JP2007263092A - 圧縮機用制御弁 - Google Patents

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久寿 広田
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Abstract

【課題】内部可変制御式の圧縮機用制御弁において、高圧圧力が所定の圧力より高くならないようにする。
【解決手段】パワーエレメント12が吸入圧力Psを感知して弁部11が吐出室からクランク室へ供給する冷媒の流量を制御する圧縮機用制御弁10において、弁部11の弁体17を、これを駆動するパワーエレメント12とは作用的に分離可能に構成し、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧が所定の圧力より高くなると、差圧制御弁として機能するようにした。これにより、弁部11が吸入圧力Psに応じて弁孔16を開閉するよう動作しているときに、差圧が所定の圧力より高くなると、差圧制御弁が単独で動作して開弁するようになるので、吐出圧力Pdが異常高圧になることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は圧縮機用制御弁に関し、特に自動車用空調装置の冷凍サイクルを構成する圧縮機に設けられて冷媒の吐出容量を制御するのに好適な内部可変制御式の圧縮機用制御弁に関する。
自動車用空調装置の冷凍サイクルでは、一般に負荷に応じて冷凍能力を制御するのに可変容量圧縮機が用いられている。可変容量圧縮機がその容量を可変にする方法として、制御を可変容量圧縮機内の機械的構造のみにより行う内部可変制御式と、ソレノイドなどを用い、各種センサ出力の演算結果に基づいて電気的に制御する外部可変制御式とがある。ここでは、内部可変制御式の圧縮機用制御弁について説明する。
内部可変制御式の圧縮機用制御弁は、可変容量圧縮機の吸入圧力を感知する感圧部材を備えたパワーエレメントと、その感圧部材によって検知された圧力に応じて可変容量圧縮機の吐出圧力からクランク室へ供給する圧力を生成する弁部とを備えている。感圧部材としてはベローズを用いた圧縮機用制御弁、または金属薄板等からなるダイヤフラムを用いた圧縮機用制御弁(たとえば、特許文献1参照)が知られている。
図6は従来の内部可変制御式のダイヤフラムを用いた圧縮機用制御弁の構成例を示す中央縦断面図である。
内部可変制御式の圧縮機用制御弁は、弁部101と、この弁部101を駆動制御するパワーエレメント102とを備えている。
弁部101のボディ103には、可変容量圧縮機の吐出室に連通されて吐出圧力Pdの冷媒が送り込まれるポート104と、可変容量圧縮機のクランク室に連通されて制御された圧力Pcの冷媒をクランク室へ送り出すポート105と、可変容量圧縮機の吸入室に連通されて吸入圧力Psを受けるポート106とが設けられている。ポート104とポート105とを連通する冷媒通路には、ボディ103と一体に形成された弁座にポート104の側から着座するようボール弁体107が配置されている。このボール弁体107は、スプリング108によって閉弁方向に付勢されている。また、ボディ103には、その軸線位置に、一端がボール弁体107に当接してパワーエレメント102の駆動力を弁部101へ伝達する伝達部材109が軸線方向に進退自在に保持されている。
パワーエレメント102は、外側ハウジング111と内側ハウジング112との間を仕切るように薄膜状のダイヤフラム113を挟んで構成されている。すなわち、外側ハウジング111と内側ハウジング112とは、ダイヤフラム113の外周縁部を挾持した状態でかしめ加工により固着され、外側ハウジング111とダイヤフラム113とによって気密室を形成している。この外側ハウジング111の気密室には、ダイヤフラム113に当接配置されたスプリング受け用のディスク114と、このディスク114をダイヤフラム113に対して弁部101の方向に付勢するスプリング115とが配設されている。一方、内側ハウジング112は、外側ハウジング111を接合した状態でボディ103の端部に螺合されている。内側ハウジング112の中には、ボディ103から延出した伝達部材109の他端が嵌合されたディスク116が配置されており、ダイヤフラム113の軸線方向の変位を弁部101へ伝達するようにしている。
このような圧縮機用制御弁において、ダイヤフラム113は、ポート106を介して吸入圧力Psを感知しており、その吸入圧力Psの変化に従って軸線方向に変位する。その変位は、伝達部材109を介してボール弁体107に伝達され、弁部101のリフト量が決められ、吐出室からクランク室へ供給される冷媒の流量が制御される。これにより、圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psが所定の値になるようにクランク室の圧力Pcを制御して可変容量圧縮機から吐出される冷媒の吐出容量を可変する。
この圧縮機用制御弁は、主として冷媒にHFC−134aを使用した冷凍サイクルに用いられている。ところが、地球温暖化に係る環境問題から、冷媒にHFC−134aから二酸化炭素を使用することが提案されている。冷媒に二酸化炭素を使用した冷凍サイクルにおいても、可変容量圧縮機を制御する内部可変制御式の圧縮機用制御弁は、上記の圧縮機用制御弁と同じ原理で動作するように構成されている。すなわち、圧縮機用制御弁は、吸入圧力Psを感知してクランク室の圧力Pcを制御し、これによって吐出容量を可変しているのである。
特開2004−218443号公報(図2)
しかしながら、HFC−134aを冷媒とする冷凍サイクルでは、可変容量圧縮機によって圧縮された冷媒は、凝縮器において凝縮されるために、高圧側の吐出圧力が急激に上昇することはないが、二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルでは、ガスクーラにおいて凝縮することなく、気体状態のままであることから、吐出圧力が急激に上昇して高圧回路にとって危険とされる所定の圧力を超えてしまうことがあるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、内部可変制御式の圧縮機用制御弁において、高圧圧力が所定の圧力より高くならないようにすることを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、可変容量圧縮機の吐出容量を変化させる圧縮機用制御弁において、前記可変容量圧縮機の吐出室からクランク室へ供給される冷媒の流量を制御する弁部と、前記可変容量圧縮機の吸入圧力を感知して前記弁部の開度を制御するパワーエレメントと、を備え、前記弁部は、前記吐出室から吐出された冷媒の吐出圧力と前記クランク室の圧力との差圧が所定値より大きくなると開弁して前記吐出室から吐出された冷媒を前記クランク室へ供給する差圧制御弁の機能を有していることを特徴とする圧縮機用制御弁が提供される。
このような圧縮機用制御弁によれば、吐出圧力とクランク室の圧力との差圧が所定の値を超えると、弁部は差圧制御弁として機能して開弁するので、吐出圧力は減圧されることになる。そのため、高圧が異常に高くなってしまうことを防止することができる。
本発明の圧縮機用制御弁は、可変容量圧縮機の吐出室からクランク室へ供給される冷媒の流量を制御する弁部が差圧制御弁の機能を有しているので、吐出圧力とクランク室の圧力との差圧が所定の圧力を超えると開弁するので、吐出圧力が異常に高くなるのを確実に防止することができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルの可変容量圧縮機を制御する内部可変制御式の圧縮機用制御弁であって、感圧部材にダイヤフラムを用いた圧縮機用制御弁に適用した場合を例に、図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図、図2は第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁が全閉になった状態を示す断面図、図3は第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁が異常高圧で動作した状態を示す断面図である。
この第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁10は、可変容量圧縮機の吐出室からクランク室へ供給する冷媒の流量を制御する弁部11と、その弁部11を開閉制御するパワーエレメント12とを備えている。
弁部11のボディ13は、可変容量圧縮機の吐出室に連通されて吐出圧力Pdが送り込まれるポート14と、クランク室に連通されて制御された圧力Pcを送り出すポート15とが設けられている。ボディ13の軸線位置には、ポート14とポート15とを連通する弁孔16が形成されており、その下流側には、その弁孔16を開閉するボール形状の弁体17が配置されている。
弁体17は、弁体受け部材18を介してばね19により閉弁方向に付勢されている。ばね19の一端は、ボディ13のポート15が形成された先端部に嵌合されていて中央に開口部を有するばね受け部材20によって受けられている。ばね19のばね荷重は、ばね受け部材20を嵌合するときの軸線位置を変更することによって調整され、したがって、ばね受け部材20は荷重調整手段を構成している。
一方、パワーエレメント12は、浅いばね収容部21を有する蓋状の外側ハウジング22と、図の下側開口部にフランジ部を有する円筒状の内側ハウジング23と、これらの間に配置されて感圧部を構成する薄い金属性のダイヤフラム24とを有し、これらの外周縁部は全周溶接により互いに固着されている。外側ハウジング22のばね収容部21には、同形状の皿ばね25が複数枚、図示の例では4枚の皿ばね25が積層されて配置されている。
内側ハウジング23は、ボディ13の図の下端部に嵌合されて、パワーエレメント12を弁部11に固定している。内側ハウジング23は、可変容量圧縮機の吸入室に連通されてダイヤフラム24が吸入圧力Psを受けるようポート26が設けられている。
さらに、ボディ13には、一端が弁体17に当接され、他端がディスク27を介してダイヤフラム24に当接された伝達部材28が摺動可能に挿通され、軸線方向に進退自在に保持されている。この伝達部材28は、弁体17との当接部分が弁孔16を貫通するようその内径よりも小さな外径を有し、ボディ13によって保持されている保持部分が弁孔16の内径よりも大きな外径を有している。伝達部材28の保持部分の外径を弁孔16の内径よりも大きくしたことにより、径の差の分だけ吐出圧力Pdを閉弁方向に受ける面積が増えるので、冷凍負荷が大きくて弁部11を流れる冷媒の流量が多いときに、この伝達部材28は、ダイヤフラム24の側へ付勢する荷重が増えることになる。これは、吐出圧力Pdが高くなるに従って、この圧縮機用制御弁10のセット値Psetを小さくする方向へ補正するセット値補正手段を構成するもので、圧縮機へ吸入される冷媒の流量が多いときに蒸発器と圧縮機との間に生じる圧力損失を考慮した流量制御を可能にしている。
また、弁部11は、弁体17が弁孔16の下流側にてばね19により閉弁方向に付勢された状態で配置された構成にしたことにより、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧によって動作する差圧制御弁の機能を有していることになる。
さらに、ボディ13および内側ハウジング23の外側において、ポート14とポート15との間にOリング29が周設され、ポート14とポート26との間にはOリング30が周設されている。これにより、圧縮機用制御弁10が可変容量圧縮機に装着されたときに、Oリング29が吐出室とクランク室とを流体的に隔離するようシールし、Oリング30がクランク室と吸入室とを流体的に隔離するようシールする。
次に、以上の構成の圧縮機用制御弁10の動作について説明する。ここでは、一例として、圧縮機用制御弁10のセット値Psetは4MPaに設定され、吐出圧力Pdが12MPaを超えることがないようにした場合について説明する。
まず、吸入圧力Psがセット値Psetよりも十分に低いときには、図1に示したように、パワーエレメント12のダイヤフラム24は、皿ばね25の積層体による付勢力によって弁部11の側に変位しており、その変位は、伝達部材28を介して弁部11の弁体17に直接伝達されている。これにより、圧縮機用制御弁10は、吸入圧力Psに応じた弁開度に制御され、可変容量圧縮機は、容量可変の状態になっている。すなわち、吸入圧力Psが図1に示す状態から高くなると、ダイヤフラム24は、皿ばね25の積層体による付勢力に抗して図の下方へ変位し、弁部11の弁開度は小さくなって、クランク室の圧力Pcが低下する。これにより、可変容量圧縮機は、その吐出容量を増加させる方向へ制御される。逆に、吸入圧力Psが図1に示す状態から低くなると、ダイヤフラム24は、皿ばね25の積層体による付勢力により図の上方へ変位し、弁部11の弁開度は大きくなって、クランク室の圧力Pcが増加する。これにより、可変容量圧縮機は、その吐出容量を減少させる方向へ制御される。
このような可変容量圧縮機の容量制御状態のときに、吸入圧力Psが急激に上昇するようなことがあると、弁部11は吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧によって動作する。すなわち、弁部11がたとえば9MPa以上の差圧で動作するようにばね19のばね荷重が設定されているとすると、吐出圧力Pdが急激に上昇して、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧が9MPa以上(Pd‐Pc≧9MPa)になると、弁部11は、図1に示した容量制御状態からさらに開弁して、可変容量圧縮機の吐出容量を減少させる方向へ制御し、これによって吐出圧力Pdを低下させるようにする。
また、図1の容量制御状態から吸入圧力Psが上昇していくと、ダイヤフラム24および皿ばね25の積層体は、その中央部が図の下方へ押し下げられていき、たとえば、吸入圧力Psがセット値Psetの4MPaに等しくなると、中央部が図の上方へ湾曲していた皿ばね25は、平らな状態に変形される。このとき、圧縮機用制御弁10は、弁体17が弁孔16を閉じて全閉状態になる。これにより、クランク室の圧力Pcが急減するので、可変容量圧縮機は、吐出容量をその最大容量まで増加させる方向へ制御される。
さらに吸入圧力Psが上昇してセット値Psetを超えると、図2に示したように、皿ばね25は中央部分が反転してダイヤフラム24はさらに図の下方へ変位する。その結果、伝達部材28は弁体17から離れてパワーエレメント12とは作用的に分離されるようになり、弁部11は独立した差圧制御弁の構成になる。
このとき、圧縮機用制御弁10は全閉状態になるので、可変容量圧縮機は、その最大容量で運転している状態になる。可変容量圧縮機が最大容量で運転しているときには、吐出圧力Pdも高い状態が続いているので、異常高圧になりやすい。このようなときに、吐出圧力Pdが急激に上昇して、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧が9MPa以上になると、弁部11は、図3に示したように開弁して、可変容量圧縮機の吐出容量を減少させる方向へ制御し、これによって吐出圧力Pdを低下させることになる。なお、差圧が9MPaになるまでは、クランク室への冷媒の供給はないので、その圧力Pcは吸入圧力Psに近い値を有している。そのため、相対値である差圧(Pd‐Pc)の下限値は、セット値Psetの4MPaに概ね等しく、上限値は、圧力Pcに差圧の9MPaが上乗せされることになるので、4+9=12MPaとなり、これにより、圧縮機用制御弁10の高圧側の圧力(吐出圧力Pd)の上限は、12MPaに制限されることになる。
図4は第2の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。この図4において、図1ないし図3に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態に係る圧縮機用制御弁31は、第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁10にセット値Psetを調整する手段を付加した構成になっている。すなわち、パワーエレメント12を構成する外側ハウジング22は、カップ状のばね収容部32が一体に形成され、その中に、ばね33を収容している。このばね33は、皿ばね25に当接するよう配置されたディスク34とばね収容部32の閉止端面に当接するよう配置されたディスク35との間に介装され、皿ばね25を弁部11の開弁方向に付勢している。ばね33のばね荷重は、ばね収容部32の閉止端面36を外側から押し込んで変形させることにより、ディスク35の軸線方向の位置を変更することで調整している。これにより、この圧縮機用制御弁31のセット値Psetが調整され、圧縮機用制御弁31が制御しようとする吸入圧力Psの値を正確に設定することができる。
同様に、異常高圧を検出するために吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧を設定しているばね19についても、ボディ13にばね受け部材20を嵌合するときの軸線位置を変更することによって、ばね荷重を調整している。
図5は第3の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。この図5において、図1ないし図4に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態に係る圧縮機用制御弁40は、第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁10では、高圧圧力が低いときに冷媒の流量を制御する主弁と高圧圧力が高いときに開弁する差圧制御弁とを兼ねた構成であるのに対し、主弁と差圧制御弁とを別々に構成にしている。
この圧縮機用制御弁40では、ボディ13の図の上部が吐出圧力Pdの冷媒が送り込まれるポート14になっていて、制御された圧力Pcの冷媒をクランク室へ送り込むためのポート15は、ボディ13の中央側部に設けられている。ボディ13のポート14が形成されている端部には、ストレーナ41が冠着されている。ボディ13の軸線位置には、ポート14とポート15とを連通する弁孔42が形成されており、その下流側には、その弁孔42を開閉する弁体43が配置され、ばね44によって閉弁方向に付勢されている。この弁孔42と、弁体43と、ばね44とは、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧が所定の値、すなわち9MPaより高くなると開弁する差圧制御弁を構成している。
差圧制御弁の弁体43には、軸線方向に貫通した冷媒通路が形成されており、そのパワーエレメント12の側の開口端には、弁孔16を有する弁座形成部材45が嵌合されている。また、ボディ13のパワーエレメント12の側の開口端には、ガイド46が嵌合されている。このガイド46は、伝達部材28をその軸線方向に進退自在に保持する機能とともに、ばね44の受け部材およびばね荷重調整部材の機能を有している。弁体43に形成された冷媒通路内には、弁体17が配置され、ばね47によって伝達部材28の端面に常に当接されるよう付勢されている。
以上の構成の圧縮機用制御弁40においても、吸入圧力Psに応じて弁体17が弁孔16を開閉するよう動作しながら、吐出圧力Pdとクランク室の圧力Pcとの差圧が急激に増加して9MPaより高くなると差圧制御弁が開弁して吐出圧力Pdを減圧させる。
以上の実施の形態では、この圧力制御弁は、二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルの可変容量圧縮機を制御する制御弁に適用して好適であるが、HFC−134aを冷媒とする冷凍サイクルの可変容量圧縮機を制御する制御弁にも適用できることはもちろんである。このとき、皿ばね25は、吸入圧力Psの値に応じて枚数が減らされる。
また、上記の実施の形態では、感圧部材にダイヤフラムを用いた内部可変制御式の圧縮機用制御弁に適用した場合について説明したが、感圧部材にベローズを用いた内部可変制御式の圧縮機用制御弁にも同様に適用することができる。
第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。 第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁が全閉になった状態を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る圧縮機用制御弁が異常高圧で動作した状態を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。 第3の実施の形態に係る圧縮機用制御弁の構成を示す中央縦断面図である。 従来の内部可変制御式のダイヤフラムを用いた圧縮機用制御弁の構成例を示す中央縦断面図である。
符号の説明
10 圧縮機用制御弁
11 弁部
12 パワーエレメント
13 ボディ
14,15 ポート
16 弁孔
17 弁体
18 弁体受け部材
19 ばね
20 ばね受け部材
21 ばね収容部
22 外側ハウジング
23 内側ハウジング
24 ダイヤフラム
25 皿ばね
26 ポート
27 ディスク
28 伝達部材
29,30 Oリング
31 圧縮機用制御弁
32 ばね収容部
33 ばね
34,35 ディスク
36 閉止端面
40 圧縮機用制御弁
41 ストレーナ
42 弁孔
43 弁体
44 ばね
45 弁座形成部材
46 ガイド
47 ばね

Claims (8)

  1. 可変容量圧縮機の吐出容量を変化させる圧縮機用制御弁において、
    前記可変容量圧縮機の吐出室からクランク室へ供給される冷媒の流量を制御する弁部と、
    前記可変容量圧縮機の吸入圧力を感知して前記弁部の開度を制御するパワーエレメントと、
    を備え、前記弁部は、前記吐出室から吐出された冷媒の吐出圧力と前記クランク室の圧力との差圧が所定値より大きくなると開弁して前記吐出室から吐出された冷媒を前記クランク室へ供給する差圧制御弁の機能を有していることを特徴とする圧縮機用制御弁。
  2. 前記弁部は、前記吐出圧力の冷媒が送り込まれる第1ポートと流量制御された冷媒を前記クランク室へ送り出す第2ポートとの間に形成された弁孔と、前記弁孔の下流側に閉弁方向に付勢された状態で配置された弁体とを有し、前記パワーエレメントがセット値に等しい前記吸入圧力を感知したとき閉弁し、前記吸入圧力が前記セット値より大きいときには前記パワーエレメントから作用的に分離されて前記差圧制御弁を構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧縮機用制御弁。
  3. 前記弁部は、前記弁体を閉弁方向に付勢するばねと、前記ばねのばね荷重を調整する荷重調整手段とを有していることを特徴とする請求項2記載の圧縮機用制御弁。
  4. 前記パワーエレメントが前記吸入圧力を感知することによって軸線方向に変化する感圧部の変位を前記弁部へ伝達する伝達部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の圧縮機用制御弁。
  5. 前記伝達部材は、前記弁孔を介して延出されていて端面が前記弁体に当接している第1の部分と、ボディによって軸線方向に進退自在に保持されていて前記弁孔より大きな径を有していている第2の部分とを有していることを特徴とする請求項4記載の圧縮機用制御弁。
  6. 前記パワーエレメントは、前記吸入圧力を感知するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの前記弁部が配置される側とは反対側にて前記ダイヤフラムに当接しつつこれを支持するように配置された皿ばねとを有していることを特徴とする請求項1記載の圧縮機用制御弁。
  7. 前記パワーエレメントは、前記皿ばねのばね荷重を調整してセット値を調整するセット値調整手段を有していることを特徴とする請求項6記載の圧縮機用制御弁。
  8. 前記弁部は、前記吐出圧力の冷媒が送り込まれる第1ポートと流量制御された冷媒を前記クランク室へ送り出す第2ポートとの間に形成された第1弁孔、および前記第1弁孔の下流側に閉弁方向に付勢された状態で配置された第1弁体を有する前記差圧制御弁と、前記第1弁体を軸線方向に貫通するように形成された冷媒通路に配置された第2弁孔、および前記第2弁孔の上流側に閉弁方向に付勢された状態で配置された第2弁体を有する主弁とを有し、前記第2弁体が前記第2弁孔の下流側から前記パワーエレメントによって駆動されることにより開度が制御されることを特徴とする請求項1記載の圧縮機用制御弁。
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