JP4136455B2 - 合成繊維の摩擦仮撚用油剤 - Google Patents
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Description
[発明の属する技術分野]
本発明は合成繊維の摩擦仮撚用油剤に関し、更に詳しくは延伸同時摩擦仮撚機(DTY機)で加工する際に用いる部分延伸糸(POY)に、特定の油剤を付与する事により、種々の銘柄(太デニール糸から細デニール糸、セミダル糸からブライト糸)で、広い範囲の加工速度でも、製糸工程で毛羽の発生が少なく、又、仮撚加工時に熱板での発煙,タール化及び白粉脱落の少ない仮撚加工用油剤に関するものである。
【0002】
[従来の技術]
近年DTY機,POY,油剤の性能が向上し、延伸仮撚速度1000m/min以上での操業が可能となった。又、製糸技術が向上し、モノフィラメント1.0dtex以下の細デニールPOYも生産出来るようになった。しかし、繊維メーカでは従来の低速摩擦仮撚用(接触ヒーター用)に加えて、高速摩擦仮撚用(非接触ヒーター用),細デニール用と合わせて3つの油剤が必要となり、非常に管理が煩雑になっており、油剤の一本化が望まれている。
この様な問題を解決する為に、高速化対応用油剤としては、例えばエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)を付加したポリエーテルの両末端を、アルキル基によってエーテル結合封鎖したポリエーテルを主成分とする油剤が提案されている(昭62−25789号公報)。確かにこの成分を用いると摩擦仮撚の高速化は可能であるが、ポリエーテルのPO比率が高い事から、細デニール用として用いた場合は油膜が弱く毛羽が多発する為、高速摩擦仮撚用と細デニール用の両用は困難である。
細デニール糸の高速化対応油剤としては、例えば多価アルコールにPOとEOを付加し、更にその末端をアルキル基で封鎖した分子量1000〜5000のポリエーテル30〜70%と、多価アルコールにPOとEOを付加した分子量7000〜12000のポリエーテル10〜30%を主成分とし、多価アルコールにPOとEOを付加した分子量18000〜28000のポリエーテル2〜10%、更に75℃における粘度が2〜5センチポイズである分岐脂肪酸エステルを4〜15%併用した処方が提案されている(特公平7−6134号公報)。
確かにこの処方であれば、細デニール糸の低速〜高速での仮撚加工は可能であるが、分子量7000以上のポリエーテルを多量に使用する為、常温でのフィラメント同士の静摩擦が低くなり過ぎる。その為、モノフィラメント2.0dtex以上の太デニールPOYの場合は、パッケージ形状が悪くなる為細デニール糸用と太デニール用の両用は困難である。又、平滑剤として使用している分岐脂肪酸エステルは、直鎖脂肪酸エステルに比べヒーター汚れはかなり少ないが、ポリエーテルやPOとEOを含むエステルに比べヒーター汚れは多い。
又、同じく細デニール糸の高速化対応油剤としては、例えば分子量1000〜3000のポリエーテル30〜50%と、分子量5000〜7000のポリエーテル30〜50%を主成分とし、EOを1〜5モル付加した炭素数6〜18のアルコールを、炭素数6〜18の脂肪酸でエステル化した化合物を5〜15%併用した処方が提案されている(特許第3086153号)。確かにこの成分を用いると細デニール糸の低速〜高速での仮撚加工は可能であるが、分子量5000〜7000のポリエーテルを多量に使用する為、常温でのフィラメント同士の静摩擦が低くなり過ぎる。その為、モノフィラメント2.0dtex以上の太デニールPOYの場合は、パッケージ形状が悪くなる為細デニール糸用と太デニール用の両用は困難である。又摩擦低下剤として用いている化合物(EOを1〜5モル付加した炭素数6〜18のアルコールを、炭素数6〜18の脂肪酸でエステル化した化合物)では分子量が小さい為、排煙能力の弱いDTY機では煙が問題となる。
【0003】
[発明が解決しようとする課題]
本発明の目的とするところは、合成繊維の低速摩擦仮撚用(接触ヒーター用)、高速摩擦仮撚用(非接触ヒーター用),太デニール用,細デニール用と、種々の銘柄,広範囲の仮撚速度に適用出来る摩擦仮撚用油剤を提供する事にある。
本発明の課題は、今まで難しいとされていた種々の銘柄や広範囲の仮撚速度に適用しても、POYのパッケージ形状,解舒性が良好で、毛羽,ループが少なく、且つ延伸仮撚工程における毛羽,発煙,ヒーター汚れが少ない摩擦仮撚用油剤を提供する事に有る。
【0004】
[課題を解決する為の手段]
前記課題は、室温ではフィラメント同士の静摩擦を高くし、POYの集束性、パッケージ形状を良好にして、高温ではフィラメント同士の静摩擦を低くし、仮撚加工時に発生する毛羽や断糸を防ぐ働きがある特殊なPO/EOポリエーテルと、発煙,ヒーター汚れが少なく、且つ仮撚加工速度の高速化により増大する、糸と種々の接触体との摩擦を下げる働きがある特殊なエーテルエステルを組み合わせる事により解決できる事を見出した。すなわち、本発明は、下記構造を有する(A)成分を50〜85重量%,(B)成分を10〜30重量%含有し、且つ両成分の合計が60〜95重量%である事を特徴とする合成繊維の摩擦仮撚用油剤である。
(A)R1[O(C2H4O)x・(C3H6O)YH]z
(但しR1は3価か4価の多価アルコール残基であり、ZはR1の価数に対応した3又は4の整数である。X及びYは、オキシエチレン基/オキシプロピレン基の重量比=90/10〜60/40,分子量 1000〜4000 を満足する1以上の整数である。)
(B)R2[O(C2H4O)a・(C3H6O)b]COR3
(但し、R2は炭素数4〜18の一価アルコール残基,R3は炭素数7〜17の脂肪酸残基。aは3〜15の整数、bは0〜12の整数で、a+bは6〜15である。)
更に好ましくは、下記の(C)成分を0.1〜2.0重量%あるいは/及び(D)成分を0.1〜2.0重量%含む事により、帯電防止性が向上する。
(C)アルキル(R4)スルホネート塩
(但しR4はC10〜C18のアルキル又はアルケニル基)
(D)アルキル(R5)ホスフェート塩、又はアルキル(R5)のアルキレンオキサイド付加物のホスフェート塩(但し、R5は、C8〜C18のアルコール残基である。)
【0005】
以下本発明の(A)成分について説明する。
(A)成分は3か4価の多価アルコールのエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)のランダムあるいはブロック型共重合物であって、この多価アルコールは主としてグリセリン,トリメチロールプロパン.ペンタエリスリトールである。ポリエーテルの出発物質が1価か2価のアルコールであれば、細デニール糸の摩擦仮撚時に発生する毛羽を減少させる為には、生成されるポリエーテルの分子量を4000以上とし、しかもその成分を多量に油剤中に配合しなければならない。しかしそれにより室温でのフィラメント同士の静摩擦が低くなり、太デニールPOYのパッケージ形状が悪くなる。又、ポリエーテルの出発物質が5価以上のアルコールであれば、摩擦が高くなり高速での延伸仮撚で毛羽が発生する。
(A)成分の平均分子量は1000〜4000,好ましくは1500〜3000である必要が有る。この範囲未満であればPOYの集束性が不足し、ループが発生すると共に高温でのフィラメント同士の静摩擦が高くなり、DTYの毛羽防止効果は半減する。又この範囲を越えると粘性増大により平滑性が低下して、POYとDTYの生産性が低下する。
EO/PO比は、EO比が60%未満であれば、高温でのフィラメント同士の静摩擦が高くなる為毛羽防止効果が劣り、EO比が90%を越えると固化する為、POYの解舒性が悪くなり、張力変動の原因となる。
(A)成分の使用量が50%未満であれば、室温ではフィラメント同士の静摩擦が高く高温ではフィラメント同士の静摩擦が低下するという理想的な特性が失われる。又、85%を超えるとアルキルエーテルのエステル化物の油剤中での比率が少なくなり、平滑性が低下しPOYの解舒性が悪くなり、又DTYの毛羽が増加する。
【0006】
以下本発明の(B)成分について説明する。
(B)成分の一価アルコール残基R2の炭素数は、4未満の場合油剤の平滑性が不良となり、特に高速DTY工程で毛羽が増加する。18を越える場合は、DTY工程でのヒーター汚れが増加する。 (B)成分の一価アルコール残基R2の構造は、直鎖アルコールでも、分岐アルコールでも良い。代表的なものとして、2−エチルヘキシルアルコール,デシルアルコール,ラウリルアルコール, C12,13合成アルコール,オレイルアルコール等が挙げられる。
又、一価アルコールに付加するアルキレンオキサイドの付加モル数は、6未満の場合は分子量が小さく、発煙の原因となる。15を越える場合は平滑性不良となり、特に高速DTY工程で毛羽が増加する。
アルキレンオキサイドは、好ましくはエチレンオキサイド単独か、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダムあるいはブロック共重合物が望ましい。
このアルコールと反応する高級脂肪酸は、炭素数8未満の場合は平滑性が不足し高速DTY工程で毛羽が増加する。また18を越える脂肪酸ではDTY工程でのヒーター汚れが増加する。
炭素数8〜18の脂肪酸としては、カプリル酸,カプリン酸,ラウリン酸,オレイン酸などが挙げられる。
この(B)成分は、5%未満であれば平滑性が不足し高速DTY工程で毛羽が増加する。30%を越すと接触ヒーター型DTY機ではヒーター汚れが増加する。
【0007】
以下本発明の(C)成分について説明する。
(C)成分は、ヒータ汚れの少ない帯電防止剤である。アルキル(R4)はC10〜C18のアルキル又はアルケニル基であり、炭素数10未満では、他の油剤成分との相溶性が悪くなる。炭素数18を越えると、DTY工程でのヒーター汚れが増加する。
【0008】
以下本発明の(D)成分について説明する。
(D)成分もヒータ汚れの少ない帯電防止剤である。アルキル(R5)は、C8〜C18のアルコール残基であり、炭素数8未満では、他の油剤成分との相溶性が悪くなる。炭素数18を越えると、DTY工程でのヒーター汚れが増加する。
【0009】
本発明の油剤を、POYに5〜20%水溶液でオイリングローラーか給油ガイドを用いて、0.2〜1.0%程度付与する事により、前述の本発明の目的を満足するDTYが得られる。
【0010】
尚本発明の油剤に浸透剤として 高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物,アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物や酸化防止剤等を、本発明の効果が損われない範囲であれば少量添加しても良い。
例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物としては、高級アルコールの炭素数はC8〜C24であれば、天然アルコールでも合成アルコールでも良く、アルキレンオキサイドは、EOあるいは/及びPOを2〜18モル程度付加した物が挙げられる。
又、アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物としては、アルキルアミンは、オクチルアミン,ヤシアミン,牛脂アミン,オレイルアミン等で、アルキレンオキサイドは、EOあるいは/及びPOを2〜18モル程度付加した物が挙げられる。酸化防止剤としては、ヒンダードフエノール型,チオジプロピオン酸エステル型,ホスファイト型等が挙げられるが、油剤に完全に溶解し且つ適用した繊維を変色させない化合物でなければならない。
【0011】
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明する。
本発明の油剤(実施例1〜6)と比較油剤(1〜9)に使用している成分を表1、表2、表3に示す
【0012】
【0013】
【0014】
POY(155dtex−36f)の作成
表4に記載した油剤の%水溶液を調整した。そして、固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートからなる未延伸糸(155dtex−36f)を、紡糸速度3300m/minにて溶融紡糸しつつ、表4に記載した油剤を重量比で0.35%になる様オイリングローラーにて付与した。
次いで、上記で得られたPOYを帝人製機製HTS−15を用いて、加工速度1100m/min,延伸倍率1.86倍,非接触式第一ヒーター設定温度500℃,ウレタンデイスクを用いて延伸仮撚加工をおこなった。
【0015】
POY(121dtex−144f)の作成
表5に記載した油剤の10%水溶液を調整した。そして、固有粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートからなる未延伸糸(121dtex−144f)を、紡糸速度3000m/minにて溶融紡糸しつつ、表5に記載した油剤を重量比で0.50重量%になる様オイリングローラーにて付与した。
次いで、上記で得られたPOYをBarmag製FK−6を用いて、加工速度700m/min,加工倍率1.49倍,接触式第一ヒーター設定温度185℃,ウレタンデイスクを用いて延伸仮撚加工をおこなった。
【0016】
[ア]POYのパッケージ形状
満管のPOYの綾落ち,バルジを目視にて判定した。
○:無し, △:少し有る, ×:多い
[イ]POYの毛羽、ループ
満管のPOYの表層毛羽,ループの数を測定した。
○:5個未満, △:5個以上10未満, ×:10個以上
[ウ]POYの解舒性
パッケージアナライザー(東レ)にて糸速1500m/minで測定した際の最高張力を測定した。
○:1.3cN未満,△:1.3cN以上1.7cN未満,×:1.7cN以上[エ]DTYの毛羽
DTY加工時、巻き取り前に毛羽テスター(東レDT−104型)を用いて、1万m当りの毛羽数を測定した。
○:10個未満, △:10個以上30未満, ×:30個以上
[オ]DTY工程での発煙
Barmag製FK−6で延伸仮撚加工した際の、第一ヒーターで発生した発煙量を肉眼判定した。
○:殆ど無い, △:少し有る, ×:多い
[カ]DTY工程でのヒーター汚れ
DTY加工を300時間連続で行った際の第一ヒーターの汚れを肉眼判定した。
○:殆ど汚れていない, △:少し汚れている, ×:かなり汚れている
【0017】
【0018】
【0019】
155dtex−36fのPOY−DTY工程において、本発明の実施例1〜6はPOY工程,DTY工程共優れているが、比較例1〜9は下記問題が発生する。
・本発明のポリエーテル成分の使用量が50%未満で、エステル成分の使用比率が30%を超える比較例1は、POYにループが発生する。又DTYの毛羽が多発し、発煙,ヒーター汚れも増加する。
・本発明のポリエーテル成分に対し、EO比率の少ないポリエーテル成分を使用した比較例2は、DTYの毛羽が不良である。
・本発明のポリエーテル成分よりも、分子量の小さなポリエーテル成分を使用した比較例3は、POYに毛羽,ループが発生し、DTYの毛羽も多発する。
・本発明のポリエーテル成分とは異なり、出発物質を2価のジオールを使用した比較例4は、POYのパッケージ形状と解舒性が著しく悪くなる。
・本発明のポリエーテル成分の使用比率によりも、ポリエーテル成分の使用比率を高くした比較例5はエステル成分の使用比率が少ないため、POYの解舒性が悪くDTYの毛羽が多発する。
・本発明のエステル成分よりも、PO/EO付加モル数の少ないエステル成分を・使用した比較例6は、DTY工程の発煙が多い。
・本発明のエステル成分よりも、PO/EO付加モル数の多いエステル成分を使用した比較例7は、POYの解舒性が悪くDTYの毛羽が多い。
・本発明のエステル成分よりも、アルキル鎖長の長いエステル成分を使用した比較例8はDTY工程でのヒーター汚れが多い。
・本発明のポリエーテル成分とは異なり、出発物質が2価のジオールで分子量が4000を超えるポリエーテルを使用した比較例9は、POYのパッケージ形状と解舒性が著しく悪くなる。
【0020】
前記155dtex−36fのPOYを用いた実験と同一の油剤を給油した、121dtex−144fのPOY−DTY工程において、本発明の実施例7〜12は問題が認められないが、比較例10〜12,14〜18では下記問題が発生した。
・比較例10;POYの毛羽,ループ、DTYの毛羽,DTY工程での発煙,ヒーター汚れ
・比較例11;POYの毛羽,ループ、DTYの毛羽
・比較例12;POYの毛羽,ループ、DTYの毛羽
・比較例14;POYの解舒性不良とDTYの毛羽
・比較例15;DTY工程の発煙
・比較例16;POYの毛羽,ループ,解舒性不良、DTYの毛羽
・比較例17;DTY工程でのヒーター汚れ
・比較例18;DTY工程の発煙
【0021】
[発明の効果]
以上に詳述した様に、本発明の油剤は、分子量が1000〜4000の多価アルコールPO/EO共重合ポリエーテルを主成分としてもちいているので、太デニール糸でもPOYの集束性、パッケージ形状が良好で且つ、細デニール糸の仮撚加工時の毛羽や断糸を防ぐ事が出来る。更に、特殊なエーテルエステルを併用しているので、発煙、ヒーター汚れを増大させずに摩擦を下げる事が出来、低速から高速まで広範囲の速度における仮撚加工が可能となった。
Claims (2)
- 下記構造を有する(A)成分を50〜85重量%、(B)成分を10〜30重量%含有し、且つ両成分の合計が60〜95重量%であることを特徴とする合成繊維の摩擦仮撚用油剤。
(A)R1[O(C2H4O)x・(C3H6O)Y H] z
(但し、R1は3価又は4価の多価アルコール残基であり、ZはR1の価数に対応した3又は4の整数である。X及びYは、オキシエチレン基(C2H4O)/オキシプロピレン基(C3H6O)の重量比=90/10〜60/40、分子量1000〜4000を満足する、1以上の整数である。)
(B)R2[O(C2H4O)a・(C3H6O)b]COR3
(但し、R2は炭素数4〜18の一価アルコール残基、R3は炭素数7〜17の脂肪酸残基、aは3〜15の整数、bは0〜12の整数で、a+bは6〜15である。) - 下記構造を有する(A)成分を50〜85重量%、(B)成分を10〜30重量%含有し、且つ両成分の合計が60〜95%であり、更に(C)成分を0.1〜2.0重量%あるいは/及び(D)成分を0.1〜2.0重量%含むことを特徴とする合成繊維の摩擦仮撚用油剤。
(A)R1[O(C2H4O)x・(C3H6O)YH]z
(但しR1は3価か4価の多価アルコール残基であり、ZはR1の価数に対応した3又は4の整数である。X及びYはオキシエチレン基/オキシプロピレン基の重量比=90/10〜60/40、分子量1000〜4000を満足する1以上の整数である。)
(B)R2[O(C2H4O)a・(C3H6O)b]COR3
(但しR2は炭素数4〜18の一価アルコール残基,R3は炭素数7〜17の脂肪酸残基、aは3〜15の整数、bは0〜12の整数で、a+bは6〜15である。)
(C)アルキル(R4)スルホネート塩
(但しR4はC10〜C18のアルキル又はアルケニル基)
(D)アルキル(R5)ホスフェート塩又はアルキル(R5)のアルキレンオキサイド付加物のホスフェート塩
(但しR5は、C8〜C18のアルコール残基である。)
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