JP2007269680A - 浴用エアゾール製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】水中にて噴射すると水と混合して水面に大量の泡を発生させ、泡の状態を保持し、或いは速やかに消泡させることができる浴用エアゾール製品を提供する。
【解決手段】浴用エアゾール製品は、製剤が水性原液と噴射剤とからなり、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、噴射された内容物が水面へ上昇して泡を発生させることを特徴とする。特に、製剤が水性原液70重量%〜99重量%及び沸点が−12℃〜40℃の炭化水素1重量%〜30重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1〜20重量%含み、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に泡の状態を保持し得るように構成することが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】浴用エアゾール製品は、製剤が水性原液と噴射剤とからなり、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、噴射された内容物が水面へ上昇して泡を発生させることを特徴とする。特に、製剤が水性原液70重量%〜99重量%及び沸点が−12℃〜40℃の炭化水素1重量%〜30重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1〜20重量%含み、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に泡の状態を保持し得るように構成することが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、温水中で噴射したとき、噴射された内容物によって水面に泡を発生させて保持し、或いは速やかに消泡させるようにした浴用エアゾール製品に関するものである。
温水に浴用剤を溶かし込んで入浴することがあるが、このような浴用剤は多くが個別包装された顆粒状か、固形状に形成されているのが一般的である。
また特許文献1には、水中に線状、棒状などで噴射されてすばやく拡散し、有効成分を溶解させるエアゾール組成物が開示されている。このエアゾール組成物は、上記した浴用剤の代替としての機能を有しており、速やかに有効成分を溶解させることを主たる目的としている。
また特許文献2、3には、温浴にフォームを浮かべて使用する浴用エアゾール製品が記載されている。この浴用エアゾール製品は、水面上から噴射して水面に泡を発生させるものである。
また、噴射したときに泡を生成するエアゾール組成物としては、一般に、炭酸ガスなどの圧縮溶解ガスと低沸点の炭化水素とを併用した泡状エアゾール組成物、噴射剤として液化石油ガスやジメチルエーテルを使用したものが公知である。
上記した個別包装された浴用剤は、好みに応じて量を調節することができないという問題がある。また好みに応じた量を調節して使用した場合、残った浴用剤をそのままの状態で安定して保存することが困難であり、結局廃棄してしまうなど不経済になるという問題や、包装紙などを含む廃棄物が多量に生じるという問題が生じる。更に、固形の浴用剤の場合、湯中での拡散性および溶解性に劣るため、湯中に投入した後、手で充分に撹拌しなければならないという煩雑さもある。
最近では、家庭の浴槽で大量の泡を生じさせて入浴を楽しむようにすることが求められている。しかし、特許文献1に記載された発明は、速やかに有効成分を溶解させることができるものの、水面に大量の泡を発生させて水面上の泡を楽んだり、速やかに消泡させて消泡による効果を楽しむようなものではない。
また特許文献2、3に記載された発明は、水面上から噴射させて泡を発生させることができるものの、水中で噴射させることで泡の上昇を楽しむことはできない。
本発明の目的は、水中にて噴射すると水と混合して水面に大量の泡を発生させ、泡の状態を保持し、或いは速やかに消泡させることができる浴用エアゾール製品を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る第1の浴用エアゾール製品は、製剤が水性原液と噴射剤とからなり、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、噴射された内容物が水面へ上昇して泡を発生させることを特徴とするものである。
上記第1の浴用エアゾール製品に於いて、前記製剤が水性原液70重量%〜99重量%及び沸点が−12℃〜40℃の炭化水素1重量%〜30重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1〜20重量%含み、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に泡の状態を保持し得るように構成することが好ましい。
上記第1の浴用エアゾール製品に於いて、前記製剤が水性原液50重量%〜99重量%及び沸点が−12℃〜40℃の炭化水素1重量%〜50重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1〜10重量%含み、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に速やかに消泡させるように構成することが好ましい。
上記何れかの浴用エアゾール製品に於いて、30℃〜50℃の温度範囲に於ける内圧が0.05MPa〜0.60MPaの範囲であることが好ましい。
更に上記何れかの浴用エアゾール製品に於いて、温度が25℃のとき1秒当たりの噴射量が1グラム〜30グラムの範囲であることが好ましい。
本発明のエアゾール製品によれば、本発明のエアゾール製品は、水中にて噴射すると水と混合、水面にて大量の泡を発生させ泡状態を保持できるので、温浴用(バブルバス等)に好適に用いることができる。
特に、エアゾール製品を充填した容器を水中に保持して噴射させるため、水中で生成した泡が水面まで上昇する過程を視覚的に楽しむこともできる。
特に請求項2に記載した浴用エアゾール製品では、水面に大量の泡を発生させることができ、且つ水面にある泡の状態を適度な時間保持することができる。
また請求項3に記載した浴用エアゾール製品では、速やかに消泡時させ、或いは消泡時に音を生じさせることが可能であり、消泡効果を楽しみながら入浴することができる。
また請求項4に記載した浴用エアゾール製品では、容器に充填した状態で水中に保持していても、充分に安全性を確保することができる。
また請求項5に記載さいた浴用エアゾール製品では、浴用エアゾール製品の噴射量を所望の量に調整することができる。
本発明は、水性原液と噴射剤とからなるエアゾール製品を温度が30〜50℃の水中にて噴射させたときに、水面へ内容物を上昇、泡を発生させることが可能なエアゾール製品に関するものであり、水中にて噴射すると水と混合して水面にて大量の泡を発生させることが可能である。
特に、泡の状態を保持することが可能であるため、温浴用(バブルバス等)に好適に用いることが可能である。また速やかに消泡させ或いは音を伴い消泡させることも可能であり、消泡効果を楽しみながら有効成分を湯中で容易に拡散させることも可能である。更に、エアゾール製品を水中で保持して噴射させるため、発生した泡が水中で上昇することを視覚的に楽しむことができる。
本発明の浴用エアゾール製品が、ある程度の高温多湿下で安全ではなければならないため、噴射剤として用いられる炭化水素の沸点は−12℃〜40℃の範囲であることが好ましく、30℃〜50℃の温度範囲においてエアゾール内圧が0.05MPa〜0.60MPaであることが望ましい。場合により圧縮ガスを添加する。
また本発明の浴用エアゾール製品は噴射量が25℃で10秒あたり1g〜30gの範囲であることが望ましい。噴射量が下限値未満である場合、浴槽内での噴射に長時間要してしまい好ましくない。また噴射量が上限値を超える場合には、噴射が短期間に終了してしまい、噴射に伴って発生した泡の上昇を楽しむ目的からは好ましくない。
浴用エアゾール製品がバブルバスように泡を保持させることを目的とする場合、噴射剤の配合量は、製剤の1〜30重量%であることが好ましい。かかる噴射剤の配合量が下限値未満であるばあいには、加圧が不充分となり、吐出状態が良好でなくなる傾向があり、また上限値を超える場合には、消泡が早くなり泡保持という観点からは好ましくない。
泡を保持させることを目的とした場合、水性原液中に界面活性剤を0.1〜20重量%の範囲で配合することが好ましい。界面活性剤の配合量が0.1重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、20重量%をこえるとべたつきや皮膚刺激性が強くなる場合があり、使用感が低下する傾向がある。
また水性原液中に含む高級アルコールはフォームの保形性を向上させることができる。高級アルコールの配合量は、水性原液中に、0.1〜5重量%の範囲である。高級アルコールの配合量が0.1重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、5重量%をこえると、水性原液に配合しにくくなり、成分の析出といった問題が生じる。
また水性原液中に含む水溶性高分子はフォームの保形性を向上させることができる。水溶性高分子の配合量は、水性原液中に、0.01〜5重量%の範囲である。水溶性高分子の配合量が0.01重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、5重量%をこえると、水性原液に配合しにくくなり、またべたつきが強くなりやすく使用感が低下する傾向がある。また、低温時にエアゾール組成物が固化しやすくなる傾向がある。
浴用エアゾール製品が速やかな消泡を目的とする場合、噴射剤の配合量は、製剤の1〜50重量%であることが好ましい。かかる噴射剤の配合量が前記下限値未満であるばあいには、加圧が不充分となり、吐出状態が良好でなくなる傾向があり、また前記上限値を超える場合には、浴室という本品の使用環境上好ましくない。
浴用エアゾール製品が速やかな消泡時を目的とする場合、水性原液に界面活性剤を0.1〜10重量%の範囲で配合することが好ましい。界面活性剤の配合量が0.1重量%未満の場合には消泡時の効果が得られにくく、10重量%をこえると泡保持時間が長くなり、消泡性の観点からは好ましくない。
特に、気・液界面の皮膜を硬くし、界面をつぶすときに破泡音を出すことは公知である(例えば日本エアゾール協会技術委員会他著「エアゾール包装技術」p.244〜245参照)、このときに水溶性高分子が使用され、配合量は水性原液中に、0.01〜5重量%の範囲である。高級アルコールの配合量が0.01重量%未満の場合には、破泡音の効果が得られにくく、5重量%をこえると、水性原液に配合しにくくなり、べたつきが強くなりやすく使用感が低下する傾向がある。また低温時にエアゾール組成物が固化しやすくなる傾向がある。
さらには破泡力をますため、水性原液に低級アルコールを配合しても良い。低級アルコールの配合量は、水性原液中に1〜50重量%の範囲であることが好ましい。配合量が1重量%未満の場合には効果が得られにくく、50重量%をこえると、エマルション(乳化分散状態)が不安定になりやすい。
水性原液に配合する界面活性剤としては、非イオン型界面活性剤、陰イオン型界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、天然界面活性剤などのなかから、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
非イオン型界面活性剤としては、たとえば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、(ジ、トリ、テトラ、ヘキサ、デカなどの)ポリグリセリン脂肪酸、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルポリグルコシドなどがあげられる。
陰イオン型界面活性剤としては、たとえば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩などがあげられる。
両性界面活性剤としては、ラウロイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウロイルカルボキシエチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタインなどがあげられる。
シリコーン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などがあげられる。
天然界面活性剤としては、たとえばサーファクチンナトリウム、レシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などがあげられる。
また水性原液に配合する高級アルコールとしては、融点が20〜60℃であるものが好ましく、たとえばラウリルアルコール(24℃)、ミリスチルアルコール(37.9℃)、セチルアルコール(49.3℃)、ステアリルアルコール(58.0℃)などがあげられる。融点が20℃未満の高級アルコールでは、保形性を向上させる効果が得られにくい。60℃をこえると水性原液に配合しにくくなる。また、湯に溶解しにくく、後残りしやすくなる傾向がある。とくに浴用剤として用いる場合は、融点が40〜60℃のものを用いることが好ましい。
また水性原液に配合する水溶性高分子としては、たとえば、ゼラチン、寒天、カゼイン、デキストリン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトルセルロース、結晶セルロース、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムなどがあげられる。
また水性原液に配合する低級アルコールとしては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜5個の1価のアルコールがあげられる。
水性原液には、その他の成分として、色素、油分などを含有させることができる。
上記色素としては、たとえば、フォームが湯に溶解したときに湯を着色するなどの目的で用いられる。このような色素としては、たとえば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の1,赤色105号の1、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号などがあげられる。
以下、本発明の浴用エアゾール製品を代表的な実施例に基づいて説明する。尚、本発明をなすに当たり多くの実施例を構成して種々の実験を行った。その結果としての配合範囲については前述した通りである。従って、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
表1は30℃〜50℃の水中で噴射したときに水面で大量の泡を発生すると共に、発生した泡を保持させるようにした浴用エアゾール製品の処方を示すものである。
実施例1では、高級アルコール(C14〜C18混合物、株式会社花王製のカルコール6870)を3.0重量%、ラウレス酸ナトリウムを2.0重量%、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを1.0重量%、ソルビタン脂肪酸エステルを1.0重量%、アクリル酸Naグラフトデンプンを0.4重量%、パラベンを適量、残部精製水、を配合して水性原液(水性原液1)を構成した。
イソペンタンを70重量%、ブタン(n−ブタン70重量%、i−ブタン30重量%の混合品)を30重量%、を配合して噴射剤を構成した。
そして水性原液1を90.0重量%、噴射剤を10.0重量%を配合して容器に充填することで実施例1に係る浴用エアゾール製品を得た。この浴用エアゾール製品を異なる温度の水中で噴射したときの泡の保持状況を観察した。
40℃の水を入れた5リットルの容器に25℃で保存した実施例1の浴用エアゾール製品を沈めて30秒間噴射させ、噴射10秒後の泡立ちや水面状態を観察した(実施例1)。15℃の水を入れた5リットルの容器に25℃で保存した実施例1の浴用エアゾール製品を沈めて30秒間噴射させ、噴射10秒後の泡立ちや水面状態を比較した(比較例1)。
実施例1の場合、水面全体に泡が広がり、泡体積も増加した。これは水温が高いことにより噴射剤の気化速度が速く、起泡性が強くなったことが原因である。一方、比較例1の場合、水温が低すぎて噴射量が少なく、一部の水面に広がるのみで泡体積の増加は観察できなかった。従って、水温が40℃の水中で実施例1の浴用エアゾール製品を噴射させた場合には、充分な量の泡を発生させると共に保持することが可能である。
表2は30℃〜50Cの水中で噴射したときに発生した泡が、音を発しながら消泡するようにした浴用エアゾール製品の処方を示すものである。
実施例2では、エタノールを30.0重量%、ポリアクリル酸ナトリウム1%水溶液を10.0重量%、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを1.0重量%、高級アルコール(C14〜C18混合物、株式会社花王製のカルコール6870)を0.5重量%、色素を適量、パラベンを適量、残部精製水を配合して水性原液(水性原液2)を構成した。
イソペンタンを70重量%、ブタン(n−ブタン70重量%、i−ブタン30重量%の混合品)を30重量%、を配合して噴射剤を構成した。
そして水性原液2を50.0重量%、噴射剤を50.0重量%配合して容器に充填することで実施例2の浴用エアゾール製品を得た。この浴用エアゾール製品を異なる温度の水中で噴射して発生した泡の消泡状況を観察した。
40℃の水を入れた5リットルの容器に25℃で保存した実施例2の浴用エアゾール製品を沈めて30秒間噴射させ、噴射10秒後の泡立ちや水面状態を観察した(実施例2)。15℃の水を入れた5リットルの容器に25℃で保存した実施例1の浴用エアゾール製品を沈めて30秒間噴射させ、噴射10秒後の泡立ちや水面状態を比較した(比較例2)。
実施例2の場合、消泡音があり、水面全体に成分が広がった(着色の広がりにより確認できた)一方、比較例2の場合、水温が低すぎて噴射量が少なく、成分の広がり(着色部分の広がり)も充分ではなかった。従って、水温が40℃の水中で実施例2の浴用エアゾール製品を噴射させた場合には、充分な消泡音を発生させると共に充分に成分を広げることが可能である。
噴射剤の沸点の変化に伴う異なる水温の水中に沈めたときの内圧の変化を測定した。
実施例1の浴用エアゾール製品を構成する水性原液1を90.0重量%に、ブタン(n−ブタン70重量%、i−ブタン30重量%の混合品)を85重量%及びプロパン15重量%からなる噴射剤を10.0重量%、配合したエアゾール製品を比較例3とした。尚、前記噴射剤の沸点は−12℃以下の値である。
実施例2の浴用エアゾール製品を構成する水性原液2を50.0重量%に、ブタン(n−ブタン70重量%、i−ブタン30重量%の混合品)を85重量%及びプロパン15重量%からなる噴射剤を50.0重量%、配合したエアゾール製品を比較例4とした。
実施例1、2及び比較例3、4の浴用エアゾール製品を、40℃の水中、50℃の水中に沈めて夫々1時間保持し、内圧を測定した。測定結果を表3に示す。
表3に明らかなように、実施例1では内圧は50℃の場合でも0.22MPaであり、実施例2の場合は0.30MPaであった。これらの圧力は水中で噴射させる浴用エアゾール製品として充分に安全性を確保し得る値である。
また比較例3の場合、50℃に於ける内圧が0.65MPaであり、比較例4では0.73MPaであった。このように、比較例3、4では50℃に於ける内圧が0.60MPaを超えることとなり、浴槽内での使用という条件を考慮したとき好ましいとはいえない。
本発明の浴用エアゾール製品は、入浴時に水中で噴射させることで水面に泡を発生させて保持し、或いは消泡させることができるため、入浴を楽しむ際に利用することが可能である。
Claims (5)
- 製剤が水性原液と噴射剤とからなり、温度が30℃乃至50℃の水中にて噴射させたとき、噴射された内容物が水面へ上昇して泡を発生させることを特徴とする浴用エアゾール製品。
- 前記製剤が水性原液70重量%乃至99重量%及び沸点が−12℃乃至40℃の炭化水素1重量%乃至30重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1乃至20重量%含み、温度が30℃〜50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に泡の状態を保持し得ることを特徴とする請求項1に記載した浴用エアゾール製品。
- 前記製剤が水性原液50重量%乃至99重量%及び沸点が−12℃乃至40℃の炭化水素1重量%乃至50重量%を含有してなり、前記水性原液が界面活性剤を0.1乃至10重量%含み、温度が30℃乃至50℃の水中にて噴射させたとき、水面に泡を発生させると共に速やかに消泡させることを特徴とする請求項1に記載した浴用エアゾール製品。
- 30℃乃至50℃の温度範囲に於ける内圧が0.05MPa乃至0.60MPaの範囲である請求項1乃至3の何れかに記載した浴用エアゾール製品。
- 温度が25℃のとき1秒当たりの噴射量が1グラム乃至30グラムの範囲である請求項1乃至4の何れかに記載した浴用エアゾール製品。
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- 2006-03-31 JP JP2006096478A patent/JP2007269680A/ja active Pending
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