JP2007270363A - モノフィラメントおよび工業用織物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成樹脂製モノフィラメントの表面に分子量が400〜4000である水溶性ポリエーテル変性シリコーンとこの水溶性ポリエーテル変性シリコーン以外の界面活性剤とからなる油剤が0.001〜0.15重量%付着しているモノフィラメントであり、前記水溶性ポリエーテル変性シリコーン以外の界面活性剤が、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールEO付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールEO付加物リン酸エステル塩およびベタイン型両性界面活性剤から選ばれた少なくとも一種であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
水溶性ポリエーテル変性シリコーン以外の界面活性剤が脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールEO付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールEO付加物リン酸エステル塩およびベタイン型両性界面活性剤から選ばれた少なくとも一種であること、
水溶性ポリエーテル変性シリコーンが、全油剤中に65〜95重量%含有されること、
モノフィラメントを走行糸式摩擦係数試験機に供し、走行速度50m/分、且つ一次側張力0.2g/dの条件下で測定した糸/金属間動摩擦係数が0.3〜0.7であり、走行速度800m/分、且つ一次側張力0.3g/dの条件下でモノフィラメントを鰐口タイプのセラミック製ストレージテンサーからなる摩擦体に10分間接触通過させた際の摩擦体に堆積したモノフィラメントの削れ量が20.0mg以下であること、
合成樹脂モノフィラメントが、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリオレフィン樹脂およびフッ素樹脂から選ばれた少なくとも一種からなること、
直径が0.05〜2.0mmであること、
がいずれも好ましい条件として挙げられ、これらの条件を満たすことにより、さらに優れた効果を取得することができる。
モノフィラメントを走行糸式摩擦係数試験機(エイコー測定器社製)に供し、走行速度50m/分、且つ一次側張力0.2g/dの条件下で測定した。
モノフィラメントを鰐口タイプのセラミック製ストレージテンサーからなる摩擦体に速度800m/分、且つ一次側張力0.3g/dの条件下で10分間接触通過させた後、擦過体上に堆積した削れカスの量(mg)を測定した。
実際に高速織機を使用して抄紙ワイヤーを作成し、得られた抄紙ワイヤー表面の織密度の状態を目視で確認し、次の3つの基準で評価した。
○:モノフィラメントのすわりがよく、規定の織密度に仕上がっていた、
△:モノフィラメントのすわりがよく、ほぼ規定の織密度に仕上がっていた、
×:モノフィラメントのすわりが悪く、規定の織密度に仕上がらなかった。
上記抄紙ワイヤーを製織するに際しての製織性を、次の3つの基準で評価した。
○:筬、シャトルなどにおいて、モノフィラメントの通過性は至って良好であった、
△:筬、シャトルなどにおいて、モノフィラメントの通過性に問題はなかった、
×:筬、シャトルなどにおいて、モノフィラメントの通過性は良くなかった。
ポリエチレンテレフタレートのチップ(東レ(株)社製 T701T、以下PETと称す)をエクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練して紡糸口金からPETの溶融物を押し出した後、冷却固化して未延伸糸を得た。その後、この未延伸糸を温度220℃、且つ5.2倍の条件で延伸し、さらに温度240℃、且つ0.95倍の条件で熱セットを行い、直径0.25mmのPETモノフィラメントを得た。そして、このPETモノフィラメントに各種油剤を付着させて、各種物性測定および評価を行った。
ナイロン6のチップ(東レ(株)社製 M1021T)をエクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練して紡糸口金からのナイロン6の溶融物を押し出した後、冷却固化して未延伸糸を得た。その後、この未延伸糸を温度130℃、且つ4.7倍の条件で延伸し、さらに温度180℃、且つ0.93倍の条件で熱セットを行い、直径0.25mmのナイロン6モノフィラメントを得た。そして、このナイロン6モノフィラメントに各種油剤を付着させて、各種物性測定および評価を行った。
ポリフェニレンサルファイドのチップ(東レ(株)社製 E2080、以下PPSと称す)をエクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練して紡糸口金からのPPSの溶融物を押し出した後、冷却固化して未延伸糸を得た。その後、この未延伸糸を温度160℃、且つ4.2倍の条件で延伸し、さらに温度140℃、且つ1.0倍の条件で熱セットを行い、直径0.25mmのPPSモノフィラメントを得た。そして、このPPSモノフィラメントに各種油剤を付着させて、各種物性測定および評価を行った。
ポリプロピレンのチップ(チッソ社製 チッソポリプロA5014、以下PPと称す)をエクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練して紡糸口金からのPPの溶融物を押し出した後、冷却固化して未延伸糸を得た。その後、この未延伸糸を温度145℃、且つ8.0倍の条件で延伸し、さらに温度40℃、且つ0.99倍の条件で熱セットを行い、直径0.25mmのPPモノフィラメントを得た。そして、このPPモノフィラメントに各種油剤を付着させて、各種物性測定および評価を行った。
テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体のチップ(旭硝子社製 フルオンETFE−C88AXP、以下ETFEと称す)をエクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練して紡糸口金からのETFEの溶融物を押し出した後、冷却固化して未延伸糸を得た。 その後、この未延伸糸を温度150℃、且つ4.8倍の条件で延伸し、さらに温度160℃、且つ0.93倍の条件で熱セットを行い、直径0.25mmのETFEモノフィラメントを得た。そして、このETEFモノフィラメントに各種油剤を付着させて、各種物性測定および評価を行った。
実施例において、水溶性ポリエーテル変性シリコーンとして次のものを使用した。
・分子量300:GE東芝シリコーン社製 KF640
・分子量550:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 BY16−005
・分子量3500:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 BY16−008
・分子量8000:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製 BY16−038
まず、表1に示すような重量組成からなる油剤を用意した。そしてオイリングローラーを使用して、油剤付着量が0.03重量%となるように各種油剤をPETモノフィラメントの表面に付着させた。
PETモノフィラメントをナイロン6、PPS、PPおよびETFEモノフィラメント
に代えたこと以外は、実施例5と同じ条件で油剤を各種モノフィラメントの表面に付着させた。
油剤付着量を表1に示すように変更したこと以外は、実施例5と同じ条件でPETモノフィラメントの表面に油剤を付着させた。
油剤を付着させることなくPETモノフィラメントをそのまま使用した。
油剤付着量を表1に示すように増やしたこと以外は、実施例5と同じ条件でPETモノフィラメントの表面に油剤を付着させた。
Claims (8)
- 合成樹脂製モノフィラメントの表面に分子量が400〜4000である水溶性ポリエーテル変性シリコーンとこの水溶性ポリエーテル変性シリコーン以外の界面活性剤とからなる油剤が0.001〜0.15重量%付着していることを特徴とするモノフィラメント。
- 前記水溶性ポリエーテル変性シリコーン以外の界面活性剤が、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールEO付加物硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールEO付加物リン酸エステル塩およびベタイン型両性界面活性剤から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載のモノフィラメント。
- 前記水溶性ポリエーテル変性シリコーンが、全油剤中に65〜95重量%含有されることを特徴とする請求項1または2に記載のモノフィラメント。
- 前記モノフィラメントを走行糸式摩擦係数試験機に供し、走行速度50m/分、且つ一次側張力0.2g/dの条件下で測定した糸/金属間動摩擦係数が0.3〜0.7であり、走行速度800m/分、且つ一次側張力0.3g/dの条件下でモノフィラメントを鰐口タイプのセラミック製ストレージテンサーからなる摩擦体に10分間接触通過させた際の摩擦体に堆積したモノフィラメントの削れ量が20.0mg以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモノフィラメント。
- 前記合成樹脂モノフィラメントが、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリオレフィン樹脂およびフッ素樹脂から選ばれた少なくとも一種からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモノフィラメント。
- 直径が0.05〜2.0mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のモノフィラメント。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモノフィラメントを構成素材の少なくとも一部に使用したことを特徴とする工業織物。
- 抄紙用織物であることを特徴とする請求項7に記載の工業織物。
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