JP2014072670A - 印刷装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract


【課題】 携帯端末と無線通信を実行可能な印刷装置の利便性を向上する
【解決手段】 携帯端末と無線通信を実行可能な印刷装置は、受信した印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷実行部と、第1種の進行状況と第2種の進行状況とを含む複数の進行状況の中から現在の進行状況を特定する進行状況特定部と、印刷処理の進行状況に関する情報を送信すべき携帯端末が特定範囲内に移動した場合に、現在の進行状況に応じたメッセージ関連情報を携帯端末に送信する第1の送信部と、を備える。第1の送信部は、現在の進行状況が第1種の進行状況である場合には、第1種のメッセージ関連情報を送信し、現在の進行状況が第2種の進行状況である場合には、第1種のメッセージ関連情報とは異なる第2種のメッセージ関連情報を送信する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する印刷装置と、携帯端末と、の間の無線通信を利用する技術に関する。
近年、多くの印刷装置は、無線通信(例えば、無線LANや、Bluetooth(登録商標))を実行可能な通信部を備えている。例えば、特許文献1では、印刷を実行したユーザの携帯端末と印刷装置との距離が一定値以下になった時に、印刷原稿が印刷装置に放置されているか回収されているかを判断し、判断結果に応じたメッセージを携帯端末に送信する印刷装置が開示されている。
特開2008−177665号公報
しかしながら、上記技術では、携帯端末を利用して適切な情報がユーザに伝えられているとは言えず、ユーザにとって十分に便利であるとは言えなかった。
本発明の主な利点は、印刷装置から携帯端末に対して適切な情報を送信することによって、ユーザに対する利便性を向上する技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]携帯端末と無線通信を実行可能な印刷装置であって、
印刷ジョブを受信する第1の受信部と、
前記印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷実行部と、
第1種の進行状況と第2種の進行状況とを含む前記印刷処理の複数の進行状況の中から現在の進行状況を特定する進行状況特定部と、
前記印刷処理の進行状況に関する情報を送信すべき前記携帯端末が前記印刷装置の位置を含む特定範囲内に移動した場合に、前記現在の進行状況に応じたメッセージを出力するためのメッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する第1の送信部であって、前記現在の進行状況が前記第1種の進行状況である場合には、第1種のメッセージ関連情報を送信し、前記現在の進行状況が前記第2種の進行状況である場合には、前記第1種のメッセージ関連情報とは異なる第2種のメッセージ関連情報を送信する、前記第1の送信部と、
を備える、印刷装置。
上記構成によれば、携帯端末では、特定範囲内に移動したタイミングで、印刷処理の現在の進行状況に応じたメッセージが出力される。このメッセージは、印刷処理の状況である第1種の進行状況と第2種の進行状況との間で異なる。従って、例えば、ユーザは、出力されたメッセージに応じて、印刷処理によって出力される原稿を取得するために採用すべき行動を判断できる。従って、ユーザに対する利便性を向上することができる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置であって、
前記印刷装置は、さらに、前記携帯端末が前記特定範囲内に移動したか否かを判断する移動判断部を備え、
前記移動判断部は、前記第1の受信部によって前記印刷ジョブが受信された後に、定期的に前記携帯端末の位置を示す位置情報を前記携帯端末から取得し、
前記移動判断部は、前記携帯端末の位置を示す位置情報と、前記印刷装置の位置情報と、に基づいて、前記特定範囲内に前記携帯端末が移動したか否かを判断し、
前記第1の送信部は、
前記携帯端末の位置情報を取得した場合であって、前記特定範囲内に前記携帯端末が移動していないと判断される場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信せず、
前記携帯端末の位置情報を取得した場合であって、前記特定の範囲内に前記携帯端末が移動したと判断される場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する、印刷装置。
上記構成によれば、携帯端末は、定期的に位置情報を印刷装置に送れば良いので、携帯端末に過度な負荷をかけることなく、携帯端末が特定範囲内に移動したときにメッセージを表示するための情報を送信することができる。
[適用例3]適用例2に記載の印刷装置であって、
前記印刷ジョブが受信された後に、定期的に前記位置情報を前記携帯端末に要求することによって、定期的に前記位置情報を前記携帯端末から取得する、印刷装置。
上記構成によれば、携帯端末は、印刷装置からの要求に応じて、位置情報を印刷装置に送れば良いので、携帯端末に過度な負荷をかけることなく、携帯端末が特定範囲内に移動したときにメッセージを表示するための情報を送信することができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記印刷処理は、前記印刷ジョブに含まれる画像データを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成処理と、前記印刷データを用いて、前記印刷原稿を出力する出力処理と、を含み、
前記第1種の進行状況は、前記出力処理が完了する前の状況を含み、
前記第2種の進行状況は、前記出力処理が完了した後の状況を含む、印刷装置。
上記構成によれば、印刷原稿の出力が完了する前である場合と、完了した後である場合とで、異なるメッセージが携帯端末に表示されるので、ユーザにとって便利である。例えば、ユーザは、印刷原稿を印刷装置まで取りに行くタイミングを適切に判断することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
前記印刷処理は、前記印刷ジョブに含まれる画像データを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成処理と、前記印刷データを用いて、前記印刷原稿を出力する出力処理と、を含み、
前記第1種の進行状況は、前記出力処理の完了までに要する完了期間が基準より長い状況を含み、
前記第2種の進行状況は、前記完了期間が前記基準以下である状況を含む、印刷装置。
上記構成によれば、印刷原稿の出力の完了までに要する完了期間に応じて異なるメッセージが携帯端末に表示されるので、ユーザにとって便利である。例えば、ユーザは、印刷原稿を印刷装置まで取りに行くタイミングをより適切に判断することができる。
[適用例6]適用例5に記載の印刷装置であって、
前記第1の受信部は、複数枚の前記印刷原稿の出力を要求する前記印刷ジョブを受信し、
前記印刷装置は、さらに、一部分の前記印刷処理に要する単位期間を特定し、前記単位期間に基づいて前記完了期間を特定する期間特定部を備える、印刷装置。
上記構成によれば、完了期間を、精度良く特定することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
前記印刷ジョブを識別するための識別情報を前記印刷ジョブの送信元に対して送信する第2の送信部と、
前記携帯端末から前記識別情報を受信する第2の受信部と、
を備え、
前記進行状況特定部は、前記第2の受信部によって受信された前記識別情報によって識別される前記印刷ジョブに基づく前記印刷処理の前記現在の進行状況を特定し、
前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記識別情報の送信元である前記携帯端末に送信する、印刷装置。
上記構成によれば、適切な印刷処理の進行状況に応じたメッセージを表示するための情報を、携帯端末に対して送信することができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
ユーザの操作を受け付ける操作部を備え、
前記印刷装置は、前記印刷ジョブに基づく前記印刷原稿の出力を開始するために前記操作部に対する特定の操作を要求する特定の印刷モードで動作可能であり、
前記第1種の進行状況は、前記特定の操作が受け付けられる前の状況を含み、
前記第2種の進行状況は、前記特定の操作が受け付けられた後の状況を含み、
前記第1種のメッセージ関連情報は、前記特定の印刷モードにおいて前記現在の進行状況が前記特定の操作が受け付けられる前の状況である場合に送信される操作要求メッセージであって、前記特定の操作を要求する前記操作要求メッセージを出力するための情報を含む、印刷装置。
上記構成によれば、印刷装置が特定の印刷モードで動作している場合に、ユーザが印刷装置に近づいたときに、ユーザの携帯端末に特定の操作を要求するメッセージが表示されるので、ユーザにとって便利である。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
前記特定範囲を指定するための範囲情報に基づいて、前記特定範囲を前記携帯端末ごとに決定する範囲決定部を備え、
第1の携帯端末が第1の特定範囲内に移動した場合に、前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記第1の携帯端末に送信し、
第2の携帯端末が第2の特定範囲内に移動した場合に、前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記第2の携帯端末に送信する、印刷装置。
上記構成によれば、携帯端末ごとに特定範囲を決定して、メッセージを送信するので、携帯端末ごとに適切なタイミングでメッセージを表示するための情報を送信することができる。
[適用例10]適用例1ないし適用例9のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記第1の送信部は、さらに、前記携帯端末が前記特定範囲内に存在する場合であって、前記現在の進行状況が変化したことによって、前記現在の進行状況に応じたメッセージが変化した場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する、印刷装置。
上記構成によれば、例えば、比較的長い期間に亘って、特定範囲内にユーザが滞在した場合であっても、印刷処理の進行状況が変化したことによって、メッセージが変化した場合には、携帯端末に、印刷処理の進行状況に応じたメッセージが送信される。この結果、ユーザは、適切に印刷処理の進行状況を把握することができる。
[適用例11]適用例1ないし適用例10のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
前記第1種の進行状況は、ユーザによる印刷装置に対する処置を要する特定の原因によって前記印刷処理が中断された状況を含み、
前記第2種の進行状況は、前記印刷処理が中断されていない状況を含み、
前記第1種のメッセージ関連情報は、前記印刷処理が中断された状況である場合に送信される送信される処置要求メッセージであって、前記印刷装置に対する処置を要求する前記処置要求メッセージを出力するための情報含む、印刷装置。
上記構成によれば、印刷処理が中断された状況で、ユーザが印刷装置に近づいたときに、ユーザの携帯端末に印刷装置に対する処置を要求するメッセージが表示されるので、ユーザにとって便利である。
なお、本発明は、種々の形態で実現可能であり、例えば、読取装置の制御装置、これらの装置の機能または方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例における読取装置としての複合機200とを含むシステムの構成を示すブロック図である。 システムが印刷を実行する印刷動作の概要を示す第1のシーケンス図である。 システムが印刷を実行する印刷動作の概要を示す第2のシーケンス図である。 UI画面の一例を示す図である。 印刷処理について説明する状態遷移図である。 完了期間特定処理のフローチャートである。 完了期間算出テーブル223の一例を示す図である。 第1実施例における状況通知処理のフローチャートである。 メッセージテーブル226の一例を示す図である。 第2実施例における状況通知処理のフローチャートである。
A.第1実施例
A−1.システムの構成
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例における読取装置としての複合機200とを含むシステムの構成を示すブロック図である。このシステムは、複合機200と、インターネット70に接続されたローカルエリアネットワーク(LAN)80と、LAN80に接続された複数のアクセスポイント50A〜50Cと、複数個の携帯端末400A〜400Cと、LAN80に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)60と、を備えている。
各アクセスポイント50A〜50Cは、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどの規格で定められる通信方式を利用した無線LANのアクセスポイントとして機能する無線LANルータである。複合機200と、携帯端末400A〜400Cとは、これらのアクセスポイント50A〜50Cを介して、インフラストラクチャーモードを用いた無線通信を行うことが可能である。インフラストラクチャーモードは、複数の無線LAN端末装置が、アクセスポイントを介してデータ通信するモードである。
LAN80は、例えば、建物(ビルなど)内にイーサネット(登録商標)規格に準拠して構築された有線ネットワークである。アクセスポイント50A〜50Cは、例えば、建物内に分散して配置されて無線ネットワークを構築している。この結果、建物内の任意の場所にて、携帯端末400は、無線ネットワークを介して、LAN80に接続可能である。
複合機200は、CPU210と、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置220と、RAMなどの揮発性記憶装置230と、所定の方式(例えば、インクジェット、レーザー)で画像を印刷するプリントエンジンであるプリンタ部240と、光学センサ(例えば、例えば、CIS(Contact Image Sensor))を用いて、原稿を光学的に読み取るスキャナ部250と、タッチパネルやボタンなどの操作部260と、タッチパネルと重畳された液晶などの表示パネルを含む表示部270と、パーソナルコンピュータや携帯端末などの外部装置とデータ通信を行うためのインタフェースとしての無線IF部280と、を備えている。
揮発性記憶装置230には、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域231が設けられている。不揮発性記憶装置220は、複合機200を制御するためのコンピュータプログラム221と、完了期間算出テーブル223と、設置位置情報224と、メッセージテーブル226と、を格納している。
コンピュータプログラム221は、例えば、複合機200の出荷時に予め不揮発性記憶装置220に格納されている。また、コンピュータプログラム221は、CD−ROMなどに記録された形態や、サーバからダウンロードする形態で提供され得る。
完了期間算出テーブル223は、印刷条件(例えば、解像度、用紙サイズ、色数(カラー/モノクロなど))と、印刷処理の開始から完了までに要する時間である印刷完了期間とを対応付けたテーブルである。
設置位置情報224は、複合機200の設置位置を示す座標情報であり、例えば、緯度、経度および高度をそれぞれ表す値を含む3次元の座標情報である。設置位置情報224は、緯度、経度をそれぞれ表す値を含む2次元の座標情報であっても良い。設置位置情報224は、例えば、操作部260を介して、ユーザによって入力される。別の構成では、複合機200がGPS受信機を備え、複合機200は、当該GPS受信機を用いて取得されるGPS信号に基づいて、設置位置情報224を取得しても良い。
メッセージテーブル226は、詳細は後述するが、印刷処理の進行状況と、当該進行状況に応じたメッセージとが、対応付けて記録されたテーブルである。
不揮発性記憶装置220には、後述する印刷処理において、印刷処理の進行状況を示す進行状況情報222が格納される。進行状況情報222は、揮発性記憶装置230に格納されていても良い。
CPU210は、コンピュータプログラム221を実行することにより、複合機200の全体を制御する。具体的には、CPU210は、スキャナ部250などを制御するための各種の機能部(図示省略)として機能するとともに、印刷を実行するための印刷制御部30、および、後述する状況通知処理を含む通信処理を制御する通信制御部100として機能する。印刷制御部30は、プリンタ部240を制御する機能(図示省略)に加えて、印刷処理中に、上述した進行状況情報222を更新する状況情報更新部32と、印刷の完了(印刷原稿の出力の完了)までに要する完了期間を特定する期間特定部34と、を備えている。通信制御部100は、後述する状況通知処理を実行するための機能部110〜170を備える。すなわち、通信制御部100は、ジョブ受信部110と、範囲決定部120と、移動判断部130と、進行状況特定部140と、メッセージ送信部150と、識別情報送信部160と、通知要求受信部170を備える。これらの各機能部が実行する具体的な処理については後述する。
無線IF部280は、アンテナを含み、例えば、アクセスポイント50Aを介した無線通信、すなわち、インフラストラクチャーモードに準拠する無線通信を行う。無線IF部280は、例えば、後述するように、携帯端末400A〜400Dとのデータ通信や、PC60とのデータ通信のために用いられる。
携帯端末400Aは、例えば、スマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である。携帯端末400Aは、CPU410と、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置420と、RAMなどの揮発性記憶装置425と、無線IF部430と、電話IF部440と、スピーカやマイクを含み電話機能などを実現するための音声処理部450と、タッチパネルや操作キーなどを含む操作部460と、タッチパネルと重畳された液晶パネルなどを含む表示部470と、GPS部480と、イメージセンサを用いて撮像を行うカメラ490と、を主に備えている。
無線IF部430は、アンテナを含み、例えば、アクセスポイント50を介した無線通信、すなわち、インフラストラクチャーモードに準拠する無線通信を行う。例えば、無線IF部430は、後述するように、複合機200への印刷ジョブの送信や、複合機200からのメッセージの受信のために用いられる。
電話IF部440は、アンテナを含み、基地局(図示省略)との間で携帯電話通信の方式(例えば、W−CDMA)に準拠する無線通信を行う。電話IF部440は、例えば、電話や、基地局を介したインターネット70への接続などに用いられる。
GPS部480は、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)を構成する人工衛星から送信された電波(GPS信号)を受信する受信機を含む。GPS部480は、受信したGPS信号に基づき現在位置を表す位置情報を取得することができる。位置情報は、緯度、経度および高度をそれぞれ表す値を含む3次元の座標情報である。位置情報は、緯度、経度をそれぞれ表す値を含む2次元の座標情報であっても良い。
不揮発性記憶装置420には、制御プログラムPG1と、プリンタドライバプログラムPG2と、が格納されている。制御プログラムPG1は、OS(オペレーティングシステム)の機能や、電話機能、GPS部480やカメラ490の制御機能など、携帯端末400Aの基本機能を実現するプログラムである。制御プログラムPG1は、例えば、携帯端末400Aの製造者によって提供され、出荷時に予め格納されている。プリンタドライバプログラムPG2は、複合機200のプリンタ部240を遠隔操作するための機能を実現するプログラムである。プリンタドライバプログラムPG2は、携帯端末400Aに新たな機能を追加するプログラム(「アプリ」などと呼ばれる。)であり、例えば、携帯端末400Aの製造者とは異なる提供者(例えば、複合機200の製造者)によって、所定のサーバからダウンロードする形態で、提供される。また、プリンタドライバプログラムPG2は、例えば、携帯端末400Aの製造者によって提供され、出荷時に予め格納されていても良い。
CPU410は、制御プログラムPG1を実行することによって、携帯端末400Aの基本機能を実現するメイン制御部20として機能する。また、プリンタドライバプログラムPG2を実行することによって、プリンタドライバ300として機能する。プリンタドライバ300は、複合機200に対して印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部310と、複合機200から印刷処理の進行状況に応じたメッセージを受信するメッセージ受信部320と、を備えている。
他の携帯端末400B〜400Cは、上述した携帯端末400Aと同様の構成を有しているので、説明を省略する。以下では、個々の携帯端末400A〜400Cを区別しない場合には、末尾のアルファベットを省略して、携帯端末400とも呼ぶ。
PC60は、図示しないCPUと、ROM、RAM、ハードディスクなどの記憶装置と、キーボードと、ディスプレイと、を備える周知の計算機である。PC60には、プリンタドライバプログラムがインストールされており、PC60は、プリンタドライバ65としての機能を有する。
A−2.システムの動作
図2、図3は、図1のシステムが印刷を実行する印刷動作の概要を示すシーケンス図である。図4は、UI画面の一例を示す図である。図1のシステムは、図2に示すパターンAと、図3に示すパターンBと、の2つのパターンで動作することができる。
A−2−1:パターンA
図2のパターンAでは、先ず、携帯端末400から複合機200に対して、印刷ジョブが送信される(ステップS41A)。例えば、携帯端末400のユーザが、携帯端末400のプリンタドライバ300を操作して、所定の画像データを指定して、印刷指示を行う。プリンタドライバ300の印刷ジョブ送信部310は、指定された画像データと、種々の印刷コマンド(用紙サイズの指定、印刷部数の指定などのコマンドを含む)と、に加えて、メッセージ通知要求と、距離指定情報ADと、を含む印刷ジョブを生成する。そして、印刷ジョブ送信部310は、当該印刷ジョブを、無線LANを介して、複合機200に対して送信する。距離指定情報ADは、後述する状況通知処理に用いられる情報であるので詳しくは、後述する。
メッセージ通知要求は、複合機200に対して、印刷ジョブに基づく印刷処理の進行状況に応じたメッセージの送信を要求するデータ(コマンドなど)、言い換えれば、複合機200に対して、印刷ジョブに基づく印刷処理(ステップS300)と並行して、後述する状況通知処理(ステップS200)を実行することを要求するデータである。距離指定情報ADは、後述する状況通知処理のステップS207(図8)において、範囲決定部120が特定範囲を決定するために参照する情報である。すなわち、距離指定情報ADは、特定範囲を指定するための範囲情報である。後述するように、本実施例では、特定範囲は、複合機200を中心とした半径Rthの球であるので、本実施例では、距離指定情報ADは、半径Rthを指定する情報である。半径Rthは、ユーザによって適宜な値に設定され、例えば、3メートル〜10メートル程度に設定される。
携帯端末400のプリンタドライバ300は、ユーザからの入力に基づいて、送信すべき距離指定情報ADを生成しても良く、予め定められたデフォルトの距離指定情報ADを取得しても良い。例えば、プリンタドライバ300は、図示しないUI画面(例えば、印刷ジョブの送信指示を受け付けるための画面)に、距離指定情報ADの候補を選択可能に表示する、あるいは、距離指定情報ADの入力欄を表示することによって、ユーザから距離指定情報ADの入力を受け付ける。そして、プリンタドライバ300は、ユーザから距離指定情報ADの入力を受け付けた場合には、ユーザからの入力に基づいて、距離指定情報ADを生成し、ユーザから距離指定情報ADの入力を受け付けなかった場合には、予め定められたデフォルトの距離指定情報ADを取得しても良い。
複合機200は、メッセージ通知要求を含む印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの送信元のIPアドレスを、印刷ジョブと対応付けて記憶しておく。これによって、複合機200は、印刷ジョブの送信元の携帯端末400に対して、後述する現在位置情報の要求や、メッセージを送信可能になる。さらに、複合機200は、メッセージ通知要求を含む印刷ジョブを受信すると、状況通知処理(ステップS200)と、印刷処理(ステップS300)とを並行して実行する。また、具体的には、通信制御部100のジョブ受信部110(図1)が印刷ジョブを受信すると、通信制御部100は、状況通知処理を開始する。また、印刷制御部30は、受信された印刷ジョブを受け取って、当該印刷ジョブに基づく印刷処理を開始する。
携帯端末400の印刷ジョブ送信部310が、印刷ジョブを送信すると、携帯端末400のプリンタドライバ300のメッセージ受信部320は、複合機200から印刷処理の進行状況に応じたメッセージを受信するためのメッセージ受信処理を実行する(ステップS42)。メッセージ受信処理は、複合機200に対して、携帯端末400の現在位置を示す位置情報を送信する処理と、複合機200からメッセージを受信して、当該メッセージを携帯端末400の表示部470に表示する処理と、を含む。
A−2−2:パターンB
図3のパターンBでは、先ず、PC60のプリンタドライバ65から複合機200に対して、印刷ジョブが送信される(ステップS61B)。本実施例では、PC60から送信される印刷ジョブは、公知の印刷ジョブであり、印刷ジョブは、上述した距離指定情報ADを含んでいない。複合機200(通信制御部100のジョブ受信部110)が、印刷ジョブを受信すると、通信制御部100の識別情報送信部160(図1)は、印刷ジョブを識別するための識別情報であるジョブIDを、PC60に対して送信する(ステップS21B)。その後、複合機200の印刷制御部30は、図2のパターンAと同様に、印刷ジョブに基づく印刷処理(ステップS300)を実行する。
PC60のプリンタドライバ65は、ジョブIDを受信すると、ジョブIDと、複合機200のIPアドレスとを、携帯端末400に対して送信する(ステップS62B)。送信先の携帯端末400は、例えば、PC60のユーザによって、指定される。例えば、プリンタドライバ65は、印刷ジョブの送信指示を受け付ける際に、所定のUI画面(図示省略)を表示して、ユーザから携帯端末400のIPアドレスの入力を受け付ける。プリンタドライバ65は、入力された携帯端末400のIPアドレスを送信先に設定して、ジョブIDと、複合機200のIPアドレスと、送信する。また、変形例としては、プリンタドライバ65は、ジョブIDと複合機200のIPアドレスとを含む情報をユーザに対して直接提示しても良い。具体的には、プリンタドライバ65は、ジョブIDと複合機200のIPアドレスとが埋め込まれたURL(Uniform Resource Locator)を、プリンタドライバ65の表示装置に表示しても良い。
携帯端末400のメッセージ受信部320は、ジョブIDと、複合機200のIPアドレスとを受信すると、メッセージ通知要求を、複合機200に対して送信する(ステップS41B)。例えば、メッセージ受信部320は、ジョブIDと、複合機200のIPアドレスとを受信すると、図4(A)に示すUI画面を、携帯端末400の表示部470に表示する。このUI画面は、PC60から送信された印刷ジョブの進行状況に応じたメッセージを受信するか否かの選択を促すメッセージMA1と、当該選択を受け付けるためのボタンBT1、BT2と、を含んでいる。メッセージ受信部320は、メッセージを受信することが選択された場合に、メッセージ通知要求を、複合機200に対して送信する。これに代えて、メッセージ受信部320は、このようなUI画面を表示することなく、ジョブIDと、複合機200のIPアドレスとを受信した場合に、自動的に、メッセージ通知要求を、複合機200に対して送信しても良い。また、上述した変形例のように、ジョブIDと複合機200のIPアドレスとが埋め込まれたURL(Uniform Resource Locator)がユーザに直接に提示された場合には、携帯端末400は、当該URLの入力をユーザから受け付けて、当該URLを用いて、複合機200に対してアクセスすることによって、複合機200に対してメッセージ通知要求を行っても良い。
メッセージ通知要求の送信先には、ステップS62BにてPC60から取得されたIPアドレスが指定される。メッセージ通知要求には、ステップS62BにてPC60から取得されたジョブIDと、距離指定情報ADと、が含められる。複合機200において、通信制御部100の通知要求受信部170は、複合機200からのメッセージ通知要求を受信する。メッセージ通知要求が受信されると、通信制御部100は、メッセージ通知要求の送信元(携帯端末400)のIPアドレスを、ジョブIDと対応付けて記憶しておく。これによって、複合機200は、メッセージ通知要求の送信元の携帯端末400に対して、後述する現在位置情報の要求や、メッセージを送信可能になる。また、メッセージ通知要求が受信されると、通信制御部100は、状況通知処理を開始する(ステップS200)。また、携帯端末400のメッセージ受信部320は、メッセージ通知要求を送信すると、メッセージ受信処理を実行する(ステップS42)。
なお、複合機200における状況通知処理および印刷処理と、携帯端末400におけるメッセージ受信処理は、パターンAであっても、パターンBであっても、基本的に同一の処理である。以下、これらの処理について、さらに、説明する。
A−2−3:印刷処理
図5は、印刷処理について説明する状態遷移図である。先ず、印刷ジョブの受信から、印刷ジョブに基づいて印刷原稿が出力されるまでの印刷制御部30およびプリンタ部240による印刷処理の状態の遷移を説明する。印刷制御部30とプリンタ部240との全体を、「印刷実行部」とも呼ぶ。実際には、複数の印刷ジョブに対応して、印刷実行部は、同時に複数の状態を取り得る。例えば、印刷実行部は、一の印刷ジョブに基づく印刷を実行している状態であっても、他の印刷ジョブを受け付けることができる。しかしながら、ここでは、煩雑を避けるために、1個の印刷ジョブを中心とした状態遷移を説明する。
図5の状態ST1は、印刷実行部(印刷制御部30)は、印刷ジョブの受付を待つ状態である(ジョブ受付待ち状態ST1)。ジョブ受付待ち状態ST1のときに、印刷ジョブが受け付けられると(TR1)、印刷実行部は、当該印刷ジョブに基づく印刷処理の実行を待つ状態(実行待ち状態ST2)に遷移する。実行待ち状態ST2のときに、印刷ジョブに基づく印刷処理を実行可能な状態になると(TR2、TR3)、すなわち、TR1で受け付けた印刷ジョブよりも先に受信された印刷ジョブに基づく印刷処理が終了すると、印刷実行部は、実行開始操作待ち状態ST3、または、印刷処理状態ST4に遷移する。すなわち、印刷モードが実行開始操作待ちモードである場合には、印刷実行部は、実行開始操作待ち状態ST3に遷移し、印刷モードが通常印刷モードである場合には、印刷実行部は、印刷処理状態ST4に遷移する。
ここで、実行開始操作待ちモードは、印刷処理(印刷原稿の出力)のために、操作部260に対する特定の操作を要求する印刷モード、すなわち、ユーザが特定の操作を行うまで印刷処理が開始されない印刷モードである。操作部260に対する特定の操作は、例えば、所定のボタン(スタートボタンなど)を押下すること、非接触ICカードや、NFC(Near Field Communication)機能を備えた機器(携帯端末など)を、操作部260に備えられた読取部(図示省略)に近づけること、などを含む。本実施例では、実行開始操作待ちモードは、例えば、印刷原稿の盗難などを抑制するために、印刷処理に先行してユーザにパスワード等の識別情報を入力させる印刷モード(セキュアモードとも呼ばれる)であることを想定して説明する。一方、通常印刷モードは、印刷処理(印刷原稿の出力)のために、操作部260に対する特定の操作を要求しない印刷モードである。
実行開始操作待ち状態ST3のときに、実行開始待ち操作が受け付けられると(TR4)は、印刷実行部は、印刷処理状態ST4に遷移する。以上の説明から解るように、実行開始操作待ち状態ST3は、「特定の操作が受け付けられる前の状況」の例であり、印刷処理状態ST4は、「特定の操作が受け付けられた後の状況」の例である。
印刷処理状態ST4は、実行中の状態ST40と、中断中の状態ST43と、を含んでいる。印刷処理状態ST4に遷移したときに、中断原因が発生していない場合には、印刷実行部は、実行中の状態ST40に遷移し、中断原因が発生している場合には、印刷実行部は、中断中の状態ST43に遷移する。ここで、中断原因は、ユーザによる複合機200に対する処置を要する特定の中断原因、具体的には、紙詰まり、印刷材(トナー、インクなど)切れ、用紙切れを含む。実行中の状態ST40のときに、中断原因が発生すると(TR13)、印刷実行部は、中断中の状態ST43に遷移する。中断中の状態ST43のときに、中断原因が解消すると(TR14)、すなわち、中断原因を解消するためのユーザの処置が完了すると、印刷実行部は、実行中の状態ST40に遷移する。中断中の状態ST43のときに、ユーザが処置を行った場合であっても、処置が不適切であると(TR15)、印刷実行部の状態は、中断中の状態ST43のままである。ここで、ユーザの処置は、例えば、用紙の補充、印刷材の容器(トナーカートリッジや、インクカートリッジ)の交換、詰まった用紙の除去、などを含む。以上の説明から解るように、中断中の状態ST43は、「印刷処理が中断された状況」の例であり、実行中の状態ST40は、「印刷処理が中断されていない状況」の例である。
実行中の状態ST40は、画像展開中の状態ST41と、出力中の状態ST42と、を含んでいる。実行中の状態ST40に遷移すると、先ず、印刷実行部は、画像展開中の状態ST41になる。画像展開中の状態ST41は、印刷実行部(印刷制御部30)が、印刷ジョブに含まれる画像データを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成処理を実行している状態である。印刷データ生成処理は、例えば、ラスタライズ処理と、色変換処理と、ハーフトーン処理と、を含んでいる。ラスタライズ処理は、印刷ジョブに含まれる画像データ(例えば、PDLで記述された画像データや、JPEG形式で圧縮された画像データ)を、ビットマップデータ(具体的には、RGB画像データ)に変換する処理である。色変換処理は、RGB画像データを、印刷材の色に対応した表色系の画像データ(具体的には、CMYK画像データ)に変換する処理である。ハーフトーン処理は、ディザ法や誤差拡散法を用いて、CMYK画像データを、成分毎、かつ、画素毎に、ドットの形成状態を表すドットデータ(例えば、二値画像データ)に変換する処理である。
出力中の状態ST42は、印刷実行部(プリンタ部240)が、印刷データを用いて、印刷原稿を出力する出力処理を実行している状態である。すなわち、プリンタ部240がレーザー式のプリントエンジンである場合には、出力処理は、露光、現像、転写、定着の各工程を含む。
画像展開中の状態ST41のときに、用紙1枚分の画像展開が終了すると(TR11)、すなわち、用紙1枚分の印刷データが生成されると、印刷実行部は、出力中の状態ST42に遷移する。実際には、本実施例では、用紙1枚分の画像展開が終了した後は、印刷制御部30による画像展開(印刷データの生成)と、プリンタ部240による印刷原稿の出力とは、並行して(パラレルに)実行される。ただし、本実施例では、印刷原稿の出力が開始された後は、その旨を示すメッセージを送信するので、印刷原稿の出力が開始された後は、並行して画像展開が行われているか否かに拘わらずに、印刷実行部の状態は、出力中の状態ST42であると判断される。なお、本実施例とは異なり、印刷制御部30による画像展開(印刷データの生成)と、プリンタ部240による印刷原稿の出力とが、順次に(シリアルに)実行される場合についても説明する。この場合には、画像展開中の状態ST41のときに、全ての画像展開が終了すると、すなわち、印刷ジョブに基づく全ての印刷データが生成されると、印刷実行部は、出力中の状態ST42に遷移する。画像展開中の状態ST41や、出力中の状態ST42は、「出力処理が完了する前の状況」の例である。
出力中の状態ST42のときに、全ての印刷原稿が出力されると(TR12)、実行中の状態ST40は、終了状態となる。この場合には、印刷処理が正常に終了したことによって(TR7)、印刷実行部は、印刷処理状態ST4から終了状態STEに遷移する。印刷処理(出力処理)が正常に終了したことによって終了状態STEに遷移した状態は、「出力処理が完了した後の状況」の例である。
また、印刷処理状態ST4のときに、操作部260を介して、印刷の実行を取り消す指示を受け付けると(TR8)、印刷実行部は、終了状態STEに遷移する。また、印刷処理状態ST4のときに、復帰不可能な障害が発生すると(TR6)、印刷実行部は、終了状態STEに遷移する。復帰不可能な障害には、印刷実行部の重大な故障、停電などによる印刷ジョブのデータの消滅などが考えられる。
さらに、ジョブ受付待ち状態ST1のときに、印刷ジョブの受付エラーが発生すると(TR5)、印刷実行部は、終了状態STEに遷移する。印刷ジョブの受付エラーには、例えば、通信障害によって、複合機200が印刷ジョブの全体を受信できなかったこと、などが考えられる。
以上説明した印刷ジョブが受け付けられてから終了状態STEに至るまでの印刷実行部の状態(ST2〜ST4、ST40〜ST43)は、印刷ジョブに基づく印刷処理の進行状況として、進行状況情報222に記録される。ここで、印刷実行部が中断中の状態ST43にある場合には、中断原因(用紙切れ、紙詰まり、印刷材切れ)が、併せて進行状況情報222に記録される。また、印刷実行部が終了状態STEにある場合には、終了状態STEに遷移した原因(具体的には、正常終了TR7、実行取消TR8、復帰不可能な障害TR6、ジョブ受付エラーTR5)が、併せて進行状況情報222に記録される。すなわち、印刷制御部30の状況情報更新部32は、進行状況情報222を参照すれば、印刷処理の進行状況が特定できるように、印刷実行部の状態が遷移する度に、進行状況情報222を更新する。
ここで、印刷実行部が、印刷処理状態ST4にある場合には、印刷制御部30の期間特定部34は、印刷原稿の出力処理が完了するまでに要する完了期間を特定する完了期間特定処理を実行する。
図6は、完了期間特定処理のフローチャートである。
ステップS1では、期間特定部34は、印刷ジョブに基づく印刷処理が開始されたか否か、すなわち、対象の印刷ジョブについて、印刷実行部が印刷処理状態ST4にあるか否かを判断する。期間特定部34は、印刷ジョブに基づく印刷処理が開始されていない場合には(ステップS1:NO)、印刷処理が開始されるまで待機する。期間特定部34は、印刷ジョブに基づく印刷処理が開始されている場合には(ステップS1:YES)、印刷条件に基づいて印刷完了期間Tfを特定する(ステップS2)。
図7は、完了期間算出テーブル223の一例を示す図である。この例では、色数(例えば、カラーまたはモノクロ)と、解像度(dpi(dot per inch)で表される)と、用紙サイズ(例えば、A4、B5、A3)と、の組合わせに、印刷枚数PNを引数として印刷完了期間Tfを算出する関数Fn(PN)が対応付けられている(nは、図7の例では、1以上18以下の整数)。期間特定部34は、完了期間算出テーブル223を参照することによって、印刷条件に基づく印刷完了期間Tfを算出することができる。
ステップS3では、期間特定部34は、ステップS2で特定された印刷完了期間Tfを、進行状況情報222に記録する。進行状況情報222に記録された印刷完了期間Tfは、タイマによって更新され、印刷完了期間Tfは、印刷処理中の任意のタイミングで、進行状況情報222を参照することによって特定可能にされる。
ステップS4では、期間特定部34は、出力すべき原稿の一部分の印刷処理に要した時間を測定する。例えば、本実施例では、1枚分の印刷原稿の出力が完了するごとに、印刷処理の開始から要した実測時間を特定する。ステップS5では、出力すべき原稿の一部分の印刷処理に要した実測時間を用いて、進行状況情報222に記録された印刷完了期間Tfを修正する。例えば、期間特定部34は、5ページ目までの実測時間を特定した場合には、完了期間算出テーブル223を参照して、印刷条件に基づく5ページ目までの印刷の所用時間を算出して、実測時間と比較する。そして、実測時間と、完了期間算出テーブル223を参照して得られる所用時間と、の差分(遅れや進み)を用いて、進行状況情報222に記録された印刷完了期間Tfを修正する。例えば、期間特定部34は、単純に遅れ分を印刷完了期間Tfに加算すること、あるいは、進み分を印刷完了期間Tfから減算することによって、印刷完了期間Tfを修正しても良い。また、期間特定部34は、画像展開(印刷データの生成)と、印刷原稿の出力と、が1枚分ずつ交互に繰り返される場合(シリアル処理)には、例えば、1枚分の印刷処理に要した実測値に印刷枚数PNを乗じた値を、印刷完了期間Tfとしても良い。
ステップS6では、期間特定部34は、印刷処理が終了したか否か、すなわち、印刷ジョブに基づく印刷原稿が全て出力されたか否かを判断する。期間特定部34は、印刷処理が終了していない場合には(ステップS6:NO)、ステップS4に戻って、一部の印刷処理に要した時間の測定(ステップS4)と、実測時間を用いた印刷完了期間Tfの修正(ステップS5)と、を繰り返す。期間特定部34は、印刷処理が終了した場合には(ステップS6:YES)、完了期間特定処理を終了する。
以上のような完了期間特定処理が実行されることにより、印刷処理中の任意のタイミングにおいて、精度の良い印刷完了期間Tfを進行状況情報222に記録しておくことができる。なお、印刷処理の遅れは、例えば、1)印刷ジョブのデータ量が大きい場合などに、印刷処理の進行中に複数回に分けて印刷ジョブを受信する必要がある場合に、ネットワークの混雑等によって、印刷ジョブの受信に時間がかかる場合、2)複合機200が印刷処理と並行して、他の処理(スキャナを制御する処理、FAXなどを受信する処理など)を行うために、印刷処理が遅れる場合、などに発生しうる。印刷処理の進みは、例えば、印刷画像が簡単な場合に、印刷データの生成などに要する時間が予測よりも短い場合などに発生しうる。
A−2−4:状況通知処理と、メッセージ受信処理
次に、複合機200の通信制御部100によって実行される状況通知処理(図2、図3)の具体的な内容を説明する。併せて、状況通知処理に対応して、携帯端末400のメッセージ受信部320によって実行されるメッセージ受信処理の内容を説明する。
図8は、第1実施例における状況通知処理のフローチャートである。
状況通知処理が開始されると、ステップS205では、通信制御部100は、処理対象の印刷ジョブが存在するか否かを判断する。処理対象の印刷ジョブは、状況通知処理によって、進行状況に応じたメッセージを携帯端末400に通知すべき印刷ジョブである。具体的には、パターンA(図2)の場合には、ステップS41Aにおいて携帯端末400から送信される印刷ジョブが、処理対象の印刷ジョブである。また、パターンB(図3)の場合には、ステップS41Bにおいて携帯端末400から送信されるメッセージ通知要求に含まれるジョブIDによって特定される印刷ジョブが、処理対象の印刷ジョブである。ジョブIDを用いることによって、複合機200において、複数個の印刷ジョブが受け付けられている場合であっても、通信制御部100は、メッセージ通知要求の対象となる印刷ジョブを容易に特定することができる。
処理対象の印刷ジョブが存在する場合には(ステップS205:YES)、通信制御部100の範囲決定部120は、処理対象の印刷ジョブに対応する距離指定情報ADに基づいて、携帯端末400の移動を判断するための特定範囲を決定する(ステップS207)。本実施例では、特定範囲は、複合機200を中心とした半径Rthの球であり、半径Rthの値が、距離指定情報ADによって指定される。Rthの値は、ユーザによって適宜な値に設定され、例えば、3メートル〜10メートル程度に設定される。このように、本ステップにて、携帯端末400の移動を判断するための特定範囲が、携帯端末400ごとに、かつ、印刷ジョブごとに決定される。
続くステップS210では、通信制御部100の移動判断部130は、当該印刷ジョブに基づく印刷処理の進行状況に関するメッセージを送信すべき携帯端末400に対して、現在位置情報を要求する。メッセージを送信すべき携帯端末400は、パターンA(図2)の場合には、印刷ジョブの送信元である携帯端末400である。また、メッセージを送信すべき携帯端末400は、パターンB(図3)の場合には、メッセージ通知要求の送信元である携帯端末400である。以下、状況通知処理の説明において、単に携帯端末400と言う場合、状況通知処理において、メッセージを送信すべき携帯端末400のことを指す。
携帯端末400のメッセージ受信部320は、現在位置情報の要求を受信すると、GPS部480を制御して、現在の携帯端末400の位置を表す現在位置情報を取得する。メッセージ受信部320は、現在位置情報の要求に対する応答として、取得された現在位置情報を、複合機200に対して送信する。この結果、ステップS215では、移動判断部130は、携帯端末400から現在位置情報を受信する。
ステップS220では、移動判断部130は、携帯端末400の現在位置情報と、複合機200の設置位置を示す設置位置情報224(図1)と、に基づいて、現在の携帯端末400と複合機200との距離RSを算出する。距離RSが算出されると、ステップS225では、移動判断部130は、携帯端末400がステップS207で決定された特定範囲内に位置しているか否かを判断する。本実施例では、移動判断部130は、ステップS207で決定された半径Rthと、ステップS220で算出された距離RSと、を比較する。移動判断部130は、距離RS>半径Rthである場合には、携帯端末400が、特定範囲内に位置してないと判断し、距離RS≦半径Rthである場合には、携帯端末400が、特定範囲内に位置している、と判断する。
携帯端末400が、特定範囲内に位置していない場合には(ステップS225:NO)、移動判断部130は、通信制御部100は、ステップS260に処理を移行する。すなわち、携帯端末400が、特定範囲内に位置していない場合には、携帯端末400に対するメッセージの送信は実行されない。一方、携帯端末400が、特定範囲内に位置している場合には(ステップS225:YES)、進行状況特定部140は、進行状況情報222を参照して、処理対象の印刷ジョブに基づく印刷処理の現在の進行状況を特定する(ステップS230)。続くステップS235では、通信制御部100は、特定された進行状況に応じて、携帯端末400に対して送信すべきメッセージを決定する(ステップS235)。本実施例では、通信制御部100は、メッセージテーブル226を参照して、特定された進行状況に応じたメッセージを決定する。
図9は、メッセージテーブル226(図1)の一例を示す図である。上述したステップS230では、進行状況特定部140は、メッセージテーブル226の左側の欄に記載された印刷処理の複数の進行状況のうちの1個の進行状況を、進行状況情報222に記録されている印刷実行部の状態(図5)や、印刷完了期間Tfに基づいて、特定する。例えば、実行待ち状態ST2や、実行開始操作待ち状態ST3は、それぞれ1個の進行状況である。ここで、出力中の状態ST42は、2個の異なる進行状況、すなわち、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況(印刷完了期間Tf>TH)と、印刷完了期間Tfが基準期間TH以下である状況(印刷完了期間Tf≦TH)と、に分けられている。また、中断中の状態ST43は、中断原因に応じて、3個の異なる進行状況(印刷材切れによる中断、用紙切れによる中断、紙詰まりによる中断)に分けられている。また、終了状態STEは、終了状態STEに遷移した原因に応じて、4個の異なる進行状況(ジョブ受け付けエラー、復帰不可、正常終了、取り消し)に分けられている。図9の例では、ステップS230において、13個の進行状況うちのいずれか1個の進行状況が特定される。
そして、上述したステップS235では、メッセージテーブル226において、ステップS230にて特定された進行状況に対応付けられたメッセージが、メッセージテーブル226から選択される。図9に示すように、例えば、実行待ち状態ST2には、印刷ジョブに基づく印刷処理が開始されていないこと、および、印刷処理の完了までには、相当の時間を要すること、を説明するメッセージが対応付けられている。また、実行開始操作待ち状態ST3には、印刷処理を開始するための操作部260に対する操作を、ユーザに要求する操作要求メッセージが対応付けられている。また、画像展開中の状態ST41には、印刷処理の完了までに要する時間が比較的長いこと、を説明するメッセージが対応付けられている。また、出力中の状態ST42のうち、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況と、印刷完了期間Tfが基準期間TH以下である状況とには、それぞれ異なるメッセージが対応付けられている。すなわち、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況には、印刷処理の完了までに要する時間が比較的長いこと、を説明するメッセージが対応付けられ、印刷完了期間Tfが基準期間TH以下である状況には、印刷処理の完了までに要する時間が比較的短いこと、を説明するメッセージが対応付けられている。図9の例では、画像展開中の状態ST41と、出力中の状態ST42のうち、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況とには、同じメッセージが対応付けられている。なお、変形例ではこれに代えて、この2つの状況に、それぞれ異なるメッセージが対応付けられていても良い。例えば、画像展開中の状態ST41では、出力中の状態ST42のうち、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況に比べて、期間が長いことを示すメッセージが対応づけられていてもよい。
さらには、中断中の状態ST43には、中断原因に応じて、それぞれ、複合機200に対する処置(中断原因を解消する処置)をユーザに要求する処置要求メッセージが対応付けられている。また、終了状態STEには、終了状態STEに遷移した原因に応じて、それぞれ、異なるメッセージが対応付けられている。例えば、復帰不可の障害によって終了状態STEに遷移した状況には、障害の確認をユーザに促すメッセージが対応付けられている。正常終了によって終了状態STEに遷移した状況には、印刷原稿の回収をユーザに促すメッセージが対応付けられている。取り消しによって終了状態STEに遷移した状況には、取り消された印刷ジョブの確認をユーザに促すメッセージが対応付けられている。
図8に戻って、続くステップS240では、通信制御部100は、ステップS235にて決定されたメッセージが、前回のステップS235で携帯端末400に送信された送信済みのメッセージと異なるか否かを判断する。前回送信済みのメッセージは、処理対象の印刷ジョブに関するメッセージとして、携帯端末400に送信されたメッセージがある場合において、当該送信済みのメッセージのうち最後に携帯端末400に送信されたメッセージのことを指す。前回送信済みのメッセージは、後述するように所定の記憶領域に記録されている。
ステップS235にて決定されたメッセージが、前回送信済みのメッセージと同じである場合には(ステップS240:NO)、移動判断部130は、携帯端末400の前回の位置は、特定範囲外であったか否かを判断する(ステップS245)。携帯端末400の前回の位置は、直前のステップS215より1回前に実行されたステップS215にて取得された現在位置情報であり、後述するように所定の記憶領域に記録されている。移動判断部130は、ステップS225で説明した手法と同様に、携帯端末400の前回の位置が特定範囲内であったか、特定範囲外であったかを判断する。
携帯端末400の前回の位置が特定範囲外であった場合には(ステップS245:YES)、メッセージ送信部150は、ステップS235にて決定されたメッセージを携帯端末400に対して送信する(ステップS250)。すなわち、携帯端末400の現在位置が特定範囲内であって(ステップS225:YES)、かつ、携帯端末400の前回の位置が特定範囲外であった場合に(ステップS245:YES)、携帯端末400に対してメッセージが送信される。言い換えれば、移動判断部130は、ステップS225とS245とにおいて、携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動したか否かを判断している。そして、携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動したと判断された場合に、メッセージ送信部150は、ステップS235にて決定されたメッセージが前回に送信済みのメッセージと同じであったとしても、携帯端末400に対してメッセージを送信する。
ステップS235にて決定されたメッセージが、前回送信済みのメッセージと異なる場合には(ステップS240:YES)、メッセージ送信部150は、当該メッセージを携帯端末400に対して送信する(ステップS250)。すなわち、携帯端末400の現在位置が特定範囲内であって(ステップS225:YES)、かつ、メッセージが、前回送信済みのメッセージと異なる場合には(ステップS240:YES)、携帯端末400に対してメッセージが送信される。言い換えれば、携帯端末400が特定範囲内にあるときに、印刷処理の進行状況が変化したことによって、送信すべきメッセージが変わったときには、携帯端末400の前回の位置とは無関係に、携帯端末400に対してメッセージが送信される。
ステップS255では、通信制御部100は、送信済みのメッセージを不揮発性記憶装置220または揮発性記憶装置230の所定の記憶領域に記録する。送信済みのメッセージを記録するのは、次回のステップS240にて、次回のステップS235で決定されたメッセージと、送信済みのメッセージとが、異なるか否かを判断するために必要だからである。
ステップS260では、直前のステップS215で携帯端末400から受信した現在位置情報を、不揮発性記憶装置220または揮発性記憶装置230の所定の記憶領域に記録する。現在位置情報を記録するのは、次回のステップS245にて、携帯端末400の前回の位置は、特定範囲外であったか否かを判断するために必要だからである。変形例として、本ステップでは、通信制御部100は、現在位置情報に代えて、ステップS225における判断結果、すなわち、携帯端末400の現在位置が特定範囲内であるか否かを示す情報を、記録しても良い。
ステップS260の後、処理は、ステップS205に戻る。この結果、処理対象の印刷ジョブが消去されるまで、上述したステップS205〜S260の処理が定期的に繰り返される。すなわち、定期的に(例えば、数秒間隔)、携帯端末400の現在位置情報が取得されて、メッセージ送信条件が満たされた場合に、メッセージが携帯端末400に対して送信され、メッセージ送信条件が満たされない場合に、メッセージは携帯端末400に対して、送信されない。メッセージ送信条件は、上述したように、1)携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動したこと、2)携帯端末400が特定範囲内に位置し、かつ、送信すべきメッセージが変化したこと、のうちのいずれか一方が満たされることである。条件1)から解るように、携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動したときには、メッセージが変化していなくてもメッセージが送信されるので、例えば、印刷原稿の出力が終了してメッセージが変化しない状態であっても、ユーザは複合機200の近くから1度離れてから近づく度に、印刷原稿の回収を促すメッセージを受け取ることができる。また、条件2)から解るように、例えば、比較的長い期間に亘って、特定範囲内にユーザが滞在した場合であっても、印刷処理の進行状況が変化したことによって、送信すべきメッセージが変化した場合には、ユーザの携帯端末400に、印刷処理の進行状況に応じたメッセージが送信されるので、ユーザは、適切に印刷処理の進行状況を把握することができる。
なお、携帯端末400のメッセージ受信部320は、複合機200からメッセージを受信すると、例えば、メッセージの受信をユーザに通知する動作、例えば、通知音の発生やバイブレーション動作を実行するとともに、携帯端末400の表示部470に、メッセージを表示する。図4(B)には、携帯端末400の表示部470にメッセージMA2(この例では、上述した操作要求メッセージ)が表示された様子が図示されている。メッセージ受信部320は、ユーザによって、表示の終了を指示するボタンBT3がタッチされたときに、メッセージの表示を終了する。
ステップS205にて、処理対象の印刷ジョブが存在しない場合には(ステップS205:NO)、すなわち、処理対象の印刷ジョブが消去された場合には、通信制御部100は、ステップS255にて記録された送信済みのメッセージを消去する(ステップS265)。さらに、ステップS270では、通信制御部100は、ステップS260にて、記録された現在位置情報を消去して、状況通知処理を終了する。印刷ジョブは、例えば、印刷制御部30によって、適切なタイミングで消去される。例えば、印刷制御部30は、印刷実行部が終了状態STEに遷移した後に、所定時間が経過したときに、印刷ジョブを消去しても良い。また、印刷制御部30は、印刷原稿の出力が正常に終了した場合には、ユーザによって、印刷原稿が回収されたときに、印刷ジョブを消去しても良い。なお、印刷原稿の回収は、例えば、排紙トレイに設けられた用紙センサによって検出される。
以上説明した本実施例によれば、進行状況特定部140は、印刷処理の複数の進行状況の中から現在の進行状況を特定する。そして、メッセージ送信部150は、携帯端末400が、複合機200の位置を含む特定範囲内に移動した場合に、現在の進行状況に応じたメッセージを携帯端末400に送信する。メッセージ送信部150は、複数の進行状況にそれぞれ対応した複数の互いに異なるメッセージを送信することが可能である。この結果、特定範囲内に移動したタイミングで、携帯端末400は、印刷処理の現在の進行状況に応じたメッセージを、受け取ることができ、当該メッセージを表示部270に表示することができる。従って、例えば、ユーザは、受け取ったメッセージに応じて、印刷処理によって出力される原稿を取得するために採用すべき行動を判断できる。従って、ユーザに対する利便性を向上することができる。
より具体的には、移動判断部130は、ジョブ受信部110によって印刷ジョブが受信された後に、定期的に現在位置情報を携帯端末400に要求(図8:S210)することによって、定期的に携帯端末400の現在位置情報を携帯端末400から取得し(図8:S215)、現在位置情報と、複合機200の位置情報(設置位置情報224)と、に基づいて、特定範囲内に携帯端末400が移動したか否かを判断する(図8:S225)。そして、メッセージ送信部150は、特定範囲内に携帯端末400が移動していないと判断される場合には、他のメッセージ送信条件が満たされない限り、メッセージを複合機200には送信しない。メッセージ送信部150は、特定範囲内に携帯端末400が移動したと判断される場合に、メッセージを、複合機200に対して送信する。この結果、携帯端末400は、定期的な送信要求に応じて、現在位置情報を複合機200に送信するだけで、適切なタイミングで、メッセージを受信することができる。したがって、携帯端末400に過度な処理負担をかけることを抑制することができる。
さらに、メッセージ送信部150は、出力処理が完了する前の状況(例えば、出力中の状態ST42)と、出力処理が完了した後の状況(例えば、正常終了した終了状態STE)とで異なるメッセージを送信する。さらに、メッセージ送信部150は、印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況と、印刷完了期間Tfが基準期間TH以下である状況とで異なるメッセージを送信する。この結果、ユーザは、印刷原稿を複合機200まで取りに行くタイミングをより適切に判断することができるので、便利である。
さらに、期間特定部34は、1部分の印刷処理に要する単位期間を特定し、単位期間に基づいて印刷完了期間Tfを特定する(図6)。単位期間は、上述したように、複数枚の印刷原稿の出力を要求する印刷ジョブを受信した場合には、例えば、1枚分の印刷処理に要する期間である。この結果、期間特定部34は、印刷完了期間Tfを、精度良く特定することができる。
パターンB(図3)では、識別情報送信部160は、印刷ジョブを識別するための識別情報(識別ID)を印刷ジョブの送信元であるPC60に対して送信する。そして、通知要求受信部170は、メッセージ通知要求とともに、携帯端末400から印刷ジョブの識別情報(ジョブID)を受信する。メッセージ送信部150は、受信された識別情報によって識別される印刷ジョブに基づく印刷処理の進行状況に応じたメッセージを携帯端末400に送信する。この結果、パターンBのように、印刷ジョブの送信元の装置と、メッセージを送信すべき装置とが、異なる場合であっても、適切な印刷ジョブの進行状況に応じたメッセージを、適切な送信先(携帯端末400)に対して送信することができる。
さらに、メッセージ送信部150は、印刷モードが実行開始操作待ちモードである場合には、実行開始操作が受け付けられる前の状況(例えば、実行開始操作待ち状態ST3)と、実行開始操作が受け付けられるが受け付けられた後の状況(例えば、実行中の状態ST40)とで異なるメッセージを送信する。実行開始操作が受け付けられるが受け付けられる前の状況である場合に送信されるメッセージは、実行開始操作を要求する操作要求メッセージである。この結果、印刷モードが実行開始操作待ちモードである場合に、ユーザが複合機200に近づいたときに、ユーザの携帯端末に特定の操作を要求するメッセージが表示されるので、便利である。
さらに、メッセージ送信部150は、ユーザによる複合機200に対する処置を要する原因によって印刷処理が中断された状況(例えば、中断中の状態ST43)と、印刷処理が中断されていない状況(例えば、出力中の状態ST42)とで異なるメッセージを送信する。印刷処理が中断された状況である場合に送信されるメッセージは、複合機200に対する処置を要求する処置要求メッセージである。この結果、印刷処理が中断された場合において、ユーザが複合機200に近づいたときに、ユーザの携帯端末に、複合機200に対する処置を要求するメッセージが表示されるので、ユーザにとって便利である。
また、範囲決定部120は、特定範囲を指定するための範囲情報である距離指定情報ADに基づいて、特定範囲を、メッセージを送信すべき携帯端末ごとに決定する(図8:S207)。すなわち、携帯端末400Aと、携帯端末400Bが、それぞれ異なる距離指定情報ADを複合機200に送信した場合には、携帯端末400Aのための特定範囲Aと、携帯端末400Bのための特定範囲Bとは、それぞれ異なる範囲に決定される。そして、メッセージ送信部150は、携帯端末400Aが、特定範囲A内に移動した場合には、メッセージを携帯端末400Aに対して送信する。そして、メッセージ送信部150は、携帯端末400Bが、特定範囲B内に移動した場合には、メッセージを携帯端末400Aに対して送信する。この結果、ユーザは、距離指定情報ADを指定することによって、より自分にとって好ましいタイミングでメッセージを受け取ることができる。
さらに、メッセージ送信部150は、携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動した場合に加えて、携帯端末400が特定範囲内に位置し、かつ、送信すべきメッセージが変化した場合に、携帯端末400に対してメッセージを送信する。この結果、例えば、比較的長い期間に亘って、特定範囲内にユーザが滞在した場合であっても、ユーザの携帯端末400に、印刷処理の進行状況に応じたメッセージが送信されるので、ユーザは、適切に印刷処理の進行状況を把握することができる。
以上の説明から解るように、第1実施例における、実行開始操作待ち状態ST3のような「特定の操作が受け付けられる前の状況」、中断中の状態ST43のような「印刷処理が中断された状況」、画像展開中の状態ST41のような「出力処理が完了する前の状況」、「印刷完了期間Tfが基準期間THより長い状況」は、それぞれ「第1種の進行状況」の例であり、列挙したこれらの進行状況に対応付けられたメッセージ(図9)は、「第1種のメッセージ」の例である。同様に、第1実施例における、印刷処理状態ST4のような「特定の操作が受け付けられた後の状況」、出力中の状態ST42のような「印刷処理が中断されていない状況」、正常終了した終了状態STEのような「出力処理が完了した後の状況」、「印刷完了期間Tfが基準期間TH以下である状況」は、それぞれ「第2種の進行状況」の例であり、列挙したこれらの進行状況に対応付けられたメッセージ(図9)は、「第2種のメッセージ」の例である。
B.第2実施例:
図10は、第2実施例における状況通知処理のフローチャートである。
第2実施例では、第1実施例と異なり、携帯端末400のメッセージ受信部320は、定期的に、携帯端末400の現在位置情報を、携帯端末400に対して自発的に送信する。例えば、メッセージ受信部320は、現在位置情報を含むメッセージ通知要求を、定期的に、携帯端末400に対して、送信する。そして、複合機200の通信制御部100は、図8に示す状況通知処理に代えて、図10に示す状況通知処理を実行することによって、適切なタイミングで、メッセージを携帯端末400に対して送信する。
具体的に、図10に示す状況通知処理が、図8に示す状況通知処理と異なる点は、図8のステップS210と、S215に代えて、図10のステップS210Aが実行される点である。すなわち、通信制御部100の移動判断部130は、携帯端末400に対して、現在位置情報を要求することなく、携帯端末400から自発的に現在位置情報が送信されてくるのを待つ(図10:ステップS210A)。そして、携帯端末400から現在位置情報を受信すると(ステップS210A:YES)、ステップS220に移行する。図10に示す状況通知処理のその他のステップは、図8に示す状況通知処理の同じ符号のステップと同じであるので、説明を省略する。
第2実施例によれば、第1実施例と同様の作用・効果を奏する。さらに、第2実施例によれば、携帯端末400が自発的に現在位置情報を複合機200に対して送信するので、複合機200からの要求が不要な分、第1実施例と比較して無線ネットワークの通信量を低減することができる。
C.変形例:
(1)上記各実施例(例えば、図8)では、複合機200のメッセージ送信部150は、携帯端末400に対して、メッセージそのものを送信しているが、これに代えて、メッセージを特定する情報(メッセージ番号など)を、携帯端末400に対して送信しても良い。この場合には、例えば、携帯端末400は、メッセージとメッセージ番号との対応関係を規定した情報(テーブルなど)を備えていれば良い。そして、携帯端末400のメッセージ受信部320は、メッセージ番号を複合機200から受信したときに、当該対応関係を規定した情報を参照して、受信したメッセージ番号に対応したメッセージを表示すれば良い。
また、上記各実施例では、携帯端末400のメッセージ受信部320は、複合機200から送信されたメッセージを、表示部470に表示しているが、メッセージ受信部320は、当該メッセージを別の方法でユーザに対して出力しても良い。メッセージ受信部320は、例えば、当該メッセージを読み上げる音声を出力しても良く、あるいは、当該メッセージに対応付けられた音や振動などを出力することで、当該メッセージを別の方法でユーザに対して出力しても良い。この場合は、メッセージと、音や振動と、の対応関係は、例えば、マニュアルなどで、予めユーザに対して説明されていることが好ましい。
以上を一般的に言えば、メッセージ送信部150は、メッセージそのものや、メッセージを特定する情報などの、携帯端末400がメッセージを出力するための情報(メッセージ関連情報とも呼ぶ)を、携帯端末400に対して送信すれば良い。
(2)上記各実施例では、印刷完了期間Tfを実際に特定して(図6)、印刷完了期間Tfが基準期間THより長いか否かによって、送信すべきメッセージを変更している(図9)。これに代えて、印刷完了期間Tfを特定することなく、簡便な基準によって、印刷完了期間Tfが比較的長い状況であるか、印刷完了期間Tfが比較的短い状況であるかを、判断して、送信すべきメッセージを変更しても良い。例えば、残りの印刷枚数が基準枚数以上であるか否かに基づいて、印刷完了期間Tfが比較的長い状況であるか、印刷完了期間Tfが比較的短い状況であるかを、判断してもよい。
(3)上記各実施例では、メッセージ送信部150は、全てのメッセージを、上述したメッセージ送信条件が満たされた場合にのみ送信し、メッセージ送信条件が満たされない場合には送信しないこととしている。これに限らず、メッセージ送信部150は、一部のメッセージを、メッセージ送信条件が満たされないにも拘わらずに、送信することとしても良い。例えば、ユーザが印刷ジョブの再送信を行う必要がある障害が発生した場合には、複合機200の場所まで足を運ぶ必要はなく、携帯端末400から印刷ジョブを再送できる可能性が考えられる。このため、メッセージ送信部150は、このような障害が発生した場合には、携帯端末400の位置とは無関係に、直ちに、障害が発生した旨を伝えるメッセージを携帯端末400に対して送信しても良い。一般的には、メッセージ送信部150は、印刷ジョブの受け付けから印刷原稿の出力の完了に至るまでの、少なくとも2種類以上の印刷処理の進行状況に対応する2種類以上のメッセージについて、携帯端末400が特定範囲内に移動したことを条件に、携帯端末400に対して送信すれば良い。
(4)上記各実施例におけるメッセージ送信条件は、上述したように、1)携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動したこと、2)携帯端末400が特定範囲内に位置し、かつ、送信すべきメッセージが変化したこと、のうちのいずれか一方が満たされることである。これらの2つの条件に加えて、別のメッセージ送信条件が含まれていても良い。例えば、3)携帯端末400が特定範囲内に位置し、かつ、最後にメッセージが送信された後に、所定期間が経過したこと、がメッセージ送信条件に追加されても良い。この場合には、比較的長い期間に亘って、特定範囲内にユーザが滞在した場合には、所定期間が経過する度に、ユーザの携帯端末400に、印刷処理の進行状況に応じたメッセージが送信される。この結果、ユーザが印刷原稿の回収、実行開始操作、あるいは、中断原因を解消するための処置などを忘れることを抑制できるので、ユーザにとって便利である。
(5)上記各実施例では、距離指定情報ADは、パターンA(図2)では、印刷ジョブに含められて複合機200に送信され、パターンB(図3)では、メッセージ通知要求に含められて複合機200に送信されている。これに代えて、距離指定情報ADは、状況通知処理において、携帯端末400から定期的に送信される現在位置情報、すなわち、図8のステップS215にて複合機200にて定期的に受信される現在位置情報に含まれていても良い。これに代えて、距離指定情報ADは、複合機200に予め記録された固定値(デフォルト値)であっても良い。また、複合機200は、距離指定情報ADと、携帯端末400あるいは携帯端末400のユーザと、を予め対応付けたテーブルを、備えていても良い。複合機200は、ユーザがPC60や携帯端末400を用いて、複合機200にアクセスすることによって、テーブルに記録された距離指定情報ADを編集することができるWEBサービス(例えば、EWS(Exchange Web Service)など)を提供しても良い。この場合には、複合機200の範囲決定部120は、携帯端末400やPC60から、携帯端末400を識別する情報や、携帯端末400のユーザを識別する情報を取得して、テーブルを参照することによって、距離指定情報ADを取得しても良い。
(6)メッセージを送信するか否かの判断に用いられる特定範囲は、複合機200を中心とした半径Rthの球である必要はなく、少なくとも複合機200を含む2次元、あるいは、3次元の範囲であれば良い。例えば、複合機200が設置された部屋の形状に対応した範囲であっても良い。
(7)上記実施例では、携帯端末400が特定範囲内に移動したか否かを判断するために、携帯端末400が特定範囲内か否かを判断する手法に、移動判断部130は、携帯端末400のGPS部480を用いて取得される現在位置情報を用いている。これに代えて、携帯端末400と複合機200とが、比較的通信可能な距離が短い近距離無線通信(Bluetooth(登録商標)、赤外線通信など)を用いて、通信可能な場合には、移動判断部130は、例えば、近距離無線通信によって、携帯端末400と通信可能であるか否かによって、携帯端末400が特定範囲内に位置するか否かを判断しても良い。例えば、移動判断部130は、携帯端末400との間で近距離無線通信を確立する処理を行い、当該通信が確立された場合に、携帯端末400が、特定範囲内に位置していると判断しても良い。この場合には、特定範囲は、「使用する近距離無線通信によって、通信可能な範囲」と言うことができる。また、これらの近距離無線通信や、無線LANのアドホックモードや、Wi−Fi directのように、携帯端末400と複合機200とが直接に(すなわち、アクセスポイント50などを介することなく)無線通信を行うことができる場合には、携帯端末400から受信する電波の強度に基づいて、携帯端末400が、特定範囲内に位置しているか否かを判断しても良い。例えば、移動判断部130は、携帯端末400から受信する電波の強度が所定の基準値以上である場合に、携帯端末400が、特定範囲内に位置していると判断しても良い。
(8)上記実施例では、携帯端末400と複合機200との通信、および、PC60と複合機200との通信は、具体的には、複合機200のジョブ受信部110による印刷ジョブの受信、通知要求受信部170によるメッセージ通知要求の受信、識別情報送信部160によるジョブIDの送信、メッセージ送信部150によるメッセージの送信は、アクセスポイント50を介した無線通信(インフラストラクチャーモードでの無線通信)を用いて実行されている。これに代えて、これらの通信の一部または全部は、上記変形例(6)で例示した様々な通信方法、例えば、無線LANのアドホックモード、Wi−Fi direct、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信などを用いて実行されても良い。
(9)上記各実施例のパターンB(図3)では、最初に携帯端末400から複合機200に対してメッセージ通知要求を送信するときに、メッセージ通知要求に、ジョブIDを含めて送信しており、その後は、携帯端末400から複合機200にジョブIDは送信していない。これに代えて、例えば、第2実施例のように、携帯端末400から定期的にメッセージ通知要求を送信する場合には、携帯端末400は、メッセージ通知要求とともに、定期的に、ジョブIDを複合機200に対して送信しても良い。
(10)上記各実施例の携帯端末400は、プリンタドライバ300を備えているが、パターンBの場合には、携帯端末400は、メッセージ受信部320としての機能だけを備えていれば良く、印刷ジョブを送信するプリンタドライバの機能は、備えていなくても良い。
(11)上記各実施例のパターンB(図3)では、ジョブIDを用いて、メッセージを送信すべき携帯端末400と、印刷ジョブとの対応付けを行っているが、ジョブIDを用いなくても良い。例えば、PC60は、図3のステップS61Bにおいて、印刷ジョブを複合機200に送信するときに、メッセージを送信すべき携帯端末400のIPアドレスを含めても良い。複合機200は、当該IPアドレスを、印刷ジョブと対応付けて記録することによって、印刷ジョブと、メッセージを送信すべき携帯端末400と、を対応付けても良い。この場合には、図3のステップS21Bや、S62Bを省略することができる。
(12)上記各実施例では、メッセージ送信部150は、複合機200に対してメッセージを送信しているが、メッセージ送信部150は、メッセージに加えて、進行状況情報222に記録された印刷完了期間Tfを示す情報を送信しても良い。この場合には、メッセージ受信部320は、携帯端末400の表示部470に、メッセージに加えて、印刷完了期間Tfを表示することができる。この結果、ユーザは、印刷原稿が完了するタイミングをより正確に把握できるので、印刷原稿を回収するタイミングを判断するために便利である。
(13)上記各実施例では、図8、図10のフローチャートに示すように、移動判断部130によって、携帯端末400は特定範囲内であると判断された場合に(ステップS225:YES)、進行状況特定部140は、印刷処理の進行状況を特定している(ステップS230)。これに代えて、進行状況特定部140は、携帯端末400の現在位置とは無関係に、印刷処理の進行状況を特定しても良い。例えば、進行状況特定部140は、定期的に、具体的には、3秒などの比較的短い所定期間毎に、携帯端末400の現在位置に拘わらずに、印刷処理の進行状況を特定しても良い。そして、メッセージ送信部150は、携帯端末400が特定範囲外から特定範囲内に移動した場合、または、携帯端末400が特定範囲内に位置している場合であって送信すべきメッセージが変化した場合に、特定済みの印刷処理の進行状況に応じたメッセージを、携帯端末400に対して送信しても良い。
(14)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
(15)本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
50A〜50C...アクセスポイント、70...インターネット、200...複合機、210...CPU、220...不揮発性記憶装置、221...コンピュータプログラム、222...進行状況情報、223...完了期間算出テーブル、224...設置位置情報、226...メッセージテーブル、230...揮発性記憶装置、231...バッファ領域、240...プリンタ部、250...スキャナ部、251...原稿保持部、260...操作部、270...表示部、280...無線IF部、20...メイン制御部、100...通信制御部、110...機能部、110...ジョブ受信部、120...範囲決定部、130...移動判断部、140...進行状況特定部、150...メッセージ送信部、160...識別情報送信部、170...通知要求受信部、400A〜400C...携帯端末、410...CPU、420...不揮発性記憶装置、425...揮発性記憶装置、430...無線IF部、440...電話IF部、450...音声処理部、460...操作部、470...表示部、480...GPS部、490...カメラ、PG1...制御プログラム、PG2...プリンタドライバプログラム、300...プリンタドライバ、310...印刷ジョブ送信部、320...メッセージ受信部

Claims (12)

  1. 携帯端末と無線通信を実行可能な印刷装置であって、
    印刷ジョブを受信する第1の受信部と、
    前記印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷実行部と、
    第1種の進行状況と第2種の進行状況とを含む前記印刷処理の複数の進行状況の中から現在の進行状況を特定する進行状況特定部と、
    前記印刷処理の進行状況に関する情報を送信すべき前記携帯端末が前記印刷装置の位置を含む特定範囲内に移動した場合に、前記現在の進行状況に応じたメッセージを出力するためのメッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する第1の送信部であって、前記現在の進行状況が前記第1種の進行状況である場合には、第1種のメッセージ関連情報を送信し、前記現在の進行状況が前記第2種の進行状況である場合には、前記第1種のメッセージ関連情報とは異なる第2種のメッセージ関連情報を送信する、前記第1の送信部と、
    を備える、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は、さらに、前記携帯端末が前記特定範囲内に移動したか否かを判断する移動判断部を備え、
    前記移動判断部は、前記第1の受信部によって前記印刷ジョブが受信された後に、定期的に前記携帯端末の位置を示す位置情報を前記携帯端末から取得し、
    前記移動判断部は、前記携帯端末の位置を示す位置情報と、前記印刷装置の位置情報と、に基づいて、前記特定範囲内に前記携帯端末が移動したか否かを判断し、
    前記第1の送信部は、
    前記携帯端末の位置情報を取得した場合であって、前記特定範囲内に前記携帯端末が移動していないと判断される場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信せず、
    前記携帯端末の位置情報を取得した場合であって、前記特定の範囲内に前記携帯端末が移動したと判断される場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する、印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記移動判断部は、前記第1の受信部によって前記印刷ジョブが受信された後に、定期的に前記位置情報を前記携帯端末に要求することによって、定期的に前記位置情報を前記携帯端末から取得する、印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷処理は、前記印刷ジョブに含まれる画像データを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成処理と、前記印刷データを用いて、前記印刷原稿を出力する出力処理と、を含み、
    前記第1種の進行状況は、前記出力処理が完了する前の状況を含み、
    前記第2種の進行状況は、前記出力処理が完了した後の状況を含む、印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
    前記印刷処理は、前記印刷ジョブに含まれる画像データを用いて、印刷データを生成する印刷データ生成処理と、前記印刷データを用いて、前記印刷原稿を出力する出力処理と、を含み、
    前記第1種の進行状況は、前記出力処理の完了までに要する完了期間が基準より長い状況を含み、
    前記第2種の進行状況は、前記完了期間が前記基準以下である状況を含む、印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記第1の受信部は、複数枚の前記印刷原稿の出力を要求する前記印刷ジョブを受信し、
    前記印刷装置は、さらに、一部分の前記印刷処理に要する単位期間を特定し、前記単位期間に基づいて前記完了期間を特定する期間特定部を備える、印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
    前記印刷ジョブを識別するための識別情報を前記印刷ジョブの送信元に対して送信する第2の送信部と、
    前記携帯端末から前記識別情報を受信する第2の受信部と、
    を備え、
    前記進行状況特定部は、前記第2の受信部によって受信された前記識別情報によって識別される前記印刷ジョブに基づく前記印刷処理の前記現在の進行状況を特定し、
    前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記識別情報の送信元である前記携帯端末に送信する、印刷装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
    ユーザの操作を受け付ける操作部を備え、
    前記印刷装置は、前記印刷ジョブに基づく前記印刷原稿の出力を開始するために前記操作部に対する特定の操作を要求する特定の印刷モードで動作可能であり、
    前記第1種の進行状況は、前記特定の操作が受け付けられる前の状況を含み、
    前記第2種の進行状況は、前記特定の操作が受け付けられた後の状況を含み、
    前記第1種のメッセージ関連情報は、前記特定の印刷モードにおいて前記現在の進行状況が前記特定の操作が受け付けられる前の状況である場合に送信される操作要求メッセージであって、前記特定の操作を要求する前記操作要求メッセージを出力するための情報を含む、印刷装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
    前記特定範囲を指定するための範囲情報に基づいて、前記特定範囲を前記携帯端末ごとに決定する範囲決定部を備え、
    第1の携帯端末が第1の特定範囲内に移動した場合に、前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記第1の携帯端末に送信し、
    第2の携帯端末が第2の特定範囲内に移動した場合に、前記第1の送信部は、前記現在の進行状況に応じた前記メッセージ関連情報を前記第2の携帯端末に送信する、印刷装置。
  10. 請求項1ないし請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記第1の送信部は、さらに、前記携帯端末が前記特定範囲内に存在する場合であって、前記現在の進行状況が変化したことによって、前記現在の進行状況に応じたメッセージが変化した場合に、前記メッセージ関連情報を前記携帯端末に送信する、印刷装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の印刷装置であって、さらに、
    前記第1種の進行状況は、ユーザによる印刷装置に対する処置を要する特定の原因によって前記印刷処理が中断された状況を含み、
    前記第2種の進行状況は、前記印刷処理が中断されていない状況を含み、
    前記第1種のメッセージ関連情報は、前記印刷処理が中断された状況である場合に送信される送信される処置要求メッセージであって、前記印刷装置に対する処置を要求する前記処置要求メッセージを出力するための情報含む、印刷装置。
  12. 携帯端末と無線通信を実行可能な印刷装置のためのコンピュータプログラムであって、
    印刷ジョブを受信する第1の受信機能と、
    第1種の進行状況と第2種の進行状況とを含む前記印刷処理の複数の進行状況の中から現在の進行状況を特定する進行状況特定機能と、
    前記印刷ジョブに基づいて印刷処理を前記印刷装置を用いて実行する印刷実行機能と、
    前記印刷処理の進行状況に関する情報を送信すべき前記携帯端末が前記印刷装置の位置を含む特定範囲内に移動した場合に、前記現在の進行状況に応じたメッセージを前記携帯端末に送信する第1の送信機能であって、前記現在の進行状況が前記第1種の進行状況である場合には、第1種のメッセージ関連情報を送信し、前記現在の進行状況が前記第2種の進行状況である場合には、前記第1種のメッセージ関連情報とは異なる第2種のメッセージ関連情報を送信する、前記第1の送信機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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