JP2007275023A - 水田用水口 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 畦R巾以下の巾寸法とした底板部2と、圃場Fがわに向けた抱持状断面形であって、その開放部4の両端縁に呼び込み板部35,35を形成して鉛直状に立設された集水胴部3とからなり、該集水胴部3の下方寄りで側溝Gがわに面した位置に接続用スリーブ51付きの排水口5が穿設されると共に、呼び込み板部35,35の背面がわに土石装填空間部6,6が形成され、当該集水胴部3側溝Gがわ適宜高さ位置には水平翼部7が形成される一方、一対の呼び込み板部35,35の間に高さ加減自在となる排水調整部8が着脱自在に組み合わされてなる水田用水口である。
【選択図】 図1
Description
水稲栽培における間断灌水等の水管理は、水田の上流側となる土畦の一部と、下流側土畦の一部とに水口を開口し、夫々の開閉操作ならびに水尻の水深調節等を適正に行う必要があり、従前までは、これらの水口に肥料袋に土を詰めた土嚢や比較的大きな石等の複数個を充填状に配置させ、隙間に泥を詰める等して水密状に閉鎖し、開放する際には手作業によって土嚢や石を取り除き、再度閉鎖する際には充填状に配置させ、それらの充填高さによって圃場の水深を調節するというのが一般的であった。
そうした中にも、その打開策となるようなものとして、例えば特開平9−163879号公報「水田用給排水口」発明として提案されているもののように、周囲枠裏面側に縦・横リブを直交させるよう形成して十分に補強し、下部周面部の前縁から断面L字形の埋込み支持部を垂下させ、中央に開口した開口部の裏面左右に互いに向かい合う一対のガイド溝を形成し、畦に沿って縦に埋設されるゲート部材と、裏面側に縦・横リブを直交させるよう形成して十分に補強し、左右の側縁部を上記ガイド溝に対して昇降可能に、且つ密に嵌合させる堰板との合成樹脂製の二部材からなり、圃場の水口に埋設したゲート部材に対し、堰板を昇降操作することによって該堰板の下端とゲート部材下側枠部分との間に開口される流水口を通じて通水可能とし、堰板の開度によって流量を調節できるようにしたものや、特開2003−55947号公報「水田用給水ゲート」発明の、上端から下端に亘って空隙部が設けられたゲート本体に取水口を穿設し、前記空隙部に取水口を開閉するゲート板が昇降可能に挿通されると共に、取水口に網状体を設けたものとし、畦の水口に突き刺して利用可能として網状体がゴミや草等の浮遊物の通過を阻止できるようにしたものがある。
上述したとおり、従前までに提案のある「水田用給排水口」発明をはじめ、「水田用給水ゲート」発明や「排水弁」発明、「用水路における水田用給水口の目詰まり防止装置」発明など何れもが、流れくるゴミや草等の処理、洗掘に対する強度、水深調節、部材の耐久性能、機能維持のための管理などの点において、何らかの改善の余地が残されていて実用上で不安を残すものであった。
そこで、この発明は、流水中を浮遊するゴミや草の通過を阻止し、開閉可能である上、水流量と圃場水深とを調節可能とし、洗掘への耐久強度にも秀れ、しかも比較的小型、軽量であって土畦水口への設置や撤去も容易に行うことができ、経済的にも秀れた新たな圃場用水口の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の水田用水口を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の水田用水口は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となるように形成された上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の間の開放部の底板部からの高さ範囲部分、または底板部に用意した排水口の同底板部からの高さ範囲部分の何れかまたは双方には、高さ加減自在となる排水調整部が着脱自在に組み合わされてなるものとした構成を要旨とする水田用水口である。
上記した、水田用水口に関連し、この発明には、それの基本的構成を有し、側溝流水中に設置可能とするものも包含している。
即ち、設置対象の側溝内壁面に接合状に設置、固定される背面に一体化され、平断面において側溝下流がわに向けた抱持状断面形をなし、側溝下流側の抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々鉛直状の一対のレール溝が対峙状に設けられた上、側溝深さに応じた高さ寸法のものとした集水胴部と、該集水胴部下端開口に一体化されて閉鎖状とする底板部とを有し、当該背面の底板部近傍となる下側要所に、対象側溝壁面に開口された支流口に対応可能な排水口を穿設し、一対の対峙レール溝間における開放部の底板部から所定高さ範囲部分には、上下適宜寸法毎に分割、形成された複数枚の堰板を、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着され、高さ加減自在となる排水調整部が組み合わされ、当該集水胴部の背面とは反対がわとなる前面には、対象側溝の上流側から下流側に向け、該側溝底面または底板部の水深位置の何れか一方から流水面付近か、あるいはそれよりも上側に達するよう漸次上昇する傾斜面壁、ならびに該傾斜面壁の下側空間を閉塞する周面壁を有する、浮遊ゴミ排除用の傾斜誘導体が一体的に添設されてなる構成とした水田用水口である。
底板部は、その上面に集水胴部を立設状に一体化支持可能とし、該集水胴部諸共に土畦中に埋設状に設置可能として安定的に定着可能とするという機能を果たすものであり、集水胴部を立設するに十分な面積および厚みを有し、水中や土砂中に設置された場合にも高い耐腐食性や耐久強度を有するものとしなければならず、運搬や設置、撤去作業が容易な程度に十分に小型、計量化されたものとすべきであり、塩化ビニール、ABS、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の各種合成樹脂製、またはGFRP、CFRP等のファイバー樹脂製あるいはそれらの複合樹脂製、もしくはアルミニウム、ステンレス鋼、各種鍍金鋼等の金属製等とすることができ、また、合成樹脂と金属との複合素材製とすること等も可能であり、また、後述する実施例にも示すように、左右各呼び込み板部および開放部の直下付近となる圃場地面を洗掘から保護して水田用水口の前倒を阻止できるよう、その前端を左右呼び込み板部および開放部よりも前方に延伸形成し、定着用前端としたものにすることができ、さらに、定着用の杭を打ち込み可能とする杭打ち孔を、集水胴部に囲まれた集水範囲以外の適所に穿孔したものとすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構造について詳述することとする。
以上のとおりの構成からなるこの発明の水田用水口1は、図4の設置状態にある水田用水口の縦断面図、および図5の設置状態にある水田用水口の平面図中に示すように、既存の塩化ビニール管製の排水パイプBが、その一端を水田F側に、他端を側溝G側に開放するよう埋設された水田F水尻の畦Rに、以下のようにして設置することができる。
まず、畦Rの水田F側に面する所定範囲を、水田Fの地面から70・ないし100・の深さまで掘り下げ、当該水田用水口1集水胴部3の背面壁31を畦R土中に配し、底板部2を水田Fの地面下に埋設して水平状に設置すると共に、背面壁31を畦R方向に平行状且つ鉛直状の姿勢とし、排水口5の接続用スリーブ51を既存排水パイプBに対応、接続させた上、図4および図5中に示す底板部2の左右に開口された杭打ち孔21,21の夫々に杭22,22を打ち込み、さらに背面壁31の水平翼部7の上下および底板部2上の左右土石装填空間部6,6夫々に土石を隙間無く充填し、各呼び込み板部35,35の前面左右外側に畦Rの水田Fがわ側壁面が連続するよう埋め戻し、畦Rの埋設部分を突き固め確りと定着させる。
しかしながら、僅かではあってもゴミや草類が、堰板81,81,……を乗り越えて集水胴部3内に流れ込んでしまうことがあり、このようなゴミ類は、集水胴部3内の底板部2上面から排水口5下縁までの高低差中にと留められ、用水のみが円滑に排出されることとなり、水田Fの見回りの際に集水胴部3内に滞留しているゴミ類を1日に1度程度、排除、清掃するだけで、ゴミや草類の水田Fからの流出を防止することが可能となる。
また、撤去する際には、水田側の排水パイプB端部を適宜閉鎖した後に、当該水田用水口1を凹型嵌着部Pに沿って引き上げて容易に取り外すことが可能であり、全体が塩化ビニール製であることから運搬も容易であって、しかも錆や腐食による劣化もなく、長年に渡って繰り返し利用することが可能である。
以上のような構成からなる実施例1の水田用水口1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、その全体を塩化ビニール製として高い耐久性と小型軽量化とを果たすことができ、比較的巾の狭い畦にも支障無く設置可能であり、仮令作業者一人であっても簡便に運搬、設置および撤去できる上、錆や腐食も発生せず、複数年に渡って何度も利用することができ、経済的にも秀れているという特徴を有し、しかも集水胴部3が上方に開放されていて、設置状態においてゴミや草、稲藁等が流入したときにも、畦Rを足場とした作業者が簡便に手を伸ばしてこれら異物を取り除くことができるという効果が得られるものとなっている。
叙述の如く、この発明の水田用水口は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で大幅に軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、従前からの「水田用給排水口」や「水田用給水ゲート」等に比較して正確な水深設定やゴミ、草、稲藁等の異物の通過を防止でき、水田の水管理の作業性を大幅に改善し得るものとなり、設置および撤去作業も容易なことから、高齢化や兼業化が進み、水田管理の作業性の向上と作業時間の短縮化を望む稲作農家は勿論のこと、各種農業用機材等を取り扱う農業用資材業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
2 底板部
21 同 杭打ち孔
22 同 杭
23 同 定着用前端
3 集水胴部
31 同 背面壁(補強板)
32 同 左(右)内壁面部
33 同 収納用装着溝
34 同 左(右)外壁面部
35 同 呼び込み板部
36 同 レール溝(着脱用円筒枠)
37 同 洗浄用鉛直筒型空間
38 同 装着用面取り
39 同 左(右)隔壁板
4 開放部
5 排水口
51 同 接続用スリーブ
6 土石装填空間部
7 水平翼部
8 排水調整部
81 同 堰板
82 同 円筒体
9 傾斜誘導体
91 同 傾斜面壁
92 同 周面壁
R 畦
F 圃場(水田)
W 同 水面
G 側溝
B 同 支流口(排水パイプ)
S 同 水門
P 同 凹型嵌着部
Claims (9)
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となるように形成された上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の間の開放部の底板部からの高さ範囲部分、または底板部に用意した排水口の同底板部からの高さ範囲部分の何れかまたは双方には、高さ加減自在となる排水調整部が着脱自在に組み合わされてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となるように形成された上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の間の開放部の底板部からの高さ範囲部分、または底板部に用意した排水口の同底板部からの高さ範囲部分の何れかまたは双方には、高さ加減自在となる排水調整部が着脱自在に組み合わされ、それら排水調整部の組み合わされた高さ範囲部分以下からの排水を阻止して圃場水位を任意に設定し得るものとなるようにしたことを特徴とする水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた概略矩形枠状をなす抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となり、各呼び込み板部の底板部から上方の対峙縁内側の夫々にレール溝を形成した上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々、畦方向外がわに向けて平断面コ字型あるいはU字型に開口する土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の対峙レール溝間における開放部の底板部からの高さ範囲部分、または底板部に用意した排水口の同底板部からの高さ範囲部分の何れかまたは双方には、異なる上下寸法に設定され複数の中から適宜選択された1個の堰板あるいは筒体を上方抜き取り可能に挿し込み装着するものか、および/または上下適宜寸法毎に分割、形成された複数の堰板または筒体かの何れかを、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着されたものとし、高さ加減自在となる排水調整部が、組み合わされてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた概略矩形枠状をなす抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となり、各呼び込み板部の底板部から上方の対峙縁内側に、該底板部から上方に開放する侵入土砂排除用の洗浄用鉛直筒型空間を奥部に伴う一対のレール溝を形成した上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々、畦方向外がわに向けて平断面コ字型あるいはU字型に開口する土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の対峙レール溝間における開放部の底板部からの高さ範囲部分には、上下適宜寸法毎に分割、形成された複数枚の堰板を、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着され、高さ加減自在となる排水調整部が、組み合わされてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた概略矩形枠状をなす抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となり、各呼び込み板部の底板部から上方の対峙縁内側に、該底板部から上方に開放する侵入土砂排除用の洗浄用鉛直筒型空間を奥部に伴う一対のレール溝を形成した上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々、畦方向外がわに向けて平断面コ字型あるいはU字型に開口する土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の対峙レール溝間における開放部の底板部からの高さ範囲部分には、上下適宜寸法毎に分割、形成された複数枚の堰板を、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着され、高さ加減自在となる排水調整部が組み合わされ、左右土石装填空間部、左右呼び込み板部および各洗浄用鉛直筒型空間を奥部に伴う一対のレール溝、ならびに集水胴部を形成、区画する各縦壁面に囲まれた底板部左右適所の夫々に、定着用の杭を打ち込み可能とする杭打ち孔が上下貫通状に穿孔されてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法で畦方向に細長状となるようにした底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた概略矩形枠状をなす抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となり、各呼び込み板部の底板部から上方の対峙縁内側に、該底板部から上方に開放する侵入土砂排除用の洗浄用鉛直筒型空間を奥部に伴う一対のレール溝を形成した上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした集水胴部とからなり、当該底板部の前端を呼び込み板部より前方に延伸させ定着用前端をなし、該集水胴部の下方寄りで側溝がわに面した位置か、あるいは当該底板部で集水胴部平面内に属する位置かの何れかには、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々、畦方向外がわに向けて平断面コ字型あるいはU字型に開口する土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、一対の呼び込み板部の対峙レール溝間における開放部の底板部からの高さ範囲部分には、上下適宜寸法毎に分割、形成され、高さ加減自在となる複数枚の堰板を、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着されてなる排水調整部が組み合わされ、左右土石装填空間部、左右呼び込み板部および各洗浄用鉛直筒型空間を奥部に伴う一対のレール溝、ならびに集水胴部を形成、区画する各縦壁面に囲まれた底板部左右適所の夫々に、定着用の杭を打ち込み可能とする杭打ち孔が上下貫通状に穿孔されてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 集水胴部が、その左右側面壁夫々の相対する上端の適所夫々に、夫々上向きに開口され、開放部から取り外した一枚または複数枚の堰板を、複数の場合には前後または上下に重ね合わせ、垂直あるいは水平姿勢、もしくは前後何れかに傾斜された姿勢の何れかに支持可能とするよう、横架状に収納可能とする縦断面U字状の収納用装着溝を形設されてなるものとした、前記請求項3ないし6何れか一項記載の水田用水口。
- 畦巾以下の巾寸法に設定された平板状底板部と、平断面において該底板部側溝がわ側縁またはその近傍から同圃場がわ側縁に向けた円弧型抱持状断面形であって、その抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々呼び込み板部が同開放部内に一部突出状となるように形成された上、畦高さに応じた高さ寸法のものとして当該底板部から鉛直状に立設、一体化してなるものとした平断面、所定角度開放状円筒型の集水胴部とからなり、当該底板部で集水胴部平面内に属する位置には、接続用スリーブ付きとした排水口が穿設されると共に、前記呼び込み板部の背面がわとなる当該底板部上には夫々土石装填空間部が形成され、且つ当該集水胴部側溝がわ適宜高さ位置には水平翼部が形成されるようにする一方、底板部に用意した排水口の同底板部からの高さ範囲部分には、互いに異なる高さ寸法の複数個の筒体の中から、所望高さのものを一個選択して適宜組み合わせるか、または互いに組み合わせ可能な複数個の筒体を、所望の総高さ寸法に設定するよう組み合わせるかの何れかにより、高さ加減自在となる排水調整部が着脱自在に組み合わされてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
- 設置対象の側溝内壁面に接合状に設置、固定される背面に一体化され、平断面において側溝下流がわに向けた抱持状断面形をなし、側溝下流側の抱え込みがわに確保した開放部の両端縁には夫々鉛直状の一対のレール溝が対峙状に設けられた上、側溝深さに応じた高さ寸法のものとした集水胴部と、該集水胴部下端開口に一体化されて閉鎖状とする底板部とを有し、当該背面の底板部近傍となる下側要所に、対象側溝壁面に開口された支流口に対応可能な排水口を穿設し、一対の対峙レール溝間における開放部の底板部から所定高さ範囲部分には、上下適宜寸法毎に分割、形成された複数枚の堰板を、上方抜き取り可能に積み上げ状、挿し込み装着され、高さ加減自在となる排水調整部が組み合わされ、当該集水胴部の背面とは反対がわとなる前面には、対象側溝の上流側から下流側に向け、該側溝底面または底板部の水深位置の何れか一方から流水面付近か、あるいはそれよりも上側に達するよう漸次上昇する傾斜面壁、ならびに該傾斜面壁の下側空間を閉塞する周面壁を有する、浮遊ゴミ排除用の傾斜誘導体が一体的に添設されてなるものとしたことを特徴とする水田用水口。
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