JP2007273158A - 電子管及び進行波管 - Google Patents
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Abstract
【課題】 走行時間型電子管で、電子銃部に磁性金属材料を使用するものであって、電極の磁化の影響による着磁現象を防止し、電子ビームを所定の軌道に乗せることにより安定したマイクロ波増幅を可能とする電子管を提供する。
【解決手段】 磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と電子銃部の電極とに電源を供給し、電子ビーム生成時には電子銃部の電極に直流を供給し、電子ビーム生成時以外は磁場発生手段に対して電位変化のある交流電流を供給するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と電子銃部の電極とに電源を供給し、電子ビーム生成時には電子銃部の電極に直流を供給し、電子ビーム生成時以外は磁場発生手段に対して電位変化のある交流電流を供給するようにした。
【選択図】 図1
Description
この発明は、マイクロ波を増幅する進行波管、クライストロン増幅器及び電子銃を用いた増幅管などに使用する電子管に関するものである。
進行波管などの走行時間型電子管は、電子銃部より電子ビームを発射し、電子ビームがコレクタ電極に到達する間において遅波回路を有する相互作用部でマイクロ波を増幅または発振させ、出力窓よりマイクロ波を取り出す。電子銃部には、ヒータ、陰極、集束電極及び陽極を有し、それを駆動する進行波管駆動用電源とからなる。
例えば、特開2000−201034号公報図1(特許文献1参照)には、進行波管から進行波管駆動用電源に至る不要成分を抑制するために、進行波管20を構成する第1および第2のコレクタ電極5、6は、第1および第2のコレクタリード12a、12bを介して進行波管駆動用電源17に電気的に接続し、第1および第2のコレクタリード12a、12bは、磁性体コア13の貫通孔13aを通過し、第1および第2のコレクタリード12a、12bに流れるコレクタ電流IC1、IC2は、磁性体コア13内部に逆向きの磁束を形成することでそれらの磁束は、第1および第2のコレクタリード12a、12bにそれぞれコレクタ電流IC1、IC2と逆向きの誘導電流を流すものが開示されている。
また、特開2001−143628号公報図1(特許文献2参照)には、進行波管の耐電圧を向上させる機能を付加した進行波管用電源装置として、カソード状態監視回路22は、ヒータ電極用一次側回路21の動作状況を監視し、カソード電極33がコールド状態にあることをヒータが動作していない時間により判断し、リレー接点23を導通にする。TWT耐圧処理制御信号4に応答して、進行波管3がコールド状態すなわちリレー接点23が導通の時、シリーズレギュレータ制御回路16に送出される。シリーズレギュレータ制御回路16は、この制御信号4を受けて一時的にシリーズレギュレータ回路15をオンとすることにより、電極に吸着した不純物を飛散させるものが開示されている。
しかし、特許文献1に記載のものでは、変調電流成分(不要成分)を抑制することが可能なものの電子銃部の陰極・陽極などに好適な電極材料については記載されていない。
また、特許文献2に記載のものでは、コールド状態の進行波管の電極に過電圧を印加することができるので、電極に吸着した不純物を飛散させることが可能であるが、カソード電極などの材料構成については何ら記載していない。
この発明は、電子銃部にカソードを含む各電極に磁性金属材料(磁性体材料)を使用するものであって、電極の磁化の影響による着磁現象を防止し、電子ビームを所定の軌道に乗せることにより安定したマイクロ波増幅を可能とする進行波管(電子管)を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る電子管は、磁性体材料から構成された電子銃部から発生した電子ビームによりマイクロ波を増幅する電子管において、前記電子銃部に印加する交流磁界の強さが小さくなるように変化させて前記電子銃部を消磁するものである。
請求項2の発明に係る電子管は、磁性体材料から構成された電子銃部と、この電子銃部から発生する電子ビームにより、入力されたマイクロ波を増幅するマイクロ波増幅手段と、前記電子銃部に対して印加する交流磁界の強さが小さくなるように変化させる磁場発生手段とを備えたものである。
請求項3の発明に係る電子管は、前記磁場発生手段は、前記電子銃部の周囲に設けられたコイルと、このコイルに流す電流の大きさを変化させる電流制限手段とを有する請求項2に記載のものである。
請求項4の発明に係る電子管は、磁性体材料から構成された電子銃部と、この電子銃部から発生する電子ビームにより、入力されたマイクロ波を増幅するマイクロ波増幅手段と、前記電子銃部に直流電圧を印加して電子ビームを発生させる直流電源と、前記電子銃部の周囲に設けられたコイルと、このコイルに交流電流を流す交流電源と、この交流電源の電流の大きさを変化させる電流制限手段と、前記直流電源叉は交流電源の切替えを制御する切替え制御手段とを備えたものである。
請求項5の発明に係る進行波管は、カソードを含む複数の電極が磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と前記電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、前記電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と前記電子銃部の電極とに電源を供給し、電子ビーム生成時には前記電子銃部の電極に直流を供給し、電子ビーム生成時以外は前記磁場発生手段に対して継続的に電位変化のある交流電流を供給することにより前記電子銃部の電極で発生する着磁を軽減する電源装置とを備えたものである。
請求項6の発明に係る進行波管は、前記電源装置は、電子ビーム生成時は、蓄電手段に電荷を供給し、電子ビーム生成時以外は前記蓄電手段から直流・交流変換器を介して前記磁場発生手段に電流を供給する請求項5に記載のものである。
請求項7の発明に係る進行波管は、カソードを含む複数の電極が磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と前記電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、前記電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と前記電子銃部の電極とに電源を供給し、電源制御信号がON時には前記電子銃部の電極に直流を供給し、電源制御信号がOFF時には前記磁場発生手段に対して継続的に電位変化のある交流電流を供給することにより前記電子銃部の電極で発生する着磁を軽減する電源装置とを備えたものである。
請求項8の発明に係る進行波管は、前記磁性金属材料は、コバールもしくはパーマロイであることを特徴とする請求項5又は7に記載のものである。
請求項9の発明に係る進行波管は、前記消磁手段は、コイルであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のものである。
以上のように、この発明によれば、電子ビーム生成中に電子銃部の電極に着磁現象が発生しても電子銃部の周辺(周囲)に消磁手段を設けたので、消磁手段(磁場発生手段)は電子銃部が稼動しない期間(運用停止期間)に交流磁界を発生させ、電極の着磁に対して消磁作用を行うので、電子銃の電子ビームの再生成時(運用再開時)でも進行波管(電子管)の管軸に沿った電子ビームの軌道を曲げることなく安定して電子ビームをコレクタ部側に放出できる。
また、電源制御信号がOFF時には、電源装置は、内蔵された蓄電手段(電流制限手段)からの放電により消磁手段に対して直流・交流変換器を介して継続的に電位が変化する交流電流を供給することが可能なので直流電源だけで電源装置を構成できる利点がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1による進行波管の正面構成図であり、図1において1は電子ビームを生成する電子銃部、2は電子銃部1のヒータ、3はカソード(陰極)であり、3aはカソード電極を示す。4は電子ビームの電子を集束する集束電極、5は電子銃部1のアノード(陽極)電極、6は電子銃部の周囲にコイルで構成された、磁界を生じさせる消磁手段、6aは消磁手段を電子銃部1やその電極などと絶縁するフッ素樹脂材で構成された巻き枠などの絶縁体、7は内部に高圧直流電源や電源制御回路が収納された電源装置、8はヘリックス型遅波回路で構成された相互作用部(マイクロ波増幅手段)、9は周期永久磁界を発生させる永久磁石、10は空洞隔離するポールピースであり、10aは電子銃部1と相互作用部8とを隔離するポールピース、10bは相互作用部8の相互の永久磁石9を隔離するポールピースである。
以下、この発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1による進行波管の正面構成図であり、図1において1は電子ビームを生成する電子銃部、2は電子銃部1のヒータ、3はカソード(陰極)であり、3aはカソード電極を示す。4は電子ビームの電子を集束する集束電極、5は電子銃部1のアノード(陽極)電極、6は電子銃部の周囲にコイルで構成された、磁界を生じさせる消磁手段、6aは消磁手段を電子銃部1やその電極などと絶縁するフッ素樹脂材で構成された巻き枠などの絶縁体、7は内部に高圧直流電源や電源制御回路が収納された電源装置、8はヘリックス型遅波回路で構成された相互作用部(マイクロ波増幅手段)、9は周期永久磁界を発生させる永久磁石、10は空洞隔離するポールピースであり、10aは電子銃部1と相互作用部8とを隔離するポールピース、10bは相互作用部8の相互の永久磁石9を隔離するポールピースである。
11はマイクロ波などの高周波電力を入力する入力窓、12は相互作用部8で増幅したマイクロ波電力を取り出し、アンテナ回路など次段回路へマイクロ波電力を出力する出力窓、13は磁石9やポールピース10を収納する相互作用部8の外囲器、14は電子銃部1で放出された電子を収集するコレクタ部であり、14aはコレクタ電極を示す。15はコレクタ部14で発生する熱を放散するヒートシンク、16は電子銃部1、高周波作用部8、コレクタ部14などを保持するベースプレートである。なお、電源装置7は外部からの電源制御信号叉は電源装置7の手動スイッチなどで開閉される。また、電源装置7は消磁手段6には交流電流を供給し、電子銃部1の各電極には直流電流を供給する。図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図2は、実施の形態1による進行波管の電源装置7の回路図であり、図2において20は高圧直流電源(直流電源)、21は直流電源20を開閉するスイッチ、22はコンデンサで構成された蓄電手段、23は蓄電手段22とともに回路形成された充電回路抵抗(抵抗器)、24は蓄電手段22で充電した電荷を放電電流として放出するリレー回路などで構成された切替回路(切替え制御手段)であり、24aはリレーコイル、24bはリレー接点である。25はリレー回路24とともに回路形成されたリレー回路の制限抵抗(抵抗器)、26は切替回路がON(閉)時に蓄電手段22からの放電電流を受け、直流から交流に電流変換する直流・交流変換器、27は電源装置の電源電圧調整用の抵抗器である。なお、図2において、交流電源端子は直流・交流変換器から出力され、消磁手段へ接続され、進行波管電源端子(1)は電子銃部1のカソード電極3aに接続され、進行波管電源端子(n)はその他電極などに電源電流を供給し、電源電流は進行波管の筐体(ベースプレートなど)を通じて帰還端子(GND)に帰還する。
次に動作について説明する。図1において、電源制御信号もしくは手動により、電源装置7が作動(ON)すると進行波管の各電極に電源が供給され、電子銃部1で電子ビームが生成され、電子が放出される。放出された電子は集束電極4で集束され、アノード電極5を通過して、相互作用部8に流入する。相互作用部8では入力窓11から入力されたマイクロ波電力と相互作用(高周波増幅)が行われ、マイクロ波電力は増幅されて相互作用部8の出力窓12から取り出されるとともに電子はコレクタ部14で集束される。
次に電源装置7が停止(OFF)すると進行波管の各電極には電源が供給されず電子銃部1では電子ビームは生成されない。
図2に示すように、電源装置7がOFFすることにより、スイッチ21はOFF(開)となり、リレー回路24のコイル24aにも電流が流れないのでリレー回路24のスレーブ接点24がON(閉)となる。このとき、電源装置7が作動時に直流電源20からの電荷を蓄積していた蓄電手段22の電流が直流・交流変換器26の電源入力となり、交流電源端子には交流電流出力が現われる。交流電源端子は消磁手段6に接続されており、消磁手段6は電子銃部1のカソード電極3aを含む集束電極4及びアノード電極5などに向かって交流磁界を発生させる。この交流磁界(交番磁界)は磁力密度が時間とともに減衰する。これは蓄電手段22の放電電流により、直流・交流変換器26の入力には継続的に電位が低下する直流電流が流れ、直流・交流変換器26で変換された交流電流も振幅が時間と共に減衰する理由による。
次に電極について説明する。電子銃部1は複数の電極から構成されている。これらの電極には、一般的には銅ニッケル合金、ステンレス、モリブデンなどの非磁性材料が用いられるが、進行波管(電子管)に要求される性能を確保するため、熱伝導率あるいは熱膨張係数が適切な材料としてコバール(鉄、ニッケル、コバルト合金)などの磁性金属材料(磁性体材料)を使用する場合がある。コバールは磁性材料であり、直流磁界にさらされると着磁し、それ自身が永久磁石となって磁界を発生するため、この磁界は進行波管の正常な動作を妨げる要因となる。
従って、電子銃部1を構成する電極は、それ自身が不要な磁界を発生することは好ましくない。しかし、電極材料とするコバールは、電極間絶縁に使用するアルミナなどのセラミック材料と熱膨張係数がほぼ等しく溶接、ロー付けなどの電子銃組立プロセスに適しており、また、コバールは熱伝導率が比較的高いので電子銃部1で発生する熱の放熱の観点からも好適である。
次に電子銃部1などの電極に磁性金属材料を使用した場合の着磁を防止する方法について説明する。すなわち、振幅が時間と共に減衰する交流磁界による消磁の原理について説明する。着磁された磁性金属材料では、内部の無数の磁区(微小な磁石の集合)の向きが一方向に揃っている。これに対し交流磁界を印加し、その振幅を小さくして行くと、磁区は初め交流磁界の方向に追随して向きを変えるが、振幅が小さくなるうちに、追随するものとそうでないものとが現れ、最終的には磁区がそれぞれ異なった方向を向くようになる。従って、全体としてそれぞれの磁区が発生する磁界が相殺するようになり、結果、消磁される。
なお、本実施の形態1では磁性金属材料としてコバールを用いたが、パーマロイなどの
鉄、ニッケル合金を使用しても良く、非磁性金属材料の表面処理(メッキ、薄膜活性化層など)に磁性金属材料を適用しても良くロー付け材に磁性金属材料を混合し使用する場合でも消磁に対して相応の効果を奏する。
鉄、ニッケル合金を使用しても良く、非磁性金属材料の表面処理(メッキ、薄膜活性化層など)に磁性金属材料を適用しても良くロー付け材に磁性金属材料を混合し使用する場合でも消磁に対して相応の効果を奏する。
以上から進行波管の運転停止時に自動的に電子銃部1の電極の消磁を行うことで常に電子銃部1の電極は消磁された状態に保つことができ、電子銃の電子ビームの再生成時でも電子ビームの軌道を曲げることなく安定した電子ビームをコレクタ側に放出することが可能である。
また、消磁手段6としてコイルを用い、電気信号でもって消磁を行うので機械的稼動部分を必要としないため振動、磨耗等による故障が起こりにくく、信頼性の高い進行波管を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3は、実施の形態2による進行波管の正面構成図であり、図3において、60はコイルや鉄芯にコイルを巻いて構成された電磁石などの消磁手段、60aは消磁手段を電子銃部1やその電極端子部分などと絶縁する絶縁体である。図中、図1と同一符号は同一叉は相当部分を示す。実施の形態1では消磁手段6は、その軸が進行波管の管軸と平行になるようにしたが、図3に示すように消磁手段60の軸と進行波管の管軸とが交差するようにしてもよい。この場合、磁性金属材料の磁区がそれぞれ異なった方向に向けることが目的であり、消磁手段60の軸は必ずしも管軸と直角に交差させる必要は無い。
この発明の実施の形態2について図3を用いて説明する。図3は、実施の形態2による進行波管の正面構成図であり、図3において、60はコイルや鉄芯にコイルを巻いて構成された電磁石などの消磁手段、60aは消磁手段を電子銃部1やその電極端子部分などと絶縁する絶縁体である。図中、図1と同一符号は同一叉は相当部分を示す。実施の形態1では消磁手段6は、その軸が進行波管の管軸と平行になるようにしたが、図3に示すように消磁手段60の軸と進行波管の管軸とが交差するようにしてもよい。この場合、磁性金属材料の磁区がそれぞれ異なった方向に向けることが目的であり、消磁手段60の軸は必ずしも管軸と直角に交差させる必要は無い。
以上から電子銃部1の電極の配置構成によっては、磁性金属材料の着磁方向に応じて交流磁界の方向を選択することで効率の良い消磁が可能である。
1 電子銃部、 2 ヒータ、 3 カソード、 3a カソード電極、 4 集束電極、 5 アノード電極、 6 消磁手段(磁場発生手段)、 6a 絶縁体、 7 電源装置、 8 相互作用部(マイクロ波増幅手段)、 9 永久磁石、 10 ポールピース、 11 入力窓、 12 出力窓、 13 外囲器、 14 コレクタ部、 15 ヒートシンク、 16 ベースプレート、 20 高圧直流電源(直流電源)、 21 スイッチ、 22 蓄電手段(電流制限手段)、 23 抵抗器、 24 リレー回路(切替え制御手段)、 24a リレーコイル、 24b リレー接点、 25 抵抗器、 26 直流・交流変換器、 27 抵抗器、 60 消磁手段(磁場発生手段)、 60a 絶縁体。
Claims (9)
- 磁性体材料から構成された電子銃部から発生した電子ビームによりマイクロ波を増幅する電子管において、前記電子銃部に印加する交流磁界の強さが小さくなるように変化させて前記電子銃部を消磁する電子管。
- 磁性体材料から構成された電子銃部と、この電子銃部から発生する電子ビームにより、入力されたマイクロ波を増幅するマイクロ波増幅手段と、前記電子銃部に対して印加する交流磁界の強さが小さくなるように変化させる磁場発生手段とを備えた電子管。
- 前記磁場発生手段は、前記電子銃部の周囲に設けられたコイルと、このコイルに流す電流の大きさを変化させる電流制限手段とを有する請求項2に記載の電子管。
- 磁性体材料から構成された電子銃部と、この電子銃部から発生する電子ビームにより、入力されたマイクロ波を増幅するマイクロ波増幅手段と、前記電子銃部に直流電圧を印加して電子ビームを発生させる直流電源と、前記電子銃部の周囲に設けられたコイルと、このコイルに交流電流を流す交流電源と、この交流電源の電流の大きさを変化させる電流制限手段と、前記直流電源又は交流電源の切替えを制御する切替え制御手段とを備えた電子管。
- カソードを含む複数の電極が磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と前記電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、前記電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と前記電子銃部の電極とに電源を供給し、電子ビーム生成時には前記電子銃部の電極に直流を供給し、電子ビーム生成時以外は前記磁場発生手段に対して継続的に電位変化のある交流電流を供給することにより前記電子銃部の電極で発生する着磁を軽減する電源装置とを備えた進行波管。
- 前記電源装置は、電子ビーム生成時は、蓄電手段に電荷を供給し、電子ビーム生成時以外は前記蓄電手段から直流・交流変換器を介して前記磁場発生手段に電流を供給する請求項5に記載の進行波管。
- カソードを含む複数の電極が磁性金属材料で構成され、電子ビームの生成と放出を行う電子銃部と、この電子銃部で放出された電子を収集するコレクタ部と、このコレクタ部と前記電子銃部との間に設置され、入力窓からマイクロ波を入力し、マイクロ波と電子ビームとの高周波増幅を行い、マイクロ波出力を出力窓から取り出す相互作用部と、前記電子銃部の電極に周囲から磁場を与える磁場発生手段と、この磁場発生手段と前記電子銃部の電極とに電源を供給し、電源制御信号がON時には前記電子銃部の電極に直流を供給し、電源制御信号がOFF時には前記磁場発生手段に対して継続的に電位変化のある交流電流を供給することにより前記電子銃部の電極で発生する着磁を軽減する電源装置とを備えた進行波管。
- 前記磁性金属材料は、コバールもしくはパーマロイであることを特徴とする請求項5又は7に記載の進行波管。
- 前記磁場発生手段は、コイルであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の進行波管。
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