JP2007273708A - 配線構造および携帯表示装置 - Google Patents

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嘉明 宮川
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Abstract

【課題】狭小領域に信号線を配設する。
【解決手段】信号線の層数が1層である単層のフレキシブルプリント基板100は、基部110と、基部110から延在する2本の延設部120,130とを有する。延設部120,130は、基部110からそれぞれ同じ方向に延在する短手部121,131と、短手部121,131の延在方向と略直角の方向に延在する長手部122,132とを有する。短手部121を小さな曲率半径で屈曲させ、短手部121よりも長い短手部131をやや大きな曲率半径で屈曲させることで、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向きに向いた状態で、基部110からの距離が異なるそれぞれの長手部122,132が重なる。この状態で、各長手部122,132をディスプレイアームの中心部分の空間に挿通する。
【選択図】図5

Description

本発明は、使用者の頭部に装着して使用する携帯表示装置の配線構造、および、この配線構造を採用した携帯表示装置に関する。
従来から、使用者の頭部に装着して使用する携帯表示装置として、たとえば特許文献1に記載された装置のようなニアアイディスプレイまたはヘッドマウントディスプレイと呼ばれる装置が知られている(特許文献1参照)。
この装置では、表示部を支持するディスプレイアームが摺動可能に保持されており、画像を観察する位置までディスプレイアームを前進できる。また、画像を観察しないときにはディスプレイアームが収納部に収納されるようにディスプレイアームを後退できる。
特開2005−215393号公報
この携帯表示装置では、表示部に映像信号やバックライトの電力を送るために中空形状のディスプレイアームの内部空間を利用して信号線を配設している。しかし、従来の携帯表示装置では、信号線の本数が多くなると、ディスプレイアームの内部空間に信号線を配設するのが困難となる。
(1) 請求項1の発明による配線構造は、狭小領域を隔てて離間する少なくとも2つのデバイスを接続するフレキシブルプリント基板の配線構造であって、フレキシブルプリント基板は、基部と、基部から延設される少なくとも2つの互いに分離した延設部とを備え、2つの延設部が互いに対向するように折り曲げて狭小領域を挿通させることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の配線構造において、延設部は、基部から延設される短手部と、短手部から所定角度方向に延設される長手部とを有し、それぞれの長手部が互いに対向するように短手部の少なくとも1つを屈曲させたことを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1に記載の配線構造において、延設部は、第1および第2の延設部の2つであり、第1の延設部は、基部から延設される短手部と、短手部から所定角度方向に延設される長手部とを有し、長手部と第2の延設部とが互いに対向するように短手部を屈曲させたことを特徴とする。
(4) 請求項4の発明による携帯表示装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線構造と、画像を表示する画像表示部と、画像表示部が取り付けられている中空構造のディスプレイアームと、ディスプレイアームを移動可能に支持するアーム支持部とを備え、狭小領域は、ディスプレイアームの内部空間であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項4に記載の携帯表示装置において、画像表示部は、ディスプレイアームに対して回動可能に取り付けられ、画像表示部とディスプレイアームとの取り付け部近傍に分離した延設部が配設されていることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明による配線構造は、狭小領域を隔てて離間する少なくとも2つのデバイスを接続するフレキシブルプリント基板の配線構造であって、フレキシブルプリント基板は、基部と、基部から延設された部分であってその先端近傍および基部近傍でそれぞれ2つに分離された延設部とを備え、延設部の先端近傍で2つに分離された部分同士、および、基部近傍で2つに分離された部分同士がそれぞれ対向するように延設部を折り曲げて狭小領域を挿通させることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の配線構造において、延設部のうち、基部近傍で2つに分離された部分は互いに対向するように屈曲させ、延設部のうち、基部近傍と延設部の先端近傍との間の部分である中間部は、その延在方向に沿って屈曲させ、延設部のうち、延設部の先端近傍で2つに分離された部分の一方は、中間部から中間部の延設方向とは異なる方向に延設される短手部と、短手部から延設されて中間部の延設方向と略平向に延設される長手部とを有し、長手部と延設部の先端近傍で2つに分離された部分の他方とが互いに対向するように短手部を屈曲させたことを特徴とする。
(8) 請求項8の発明による携帯表示装置は、請求項7に記載の配線構造と、画像を表示する画像表示部と、画像表示部が取り付けられている中空構造のディスプレイアームと、ディスプレイアームを移動可能に支持するアーム支持部とを備え、狭小領域は、ディスプレイアームの内部空間であり、中間部がディスプレイアームの内部空間に挿通されていることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明は、請求項8に記載の携帯表示装置において、画像表示部は、ディスプレイアームに対して回動可能に取り付けられ、画像表示部とディスプレイアームとの取り付け部近傍に、基部近傍で2つに分離された部分が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、信号線の本数が多くても、ディスプレイアームの内部空間のような狭小領域に信号線を容易に配設できる。
以下、本発明に係る配線構造を採用した携帯表示装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の携帯表示装置(ニアアイディスプレイ装置)20およびヘッドホン10を備えたニアアイディスプレイシステムの斜視図である。
ヘッドホン10は、左右のスピーカ11L,11Rと、左右のスピーカ11L,11R相互を接続するアーム12と、を備えている。アーム12の両端部は、ユーザの左右の耳にそれぞれ掛けられるように湾曲しており、耳掛け部13L,13Rを形成している。なお、このヘッドホン10は、ユーザの後頭部にアーム12を回すリアアーム式のヘッドホンである。
本実施形態のニアアイディスプレイ装置20は、ユーザの眼前で画像を表示する画像表示部21と、この画像表示部21が一方の端部に取り付けられているディスプレイアーム27と、このディスプレイアーム27をスライド可能に支持するアーム支持部30と、このアーム支持部30をヘッドホンアーム12に取付可能なアタッチメント40と、を備えている。
ディスプレイアーム27は、一定の曲率半径Rで滑らかに湾曲した中空棒状を成しており、その曲率中心は、このニアアイディスプレイ装置20をユーザの頭部Hに装着した際に、この頭部H内に存在するようになっている。ディスプレイアーム27の中心部分の空間には、後述する画像処理部および制御部と画像表示部21との間で電気信号をやりとりするための信号線であるフレキシブルプリント基板100が挿通されている。フレキシブルプリント基板100については後に詳述する。
このディスプレイアーム27は、アーム支持部30内に収まる退避位置d(図3)と、アーム支持部30から突出して画像表示部21がユーザの眼前で画像表示可能な突出位置c(図1,2)との間で、画像表示部21がこのディスプレイアーム27の湾曲形状に対応した軌跡Bで移動可能にアーム支持部30に支持されている。
また、画像表示部21は、ディスプレイアーム27が突出位置cに存在するときに、画像表示部21の表示画面がユーザの眼と対向する表示可能位置aと、この表示画面がユーザの眼の視線方向に対して一定角度以上傾いている非表示位置bとの間で、主に矢印A方向に揺動可能に、ディスプレイアーム27の端部に取り付けられている。このディスプレイアーム27の長さは、画像表示部21が表示可能位置aの時に、その表示画面とユーザの眼との間に20mm以上の距離をおける寸法になっている。なお、この20mm以上という数値は、ユーザが眼鏡使用すること考慮した値である。このように、ディスプレイアーム27を湾曲形状にし、この湾曲形状に対応した軌跡Bを描くように画像表示部21を移動可能にすることで、頭部と干渉せず、安全に画像表示部21を移動させることができる。
図2および図3は、本実施形態のニアアイディスプレイ装置の要部切り欠き平面図で、図2は、ユーザの眼前で画像表示可能な突出位置cに画像表示部21が位置する状態を示し、図3は、画像表示部21が退避位置dに位置する状態を示している。
画像表示部21は、表示デバイス22と、この表示デバイス22が表示した画像をユーザの眼に導くための光学系23と、この画像表示部21が前述の表示可能位置aであるか非表示位置bであるかを検知する表示部位置検知センサ24と、これらを収納するディスプレイケース25と、を有している。このディスプレイケース25には、ディスプレイアーム27の端部に対して揺動および回動可能に取り付けられる取付部26が設けられている。表示部位置検知センサ24は、ディスプレイケース25内に入り込んでいるディスプレイアーム27の相対位置変化で、画像表示部21が表示可能位置aであるか非表示位置bであるかを検知する。
アーム支持部30は、ディスプレイアーム27を収納可能な内部空間が形成されている収納ケース31と、ディスプレイアーム27をスライド可能に支持するガイドローラ34a,34bと、ディスプレイアーム27をスライドさせる駆動ローラ35aと、この駆動ローラ35aを回転させるアーム駆動モータ35bとを有している。アーム支持部30は、ディスプレイアーム27が前述の退避位置dに存在するか否かを検知する退避検知センサ37aと、ディスプレイアーム27が前述の突出位置cに存在するか否かを検知する突出検知センサ37bと、アーム駆動モータ35bの動作を指示するためのアーム駆動スイッチ36と、フレキシブルプリント基板100を収納ケース31内で固定するための固定ピン301とを有している。
収納ケース31の内部空間は、ディスプレイアーム27の湾曲形状に対応して、湾曲している。この収納ケース31の一方の端部(以下、前端とする)側には、ディスプレイアーム27が出入りするアーム挿入口32が形成され、他方の端部(以下、後端とする)側に逃げ部33が形成されている。この逃げ部33は、アタッチメント40をヘッドホンアーム12に結合させた際、ヘッドホン10のスピーカ11Lまたは11Rと収納ケース31とが干渉し合うのを回避するために、ヘッドホンアーム12から遠ざける方向に伸びている部分である。収納ケース31のアーム挿入口32近傍で、ディスプレイアーム27の移動経路Bに沿った位置には、ディスプレイアーム27を挟み込むように一対のガイドローラ34a,34bが二箇所に設けられている。駆動ローラ35aは、前端部側のガイドローラ34aと後端部側のガイドローラ34bとの間であって、湾曲しているディスプレイアーム27の内周側、言い換えると、ユーザの頭部側に設けられている。
図2および図3に示すように、収納ケース31の逃げ部33には、変位機構50が設けられている。この変位機構50は、アタッチメント40に対する画像表示部21の相対的な位置および向きを変えるもので、アタッチメント40に設けられたボール51と、収納ケース31の逃げ部33に形成されたボール受け部52と、を有して構成されている。ボール51とボール受け部52との間には、一定以上の摩擦力が作用しており、ボール51に対して、ボール受け部52に一定以上の回転力が作用しない限り、このボール51に対して、ボール受け部52が相対回転できないようになっている。
このように、変位機構50をボール51とボール受け部52とを有して構成することにより、三次元空間内の独立した3軸の各軸回りで、アーム支持部30およびこのアーム支持部30に支持されているディスプレイアーム27、さらにこのディスプレイアーム27に取り付けられている画像表示部21を変位させることができる。
図4は、ニアアイディスプレイシステムの回路構成図である。
アーム支持部30の収納ケース31には、前述した、駆動ローラ35a、アーム駆動モータ35b、退避検知センサ37a、突出検知センサ37bと、アーム駆動スイッチ36の他、各センサ24,37a,37bおよびアーム駆動スイッチ36からの信号に応じてアーム駆動モータ35bを制御する制御系38と、外部コントローラCからの信号に応じて、画像表示部21の表示デバイス22に画像信号を送る画像処理系39と、が設けられている。画像表示部21に設けられた表示デバイス22および表示部位置検知センサ24と、アーム支持部30に設けられた制御系38および画像処理系39とは、フレキシブルプリント基板100で接続されている。
なお、ヘッドホン10には、外部コントローラCから独自の信号線で音声信号を送ってもよいが、外部コントローラCからニアアイディスプレイ装置20を介してヘッドホン10に音声信号を送るようにしてもよい。また、逆に、外部コントローラCからヘッドホン10に対して、音声信号の他に、画像信号や制御信号等を送り、これらのうち、画像信号や制御信号等をヘッドホン10からニアアイディスプレイ装置20に送るようにしてもよい。このように、ヘッドホン10とニアアイディスプレイ装置20とのうち、一方に、全ての信号等を送り、そこから他方へ必要な信号等を送る場合には、両者を電気的に接続するため、切断可能な電気的接続部を両者に設ける必要がある。
−−−フレキシブルプリント基板100−−−
図5は、接続前のフレキシブルプリント基板100を示す図である。フレキシブルプリント基板100は、信号線の層数が1層である単層のフレキシブルプリント基板である。フレキシブルプリント基板100は、表示デバイス22や表示部位置検知センサ24に接続される基部110と、基部110から延設された2本の延設部120,130とを有する。延設部120,130は、基部110に接続された表示デバイス22および表示部位置検知センサ24と、制御系38および画像処理系39とを接続する複数の信号線を有する。
延設部120,130は、基部110からそれぞれ同じ方向に延在する短手部121,131と、短手部121,131の先端から短手部121,131の延在方向と略直角の方向に延在する長手部122,132とを有する。長手部122,132の先端、すなわち延設部120,130の先端には、制御系38および画像処理系39が接続されたフレキシブルプリント基板と接続するための接続部123,133が設けられている。
各長手部122,132は互いに略平行に延在している。短手部121が短手部131よりも短いため、長手部122は長手部132よりも基部110に近い位置に配置されている。また、図5において、接続部133が接続部123の下方に位置するように、長手部122よりも長手部132の長さが長くされている。なお、説明の便宜上、フレキシブルプリント基板100の表裏面について、図5の紙面に現れている面を表面aとし、紙面の裏面に相当する面を裏面bとする。
図6は、画像表示部21とディスプレイアーム27にフレキシブルプリント基板100を挿通したときの拡大図である。なお、画像表示部21については内部構造を図示している。フレキシブルプリント基板100は、図6に示すように長手部122,132がディスプレイアーム27の内部に挿通されている。表示デバイス22は、基部110に接続されている。表示部位置検知センサ24は、不図示のリード線で基部110に接続されている。延設部120,130は、長手部122と長手132とが対向するように、すなわち、長手部122,132同士が重なるように短手部121,131で屈曲されている。
図7は、フレキシブルプリント基板100が図6のように挿通されたときの状態を示した図であるが、具体的には、図7(a),(b)に示すように、短手部121,131がそれぞれ弧を描くように略180度曲げられた際に、短手部121,131同士の長さの差を曲げた際の円弧の曲率半径の差で吸収することで、長手部122,132同士が重なっている。すなわち、長さの短い短手部121を小さな曲率半径で屈曲させ、長さの長い短手部131を大きな曲率半径で屈曲させることで、基部110からの距離が異なる各長手部122,132を重ねることができる。このとき、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向きに向いた状態となる。
このように各長手部122,132を重ねることで、狭小領域であるディスプレイアーム27の中心部分の空間に各長手部122,132を無理なく挿通できる。ディスプレイアーム27の一方の端部から挿通された各長手部122,132は、ディスプレイアーム27の他方の端部から収納ケース31の内部に露出している。各長手部122,132は、ディスプレイアーム27の移動が可能となるように、ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された部分の長さを十分に確保した上で、固定ピン301と収納ケース31の内面との間に挟み込まれて固定されている(図2,3,6)。
接続部123,133は、制御系38および画像処理系39が接続されたフレキシブルプリント基板200にハンダ付けにて接続されている(図6)。なお、コネクタを利用して接続部123,133とフレキシブルプリント基板200とを接続してもよい。上述したように、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向きに向いており、長手部122よりも長手部132の長さが長くされている。したがって、図6に示すように、接続部123,133はそれぞれの裏面bがフレキシブルプリント基板200に面し、接続部123,133が長手部122,132の延在方向にずれた状態となるので、フレキシブルプリント基板200への接続が容易となる。
ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された各長手部122,132は、厚さ方向に屈曲される。しかし、屈曲の内側と外側とでは曲率半径が異なるため、ディスプレイアーム27の移動につれて屈曲状態が変化すると、長手部122,132の相対位置も延在方向に沿って変化しなければならない。
仮に、各長手部122,132が分離しておらず、長手部122,132の一方の側面同士がつながっていても、その延在方向に沿って中央で畳めばディスプレイアーム27に挿通できる。しかし、ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された部分には、ディスプレイアーム27の移動によって屈曲状態が変化すると、長手部122と長手部132との境界近傍に、延在方向に沿ったせん断力が作用する。そのため、屈曲抵抗の増大や、屈曲の繰り返しによる長手部122,132の損傷といった不具合が引き起こされる。
これに対し、本実施の形態のフレキシブルプリント基板100では、各長手部122,132が互いに分離しているので、そのような不具合は発生しない。すなわち、本実施の形態のフレキシブルプリント基板100では、図2,3に示すようにディスプレイアーム27が移動しても、各長手部122,132は互いに干渉されずに容易に屈曲してディスプレイアーム27の移動に追従する。
図8は、画像表示部21がディスプレイアーム27に対して姿勢が変わったときのフレキシブルプリント基板100の変形の変化の様子を図示している。図8(a)は画像表示部21の透視拡大図であり、図8(b)は図8(a)の矢印B11方向からの矢視図であり、図8(c)は図8(a)の矢印C11方向からの矢視図である。画像表示部21の内部では、図6,図8(a)〜(c)に示すように、分離した長手部122,132が互いに重なった状態である。したがって、上述の場合と同様に、長手部122,132が互いに干渉されずに柔軟に屈曲して、ディスプレイアーム27と画像表示部21との相対位置の変化に追従する。すなわち、図8(a)〜(c)に示すように、取付部26を中心として画像表示部21が上下方向(矢印E)や前後方向(矢印F)に回動されても、長手部122,132が屈曲して追従する。また、矢印Gで示すように、ディスプレイアーム27の長手方向を中心として、取付部26で画像表示部21が回動されても、すなわち、画像表示部21の仰俯角を変更しても、長手部122,132が適度にねじれることで追従できる。なお、ユーザの目の位置と、画像表示部21との位置関係から、画像表示部21の仰俯角の回動範囲は少なくてよいので、長手部122,132のねじれ量はわずかである。
このように、フレキシブルプリント基板100では、基部110から2本の延設部120,130を延在させているが、延設部120と延設部130とでは、伝送する信号・電力の種類を分けている。すなわち、延設部120,130のいずれか一方で画像処理系39から送信される画像信号を伝達し、延設部120,130のいずれか他方で、電力やバックライトの制御信号などを伝送するようにしている。このように、画像信号系と電源およびバックライト制御系を分けることによって、画像信号へのノイズの混入を防止している。
なお、図5の2点鎖線で示すように、フレキシブルプリント基板100の全体の形状は、長方形の枠の範囲に収まるような形状をしている。そのため、図9に示すように、フレキシブルプリント基板100の製造に際して、1枚のシート101から多数のフレキシブルプリント基板100を得ることができ、歩留まりを向上できる。
上述した本実施形態のニアアイディスプレイ装置20およびヘッドホン10を備えたニアアイディスプレイシステムでは、次の作用効果を奏する。
(1) 基部110から延在し、短手部121,131と長手部122,132とを有する2本の延設部120,130をフレキシブルプリント基板100に設け、長手部122,132を重ねることができるように構成した。これにより、信号線の数が多くなっても、ディスプレイアーム27の内部空間のような狭小領域に長手部122,132を挿通させ易くなり、信号線の配設が容易になる。したがって、ディスプレイアーム27の径を太くする必要がなく、ユーザの視界を遮る範囲を少なくできるとともに、ディスプレイアーム27ひいてはニアアイディスプレイ装置20の重量増加を抑止でき、扱いやすいニアアイディスプレイ装置20を実現できる。
(2) ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された各長手部122,132が互いに分離しているので、ディスプレイアーム27の移動に合わせて各長手部122,132は容易に屈曲する。これにより、ディスプレイアーム27の移動がスムーズになるとともに、各長手部122,132の耐久性が向上し、ニアアイディスプレイ装置20の信頼性を向上できる。
(3) 短手部121,131を屈曲させることで、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向き向くように構成した。また、長手部122よりも長手部132の長さが長くなるように構成した。これにより、接続部123,133はそれぞれ同じ面(裏面b)がフレキシブルプリント基板200に面し、接続部123,133が長手部122,132の延在方向にずれた状態となるので、フレキシブルプリント基板200への接続が容易となる。
(4) 取付部26の近傍の画像表示部21の内部で、分離した長手部122,132が互いに重なった状態で配設されるように構成した。これにより、長手部122,132が柔軟に屈曲して、取付部26を中心としてディスプレイアーム27と画像表示部21の相対位置の変化に追従するので、ユーザの手動による画像表示部21の位置調節に際して、長手部122,132の曲げ抵抗ほとんどなく、スムーズに位置調整ができる。また、各長手部122,132の耐久性が向上し、ニアアイディスプレイ装置20の信頼性を向上できる。
(5) フレキシブルプリント基板100に単層のものを採用したので、屈曲性に優れ、各長手部122,132の耐久性が向上するとともに、製造コストも低減できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、短手部121,131がそれぞれ弧を描くように略180度曲げられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図10(a),(b)に示すように、短手部131の一部を表面a側に引き上げることで長手部132を長手部122の上に移動させることで、長手部122,132同士を重ねてもよい。この場合であっても、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向きとなる。
また、このように長手部122,132同士を重ねる場合、図11(a)に示すように、一方の延設部120に短手部121が設けられていないフレキシブルプリント基板100aを用いてもよい。短手部121がない場合、短手部131だけを図11(b),(c)に示すようにS字状もしくはZ字状に屈曲させるか、図11(d)に示すように、短手部131を1巻きさせるようにe字状に屈曲させることで、長手部122,132同士を重ねてもよい。この場合であっても、各長手部122,132の表面a同士および裏面b同士がそれぞれ同じ向きとなる。このように構成することによっても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する。
(2) 上述の説明では、短手部121,131と長手部122,132との交差角度は略90度であるが、本発明はこれに限定されない。たとえば図12に示すように、基部110からそれぞれ異なる方向に延在する短手部121b,131bと、短手部121b,131bの先端から互いに略平行に延在する長手部122,132とを有するフレキシブルプリント基板100bを用いてもよい。なお、長手部122,132同士が平行でなくても短手部121b,131bをねじるように屈曲させれば、長手部122,132同士を重ねることは可能であるが、1枚のシートから多数のフレキシブルプリント基板を得るという点では不利になるため、長手部122,132同士を略平行とすることが好ましい。
(3) 上述の説明では、互いに分離した延設部120,130の長手部122,132をディスプレイアーム27に挿通させるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図13に示すように、延設部120,130が分離していないフレキシブルプリント基板100cを用いてもよい。この場合であっても、延設部120,130を2点鎖線Lで示す長手方向に沿って折り曲げることでディスプレイアーム27に挿通できる。但し、屈曲性、耐久性の点で、ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された部分140や、取付部26の近傍に位置する部分150は分離していることが望ましい。
すなわち、ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された部分140を長手部122d、132dに分離することで、上述したようにディスプレイアーム27の移動に合わせて長手部122d、132dが互いに干渉されずに容易に屈曲するようになる。ディスプレイアーム27の他方の端部から引き出された部分140には、長手部132dと略90度の角度をなす短手部134を設ける。短手部134を上述した変形例の図11(b)〜(d)で示すようにS字状、Z字状またはe字状に屈曲させることで、長手部122d、132d同士を重ねることができる。なお、ディスプレイアーム27に挿通されたままとなる部分160は、繰り返して曲げられることがないので分離していなくてもよい。取付部26の近傍に位置する部分150を長手部122c,132cに分離することで、長手部122c,132cが互いに干渉されずに柔軟に屈曲して、取付部26を中心としてディスプレイアーム27と画像表示部21の相対位置の変化に追従できる。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、延設部の延設方向に延在する長手部と、長手部の延設方向とは異なる角度に延在する短手部とを有し、短手部を屈曲することで長手部を他の延設部と重ねて配置する狭小領域への各種の配線構造、および、この配線構造を採用する各種の携帯表示装置を含むものである。
本発明に係る一実施形態としてのニアアイディスプレイシステムの斜視図である。 本発明に係る一実施形態としてのニアアイディスプレイシステム(突出位置の状態)の要部切欠き平面図である。 本発明に係る一実施形態としてのニアアイディスプレイシステム(退避位置の状態)の要部切欠き平面図である。 本発明に係る一実施形態としてのニアアイディスプレイ装置の回路ブロック図である。 フレキシブルプリント基板100を示す図である。 フレキシブルプリント基板100をディスプレイアーム27に挿通した状態を示す図である。 短手部121,131の屈曲状態を説明する図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のB10矢視図である。 画像表示部21の要部切り欠き図であり、(a)は後方斜め上から見た図であり、(b)は(a)のB11矢視図であり、(c)は(a)のC11矢視図である。 複数のフレキシブルプリント基板100を1枚のシート101から得ることを説明する図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。
符号の説明
10 ヘッドホン 12 アーム
20 ニアアイディスプレイ装置 21 画像表示部
24 表示部位置検知センサ 26 取付部
27 ディスプレイアーム 30 アーム支持部
31 収納ケース 38 制御系
39 画像処理系
100,100a,100b,100c フレキシブルプリント基板
110 基部 120,130 延設部
121,121b,131,131b,131c,134 短手部
122,122c,122d,132,132c,132d 長手部

Claims (9)

  1. 狭小領域を隔てて離間する少なくとも2つのデバイスを接続するフレキシブルプリント基板の配線構造であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、基部と、前記基部から延設される少なくとも2つの互いに分離した延設部とを備え、
    前記2つの延設部が互いに対向するように折り曲げて前記狭小領域を挿通させることを特徴とする配線構造。
  2. 請求項1に記載の配線構造において、
    前記延設部は、前記基部から延設される短手部と、前記短手部から所定角度方向に延設される長手部とを有し、前記それぞれの長手部が互いに対向するように前記短手部の少なくとも1つを屈曲させたことを特徴とする配線構造。
  3. 請求項1に記載の配線構造において、
    前記延設部は、第1および第2の延設部の2つであり、
    前記第1の延設部は、前記基部から延設される短手部と、前記短手部から所定角度方向に延設される長手部とを有し、前記長手部と前記第2の延設部とが互いに対向するように前記短手部を屈曲させたことを特徴とする配線構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線構造と、
    画像を表示する画像表示部と、
    前記画像表示部が取り付けられている中空構造のディスプレイアームと、
    前記ディスプレイアームを移動可能に支持するアーム支持部とを備え、
    前記狭小領域は、前記ディスプレイアームの内部空間であることを特徴とする携帯表示装置。
  5. 請求項4に記載の携帯表示装置において、
    前記画像表示部は、前記ディスプレイアームに対して回動可能に取り付けられ、
    前記画像表示部と前記ディスプレイアームとの取り付け部近傍に前記分離した延設部が配設されていることを特徴とする携帯表示装置。
  6. 狭小領域を隔てて離間する少なくとも2つのデバイスを接続するフレキシブルプリント基板の配線構造であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、基部と、前記基部から延設された部分であってその先端近傍および前記基部近傍でそれぞれ2つに分離された延設部とを備え、
    前記延設部の先端近傍で2つに分離された部分同士、および、前記基部近傍で2つに分離された部分同士がそれぞれ対向するように前記延設部を折り曲げて前記狭小領域を挿通させることを特徴とする配線構造。
  7. 請求項6に記載の配線構造において、
    前記延設部のうち、前記基部近傍で2つに分離された部分は互いに対向するように屈曲させ、
    前記延設部のうち、前記基部近傍と前記延設部の先端近傍との間の部分である中間部は、その延在方向に沿って屈曲させ、
    前記延設部のうち、前記延設部の先端近傍で2つに分離された部分の一方は、前記中間部から前記中間部の延設方向とは異なる方向に延設される短手部と、前記短手部から延設されて前記中間部の延設方向と略平向に延設される長手部とを有し、前記長手部と前記延設部の先端近傍で2つに分離された部分の他方とが互いに対向するように前記短手部を屈曲させたことを特徴とする配線構造。
  8. 請求項7に記載の配線構造と、
    画像を表示する画像表示部と、
    前記画像表示部が取り付けられている中空構造のディスプレイアームと、
    前記ディスプレイアームを移動可能に支持するアーム支持部とを備え、
    前記狭小領域は、前記ディスプレイアームの内部空間であり、前記中間部が前記ディスプレイアームの内部空間に挿通されていることを特徴とする携帯表示装置。
  9. 請求項8に記載の携帯表示装置において、
    前記画像表示部は、前記ディスプレイアームに対して回動可能に取り付けられ、
    前記画像表示部と前記ディスプレイアームとの取り付け部近傍に、前記基部近傍で2つに分離された部分が配設されていることを特徴とする携帯表示装置。
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