行うものであって、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、前記ヘッドに装着されているシリンジが前記使用許可条件をクリアしなくなった場合には、塗布動作を停止させるべく前記ヘッドを駆動制御することを特徴とする塗布装置。
  6. 請求項5に記載の塗布装置において、
    前記シリンジは、前記使用許可条件として使用期限が定められるものであって、
    前記判定手段は、前記管理情報として現在の日時情報に基づき前記シリンジが使用期限を経過していないかを判定し、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、塗布動作の開始前は、前記シリンジが使用期限を経過していない場合に塗布動作を開始すべく前記ヘッドを駆動制御する一方、塗布動作中は、当該動作を停止させるべく前記ヘッドを駆動制御することを特徴とする塗布装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の塗布装置において、
    前記入力手段は、前記シリンジに記録される前記識別情報を読み取り可能な読み取り装置からなることを特徴とする塗布装置。
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