JP2007269330A - 流動物用包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動物用包装袋を取り扱いやすくする。
【解決手段】樹脂フィルム製の前後シート部1,2が重なり合い、この前後シート部間にその底辺に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部3が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部の少なくとも上記底辺及びこの底辺を挟む左右両側辺における前シート部とガセットシート部との間、後シート部とガセットシート部との間及び前シート部と後シート部との間が夫々ヒートシール部4,5,6,7,8,9,10で接着される。上記前後シート部の天辺側に開閉自在ジッパー12が取り付けられ、上記前後シート部の左右両側辺のいずれか一方の底辺側に注出口部15が固着され他方の天辺側にこの流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部16が設けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、流動食、薬剤、飲料等の流動物を収納するための包装袋に関する。
従来、流動食は包装袋に収納され、密封された状態で運搬され、保管される。この包装袋には、流動食を取り出して患者等に与える際に包装袋自体をフックで吊り下げるための孔が設けられ、また、患者等に流動食を送るチューブが連結される注出口部が設けられる(例えば、特許文献1,2,3,4参照。)。
また、流動食を患者等に与えるに際して袋内に希釈液を入れて流動食を希釈したり、流動食の流出後に水等の飲料を袋内に注入したりするが、その後再度袋を閉じる必要がある。この袋の開閉作業を行うことができるようにするために、包装袋には着脱自在なキャップで覆った注入口が取り付けられ、或いは、開閉自在ジッパーが取り付けられる(例えば、特許文献2,3,4参照。)。
また、流動食の容量を増やすために、袋にガセット部が形成される場合がある(例えば、特許文献4参照。)。
特開平6−218027号公報 特開平11−285518号公報 特開2001−299875号公報 特開2003−327263号公報
フック等で吊り下げなければ開口を上にして静置することができない包装袋(例えば、特許文献1,2,3参照。)は、袋内に希釈液等を入れる際に手で包装袋を支えるとか、フック等で吊下げておく必要があるので、患者に流動食を与える際の作業が非常に面倒になる。ことに患者数が多い場合は一度に多数の包装袋内に希釈液等を充填しなければならないが、その作業に多大の手間と時間が必要となる。
また、キャップ式の開口を有する包装袋(例えば、特許文献4参照。)は、開口面積が小さいのでたとえ包装袋を自立させた状態でも希釈液等を袋に入れる作業が非常に面倒になる。この場合も多数の包装袋内に希釈液等を充填しなければならないときは、その作業に多大の手間と時間が必要となる。
従って、本発明は上記問題点を解決することができる流動物用包装袋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、樹脂フィルム製の前後シート部(1,2)が重なり合い、この前後シート部(1,2)間にその底辺(a)に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部(3)が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部(1,2)の少なくとも上記底辺(a)及びこの底辺(a)を挟む左右両側辺(b,c)における前シート部(1)とガセットシート部(3)との間、後シート部(2)とガセットシート部(3)と
の間及び前シート部(1)と後シート部(2)との間が夫々ヒートシール部(4,5,6,7,8,9,10)で接着された流動物用包装袋において、上記前後シート部(1,2)の天辺(d)側に開閉自在ジッパー(12)が取り付けられ、上記前後シート部(1,2)の左右両側辺(b,c)のいずれか一方の底辺(a)側に注出口部(15)が固着され、他方の天辺(d)側にこの流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部(16)が設けられたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の流動物用包装袋において、上記ガセットシート部(3)の左右に切欠部(11)が形成され、この切欠部(11)を通して前シート部(1)と後シート部(2)との対向する部分がヒートシールされたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の流動物用包装袋において、上記前シート部(1)とガセットシート部(3)との間及び後シート部(2)とガセットシート部(3)との間の一方又は双方のヒートシール部(5,6,7,8)に上記底辺(a)と上記注出口部(15)との間を結ぶ漏斗用シール縁(18)が設けられたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の流動物用包装袋において、上記左右両側辺(b,c)のいずれか一方における前シート部(1)とガセットシート部(3)との間又は後シート部(2)とガセットシート部(3)との間に上記注出口部(15)がヒートシールされたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の流動物用包装袋において、上記左右両側辺(b,c)のいずれか一方における前シート部(1)とガセットシート部(3)との間又は後シート部(2)とガセットシート部(3)との間に上記注出口部(15)がヒートシールされ、後シート部(2)とガセットシート部(3)との間又は前シート部(1)とガセットシート部(3)との間のヒートシール部(5,6)に漏斗用シール縁(21)が設けられたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流動物用包装袋において、この流動物用包装袋を吊下げ部(16)で吊り下げた際に、袋内の流動物(A)の液面が上記開閉自在ジッパー(12)に到達するのを阻止する液止めシール縁(19)が、上記前後シート部(1,2)の左右両側辺(b,c)のいずれか一方におけるヒートシール部(9,10)に設けられたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の流動物用包装袋において、上記前後シート部(1,2)間の開閉自在ジッパー(12)よりも上側の天辺(d)がヒートシール部(13)により閉じられていることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂フィルム製の前後シート部(1,2)が重なり合い、この前後シート部(1,2)間にその底辺(a)に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部(3)が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部(1,2)の少なくとも上記底辺(a)及びこの底辺(a)を挟む左右両側辺(b,c)における前シート部(1)とガセットシート部(3)との間、後シート部(2)とガセットシート部(3)との間及び前シート部(1)と後シート部(2)との間が夫々ヒートシール部(4,5,6,7,8,9,10)で接着された流動物用包装袋において、上記前後シート部(1,2)の天辺(d)側に開閉自在ジッパー(12)が取り付けられ、上記前後シート部(1,2)の左右両側辺(b,c)のいずれか一方の底辺(a)側に注出口部(15)が固着され、他方の天辺(
d)側にこの流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部(16)が設けられたことから、ガセットシート部(3)の箇所を広げて包装袋を起立させることができ、作業者は開封した包装袋を手で支えることなく机上等の載置面に置いたままで各種作業を行うことができる。また、開閉自在ジッパー(12)を開放することにより包装袋には大きな開口部が形成されるので、希釈液等を簡易かつ迅速に包装袋内に注入することができる。従って、多数の包装袋に希釈液等を注入し患者等に供給する作業が軽減される。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1、図2及び図3に示すように、この流動物用包装袋は、樹脂フィルム製の前後シート部1,2が重なり合い、前後シート部1,2間にそれらの底辺aに沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部3が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部1,2の少なくとも底辺a及びこの底辺aを挟む左右両側辺b,cにおける前シート部1とガセットシート部3との間、後シート部2とガセットシート部3との間及び前シート部1と後シート部2との間が夫々ヒートシール部4,5,6,7,8,9,10で接着される。
樹脂フィルムは、例えば積層フィルムであり、図示しないが外側に非ヒートシール材層が配置され、内側にヒートシール材層が配置され、中間にガスバリア材層が配置される。樹脂フィルムは望ましくは透明に形成される。
前後シート部1,2は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより例えば同形同大の略長方形に形成される。前後シート部1,2はヒートシール材層を内側にして重ね合わされる。ガセットシート部3は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより略長方形に形成される。ガセットシート部3は非ヒートシール材層を内側にして二つ折りされ、折れ線3aを先にして前後シート部1,2間にそれらの一辺に沿うように挿入される。このガセットシート部3の挿入により、前シート部1とガセットシート部3とが重なった箇所が前ガセット部とされ、後シート部2とガセットシート部3とが重なった箇所が後ガセット部とされる。
ヒートシール部4,5,6,7,8,9,10は、ガセットシート部3を挟み込んだ状態の前後シート部1,2を図示しない加熱盤で熱プレスすることにより形成される。
ヒートシール部9,10は、流動物用包装袋の左右両側辺b,cの前後ガセット部以外の箇所に形成される。このヒートシール部9,10によって、流動物用包装袋の左右が閉じられる。
ヒートシール部4,5,6,7,8は、流動物用包装袋の底辺aと、流動物用包装袋の左右両側辺b,cの前後ガセット部に対応する箇所とに形成される。また、前後ガセット部の左右のヒートシール部5,6,7,8に対応してガセットシート部3の左右には切欠部11が形成され、この切欠部11を通して前シート部1と後シート部2との対向する部分がヒートシールされる。これにより、流動物用包装袋の底にはガセットシート部3でマチが形成され、このマチを拡開し底にすることで流動物用包装袋を自立させることができる。
なお、この実施の形態1ではガセットシート部3は前後シート部1,2と底辺aの折れ線を介して一体化されているが、それぞれ別体として形成した後に前後シート部1,2間にガセットシート部3を折り曲げて挿入するようにしてもよい。
前後シート部1,2間には、その天辺dに沿うように開閉自在ジッパー12が取り付けられる。開閉自在ジッパー12は二条のテープ片間に係脱自在な雌雄の凹凸条を挟んでなるもので、二条のテープ片が前後シート部1,2の内面にそれぞれヒートシールにより貼着される。開閉自在ジッパー12自体は公知であるからその詳細な説明は省略する。開閉自在ジッパー12の係合を解除すると、図5(C)に示すように、前後シート部1,2の天辺には、この流動物用包装袋の略全幅にわたる大きな開口が形成される。
図1に示すように、前後シート部1,2間の開閉自在ジッパー12よりも上側の天辺dは、望ましくはヒートシール部13により閉じられる。このヒートシール部13は、開閉自在ジッパー12を開放することにより形成される開口から内容物である流動物Aが包装袋内に充填された後に形成され、これにより包装袋が密封される。
この流動物用包装袋には、易開封手段が設けられる。すなわち、前後シート部1,2はガセットシート部3と共にその延伸方向が天辺dに沿って伸びるように形成される。また、上記開閉自在ジッパー12と天辺dのヒートシール部13との間には切欠14が形成される。前後シート部1,2の天辺dの左右端いずれかを摘んで他端へと引っ張ると、ヒートシール部13が前後シート部1,2の延伸方向に沿って前後シート部1,2から破断し、流動物用包装袋が開封される。ヒートシール部13が前後シート部1,2から除去されることにより、流動物用包装袋の天辺dに開口が形成される。
前後シート部1,2の左右両側辺b,cのうち左側辺bにおける底辺a側には、注出口部15がヒートシールにより固着され、右側辺cの天辺d側には、この流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部16が設けられる。
注出口部15は、横断面が略楕円形の基筒15aと、基筒15aに連通する細筒15bとを有する。この注出口部15の基筒15aが上記前後シート部1,2の左側辺bのヒートシール部9にヒートシールにより固着される。すなわち、基筒15aが前後シート部1,2のヒートシール時に前後シート部1,2間に挟まれた状態でヒートシールされる。注出口部15は、公知の構造であるから、その詳しい説明は省略する。
吊下げ部16は、前後シート部1,2の右側辺cのヒートシール部9における天辺d寄りの箇所に小孔として形成される。図2及び図5(D)に示すように、この流動物用包装袋は、この吊下げ部16の小孔にフック17が通されることにより、所望の場所に吊り下げられ、この吊下げられた状態で注出口部15の細筒15bが下方に向って突出する。
図2及び図5(D)に示すように、前シート部1とガセットシート部3との間及び後シート部2とガセットシート部3との間の片側のヒートシール部5,6には、前後シート部1,2の底辺aと注出口部15との間を結ぶように漏斗用シール縁18が設けられる。これにより、流動物用包装袋から流動物Aを注出口部15から流し出す場合、流動物Aが漏斗用シール縁18に沿って注出口部15へと円滑に流れ、流動物Aの流動物用包装袋内の残留が防止される。
また、図2及び図5(D)に示すように、この流動物用包装袋を吊下げ部16の小孔にフック17を掛けて吊り下げた際に、袋内の流動物Aの液面が開閉自在ジッパー12に到達するのを阻止する液止めシール縁19が、前後シート部1,2の左側辺bのヒートシール部9に設けられる。具体的には、このヒートシール部9が包装袋の下側で幅狭に形成されると共に上側で幅広に形成され、両者の境界線が液止めシール縁19となって上記流動物Aの液面と交差する箇所に現れる。
次に、上記構成の流動物用包装袋の作用について説明する。
(1)内容物である流動物Aが収納された流動物用包装袋は、当初図1及び図4(A)に示すような状態にある。
(2)流動物用包装袋内の流動物Aを使用するに際し、図1及び図4(A)に示す天辺dのヒートシール部13を図4(B)のごとく引き裂いて除去し、流動物用包装袋を開封する。より詳しくは、図4(A)に示す切欠14近傍でヒートシール部13に指を掛けて他端側へ引っ張ると、同図(B)に示すようにヒートシール部13が帯状に破断する。
この場合、流動物用包装袋はガセットシート部3が拡開することから、幅広の底面を有することになり、机等の平坦面上で自立可能である。
(3)図5(C)に示すように、開閉自在ジッパー12を開き、開口部から希釈液、薬剤等を流動物用包装袋内に添加する。この流動物用包装袋の開口部は大面積であるから、多数の流動物用包装袋を自立状態で平坦面上に並べておいて希釈液等を速やかに全流動物用包装袋内に注入することができる。その後、図4(B)のごとく開閉自在ジッパー12を再び閉じる。
(4)図5(D)に示すように、流動物用包装袋をスタンド等のフック17に吊り下げる。そして、注出口部15を開封し、細筒15bにチューブ20を接続し、チューブ20を通して包装袋内の流動物Aを患者に与える。
この図5(D)の状態で同図(C)のように開閉自在ジッパー12を開き、希釈液を注入してもよい。
図2に示すように、流動物Aの液面は希釈液で希釈されることにより二点鎖線で示す位置まで上昇するが、この上昇した流動物Aの液面は液止めシール縁19により開閉自在ジッパー12への到達を阻止される。すなわち、ヒートシール部9を下側の幅狭のまま天辺dまで伸ばした状態では流動物Aの液面が開閉自在ジッパー12に接触するが、液止めシール縁19を設けておくことで、そのような不具合が防止される。これにより、開閉自在ジッパー12の開閉を繰り返しても開口部の汚損ひいては液漏れが防止される。
(5)流動物用包装袋内の流動物Aは、図5(D)に示すように、漏斗用シール縁18の作用で残留することなくその全てが注出口部15から流出する。
その後、必要に応じて開閉自在ジッパー12を開いて水、茶等の飲料を流動物用包装袋内に充填し、再封した後に飲料をチューブ20を通して患者に供給する。
<実施の形態2>
図6、図7及び図8に示すように、この流動物用包装袋は、樹脂フィルム製の前後シート部1,2が重なり合い、前後シート部1,2間にそれらの底辺aに沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部3が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部1,2の少なくとも底辺a及びこの底辺aを挟む左右両側辺b,cにおける前シート部1とガセットシート部3との間、後シート部2とガセットシート部3との間及び前シート部1と後シート部2との間が夫々ヒートシール部4,5,6,7,8,9,10で接着される。
樹脂フィルムは、実施の形態1の場合と同様なものが使用される。
前後シート部1,2は実施の形態1における長方形の底辺の両角部を斜めに切除した形状に形成される。ガセットシート部3は略六角形に形成され、二つ折り状態で折れ線3aを先にして前後シート部1,2間に挿入される。このガセットシート部3の挿入により、前シート部1とガセットシート部3とが重なった箇所が前ガセット部とされ、後シート部2とガセットシート部3とが重なった箇所が後ガセット部とされる。
ヒートシール部4,5,6,7,8,9,10は、ガセットシート部3を挟み込んだ状態の前後シート部1,2を図示しない加熱盤で熱プレスすることにより形成される。
ヒートシール部9,10は、流動物用包装袋の左右両側辺b,cの前後ガセット部以外の箇所に形成される。このヒートシール部9,10によって、流動物用包装袋の左右両側辺b,cが閉じられる。
ヒートシール部4,5,6,7,8は、流動物用包装袋の底辺aと、流動物用包装袋の左右両側辺b,cの前後ガセット部に対応する箇所とに形成される。また、前後ガセット部の左右のヒートシール部5,6,7,8は前後シート部1,2の底辺aと左右側辺b,cとを斜めに横切るように形成される。これにより、流動物用包装袋の底はガセットシート部3をマチとして拡開可能となり、拡開したガセットシート部3を底面にして流動物用包装袋は自立可能となる。
なお、この実施の形態2ではガセットシート部3は前後シート部1,2と折れ線を介して一体化されているが、それぞれ別体として形成した後に前後シート部1,2間にガセットシート部3を折り曲げて挿入するようにしてもよい。
前後シート部1,2間には、実施の形態1の場合と同様にその天辺dに沿うように開閉自在ジッパー12が取り付けられる。開閉自在ジッパー12の係合を解除すると、図10(C)に示すように、前後シート部1,2の上部には、この流動物用包装袋の略全幅にわたる大きな開口が形成される。
図6に示すように、前後シート部1,2間の開閉自在ジッパー12よりも上側の天辺dは、望ましくはヒートシール部13により閉じられる。このヒートシール部13は、開閉自在ジッパー12を開放することにより形成される開口部から内容物である流動物Aが包装袋内に充填された後に形成され、これにより包装袋が密封される。
この流動物用包装袋にも、易開封手段が設けられる。すなわち、前後シート部1,2はガセットシート部3と共にその延伸方向が天辺aに沿って伸びるように形成される。また、上記開閉自在ジッパー12と天辺のヒートシール部13との間には切欠14が形成される。前後シート部1,2の天辺dの左右端いずれかを摘んで他端へと引っ張ると、ヒートシール部13が前後シート部1,2の延伸方向に沿って破断し、流動物用包装袋が開封される。ヒートシール部13が前後シート部1,2から除去されることにより、流動物用包装袋の天辺dに開口が形成される。
前後シート部1,2の左右両側辺b,cのうち左側辺bにおける底辺a側には、実施の形態1の場合と同様な注出口部15がヒートシールにより固着され、右側辺cの天辺d側には、この流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部16が設けられる。
ただし、この実施の形態2では、図6に示すように、注出口部15は、流動物用包装袋の左側辺bにおける後シート部2とガセットシート部3との間のヒートシール部6に固着される。すなわち、注出口部15の基筒15aが後シート部2とガセットシート部3とをヒートシールする時に両シート部2,3間に挟まれた状態でヒートシールされる。
また、図6及び図7に示すように、流動物用包装袋の左側辺bにおける前シート部1とガセットシート部3との間のヒートシール部5には、漏斗用シール縁21が設けられる。すなわち、図8に示すように、流動物用包装袋の左側辺bにおける前シート部1とガセットシート部3との間は後シート部2とガセットシート部3との間よりも底辺aに対してより緩やかな傾斜で切除されており、その結果前シート1側のヒートシール部5は後シート
2側のヒートシール部6より底辺aに対し緩やかな傾斜で形成される。これにより、流動物用包装袋から流動物Aを注出口部15から流し出す場合、流動物Aが漏斗用シール縁21に沿って注出口部へと円滑に流れ、流動物Aの残留が防止される。
吊下げ部16は、前後シート部1,2の右側辺cのヒートシール部10における天辺d寄りの箇所に小孔として形成される。図7及び図10(D)に示すように、この流動物用包装袋は、この小孔にフック17が通されることにより、所望の場所に吊り下げられ、この吊下げられた状態で注出口部15の細筒15bが下方に向って突出する。
また、図7及び図10(D)に示すように、この流動物用包装袋を吊下げ部16の小孔にフック17を掛けて吊り下げた際に、袋内の流動物Aの液面が開閉自在ジッパー12に到達するのを阻止する液止めシール縁19が、前後シート部1,2の左側辺bのヒートシール部9に設けられる。具体的には、このヒートシール部9が包装袋の下側で幅狭に形成されると共に上側で幅広に形成され、両者間の斜めの境界線が液止めシール縁19となって上記液面と交差する箇所に現れる。
次に、上記構成の流動物用包装袋の作用について説明する。
(1)内容物である流動物Aが収納された流動物用包装袋は、当初図6及び図9(A)に示すような状態にある。
(2)流動物用包装袋内の流動物Aを使用するに際し、図6及び図9(A)に示す天辺dのヒートシール部13を図9(B)のごとく引き裂いて流動物用包装袋を開封する。より詳しくは、図9(A)に示す切欠14近傍でヒートシール部13に指を掛けて他端側へ引っ張ると、同図(B)に示すようにヒートシール部13が帯状に破断する。
この場合、流動物用包装袋はガセットシート部3が拡開することから、幅広の底面を有することになり、机等の平坦面上で自立可能である。
(3)図10(C)に示すように、開閉自在ジッパー12を開き、開口部から希釈液、薬剤等を流動物用包装袋内に添加する。この流動物用包装袋の開口部は大面積であるから、多数の流動物用包装袋を自立状態で平坦面上に並べておいて希釈液等を速やかに全流動物用包装袋内に注入することができる。その後、図9(B)のごとく開閉自在ジッパー12を再び閉じる。
(4)図10(D)に示すように、流動物用包装袋をスタンド等のフック17に吊り下げる。そして、注出口部15を開封し、細筒15bにチューブ20を接続し、チューブ20を通して包装袋内の流動物Aを患者に与える。
この図10(D)の状態で同図(C)のように開閉自在ジッパー12を開き、希釈液を注入してもよい。希釈液で希釈された流動物Aの液面は図7中二点鎖線で示すように上昇するが、液止めシール縁19により開閉自在ジッパー12への到達を阻止される。これにより、開閉自在ジッパー12の開閉を繰り返しても液漏れや開口部の汚損が防止される。
(5)流動物用包装袋内の流動物Aは、図10(D)に示すように、漏斗用シール縁21の作用で残留することなくその全てが注出口部15から流出する。
その後、必要に応じて開閉自在ジッパー12を開いて水、茶等の飲料を流動物用包装袋内に充填し、再封した後に飲料を患者に供給する。
<実施の形態3>
図11に示すように、この実施の形態3では、実施の形態2の場合と異なり、前後シート部1,2及びガセットシート部3の底辺a側における左側の隅部が斜めに切除されるこ
となく直角に形成され、この直角になった前ガセット部のヒートシール部5又は後ガセット部ヒートシール部6のいずれかに注出口部15が固着されている。
なお、実施の形態3において実施の形態2のものと同じ部分には同一符号を用いて示し、重複した説明を省略することとする。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく本発明の趣旨の範囲内において適宜変更可能である。
本発明の実施の形態1に係る流動物用包装袋の正面図である。 図1に示す流動物用包装袋の吊下げ状態の正面図である。 図1に示す流動物用包装袋の前後シート部、ガセットシート部及び注出口部を分解した状態で示す斜視図である。 (A)は図1に示す密封状態の流動物用包装袋の斜視図、(B)は開封した状態を示す斜視図である。 (C)は開口部を開いた状態の流動物用包装袋の斜視図、(D)は流動物を注出中の流動物用包装袋の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る流動物用包装袋の正面図である。 図6に示す流動物用包装袋の吊下げ状態の正面図である。 図6に示す流動物用包装袋の前後シート部、ガセットシート部及び注出口部を分解した状態で示す斜視図である。 (A)は図6に示す密封状態の流動物用包装袋の斜視図、(B)は開封した状態を示す斜視図である。 (C)は開口部を開いた状態の流動物用包装袋の斜視図、(D)は流動物を注出中の流動物用包装袋の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る流動物用包装袋の吊下げ状態の正面図である。
符号の説明
1…前シート部
2…後シート部
3…ガセットシート部
4,5,6,7,8,9,10,13…ヒートシール部
11…切欠部
12…開閉自在ジッパー
15…注出口部
16…吊下げ部
18,21…漏斗用シール縁
19…液止めシール縁
A…流動物
a…底辺
b,c…左右両側辺
d…天辺

Claims (7)

  1. 樹脂フィルム製の前後シート部が重なり合い、この前後シート部間にその底辺に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部が二つ折り状態で挿入され、この前後シート部の少なくとも上記底辺及びこの底辺を挟む左右両側辺における前シート部とガセットシート部との間、後シート部とガセットシート部との間及び前シート部と後シート部との間が夫々ヒートシール部で接着された流動物用包装袋において、上記前後シート部の天辺側に開閉自在ジッパーが取り付けられ、上記前後シート部の左右両側辺のいずれか一方の底辺側に注出口部が固着され、他方の天辺側にこの流動物用包装袋を吊り下げるための吊下げ部が設けられたことを特徴とする流動物用包装袋。
  2. 請求項1に記載の流動物用包装袋において、上記ガセットシート部の左右に切欠部が形成され、この切欠部を通して前シート部と後シート部との対向する部分がヒートシールされたことを特徴とする流動物用包装袋。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の流動物用包装袋において、上記前シート部とガセットシート部との間及び後シート部とガセットシート部との間の一方又は双方のヒートシール部に上記底辺と上記注出口部との間を結ぶ漏斗用シール縁が設けられたことを特徴とする流動物用包装袋。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の流動物用包装袋において、上記左右両側辺のいずれか一方における前シート部とガセットシート部との間又は後シート部とガセットシート部との間に上記注出口部がヒートシールされたことを特徴とする流動物用包装袋。
  5. 請求項4に記載の流動物用包装袋において、上記左右両側辺のいずれか一方における前シート部とガセットシート部との間又は後シート部とガセットシート部との間に上記注出口部がヒートシールされ、後シート部とガセットシート部との間又は前シート部とガセットシート部との間のヒートシール部に漏斗用シール縁が設けられたことを特徴とする流動物用包装袋。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流動物用包装袋において、この流動物用包装袋を吊下げ部で吊り下げた際に、袋内の流動物の液面が上記開閉自在ジッパーに到達するのを阻止する液止めシール縁が、上記前後シート部の左右両側辺のいずれか一方におけるヒートシール部に設けられたことを特徴とする流動物用包装袋。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の流動物用包装袋において、上記前後シート部間の開閉自在ジッパーよりも上側の天辺がヒートシール部により閉じられていることを特徴とする流動物用包装袋。
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