JP2007259028A - 画像記録装置、携帯端末、システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、画像記録装置近傍に存在する携帯端末を検出したときに、画像記録装置の動作状態を判定し、その動作状態に関する情報を携帯端末へ送信できるようにする。
【解決手段】画像記録装置2は、携帯端末10と双方向通信する通信部2hと、画像記録装置2近傍に存在する携帯端末10を検出する検出部4cと、携帯端末10が検出された際に画像記録装置2の動作状態を判定しその動作状態に関する情報を生成する制御部2aとを備え、通信部2hから画像記録装置2の状態情報を携帯端末10に送信する。制御部2aは、例えば、画像記録装置2が動作中であると判定された場合、画像記録装置2が受け付けている画像データの処理状況に関する情報(コピー予約待ち状況など)を生成する。
【選択図】図5
【解決手段】画像記録装置2は、携帯端末10と双方向通信する通信部2hと、画像記録装置2近傍に存在する携帯端末10を検出する検出部4cと、携帯端末10が検出された際に画像記録装置2の動作状態を判定しその動作状態に関する情報を生成する制御部2aとを備え、通信部2hから画像記録装置2の状態情報を携帯端末10に送信する。制御部2aは、例えば、画像記録装置2が動作中であると判定された場合、画像記録装置2が受け付けている画像データの処理状況に関する情報(コピー予約待ち状況など)を生成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像記録装置、携帯端末、システム、及びプログラム、より詳細には、ユーザインタフェースを備えた携帯端末との間で通信可能な画像記録装置、携帯端末、システム、及びプログラムに関する。
今日、複写機やFAX、印刷装置等は、オフィスにおける事務処理に必要不可欠となっているが、これらの複写機やFAX、印刷装置等は、画像記録装置を基にして構成されている。最近では、これらの複写機やFAX、印刷装置等の機能を全て盛り込んだ複合機としての画像記録装置が注目されている。この画像記録装置は、基本機能として、シート状の記録用紙等の記録媒体に文字等や図等の画像を記録する機能を備えており、画像の記録としては、モノクロ画像の記録とカラー画像の記録とがある。
上記の画像記録装置に対しては、最近、事務処理量の増大により、画像記録装置の処理速度の向上が求められている。画像記録装置は、画像の記録を行う装置であるので、処理速度の向上は、すなわち、記録媒体である記録用紙に記録して排出する速度の向上であり、単位時間当たりの記録用紙の記録、排出枚数の向上が要求されている。
このような要求に対して、画像記録装置そのものの処理速度の向上を図る方法のほか、画像記録装置を複数台使用することで、トータル的に処理速度を向上する方法も考えられる。このような観点から上記の要求に応じるべく、様々な提案がなされている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特許文献1には、カラー画像形成装置とモノクロ電子写真装置とを備えた画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2には、カラープリント装置を、複数台のカラー画像形成装置を用いて構成し、それぞれのカラー画像形成装置におけるプリントのプロセスを制御して、多量のプリントを連続して出力し、共通のソータの各ビン上にページ順に揃えて高速で排出するよう構成することで、処理速度の向上を図る技術が記載されている。特許文献2に記載のカラープリント装置では、処理を高速化するために、2台のカラー画像形成装置を同時に作動させている。
上述の特許文献1,2をはじめとする画像記録装置においては、ユーザがコピー処理等の操作を行う際に、画像記録装置が動作中であるのか、中断中であるのかなどの動作状態を事前に確認することが行われている。例えば、画像記録装置が動作中であれば、コピー待ち状況を見てコピー完了までにかかる時間などを大まかに予測したり、一方、用紙ジャム等によって中断中であれば、その原因を取り除くなどの何らかの対応をとることができる。
従来、画像記録装置の動作状態を確認するために、ユーザは画像記録装置本体に設けられた表示部を見るか、目視によって画像記録装置の動作状態を確認していた。すなわち、ユーザはコピー処理等の操作を行う際に、画像記録装置の設置場所まで行って、その動作状態を確認し、コピー予約可能な状態であれば、装置本体に設けられた操作部を操作してコピー予約を行い、一方、中断中であれば、その中断原因となっている用紙ジャム等を取り除く作業を行っていた。このように、画像記録装置の動作状態は、画像記録装置本体の表示部等からしか得ることができなかった。
これに対して、例えば、特許文献3には、画像形成装置から離れた場所で当該装置の動作状態を確認できるようにしたものが開示されている。これによれば、プリンタ等の画像形成装置とパーソナルコンピュータ(PC)等の端末装置とをネットワークを介して接続し、画像形成装置で異常が発生した場合に、その旨をPCに送信できるようにしているため、ユーザは画像形成装置の前にいなくても、装置本体で発生した異常をPCの画面上で確認することができる。
特開平1−112275号公報
特開平8−305221号公報
特開2001−162905号公報
しかしながら、上記特許文献3に記載の発明では、画像形成装置のユーザがPCを使用して他の作業を行っていることが前提であり、ユーザがPCから離れた場所にいる場合、装置の異常などの動作状態を確認することができない。また、ユーザが画像形成装置を操作するときに、そのときの装置の動作状態をリアルタイムで通知するものではない。
従って、ユーザはコピー処理等の操作を行う場合、前述したように、画像記録装置の設置場所まで行って、その動作状態を装置本体の表示部から確認し、その状態に応じて操作対応する必要があり、ユーザから見れば、非常に煩わしい作業を強いられていた。特に、上記特許文献1,2に記載されているような複数台の複合機により構成された画像記録装置の場合、通常の複合機よりも筐体が大型化され、内部構造も複雑になるため、装置の動作状態を確認して、その状態に応じて操作対応することは容易ではない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、画像記録装置近傍に存在する携帯端末を検出したときに、画像記録装置の動作状態を判定し、その動作状態に関する情報を携帯端末へ送信できるようにすること、
また、画像記録装置の動作状態に応じた操作指示内容を、携帯端末から画像記録装置へ送信できるようにすること、を目的とする。
また、画像記録装置の動作状態に応じた操作指示内容を、携帯端末から画像記録装置へ送信できるようにすること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、前記画像記録装置近傍に存在する前記携帯端末を検出する検出手段と、前記携帯端末が検出された際に前記画像記録装置の動作状態を判定する動作状態判定手段と、該判定された動作状態に関する情報を生成する状態情報生成手段と、該生成された前記画像記録装置の状態情報を前記携帯端末に送信する送信手段とを備えていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が動作中であると判定された場合、前記画像記録装置が受け付けている画像データの処理状況に関する情報を生成することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が中断中であると判定された場合、前記画像記録装置の中断原因に関する情報を生成することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が中断中であると判定された場合、前記画像記録装置の中断原因となっている該画像記録装置内の箇所を通知するための情報を生成することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれか1の技術手段における画像記録装置と通信可能な携帯端末において、前記画像記録装置の状態情報を受信する受信手段と、該受信した前記画像記録装置の状態情報を表示する表示手段と、入力操作するための入力手段とを備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の画像データの処理状況に関する情報である場合、新たな画像データの処理を指示可能としたことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の中断の原因に関する情報である場合、前記中断の原因となっている前記画像記録装置内の箇所を示す情報を要求可能としたことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、所定の携帯端末と、該携帯端末と通信可能な画像記録装置とを備えた画像記録システムにおいて、前記画像記録装置は、該画像記録装置近傍に存在する前記携帯端末を検出する検出手段と、前記携帯端末が検出された際に前記画像記録装置の動作状態を判定する動作状態判定手段と、該判定された動作状態に関する情報を生成する状態情報生成手段と、該生成された前記画像記録装置の状態情報を前記携帯端末に送信する送信手段とを備え、前記携帯端末は、前記画像記録装置の状態情報を受信する受信手段と、該受信した前記画像記録装置の状態情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記携帯端末は、入力操作するための入力手段を備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の画像データの処理状況に関する情報である場合、新たな画像データの処理を指示可能としたことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第7の技術手段において、前記携帯端末は、入力操作するための入力手段を備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の中断の原因に関する情報である場合、前記中断の原因となっている前記画像記録装置内の箇所を示す情報を要求可能としたことを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1乃至第4のいずれか1の技術手段における画像記録装置としての機能を実行するためのプログラムである。
第11の技術手段は、第5又は第6の技術手段における携帯端末としての機能を実行するためのプログラムである。
本発明によれば、所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、画像記録装置近傍に存在する携帯端末を検出したときに、画像記録装置の動作状態を判定し、その動作状態に関する情報を携帯端末へ送信できるため、携帯端末を持つユーザは画像記録装置本体の表示部をいちいち確認しなくてもよくなる。
このとき、画像記録装置が動作中であれば、コピーの予約待ち状況などがわかり、本体操作部からではなく、携帯端末から新規のコピー予約を行い、一方、中断中であれば、装置内における用紙ジャム等の発生箇所がわかり、迅速に対応することができる。
このとき、画像記録装置が動作中であれば、コピーの予約待ち状況などがわかり、本体操作部からではなく、携帯端末から新規のコピー予約を行い、一方、中断中であれば、装置内における用紙ジャム等の発生箇所がわかり、迅速に対応することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な画像記録装置の実施の形態について、カラー機及びモノクロ機からなる画像記録装置を代表例として説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、1台の画像記録装置(カラー機あるいはモノクロ機)に対しても適用可能である。
本発明に係る画像記録装置(以下、本装置という)は、それぞれが独立して画像の記録が可能な第1及び第2の画像記録装置を並べて配置してなり、且つ、第1画像記録装置から出力される記録物と第2画像記録装置から出力される記録物とを収容する共通の記録物収容部を、第1画像記録装置の隣(第2画像記録装置がある側とは反対の隣)に並べて配置してなるものとする。すなわち、本装置では、記録物収容部、第1画像記録装置、第2画像記録装置の順に並べて配置されている。なお、第1画像記録装置と第2画像記録装置との間に2つを接続するための筐体を備えてもよい。また、第1画像記録装置及び第2画像記録装置は、複写機能、プリンタ機能、ネットワークプリンタ機能などを通常の複合機と呼ばれる機器と同様に備え、それらの機能によって画像記録を実行するものとするが、それらの機能の全部を備える必要はない。
以下、本装置について、図1乃至図4を参照しながら、第1画像記録装置がモノクロ画像記録機能を有するカラー画像記録装置であり、且つ第2画像記録装置がモノクロ画像記録装置である場合を例示して説明する。但し、これ以外の場合でも、第1画像記録装置と第2画像記録装置とが、異なる出力速度等の性能をもっているか、或いはカラー/モノクロやハードディスク(HDD)への記録の可能/不可能、ファクシミリ機能の有無などといった異なる機能を有しているかであれば、好適に適用可能である。また、それらを入れ換えたシステム、すなわち第2画像記録装置がモノクロ画像記録機能を有するカラー画像記録装置であり、且つ第1画像記録装置がモノクロ画像記録装置であるシステムであっても、本発明は適用可能であり、この場合、モノクロ画像記録装置におけるFCOT(ファーストコピータイム:最初に印刷され記録物として収容部に出力されてくるまでの時間)が早くなるなど利点が見込める。さらに、第1画像記録装置と第2画像記録装置とが全く同機種であっても当然適用は可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置の配置構成例を示した外観図、図2は、図1の画像記録装置の一構成例を示す概略断面図、図3は、図2の画像記録装置におけるカラー画像形成部の拡大図である。
図1乃至図3で例示した本装置は、中央部に配置されたカラー画像記録装置1と、このカラー画像記録装置1の前方側(図では左側)に配置された最終処理装置3と、カラー画像記録装置1の後方側(図では右側)に配置されたモノクロ画像記録装置2、及び、このモノクロ画像記録装置2の上部に搭載されたカラー画像読取装置(カラースキャナ)4とで構成されている。
本実施の形態で使用されるカラー画像記録装置1の処理速度は、約70枚/分程度であるのに対して、モノクロ画像記録装置2の処理速度は、約110枚/分程度であるものとして例示する。すなわち、前後に配置された2台の画像記録装置であるカラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2は、処理速度が遅いカラー画像記録装置1が前に配置され、処理速度が速いモノクロ画像記録装置2が後に配設されている。
また、カラー画像記録装置1の前部から上部にかけて、このカラー画像記録装置1に覆い被さるように、側面視逆L字形状のバイパス搬送路装置5が配置されており、モノクロ画像記録装置2の前部とカラー画像記録装置1の後部との間には、筐体状の搬送路接続装置6が配置されている。また、バイパス搬送路装置5の上方には、上部収容トレイ77が備えられている。そして、モノクロ画像記録装置2の前部は搬送路接続装置6を介してカラー画像記録装置1の後部と接続され、モノクロ画像記録装置2の前部はバイパス搬送路装置5を介して最終処理装置3の後部と接続されている。
すなわち、ここで例示する本装置は、図1に示すように、前方から後方にかけて、最終処理装置3、バイパス搬送路装置5、カラー画像記録装置1、搬送路接続装置6、及びモノクロ画像記録装置2が直列に接続された構成となっている。そして、カラー画像記録装置1の上部は、上部収容トレイ77を備えたバイパス搬送路装置5で占有され、モノクロ画像記録装置2の上部には、バイパス搬送路装置はなく、カラー画像読取装置4で占有されている。
そして、カラースキャナ4で原稿載置トレイ40に載置して自動原稿紙送りによって読み取った画像データや、外部PCから入力された画像データは、カラー画像記録装置1内又はモノクロ画像記録装置2内のデータ格納領域に一時的に格納され、画像記録処理が実行され、場合によって代替画像記録処理が実行される。また、モノクロ画像記録装置2の上部手前側には、モノクロ側操作パネル202が配置されており、カラー画像記録装置1の上部手前側には、カラー側操作パネル201が配置されている。
なお、本実施の形態では、カラー画像読取装置4としては、一般的なカラースキャナが用いられていることを述べるに留め、カラー画像読取装置4の構成に関する説明は省略する。また、カラー画像読取装置4をカラー画像記録装置1の上に設け、モノクロ画像読取装置をモノクロ画像記録装置2の上に設けるなど、他の構成も適用可能である。
また、本装置の構成として、上記のカラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2とが並べて配置され、各画像記録装置に対して記録済記録媒体(記録物)を共通に収容する記録物収容部(共通収容部ともいう)が設けられると共に、上記のモノクロ画像記録装置2に対しては、モノクロ画像記録装置2の記録物を専用に収容する専用収容部(バイパス搬送路装置5の上方に備えられた上部収容トレイ77で例示)が、上記の共通収容部と選択的に使用可能に設けられるようにしてもよい。
このようにすることにより、カラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2とを併用する分散処理時には、カラー画像記録装置1の記録物と、モノクロ画像記録装置2の記録物とを、共に、共通収容部に収容するようにすることができる。また、カラー画像記録装置1を単独で使用するカラー機単独処理時には、カラー画像記録装置1の記録物を、共通収容部に収容できる。また、モノクロ画像記録装置2を単独で使用するモノクロ機単独処理時には、モノクロ画像記録装置2の記録物を、専用収容部に収容できる。これにより、二つの画像記録ジョブの並列処理を、円滑に行うことができる。
以下、これら各装置の構成について簡単に説明する。
カラー画像記録装置1は、図2に示すように、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Y、中間転写ユニット20、転写定着ユニット30、第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、第4記録用紙収納トレイ44、水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、水平帰還搬送路56、及び、排出収容トレイ77で構成されている。この排出収容トレイ77は、後部のモノクロ画像記録装置2で画像処理されたモノクロ画像の記録用紙を収容するトレイ(但し、通常は共通収容部に収容される)になる。
カラー画像記録装置1は、図2に示すように、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Y、中間転写ユニット20、転写定着ユニット30、第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、第4記録用紙収納トレイ44、水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、水平帰還搬送路56、及び、排出収容トレイ77で構成されている。この排出収容トレイ77は、後部のモノクロ画像記録装置2で画像処理されたモノクロ画像の記録用紙を収容するトレイ(但し、通常は共通収容部に収容される)になる。
ところで、カラー画像記録装置1は、カラー画像を記録媒体である記録用紙Pに記録する方法として、タンデム式を採用している。このタンデム式は、半導電性の無端ベルトを回転自在に設け、互いに異なる色相の可視化像を個別に形成する複数の画像形成部を、無端ベルトの外周面の移動方向に沿って一列に配設し、無端ベルトが少なくとも1回転する間に1枚のカラー画像を形成する方式である。
上記のタンデム式には、従来から、各画像形成部で形成された各色相の可視化像を、無端ベルトの外周面において重ね合わせた後に、記録用紙P上に転写する中間転写方式と、無端ベルトの外周面に吸着して搬送される記録媒体の表面に、各画像形成部で形成された各色相の可視化像を順次転写する転写搬送方式とが存在する。
ところが、上記のタンデム式において、最近、上記の中間転写方式や転写搬送方式とは異なる新たな方式が採用されており、上記のカラー画像記録装置1においても、この新たな方式が採用されている。この新たな方式のタンデム式は、上記したカラー画像記録装置1を構成する構成要素の内、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Y、中間転写ユニット20、及び、転写定着ユニット30により構成されている。図3には、この新たな方式のタンデム式の構成を例示している。
図3において、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10BKは、それぞれ、図示しない感光体ドラム11の周囲に帯電ローラ12、レーザ光照射手段13、現像器14、クリーナ16を配設しており、これらの各ユニットの現像器にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色トナーTが収容されている。
中間転写ユニット20は、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルトテンションローラ23、感光体ドラム11と中間転写ベルト21間に電界を与えて感光体ドラム11から中間転写ベルト21上にトナーTを電界転写するための1次転写ローラ24、中間転写ベルト21上の転写残留トナーTをクリーニングするための中間転写ベルトクリーニングユニット25、中間転写ベルト21から転写定着ローラ31へトナーTを転写するための2次転写バックアップローラ26等から構成されている。この内、中間転写ベルト21は、中間転写ベルト駆動ローラ22と中間転写ベルトテンションローラ23に懸架され、図示されていない駆動手段と中間転写ベルト駆動ローラ22により、矢印の方向に回転駆動される。
転写定着ユニット30は、転写定着ローラ31、この転写定着ローラ31を加熱するための内部熱源である加熱ランプ36、加圧ローラ32、及び、温度検知部材34等からなる。更に、これらに追加して、転写定着ローラ31上で加熱溶融されたトナーTを転写定着ローラ31上で圧熱する圧熱ローラ33、この圧熱ローラ33を内部より加熱するための熱源である加熱ランプ37及び、圧熱ローラ33の温度検知を行うための温度検知部材35等が設けられている。また、記録用紙Pが、図示しない用紙搬送部材により、転写定着ローラ31と加圧ローラ(加圧部材)32との接触部分である転写定着ニップまで搬送される。
上記の転写定着ユニット30に使用されている転写定着ローラ31は、転写定着ローラ上でトナーTを加熱溶融するために、その内部に加熱源の加熱ランプ36を有しており、転写定着ローラ31はその表面温度が120℃〜180℃程度の範囲で一定温度に加熱制御される。この温度は、トナー材料やプロセス速度、転写定着ローラ31と加圧ローラ32との接触部分である転写定着ニップのニップ幅やその荷重条件等により最適な値に設定される。
このような構成を有する上記の新たな方式のタンデム式カラー画像記録装置では、まず、1次転写ローラ24を用いて、感光体ドラム11から中間転写ベルト21上に可視化像を転写する。そして、この中間転写ベルト21に転写された可視化像を更に転写定着ローラ31へ転写した後、この転写定着ローラ31に転写された可視化像を記録用紙Pに転写すると共に定着させることを特徴としている。すなわち、上記の新たな方式のタンデム式では、記録用紙Pに可視化像を転写すると同時に定着させているので、従来用いられていた定着部を必要としない。そのため、定着部の設置スペースを削減することができる利点がある。
しかしながら、上記の新たな方式のタンデム式カラー画像記録装置では、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31は、上記したように、転写定着ローラ上でトナーTを加熱溶融するために、その表面温度が120℃〜180℃程度の範囲で一定温度に加熱制御されている。そこで、この加熱された中間転写ベルト21が画像形成ユニット10Yの位置へ移動して、この中間転写ベルト21の熱により、画像形成ユニット10Yの感光体ドラム11に付着されているトナーTを溶融する等の悪影響を及ぼす恐れがある。
そこで、中間転写ベルト21の熱が画像形成ユニット10Yに悪影響を及ぼさないようにするために、転写定着ローラ31を通過した中間転写ベルト21が画像形成ユニット10Yの位置へ移動するまでに、中間転写ベルト21を放熱させる必要がある。そのため、上記の新たな方式のタンデム式では、図3に示すように、中間転写ベルト21における、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31から、一番手前にある画像形成ユニット10Yまでのベルトの移動距離が可能な限り長くなるような位置に、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31を配設している。
すなわち、前方に配設された中間転写ベルトテンションローラ23と後方に配設された中間転写ベルト駆動ローラ22とに張設された中間転写ベルト21の上側に、前方から後方にかけて、画像形成ユニット10Y、画像形成ユニット10M、画像形成ユニット10C、及び、画像形成ユニット10BKが配設されており、これらの画像形成ユニットの配設に対して、中間転写ベルト21の下側の前方寄りに、転写定着ユニット30を配設することにより、転写定着ローラ31から、一番手前の画像形成ユニット10Yまでの中間転写ベルト21の移動距離が、機構上、可能な範囲で最も長くなるようにしている。
上記のカラー画像記録装置1において、記録用紙Pを収納用する記録用紙収納トレイの構成及び配設は、次のようになされている。中間転写ユニット20は、上記したように、前方に配設された中間転写ベルトテンションローラ23と後方に配設された中間転写ベルト駆動ローラ22とに張設されて配設されているが、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42とは、この中間転写ユニット20の下方に、前後に水平に配設されている。
また、第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42と、中間転写ユニット20との間には、前述の画像転写手段に相当する転写定着ユニット30が、前方寄りに、すなわち、第1記録用紙収納トレイ41の上方に配設されている。そして、第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42の下方に、第3記録用紙収納トレイ43が配設され、この第3記録用紙収納トレイ43の下方に、第4記録用紙収納トレイ44が配設されている。
この内、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42とは、構造及び大きさが同じであり、第3記録用紙収納トレイ43と第4記録用紙収納トレイ44とは、構造及び大きさが同じである。また、第3記録用紙収納トレイ43及び第4記録用紙収納トレイ44の前後方向の長さは、第1の記録媒体収納部の前端部から第2の記録媒体収納部の後端部までの長さと略等しくなっている。また、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44の幅は、全て同じである。また、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44は、カラー画像記録装置1の側面から、カラー画像記録装置1の内部に着脱することができる。
上記の第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42は、A4及びA4よりも小さいサイズの記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイであり、第3記録用紙収納トレイ43及び第4記録用紙収納トレイ44は、最大がA3サイズまでの記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイである。また、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44には、収納されている記録用紙Pの有無を検知する記録用紙検知センサが、それぞれ備えられている。
また、上記の第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、及び、第4記録用紙収納トレイ44の後部の上端には、記録用紙Pをトレイの内部から外へ搬出するための搬出口路として、それぞれ、第1搬出口路、第2搬出口路、第3搬出口路、及び、第4搬出口路が設けられている。これらの各搬出口路には、記録用紙搬出用のローラが備えられており、各用紙収納トレイから記録用紙Pを搬出する際には、図示されていない駆動手段によりこれらの記録用紙搬出用のローラが駆動されて、記録用紙Pが搬出される。
上記のカラー画像記録装置1において、記録用紙Pを搬送する搬送路は、次のように構成されている。すなわち、記録用紙Pへの文字や図形の記録は、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31と加圧ローラ32とが接触して形成される転写定着ニップで行われるので、この転写定着ニップへ記録用紙Pを搬送する必要がある。そのため、この転写定着ニップへ記録用紙Pを搬送して供給する水平供給搬送路51は、転写定着ユニット30の転写定着ニップから後方に向かって水平に延びるように形成されている。また、転写定着ニップから記録用紙Pを搬送して排出する水平排出搬送路52は、転写定着ユニット30の転写定着ニップから前方に向かって水平に延びるように形成されている。この水平排出搬送路52は、後述するバイパス搬送路装置5の前部に接続され、この部分を介して同じく後述する最終処理装置3に接続される。
また、第1垂直搬送路53は、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42との間から上方に向かって形成されており、この第1垂直搬送路53の上端部は、水平排出搬送路52の途中部に接続されている。また、第2垂直搬送路54は、第2記録用紙収納トレイ42の後方から上方に向かって形成されており、この第2垂直搬送路54の上端部は、水平排出搬送路52の後端部に接続されている。これらの各搬送路は、後述するように、各記録用紙収納トレイ41,42,43,44から、記録用紙Pを転写定着ユニット30へ供給したり、供給された記録用紙Pを排出したりするのに用いられる。
そのため、上記の第1垂直搬送路53には、第1記録用紙収納トレイ41の第1搬出口路が接続されており、第2垂直搬送路54には、第2記録用紙収納トレイ42の第2搬出口路、第3記録用紙収納トレイ43の第3搬出口路、及び、第4記録用紙収納トレイ44の第4搬出口路が接続されている。
また、第3垂直搬送路55は、水平供給搬送路51から分岐して下方に向かって第1記録用紙収納トレイ41及び第3記録用紙収納トレイ43の前方に形成されている。この第3垂直搬送路55が水平供給搬送路51から分岐する部分には、搬送路切替レバー58が設けられている。また、水平帰還搬送路56は、第1記録用紙収納トレイ41と転写定着ユニット30との間に、上記の第3垂直搬送路55の上部から分岐して後方に向かって水平に形成されており、この水平帰還搬送路56の後端は、第1垂直搬送路53の途中部に接続されている。この水平帰還搬送路56が第3垂直搬送路55から分岐する部分には、搬送路切替レバー59が設けられている。これらの第3垂直搬送路55及び水平帰還搬送路56は、記録用紙Pの両面に文字や図形等を記録できるようにするために、設けられている。
上記した水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、及び、水平帰還搬送路56には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられており、これらのローラやガイドにより、記録用紙Pが搬送される。
次に、モノクロ画像記録装置2について説明する。モノクロ画像記録装置2は、モノクロの文字や図形等を記録用紙Pに記録するものである。図3において、モノクロ画像記録装置2は、モノクロ画像形成ユニット60、定着ユニット63、第1記録用紙収納トレイ141、第2記録用紙収納トレイ142、第3記録用紙収納トレイ143、第4記録用紙収納トレイ144、水平供給搬送路151、水平排出搬送路152、第1垂直搬送路153、第2垂直搬送路154、第3垂直搬送路155、水平帰還搬送路156、及び、画像処理されたモノクロ画像の記録用紙を収容する排出収容トレイ157で構成されている。
上記のモノクロ画像記録装置2では、上記したカラー画像記録装置1と異なり、モノクロ画像形成ユニット60には定着機能は含まれず、別に、定着ローラ64と加圧ローラ65とで構成される定着ユニット63が独立して存在している。また、上記のモノクロ画像形成ユニット60には、前述の画像転写手段に相当する感光体ドラム61と加圧ローラ62とで構成される部分が備えられており、感光体ドラム61の表面に形成されたモノクロ画像が、記録用紙Pに転写される。
上記のモノクロ画像記録装置2は、上記したカラー画像記録装置1において、転写定着ユニット30を感光体ドラム61と加圧ローラ62に置き換えることにより構成可能である。すなわち、上記のモノクロ画像記録装置2における記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイ及び記録用紙Pを搬送する搬送路は、上記したカラー画像記録装置1の記録用紙収納トレイ及び搬送路と、その構成や配設が、全く同じである。従って、これらに関する説明を省略する。但し、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152は、カラー画像記録装置1とは異なり、後述するバイパス搬送路装置5の後端部に接続され、このバイパス搬送路装置5を介して後述する最終処理装置3に接続される。なお、図2において、モノクロ画像記録装置2における記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイや記録用紙Pを搬送する搬送路に関する部分は、百番台の番号で表示されており、これらの番号の下2桁の数字が、カラー画像記録装置1における該当部分の番号と同じである。
次に、搬送路接続装置6について説明する。搬送路接続装置6は、モノクロ画像記録装置2の前部に装着されて使用され、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152により搬送された記録用紙Pを、カラー画像記録装置1に装着されているバイパス搬送路装置5の後端部に搬送する機能を備えている。
そのため、この搬送路接続装置6には、バイパス上昇搬送路71が備えられている。このバイパス上昇搬送路71の後端部は、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152の前端部に接続される。また、このバイパス上昇搬送路71は、後端部が水平な搬送路を形成し、この後端部から途中部にかけて上方へ円弧状に曲がり、途中部は垂直な搬送路を形成しており、この途中部から前端部にかけて前方へ円弧状に曲がり、前端部は水平な搬送路を形成している。上記のバイパス上昇搬送路71には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
上記の搬送路接続装置6では、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152から渡された記録用紙Pは、バイパス上昇搬送路71の後端部により前方へ水平に短い距離を搬送された後、バイパス上昇搬送路71の途中部により下方から上方へ搬送され、更に、バイパス上昇搬送路71の前端部により前方へ水平に短い距離を搬送される。
次に、バイパス搬送路装置5について説明する。このバイパス搬送路装置5は、カラー画像記録装置1の前部から上部にかけてカラー画像記録装置1に覆い被さるように装着されている。このバイパス搬送路装置5は、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71から渡された記録用紙Pを、最終処理装置3に搬送する。また、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52から排出されて渡された記録用紙Pを、最終処理装置3に搬送する。
そのため、このバイパス搬送路装置5には、バイパス水平搬送路72、バイパス下降搬送路73、後主搬送路74、及び、前主搬送路75が備えられている。バイパス水平搬送路72の後端部には、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71の前端部が接続され、バイパス水平搬送路72の前端部は、バイパス下降搬送路73の上端部に接続され、バイパス下降搬送路73の下端部は、後主搬送路74と前主搬送路75の接続部分である主搬送路合流途中部76に合流して接続される。また、前主搬送路75の後端部には、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52の前端部が接続される。上記のバイパス水平搬送路72、バイパス下降搬送路73、後主搬送路74、及び、前主搬送路75には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
また、バイパス搬送路装置5の筐体の上面部分と、バイパス搬送路装置5のバイパス水平搬送路72の一部及びバイパス下降搬送路73の一部とは、一体で構成されてバイパス搬送路開放部50aを形成している。このバイパス搬送路開放部50aは、このバイパス搬送路開放部50aの前端部下端に設けられた支点50bを中心にして、上方に開閉可能である。そのため、バイパス水平搬送路72やバイパス下降搬送路73で生じた記録用紙Pのジャムに対する処置やメインテナンス等を容易に行うことができる。
上記のバイパス搬送路装置5では、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71によりバイパス水平搬送路72へ渡された記録用紙Pは、バイパス水平搬送路72により前方に向かって水平に搬送され、バイパス下降搬送路73により下方に向かって垂直に搬送され、主搬送路合流途中部76で前主搬送路75に渡され、前主搬送路75により水平に前方へ搬送されて最終処理装置3に渡される。他方、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52から後主搬送路74に渡された記録用紙Pは、同じく前主搬送路75により水平に前方へ搬送されて最終処理装置3に渡される。
そうすると、搬送路接続装置6から渡された記録用紙Pとカラー画像記録装置1から渡された記録用紙Pとが、主搬送路合流途中部76で競合して衝突する恐れが生じる。そこで、この衝突を回避するために、バイパス搬送路装置5に対して、バイパス水平搬送路72における記録用紙Pの一時滞留制御が行われるようにしておけばよい。
また、上記のバイパス搬送路装置5の上方には、上部収容搬送路78と上部収容トレイ77とが備えられている。上部収容搬送路78は、バイパス水平搬送路72から分岐するようにして設けられており、バイパス水平搬送路72により搬送されている記録用紙Pを、搬送路切替レバー79の切替えにより受入れて搬送し、上部収容トレイ77に収容するものである。上部収容トレイ77は、モノクロ画像記録装置2で記録された記録用紙Pを、最終処理装置3まで搬送しないで、その途中で収容できるようにするために、モノクロ画像記録装置2専用の記録用紙収容トレイとして設けられている。
次に、最終処理装置3について説明する。最終処理装置3は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2により画像記録された記録用紙Pを収容する装置である。この収容に際しては、複数の記録用紙Pを搬送されてきた順に収容したり、収容した複数の記録用紙Pを綴じて製本したりする機能を備えている。
そのため、この最終処理装置3には、第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、第3収容搬送路83、搬送路切替レバー84、フィニッシャ部85、第1収容トレイ86、及び、第2収容トレイ87が備えられている。この内、第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び、第3収容搬送路83は、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75から渡された記録用紙Pをフィニッシャ部85又は第2収容トレイ87に搬送するのに用いられる。
第1収容水平搬送路81の後端部には、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75の前端部が接続され、第1収容水平搬送路81の前端部は、第2収容水平搬送路82の後端部及び第3収容搬送路83の上端部に接続される。この接続部分には、搬送路切替レバー84が設けられており、この搬送路切替レバー84により、搬送距離が短い第1収容水平搬送路81により搬送された記録用紙Pを、第2収容水平搬送路82と第3収容搬送路83のいずれに搬送するかが切り替えられる。第3収容搬送路83は、上端部から下方に向かう垂直な搬送路を形成し、途中で略前方に向かって円弧状に曲がった後に水平な搬送路を形成している。上記の第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び、第3収容搬送路83には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
第2収容水平搬送路82の前端部の下方には、フィニッシャ部85が配設されている。このフィニッシャ部85は、第2収容水平搬送路82により搬送されてきた記録用紙Pを順にストックし、綴じて製本等を行って第1収容トレイ86に送り出す。また、第3収容搬送路83により搬送された記録用紙Pは、搬送されてきた順に第2収容トレイ87に収容される。上記したように、最終処理装置3は前述した共通の記録物収容部に相当することから、前述した記録物収容部としては、製本可能な第1収容トレイ86と、単に搬送されてきた順に収容する第2収容トレイ87とが存在する。
以上、図1乃至図3を参照して、本装置の一構成例について説明したが、次に、図4を参照して、本装置における制御について説明する。図4は、図1の画像記録装置における画像記録制御を実行する主要部の例を示すブロック図である。なお、図4においては、搬送路接続装置6を図示していないが、図1乃至図3で示したようにモノクロ画像記録装置2とカラー画像記録装置1との間に設けられているものとする。
カラー画像記録装置1、モノクロ画像記録装置2、及び最終処理装置3は、それぞれ、カラー側制御部、モノクロ側制御部、及び最終処理側制御部を備えている。このうち、カラー側制御部には、バイパス搬送路装置5の制御機能が含まれ、モノクロ側制御部には、カラー画像読取装置4及び搬送路接続装置6の制御機能が含まれている。
このほか、カラー側制御部には、主制御部2aに、本装置として必要な機能(後述する)も含まれているものとする。但し、後述するように、本装置として必要なこれらの制御機能は、モノクロ側制御部に設けてもよいし、モノクロ側制御部及びカラー側制御部の双方に設けてもよいし、それらの中間としてバイパス搬送路装置5や搬送路接続装置6内に制御部を設けてもよい。
カラー側制御部は、カラー側主制御部1aとしてカラー側ICU(イメージコントロールユニット)1b及びカラー側PCU(プリントコントロールユニット)1cが設けられ、そのカラー側主制御部1aと、カラー側操作パネル201(図1を参照)を有するカラー側OCU(オペレータ制御ユニット)5aと、カラー側HDD1dと、カラー側管理部1eとで構成されている。
カラー側ICU1bは、カラー画像記録装置1で処理されるカラー画像データに関する処理を行う。このカラー側ICU1bは、カラー画像記録装置1が独立した単体で使用される場合で、且つ、カラー画像記録装置1の上部にもカラースキャナ等が搭載されている場合には、これらカラースキャナに関する制御も行う。カラー側HDD1dは、カラー画像読取装置4から読み取られた画像データを一時的に記憶する。カラー側PCU1cは、上記したカラー画像記録装置1の制御を行う。カラー側OCU5aは、カラー画像記録装置1の操作を行うユーザ(オペレータ)によって操作される部分であり、液晶表示器の上にタッチパネルを配置したカラー側操作パネル201(図1を参照)を備えている。カラー側管理部1eは、カラー画像記録装置1が行う処理を管理するための管理情報を記憶するメモリである。カラー側PCU1cは、カラー側管理部1eが記憶している管理情報を参照し、参照した情報に基づいてカラー画像記録装置1の制御を行う。
モノクロ側制御部は、モノクロ側主制御部2aとしてモノクロ側ICU2b及びモノクロ側PCU2cが設けられ、そのモノクロ側主制御部2aと、モノクロ側操作パネル202(図1を参照)を有するモノクロ側OCU4bと、モノクロ側HDD2dと、モノクロ側管理部2eとで構成されている。
モノクロ側ICU2bは、基本的には、モノクロ画像記録装置2で処理されるモノクロ画像データに関する処理を行うが、本装置のように、モノクロ画像記録装置2の上部にカラー画像読取装置4が搭載されている場合は、このカラー画像読取装置4におけるカラースキャナ4aで読み取られるカラー画像データの処理も含むカラースキャナ4aに関する制御も行う。モノクロ側HDD2dは、上記の画像データを一時的に記憶する。モノクロ側PCU2cは、上記したモノクロ画像記録装置2の制御を行う。モノクロ側OCU4bは、モノクロ画像記録装置2の操作を行うオペレータによって操作される部分であり、液晶表示器の上にタッチパネルを配置したモノクロ側操作パネル202(図1を参照)を備えている。モノクロ側管理部2eは、モノクロ画像記録装置2が行う処理を管理するための管理情報を記憶するメモリである。モノクロ側PCU2cは、モノクロ側管理部2eが記憶している管理情報を参照し、参照した情報に基づいてモノクロ画像記録装置2の制御を行う。
最終処理側制御部3aは、SUB CPU(サブ中央処理ユニット)3aで構成されている。このサブCPU3aは、最終処理装置3の制御を行う。なお、最終処理側制御部には、OCUを設けなくてもよく、最終処理装置3に対する操作指示に関する情報は、カラー側制御部のカラー側OCU5a又はモノクロ側制御部のモノクロ側OCU4bからの情報を使用するとよい。
本装置は、その制御に関する部位として、上記のほか、プリンタボード90及びHDD91を備えている。プリンタボード90は、カラー側ICU1b及びモノクロ側ICU2bに接続されている。プリンタボード90は、本装置の外部に設置されたLANに接続されており、このLANを介して、LAN接続された他の画像記録装置のICU92やPCに接続されている。このプリンタボード90は、PC等からLANを介して本装置に送信された画像データを受信して、カラー側ICU1b又はモノクロ側ICU2bへ送信する。HDD91は、これらの画像データを一時的に記憶する。
また、本装置の制御においては、カラー画像記録装置1の制御を行うカラー側PCU1cと、モノクロ画像記録装置2の制御を行うモノクロ側PCU2cとが相互接続されており、必要な情報を相互に交換できるようになっている。また、カラー画像読取装置4は、モノクロ側ICU2bとカラー側ICU1bの双方に接続されており、カラースキャナ4aで読取られた全画像データが、カラー側HDD1dに記憶されるようになっている。また、本装置では、カラー側PCU1cに本装置全体を統括する機能を付与している。そのため、カラー側PCU1cは、本装置が最も効率よく処理できるように、モノクロ側PCU2c及び最終処理側制御部3aのサブCPU3aに対して指示を行う。
上記のカラー側OCU5aは、本来は、カラー画像記録装置1に対する指示のみを行い、同じく上記のモノクロ側OCU4bは、本来は、モノクロ画像記録装置2に対する指示のみを行うというように、それぞれ独立した存在である。例えば、カラー画像記録装置1及びモノクロ画像記録装置2に収納される記録用紙Pの種類とその記録用紙Pが収納された該当記録用紙収納トレイ等の情報は、カラー側OCU5a及びモノクロ側OCU4bから、それぞれ別々に入力される。
しかし、本装置の制御においては、システムの効率を上げるために、カラー側OCU5aと、モノクロ側OCU4bとは、相互に役割分担を行っている。すなわち、カラー画像読取装置4を搭載しているモノクロ画像記録装置2のモノクロ側操作パネル202(図1を参照)は、カラー画像読取装置4、モノクロ画像記録装置2、カラー画像記録装置1、及び最終処理装置3に関する画像データの入力及び処理の指示等を行う。これに対して、モノクロ画像記録装置2及びカラー画像記録装置1の動作状態や入力済みの画像データの確認及び処理の指示等は、カラー画像記録装置1側のカラー側操作パネル201に表示されるようになっている。このような役割分担により、カラー画像記録装置1に設けられたカラー側操作パネル201と、モノクロ画像記録装置2に設けられたモノクロ側操作パネル202とは、その構成が若干異なっている(図1を参照)。
以下、図5乃至図11に基づいて、本発明の画像記録システムを構成する携帯端末と画像記録装置の構成例について説明する。本画像記録装置は、装置近傍に存在する携帯端末を検出したときに、画像記録装置の動作状態を判定し、その動作状態に関する情報を携帯端末へ送信できるように構成されている。
図5は、本発明に係る画像記録システムを構成する携帯端末と画像記録装置の要部構成例を示すブロック図で、図中、10は携帯端末を示す。また、図6は、携帯端末と画像記録装置からなる画像記録システムの配置構成例を示す図である。なお、図5において、モノクロ画像記録装置2の構成のみを代表例として示し、カラー画像記録装置1の記載は省略するものとするが、同様の処理をカラー画像記録装置1側で行うようにしてもよい。
図5において、モノクロ画像記録装置2(以下、画像記録装置2という)は、画像記録装置2の動作を制御する制御部(モノクロ側主制御部)2aと、画像データを格納する磁気ディスク等のHDD2dと、画像記録装置2の制御プログラム等を格納したメモリである管理部2eと、スキャナ4aで読み取られた画像データに各種画像処理を施す画像処理部2fと、画像処理部2fで画像処理された画像データを印刷出力する画像形成部2gと、携帯端末10との間で双方向通信を行うための通信部2hと、表示部202a/入力部202bからなる操作パネル(モノクロ側操作パネル)202と、を備える。
最終処理装置3は、最終処理装置3の動作を制御する制御部(サブCPU)3aを備え、カラー画像読取装置4は、原稿画像を読み取って画像データを入力するスキャナ4aと、画像記録装置2近傍に存在する携帯端末10を検出する検出部4cとを備える。
また、携帯端末10は、各種情報を表示するLCDなどの表示部10aと、入力操作を行うためのタッチパネル等の入力部10bと、画像記録装置2との間で双方向通信するための本発明の受信手段に相当する通信部10cと、携帯端末10の制御プログラム等を格納した記憶部10dと、この制御プログラムに従って携帯端末10の動作を制御する制御部10eとを備える。この携帯端末10は、例えば、汎用の携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、あるいは、画像記録装置2の専用端末であってもよく、本発明の携帯端末10として機能させるための制御プログラムがROM等の記憶部10dに格納されていればよい。
画像記録装置2側の検出部4cは、画像記録装置2近傍に存在する携帯端末10を検出する本発明の検出手段に相当する。携帯端末10の検出方法としては、例えば、携帯端末10の通信部10cから、図6に示す検出部4cのいずれかに向けて赤外線あるいは無線を送信し、これを検出するようにしてもよい。
図6に示す例では、画像記録装置2の複数箇所に検出部4cを設けているが、設置位置や個数を特に限定するものではない。携帯端末10を手に持ったユーザは、画像記録装置2との通信が可能になる距離まで近づいて、いずれかの検出部4cに向けて例えば赤外線を送信する。この赤外線は通信部10cから送信される。
画像記録装置2の検出部4cが携帯端末10からの赤外線を受信すると、通信部2hが起動され、画像記録装置2と携帯端末10との間で赤外線を利用した双方向通信が可能な状態となる。また、この近距離通信の方式としては、赤外線等の光通信以外であってもよく、例えば、Bluetooth(登録商標)などの無線通信を利用してもよい。
制御部2aは、本発明における画像記録装置2として機能させるために必要な各手段として、すなわち、携帯端末10が検出された際に画像記録装置2の動作状態を判定する動作状態判定手段と、判定された動作状態に関する情報を生成する状態情報生成手段として機能する。通信部2hは、この状態情報生成手段により生成された画像記録装置2の状態情報を赤外線あるいは無線等を介して携帯端末10に向けて送信する。
動作状態判定手段は、携帯端末10が検出された際に、そのときの画像記録装置2の動作状態が、待機中あるいは動作中あるいは中断中のいずれの状態にあるのかを判定する手段である。また、状態情報生成手段は、動作状態判定手段で判定された動作状態に関する情報を生成する手段であって、例えば、動作状態の判定の都度、その動作状態に関する状態情報を生成するようにしてもよいし、あるいは、予め管理テーブルを設けておき、判定した動作状態に応じた状態情報を管理テーブルから取得するようにしてもよい。
状態情報生成手段は、動作状態判定手段により画像記録装置2が待機中であると判定された場合、画像記録装置2の点検状況に関する情報を生成する。これは、例えば、用紙やトナーなどの消耗品の残量や、定期点検の時期などを通知するための情報である。
また、状態情報生成手段は、動作状態判定手段により画像記録装置2が動作中であると判定された場合、画像記録装置2が受け付けている画像データの処理状況に関する情報を生成する。これは、例えば、コピーの予約状況などを通知するための情報である。
また、画像記録装置2が中断中であると判定された場合、画像記録装置2の中断原因に関する情報を生成する。これは、例えば、用紙ジャムの発生、トナーや用紙などの消耗品切れの発生、あるいは、それ以外の修理が必要な重度の障害発生などを通知するための情報である。さらに、画像記録装置2が中断中であると判定された場合で、画像記録装置2の中断原因となっている画像記録装置2内の箇所を通知するための情報を生成してもよい。これは、例えば、用紙ジャムの発生箇所などを通知するための情報である。
携帯端末10に用紙ジャムの発生箇所などが通知され、ユーザが画像記録装置2の所定の扉を開いて、指定されたジャム発生箇所から用紙を除去する作業を行う場合、携帯端末10を置いて作業を行うことになる。そこで、図6に示すように、携帯端末10を収納しておくホルダ11を扉裏に設けるようにしてもよい。これにより、ユーザ作業の間、携帯端末10を破損させることなく、安全に保護しておくことができる。
また、図6において、画像記録装置2は、どの検出部4cで携帯端末10を検出したかにより、ユーザの立っている場所を特定するようにしてもよい。例えば、画像記録装置2に設けられた検出部4cで検出された場合、ユーザはコピーするものと予測されるため、コピー予約待ち状況を通知するようにする。あるいは、最終処理装置3に設けられた検出部4cで検出された場合、ユーザは印刷物を受け取りにきたものと予測されるため、どのトレーに収納されているか通知するようにしてもよい。
画像記録装置2の制御部2aには、制御部2a内のCPU、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memoly)等でなるコンピュータを、動作状態判定手段及び状態情報生成手段として、或いは動作状態判定手段及び状態情報生成手段として機能させるためのプログラムを、実行可能に組み込むことによって、各手段を実現することができる。ここで、実行可能に組み込むとは、プログラムをCPUがRAM上に読み出して実行するようにROM(書き換え可能ROMでもよい)に組み込むことなどを指す。
図7は、携帯端末10における画像記録装置2から受信した状態情報を表示したときの画面例を示す図である。携帯端末10は、通信部10cにより画像記録装置2の状態情報を受信し、受信した画像記録装置2の状態情報を表示部10aに表示する。入力部10bは、通信部10cで受信された状態情報が画像記録装置2の画像データの処理状況に関する情報である場合、新たな画像データの処理を指示可能とする。
本例では、画像記録装置2の画像データの処理状況に関する情報として、コピー予約待ち状況を示すアイコン101が表示されており、これによれば、ユーザは現在2つのコピージョブが予約済みで、自身が3番目であることを確認できる。さらに、ユーザはコピージョブを予約する場合、タッチパネル等で構成された入力部10bを操作し、部数などの条件を入力して「OK」キーを選択する。このコピージョブ予約情報は通信部10cから画像記録装置2へ送信され、画像記録装置2はコピージョブ予約情報に従ってコピージョブを予約する処理を実行する。
図8は、携帯端末10における画像記録装置2から受信した状態情報を表示したときの他の画面例を示す図である。本例では、画像記録装置2の中断の原因に関する情報として、用紙ジャム発生メッセージ102が表示されており、これによれば、ユーザは現在画像記録装置2に用紙ジャムが発生していることを確認できる。さらに、ユーザは用紙ジャムの発生箇所を知りたい場合、「次へ」キーを選択すると、発生箇所を要求するための信号が通信部10cから画像記録装置2へ送信される。画像記録装置2は発生箇所要求信号に従って用紙ジャムの発生箇所を特定し、その発生箇所情報を携帯端末10へ送信する。
携帯端末10は、画像記録装置2からの発生箇所情報を受信し、これを表示部10aに表示する。この発生箇所情報103が表示された画面の状態を図9に示す。これによれば、ユーザは装置内のどの箇所に用紙ジャムが発生しているのか確認することができるため、用紙を除去する作業を迅速に行うことができる。
図10は、本発明の画像記録装置2における携帯端末10の検出処理の一例を説明するためのフロー図である。まず、画像記録装置2は、画像記録装置2近傍における携帯端末10の検出を行う(ステップS1)。携帯端末10を検出したかどうかを判定し(ステップS2)、携帯端末10を検出しない場合(NOの場合)、その他の処理へ移行する。また、ステップS2において、携帯端末10を検出した場合(YESの場合)、画像記録装置2の動作状態を判定する(ステップS3)。
次に、画像記録装置2は、装置の動作状態として、画像記録装置2が待機中であるかどうかを判定し(ステップS4)、待機中の場合(YESの場合)、用紙やトナー等の消耗品の残量などを通知するための点検情報を生成し(ステップS5)、生成した点検情報を携帯端末10へ送信する(ステップS6)。また、ステップS4において、待機中でない場合(NOの場合)、画像記録装置2が動作中であるかどうかを判定する(ステップS7)。
次に、画像記録装置2は、ステップS7において、装置の動作状態として、画像記録装置2が動作中であるかどうかを判定し、動作中の場合(YESの場合)、コピー待ち状況などを通知するための処理状況に関する情報を生成し(ステップS8)、生成した処理状況に関する情報を携帯端末10へ送信する(ステップS6)。また、ステップS7において、動作中でない場合(NOの場合)、画像記録装置2が停止(中断)中であるかどうかを判定する(ステップS9)。
次に、画像記録装置2は、ステップS9において、装置の動作状態として、画像記録装置2が停止中であるかどうかを判定し、停止中の場合(YESの場合)、用紙ジャムや消耗品(用紙やトナーなど)切れなどを通知するための中断原因に関する情報を生成し(ステップS10)、生成した中断原因に関する情報を携帯端末10へ送信する(ステップS6)。また、ステップS9において、停止中でない場合(NOの場合)、ステップS4に戻り処理を繰り返す。
図11は、本発明の携帯端末10における情報受信処理の一例を説明するためのフロー図である。まず、携帯端末10は、画像記録装置2から装置の状態情報を受信したかどうかを判定し(ステップS11)、装置の状態情報を受信していない場合(NOの場合)、その他の処理へ移行する。また、ステップS11において、装置の状態情報を受信した場合(YESの場合)、受信した状態情報を画面表示する(ステップS12)。ここで、ユーザは、携帯端末10に画面表示された状態情報を見て、所望の情報でない場合、画面切換を要求することができる。
携帯端末10は、ユーザからの画面切換要求があったかどうかを判定し(ステップS13)、画面切換要求があった場合(YESの場合)、必要な情報を画像記録装置2へ要求し(ステップS14)、要求した情報を画像記録装置2から受信したかどうかを判定する(ステップS15)。
次に、携帯端末10は、ステップS15において、要求した情報を画像記録装置2から受信した場合(YESの場合)、ステップS12に移行して処理を繰り返す。また、ステップS15において、要求した情報を受信しない場合(NOの場合)、ステップS15で受信判定処理を繰り返す。
また、携帯端末10は、ステップS13において、ユーザからの画面切換要求がない場合(NOの場合)、画面による操作を行い(ステップS16)、その操作指示内容を画像記録装置2へ送信する(ステップS17)。これは、例えば、用紙ジャム発生の場合で、さらに、ジャム発生箇所を要求する処理のことである。
次に、携帯端末10は、送信した操作指示内容に対する応答を画像記録装置2から受信したかどうかを判定し(ステップS18)、画像記録装置2から応答を受信した場合(YESの場合)、その応答に対応する情報を画面表示する(ステップS19)。また、ステップS18において、画像記録装置2から応答を受信しない場合(NOの場合)、ステップS18で受信判定処理を繰り返す。
以上、本発明の画像記録装置あるいは携帯端末における各機能を中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、画像記録装置あるいは携帯端末における各ステップを実行する方法としての形態もとることができる。また、この各機能を有する画像記録装置あるいは携帯端末と同様に、コンピュータに画像記録装置あるいは携帯端末として機能させるためのプログラムとしての形態も、また、そのプログラムを記録した記録媒体としての形態も可能である。
本発明による画像記録機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態について説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM(−R/−RW)、光磁気ディスク、DVD−ROM(−R/−RW/−RAM)、FD、HD、BD、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の各実施形態の画像記録装置あるいは携帯端末としての機能をコンピュータに実行させ、各機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わる画像記録機能を実行することができる。
以上説明したように、本発明によれば、所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、画像記録装置近傍に存在する携帯端末を検出したときに、画像記録装置の動作状態を判定し、その動作状態に関する情報を携帯端末へ送信できるため、携帯端末を持つユーザは画像記録装置本体の表示部をいちいち確認しなくてもよくなる。
このとき、画像記録装置が動作中であれば、コピーの予約待ち状況などがわかり、本体操作部からではなく、携帯端末から新規のコピー予約を行い、一方、中断中であれば、装置内における用紙ジャム等の発生箇所がわかり、迅速に対応することができる。
このとき、画像記録装置が動作中であれば、コピーの予約待ち状況などがわかり、本体操作部からではなく、携帯端末から新規のコピー予約を行い、一方、中断中であれば、装置内における用紙ジャム等の発生箇所がわかり、迅速に対応することができる。
1…カラー画像記録装置、2…モノクロ画像記録装置(画像記録装置)、2a…モノクロ側主制御部(制御部)、2b…モノクロ側ICU、2c…モノクロ側PCU、2d…モノクロ側HDD(HDD)、2e…モノクロ側管理部(管理部)、2f…画像処理部、2g…画像形成部、2h,10c…通信部、3…最終処理装置、3a…サブCPU(制御部)、4…カラー画像読取装置(カラースキャナ)、4a…カラースキャナ(スキャナ)、4b…OCU、4c…検出部、5…バイパス搬送路装置、6…搬送路接続装置、202…モノクロ側操作パネル(操作パネル)、10…携帯端末、11…ホルダ、10a,202a…表示部、10b,202b…入力部、10d…記憶部、10e…制御部。
Claims (11)
- 所定の携帯端末と通信可能な画像記録装置において、
前記画像記録装置近傍に存在する前記携帯端末を検出する検出手段と、前記携帯端末が検出された際に前記画像記録装置の動作状態を判定する動作状態判定手段と、該判定された動作状態に関する情報を生成する状態情報生成手段と、該生成された前記画像記録装置の状態情報を前記携帯端末に送信する送信手段とを備えていることを特徴とする画像記録装置。 - 前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が動作中であると判定された場合、前記画像記録装置が受け付けている画像データの処理状況に関する情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が中断中であると判定された場合、前記画像記録装置の中断原因に関する情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記状態情報生成手段は、前記動作状態判定手段により前記画像記録装置が中断中であると判定された場合、前記画像記録装置の中断原因となっている該画像記録装置内の箇所を通知するための情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置と通信可能な携帯端末において、前記画像記録装置の状態情報を受信する受信手段と、該受信した前記画像記録装置の状態情報を表示する表示手段と、入力操作するための入力手段とを備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の画像データの処理状況に関する情報である場合、新たな画像データの処理を指示可能としたことを特徴とする携帯端末。
- 前記入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の中断の原因に関する情報である場合、前記中断の原因となっている前記画像記録装置内の箇所を示す情報を要求可能としたことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
- 所定の携帯端末と、該携帯端末と通信可能な画像記録装置とを備えた画像記録システムにおいて、
前記画像記録装置は、該画像記録装置近傍に存在する前記携帯端末を検出する検出手段と、前記携帯端末が検出された際に前記画像記録装置の動作状態を判定する動作状態判定手段と、該判定された動作状態に関する情報を生成する状態情報生成手段と、該生成された前記画像記録装置の状態情報を前記携帯端末に送信する送信手段とを備え、
前記携帯端末は、前記画像記録装置の状態情報を受信する受信手段と、該受信した前記画像記録装置の状態情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする画像記録システム。 - 前記携帯端末は、入力操作するための入力手段を備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の画像データの処理状況に関する情報である場合、新たな画像データの処理を指示可能としたことを特徴とする請求項7に記載の画像記録システム。
- 前記携帯端末は、入力操作するための入力手段を備え、該入力手段は、前記受信手段で受信された状態情報が前記画像記録装置の中断の原因に関する情報である場合、前記中断の原因となっている前記画像記録装置内の箇所を示す情報を要求可能としたことを特徴とする請求項7に記載の画像記録システム。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置としての機能を実行するためのプログラム。
- 請求項5又は6に記載の携帯端末としての機能を実行するためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006080331A JP2007259028A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 画像記録装置、携帯端末、システム、及びプログラム |
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ID=38632825
Family Applications (1)
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JP2014072670A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Brother Ind Ltd | 印刷装置およびコンピュータプログラム |
JP2019068426A (ja) * | 2018-10-26 | 2019-04-25 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子機器およびシステム |
-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006080331A patent/JP2007259028A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9772810B2 (en) | 2012-09-28 | 2017-09-26 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing apparatus |
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