JP2007259209A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストも低減できながら、搬送される原稿Pの終端縁の位置検知を正確にできるようにした原稿読取装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータ部材27の先端部27aより搬送上流側に、揺動可能な規制体30を配置すると、規制体30の下端部30aにて原稿Pの後端部は外側経路板21bの上面に近接するように偏倚されているので、当該原稿Pの後端部がアクチュエータ部材27の先端部27aから抜けると、瞬間的にアクチュエータ部材27が反時計回りに回動し、後端部27bがセンサ36の検知部36aを遮ることができ、その時点から所定の距離だけ原稿Pの後端縁が進むと、画像読取手段10の通過画像読取位置12aに来るので、その時点で原稿P1枚分の画像読取動作を終了できるのである。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像が記載された原稿を搬送しながら、その画像を読み取る手段を有する原稿読取装置に係り、より詳しくは給紙トレイに複数枚堆積させた原稿を1枚ずつ分離すると共に分離された原稿を搬送しながら画像を読取る自動原稿搬送装置付きの原稿読取装置の構成に関するものである。
従来から、上記の自動原稿搬送装置付きの原稿読取装置では、図7及び図8等に開示されているように、透明な大判のガラス板100と端部ガラス板101との間にすくいガイド部材102を配置している。原稿を静置して画像を読取るための大判のガラス板100と、搬送原稿が通過する端部ガラス板101との下面にわたって移動可能なライン型CCD撮像素子や密着型イメージセンサ(CIS)などからなる読取センサ103を備える一方、大判のガラス板と端部ガラス板との表面側を覆う蓋状のカバー体104(原稿押えカバー体)の一端部寄りには、カバー体104の上面側に、給紙トレイ部105と排紙トレイ部106と、その間を側面視でUターン状に形成した原稿搬送経路107と、原稿搬送経路中に設けられた複数箇所の搬送ローラ対109a,109b,109cと、原稿押え部材110等とを備えて、カバー体104を上記ガラス板100、101に被せるように閉じると、原稿押え部材110が端部ガラス板101を介して読取センサ103と対面するように近接する。この状態で、給紙トレイ部105に原稿111を複数枚載置して、原稿読取動作を行わせると、分離手段108により、原稿111は1枚ずつ分離搬送され、端部ガラス板101の表面と原稿押え部材110との間に送られ、ここで原稿111の画像が読み取られた後、原稿111は排紙トレイ部106へと排出されるものである。
そして、特許文献1等において公知の用紙有無検知手段を原稿搬送経路107中に設ける。即ち、原稿搬送経路107における上下経路板107a、107bの間の通し孔114に、揺動自在なアクチュエータ部材112をその先端部112aが突出するように配置し、このアクチュエータ部材112の先端部112aが搬送している原稿111に当接して、この原稿111の表面に載ると、アクチュエータ部材112が図7及び図8で反時計回り方向に回動し、その基端部112bが光遮断センサ113の部分から離間し、原稿111の先端縁を検知する。
従って、原稿111がアクチュエータ部材112の先端部112aに摺接している間は、センサ113からの信号にて用紙(原稿)有りと判別する。他方、原稿搬送経路107を通過している原稿111の後端縁がアクチュエータ部材112の先端部の箇所を通過すると、当該アクチュエータ部材112の先端部112a側が原稿搬送経路107における一対の経路板のうち下側経路板107bの通し孔114に落ち込む(嵌まる)ようにアクチュエータ部材112が回動して、原稿111の後端縁を検知し、原稿(用紙)無しと判断される。
そして、センサ113からの信号にて原稿111の先端縁を検知すると、その時点から所定時間経過後、または、原稿111の先端縁が読取センサ103における読取ライン103aに到達するまでの原稿搬送経路107における搬送駆動モータ(図示せず)の回転数を計数して(原稿の一定量の移動後)、読取センサ103による画像読取動作が開始される。同様にして、センサ113からの信号にて原稿111の後端縁を検知してから所定時間経過後、または、原稿111の後端縁が読取ライン103aに到達するまでの上記搬送駆動モータ(図示せず)の回転数を計数して(原稿の一定量の移動後)、原稿1枚分の画像読取動作を終了させるのである。
特開平9−183531号公報
しかしながら、原稿搬送経路107を通過する原稿111の腰の強さが強い場合(紙厚さが厚い等により撓み難い場合)、端部ガラス板101に対して原稿111が原稿押え部材110で押えられると、当該原稿111の後端部が一対の経路板のうちの上側に偏倚した状態に保持されるので(図8の実線状態参照)、アクチュエータ部材112の先端部112aが上側経路板107aに近い位置まで大きく回動し、アクチュエータ部材112の基端部112bが光遮断センサ113の部分から大きく離間した状態となり、基端部112bが光遮断センサ113の部分を遮蔽するまでのアクチュエータ部材112の回動角度が大きくなる。他方、原稿111の腰の強さが弱い場合には、図8の二点鎖線で示すように、アクチュエータ部材112の基端部112bで押された原稿111の後端部が一対の経路板のうちの下側経路板117bに摺接するように偏倚するので、アクチュエータ部材112の基端部112bが光遮断センサ113の部分を遮蔽するまでのアクチュエータ部材112の回動角度が小さい。
このように、通過する原稿111の腰の強さにより、基端部112bが光遮断センサ113の部分を遮蔽するまでのアクチュエータ部材112の回動角度がまちまちになると、上記原稿1枚分の画像読取時間がばらつき、極端な場合には、原稿111の終端縁が画像読取ラインを通過していないのに、画像読取動作を終了させてしまい、画像読取不良となるという問題があった。この問題は原稿の始端縁の読取の誤差によっても発生する。
本発明は、上記従来の不都合を解消し、搬送される原稿の始端縁及び後端縁を正確に検出できるようにした原稿読取装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明における原稿読取装置は、給紙トレイから原稿を1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送手段と、原稿の画像を読取ガラス板が備えられた読取位置で読み取る画像読取手段と、前記給紙トレイから前記読取位置を経て排紙トレイまで原稿を搬送する原稿搬送経路とを有する原稿読取装置において、前記読取ガラス板の表面側には前記画像読取手段と対向する位置に原稿押え部材が配置され、前記原稿押え部材が配置された位置よりも搬送上流側の原稿搬送経路には、当該原稿搬送経路を通過する原稿に当接することにより原稿の有無を検知する検知手段が設けられ、この検知手段の近傍には、前記原稿の通過姿勢を一定にするための規制手段が設けられているものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の原稿読取装置において、前記規制手段は、前記原稿搬送経路における一方の経路板に前記通過する原稿を沿わせるための当接部を備えているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の原稿読取装置において、前記規制手段は、さらに付勢手段を備えているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の原稿読取装置において、前記検知手段は、原稿に当接することにより揺動するアクチュエータ部材と、前記アクチュエータ部材の揺動位置を検知するセンサとを備えたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の原稿読取装置において、前記読取ガラス板と前記原稿押え部材との対面部に対して、前記一方の経路板は、鋭角状に接近するように配置されているものである。
請求項1に記載の発明によれば、給紙トレイから原稿を1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送手段と、原稿の画像を読取ガラス板が備えられた読取位置で読み取る画像読取手段と、前記給紙トレイから前記読取位置を経て排紙トレイまで原稿を搬送する原稿搬送経路とを有する原稿読取装置において、前記読取ガラス板の表面側には前記画像読取手段と対向する位置に原稿押え部材が配置され、前記原稿押え部材が配置された位置よりも搬送上流側の原稿搬送経路には、当該原稿搬送経路を通過する原稿に当接することにより原稿の有無を検知する検知手段が設けられ、この検知手段の近傍には、前記原稿の通過姿勢を一定にするための規制手段が設けられているものであるから、原稿の腰の強弱の如何に拘らず、当該通過する原稿を規制手段により、原稿搬送経路における一方の経路板の表面に近接して沿うように規制(付勢)すれば、検知手段による原稿の先端縁及び後端淵の検知を正確且つ安定して行うことができ、原稿の画像読取動作が安定するという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、前記規制手段は、前記原稿搬送経路における一方の経路板に前記通過する原稿を沿わせるための当接部を備えているものであるので、簡単な構成で、通過する原稿を規制手段により、原稿搬送経路における一方の経路板の表面に近接して沿うように規制させることができ、且つ規制手段により通過する原稿が紙詰まりをすることも防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記規制手段は、さらに付勢手段を備えているものであるので、重力に逆らった側の経路板に前記通過する原稿を沿わせることも可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、前記検知手段は、原稿に当接することにより揺動するアクチュエータ部材と、前記アクチュエータ部材の揺動位置を検知するセンサとを備えたものであるから、従来の構成をそのまま流用(適用)できて、改良のためのコストを大幅に低減できるという効果も奏する。
請求項5に記載の発明によれば、前記読取ガラス板と前記原稿押え部材との対面部に対して、前記一方の経路板は、鋭角状に接近するように配置されているものであり、このうような経路に対して本発明は必要不可欠な構成となる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の原稿読取装置の斜視図、図2は蓋カバー体を開いた状態の斜視図、図3(a)は本発明の第1実施形態で規制手段の箇所を原稿が通過中を示す原稿読取装置の一部切欠き側断面図、図3(b)は原稿の終端縁が検知手段及び規制手段の箇所を通過し終えた状態を示す一部切欠き側断面図、図4は第1実施形態の要部拡大側断面図、図5は制御機構の機能ブロック図、図6は規制手段の第2実施形態を示す側断面図、図7は従来技術の画像読取装置の側断面図、図8は従来技術における腰の強さによる原稿の終端縁の検知の誤差を示す説明図である。
本発明の実施の形態は、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた多機能装置(複合装置)のハウジング2(図1の二点鎖線部参照)の上に搭載した画像読取装置1に適用したものである。即ち、画像読取装置1は、ファクシミリ機能時に相手ファクシミリ装置に送信すべきファクシミリ原稿や、複写機能時に複写すべき原稿の画像を読取るものである。
図2、図3(a)、図3(b)及び図4に示すように、画像読取装置1の本体ケース3における上面には、原稿読取用の透明な大判の静止画像読取ガラス板4とすくいガイド部材11と通過画像読取ガラス板12とがその順番に水平状態で固定されている。
本体ケース3の上面のうち後側縁には、蝶番6を介して上下回動可能に蓋状カバー体7が装着され、自動原稿搬送装置5が、蓋状カバー体7の上面一側に設けられている。自動原稿搬送装置5は、給紙トレイ部20と、搬送ローラなどの原稿搬送手段22が配置された側面視U字状の搬送経路21と、通過画像読取ガラス板12の表面に搬送される原稿Pの画像を接近させるようにする原稿押え部材13と、画像読取後の原稿Pが排出されて堆積される排紙トレイ部23とを備えている(図3(a)及び図3(b)参照)。
スキャナ機能を実行するための画像読取手段10(例えば、ライン型の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)が、静止画像読取ガラス板4及び通過画像読取ガラス板12の下面側にて図2及び図3(a)のY軸方向(原稿Pの搬送方向)に沿って往復移動可能に設けられている。画像読取手段10は原稿Pの搬送方向と直交する主走査方向(図2のX軸方向)に沿って長く形成されており、搬送可能な原稿Pの最大幅寸法より長い範囲の画像を読取できるように構成されている。画像読取手段10は通過画像読取位置12aにおいて停止することができるものである。なお、画像読取手段10はライン型CCD撮像素子であっても良い。
上記原稿押え部材13は通過画像読取ガラス板12の表面(上面)と対面する平行状の下面板13aと、後に詳述する搬送経路21における下向き傾斜した部位に向かって延びる傾斜案内板13bとからなる側面視逆山形形状であり、コイルバネのような付勢手段14にて通過画像読取ガラス板12の表面に接近する方向に付勢されている(図4参照)。原稿押え部材13は画像読取手段10の検出面(読取面)の長さ方向(主走査方向)と平行状にてほぼ同じ長さにて配置される(図2参照)。実施形態では、原稿押え部材13の下面板は金属板であるが、原稿押え部材13の全体を材質が摩擦係数の少ない滑らかな表面を呈する合成樹脂材にて構成しても良い。また、原稿押え部材13として金属板を使用する場合には、原稿P読取時の裏写りの防止のために、金属板の下面に白色のフィルム(粘着材付き)を貼着することが好ましい。
蓋状カバー体7の上面の一側には後述する原稿搬送手段22が配置されており、給紙トレイ部20から供給された原稿Pを原稿搬送手段22で搬送し、この原稿Pの画像を通過画像読取ガラス板12における通過画像読取位置12aの下面側で一旦停止(静止)している画像読取手段10によって読み取らせ、すくいガイド部材11の箇所ですくいあげられた後、排紙トレイ部23に排紙するように構成されている。
なお、本実施形態では、図2、図3(a)及び図3(b)ですくいガイド部材11の位置よりも右側の静止画像読取ガラス板4における大きい面積の部分は、このガラス板4上に伏せて置いた原稿の画像を読取るフラットベッド読取部となる。そのため、蓋状カバー体7の下面には、静止画像読取ガラス板4上に画像が記載された面を下向きにして原稿を押えるためのスポンジ及び白板等からなる押え体7aを備えている。これにより、押え体7aにて原稿を押えた状態で、画像読み取り指令により、画像読取手段10が静止画像読取ガラス板4の下面に配置されたガイドレール(図示せず)に沿って移動しながら画像を読み取ることができる構成でもある。
給紙トレイ部20及び搬送経路21の構成を説明する。蓋状カバー体7の一側には、自動原稿搬送装置5におけるケース部31が固定されており、該ケース部31の一端には、給紙トレイ部20がその自由端を上方とし、ケース部31への取り付け位置が低い高さとなるように傾斜状に配置され、原稿Pは画像が書かれた面を上にして堆積積層される。一方、給紙トレイ部20の下方の蓋状カバー体7の上面に排紙トレイ部23が形成されている(図1参照)。
給紙トレイ部20の下端側(搬送経路21への導入部)には、分離用ローラ25とこれに対面する分離摩擦板26とが設けられ、給紙トレイ部20に複数枚堆積させた原稿Pを1枚ずつに分離して搬送経路21へ送り出す。給紙トレイ部20から供給された原稿Pの片面を通過画像読取位置12aで読み取って排紙可能な搬送経路21には、原稿搬送手段22として駆動ローラと従動ローラとからなる搬送ローラ対22a,22b,22cが適宜間隔をあけて複数配置され(図3(a)及び図3(b)参照)、これらの搬送ローラ22a,22b,22cにおける駆動ローラは図示しない駆動系及び駆動モータ24(図5参照)により回転駆動するものである。
図3(a)及び図3(b)に示すように、搬送経路21は給紙トレイ部20に連設された側面視横向き略U字状の内側経路板21aとこの内側経路板21aの外径側に所定の隙間を隔てて配置される外側経路板21bとからなる。内側経路板21aはケース部31内に一体的に形成されている。外側経路板21bはケース部31の上側を覆う回動カバー体32の内面側に一体的に形成されている。
なお、回動カバー体32の下端(基端)はケース部31の側端部に対して枢軸部33を中心にして上下回動可能に連結されている。そのため、回動カバー体32を開放することによって、搬送経路21の部位で紙詰まりした原稿Pを取り除けるだけでなく、紙詰まりによって通過原稿読取ガラス板12の箇所で停止している原稿Pも取り除くことができるようになっている。
図3(a)、図3(b)及び図4に示すように、原稿押え部材13が配置された位置の搬送上流側で通過画像読取ガラス板12の表面に接近するように、外側経路板21bは下向き傾斜状に形成し配置されている。内側経路板21aは原稿押え部材13の配置位置の搬送上流側で最も近い位置の搬送ローラ対22bの上部で終わるように形成されている。そして、この搬送ローラ対22bのうち上側の駆動ローラ22b′と上記原稿押え部材13との間には、従来技術と同様のアクチュエータ部材27がピン軸29を中心に上下回動可能に軸支されている。その上流側には、本発明の規制手段としての規制体30が横軸33を中心にして上下揺動可能に設けられている。
規制体30は金属板もしくは合成樹脂材により側面視が実質上L字状に形成され、規制体30の下端部30aが外側経路板21bの上面に沿いその下流側に延びている。規制体30の自重により上記下端部30aが外側経路板21bの上面に近接または当接している。下端部30aは二股状に分かれ、その間に上下に貫通する隙間溝34が設けられている(図4参照)。外側経路板21bの終端部に形成された通し孔35と上記隙間溝34とは上下に重なる位置に配置される。
アクチュエータ部材27は側面視が実質上L字状に形成され、その先端部27aの重量を後側より大きくなるように形成する。外側経路板21bの上面を原稿Pが通過していない状態では、下向き先端部27aが上記隙間溝34及び通し孔35を通過し得るように設定されている。
原稿押え部材13の付勢手段14の上端側を支持するフレーム36の上面には、光遮断型のホトインタラプタのような非接触式センサ36が固定されており、上下回動可能なアクチュエータ部材27の後端部27bが下降して検知部36aを遮ることができるように配置されている。
次に、搬送される原稿Pの先端及び後端を正確に検出するための制御手段40を図5のブロック図を用いて説明する。
通常、多機能装置に搭載されている制御手段40は、画像読取手段10、比較手段42、コントローラ41、判定手段43、検出手段44、操作手段45、表示手段46、記憶手段47、通信手段48、プリンタ部等の印字手段50等を備えている。コントローラ41及び判定手段43はCPU等である。記憶手段47は半導体メモリやハードディスク等であり、制御上必要な各種のプログラムや、CPUを介して演算された各種データや、読み取ったり受信したりした画像データ等を一時的に記憶する。
検出手段44はアクチュエータ部材27とセンサ36とからなり、上述した画像読取位置12aの手間まで、原稿Pの先端縁または後端縁が来たことや原稿Pの原稿の長さを検出するものである。また、操作手段45は多機能装置における操作パネル部に設けられたボタンキー等であり、表示手段46は操作パネル部に設けられた液晶パネル等である。また、制御手段40は、原稿搬送手段22における駆動モータ24の駆動を司り、これらの他に、電話回線等が接続される通信手段48、プリンタ機能等の印字手段50等も接続されている。記憶手段47には、原稿Pの画像読取開始及び終了のタイミングを正確に検知するためのデータが記憶されている。
即ち、アクチュエータ部材27の先端部27aに対して搬送される原稿Pの先端縁が当接して、当該アクチュエータ部材27の後端部27bがセンサ36の検知部36aから外れ、光信号を検知した瞬間の原稿Pの先端縁から画像読取位置12aまでの距離のデータと、搬送される原稿Pの後端縁がアクチュエータ部材27の先端部27aから外れることにより、当該アクチュエータ部材27の後端部27bがセンサ36の検知部36aを遮った瞬間の原稿Pの後端縁から画像読取位置12aまでの距離のデータとである。
上記の構成において、原稿読取指令があると、給紙トレイ部20に堆積された複数枚の原稿Pのうち最上側から順に1枚ずつ分離されて、原稿搬送経路21に送り出される。そして、外側経路板21bと内側経路板21aとの間を通過した原稿Pの先端縁が規制体30の湾曲部に当たり、下端部30aが外側経路板21bの上面に近接または当接しているので、腰の強さの如何にかかわらず、原稿Pは外側経路板21bの上面に接近するように、規制体30の下端部30aにて偏倚させられる。この状態で、隙間溝34及び通し孔35に突出している揺動自在なアクチュエータ部材27の先端部27aを原稿Pの先端縁が押すので、アクチュエータ部材27が図4のように反時計回りに回動し、後端部27bがセンサ36の検知部36aから外れ、原稿Pの先端縁が所定の位置に来たことを検知できる。
これにより、所定の距離だけ原稿Pの先端縁が進むと、画像読取手段10の通過画像読取位置12aに来るので、そこから原稿P1枚分の画像読取動作を開始するのである。
同様に、規制体30の下端部30aにて原稿Pの後端部は外側経路板21bの上面に近接するように偏倚されているので、当該原稿Pの後端部がアクチュエータ部材27の先端部27aから抜けると、図4において瞬間的にアクチュエータ部材27が反時計回りに回動し、後端部27bがセンサ36の検知部36aを遮ることができ、その時点から所定の距離だけ原稿Pの後端縁が進むと、画像読取手段10の通過画像読取位置12aに来るので、その時点で原稿P1枚分の画像読取動作を終了できるのである。
このように、規制体30により、通過する原稿Pの腰の強弱に関係なく、当該原稿Pを原稿搬送経路21における一方の経路板(実施形態では、外側経路板21b)に接近するように偏倚させて規制できるので、上述のように、原稿Pの有無の判断に際してのアクチュエータ部材27の回動量が一定で安定する。従って、原稿Pの画像読取の開始、終了のタイミングが正確となるのである。
図6は、規制手段の第2実施形態を示し、PETフィルム等の腰の強い(撓み弾性係数の大きい)平板37の基端部を内側経路板21aの終端部に接着剤などにて固定する。この平板37の先端部(自由端部)はアクチュエータ部材27の先端部27aに接近する方向(搬送方向下流側)に向かって延設し、且つ原稿搬送経路21における一方の経路板(実施形態では、外側経路板21b)の表面に沿うように延ばすのである。
これらの変形例として、アクチュエータ部材27の先端部27aを内側経路板21aの方に延ばし、規制手段にて原稿Pを内側経路板21aの表面に接近させるように偏倚させる配置であっても良い。いずれにしても、原稿Pの腰の強弱の如何に拘らず、当該通過する原稿Pを規制手段により、原稿搬送経路21における一方の経路板の表面に近接して沿うように規制(付勢)すれば、アクチュエータ部材27による原稿Pの先端縁及び後端淵の検知を正確且つ安定して行うことができ、原稿Pの画像読取動作が安定するという効果を奏する。
上記規制体30の下端部30aや、平板37の先端部(自由端部)が、請求項における当接部に相当する。また、平板37自体の弾性や、規制体30に設けて下端部30aを一方の経路板の表面に近接させる捩じりバネなどが、請求項における付勢手段に相当する。
なお、通過画像読取ガラス板12と原稿押え部材13との対面部に対して、一方の経路板は、鋭角状に接近するように配置されていることにより、規制手段(規制体30、平板37)が存在しない場合に、原稿Pの腰の強さの強弱に応じて、原稿押え部材13により中途部が屈曲させられた原稿Pの後端部が影響を受けて、一方の経路板または他方の経路板に接近するようにばらつくものであるから、このような経路に対して本発明は必要不可欠な構成となる。逆に、一方の経路板と通過画像読取ガラス板12とに段差がほとんどない場合や、経路板から通過画像読取ガラス板12の表面への原稿Pの通路が実質上同一平面の場合には、必要性がほとんどないものである。
本発明では、通過する原稿Pに対して当接するアクチュエータ部材27を備えた形式の検知手段に適用するものあるので、従来からこの形式の検知手段を備えた画像読取装置の改良に際して、簡単な構成の規制手段の付加だけで良いから、製造コストを低減できるという効果を奏する。
本発明の原稿読取装置の斜視図である。 蓋カバー体を本体ケースから開き回動した状態を示す斜視図である。 (a)は本発明の第1実施形態で規制手段の箇所を原稿が通過中を示す原稿読取装置の一部切欠き側断面図、(b)は原稿の終端縁が検知手段及び規制手段の箇所を通過し終えた状態を示す一部切欠き側断面図である。 第1実施形態の要部拡大側断面図である。 制御手段の機能ブロック図である。 規制手段の第2実施形態を示す側断面図である。 従来技術の画像読取装置の側断面図である。 従来技術における腰の強さによる原稿の終端縁の検知の誤差を示す説明図である。
符号の説明
1 画像読取装置
3 本体ケース
4 静止画像読取ガラス板
5 自動原稿搬送装置
7 蓋状カバー体
7a 押え体
10 画像読取手段
11 すくいガイド部材
12 通過画像読取ガラス板
12a 通過画像読取位置
13 原稿押え部材
13a 下面板
13b 傾斜案内板
20 給紙トレイ部
21 原稿搬送経路
22 原稿搬送手段
23 排紙トレイ部
27 アクチュエータ部材
30 規制体
36 センサ
37 規制手段としての平板
40 制御手段

Claims (5)

  1. 給紙トレイから原稿を1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送手段と、原稿の画像を読取ガラス板が備えられた読取位置で読み取る画像読取手段と、前記給紙トレイから前記読取位置を経て排紙トレイまで原稿を搬送する原稿搬送経路とを有する原稿読取装置において、
    前記読取ガラス板の表面側には前記画像読取手段と対向する位置に原稿押え部材が配置され、
    前記原稿押え部材が配置された位置よりも搬送上流側の原稿搬送経路には、当該原稿搬送経路を通過する原稿に当接することにより原稿の有無を検知する検知手段が設けられ、この検知手段の近傍には、前記原稿の通過姿勢を一定にするための規制手段が設けられていることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記規制手段は、前記原稿搬送経路における一方の経路板に前記通過する原稿を沿わせるための当接部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記規制手段は、さらに付勢手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記検知手段は、原稿に当接することにより揺動するアクチュエータ部材と、前記アクチュエータ部材の揺動位置を検知するセンサとを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の原稿読取装置。
  5. 前記読取ガラス板と前記原稿押え部材との対面部に対して、前記一方の経路板は、鋭角状に接近するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の原稿読取装置。
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