JP2007260884A - 研磨布 - Google Patents

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Abstract

【課題】被研磨物に対する追随性を確保し平坦性を向上させることができる研磨布を提供する。
【解決手段】研磨パッド1は、研磨面Pを有するポリウレタンシート2と、ポリウレタンシート2の研磨面Pの反対面側に接合されたポリウレタンシート5とを備えている。ポリウレタンシート2は、内部に立体網目状に連通した発泡3が略均等に形成されている。ポリウレタンシート5は、内部にポリウレタンシート2に形成された発泡3より平均孔径が大きい気孔6が略均等に形成されている。ポリウレタンシート2の研磨面P側は、ポリウレタンシート2、5の全体の厚さが一様となるようにバフ処理されており、ポリウレタンシート2の発泡3は研磨面Pで開口している。研磨加工時に研磨液が発泡3内に浸入することでポリウレタンシート2が硬くなっても、ポリウレタンシート5の弾力性が維持される。
【選択図】図1

Description

本発明は研磨布に係り、特に、被研磨物を研磨加工するための研磨面を有する研磨布に関する。
従来、レンズ、平行平面板、反射ミラー等の光学材料、シリコンウエハ(ベアシリコン)、液晶ディスプレイ用ガラス基板等の材料、ハードディスク用基板(被研磨物)では、高精度な平坦性が要求されるため、研磨布を使用した研磨加工が行われている。通常、研磨加工時には、被研磨物の両面又は片面に研磨布を対向させ研磨粒子等を含む研磨液(スラリー)が被研磨物及び研磨布間に供給されている。
一般に、研磨加工に使用される研磨布には、樹脂含浸不織布、硬質プラスチックシート、軟質プラスチックシート等が被研磨物の研磨特性に応じて使用されている。この軟質プラスチックシートは、水混和性の有機溶媒に軟質プラスチックを溶解させ得られた樹脂溶液をシート状の基材に塗布後、水系凝固液中で樹脂を凝固再生させること(湿式成膜法)で製造され、多方面で使用されている。凝固再生に伴い軟質プラスチックシートの表面には表面層(スキン層)を構成する微多孔が厚さ数μm程度に亘り緻密に形成され、表面層の内側には発泡層を構成する多数の発泡が連続して形成されている。通常、発泡層の発泡は、スキン層の微多孔より平均孔径が大きくスキン層に近づくほど小さくなる円錐状(断面略三角状)に形成されている。
このような軟質プラスチックシートのスキン層の表面は、平坦性と共に平滑性を有するため、研磨加工時に供給される研磨液の種類によっては研磨液中の研磨粒子を被研磨物及び研磨布間に保持することが難しい。これを回避するため、バフ処理等によりスキン層を除去することで、発泡層の発泡を軟質プラスチックシートの表面で開口させている。この開口を通じて発泡内に研磨液が浸入することから、研磨液を発泡内に貯留させつつ研磨布及び被研磨物間に供給することが可能となる。
ところが、研磨加工の進行に伴い軟質プラスチックシートが磨耗すると、発泡が円錐状のため、表面での開口径が大きくなり軟質プラスチックシートの表面の平坦性が損なわれる。この結果、被研磨物が均等に研磨加工されず高精度な平坦性を達成することが難しくなる。また、湿式成膜法による軟質プラスチックシートの製造では、樹脂溶液の粘性により基材への塗布時に厚さのバラツキが生じやすく、凝固再生時の発泡形成(有機溶媒と水系凝固液との置換)でも厚さのバラツキが生じやすい。このため、軟質プラスチックシート自体が大きく波打った表面となるので、研磨加工時に被研磨物の平坦性を向上させることが難しくなる。これを解決するため、湿式成膜法による発泡構造を具備した軟質プラスチックシートに高硬度のフィルム等を貼り合わせた研磨布が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−249709号公報
しかしながら、特許文献1の研磨布では、高硬度のフィルムで軟質プラスチックシートが略均等に押し付けられることから研磨加工で被研磨物の平坦性を向上させることができるものの、研磨加工時に供給される研磨液との接触により軟質プラスチックシートの弾力性が低下することがある。弾力性が低下すると軟質プラスチックシートが硬くなり、被研磨物に対する追随性が低下するため、被研磨物の平坦性を低下させてしまう、という問題がある。これを回避するためには、軟質プラスチックシートが硬くなる前に交換することが望ましいが、研磨布の寿命を低下させることとなる。また、軟質プラスチックシートが硬くなると、研磨加工中に生じる研磨屑等により被研磨物の加工面にスクラッチ(キズ)等が発生しやすくなる。
本発明は上記事案に鑑み、被研磨物に対する追随性を確保し平坦性を向上させることができる研磨布を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、被研磨物を研磨加工するための研磨面が形成され内部に立体網目状に連通した発泡が形成された第1の軟質プラスチックシートと、内部に気孔が略均等に形成された第2の軟質プラスチックシートとを備え、前記第1の軟質プラスチックシートは、前記研磨面の反対面側に前記第2の軟質プラスチックシートが接合されており、前記研磨面側が前記第1及び第2の軟質プラスチックシートの全体の厚さが一様となるようにバフ処理され前記発泡が開口していることを特徴とする。
本発明では、第1の軟質プラスチックシートが、研磨面側が第1及び第2の軟質プラスチックシートの全体の厚さが一様となるようにバフ処理され発泡が開口しているため、被研磨物の研磨加工時に研磨液の発泡内への浸入により徐々に弾力性が低下し硬くなるのに対して、第1の軟質プラスチックシートの研磨面の反対面側に接合されている第2の軟質プラスチックシートの内部に形成された気孔が第1の軟質プラスチックシートの発泡とは連通せず弾力性が維持されるので、全体の厚さが一様となることで平坦化した研磨面が第2の軟質プラスチックシートの弾力性により略均等な圧力で被研磨物に押し付けられるため、研磨加工時に第1の軟質プラスチックシートが硬くなっても被研磨物に対する追随性を確保しスクラッチ発生を抑制して平坦性を向上させることができる。
この場合において、第2の軟質プラスチックシートを第1の軟質プラスチックシートより大きい弾力性を有するようにしてもよい。このとき、第2の軟質プラスチックシートの内部に形成された気孔を第1の軟質プラスチックシートの内部に形成された発泡より平均孔径を大きくしてもよい。また、第1の軟質プラスチックシートの内部に形成された発泡が研磨面側で縮径されており、かつ、研磨面から内部の方向に第1の軟質プラスチックシートの厚さの少なくとも15%を超えるまで平均孔径が25μm以下とすれば、研磨加工の進行に伴い軟質プラスチックシートが磨耗しても表面での開口径の過度の増大が抑制されるので、研磨布の寿命を向上させることができる。第2の軟質プラスチックシートは、第1の軟質プラスチックシートに接合された反対面側に第1の軟質プラスチックシートの発泡より平均孔径の小さい微多孔が形成された表面層を有していてもよい。また、第1及び第2の軟質プラスチックシートをいずれもポリウレタン樹脂製としてもよい。このとき、第1及び第2の軟質プラスチックシートをポリウレタン樹脂で接合することができる。また、第2の軟質プラスチックシートの第1の軟質プラスチックシートが接合された反対面側に、定盤に装着するための両面テープの片面が更に貼り合わされていてもよい。このとき、第2の軟質プラスチックシートと両面テープとの間に、少なくとも可撓性フィルム、不織布及び織布から選択される1種の基材が更に貼り合わされていてもよい。
本発明によれば、第1の軟質プラスチックシートが、研磨面側が第1及び第2の軟質プラスチックシートの全体の厚さが一様となるようにバフ処理され発泡が開口しているため、研磨加工時に研磨液の浸入により徐々に弾力性が低下し硬くなるのに対して、第1の軟質プラスチックシートの研磨面の反対面側に接合されている第2の軟質プラスチックシートの内部に形成された気孔が第1の軟質プラスチックシートの発泡とは連通せず弾力性が維持されるので、平坦化した研磨面が第2の軟質プラスチックシートの弾力性により略均等な圧力で被研磨物に押し付けられるため、研磨加工時に第1の軟質プラスチックシートが硬くなっても被研磨物に対する追随性を確保しスクラッチ発生を抑制して平坦性を向上させることができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る研磨布の実施の形態について説明する。
(研磨パッド)
図1に示すように、研磨布(一般に研磨パッドと称されるため、以下、研磨パッドという。)1は、ポリウレタン樹脂で成膜され被研磨物を研磨加工するための研磨面Pを有する第1の軟質プラスチックシートとしてのポリウレタンシート2と、ポリウレタンシート2の研磨面Pの反対面側に接合されポリウレタン樹脂で成膜された第2の軟質プラスチックシートとしてのポリウレタンシート5とを備えている。
ポリウレタンシート2は、内部にポリウレタンシート2の厚さ方向(図1の縦方向)に長さを有する発泡3が略均等に形成されている。発泡3は、ポリウレタンシート2の厚さのほぼ全体に亘る長さの発泡3aと、発泡3a同士の間で研磨面P側に偏った位置に形成され発泡3aより長さの小さい発泡3bとで構成されており、ポリウレタンシート2の厚さ方向で長さにバラツキを有している。発泡3の平均孔径は、研磨面P側の大きさが研磨面Pの反対面側より小さく形成されている。すなわち、発泡3は、研磨面P側で縮径されている。発泡3同士の間のポリウレタン樹脂中には、発泡3より平均孔径が小さい図示を省略した微小発泡が形成されている。図示を省略した微小発泡及び発泡3は、図示を省略した微小発泡より孔径の小さい図示しない連通孔で立体網目状に連通している。また、発泡3a、3bは、研磨面Pからポリウレタンシート2の内部方向にポリウレタンシート2の厚さの少なくとも15%を超えるまで平均孔径が25μm以下に維持されている。
一方、ポリウレタンシート5には、ポリウレタンシート2が接合された反対面側に、ポリウレタンシート2に形成された発泡3より平均孔径が小さい不図示の微多孔が緻密に形成されたスキン層5aを有している。ポリウレタンシート5のスキン層5aより内側(ポリウレタンシート2側)には、ポリウレタンシート2に形成された発泡3より平均孔径が大きい気孔6が略均等に形成されている。気孔6は、ポリウレタンシート5の厚さのほぼ全体に亘る長さで厚さ方向に沿って丸みを帯びた断面略三角状に形成されている。気孔6は、ポリウレタンシート2側の平均孔径がスキン層5a側より大きく形成されている。気孔6同士の間のポリウレタン樹脂中には、スキン層5aに形成された微多孔より平均孔径が大きく気孔6より平均孔径が小さい図示を省略した微小気孔が形成されている。スキン層5aの不図示の微多孔、気孔6及び図示を省略した微小気孔は、図示しない連通孔で立体網目状に連通している。
ポリウレタンシート5の内部に形成された気孔6の平均孔径が、ポリウレタンシート2の内部に形成された発泡3の平均孔径より大きいため、ポリウレタンシート2、5をそれぞれ加圧したときは、ポリウレタンシート5の気孔6がポリウレタンシート2の発泡3より大きく変形することから、ポリウレタンシート5の弾力性がポリウレタンシート2より大きくなる。ポリウレタンシート2及びポリウレタンシート5は、ポリウレタン樹脂で接合されている。ポリウレタンシート2のポリウレタンシート5が接合された反対面側、すなわち研磨面P側は、ポリウレタンシート2及びポリウレタンシート5の全体の厚さが一様となるようにバフ処理されている(詳細後述)。このため、ポリウレタンシート2の発泡3は、研磨面Pで開口し開口4を形成している。
また、研磨パッド1は、ポリウレタンシート5のスキン層5a側に、ポリウレタンシート2、5を支持する基材11が貼り合わされている。基材11には、少なくともポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記する。)製フィルム等の可撓性フィルム、不織布又は織布から選択される1種が使用されている。基材11の下面側(ポリウレタンシート5と反対側)には、一面側(最下面側)に剥離紙13を有し研磨機の定盤に研磨パッド1を装着するための両面テープ12の他面側が貼り合わされている。
(研磨パッドの製造)
研磨パッド1は、図2に示す各工程を経て製造されるが、準備工程〜洗浄・乾燥工程でそれぞれ成膜されたポリウレタンシート2、5が接合工程で接合される。ポリウレタンシート2の作製、ポリウレタンシート5の作製の順に説明する。
準備工程では、ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂を溶解可能な水混和性の有機溶媒のN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記する。)及び発泡3を形成させるための親水性添加剤を混合してポリウレタン樹脂を溶解させる。ポリウレタン樹脂には、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボネート系等の樹脂から選択して用い、例えば、ポリウレタン樹脂が30%となるようにDMFに溶解させる。また、ポリウレタン樹脂の溶解時に、別の添加剤として、カーボンブラック等の顔料、ポリウレタン樹脂の凝固再生を安定化させる疎水性活性剤等を適宜添加することができる。
親水性添加剤としては、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、燐酸エステル塩等のアニオン界面活性剤を使用する。ポリウレタン樹脂に対する親水性添加剤の添加量は、発泡3の研磨面P側での孔径、数に応じて設定する。得られた混合溶液を濾過することで凝集塊等を除去した後、真空下で脱泡してポリウレタン樹脂溶液45を得る。
塗布工程、凝固再生工程及び洗浄・乾燥工程では、準備工程で得られたポリウレタン樹脂溶液を成膜基材に連続的に塗布し、水系凝固液に浸漬することでポリウレタン樹脂を凝固再生させ、洗浄後乾燥させてポリウレタンシート2を得る。塗布工程、凝固再生工程及び洗浄・乾燥工程は、図3に示す成膜装置で連続して実行される。
図3に示すように、成膜装置60は、ポリウレタン樹脂に対して貧溶媒である水を主成分としポリウレタン樹脂を凝固再生させるための凝固液25が満たされた凝固槽20、凝固再生後のポリウレタン樹脂を洗浄する水等の洗浄液35が満たされた洗浄槽30及びポリウレタン樹脂を乾燥させるためのシリンダ乾燥機50を連続して備えている。
凝固槽20の上流側には、成膜基材43を供給する基材供給ローラ41が配置されている。基材供給ローラ41の下流側にはガイドローラ48が配置されており、ガイドローラ48の下流側には成膜基材43にポリウレタン樹脂溶液45を略均一に塗布するナイフコータ46が配置されている。ナイフコータ46の下流側で凝固槽20の上方にはガイドローラ21が配置されている。なお、成膜基材43には、凝固液25を浸透させないPET製等の可撓性フィルムが用いられる。
凝固槽20には、洗浄槽30側の内側下部にガイドローラ23が配置されている。凝固槽20の上方で洗浄槽30側には凝固再生後のポリウレタン樹脂を脱水処理するマングルローラ28が配置されている。マングルローラ28の下流側で洗浄槽30の上方にはガイドローラ31が配置されている。洗浄槽30には、成膜基材43の搬送方向と同じ長手方向で上部に4本、下部に5本のガイドローラ33が上下交互となるように配設されている。洗浄槽30の上方でシリンダ乾燥機50側には、洗浄後のポリウレタン樹脂を脱水処理するマングルローラ38が配置されている。シリンダ乾燥機50には、内部に熱源を有する4本のシリンダが上下4段に配設されている。シリンダ乾燥機50の下流側には、乾燥後のポリウレタン樹脂を(成膜基材43と共に)巻き取る巻取ローラ42が配置されている。なお、マングルローラ28、38、シリンダ乾燥機50及び巻取ローラ42は、図示を省略した回転駆動モータに接続されており、これらの回転駆動力により成膜基材43が基材供給ローラ41から巻取ローラ42まで搬送される。
図2に示すように、塗布工程では、準備工程で調製したポリウレタン樹脂溶液45が常温下でナイフコータ46により成膜基材43に略均一に塗布される。このとき、ナイフコータ46と成膜基材43の上面との間隙(クリアランス)を調整することで、ポリウレタン樹脂溶液45の塗布厚さ(塗布量)を調整する。
凝固再生工程では、ナイフコータ46でポリウレタン樹脂溶液45が塗布された成膜基材43が、ガイドローラ21からガイドローラ23へ向けて凝固液25中に導入される。凝固液25中では、まず、塗布されたポリウレタン樹脂溶液45の表面に厚さ数μmにわたりスキン層を構成する微多孔が形成される。その後、ポリウレタン樹脂溶液45中のDMFと凝固液25との置換の進行によりポリウレタン樹脂が成膜基材43の片面に凝固再生する。この凝固再生は、ポリウレタン樹脂溶液45が塗布された成膜基材43が凝固液25中に進入してからガイドローラ23に到る間に完了する。DMFがポリウレタン樹脂溶液45から脱溶媒するときに、ポリウレタン樹脂中に発泡3が形成される。凝固再生したポリウレタン樹脂は、凝固液25から引き上げられ、マングルローラ28で余分な凝固液25が絞り落とされた後、ガイドローラ31を介して洗浄槽30に搬送され洗浄液35中に導入される。
ここで、発泡3の形成について説明すると、ポリウレタン樹脂溶液45の凝固液25との界面でポリウレタン樹脂が凝固再生するときに、ポリウレタン樹脂溶液45に添加した親水性添加剤の作用で脱溶媒(凝固液25の浸入)の生じるポイントが増加するため、微多孔の数が増加すると共に、樹脂溶液層への水の浸透性を向上させ、DMFの置換速度を増大させる。その後の脱溶媒がスキン層の微多孔を通じて生じるため、スキン層に形成された微多孔数が増加したことで脱溶媒が速やかに進行するので、発泡3の数が増加し孔径が小さくなると共に、細長い発泡が形成される。このため、発泡3は、スキン層からポリウレタンシート2の厚さの少なくとも15%を超えるまで平均25μm以下の孔径が維持される。また、PET製フィルムの成膜基材43が水を浸透させないため、脱溶媒がスキン層側でのみ生じることから、発泡3は成膜基材43側がスキン層側より大きく形成され、発泡3を連通する連通孔の孔径は微多孔の孔径より大きくなる。
洗浄・乾燥工程では、洗浄液35中に導入されたポリウレタン樹脂をガイドローラ33に上下交互に通過させることによりポリウレタン樹脂が洗浄される。洗浄後、ポリウレタン樹脂は洗浄液35から引き上げられ、マングルローラ38で余分な洗浄液35が絞り落とされる。その後、シリンダ乾燥機50の4本のシリンダ間を交互(図3の矢印方向)に、シリンダの周面に沿って通過させることでポリウレタン樹脂を乾燥させる。乾燥後のポリウレタン樹脂(ポリウレタンシート2)は、成膜基材43と共に巻取ローラ42に巻き取られる。
次に、ポリウレタンシート5の作製について説明するが、上述したポリウレタンシート2の作製と同じ工程、条件、成膜装置についてはその説明を省略し、異なる工程のみ説明する。
準備工程では、ポリウレタン樹脂、DMF及び添加剤を配合する。すなわち、ポリウレタンシート2の作成で使用した親水性添加剤を添加しない。ポリウレタン樹脂、DMF、添加剤を混合しポリウレタン樹脂を溶解させた後、得られた混合溶液を濾過することで凝集塊等を除去した後、真空下で脱泡して樹脂エマルジョン49を得る。
凝固再生工程では、樹脂エマルジョン49が塗布された成膜基材43が凝固液25に導入され、ポリウレタン樹脂を凝固再生させる。凝固液25中では、まず、樹脂エマルジョン49の表面にスキン層5aが形成され、スキン層5aの内側には、ポリウレタンシート2に形成された発泡3より平均孔径が大きい気孔6が略均等に形成される。
ここで、ポリウレタンシート5の気孔6の形成について説明する。ポリウレタン樹脂の溶解に使用したDMFは、ポリウレタン樹脂の溶解に一般に用いられる溶媒であり、水に対して任意の割合で混合することができる。このため、ポリウレタンシート5の作製では、凝固液25に樹脂エマルジョン49を浸漬すると、まず樹脂エマルジョン49の表面でDMFと凝固液25との置換(ポリウレタン樹脂の凝固再生)が起こりスキン層5aの微多孔が形成される。その後、凝固液25がスキン層5aの侵入しやすい部分から樹脂エマルジョン49内部に侵入するため、DMFと凝固液25との置換が急速に進行する部分と遅れる部分とが生じ、比較的大きな気孔6が形成される。成膜基材43に凝固液を浸透させないPET製フィルムを使用することから、樹脂エマルジョン49の表面側(スキン層5a側)からのみDMFが溶出するため、気孔6は成膜基材43側が大きく丸みを帯びた三角錘状となる。また、気孔6は、DMFの脱溶媒に伴い形成されるため、気孔6の平均孔径より小さい連通孔で立体網目状に連通される。
接合工程では、乾燥後のポリウレタンシート2、5がそれぞれ成膜基材43から剥離され、ポリウレタンシート2の研磨面の反対面側にポリウレタンシート5のスキン層5aの反対面側が接合される。接合には、DMFに少量のポリウレタン樹脂を溶解させた接合溶液を使用する。このポリウレタン樹脂には、ポリウレタンシート2、5と同じポリウレタン樹脂が使用される。ポリウレタン樹脂の溶解量は、ポリウレタンシート2、5の接合が可能であればよく、例えば、1〜5%程度でよい。ポリウレタンシート2、5を接合溶液を介して接触させ、加圧しながら加熱する。DMFを揮発させることでポリウレタンシート2、5がポリウレタン樹脂を介して接合される。
バフ処理工程では、ポリウレタンシート2の研磨面P側にバフ処理が施される。図4(A)に示すように、巻取ローラ42に巻き取られたポリウレタンシート2、5はそれぞれ成膜基材43のPET製フィルム上に形成されている。成膜時にはポリウレタンシート2、5の厚さにはいずれもバラツキが生じるため、略平坦な成膜基材43上に形成されたポリウレタンシート2、5の表面(成膜基材43と反対面側)には凹凸が形成されている。成膜基材43を剥離したポリウレタンシート2、5を接合した後、図4(B)に示すように、ポリウレタンシート5のスキン層5a側に、平坦な表面を有する圧接ローラ65の表面を圧接することで、スキン層5aの表面が平坦となり、ポリウレタンシート2のポリウレタンシート5が接合された反対面P1側に凹凸が出現する。反対面P1側に出現した凹凸がバフ処理で除去される。本例では、連続的に製造されたポリウレタンシート2、5が帯状のため、スキン層5a側に圧接ローラ65を圧接しながら、反対面P1側が連続的にバフ処理される。これにより、図4(C)に示すように、反対面P1側がバフ処理されることで、接合されたポリウレタンシート2、5の全体の厚さのバラツキが解消され平坦な研磨面Pが形成される。なお、図4(A)では、ポリウレタンシート2、5にそれぞれ形成された発泡3、気孔6を捨象して示している。また、図4(C)では説明をわかりやすくするために研磨面P及びスキン層5aの表面を平坦に示しているが、接合されたポリウレタンシート2、5では両面共にポリウレタンシート2、5の全体の厚さが一様となる凹凸を呈しており、基材11を貼り合わせること又は研磨機に装着することで研磨面Pが略平坦となる。
図2に示すように、ラミネート加工工程では、ポリウレタンシート5のスキン層5a側に基材11を貼り合わせる。基材11のポリウレタンシート5と反対面側には、一面側に剥離紙13が貼付された両面テープ12の他面側を貼り合わせる。そして、円形等の所望の形状に裁断した後、汚れや異物等の付着がないことを確認する等の検査を行い研磨パッド1を完成させる。
得られた研磨パッド1で被研磨物の研磨加工を行うときは、例えば、両面研磨機の上定盤、下定盤にそれぞれ研磨パッド1が貼付される。両面研磨機では、被研磨物が上定盤及び下定盤にそれぞれ貼付された2枚の研磨パッド1間に挟まれて両面同時に研磨加工される。研磨パッド1を貼付する面、すなわち、上定盤の下面及び下定盤の上面は、いずれも平坦に形成されている。このため、上定盤、下定盤に貼付された研磨パッド1は、いずれも平坦な研磨面Pを形成する。
(作用)
次に、本実施形態の研磨パッド1の作用等について説明する。
従来研磨パッドの製造に用いられる湿式成膜法では、粘性を有するポリウレタン樹脂溶液の成膜基材への塗布時に生じる塗布厚さのバラツキやポリウレタン樹脂の凝固再生時に生じる脱溶媒のバラツキにより得られるポリウレタンシートに厚さのバラツキが生じる。厚さのバラツキを減少させるため、研磨パッドの研磨面側にバフ処理が施される。このため、内部に形成された発泡が研磨面で開口するため、研磨加工時に研磨液が発泡内に貯留することで研磨液の被研磨物に対する供給が均等化され、被研磨物の平坦性を向上させることができる。ところが、ポリウレタンシートの発泡内に研磨液が浸入すると、ポリウレタンシートの弾力性が徐々に低下し、ポリウレタンシート自体が硬くなってしまう、という問題がある。ポリウレタンシートが硬くなると、被研磨物に対する追随性が低下して被研磨物を一様に押し付けることができなくなるため、被研磨物の平坦性を損なう結果となる。また、研磨パッド及び被研磨物間に研磨屑等が介在することで、被研磨物表面にスクラッチ(キズ)等を発生させることになる。ポリウレタンシートが硬くなる前に研磨パッドを交換することで、平坦性の確保が可能となるが研磨パッドの寿命を低下させることとなる。一方、湿式成膜法で作製されるポリウレタンシートの内部に形成される発泡は、研磨面から離れるに従い平均孔径が大きく増大している。研磨加工の進行に伴いポリウレタンシートが摩耗すると、発泡の開口径が大きく増大するため、表面状態が不均一となり被研磨物の平坦性を低下させる。このため、従来のポリウレタンシートでは、研磨加工に有効な平均25μm以下の孔径の範囲が、ポリウレタンシートの厚さの10%にも満たない範囲に過ぎない。被研磨物の平坦性を向上させるためには、孔径が大きくなる前に研磨布の交換が必要となることから、研磨布の寿命という点で劣っている。本実施形態は、これらの問題を解決することができる研磨パッドである。
本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2の研磨面Pの反対面側にポリウレタンシート5が接合されている。ポリウレタンシート5に形成された気孔6の平均孔径がポリウレタンシート2に形成された発泡3より大きいことから、ポリウレタンシート5の弾力性がポリウレタンシート2より大きくなる。ポリウレタンシート2の発泡3、ポリウレタンシート5の気孔6は、それぞれポリウレタンシート2、5の内部で連通しているものの、発泡3、気孔6はポリウレタンシート2、5の接合部分で連通していない。このため、研磨加工時に供給される研磨液が発泡3内に浸入することでポリウレタンシート2が硬くなっても、研磨液がポリウレタンシート5に浸入することがないことから、ポリウレタンシート5の弾力性が維持される。これにより、ポリウレタンシート2が硬くなっても、ポリウレタンシート5がクッション機能を果たすことで研磨面Pが略均等な圧力で被研磨物に押し付けられるので、被研磨物に対する追随性を確保することができ、被研磨物の平坦性の低下を抑制することができる。また、被研磨物に対する追随性を確保することで、研磨加工を継続することができ、研磨パッド1の寿命低下を抑制することができる。
また、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2に形成された発泡3は、研磨面Pからポリウレタンシート2の内部方向に厚さの少なくとも15%を超えるまで平均孔径が25μm以下に維持されている。このため、発泡3がポリウレタンシート2の厚さ方向で細長い形状となり、厚さの少なくとも15%を超える範囲が摩耗するまで研磨加工に使用することができる。従って、開口径が25μm以下で表面状態がほぼ一様な研磨面Pで被研磨物が研磨加工されるため、長期間に亘り被研磨物を平坦に研磨加工することができ、研磨パッド1の寿命を向上させることができる。
更に、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2の製造時にポリウレタン樹脂溶液45に親水性添加剤が添加される。このため、ポリウレタン樹脂の凝固再生時にDMFの脱溶媒が生じるポイントが増加する。これにより、製造工程を複雑化することなくポリウレタンシート2に細長形状の発泡3を容易に形成することができる。
また更に、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2、5がいずれもポリウレタン樹脂で形成されている。これら2枚のポリウレタンシート2、5の接合時には、同じポリウレタン樹脂を溶解した接合溶液が使用される。ポリウレタンシート2、5が同じ材質のポリウレタン樹脂で接合されるため、接合面での親和性が異種材料の接合より優れるので、ポリウレタンシート2、5を容易かつ確実に接合することができる。
更にまた、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2、5の接合後にポリウレタンシート2の研磨面P側がバフ処理される。このため、ポリウレタンシート2、5がそれぞれ厚さのバラツキを有していても、全体の厚さ精度を向上させて研磨面Pの平坦性を向上させることができる。
また、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート5のスキン層5a側にPET製フィルムの基材11が貼り合わされている。このため、ポリウレタンシート2、5が基材11に支持されるので、研磨パッド1の搬送時や研磨機への装着時の取り扱いを容易にすることができる。
なお、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2、5を同じポリウレタン樹脂製とする例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ポリウレタンシート5に代えてポリエチレン等の樹脂内部に気孔が形成されたシートを使用してもよく、研磨加工時に弾力性を維持できればよい。また、例えば、ポリウレタンシート2に代えてポリエチレン樹脂等の内部に立体網目状の発泡が形成されたシートを使用してもよい。また、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2、5を湿式成膜法で作製する例を示したが、乾式法で作製するようにしてもよい。
また、本実施形態の研磨パッド1では、ポリウレタンシート5に形成された気孔6の平均孔径をポリウレタンシート2に形成された発泡3より大きくし、ポリウレタンシート5の弾力性をポリウレタンシート2より大きくする例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、気孔6及び発泡3の平均孔径が同じでポリウレタンシート2、5の弾力性が同じとなるようにしてもよい。このようにしても、研磨加工時にポリウレタンシート2が硬くなってもポリウレタンシート5の弾力性が維持されるので、上述した効果を得ることができる。また、2枚の同じポリウレタンシート5を接合させてもよいことはもちろんである。更に、本実施形態では、発泡3及び気孔6の平均孔径の差異によりポリウレタンシート2、5の弾力性が異なる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、発泡3や気孔6の数を調整することで弾力性を異なるようにしてもよい。また、ポリウレタンシート2のポリウレタン樹脂より柔らかい(例えば、100%モジュラスの小さい)ポリウレタン樹脂をポリウレタンシート5に使用することで、弾力性を異なるようにしてもよい。更に、弾力性を比較することに代えて、弾力性を評価するための指標となる、例えば、圧縮率で比較するようにしてもよい。
更に、本実施形態の研磨パッド1では、発泡3を細長形状とするために、ポリウレタンシート2の製造時に親水性添加剤としてアニオン界面活性剤を添加する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポリウレタン樹脂の溶解に使用する有機溶媒に可溶性で親水性のものであればよい。このような親水性添加剤としては、例えば、親水性のエステル系、エーテル系、エステル・エーテル系、アミド系等のノニオン界面活性剤等を挙げることができる。また、これらの親水性添加剤の2種以上を混合して使用してもよい。
また更に、ポリウレタン樹脂溶液45に添加する親水性添加剤の添加量は、発泡3の研磨面P側での孔径、数に応じて設定すればよく、特に制限されるものではない。親水性添加剤の添加量を大きくすることでスキン層の微多孔の数を増加させることができる。微多孔の数が増加すると、脱溶媒の生じるポイントが増えるため、発泡3の孔径が小さくなり数が増加する。親水性添加剤の添加量は、添加剤の種類や樹脂の種類によって異なるが、例えば、樹脂溶液100部に対して0.2〜5部の間で添加する。親水性添加剤の添加量が少なければ、発泡形状に変化がなく、多すぎれば、成膜性に支障をきたす。
更にまた、本実施形態では、ポリウレタンシート2、5の接合に、少量のポリウレタン樹脂をDMFに溶解させた接合溶液を使用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、DMFのみを使用しても、ポリウレタンシート2、5の接合面のポリウレタンがDMFにより軟化するため、加圧することで十分接合可能である。また、ポリウレタンシート2、5の接合面を加熱により軟化させ接合するようにしてもよい。もちろん、接着剤等を使用することも可能である。
また、本実施形態では、ポリウレタンシート5のスキン層5a側にPET製フィルムの基材11を貼り合わせる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、不織布や織布等を基材11としてもよい。基材11を貼り合わせずに直接両面テープ12を貼り合わせてもよい。また、基材11、両面テープ12をいずれも貼り合わせることなく、接合したポリウレタンシート2、5を研磨加工に使用することもできる。この場合は、研磨機の定盤に研磨パッドを装着する際に接着剤や両面テープを使用すればよい。
更に、本実施形態では、ポリウレタン樹脂溶液45、樹脂エマルジョン49の塗布にナイフコータ46を例示したが、例えば、リバースコータ、ロールコータ等を用いてもよく、成膜基材43に略均一な厚さに塗布可能であれば特に制限されるものではない。また、本実施形態では、ポリウレタン樹脂の乾燥にシリンダ乾燥機50を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、熱風乾燥機等を用いてもよい。
また更に、本実施形態では、ポリウレタンシート5が接合されたポリウレタンシート2は、バフ機等で研磨面P側がバフ処理されるが、バフ処理量はポリウレタンシート2、5の全体の厚さの最大値と最小値との差以上とすることが望ましい。バフ処理ではサンドペーパーやダイヤモンドバフロール等の種々のものが使用されるが、均一な処理(研削除去)ができるものであればいずれも使用できる。このとき、バフ番手(砥粒の粗さを示す番号)を高くする程、細かな砥粒で研削でき均一なバフ処理ができる。更に、バフ処理を、1回目で低いバフ番手(粗い砥粒)で研削をし、2回目で1回目より高いバフ番手のもので研削量を小さくしてバフ仕上げ処理することで、厚み精度を更に上げることもできる。
以下、本実施形態に従い製造した研磨パッド1の実施例について説明する。なお、比較のために製造した比較例の研磨パッドについても併記する。
(実施例1)
実施例1では、ポリウレタンシート2、5の作製にポリウレタン樹脂としてポリエステルMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)ポリウレタン樹脂を用いた。ポリウレタンシート2の作製では、30%ポリウレタン樹脂溶液100部に対して、親水性添加剤のラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を1部添加し、更に、粘度調整用のDMFの45部、顔料のカーボンブラックを30%含むDMF分散液の40部、成膜安定剤の疎水性活性剤2部を添加し混合してポリウレタン樹脂溶液45を調製した。一方、ポリウレタンシート5の作製では、親水性添加剤を添加しない以外はポリウレタン樹脂溶液45の調製と同様にして樹脂エマルジョン49を調製した。また、洗浄工程での洗浄効果を高めるために凝固再生後の洗浄を温水で行った。ポリウレタンシート2の研磨面Pの反対面側にポリウレタンシート5のスキン層5aの反対面側を接合した。ポリウレタンシート2の研磨面P側をバフ処理量0.05mmとしバフ番手♯180のサンドペーパーを使用してバフ処理し、実施例1の研磨パッド1を製造した。
(比較例1)
比較例1では、実施例1で作製したポリウレタンシート2のみを使用し、研磨面P側をバフ処理量0.05mmでバフ処理し、研磨面Pの反対面側に基材11、両面テープ12を貼り合わせて比較例1の研磨パッドを製造した。
(物性評価)
次に、各実施例及び比較例で作製したポリウレタンシート2、ポリウレタンシート5及びポリウレタンシート2にポリウレタンシート5を接合し基材11を貼り合わせたもの(以下、プレシートという。)について、厚さ、かさ密度、圧縮率、圧縮弾性率及びA硬度の各物性値を測定した。厚さの測定は、ダイヤルゲージ(最小目盛り0.01mm)を使用し加重100g/cmをかけて測定した。縦1m×横1mの各シートを縦横10cmピッチで最小目盛りの10分の1(0.001mm)まで読み取り、厚さの平均値、標準偏差σを求めた。かさ密度は、単位面積あたりの重量を測定し、厚さの測定結果を用いて算出した。圧縮率及び圧縮弾性率は、日本工業規格(JIS L 1021)に従い、ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を使用して求めた。具体的には、初荷重で30秒間加圧した後の厚さtを測定し、次に最終圧力のもとで5分間放置後の厚さtを測定した。全ての荷重を除き、5分間放置後、再び初荷重で30秒間加圧した後の厚さt’を測定した。圧縮率は、圧縮率(%)=(t−t)/t×100で算出し、圧縮弾性率は、圧縮弾性率(%)=(t’−t)/(t−t)×100で算出した。このとき、初荷重は100g/cm、最終圧力は1120g/cmであった。A硬度は、日本工業規格(JIS K 6253)に従い、バネを介して試験片表面へ押し付けられた押針の押し込み深さから求めた。厚さ、かさ密度、圧縮率、圧縮弾性率及びA硬度の測定結果を下表1に示す。なお、表1には、基材11に使用したPETフィルムの測定値も併記している。
Figure 2007260884
表1に示すように、厚さの標準偏差σは、ポリウレタンシート2及びポリウレタンシート5ではそれぞれ0.006mm、0.008mmを示した。これは、樹脂溶液の塗布バラツキや再生凝固時のバラツキのため、標準偏差σが大きくなったと考えられる。かさ密度は、発泡3の形成されたポリウレタンシート2では0.20g/cmを示し、気孔6の形成されたポリウレタンシート5では0.22g/cmを示している。このことから、ポリウレタンシート2に占める発泡3の空間体積よりポリウレタンシート5に占める気孔6の空間体積が小さいことが判る。ところが、圧縮率は、ポリウレタンシート2では5.2%を示し、ポリウレタンシート5では8.4%を示している。このことから、ポリウレタンシート5の方がポリウレタンシート2より弾力性が大きいことが判る。圧縮弾性率についても、ポリウレタンシート2よりポリウレタンシート5の弾力性が大きい結果を示している。従って、ポリウレタンシート5の気孔6は、ポリウレタンシート2の発泡3より数が少ないものの平均孔径が大きいことが考えられる。
これに対して、ポリウレタンシート2、5を接合したプレシートでは、バフ処理しているため、厚さの標準偏差σは0.005mmを示しており、それぞれのシートより小さくなっている。さらに、このプレシートでは、ポリウレタンシート2、5を5%ポリウレタン樹脂のDMF溶液で接着させたため、それぞれのシートより圧縮率が大きくなっている。また、圧縮弾性率が、90.0%を示していることから、ポリウレタンシート2にポリウレタンシート5を接合しても弾力性を残していることが判る。この実施例1の研磨パッド1で研磨加工を行うことで、被研磨物の表面を高精度に平坦化することが期待できる。
(孔径評価)
ポリウレタンシート2、ポリウレタンシート5について、発泡3、気孔6の平均孔径を以下のようにして測定した。また、プレシートについて、研磨面での開口径及び開口率を測定した。成膜したポリウレタンシート2、5の断面写真(走査型電子顕微鏡)から、スキン層側から各シートの厚さの5%、10%、15%、20%、30%の位置に形成された発泡3又は気孔6の平均孔径を測定した。プレシートについては、研磨面の写真から開口径を測定し、単位面積あたりの開口面積の割合を算出した。平均孔径の測定結果を下表2に示した。
Figure 2007260884
表2に示すように、親水性添加剤を添加せずに作製したポリウレタンシート5では、厚さの10%の位置で平均孔径が25.5μmを示し、厚さの割合が大きくなるほど平均孔径が大きくなることを示している。このため、ポリウレタンシート5を研磨パッドに用いても、研磨加工時のポリウレタンシートの摩耗に伴い気孔6の孔径が増大する。従って、ポリウレタンシート5の厚さの10%にも達しないうちに研磨パッドが寿命となり、このまま研磨加工を継続すると被研磨物の平坦性の低下を招くこととなる。これに対して、親水性添加剤を添加して作製したポリウレタンシート2では、厚さの20%を超えるまで、平均孔径25μm以下を示し、ポリウレタンシート2の発泡3は、ポリウレタンシート5の気孔6より細長く形成されている。従って、ポリウレタンシート2にポリウレタンシート5を接合した実施例1の研磨パッド1では、ポリウレタンシート2の厚さの20%を超えるまで研磨加工に使用できる。また、プレシートの開口径は12.6μm、開口率は12%であったことから、研磨加工時に研磨液を発泡3内に貯留しつつ被研磨物に略均等に供給可能と考えられる。
(研磨性能評価)
次に、各実施例及び比較例の研磨パッドを用いて、以下の研磨条件でアルミニウム基板の研磨加工を10回繰り返して行い、11回目の研磨加工での研磨量、研磨レート、うねりにより研磨性能を評価した。研磨量は、研磨加工前後のアルミニウム基板の重量減少を測定して求めた。研磨レートは、1分間当たりの研磨量を厚さで表したものであり、研磨量の測定値、アルミニウム基板の研磨面積及び比重から算出した。うねり(waviness)は、表面精度(平坦性)を評価するための測定項目の一つであり、光学式非接触表面粗さ計で観察した単位面積当たりの表面像のうねり量(Wa)を、オングストローム(Å)単位で表したものである。うねりの測定には、表面粗さ測定機(Zygo社製、型番New View 5022)を使用した。研磨量、研磨レート、うねりの測定結果を下表3に示す。
(研磨条件)
使用研磨機:スピードファム社製、9B−5Pポリッシングマシン
研磨速度(回転数):30rpm
加工圧力:100g/cm
研磨時間:330秒
スラリー:アルミナスラリー
スラリー供給量:100cc/min
被研磨物:ハードディスク用アルミニウム基板
(外径95mmφ、内径25mm、厚さ1.27mm)
Figure 2007260884
表3に示すように、ポリウレタンシート2のみを使用した比較例1の研磨パッドでは、研磨レートが0.233μm/分を示し、うねりが8.5Åであった。これに対して、ポリウレタンシート2、5を接合して使用した実施例1の研磨パッド1では、研磨レートが0.258μm/分となり比較例1より大きい数値を示した。また、うねりが7.0Åを示しており、優れた平坦性を確保できることが判った。このことから、ポリウレタンシート2にポリウレタンシート5を接合することで、ポリウレタンシート5の弾力性により、研磨パッド1の被研磨物への接触圧が均一となり、アルミニウム基板に対する追随性がよくなるため、アルミニウム基板の平坦性を向上させることができることが明らかとなった。また、研磨パッド1では、研磨面Pを有するポリウレタンシート2の他に、摩耗や劣化を引き起こす環境にさらされにくく弾力性を維持することができるポリウレタンシート5を有することから、研磨パッド1の弾力性が長く維持されるため、研磨パッド1の摩耗が減少しライフの延長(寿命の向上)が期待できる。
本発明は被研磨物に対する追随性を確保し平坦性を向上させることができる研磨布を提供するため、研磨布の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明に係る研磨パッドを示す断面図である。 実施形態の研磨パッドの製造工程を示す工程図である。 研磨パッドのポリウレタンシートの製造に用いる成膜装置の概略構成を示す正面図である。 バフ処理工程でのポリウレタンシートの状態変化を示す断面図であり、(A)は成膜基材に形成されたときの状態、(B)は2枚のポリウレタンシートを接合した後、研磨面を圧接ローラに圧接したときの状態、(C)はバフ処理後に圧接ローラを取り外したときの状態をそれぞれ示す。
符号の説明
P 研磨面
1 研磨パッド(研磨布)
2 ポリウレタンシート(第1の軟質プラスチックシート)
3 発泡
4 開口
5 ポリウレタンシート(第2の軟質プラスチックシート)
6 気孔

Claims (9)

  1. 被研磨物を研磨加工するための研磨面が形成され内部に立体網目状に連通した発泡が形成された第1の軟質プラスチックシートと、内部に気孔が略均等に形成された第2の軟質プラスチックシートとを備え、前記第1の軟質プラスチックシートは、前記研磨面の反対面側に前記第2の軟質プラスチックシートが接合されており、前記研磨面側が前記第1及び第2の軟質プラスチックシートの全体の厚さが一様となるようにバフ処理され前記発泡が開口していることを特徴とする研磨布。
  2. 前記第2の軟質プラスチックシートは、前記第1の軟質プラスチックシートより大きい弾力性を有することを特徴とする請求項1に記載の研磨布。
  3. 前記第2の軟質プラスチックシートは、該第2の軟質プラスチックシートの内部に形成された前記気孔が前記第1の軟質プラスチックシートの内部に形成された前記発泡より平均孔径が大きいことを特徴とする請求項2に記載の研磨布。
  4. 前記第1の軟質プラスチックシートは、該第1の軟質プラスチックシートの内部に形成された前記発泡が前記研磨面側で縮径されており、かつ、前記研磨面から内部の方向に前記第1の軟質プラスチックシートの厚さの少なくとも15%を超えるまで平均孔径が25μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の研磨布。
  5. 前記第2の軟質プラスチックシートは、前記第1の軟質プラスチックシートに接合された反対面側に前記第1の軟質プラスチックシートの発泡より平均孔径の小さい微多孔が形成された表面層を有していることを特徴とする請求項1に記載の研磨布。
  6. 前記第1及び第2の軟質プラスチックシートは、いずれもポリウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の研磨布。
  7. 前記第1及び第2の軟質プラスチックシートは、ポリウレタン樹脂で接合されていることを特徴とする請求項6に記載の研磨布。
  8. 前記第2の軟質プラスチックシートの前記第1の軟質プラスチックシートが接合された反対面側に、定盤に装着するための両面テープの片面が更に貼り合わされていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の研磨布。
  9. 前記第2の軟質プラスチックシートと前記両面テープとの間に、少なくとも可撓性フィルム、不織布及び織布から選択される1種の基材が更に貼り合わされていることを特徴とする請求項8に記載の研磨布。
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