JP2007270041A - ガソリン組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エタノールを2〜10容量%及び清浄剤を80〜250質量ppm含有し、芳香族分が45容量%以下、ベンゼン含有量が1.0容量%以下、硫黄分が8質量ppm以下、かつ蒸留終点が210℃以下であるガソリン組成物である。
【選択図】なし
Description
しかしながら、リーンバーン燃焼タイプの直接噴射式エンジンに通常のガソリンを用いると、ガソリンと空気との混合が充分でないため排気ガス中の粒子状物質(PM)の排出量が増大する欠点があることが知られている。
従って、PMの排出量を低減すると同時に、SOFの排出量も低減することが必要である。
しかしながら、特許文献1を含めた公知技術においては、ストイキ燃焼の直接噴射式エンジンにおけるPMの低減を問題にしているが、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいてPMを低減する方法、特にSOFを低減する方法については検討されていない。
したがって、リーンバーン燃焼の直接噴射式エンジンにおいて、PM、特にSOFを低減し得るガソリンの開発が望まれている。
(1)エタノールを2〜10容量%及び清浄剤を80〜250質量ppm含有し、芳香族分が45容量%以下、ベンゼン含有量が1.0容量%以下、硫黄分が8質量ppm以下、かつ蒸留終点が210℃以下であるガソリン組成物、
(2)炭素数10以上の芳香族分が2.0容量%以下であるとともに、炭素数10以上のパラフィン分とオレフィン分の合計が2.0容量%以下である前記(1)に記載のガソリン組成物、
(3)蒸留終点が200℃以下の改質ガソリンを組成物基準で60容量%以下の範囲で配合した前記(1)又は(2)に記載のガソリン組成物、
(4)蒸留終点が210℃以下の分解ガソリンを組成物基準で60容量%以下の範囲で配合した前記(1)〜(3)のいずれかに記載のガソリン組成物、
(5)リーンバーン燃焼の直接噴射式ガソリンエンジン用である前記(1)〜(4)のいずれかに記載のガソリン組成物、
を提供するものである。
なお、ETOHの含有量は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
ここでいう清浄剤としては、例えばコハク酸イミド、ポリアルキル又はポリアルケニルアミン、ポリエーテルアミンなどのガソリン清浄剤として公知の化合物を用いることができる。これらの中でも特に、ポリエーテルアミンが清浄性の効果の点で好ましい。
なお、ベンゼン含有量は、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
なお、この硫黄分は、JIS K 2541−2「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」に従って測定した値である。
さらに本発明のガソリン組成物は、炭素数10以上のパラフィン分(以下、「C10+P」と称することがある)と炭素数10以上のオレフィン分(以下、「C10+O」と称することがある)の合計(C10+P + C10+O)が2.0容量%以下であることが好ましく、1.5容量%以下であることがより好ましく、1.0容量%以下であることが特に好ましい。C10+P + C10+Oが2.0容量%以下であれば、排気ガス中のPMやSOFの発生量の増大を抑制することができる。なお、このC10+A、C10+P及びC10+Oは、JIS K 2536‐2「石油製品−成分試験方法」のガスクロマトグラフによる全成分試験方法によって測定した値である。
なお、ここでいう15℃における密度は、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」によって測定した値である。
50%留出温度(T50):75〜100℃(80〜95℃)
70%留出温度(T70):100〜125℃(105〜120℃)
90%留出温度(T90):140〜165℃(145〜160℃)
T50、T70及びT90が上記の範囲にあれば、加速性など運転性能を良好に保ち、また燃費を悪化させることもない。
なお、上記T50、T70及びT90は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」のガスクロマトグラフ法に基づいて測定した蒸留性状から求めた値である。
(1)脱ベンゼン改質ガソリン 0〜60容量%(10〜60容量%)
(2)分解ガソリン 0〜60容量%(10〜60容量%)
(3)軽質分解ガソリン 0〜55容量%(0〜40容量%)
(4)アルキレート 0〜60容量%(0〜30容量%)
(5)脱硫軽質ナフサ 0〜30容量%(0〜20容量%)
(6)ブタン、LPG 0〜15容量%(0〜10容量%)
(7)ETOH 2〜10容量%(3〜8容量%)
(8)清浄剤 80〜250質量ppm(100〜200質量ppm)
上記(1)の脱ベンゼン改質ガソリンの蒸留性状については、PMやSOFの発生量抑制の点で、蒸留終点(EP)が200℃以下であることが好ましく、190℃以下であることがより好ましい。
また、上記(2)の分解ガソリンの蒸留性状についても、同様の理由から、EPが210℃以下であることが好ましく、200℃以下であることがより好ましい。
〔ガソリン組成物の性状〕
・リサーチ法オクタン価、
JIS K 2280に従って測定した。
・硫黄分
JIS K 2541−2に従って測定した。
・芳香族分、オレフィン分,ベンゼン、炭素数10以上の芳香族分、炭素数10以上のパラフィン分、炭素数10以上のオレフィン分
これらについては、JIS K 2536−2に従って測定した。
・蒸留性状
JIS K 2254(ガスクロマトグラフ法)に従って測定した。
・密度
JIS K 2249に従って測定した。
「ディーゼル自動車10・15モード排出ガス測定の技術基準」(道路運送車両の保安基準に係る技術基準)に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)PMの発生
・ 使用車両 :トヨタ自動車製マークII(平成15年式直接噴射リーンバーン車)
・ 運転モード:10・15モード
・ 実験温度 :25℃
・実験湿度 :50%
(2)PM捕集
車両の排気管に希釈装置を接続して、発生するPMを捕集フィルターで捕集した。
・ 希釈装置:堀場製作所製マイクロトンネル(MDLT−1300T型)
・希釈率 :20倍
・捕集フィルター:東洋濾紙(株)製QR−100(直径700mm)
(3)PM及びSOFの測定方法
・PM捕集後の捕集フィルターの質量増加量をPM捕集量(mg)とした。また、PM捕集後の捕集フィルターをジクロロメタンでソックスレー抽出し、その抽出分の質量をSOF捕捉量(mg)とした。
第1表に示したガソリン基材を用いて、第2表に示す割合で混合して、ガソリン組成物(JIS1号ガソリン)を調製し、その性状・組成及び性能を第2表に示す。
なお、第2表中の清浄剤は、ポリエーテルアミンである。
第3表に示したガソリン基材を用いて、第4表に示す割合で混合して、ガソリン組成物(JIS2号ガソリン)を調製し、その性状・組成及び性能を第2表に示す。
なお、第4表中の清浄剤は、第2表に示した化合物と同じである。
Claims (5)
- エタノールを2〜10容量%及び清浄剤を80〜250質量ppm含有し、芳香族分が45容量%以下、ベンゼン含有量が1.0容量%以下、硫黄分が8質量ppm以下、かつ蒸留終点が210℃以下であるガソリン組成物。
- 炭素数10以上の芳香族分が2.0容量%以下であるとともに、炭素数10以上のパラフィン分とオレフィン分の合計が2.0容量%以下である請求項1に記載のガソリン組成物。
- 蒸留終点が200℃以下の改質ガソリンを組成物基準で60容量%以下の範囲で配合した請求項1又は2に記載のガソリン組成物。
- 蒸留終点が210℃以下の分解ガソリンを組成物基準で60容量%以下の範囲で配合した請求項1〜3のいずれかに記載のガソリン組成物。
- リーンバーン燃焼の直接噴射式ガソリンエンジン用である請求項1〜4のいずれかに記載のガソリン組成物。
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