JP2007261704A - 用紙搬送装置、用紙後処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置、用紙後処理装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸引用の駆動源を別途設けることなく、吸引しながら用紙を搬送することが可能な用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置1は、吸気孔Hを有する無端状ベルト11と、無端状ベルト11を張架支持して回転させるローラ12と、ローラ12を回転させる回転駆動部品13と、ローラ12を無端状ベルト11が回転可能なように保持する筐体10と、筐体10の内部を減圧させる吸引部材14とを有する。用紙搬送装置1は、吸引部材14により吸気孔Hから吸引しながら無端状ベルト11で用紙Pを搬送する。そして、吸引部材14の駆動源としては、回転駆動部品13を用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙搬送装置、用紙後処理装置、及び画像形成装置に関し、より詳細には、ローラ間に掛け渡した無端状ベルトにより用紙を搬送する用紙搬送装置、並びにその装置を組み込んだ用紙後処理装置及び画像形成装置に関する。
複合機、プリンタ、ファクシミリ装置等で代表される画像形成装置や、複合機等の大型の画像形成装置において取り付けられる用紙前処理装置や用紙後処理装置といった装置には、用紙を搬送するための用紙搬送装置が組み込まれている。
このような用紙搬送装置のうちゴムローラ対のようにニップ圧を利用した装置を使用して、インクジェットプリンタにより画像形成された用紙を後処理装置などに受け渡す場合、特に高速機においては画像面のインクが完全に乾いていないことがあるため、用紙表面が汚れるという問題が発生する。この問題は、インクジェットプリンタに限らず、レーザープリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に対しても、特に高速機で生じ得る。
このような問題に対して、用紙をベルトに吸着させて搬送させる用紙搬送装置が一般的に用いられている。例えば、特許文献1には、印刷用紙の印刷エリアが制限を受けず全領域で良好な印刷が可能となるように、インクジェット式印刷ヘッドの少なくとも直下位置を通過する印刷用紙を用紙搬送面に吸引する用紙吸引手段を設ける技術が開示されている。この用紙吸引手段は、用紙搬送面を構成する吸引ボックスと吸引ファンとで構成され、吸引ボックスの上面部には多数の吸引用孔が設けられている。
また、特許文献2には、多数の小孔が開口されたベルトと、このベルトの印刷用紙の搬送面側を吸引するための吸引ボックス及び吸引ファンとを有し、印刷用紙の直前印刷面とは反対側を接触面として印刷用紙を吸引しつつベルトの移動によって搬送するベルト搬送機構が開示されている。
上述のごとき特許文献1,2をはじめとする従来の吸引機能付きのベルトによる用紙搬送装置は、吸引モータを用いて吸引することでベルトユニットの筐体内を減圧させ、用紙をベルトに吸着させることにより搬送している。
特開2002−103705号公報 特開2002−356259号公報
しかしながら、上述のごとき方式では、用紙をベルトに吸着させるための吸引モータ等の駆動源が必要になり、コスト高やユニットの大型化が避けられない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、吸引用の駆動源を別途設けることなく、吸引しながら用紙を搬送することが可能な用紙搬送装置を提供することを、その目的とする。
請求項1の発明は、吸気孔をもつ無端状ベルトと、該無端状ベルトを張架支持して回転させるローラと、該ローラを回転させる回転駆動部品と、前記ローラを前記無端状ベルトが回転可能なように保持する筐体と、該筐体の内部を減圧させる吸引部材とを有し、該吸引部材により前記吸気孔から吸引しながら前記無端状ベルトで用紙を搬送する用紙搬送装置であって、前記吸引部材の駆動源として、前記回転駆動部品を用いることを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記吸引部材を前記回転駆動部品と一体に配設したことを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記吸引部材を前記ローラの回転軸の端部に配設したことを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記吸引部材を前記無端状ベルトの下側に配設したことを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記吸引部材の回転数と前記ローラの回転数との比を可変する変速機構を設けたことを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記吸引部材による排気を前記回転駆動部品に当てるための排気路を設けたことを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記吸引部材による排気を前記無端状ベルトの用紙搬送面に当てるための排気路を設けたことを特徴としたものである。
請求項8の発明は、無端状ベルトと、該無端状ベルトを張架支持して回転させるローラと、該ローラを回転させる回転駆動部品と、前記ローラを前記無端状ベルトが回転可能なように保持する筐体と、該筐体の内部を減圧させる吸引部材と、該吸引部材による排気を前記無端状ベルトの用紙搬送面に当てるための排気路とを有し、前記吸引部材により前記排気路から送風しながら用紙を前記無端状ベルトに押し当てて、該用紙を前記無端状ベルトで搬送する用紙搬送装置であって、前記吸引部材の駆動源として、前記回転駆動部品を用いることを特徴としたものである。
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかの用紙搬送装置を備えた用紙後処理装置である。
請求項10の発明は、請求項1乃至8のいずれかの用紙搬送装置を備えた画像形成装置。
本発明によれば、用紙搬送装置において、吸引用の駆動源を別途設けることなく、吸引しながら用紙を搬送することが可能となる。
図1は、本発明に係る用紙搬送装置を備えた画像形成装置の一例を示す概略図である。図1で例示する複合機等の画像形成装置は、画像形成装置本体2から排出される用紙Pを用紙搬送装置1が受け取り、用紙後処理装置3側に渡すようになっている。なお、図1では、画像形成装置本体2と用紙後処理装置3との間に用紙搬送装置1を備え、用紙搬送装置1を強調するように図示しているが、実際には画像形成装置本体2と用紙後処理装置3とは隣接し、且つ用紙搬送装置1はそのいずれかの内部に配設される。
このように、本発明に係る画像形成装置や用紙後処理装置は、後述する様々な実施形態の用紙搬送装置1を備え、用紙搬送装置1を用紙の搬送に用いるものである。本発明に係る用紙搬送装置1は、インクが乾いていない間やトナーが定着していない間の用紙搬送や、両面印刷時の用紙搬送などに特に好適であり、画像形成装置又は用紙後処理装置においてそのような用紙搬送位置に設けることが好ましい。
以下、本発明に係る用紙搬送装置の各実施形態について図2乃至図7を参照しながら説明するが、上述したようにこの用紙搬送装置の組み込み先は図1に示す設置場所に限ったものではなく、用紙を吸引しながら搬送する必要がある場所のいずれであっても適用できる。
図2は、本発明の一実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す斜視図、図3は、図2の用紙搬送装置を他方向から見た図で、図3(A)は上面図、図3(B)は側面図である。
図2及び図3で例示する用紙搬送装置1は、複数の吸気孔Hを有する無端状ベルト11と、無端状ベルト11を張架支持して回転させる回転自在のローラ12,16と、ローラ12を回転させるモータ等の回転駆動部品13と、ローラ12,16を無端状ベルト11が回転可能なように保持する筐体10と、筐体10の内部を減圧させる吸引部材14とを備える。なお、説明上、筐体10の外側に回転駆動部品13等を設けた例を図示するが、本実施形態に限らず他の実施形態においても、筐体10内に全て収納するような構成を採用してもよい。
ここで、無端状ベルト11は、用紙Pを搬送するための搬送ベルトであり、コスト及び用紙Pの搬送性を鑑みて図示したように2本にすることが好ましいが、1本或いは3本以上としてもよい。このように、用紙搬送装置1には、少なくとも1本以上の用紙搬送用の孔開き無端状ベルト11(以下、搬送ベルトという)が回転自在のローラ12,16に張架するように嵌め込まれている。また、吸気孔Hの形状や数は問わず、吸引部材14による吸引力や搬送する対象(用紙P)などを鑑みて適宜決定すればよい。
また、ローラ12,16は、筐体10によってその回転軸12a,16aが回転自在に支持されている。回転駆動部品13は、ローラ12に接続されローラ12を回転駆動させるものとして説明するが、ローラ16側を回転駆動させるようにしてもよい。
さらに、筐体10は切り抜き部10b,10cをもち、そこから搬送ベルト11の片面が筐体10の外面に表出する構造になっている。筐体10は、切り抜き部10b,10cを可能な限り小さい面積とするなど、可能な限り隙間のないように囲われており、その側面には吸引部材14が備えられている。
吸引部材14は、筐体10の内部領域全てを減圧させる必要はなく、少なくとも筐体10の搬送ベルト11が流されるエリアを吸引できればよい。筐体10において、搬送ベルト11が通るエリアには吸引口10aが設けられており、吸引部材14による吸引力は、この吸引口10aを介して、搬送ベルト11上に穿った吸気孔Hに伝わり、搬送ベルト11上を搬送される用紙Pに印加される。なお、吸引口10aは搬送ベルト11の幅の分だけ開けておけばよいが、少なくとも搬送ベルト11の回転によって通気孔Hが通過する部分で開けておくことが好ましい。また、吸引口10aと搬送ベルト11とは僅かな隙間をもつものとする。
そして、本発明の主たる特徴として、吸引部材14の駆動源としては、ローラ12を回転させる回転駆動部品13を用いる。吸引部材14は、例えば吸引ファン14a及びその回転軸14b、並びに吸引ボックスをもつ。吸引部材14は、回転駆動部品13を駆動源とするために、回転駆動部品13の回転軸13aと吸引ファン14aの回転軸14bとによって張架支持されるタイミングベルト14cを有する。そして、吸引部材14の吸引ボックス及び筐体10の吸引ファン14aの取付位置には排気のための排気口が開けられ、吸引ファン14aによる排気が筐体10の外側に流れるようになっている。
一方で、回転駆動部品13の回転軸13aとローラ12の回転軸12aとは、タイミングベルト13bによって張架支持されており、これによって回転駆動部品13の駆動力がローラ12に伝達され、上述のごとくローラが回転可能となっている。このように、用紙搬送装置1では、搬送ベルト11と吸引部材14は、共に回転駆動部品13とタイミングベルト13b,14cと連結されており、1つの駆動源により回転するようになっている。また、筐体10には、回転軸13aを覆うように収納ボックス15が設けられている。
また、回転駆動部品13の回転軸13aをローラ12の回転軸12aと直接繋いで一直線として構成してもよい。例えば、回転軸13aと回転軸12aとを連ならせるか或いは1つの部品で形成するとよい。このような伝達方式を採用した場合、回転軸13aにタイミングベルト14bを介して吸引ファン14aの回転軸14bへ回転駆動力が同様に伝達できるだけでなく、タイミングベルト13bを設ける必要がない。
用紙搬送装置1は、上述のごとき構成により、搬送ベルト11の駆動源を駆動源とする吸引部材14の回転により筐体10内の空気を外部に排気し、筐体10内を減圧させて、吸気孔Hから吸引しながら搬送ベルト11で用紙Pを吸着搬送する。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、吸引及び搬送が同時に動作されていても問題ないことを利用し、搬送ベルト11を回転させるためのモータ等の駆動源を用いて吸引ファン14aを回転させて吸引することにより、吸引のためのモータ等の駆動源を追加する必要がなくなる。搬送ベルト11に用紙を吸着させるための吸引モータが不要となるので、コストが軽減でき、ユニットの大型化も抑えることができる。
図4は、本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例の一部を概略的に示す上面図である。図4で例示する用紙搬送装置1は、図3で説明した実施形態との相違部分のみを図示している。
図4で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図3で説明した装置において、回転駆動部品13の回転軸13aに直接、吸引部材14が取り付けられている。すなわち、回転駆動部品13の回転軸13aは、吸引ファン14aの回転軸14bと連なっているか或いは1つの部品で形成されており、吸引部材14を回転駆動部品13と一体に配設したと言える。また、収納ボックス15は、吸引ボックス及び回転駆動部品13の間に設けられ、その側面には吸引ファン14aによる排気を排出するための排気口が設けられている。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、吸引部材14が搬送ベルト11を回転させるための回転駆動部品13と同軸に一体に構成することで、吸引機構のコストを軽減することが可能となり、ユニットの大型化も抑えることができる。
図5は、本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す図で、図5(A)は上面図、図5(B)は図5(A)の一部を拡大した斜視図である。
図5で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図3で説明した装置において、吸引部材14(ここでは吸引ファン14a)をローラ12の回転軸12aの端部に配設したものである。これにより、タイミングベルト14cも不要となり、吸引ファン14aはローラ12の回転に伴って回転する。そして、筐体10上の回転軸12aを回転可能に支持する支持部の周辺には、排気口14dが開けられてあり、そこから排気できるようになっている。
図5では排気効率を良くするため、ローラ12の回転軸12aの両端、及びローラ16の回転軸16aの両端に、それぞれ吸引ファン14aが設けられ、それぞれの支持部に排気口14dが開けられている例を示している。
また、図5で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図4で説明した装置においても適用できる。その具体例は図示しないが、図5においてタイミングベルト13bを省き、そのままローラ12の回転軸12aに回転駆動部品の回転軸13aを取り付けたもの、或いは回転軸12aと回転軸13aを同一としたものとなる。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、筐体10内に吸引部材14(吸引ファン14a)を設けることにより、吸引機構の大型化を抑えることができ、またローラ12の回転軸12aに吸引機構を設けているので、ユニットの大型化を抑えることができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例の一部を概略的に示す上面図である。図6で例示する用紙搬送装置1は、図3で説明した実施形態との相違部分のみを図示している。
図6で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図3で説明した装置において、回転変速機構を設けたものである。この回転変速機構は、例えばギア17aとクラッチ17b及びクラッチ17cとによって構成される。
回転駆動部品13の回転軸13aには2つのギアが付設されている。一方のギアは、タイミングベルト13bを介してローラ12の回転軸12aに駆動を伝達するためのものである。回転駆動部品13の回転数(回転速度と同義)を一定に保つことで、ローラ12の回転数も一定になる。
一方、もう1つのギア17aの両側には、径の異なるクラッチ17b,17cが接続されている。クラッチ17bは吸引部材14の回転軸14bに取り付けられている。また、クラッチ17cが取り付けられている軸にはさらにギアが付設されており、タイミングベルト14cを介して、吸引部材14の回転軸14bのギアに駆動を伝達できるようになっている。
そして、クラッチ17b,17cのON/OFFを交互に制御することで、吸引部材14の回転軸14bには、どちらか一方のクラッチを介してのみ駆動が伝わるようになっている。このようにして、1つの回転駆動部品13とクラッチ17b,17cの制御により、吸引力の強弱を制御することができる。
また、図3で説明した実施形態の改良例として説明したが、(I)図4で説明した実施形態の改良例としても、(II)図5で説明した実施形態の改良例としても、採用できる。上記(I)の場合、吸引部材14が回転駆動部品13の回転軸13aにより直接回転駆動され、回転変速機構が吸引部材14の回転数に対するローラ12の回転数の比を可変するとよい。上記(II)の場合、1つの吸引部材14の回転数とローラ12の回転数との比は同じであるが、図5で図示したように吸引ファン14aを複数個設けることで、実質的に吸引部材14の回転数に対するローラ12の回転数の比をその個数により可変させるとよい。さらに、ローラ12が回転駆動部品13の回転軸13aにより直接回転駆動され、回転変速機構がローラ12の回転数に対する吸引部材14の回転数の比を可変するといった構成を採用してもよい。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、変速機構を取り付けることにより、用紙と搬送ベルト11との吸着力を、ローラ12の搬送速度に対して可変することが可能となる。従って、強い吸引力が必要な場合には、回転駆動部品13の回転速度を変えることなく、他方のクラッチに切り替えることにより、吸引ファン14aの回転数を上げられるので、安定した用紙搬送が実現できる。すなわち、用紙Pの搬送速度には影響せずに用紙Pと搬送ベルト11との吸着力を増加させることができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す図で、図7(A)は上面図、図7(B)は図7(A)の一部を拡大した斜視図である。
図7で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図3で説明した実施形態の装置において、吸引部材14による排気を回転駆動部品13に当てるための排気路18を設けたものである。排気路18は、吸引部材14による排気を回転駆動部品13に当てる構造(図示の例ではL字状)となっており、回転駆動部品13が発する熱を放熱させる。なお、排気が外部に流れるように排気路18の出口と回転駆動部品13とは離間させておくとよい。
また、図3で説明した実施形態の改良例として説明したが、(III)図4で説明した実施形態の改良例としても、(IV)図5で説明した実施形態の改良例としても、(V)図6で説明した実施形態の改良例としても、採用できる。上記(III)の場合、収納ボックス15と回転駆動部品13との接面を薄く或いは孔を穿って構成することで、収納ボックス15自体がこの排気路となる。上記(IV)の場合、吸引ファン14aの付近において筐体10上に穿った排気口のうちの1又は複数を入口、回転駆動部品13側を出口とする排気路18を設ければよい。上記(V)の場合、上記(III)と同様に収納ボックス15自体をこの排気路18とすることができる。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、吸引部材14による排気(排風)を回転駆動部品13に当てるように構成されるので、回転駆動部品13の発熱を抑えることが可能となる。これにより、さらに高電流を回転駆動部品13に供給して高負荷の用紙を搬送でき、また長時間に亘り回転駆動部品13を駆動させることも可能となる。
また、本発明の他の実施形態として、図示はしないが、上述した各実施形態において、排気を搬送ベルト11の用紙搬送面に当てるための排気路を設けることにより、用紙の吸着力を上げることができる。この排気路は、図7で説明したように設ければよく、その排出口が搬送ベルト11の用紙搬送面に向いていればよい。なお、図7で説明した実施形態と併用することも、排気路を出口側で分岐させることで可能である。また、本実施形態では搬送ベルト11上に通気孔Hを設けない形態も採用でき、吸引部材14により排気路から送風しながら用紙Pを搬送ベルト11に押し当てて、用紙Pを搬送ベルト11で搬送するとよい。
図8は、本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す一部断面図で、図9は、図8の用紙搬送装置における他の構成例を概略的に示す一部断面図である。
図8及び図9で例示する実施形態の用紙搬送装置1は、図1乃至図7で説明した各実施形態において、吸引部材14を搬送ベルト11の下側に配設したものである。実際、このような配設を可能とするためには、回転駆動部品13の回転軸13aと吸引部材24(吸引ファン24a)の回転軸とを直接或いは1又は複数本のシャフトを別途設けて噛み合わせることで実現できる。そして、吸引ファン24aのさらに下方や側面に当たる筐体10には排気口を設けておけばよい。また、この実施形態を図4乃至図7で例示した実施形態に適用する場合にも同様であり、適宜、筐体10の下側に回転駆動部品13を取り付けるなどすればよい。
図8で例示する吸引部材24は、吸引ファン24a及びその回転軸22でなり、吸引ファン24aがベルトユニットの下に配設してなる。一方、回転駆動部品13の回転軸13aは、タイミングベルト13bによってシャフト21と回転伝達可能に接続されている。そして、シャフト21にはウォーム21aが設けられ、そのウォーム21aに噛み合う位置に、回転軸22に設けられたウォームホイール22aが配されている。これにより、回転駆動部品13からタイミングベルト13bでシャフト21に駆動を伝達したのち、そのシャフト21のウォーム21aから噛み合わせによってウォームホイール22aを介して、吸引ファン24aの回転軸22に回転駆動が伝達される。
図9で例示する吸引部材34も図8のそれと基本的に同様であるが、シャフト31の先端にはカサ歯ギア31aを設け、そのカサ歯ギア31aに噛み合う位置に、回転軸32の末端に設けられたカサ歯ギア32aが配されている点が異なる。これにより、回転駆動部品13からタイミングベルト13bでシャフト31に駆動を伝達したのち、そのシャフト31のカサ歯ギア31aから噛み合わせによってカサ歯ギア32aを介して、吸引ファン34aの回転軸32に回転駆動が伝達される。
以上、本実施形態に係る用紙搬送装置1によれば、吸引部材24(吸引ファン24a)を搬送ベルト11の下側に配設しているので、吸引力にばらつきがなく、より良い用紙吸引が可能となる。
本発明に係る用紙搬送装置を備えた画像形成装置の一例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す斜視図である。 図2の用紙搬送装置を他方向から見た図である。 本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例の一部を概略的に示す上面図である。 本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す図である。 本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例の一部を概略的に示す上面図である。 本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す図である。 本発明の他の実施形態に係る用紙搬送装置の構成例を概略的に示す一部断面図である。 図8の用紙搬送装置における他の構成例を概略的に示す一部断面図である。
符号の説明
1…用紙搬送装置、2…画像形成装置、3…用紙後処理装置、10…筐体、11…無端状ベルト(搬送ベルト)、12,16…ローラ、12a,16a…ローラの回転軸、13…回転駆動部品、13a…回転駆動部品の回転軸、13b,14c…タイミングベルト、14,24…吸引部材、14a,24a…吸引ファン、14b,22,32…吸引ファンの回転軸、14d…排気口、15…収納ボックス、17a…ギア、17b,17c…クラッチ、18…排気路、21,31…シャフト、21a…ウォーム、22a…ウォームホイール、31a,32a…カサ歯ギア。

Claims (10)

  1. 吸気孔をもつ無端状ベルトと、該無端状ベルトを張架支持して回転させるローラと、該ローラを回転させる回転駆動部品と、前記ローラを前記無端状ベルトが回転可能なように保持する筐体と、該筐体の内部を減圧させる吸引部材とを有し、該吸引部材により前記吸気孔から吸引しながら前記無端状ベルトで用紙を搬送する用紙搬送装置であって、前記吸引部材の駆動源として、前記回転駆動部品を用いることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記吸引部材を前記回転駆動部品と一体に配設したことを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記吸引部材を前記ローラの回転軸の端部に配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記吸引部材を前記無端状ベルトの下側に配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記吸引部材の回転数と前記ローラの回転数との比を可変する変速機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記吸引部材による排気を前記回転駆動部品に当てるための排気路を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記吸引部材による排気を前記無端状ベルトの用紙搬送面に当てるための排気路を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  8. 無端状ベルトと、該無端状ベルトを張架支持して回転させるローラと、該ローラを回転させる回転駆動部品と、前記ローラを前記無端状ベルトが回転可能なように保持する筐体と、該筐体の内部を減圧させる吸引部材と、該吸引部材による排気を前記無端状ベルトの用紙搬送面に当てるための排気路とを有し、前記吸引部材により前記排気路から送風しながら用紙を前記無端状ベルトに押し当てて、該用紙を前記無端状ベルトで搬送する用紙搬送装置であって、前記吸引部材の駆動源として、前記回転駆動部品を用いることを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えた用紙後処理装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えた画像形成装置。
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