JP2007263095A - 燃料性状検出装置 - Google Patents

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【課題】燃料性状検出装置において、給油後の燃料性状を速やかに得ることができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関1に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段62と、給油前の燃料性状を記憶する燃料性状記憶手段10と、給油前の燃料残量を記憶する燃料残量記憶手段10と、給油された燃料量を検出する給油量検出手段10と、複数の燃料の何れかを給油したときの給油後の燃料性状を、複数の燃料の夫々が給油されると仮定して、給油前の燃料性状と給油前の燃料残量と給油量とに基づいて複数の燃料毎に推定する燃料性状推定手段10と、夫々の推定値の中から何れの値が真の値であるか判定する燃料性状判定手段10と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料性状検出装置に関する。
ガソリン燃料とアルコール燃料とを混合したものを混合燃料として用いることができる内燃機関では、適正な点火時期や燃料噴射量が混合燃料中のアルコール濃度により異なるため、混合燃料中のアルコール濃度をアルコール濃度センサにより検出している(例えば、特許文献1参照。)。また、混合燃料中のアルコール濃度は、空燃比センサにより得られる空燃比に基づいた燃料噴射量のフィードバック制御の過程でも得ることができる。
ところで、給油時にアルコール濃度の異なる燃料が給油された場合には、給油後に燃料タンク内の燃料中のアルコール濃度が急変することがある。このときに、アルコール濃度の変化がアルコール濃度センサまたは空燃比センサの出力信号に表れるまでにある程度の時間がかかる。つまり、アルコール濃度センサまたは空燃比センサの出力に基づいて正確なアルコール濃度を得るまでは、適正な点火時期や燃料噴射量が得られないおそれがある。
特公平6−100113号公報 特開2004−293491号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、燃料性状検出装置において、給油後の燃料性状を速やかに得ることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による燃料性状検出装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による燃料性状検出装置は、
複数の燃料を混合して用いる内燃機関の燃料性状検出装置であって、
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、
給油前に前記燃料性状検出手段により検出される燃料性状を記憶する燃料性状記憶手段と、
給油前の前記燃料タンクに残留している燃料量を記憶する燃料残量記憶手段と、
前記燃料タンクに給油された否か判定する給油判定手段と、
前記燃料タンクに給油された燃料量を検出する給油量検出手段と、
前記複数の燃料の何れかを給油したときの給油後の燃料タンク内の燃料の性状を、前記複数の燃料の夫々が給油されると仮定して、給油前の燃料性状と給油前の燃料残量と給油量とに基づいて複数の燃料毎に推定する燃料性状推定手段と、
前記燃料性状推定手段により推定される夫々の推定値の中から何れの値が真の値であるか判定する燃料性状判定手段と、
を具備することを特徴とする。
前記内燃機関は、複数の種類の燃料を混合したものを混合燃料として使用することが可能である。複数の種類の燃料は、アルコールやガソリンを例示することができる。アルコールは、エーテル、メタノール、またはエタノールとしてもよい。これらの燃料を予め所定の割合で混合したものも複数の種類のうちの一つとして考えることもできる。
燃料性状検出手段は、燃料の性状である例えばオクタン価または所定の燃料の濃度等を検出する。
給油前は、前回の給油から十分な時間が経過しているため、燃料性状検手段により正確な燃料性状を求めることができる。このようにして検出された燃料性状は、燃料性状記憶手段により記憶される。
燃料残量記憶手段は、燃料タンク内の燃料量を記憶する。燃料タンク内の燃料量は例えばセンサにより検出される。
給油判定手段は、例えば燃料タンク内の燃料量が増加したときに給油が行なわれたと判定することができる。
燃料性状推定手段は、給油されると予想される燃料の種類毎に給油後の燃料性状を推定する。すなわち、給油前の燃料性状と、給油前の燃料残量と、給油量と、が前述のように分かっているので、後は給油される燃料の性状が分かれば給油後の燃料タンク内の燃料性状を推定することができる。ここで、給油される燃料性状を直接センサ等で推定することは困難であるが、給油される燃料の種類が予め分かっていれば、その夫々の燃料について給油後の燃料性状を推定することが可能となる。すなわち、複数の燃料の夫々について燃料を給油したと仮定すれば、夫々の燃料について給油後の燃料性状を推定することができる。このようにして、複数の種類の全ての燃料の数の推定値を得ることができる。
燃料性状判定手段は、燃料性状推定手段により推定される燃料性状のうち、どの値が真の値であるかを判定する。
そして、本発明においては、前記燃料性状判定手段は、給油後に前記燃料性状検出手段により検出される燃料性状の推移から、前記推定手段により推定される夫々の推定値の中の何れが真の値であるか判定することができる。
すなわち、燃料性状検出手段により検出される燃料性状は、正確な値となるまでに時間がかかる。しかし、検出される燃料性状は、正確な値に向かって徐々に変化する。この徐々に変化している最中の検出値は、給油される燃料の種類によって異なる。そして、燃料性状判定手段は、その検出値の推移(例えば単位時間当たりの燃料性状の変化量)等に基づいて、前記推定される燃料性状の何れが真の値であるか判定する。
また、本発明においては、前記燃料性状判定手段は、給油後の前記内燃機関の運転状態から、前記推定手段により推定される夫々の推定値の中の何れが真の値であるか判定することができる。
ここで、燃料性状が変わることにより、内燃機関の最適な運転条件も変わる。すなわち、燃料性状により最適な運転条件が定まる。この最適な運転条件を外れると内燃機関の運転状態に影響が出る。したがって、推定された給油後の燃料性状に応じた機関制御を行なったときの内燃機関の運転状態に基づいて給油後の真の燃料性状を判定することができる。
さらに、本発明においては、前記内燃機関は、少なくともアルコールを含む複数の燃料を混合して用い、
前記燃料性状検出手段は、前記内燃機関に供給される燃料中のアルコールの濃度を検出し、
前記燃料性状判定手段は、前記燃料性状検出手段により検出されるアルコールの濃度が
前記燃料性状推定手段に推定される何れの燃料性状に向かって推移しているかに基づいて判定を行うことができる。
給油される燃料は、アルコール100%のものや、アルコールとそれ以外の燃料とが予め所定の割合で混合されている燃料を用いることができる。
ここで、給油される燃料中のアルコール濃度が低いほど、給油後にアルコール濃度センサにより検出されるアルコール濃度の上昇率が小さくなる。これに基づいて燃料性状判定手段は、給油後の実際のアルコール濃度を推定することができる。
本発明によれば、給油後の燃料性状を速やかに得ることができる。
以下、本発明に係る燃料性状検出装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る燃料性状検出装置を適用する内燃機関1、並びにその吸気系および排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、水冷式の4サイクルエンジンである。内燃機関1は、ガソリンおよびアルコールを任意の割合で混合した混合燃料を用いることができる。
内燃機関1には、気筒2へ通じる吸気通路3が接続されている。この吸気通路3の途中には、スロットル5が設けられている。
スロットル5よりも内燃機関1側の吸気通路3には、該吸気通路3内に燃料を噴射する燃料噴射弁6が取り付けられている。燃料噴射弁6には、燃料供給管61が接続され該燃料供給管61内には燃料が流れている。また、燃料供給管61には、該燃料供給管61内を流れる燃料のアルコール濃度を検出するアルコール濃度センサ62が取り付けられている。なお、本実施例ではアルコール濃度センサ62が、本発明における燃料性状検出手段に相当する。
燃料供給管61は、燃料タンク63に取り付けられている燃料ポンプ64に接続されている。燃料ポンプ64は、燃料タンク63内の燃料を燃料供給管61に向けて吐出する。燃料タンク63には、該燃料タンク63内の燃料量に応じた信号を出力する残量センサ65が取り付けられている。また、燃料タンク63には、該燃料タンク63内に燃料を入れるために開口する給油口66が備えられている。燃料は給油口66から燃料タンク63内に供給される。
一方、内燃機関1には、気筒2へ通じる排気通路7が接続されている。排気通路7の途中には、排気浄化触媒8が設けられている。排気浄化触媒8には、例えば三元触媒、酸化触媒、またはNOx触媒を挙げることができる。この排気浄化触媒8よりも下流の排気通路7には、該排気通路7を流通する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ9が取り付けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU10が併設されている。このECU10は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御する。ECU10には前記センサが電気配線を介して接続され、これらセンサの出力信号が入力されるようになっている。一
方、ECU10には、燃料噴射弁6が電気配線を介して接続され、この燃料噴射弁6はECU10により制御される。
ECU10は、燃料タンク63内の燃料量である燃料残量を記憶している。例えば、所定時間毎に残量センサ65の出力値を読み込み、それを記憶する。なお、本実施例では燃料残量を記憶するECU10が、本発明における燃料残量記憶手段に相当する。
また、ECU10は、アルコール濃度センサ62により得られるアルコール濃度を記憶している。例えば、所定時間毎にアルコール濃度センサ62の出力値を読み込み、それを記憶する。なお、本実施例ではアルコール濃度を記憶するECU10が、本発明における燃料性状記憶手段に相当する。
さらに、ECU10は、給油後の燃料残量から給油前の燃料残量を減じて、給油された燃料量を算出する。なお、本実施例では給油された燃料量を算出するECU10が、本発明における給油量検出手段に相当する。また、燃料残量が増加したときには、給油が行なわれたと判定する。なお、本実施例ではこのような判定を行うECU10が、本発明における給油判定手段に相当する。
また、ECU10は、給油されると予想される燃料のアルコール濃度を記憶している。ガソリン燃料またはアルコール燃料が給油されると予想される場合には、ガソリン燃料中のアルコール濃度は0%であり、アルコール燃料中のアルコール濃度は100%である。また、予め所定のアルコール濃度の燃料が給油されると予想される場合には、その濃度を予め記憶しておく。
次に、本実施例に係るアルコール濃度の推定フローについて説明する。図2、図3および図4は、本実施例に係るアルコール濃度を推定するためのフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本ルーチンでは、給油される燃料は、ガソリン100%またはアルコール100%のどちらかである。
ステップS101では、内燃機関1が始動直後であるか否か判定される。本ステップでは、内燃機関1が始動してから初めて本ルーチンが実行されているか否か判定される。給油中には内燃機関1が停止されることが多いため、給油される状態であったか否か判定している。
他にも、例えば燃料残量が増加しているか否か、または給油口66を覆う蓋が開けられた否か等を判定条件としてもよい。
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方否定判定がなされた場合にはステップS105へ進む。
ステップS102では、現時点での燃料残量FPと内燃機関1の停止前の燃料残量FOとの差が所定値X以上であるか否か判定される。
給油が行われたとしても、少量であれば混合燃料中のアルコール濃度はあまり変わらず、内燃機関1の運転状態に与える影響も小さい。一方、ある程度の燃料量を給油された場合には、内燃機関1の運転状態に影響を与えるおそれがある。本ステップでは、燃料中のアルコール濃度が急変して内燃機関1の運転状態が変わるほど燃料が増加しているか否か判定される。すなわち、所定値Xはアルコール濃度が急変して内燃機関1の運転状態が変わるおそれのある値の下限値である。現時点での燃料残量FP、内燃機関1の停止前の燃料残量FA、および所定値Xは、ECU10に記憶されている。
ステップS102で肯定判定がなされた場合にはステップS103へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS103では、アルコール濃度推定フラグFAが1とされ、アルコール濃度推定カウンタCAが0とされる。アルコール濃度推定フラグFA(以下、推定フラグFAという。)とは、給油によりアルコール濃度の推定が必要となった場合に1とされるフラグである。また、アルコール濃度推定カウンタCA(以下、推定カウンタCAという。)とは、アルコール濃度の推定のために費やした時間をカウントするためのカウンタである。
すなわち、前のステップでアルコール濃度が急変していると判定されたために、以降の処理でアルコール濃度の推定を行なわなければならない。そのため、推定フラグFAが1とされる。また、本ステップは、内燃機関1の始動後に初めて行なわれる処理であるので、アルコール濃度の推定はまだ行われていない。そのため、推定カウンタCAは0とされる。
ステップS104では、ガソリン燃料(すなわち、アルコール0%の燃料)が給油されたと仮定したときの燃料タンク63内の燃料中のアルコール濃度AG(以下、ガソリン給油時アルコール濃度AGという。)が推定される。また、アルコール燃料(すなわち、アルコール100%の燃料)が給油されたと仮定したときの燃料タンク63内の燃料中のアルコール濃度AA(以下、アルコール給油時アルコール濃度AAという。)が推定される。
内燃機関1の停止前すなわち給油前の燃料中のアルコール濃度AO(以下、給油前アルコール濃度AOという。)と、内燃機関1の停止前すなわち給油前の燃料残量FOと、給油量すなわち給油後の燃料残量FPから給油前の燃料残量FOを減じた値と、からガソリン給油時アルコール濃度AGが推定される。
同様に、給油前アルコール濃度AOと、給油前の燃料残量FOと、給油量すなわち給油後の燃料残量FPから給油前の燃料残量FOを減じた値と、からアルコール給油時アルコール濃度AAが推定される。
なお、本実施例ではステップS104の処理を行うECU10が、本発明における燃料性状推定手段に相当する。
ステップS105では、推定フラグFAが1であるか否か判定される。すなわち、混合燃料中のアルコール濃度の推定が必要であるか否か判定される。
ステップS105で肯定判定がなされた場合にはステップS106へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS106では、推定カウンタCAがカウントアップされる。すなわち、以後のステップでアルコール濃度の推定が行われるので、推定カウンタCAに1が加えられる。
ステップS107では、推定カウンタCAが所定値A以上であるか否か判定される。給油後にある程度の時間が経過すれば、アルコール濃度センサ62または空燃比センサ9によりアルコール濃度を検出することが可能となる。そのような場合には、わざわざ本ルーチンによりアルコール濃度を検出する必要がないので、本ルーチンを終了させる。すなわち、所定値Aは、アルコール濃度の推定が必要となる推定カウンタCAの値の上限値である。
ステップS107で肯定判定がなされた場合にはステップS108へ進み、一方否定判定がなされた場合にはステップS112へ進む。
ステップS108では、現時点でのアルコール濃度APと給油前のアルコール濃度AOとの差が所定値B以上であるか否か判定される。本ステップでは、給油によりアルコール濃度が所定値B以上増加している、すなわちアルコール濃度が高くなっているか否か判定されている。所定値Bは、アルコール濃度センサ62の検出ばらつき等を考慮して設定される。アルコール濃度が高くなっている場合には、アルコール燃料が給油された可能性が高い。但し、ガソリン燃料が給油された場合であっても、アルコール濃度センサ62の検出ばらつきや燃料の混合状態によっては一時的にアルコール濃度の検出値が高くなる場合もある。そのため、本ルーチンでは、連続してアルコール濃度が高くなった場合に、アルコール燃料が給油されたと判定している。
ステップS108で肯定判定がなされた場合にはステップS109へ進み、一方否定判定がなされた場合にはステップS113へ進む。
ステップS109では、アルコール濃度増加カウンタCIがカウントアップされ、且つアルコール濃度減少カウンタCDが0とされる。
アルコール濃度増加カウンタCIは、アルコール濃度の増加が検出されたときにカウントされるカウンタであり、アルコール濃度減少カウンタCDは、アルコール濃度の減少が検出されたときにカウントされるカウンタである。
本ステップでは、アルコール濃度が増加しているため、アルコール濃度増加カウンタCIに1を加え、且つアルコール濃度減少カウンタCDを0とする。
ステップS110では、アルコール濃度増加カウンタCIの値が所定値C以上であるか否か判定される。本ステップでは、アルコール濃度が所定時間連続して増加しているか否か判定される。アルコール濃度が所定時間連続して増加していれば、アルコール濃度センサ62の検出ばらつきや燃料の混合状態の影響で該アルコール濃度センサ62の検出値が上昇しているとは考えられない。つまり、給油された燃料はアルコール燃料であると判定することができる。すなわち、所定値Cは、給油された燃料がアルコール燃料であると判定するために要する時間として設定される。
ステップS110で肯定判定がなされた場合にはステップS111へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS111では、給油後のアルコール濃度ALに、アルコール給油時アルコール濃度AAが代入される。
ステップS112では、推定フラグFAが0とされ、その後本ルーチンが一旦終了される。
ステップS113では、給油前のアルコール濃度AOと現時点でのアルコール濃度APとの差が所定値D以上であるか否か判定される。本ステップでは、給油によりアルコール濃度が所定値D以上減少している、すなわちアルコール濃度が低くなっているか否か判定されている。所定値Dは、アルコール濃度センサ62の検出ばらつき等を考慮して設定される。アルコール濃度が低くなっている場合には、ガソリン燃料が給油された可能性が高い。但し、アルコール燃料が給油された場合であっても、アルコール濃度センサ62の検出ばらつきや燃料の混合状態によっては一時的にアルコール濃度の検出値が低くなる場合
もある。そのため、本ルーチンでは、連続してアルコール濃度が低くなった場合に、ガソリン燃料が給油されたと判定している。
ステップS113で肯定判定がなされた場合にはステップS114へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS114では、アルコール濃度増加カウンタCIが0とされ、且つアルコール濃度減少カウンタCDがカウントアップされる。
本ステップでは、アルコール濃度が減少しているため、アルコール濃度減少カウンタCDに1を加え、且つアルコール濃度増加カウンタCIを0とする。
ステップS115では、アルコール濃度減少カウンタCDの値が所定値E以上であるか否か判定される。本ステップでは、アルコール濃度が所定時間連続して減少しているか否か判定される。アルコール濃度が所定時間連続して減少していれば、アルコール濃度センサ62の検出ばらつきや燃料の混合状態の影響で該アルコール濃度センサ62の検出値が下降しているとは考えられない。つまり、給油された燃料はガソリン燃料であると判定することができる。すなわち、所定値Eは、給油された燃料がガソリン燃料であると判定するために要する時間として設定される。
ステップS115で肯定判定がなされた場合にはステップS116へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS116では、給油後のアルコール濃度ALに、ガソリン給油時アルコール濃度AGが代入される。その後ステップS112へ進む。
このようにして、給油後にアルコール濃度センサ62の値が推移している状態であっても、給油後の実際のアルコール濃度を推定することができる。これにより、点火時期や燃料噴射量を速やかに適正な値とすることができるので、内燃機関1の運転状態を良好に保つことができる。なお、本実施例ではステップS108からステップS116の処理を行うECU10が、本発明における燃料性状判定手段に相当する。
なお、本実施例においては、ガソリン燃料とアルコール燃料との何れか一方が給油された後の混合燃料中のアルコール濃度を推定しているが、これに限定するものではなく、ガソリンとアルコールとが予め所定の割合で混合された燃料を給油する場合にも採用することができる。また、アルコールまたはガソリンは他の燃料であってもよい。
さらに、本実施例では、アルコール濃度センサ62の検出値が連続して高くなった場合や低くなった場合にアルコール濃度を推定しているが、これに限定するものではなく、例えば給油から所定時間経過したときにアルコール濃度センサ62により検出されるアルコール濃度に基づいて、実際のアルコール濃度を推定してもよい。また、アルコール濃度センサ62により検出されるアルコール濃度の変化率に基づいて実際のアルコール濃度を推定してもよい。
また、給油後のアルコール濃度センサ62の検出値を用いなくても実際のアルコール濃度を推定することもできる。例えば、機関回転数と機関負荷とアルコール濃度との関係を予め実験等により求めてマップ化しておき、給油された燃料がアルコール燃料と仮定して内燃機関1の制御を行う。このときにトルク変動または回転変動が起こらなければ給油された燃料はアルコール燃料と判定し、トルク変動または回転変動が起これば給油された燃料はガソリン燃料と判定することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、給油されると予測される燃料の夫々について給油されたと仮定して、給油後のアルコール濃度を推定しているので、その後にアルコール濃度センサ62で検出されるアルコール濃度の推移に基づいて、何れの推定値に向かって検出値が推移しているか判定することができる。これにより、速やかに実際のアルコール濃度を推定することができるので、内燃機関1の適正な制御が可能となる。
実施例に係る燃料性状検出装置を適用する内燃機関、並びにその吸気系および排気系の概略構成を示す図である。 実施例に係るアルコール濃度を推定するためのフローを示したフローチャートである。 実施例に係るアルコール濃度を推定するためのフローを示したフローチャートである。 実施例に係るアルコール濃度を推定するためのフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
5 スロットル
6 燃料噴射弁
7 排気通路
8 排気浄化触媒
9 空燃比センサ
10 ECU
61 燃料供給管
62 アルコール濃度センサ
63 燃料タンク
64 燃料ポンプ
65 残量センサ
66 給油口

Claims (4)

  1. 複数の燃料を混合して用いる内燃機関の燃料性状検出装置であって、
    燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、
    給油前に前記燃料性状検出手段により検出される燃料性状を記憶する燃料性状記憶手段と、
    給油前の前記燃料タンクに残留している燃料量を記憶する燃料残量記憶手段と、
    前記燃料タンクに給油された否か判定する給油判定手段と、
    前記燃料タンクに給油された燃料量を検出する給油量検出手段と、
    前記複数の燃料の何れかを給油したときの給油後の燃料タンク内の燃料の性状を、前記複数の燃料の夫々が給油されると仮定して、給油前の燃料性状と給油前の燃料残量と給油量とに基づいて複数の燃料毎に推定する燃料性状推定手段と、
    前記燃料性状推定手段により推定される夫々の推定値の中から何れの値が真の値であるか判定する燃料性状判定手段と、
    を具備することを特徴とする燃料性状検出装置。
  2. 前記燃料性状判定手段は、給油後に前記燃料性状検出手段により検出される燃料性状の推移から、前記推定手段により推定される夫々の推定値の中の何れが真の値であるか判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料性状検出装置。
  3. 前記燃料性状判定手段は、給油後の前記内燃機関の運転状態から、前記推定手段により推定される夫々の推定値の中の何れが真の値であるか判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料性状検出装置。
  4. 前記内燃機関は、少なくともアルコールを含む複数の燃料を混合して用い、
    前記燃料性状検出手段は、前記内燃機関に供給される燃料中のアルコールの濃度を検出し、
    前記燃料性状判定手段は、前記燃料性状検出手段により検出されるアルコールの濃度が前記燃料性状推定手段に推定される何れの燃料性状に向かって推移しているかに基づいて判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料性状検出装置。
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