JP2007262190A - 光学用ポリエステル樹脂及びこれを含有したポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステル中のエステル基以外の2重結合性炭素原子、2重結合性酸素原子の総和の重量比が43.0wt%以下、エステル基の重量比が20.0wt%以下であることを特徴とするフルオレン含有光学用ポリエステル樹脂。またこれを用いた光学用フィルム。
【選択図】なし
Description
特許文献1ではフルオレン化合物を導入したPETが、特許文献2では脂肪族ジカルボン酸とフルオレン化合物からなるポリエステルが、特許文献3では脂環族ジカルボン酸とフルオレン化合物からなるポリエステルが提案されている。
上記課題を解決するため、本発明は、次の特徴を有するものである。
(1)ジオール成分として化学式(1)で表せる環式ジオールのジオール残基を有するポリエステルであって、ポリエステル中のエステル基以外の2重結合性炭素原子、2重結合性酸素原子の総和の重量比が43.0wt%以下、エステル基の重量比が20.0wt%以下であることを特徴とする光学用ポリエステル樹脂。
R2は同一、または異なる炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基を示し、nは0〜4の整数を示す。
(2) ポリエステル中の環状分子構造を形成する炭素原子、酸素原子の総和の重量比が55.0wt%以上である(1)のポリエステルからなる光学用ポリエステル樹脂。
(3) 290℃における溶融比抵抗が5×106〜2×109Ω・cmの範囲である(1)または(2)記載の光学用ポリエステル樹脂。
(4) ファイン含有量が200ppm以下である(1)〜(3)のいずれか1項記載の光学用ポリエステル樹脂。
(5) 波長550nmにおける位相差R(550)と波長450nmにおける位相差R(450)とが、次式(A)を満たすことを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の光学用ポリエステル樹脂からなるフィルム。
R2は同一、または異なる炭素数1〜30のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基を示し、nは0〜4の整数を示す。
まず、化学式(1)で表せるジオール残基を含有することで位相差フィルムとして用いたときに波長分散性に優れたポリエステルを得ることができる。
これに対し、通常のポリカーボネート、環状ポリオレフィンなどは下式(2)である。位相差の波長分散に関して下式(2)の状態を順分散であるという。
一方、理想に近い下式(3)の状態を逆分散であるという。
構成部材の削減及び貼合コストの削減から1枚で上式(3)を満たす位相差フィルムが求められている。本出願においては逆分散を示すフィルムを波長分散性に優れたフィルムという。
Δn=f・Δn0・・・・・(5)
ここで分子構造として分極率ΔPが大きなものとしては芳香環、C=C2重結合、C=O2重結合が挙げられ、これらの構造が特にポリマーの複屈折に大きな影響を与える。つまりフルオレンポリエステルではフルオレンが主鎖方向に配向する芳香環と主鎖に対して直交方向に配向する芳香環を2つづつ持っているため、それぞれ主鎖方向と直交方向にΔPを与え、フィルムに成形した場合に主鎖方向および主鎖に直交する方向に複屈折をもった2種類の位相差フィルムを重ねあわせたのと同じ効果を発現している。そのため、フルオレンポリエステルではより優れた波長分散性を得るにはフルオレン以外の複屈折に影響を与える構造成分の比率を小さく制御することが重要である。例えばフルオレン以外に共重合成分としてテレフタル酸を過剰に導入した場合は主鎖方向に配向した芳香族の波長分散性のみがより強く反映されるためフィルムを重ね合わせた効果が発現せず逆分散性を示さない。
本発明のポリエステル樹脂を使用することにより、光弾性係数が低く、耐熱性に優れた位相差フィルムを得ることができ、上記範囲に制御することにより、波長分散性に優れた位相差フィルムを得ることができる。位相差フィルムを上記式の範囲内に制御する方法としてはフルオレン濃度を高く、フルオレン以外のポリエステル中の2重結合濃度を低く制御すればよい。モノマー組成により異なるが、ひとつの目安としてポリエステル中の(エステル基以外、フルオレン以外の2重結合性炭素原子、2重結合性酸素原子の総和の重量)/(フルオレン中の2重結合性炭素原子の重量)を0.10以下、さらに好ましくは0.08以下に制御すると(3)式を満たすポリエステル樹脂となる傾向がある。ポリエステル樹脂のままでは分子鎖が配向しておらず、位相差が発現しないが、製膜時に延伸配向させることで位相差を発現し、(3)式を満たすフィルムが得られる。
本発明のポリエステルのグリコール成分は規定したもの以外は特に制約はなく、他成分として各種グリコールを使用することができる。例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、などの脂肪族ジオール、脂環式ジオールとしてはシクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンジエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール等の飽和脂環式1級ジオール、2,6−ジヒドロキシ−9−オキサビシクロ[3,3,1]ノナン、3,9−ビス(2−ヒドロキシー1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(以下スピログリコールとする)等の飽和ヘテロ環1級ジオール、その他シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3−メチル−1,2−シクロペンタンジオール、4−シクロペンテン−1,3−ジオール、イソソルベートなどの各種脂環式ジオールが例示できる。またジオール以外にトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多官能アルコールも用いることができる。しかし特に例示したグリコール成分に限定しない。これらの中で耐熱性向上(環式原子濃度向上)のから各種環式ジオールが好ましく、光弾性係数低減、波長分散性向上(2重結合原子濃度低減、エステル基濃度低減)の観点から例えばシクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、トリシクロデカンジメタノール、デカリンジメタノール等が好ましい。また、本発明の目的を損なわない範囲において2種類以上組み合わせることができ、例えばスピログリコールとエチレングリコールの組み合わせにより耐熱性、光弾性係数と延伸性を調節することができる。
また、流延法により未延伸のフィルムを製造する場合、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン等の溶剤が使用可能であり、好ましくはアセトン、メチルエチルケトンあるいはN-メチルピロリドン等が使用できる。該フィルムは、本発明の光学用ポリエステル樹脂を上記の1種以上の溶剤に溶かし、その溶液をバーコーター、Tダイ、バー付きTダイ、ダイ・コートなどを用いて、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱フィルム、スチールベルト、金属箔などの平板または曲板(ロール)上に流延し、溶剤を蒸発除去する乾式法あるいは溶液を凝固液で固化する湿式法等を用いることにより製造できる。
添加剤は無色であっても有色であっても構わないが、光学フィルムの特徴を損ねない為には無色透明であることが好ましい。表面形成を目的とした添加剤としては例えば、無機粒子ではSiO2、TiO2、Al2O3、CaSO4、BaSO4、CaCO3、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、ゼオライト、その他の金属微粉末等が挙げられる。また、好ましい有機粒子としては、例えば架橋ポリビニルベンゼン、架橋アクリル、架橋ポリスチレン、ポリエステル粒子、ポリイミド粒子、フッ素樹脂粒子等の有機高分子からなる粒子、あるいは、表面に上記有機高分子で被覆などの処理を施した無機粒子が挙げられる。
下記測定器を用いて測定した。
測定条件:窒素雰囲気下
測定範囲:25〜300℃
昇温速度:20℃/分
JIS−K7121(制1987)の9.3項の中間点ガラス転移温度の求め方に従い、測定チャーとの各ベースラインの延長した直線から縦軸補講に等距離にある直線と、ガラス単位の階段状変化部分の曲線とが交わる点の温度とした。
(2)光弾性係数(Cσ)
下記測定器を用いて測定した。
サンプルサイズ:20mm×50mm
測定スポット径:φ5mm
光源:589nm
サンプルの厚みをd(nm)とし、長手方向の両端を挟み、長手方向に9.8×106Paの応力σ(Pa−1)をかけた。この状態で、位相差R(nm)を測定した。張力をかける前の位相差をR1、かけた後の位相差をR2とし、下の式を用いて光弾性係数Cσ(Pa−1)を計算した。
(3)R(450)/R(550)
下記測定器を用いて測定した。
測定径:φ5mm
測定波長:400〜800nm
波長x(nm)の時の位相差をR(x)(nm)と記載した。
算出したR(450)(nm)、R(550)(nm)からR(450)(nm)/R(550)(nm)を算出し、下記のランク付けをおこなった。
×:R(450)(nm)/R(550)≧1
(4)ポリエステル樹脂に含まれる金属元素、リン元素の定量
アルカリ金属元素を除く金属元素、リン元素の含有量は、蛍光X線元素分析装置(リガク製 ZSX100e型)によって測定し、あらかじめ作成しておいた検量線を用いて含有量を求めた。
(5)ポリエステル樹脂に含まれるアルカリ金属元素の定量
原子吸光光度計(島津製作所製 AAA6300型)(フレーム:アセチレン−空気)を用いて原子吸光法によって測定し、あらかじめ作成しておいた検量線を用いて含有量を求めた。
(6)ポリエステル樹脂の溶融比抵抗
ポリエステル樹脂を60〜100℃の温度で24時間以上減圧乾燥する。その後、該ポリエステル樹脂をガラス製試験管中・窒素気流下にて290℃で溶融し、この溶融ポリエステルに一対の電極を挿入する。電極間に電圧を印加し、観察される電流値からポリエステルの溶融比抵抗を次の計算式によって求めた。
V:印加電圧(V)、S:電極面積(cm2)、I:電流値(A)、D:電極間隔(cm)
(7)ファイン含有量
ポリエステルチップ20kgをJIS−Z8801−1による公称目開き2mmのふるいでふるい分け、ふるい落とされたファインを捕捉してその重量を測定し求めた。
(8)フィッシュアイ
A4サイズにカットしたフィルムを直交偏光板の間に置き、拡大鏡を用いて輝点を観察した。下記のランク付けをおこない、○と△を合格、×を不合格とした。
(参考例)チタン触媒(乳酸チタンナトリウムキレート化合物)の調整
攪拌機、凝縮器及び温度計を備えた3リットルのフラスコ中の温水(371g)に乳酸(226.8g、2.52モル)を溶解させ攪拌した。この攪拌されている溶液に滴下漏斗からチタンテトライソプロポキシド(288g、1.0モル)をゆっくり加えた。この混合物を1時間加熱、還流させて曇った溶液を生成させ、これよりイソプロパノール/水混合物を減圧下にて蒸留した。その生成物を70℃以下の温度まで冷却し、その攪拌されている溶液に水酸化ナトリウムの32wt%水溶液(380g、3.04モル)を滴下漏斗によってゆっくり加えた。得られた生成物を濾過し、次いでエチレングリコール(504g、8モル)と混合し、減圧下で加熱してイソプロパノール/水を除去し、わずかに曇った淡黄色の生成物(チタン含有量5.6wt%)を得た。
2,6−デカリンジカルボン酸メチル(トランス98%)44.2質量部、スピログリコール22.2質量部、9,9−ビス(4−(2ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン45.8質量部 エチレングリコール21.5質量部(ジカルボン酸成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マンガン4水塩を0.06質量部添加し撹拌した。
(ポリエステルの水処理)
得られたポリエステルチップは95℃のイオン交換水で満たされた水槽に投入し、5時間水処理した。水処理の終了したチップは脱水機によって水と分離した。この水処理によってポリエステルチップに含まれていたファインも除去した。
(ポリエステルフィルムの製膜)
得られたポリエステル樹脂のチップを減圧乾燥した後、次のようなホットプレス法を用いて製膜した。金属板の上にポリイミドフィルムを重ね、そのポリイミドフィルム上に内側の枠が8cm四方である金属の枠を重ねた。金属の枠内の中央部にチップ3.5gを乗せた。さらにポリイミドフィルムと金属板を重ね、270℃で2分間予熱の後、10kgf/cm2の圧力で10秒間プレスした。
2,6−デカリンジカルボン酸メチル(トランス98%)36.6質量部、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンジメタノール3.6質量部、9,9−ビス(4−(2ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン63.1質量部 エチレングリコール17.9質量部の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マンガン4水塩を0.06質量部添加し撹拌した。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合比率を変更し、重合触媒を二酸化ゲルマニウムから三酸化アンチモンに変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。いずれも良好な特性を示した。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合組成を変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。いずれも良好な特性を示したが、2重結合性C,O濃度がやや小さくなったためTgが低くなる傾向が見られた。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合組成を変更し、失活剤をトリメチルリン酸からトリエチルホスホノアセテートに変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。いずれも良好な特性を示した。
失活剤のトリエチルホスホノアセテートの添加量を変更した以外は実施例5と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。Ma/Pモル比率が大きいほど溶融比抵抗が小さくなる傾向にあったが、いずれも良好な特性を示した。
エステル交換反応時の触媒の酢酸マンガン四水塩を酢酸マグネシウム四水塩に変更した。触媒の添加量は実施例5と同程度のエステル交換時間となるよう調整した。また、Ma/Pモル比率が実施例5と同じになるようトリエチルホスホノアセテートの添加量を変更した。これ以外は実施例5と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。マグネシウムでもポリエステルの溶融比抵抗を効果的に低下し、いずれも良好な特性を示した。
ジカルボン酸成分をジメチルテレフタレート101.0質量部、ジオール成分をエチレングリコール64.6重量部とした以外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。エステル基濃度が高いため光弾性係数が非常に大きくなり、環式C,O濃度が低いためTgが小さくなった。また、フルオレン成分を含有していないため逆分散性を示さなかった。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合組成を変更した以外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。2重結合性C,O濃度が高いため光弾性係数が大きくなり、逆分散性も示さなかった。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合組成を変更したい外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。エステル基濃度が高いため光弾性係数が大きくなり、Tgも低くなった。またフルオレン以外の2重結合性C,O濃度が高いため逆分散性を示さなかった。
ジカルボン酸成分、ジオール成分の共重合組成を変更したい外は実施例1と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。環式C,O濃度が低いためTgが低くなった。
失活剤のトリエチルホスホノアセテート添加量を変更した以外は実施例5と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。溶融比抵抗が大きくなったため、静電印加性が悪化し、フィルムキャスティング時に空気を噛み混み、フィルム表面(銀面ドラム面側)に泡状欠点が多量に発生した。
失活剤のトリエチルホスホノアセテート添加量を変更した以外は実施例5と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。溶融比抵抗が小さくなったため、ワイヤー電極から溶融フィルムへの均一な放電が発生し、フィルム表面(銀面ドラム面側)には筋状の欠点が発生した。
水処理を実施しない以外は実施例5と同様にしてポリエステルチップとフィルムを得た。重合組成を表1,2,結果を表3に示す。チップカッティング時に多くのファインが生成しており、フィッシュアイが不十分であった。
なお、実施例、比較例で用いた原料の略号は以下の通りである。
TPA:テレフタル酸ジメチル
CHDA:1,4−シクロヘキサンカルボン酸ジメチル
(シス体/トランス体=70/30)
DDC:2,6−デカリンジカルボン酸ジメチル(トランス体98%以上)
THPA:cis−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸
ADPA:アジピン酸ジメチル
BPEF:9,9−ビス(4−(2ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン
〔化学式(1)でR1がエチル基、m=1、n=0に相当〕
TCDM:トリシクロ[5,2,1,0 2,6]デカンジメタノール
SPG:スピログリコール
BD:2,3−ブタンジオール
EG:エチレングリコール
TEPA:トリエチルホスホノアセテート
TMPA:トリメチルリン酸
Claims (5)
- ポリエステル中の環状分子構造を形成する炭素原子、酸素原子の総和の重量比が55.0wt%以上である請求項1記載のポリエステルからなる光学用ポリエステル樹脂。
- 290℃における溶融比抵抗が5×106〜2×109Ω・cmの範囲である請求項1または2記載の光学用ポリエステル樹脂。
- ファイン含有量が200ppm以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の光学用ポリエステル樹脂。
- 波長550nmにおける位相差R(550)と波長450nmにおける位相差R(450)とが、次式(A)を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の光学用ポリエステル樹脂からなるフィルム。
R(450)/R(550)<1・・・(A)
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JP2006087405A JP2007262190A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 光学用ポリエステル樹脂及びこれを含有したポリエステルフィルム |
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