JP2002294566A - ウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤 - Google Patents
ウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤Info
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- JP2002294566A JP2002294566A JP2001094858A JP2001094858A JP2002294566A JP 2002294566 A JP2002294566 A JP 2002294566A JP 2001094858 A JP2001094858 A JP 2001094858A JP 2001094858 A JP2001094858 A JP 2001094858A JP 2002294566 A JP2002294566 A JP 2002294566A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は無糊でウォータージェットルームによ
り製織するもの適したウォータージェットルーム無撚無
糊製織用油剤を提供することにある。 【解決手段】A.平均分子量2000〜10000のポ
リエーテル B.炭素数12〜18のアルキル基を有するアルキルホ
スフェート金属塩 C.ワックス類 D.変性シリコーン E.R−COOHで示されるカルボキシル基を有する化
合物 を必須成分とし、A+B+C+D+Eが油剤全成分に対
し15〜50wt%配合されたウォータージェットルー
ム無撚無糊製織用油剤。
り製織するもの適したウォータージェットルーム無撚無
糊製織用油剤を提供することにある。 【解決手段】A.平均分子量2000〜10000のポ
リエーテル B.炭素数12〜18のアルキル基を有するアルキルホ
スフェート金属塩 C.ワックス類 D.変性シリコーン E.R−COOHで示されるカルボキシル基を有する化
合物 を必須成分とし、A+B+C+D+Eが油剤全成分に対
し15〜50wt%配合されたウォータージェットルー
ム無撚無糊製織用油剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無撚無糊でウォータ
ージェットルームにより製織するのに適した油剤に関す
るものである。
ージェットルームにより製織するのに適した油剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維をウォータージェットル
ームで製織するに際して用いられる糸条には、高度の集
束性を付与するため製織工程の前に準備工程で糊剤を付
与していた。この方法は良好な製織安定性が得られるこ
とから現在でも採用されているが、更に近年はウォータ
ージェットルームの高速化が進められ、より高速な製織
が行われており走行糸条速度、ジェット水量の増加によ
る筬・綜絖の摩耗が著しくなり製織性が低下するという
問題がある。またコストダウンのため準備工程での糊剤
付与の工程を省略する試みもある。特開昭51−471
98号公報などのようなポリエーテルとワックスを含有
する水性エマルジョンで処理されたフィラメントヤーン
や特開昭58−180676号公報などのようなアルキ
ルホスフェート金属塩、アルキルスルホネート及び/又
はアルキルサルフェートアルカリ金属塩、変性シリコー
ン、ワックスを必須成分とした油剤で処理されたフィラ
メントヤーンなどが提案されている。しかしこれら従来
提案ではウォータージェットルームによる製織の際、緯
糸の間隔むらなどの欠点が発生し製品品位を著しく低下
させるばかりか、糸条の集束性不良のため毛羽が発生し
たり、製織時に油剤成分とウォータージェットルーム使
用水中のカルシウムなどの金属成分による塩、即ちスカ
ムが発生し、製品品位ばかりか工程の清掃などが必要と
なり操業性を低下させている。
ームで製織するに際して用いられる糸条には、高度の集
束性を付与するため製織工程の前に準備工程で糊剤を付
与していた。この方法は良好な製織安定性が得られるこ
とから現在でも採用されているが、更に近年はウォータ
ージェットルームの高速化が進められ、より高速な製織
が行われており走行糸条速度、ジェット水量の増加によ
る筬・綜絖の摩耗が著しくなり製織性が低下するという
問題がある。またコストダウンのため準備工程での糊剤
付与の工程を省略する試みもある。特開昭51−471
98号公報などのようなポリエーテルとワックスを含有
する水性エマルジョンで処理されたフィラメントヤーン
や特開昭58−180676号公報などのようなアルキ
ルホスフェート金属塩、アルキルスルホネート及び/又
はアルキルサルフェートアルカリ金属塩、変性シリコー
ン、ワックスを必須成分とした油剤で処理されたフィラ
メントヤーンなどが提案されている。しかしこれら従来
提案ではウォータージェットルームによる製織の際、緯
糸の間隔むらなどの欠点が発生し製品品位を著しく低下
させるばかりか、糸条の集束性不良のため毛羽が発生し
たり、製織時に油剤成分とウォータージェットルーム使
用水中のカルシウムなどの金属成分による塩、即ちスカ
ムが発生し、製品品位ばかりか工程の清掃などが必要と
なり操業性を低下させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、糸条
の集束性が良好で製品品位の優れたウォータージェット
ルームによる製織に適したウォータージェットルーム無
撚無糊製織用油剤を提供するものである。
の集束性が良好で製品品位の優れたウォータージェット
ルームによる製織に適したウォータージェットルーム無
撚無糊製織用油剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、 A.平均分子量2000〜10000のポリエーテル B.炭素数12〜18のアルキル基を有するアルキルホ
スフェート金属塩 C.ワックス類 D.変性シリコーン E.R−COOHで示されるカルボキシル基を有する化
合物 を必須成分とし、A+B+C+D+Eが油剤全成分に対
し15〜50wt%配合されたウォータージェットルー
ム無撚無糊製織用油剤により達成される。
スフェート金属塩 C.ワックス類 D.変性シリコーン E.R−COOHで示されるカルボキシル基を有する化
合物 を必須成分とし、A+B+C+D+Eが油剤全成分に対
し15〜50wt%配合されたウォータージェットルー
ム無撚無糊製織用油剤により達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】A成分である平均分子量2000
〜10000のポリエーテルは糸条に集束性を付与す
る。ポリエーテルの例としては、炭素数1〜30の天然
および合成の任意の一価アルコール(メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、2−エチルヘ
キサノール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアル
コール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール
など)、二価アルコール(エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、へキシレン
グリコールなど)および三価以上のアルコール(グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビタン、ソルビトールなど)にエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど
の環状エーテルモノマーを触媒の存在下でブロックまた
はランダムに開環付加重合させたものなどがある。平均
分子量は2000〜10000のポリエーテルであれば
十分な効果を発揮するが集束性、工程汚れ減少のために
は3000〜6000のポリエーテルが好ましく、配合
比は5〜30wt%が好ましい。配合比が5wt%未満
では糸条の集束性が不足し、30wt%を越えると油剤
の粘度増加による紡糸機などへの汚れ付着、摩擦増加に
よる原糸毛羽が発生する。
〜10000のポリエーテルは糸条に集束性を付与す
る。ポリエーテルの例としては、炭素数1〜30の天然
および合成の任意の一価アルコール(メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、2−エチルヘ
キサノール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアル
コール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール
など)、二価アルコール(エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、へキシレン
グリコールなど)および三価以上のアルコール(グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビタン、ソルビトールなど)にエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど
の環状エーテルモノマーを触媒の存在下でブロックまた
はランダムに開環付加重合させたものなどがある。平均
分子量は2000〜10000のポリエーテルであれば
十分な効果を発揮するが集束性、工程汚れ減少のために
は3000〜6000のポリエーテルが好ましく、配合
比は5〜30wt%が好ましい。配合比が5wt%未満
では糸条の集束性が不足し、30wt%を越えると油剤
の粘度増加による紡糸機などへの汚れ付着、摩擦増加に
よる原糸毛羽が発生する。
【0006】B成分である炭素数12〜18のアルキル
基を有するアルキルホスフェート金属塩は金属表面を保
護し耐金属摩耗性を付与する。ホスフェート金属塩は一
般的にアニオン交換性があり特にウォータージェットル
ームで製織する場合には水の硬度が大きくなるとイオン
交換によって不水溶性のスカムが発生し製織性低下の原
因となるが、硬水安定性向上のためにはアルキルホスフ
ェート金属塩の中でも直鎖アルキル基の他、分岐アルキ
ル基を有するものが好ましく、配合比は3wt%以上が
好ましい。3wt%未満では金属に対する十分な摩耗防
止効果が得られない。
基を有するアルキルホスフェート金属塩は金属表面を保
護し耐金属摩耗性を付与する。ホスフェート金属塩は一
般的にアニオン交換性があり特にウォータージェットル
ームで製織する場合には水の硬度が大きくなるとイオン
交換によって不水溶性のスカムが発生し製織性低下の原
因となるが、硬水安定性向上のためにはアルキルホスフ
ェート金属塩の中でも直鎖アルキル基の他、分岐アルキ
ル基を有するものが好ましく、配合比は3wt%以上が
好ましい。3wt%未満では金属に対する十分な摩耗防
止効果が得られない。
【0007】C成分であるワックス類は耐水性を付与す
る。ワックス類の例としては、公知の天然および合成ワ
ックスが挙げられ、中でも水溶性を有するワックスなど
が製織時のスカム汚れが減少する傾向にあるため好まし
く、配合比は3〜5wt%が好ましい。配合比が3wt
%未満では糸条に与える耐水性が不足し、5wt%を越
えるとワックス類自体の脱落・堆積による汚れが発生す
る。
る。ワックス類の例としては、公知の天然および合成ワ
ックスが挙げられ、中でも水溶性を有するワックスなど
が製織時のスカム汚れが減少する傾向にあるため好まし
く、配合比は3〜5wt%が好ましい。配合比が3wt
%未満では糸条に与える耐水性が不足し、5wt%を越
えるとワックス類自体の脱落・堆積による汚れが発生す
る。
【0008】D成分である変性シリコーンは平滑性を付
与する。変性シリコーンの例としては、フェニル変性シ
リコーン、エポキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコ
ーンなどが挙げられるが、中でもオルガノシロキサンに
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの両者を付
加させて水溶性となしたポリエーテル変性シリコーンが
好ましい。
与する。変性シリコーンの例としては、フェニル変性シ
リコーン、エポキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコ
ーンなどが挙げられるが、中でもオルガノシロキサンに
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの両者を付
加させて水溶性となしたポリエーテル変性シリコーンが
好ましい。
【0009】E成分のR−COOHで示されるカルボキ
シル基を有する化合物は上記成分を相溶させ、摩擦挙動
を安定させる。R−COOHで示されるカルボキシル基
を有する化合物としては、Rは炭素数8〜25のアルキ
ル基、アリール基、アルキルアリール基を示しこれらの
基の末端または炭素中に水酸基、アミノ基またはエステ
ル結合、エーテル結合およびアミド結合を含むものなど
かある。R−COOHで示されるカルボキシル基を有す
る化合物の配合比は3wt%以上が好ましい。配合比が
3wt%未満では油剤の十分な相溶性が得られない。
シル基を有する化合物は上記成分を相溶させ、摩擦挙動
を安定させる。R−COOHで示されるカルボキシル基
を有する化合物としては、Rは炭素数8〜25のアルキ
ル基、アリール基、アルキルアリール基を示しこれらの
基の末端または炭素中に水酸基、アミノ基またはエステ
ル結合、エーテル結合およびアミド結合を含むものなど
かある。R−COOHで示されるカルボキシル基を有す
る化合物の配合比は3wt%以上が好ましい。配合比が
3wt%未満では油剤の十分な相溶性が得られない。
【0010】本発明においては油剤成分濃度が10〜9
0wt%の時の加水粘度が500mPa・s以下である
ことが好ましい。加水粘度が500mPa・sを越える
と製糸時、エマルジョン状態で付与された油剤が温度な
どの影響により高濃度となった際に摩擦係数の増加によ
る糸切れ、毛羽の発生や設備への付着による油剤汚れが
発生する。
0wt%の時の加水粘度が500mPa・s以下である
ことが好ましい。加水粘度が500mPa・sを越える
と製糸時、エマルジョン状態で付与された油剤が温度な
どの影響により高濃度となった際に摩擦係数の増加によ
る糸切れ、毛羽の発生や設備への付着による油剤汚れが
発生する。
【0011】本発明においては油剤を付与する糸条とし
ては特にポリエステル系繊維の場合、本発明の効果が大
きいので好ましい。
ては特にポリエステル系繊維の場合、本発明の効果が大
きいので好ましい。
【0012】本発明で用いられる上記油剤には上記成分
の他に本発明の効果を阻害しない範囲内で従来から使用
されている、平滑剤、乳化剤、酸化防止剤、制電剤など
の添加剤成分を配合しても良い。また本発明で用いられ
る上記油剤は、油剤成分を1.0〜20.0wt%含有
する水性エマルジョンとして糸条に付与するのが適当で
ある。この際、付与する方法としてはオイリングローラ
ー方式、ノズルを用いる方式など従来使用されている方
法であればよい。
の他に本発明の効果を阻害しない範囲内で従来から使用
されている、平滑剤、乳化剤、酸化防止剤、制電剤など
の添加剤成分を配合しても良い。また本発明で用いられ
る上記油剤は、油剤成分を1.0〜20.0wt%含有
する水性エマルジョンとして糸条に付与するのが適当で
ある。この際、付与する方法としてはオイリングローラ
ー方式、ノズルを用いる方式など従来使用されている方
法であればよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
発明はこれに限定されるものではない。
【0014】[加水粘度測定方法]油剤成分濃度10〜
90wt%(5wt%刻み)のエマルジョンを用意す
る。(株)東京計器製作所製BL型粘度計を使用し50
0mlビーカーに500gの油剤を入れ、各濃度の粘度
をそれぞれ3回測定しその平均値を算出、最大粘度を加
水粘度とする。
90wt%(5wt%刻み)のエマルジョンを用意す
る。(株)東京計器製作所製BL型粘度計を使用し50
0mlビーカーに500gの油剤を入れ、各濃度の粘度
をそれぞれ3回測定しその平均値を算出、最大粘度を加
水粘度とする。
【0015】実施例1 固有粘度[η]が0.63のポリエチレンテレフタレートを
溶融吐出して36フィラメントの糸条となした。この糸条
の固化後、計量オイリングノズルを介して下表1に示す
組成からなる油剤を10%水系エマルジョンとしたもの
を、純分付着量が1.0wt%となるように付与し、交絡ノズ
ルでインターレス処理し、その後、引き取りローラーを
介して引き取り、引き続き引き取りローラーと延伸ロー
ラー間で1.5倍に延伸して巻き取り速度3500m/minで巻き
取り、84デシテックス36フィラメントのポリエステル糸
条を得た。この時得られたポリエステル糸条の原糸毛
羽、原糸集束性を表1に示す。さらに得られたポリエス
テル糸条を緯糸として用い、経糸には56デシテックス18
フィラメントのポリエステル無撚無糊糸を用いて経糸総
本数5000本、経密度18本/インチ、緯密度100本/イン
チ、織機回転数1000rpmでウォータージェットルーム製
織を行った。得られた生機の欠点発生状態および硬水安
定性を表1に示す。
溶融吐出して36フィラメントの糸条となした。この糸条
の固化後、計量オイリングノズルを介して下表1に示す
組成からなる油剤を10%水系エマルジョンとしたもの
を、純分付着量が1.0wt%となるように付与し、交絡ノズ
ルでインターレス処理し、その後、引き取りローラーを
介して引き取り、引き続き引き取りローラーと延伸ロー
ラー間で1.5倍に延伸して巻き取り速度3500m/minで巻き
取り、84デシテックス36フィラメントのポリエステル糸
条を得た。この時得られたポリエステル糸条の原糸毛
羽、原糸集束性を表1に示す。さらに得られたポリエス
テル糸条を緯糸として用い、経糸には56デシテックス18
フィラメントのポリエステル無撚無糊糸を用いて経糸総
本数5000本、経密度18本/インチ、緯密度100本/イン
チ、織機回転数1000rpmでウォータージェットルーム製
織を行った。得られた生機の欠点発生状態および硬水安
定性を表1に示す。
【0016】
【表1】 1、5は比較例である。
【0017】1は原糸集束性、製織時スカムは良好であ
ったが成分B〜Eの配合比が不足しているため耐水性が
低く製織時欠点が発生した。また、油剤の相溶性も不足
し、製織時の筬摩耗も発生した。5は原糸集束性、耐水
性ともに問題なかったが成分B〜Eの配合比が多く、製
織時スカムが多量に発生しこのスカムによる製織時の生
機欠点も多発した。
ったが成分B〜Eの配合比が不足しているため耐水性が
低く製織時欠点が発生した。また、油剤の相溶性も不足
し、製織時の筬摩耗も発生した。5は原糸集束性、耐水
性ともに問題なかったが成分B〜Eの配合比が多く、製
織時スカムが多量に発生しこのスカムによる製織時の生
機欠点も多発した。
【0018】2、3、4は実施例である。原糸集束性は
十分であり、原糸毛羽ともに問題なく、製織時の欠点、
製織時スカムも良好であった。また、耐水性も良好であ
った。
十分であり、原糸毛羽ともに問題なく、製織時の欠点、
製織時スカムも良好であった。また、耐水性も良好であ
った。
【0019】実施例2 固有粘度[η]が0.63のポリエチレンテレフタレートを
溶融吐出して36フィラメントの糸条となした。この糸条
に冷却風を吹き付けガラス転移点以下まで冷却し、引き
続いて加熱筒に導入し延伸した後、計量オイリングノズ
ルを介して表2の組成からなる油剤をそれぞれ10%水系
エマルジョンとし、純分付着量が1.0tw%となるように付
与し、巻き取り速度5000m/minで巻き取り84デシテック
ス36フィラメントのポリエステル糸条を得た。この時の
製糸工程汚れ、糸切れ状況を表3に示す。
溶融吐出して36フィラメントの糸条となした。この糸条
に冷却風を吹き付けガラス転移点以下まで冷却し、引き
続いて加熱筒に導入し延伸した後、計量オイリングノズ
ルを介して表2の組成からなる油剤をそれぞれ10%水系
エマルジョンとし、純分付着量が1.0tw%となるように付
与し、巻き取り速度5000m/minで巻き取り84デシテック
ス36フィラメントのポリエステル糸条を得た。この時の
製糸工程汚れ、糸切れ状況を表3に示す。
【0020】
【表2】 6は実施例である。製糸工程汚れ、糸切れともに良好で
あった。7は比較例である。成分Aの配合比が不足して
いるため原糸の集束性が不良で毛羽も発生していた。
あった。7は比較例である。成分Aの配合比が不足して
いるため原糸の集束性が不良で毛羽も発生していた。
【0021】
【発明の効果】本発明のウォータージェットルーム無撚
無糊製織用油剤は主として合成繊維を無糊でウォーター
ジェットルームにより製織するのに適し、かつ相溶性に
優れ安定した油剤が得られるばかりか耐水性、原糸集束
性を持ち、織機の筬など金属の摩耗を抑制する効果を有
する。
無糊製織用油剤は主として合成繊維を無糊でウォーター
ジェットルームにより製織するのに適し、かつ相溶性に
優れ安定した油剤が得られるばかりか耐水性、原糸集束
性を持ち、織機の筬など金属の摩耗を抑制する効果を有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L033 AC03 AC09 AC15 BA01 BA16 BA39 BA98 CA48 CA59 CA69
Claims (2)
- 【請求項1】A.平均分子量2000〜10000のポ
リエーテル B.炭素数12〜18のアルキル基を有するアルキルホ
スフェート金属塩 C.ワックス類 D.変性シリコーン E.R−COOHで示されるカルボキシル基を有する化
合物 を必須成分とし、該成分A〜Eを15〜50wt%配合
したウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤。 - 【請求項2】油剤成分濃度が10〜90wt%のエマル
ジョンの加水粘度が500mPa・s以下である請求項
1項記載のウォータージェットルーム無撚無糊製織用油
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094858A JP2002294566A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094858A JP2002294566A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002294566A true JP2002294566A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18948992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001094858A Pending JP2002294566A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ウォータージェットルーム無撚無糊製織用油剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002294566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007270363A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toray Monofilament Co Ltd | モノフィラメントおよび工業用織物 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60119270A (ja) * | 1983-12-01 | 1985-06-26 | ユニチカ株式会社 | ウオ−タ−ジェットル−ム用経糸処理油剤 |
JPS62223372A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-10-01 | 株式会社クラレ | 織物用繊維の紡糸油剤 |
JPH09195166A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Toray Ind Inc | ウォータージェットルーム無撚無糊製織用緯糸およびその製造方法 |
JP2000045145A (ja) * | 1998-07-28 | 2000-02-15 | Nippon Ester Co Ltd | ウォータージェットルーム製織用ポリエステル系長繊維糸 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001094858A patent/JP2002294566A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH09195166A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Toray Ind Inc | ウォータージェットルーム無撚無糊製織用緯糸およびその製造方法 |
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