JP2007258910A - 水晶振動子の製造方法および水晶振動デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 接合した水晶ウエハの境界面からサイドエッチングが進みにくくした水晶振動子の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の水晶振動子の製造方法は、平板状の第一の水晶ウエハ(10a)と平板状の第二の水晶ウエハ(10b)とを接合し、平板状の接合水晶ウエハ(10)を形成する接合工程と、接合水晶ウエハの周縁部(10e)に保護膜(114)を形成する保護膜形成工程と、保護膜形成工程の後に接合水晶ウエハ(10)をウェットエッチングするウェットエッチング工程とを有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車の誘導システムやデジタルカメラ等の手ぶれ防止等に使用される音叉型の角速度センサ素子(以下、音叉型水晶振動子という)などの振動デバイスに関し、特に2枚を貼り合わせた水晶ウエハをエッチングするようにした水晶振動子の製造方法と、この製造方法を利用した水晶振動デバイスに関する。
近年、自走ロボットや自動車の誘導システム、手ぶれ防止機能付きのデジタルカメラ、携帯電話またはその他のエレクトロニクス機器において、音叉型水晶振動子等の圧電振動デバイスが広く使用されている。各種エレクトロニクス機器は小型化が要求されており、その部品の一つである音叉型水晶振動子も同様に小型化が要求されている。音叉型水晶振動子を小型化すると、検出感度が鈍くなる(等価直列抵抗(CI値)を大きくなる)傾向にある。これを防ぐため、特許文献1に示すような2枚の水晶ウエハを貼り合わせた音叉型水晶振動子がある。
このような音叉型水晶振動子を製造する際には、マスクのパターンを貼り合わせた水晶基板上に近接(プロキシミティ)露光転写する近接露光装置を用いたフォトリソグラフィー技術及びウェットエッチング技術を利用している。例えば、特許文献1では、音叉型水晶振動子用の貼り合わせた水晶ウエハを形成する時には、圧電振動デバイス用の水晶片に設けた金属薄膜にポジ又はネガのフォトレジスト膜(以下、フォトレジスト膜とする)を塗布し、近接露光および現像後に金属薄膜の不要部分をエッチングし、そして貼り合わせた水晶ウエハをウェットエッチングして音叉型の形状を形成している。
金属膜の不要部分をエッチングした後に水晶ウエハをウェットエッチングする際に、水晶ウエハ周縁部における貼り合わせ境界面からサイドエッチングが進み、水晶ウエハの周縁部がギザギザ状になってしまう。このように周縁部がギザギザ状になった水晶ウエハは、搬送途中に他の部品などに引っかかり易くなってしまう。このため、引っかかった周縁部からクラックが生じたり、欠けが生じたりしていた。最終的には、水晶ウエハの周縁部に配置された音叉型水晶振動子が、不良品になってしまう可能性が高い。
特開2004−153624号公報
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、とくに水晶ウエハの周縁部において、貼り合わせ境界面からサイドエッチングが進みにくくし、水晶ウエハの周縁部がギザギザ状になってしまうことを防止するようにした水晶振動子の製造方法と、この水晶振動子を使った水晶振動デバイスを提供することを目的とする。
第一の観点の水晶振動子の製造方法は、平板状の第一の水晶ウエハと平板状の第二の水晶ウエハとを接合し、平板状の接合水晶ウエハを形成する接合工程と、接合水晶ウエハの周縁部に保護膜を形成する保護膜形成工程と、保護膜形成工程の後に接合水晶ウエハをウェットエッチングするウェットエッチング工程とを有する。
この構成により、接合水晶ウエハの周縁部に保護膜を形成し、その後、接合水晶ウエハをウェットエッチングするので、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとを接合した境界面がウェットエッチングされることがない。つまり、接合水晶ウエハの周縁部がギザギザ状になったりして、クラックが生じたり欠けが生じることがない。
第二の観点の水晶振動子の製造方法は、接合工程の後に接合水晶ウエハの平板面に金属薄膜を生成する薄膜生成工程と、金属薄膜に第1フォトレジストを塗布する塗布工程と、第1フォトレジストを塗布した接合水晶ウエハを露光する露光工程とを有する。そして、露光工程の後に保護膜を形成する。
このため、露光工程の後に、たとえ第1フォトレジストが剥離したとしても、保護膜が接合水晶ウエハの周縁部に形成されることになる。このため、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとを接合した境界面がウェットエッチングされることがない。
第三の観点の水晶振動子の製造方法は、薄膜生成工程が接合水晶ウエハの表裏面に金属薄膜を生成する。
この構成により、接合水晶ウエハの表裏面からウェットエッチングが行われ、両面から正確に且つ短時間でエッチングすることができる。
第四の観点の水晶振動子の製造方法は、保護膜形成工程が、接合水晶ウエハの周縁部に第1フォトレジストの欠けがあるか否かを判断してから、保護膜を形成する。
このため、周縁部に第1フォトレジストの欠けのある箇所にのみ、保護膜を形成することができる。不要な保護膜を形成する必要がなくなる。
第五の観点の水晶振動子の製造方法は、第四の観点において、第1フォトレジストの欠けがあるか否かを、記憶された接合水晶ウエハの外径形状と実際に計測された接合水晶ウエハの外径形状とに基づいて判断する。
たとえば、接合水晶ウエハにオリエンテーションフラットがあっても、第1フォトレジストの欠けがあるか否かを記憶された接合水晶ウエハの外径形状と実際に計測された接合水晶ウエハの外径形状とから確認することができる。
第六の観点の水晶振動子の製造方法は、第二の観点において、露光工程の後に金属薄膜をエッチングする金属エッチング工程を有し、保護膜形成工程が金属エッチング工程の前に行われる。
このため、接合水晶ウエハの周縁部に金属薄膜が形成され、金属薄膜の上から保護膜が形成されている。水晶をエッチングする液体に触れる前に、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとの間の境界面が二重に保護されている。
第七の観点の水晶振動子の製造方法は、第二の観点において、露光工程の後に金属薄膜をエッチングする金属エッチング工程を有し、保護膜形成工程が金属エッチング工程の後でウェットエッチング工程前に行われる。
このため、ウェットエッチング工程の前までに接合水晶ウエハの周縁部に保護膜が形成される。水晶をエッチングする液体に触れる前に、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとの間の境界面が保護される。
第八の観点の水晶振動子の製造方法は、保護膜は、ウェットエッチング工程の後に剥離する。
保護膜がウェットエッチング工程まで残されており、ウェットエッチング工程の後に保護膜が剥離されるため、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとの間の境界面にウェットエッチングの液体が入り込むことはない。
第九の観点の水晶振動子の製造方法は、保護膜形成工程は、第2フォトレジストをベークして保護膜を形成する。
保護剤に特殊な材料を使用することなく、露光などで使用するフォトレジストと使用することができるため、わざわざ新たに保護剤の材料を購入する必要もない。
第十の観点の水晶振動デバイスは、上記第一ないし第九の観点の製造方法で製造される水晶振動子と、電極を含み水晶振動子を密封する筐体とを備える。
この水晶振動デバイスは、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとの間の境界面で、割れや欠けなどが生じないため不良率が下がり、初期不良も少なくなる。
本発明に係る水晶振動子の製造方法は、第一の水晶ウエハと第二の水晶ウエハとの境界面からサイドエッチングが進みにくくし、水晶ウエハの周縁部がギザギザ状になってしまうことを防止することができる。このようにすれば、音叉型水晶振動子の、不良率が下がり、生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
<圧電振動デバイスの構成>
図1A及び図1Bは、本発明のエッチング方法の実施形態としての製造方法を適用した圧電振動デバイス50の実施形態を示している。図1Aは圧電振動デバイス50の透視した概略平面図、図1Bは図1AのB−B線概略断面図である。図1において、圧電振動デバイス50は、音叉形状の圧電振動片20を構成した例を示しており、圧電振動デバイス50は、パッケージ51内に圧電振動片20を収容している。パッケージ51は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質の混練物からなるセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層し、焼結して形成されている。
この実施形態では、パッケージ51は、図1Bに示すように、ベース基板51a、壁基板51bおよび床基板51cで構成されている。パッケージ51は、壁基板51bで覆うことで内部空間を形成し、この内部空間に圧電振動片20を収容している。そして、圧電振動片20を所定の高さで支えるように、床基板51cがベース基板51a上に配置されている。床基板51cには、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部52が設けられている。
この電極部52は、ベース基板51a下に形成された実装端子55と接続されている。これにより、外部から印加される駆動電圧を、実装端子55を介して電極部52に伝え、最終的に圧電振動片20に供給する。具体的には、図1Bに示すように、この実装端子55と電極部52は、パッケージ51外部をメタライズにより引き回したり、もしくは、ベース基板51aの焼成前にタングステンメタライズ等を利用して形成した導電スルーホール(不図示)で接続したりすることで形成できる。ここで、本実施形態では、箱状のパッケージ51を形成して、圧電振動片20を収容するようにしているが、例えば、金属製の筒状のケース内に圧電振動片を収容し、圧電振動片と接続されたリードを外部に導出するプラグで気密に封止するようにしてもよい。
電極部52の上には、導電性接着剤57が塗布されて、圧電振動片20の基部29が接合されている。この導電性接着剤57としては、接合力を発揮する接着剤成分としての合成樹脂剤に、導電性のフィラー(銀製の細粒等の導電粒子を含む)および、所定の溶剤を含有させたものが使用できる。
壁基板51bの開放された上端には、蓋体59が封止材58で接合されることにより、封止されている。蓋体59は、好ましくは、酸化アルミニウム質の混練物からなるセラミックで形成されている。コバール等の金属材料で形成される場合には、蓋体59はシーム溶接等の手法により、壁基板51bに対して固定される。
圧電振動片20は、例えば材料は水晶で形成されており、小型で必要な性能を得るために、図1Aまたは図2に示す形状になっている。すなわち、圧電振動片20は、導電性接着剤57と接着する基部29と、この基部29を基端として、図1Aにおいて右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕を備えている。つまり、圧電振動片20は、全体が音叉のような形状とされた、いわゆる音叉型圧電振動片である。なお、本実施形態では一対の振動腕21を備えた圧電振動片20で説明するが、3本または4本の振動腕21を備えた圧電振動片20であってもよい。
図2Aは、圧電振動片20の拡大斜視図である。図2Bは、図2AのB−B断面図である。圧電振動片20は、導電性接着剤57と接着する基部29には、金(Au)などからなる引出電極22が設けられ、導電性接着剤57と電気的に接続されている。また、圧電振動片20は、第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとからなり、水晶の電気軸27が互いにX軸方向に逆になるように結合されている。
基部29から延びた一対の振動腕21の表面には、引出電極22と電気的に接続される、金(Au)などからなるドライブ電極23、モニタ電極24およびセンス電極25が形成されている。図2Bにおいて、ドライブ電極23およびセンス電極25の後に”−”(マイナス)と示したものは負極を示し、ドライブ電極23およびセンス電極25の後に”+”(プラス)と示したものは正極を示している。圧電振動片20は不図示のドライバ回路で駆動されて振動を開始するとともに、モニタ電極24から振動の大きさに比例したモニタ信号を発生し、それはモニタ回路などを介してドライバ回路にフィードバックされる。このように圧電振動片20は閉ループを構成する駆動手段によって安定に駆動される。
<水晶ウエハの構成>
図3Aは、本実施形態に用いる円形の接合水晶ウエハ10の構成を示す斜視図である。この円形の接合水晶ウエハ10は、例えば厚さ0.8mmの人工水晶からなり、円形の接合水晶ウエハ10の直径は3インチまたは4インチである。円形の接合水晶ウエハ10は、厚さ0.4mmの第一水晶ウエハ10aと厚さ0.4mmの第二水晶ウエハ10bとからなり、両者ともZ軸方向に切断されたZカットウエハが用いられている。第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとは直接接合、具体的には耐熱性が優れたシロキサン結合(Si−O−Si)によって接合している。このシロキサン結合は、第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとの両方の接合面を清浄な状態にしてその面同士を貼り合わせ、その後約500°Cのアニールを行うことによって結合が行われる。第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとをシロキサン結合するには、互いに電気軸がX軸方向に逆になるように結合されている。つまり第一水晶ウエハ10aが+(プラス)X軸方向に、第二水晶ウエハ10bが−(マイナス)X軸方向に向くようにして結合されている。さらに、円形の接合水晶ウエハ10の軸方向が特定できるように、図3Aに示すように、接合水晶ウエハ10の周縁部10eの一部には、水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラット10cが形成されている。
図3Bは、本実施形態に用いる矩形の接合水晶ウエハ15の構成を示す斜視図である。この矩形の接合水晶ウエハ15も、例えば厚さ0.8mmの人工水晶からなり、その矩形の接合水晶ウエハ15の一辺は2インチである。矩形の接合水晶ウエハ15も、厚さ0.4mmの第一水晶ウエハ15aと厚さ0.4mmの第二水晶ウエハ15bとからなり、両者ともZ軸方向に切断されたZカットウエハが用いられ、シロキサン結合(Si−O−Si)によって接合している。また、第一水晶ウエハ15aと第二水晶ウエハ15bとをシロキサン結合するには、互いに電気軸がX軸方向に逆になるように結合されている。そして、矩形の接合水晶ウエハ15の軸方向が特定できるように、矩形の接合水晶ウエハ15の周縁部15eの一部には、水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラット15cが形成されている。以下の実施形態では、図3Aに示すオリエンテーションフラット10cを有する円形の接合水晶ウエハ10で説明する。
図4Aは、耐蝕膜である金属薄膜が形成され、且つ感光剤であるポジまたはネガフォトレジストを塗布した接合水晶ウエハ10を示した図である。接合水晶ウエハ10のZ軸方向上方にはフォトマスク40が配置されている。フォトマスク40には、例えば38個の角速度検出用の音叉型圧電振動片20のパターンパターン43が、合成石英ガラスからなる透明なガラス基板41に遮光部材であるクロム(Cr)で形成されている。これらのパターン43が接合水晶ウエハ10に露光された際に、フォトレジスト14を感光させる。
圧電振動片20の形状を、接合水晶ウエハ10から形成するためには、接合水晶ウエハ10の表裏面を露光する両面露光をすることが好ましい。水晶はウェットエッチングされ易い方向性があるからである。そのため、図4に描かれた接合水晶ウエハ10は、第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとを両方とも覆うように、まずスパッタリングもしくは蒸着などの手法によりクロム層12が全面に形成される。次に、クロム層12を覆うようにスパッタリングもしくは蒸着などの手法により金層13が全面に形成される。その後、金層13を覆うようにスピンコートまたはスプレーにより液状のレジストインクが塗布されてフォトレジスト層14が形成される。露光によりフォトレジスト層14が適切に感光するためには、フォトレジスト層14は均一厚さに塗布される必要がある。しかし、接合水晶ウエハ10の周縁部10eでは、フォトレジスト層14fのように膨らんでしまう場合が多い。その後、液状のフォトレジスト層14を硬化させるため、フォトレジストが塗布された接合水晶ウエハ10はベークされる。硬化されたフォトレジスト層14は、搬送などに便利であるが、固いものにぶつかったりすると一部が欠けることがある。特に、接合水晶ウエハ10の周縁部10eで一部が欠けることがある。
たとえば、図4Aにおいて、フォトマスク40のパターン43を接合水晶ウエハ10に露光する際には、解像度を向上させるため、フォトマスク40と接合水晶ウエハ10とをほぼ接触するぐらいに近接させて露光する。この場合に、接合水晶ウエハ10の周縁部10eでは、フォトレジスト層14fのように膨らんでいるため、接合水晶ウエハ10の周縁部10eに形成されたフォトレジスト層14fがフォトマスク40に接触する。すると、硬化されたフォトレジスト層14fの全部または一部が、剥離する場合がある。この状態で、耐蝕膜である金属薄膜をウェットエッチングし、そしてフッ酸溶液をエッチング液として接合水晶ウエハ10をウェットエッチングすると、特に、第一水晶ウエハ15aと第二水晶ウエハ15bとの境界面がエッチングされ易い。
たとえば、図4Bは、接合水晶ウエハ10をウェットエッチングしている途中の図である。接合水晶ウエハ10の周縁部10eに形成されたフォトレジスト層14fが一部剥離しているため、接合水晶ウエハ10の周縁部10eである側面がエッチングされる。いわゆるサイドエッチングである。特に、第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとの境界面、つまり、シロキサン結合している面では、フッ酸溶液などのエッチング液が、他の水晶ウエハ部分より浸透し易くなっている。このため、接合水晶ウエハ10が欠けやすくまた割れ易くなってしまう。
<保護膜の形成>
接合水晶ウエハ10の周縁部10eにおいてサイドエッチングを防ぐため、本実施形態では、保護膜114を形成する。そして、フッ酸溶液をエッチング液として接合水晶ウエハ10をウェットエッチングしても、第一水晶ウエハ15aと第二水晶ウエハ15bとの境界面がエッチングされることを防止する。
図5は、本実施形態に用いる保護膜114の形成装置である。保護膜114は、接合水晶ウエハ10の周縁部10eに形成する。ディスペンサー110はノズル112を有しており、ノズル112からディスペンサー110内に貯えられている保護剤が塗布される。ディスペンサー110は、回転台120の中心方向に移動可能になっており、ディスペンサー110には駆動制御装置124が接続されている。回転台120は、接合水晶ウエハ10を真空吸着または静電吸着する機構が備え付けられており、所定方向に回転可能になっている。
回転台の周囲に、位置センサ122が備え付けられている。位置センサ122からの位置信号は駆動制御装置124に供給されている。位置センサ122は、接合水晶ウエハ10が3インチサイズかまたは4インチサイズであるかを確認する。さらに、接合水晶ウエハ10には、結晶方向を特定するオリエンテーションフラット10cが形成されているので、位置センサ122でオリエンテーションフラット10cの位置を確認する。接合水晶ウエハ10の直径およびオリエンテーションフラット10cの位置に応じて、駆動制御装置124がディスペンサー110のノズル112の位置を矢印方向に制御し、また、保護剤の塗布の開始および終了を制御する。位置センサ122および駆動制御装置124は、接合水晶ウエハ10の直径およびオリエンテーションフラット10cの位置だけでなく、フォトレジスト層14fの全部または一部が、剥離しているかも判断することもできる。なお、フォトレジスト層14fの厚みは、0.1ミクロンメートルから100ミクロンメートル程度であるので、高感度のセンサ122を接合水晶ウエハ10の外周位置に移動させて、ミクロンメートル単位を計測できるようにしてもよい。
保護膜114の材料である保護剤は、ネガまたはポジのフォトレジストを使用してよい。接合水晶ウエハ10の両面露光に使用するフォトレジスト層14と同一の材料でもよく、また異なる材料であってもよい。保護膜114を接合水晶ウエハ10の周縁部10eに形成するので、できるだけ粘性があった方がノズル112から塗布しやすい。その他、水晶用のウェットエッチング液に侵されない材料であれば、保護膜114として使用できる。
図6は、本実施形態に用いる保護膜114の形成のためのフローチャート70である。このフローチャート70は、フォトレジスト層14が形成された接合水晶ウエハ10の表裏面を露光し、そして現像した後から示したものである。図4で説明したように、露光または搬送過程などで硬化されたフォトレジスト層14fの全部または一部が、剥離している場合がある。
ステップS61では、接合水晶ウエハ10から感光したフォトレジスト層14を除去する。そして、ステップS62またはステップS63に進む。
ステップS62では、接合水晶ウエハ10からフォトレジスト層14を除去された部分の金属薄膜であるクロム層12および金層13をウェットエッチングにより除去する。フォトレジスト層14fの全部または一部が剥離している場合、このウェットエッチングで、第一水晶ウエハ15aと第二水晶ウエハ15bとの境界面が剥き出しになる。
ステップS63では、ステップS61でフォトレジスト層14のみが除去された接合水晶ウエハ10、またはステップS62でクロム層12および金層13まで除去された接合水晶ウエハ10が回転台120に載置される。そして、接合水晶ウエハ10は、真空吸着または静電吸着される。
ステップS64では、接合水晶ウエハ10を回転台120上で回転させる。センサ122の位置信号を検出することで、接合水晶ウエハ10の直径を確認し、またオリエンテーションフラット10cの位置を確認する。
ステップS65では、センサ122の位置信号に基づいて、ディスペンサー110のノズル112を接合水晶ウエハ10の周縁部10eに近づける。そして保護剤を塗布する。これにより、接合水晶ウエハ10の周縁部10eに保護膜114が形成される。
ステップS66では、後の工程で扱いやすいように保護膜114を硬化させる。ステップS67では、金属薄膜であるクロム層12および金層13がウェットエッチングにより除去された接合水晶ウエハ10か否かを判断し、金属薄膜が除去されていなければステップS68に進み、金属薄膜が除去されていればステップS69に進む。このような工程を経て、接合水晶ウエハ10の周縁部10eに保護膜114が形成された状態を、図8および図9で説明する。
図7は、保護膜114の形成のため、接合水晶ウエハ10の周縁部10eのフォトレジスト層14fの剥離状態を確認するフローチャート80であり、図6のステップS84を詳細に説明したフローチャート80である。保護膜114を形成するためには、周縁部10eを確認するとともに、フォトレジスト層14fの全部または一部が、剥離しているかも確認する必要がある。
ステップS81では、まず、回転台120に載置される接合水晶ウエハ10の外径形状の形状データPPを読み出す。たとえば接合水晶ウエハ10の中心から外縁までの距離のデータである。この形状データPPには、オリエンテーションフラット10cの位置データも含まれる。
ステップS82において、クロム層12の厚み、金層13の厚みおよびフォトレジスト層14fの厚みを加算する。たとえば、クロム層12の厚みは500オングストローム、金層13の厚みも500オングストローム程度、およびフォトレジスト層14fの厚みを30マイクロメートルとする。クロム層12の厚みおよび金層13の厚みは、フォトレジスト層14fの厚みと比べて極めて小さいため無視してもよい。クロム層12の厚み、金層13の厚みおよびフォトレジスト層14fの厚みを加算した値を補正形状データCPとして算出する。
ステップS83では、回転台120上で接合水晶ウエハ10を少なくとも一回転させて、位置センサ122から接合水晶ウエハ10の端部位置(外径位置)の実際の形状データ(以下、実形状データという)APを取得する。ここでセンサ122が計測する値は、接合水晶ウエハ10の中心から外縁までの距離そのものでなく、ある基準値からの差異を計測するものでよい。
ステップS84では、補正形状データCPと実形状データAPとを比較する。具体的には、まず、実形状データAPを解析することで、オリエンテーションフラット10cの座標を把握する。そして、オリエンテーションフラット10cの位置が把握できれば、接合水晶ウエハ10の中心からのXY軸方向が把握できる。そこで、水晶ウエハ10の中心を基準として、補正形状データCPから実形状データAPを引いて差異を求める。
ステップS85では、差異が第一閾値より大きな箇所、たとえば差異の絶対値が5ミクロンメートル以上大きな箇所は、フォトレジスト層14fが剥離していると判断する。そして、回転台120上で接合水晶ウエハ10を回転させながら、ディスペンサー110のノズル112から、保護剤を塗布して剥離箇所に保護膜114を形成する。通常、フォトレジスト層14fが剥離すると、少なくとも2,3ミリメートルの円周幅で剥離しているため、第一閾値より大きな箇所が所定の円周幅以上であった場合にフォトレジスト層14fが剥離していると判断してもよい。この場合には、直径方向の差異の第一閾値と円周方向の幅の第二閾値との2つの閾値を有することになる。
なお、フローチャート80(図6のステップ74)では、フォトレジスト層14fの全部または一部が剥離しているかを確認したが、無条件に保護膜114を形成するようにしてもよい。この場合には、フォトレジスト層14fがまったく剥離していない場合でも、保護膜114が形成されることになる。
図8および図9は、保護膜114の形成前と形成後の接合水晶ウエハ10を示した概念図である。フォトレジスト層の厚さなどは誇張して描いている。
図8Aは、接合水晶ウエハ10を露光し現像して、フォトレジスト層14のみが除去された図である。図8Bは、フォトレジスト層14のみが除去された後、接合水晶ウエハ10に保護膜114が形成された図である。
図8Aでは、フォトマスク40のパターン43に応じてフォトレジスト層14が露光され現像されているため、一部の金層13が剥き出しになっている。また、露光または搬送過程などで、接合水晶ウエハ10の周縁部10eのフォトレジスト層14fの全部が剥離している。そのため、接合水晶ウエハ10の周縁部10eでは金層13が剥き出しになっている。このまま、金層13およびクロム層12のエッチングを行い、接合水晶ウエハ10をフッ酸溶液などでウェットエッチングすれば、図4Bで示したように、特に第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとの境界面でエッチングが進むことになる。
図8Bは、図6のステップS61からステップ62を経ないでステップS63に進み、ステップS66までを経て保護膜114が形成されている。このため、剥き出しになった周縁部10eの金層13が保護膜114で覆われている。この状態であれば、金層13およびクロム層12のエッチングを行い、接合水晶ウエハ10をフッ酸溶液などでウェットエッチングしても、保護膜114、金層13およびクロム層12で接合水晶ウエハ10の周縁部10eが保護されているため、第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとの境界面でエッチングが進むことはない。
図9Aは、接合水晶ウエハ10を露光し現像し、フォトレジスト層14が除去された後、フォトレジスト層14から露出した金層13をエッチングし、次いで、金層13が除去されて露出したクロム層12をウェットエッチングした図である。図9Bは、金層13およびクロム層12が除去された後、接合水晶ウエハ10に保護膜114が形成された図である。
図9Aでは、図6のステップS61からステップS62に進み、フォトマスク40のパターン43に応じてフォトレジスト層14が露光された箇所は、第一水晶ウエハ15aの表面および第二水晶ウエハ15bの表面が剥き出しになっている。また、露光または搬送過程などで、接合水晶ウエハ10の周縁部10eのフォトレジスト層14fの全部が剥離した箇所も、第一水晶ウエハ15aの表面および第二水晶ウエハ15bの表面が剥き出しになっている。
図9Bは、図6のステップS62からステップS66までを経て保護膜114が形成されている。このため、剥き出しになった周縁部10eの第一水晶ウエハ15aの表面および第二水晶ウエハ15bが保護膜114で覆われている。この状態であれば、接合水晶ウエハ10をフッ酸溶液などでウェットエッチングしても、保護膜114で第一水晶ウエハ10aと第二水晶ウエハ10bとの境界面でエッチングが進むことはない。
<圧電振動デバイスの製造工程>
図10は、本実施形態に用いる圧電振動デバイスの製造工程のフローチャート100である。
<<圧電振動片の外形形成の工程>>
ステップS10では、図3で説明したように、第一水晶ウエハ10aおよび第二水晶ウエハ10bを貼り合わせて、接合水晶ウエハ10を用意する。
次に、ステップS12では、接合水晶ウエハ10の全面に、耐蝕膜をスパッタリングもしくは蒸着などの手法により形成する。すなわち、圧電材料としての接合水晶ウエハ10を使用する場合に、金(Au)や銀(Ag)等を直接成膜することは困難なため、下地としてクロム(Cr)やチタン(Ti)等を使用する。つまり、この実施形態では、耐蝕膜としてクロム層12の上に金層13を重ねた金属膜を使用する。たとえば、クロム層12の厚みは500オングストローム、金層13の厚みも500オングストローム程度とする。
ステップS14では、クロム層12および金層13が形成された接合水晶ウエハ10に、フォトレジスト層14を全面にスピンコートなどの手法で均一に塗布する。フォトレジスト層14としては、たとえば、ノボラック樹脂によるネガフォトレジストを使用できる。
次に、ステップS16では、露光装置を用いて、図4に描かれた第1フォトマスク40に描かれた圧電振動片20のパターン43をフォトレジスト層14が塗布された接合水晶ウエハ10を露光する。ステップS16では、両面露光装置を使って365nmのi線の露光光を用いて両面を露光する。
ステップS18では、接合水晶ウエハ10のフォトレジスト層14を現像して、感光したフォトレジスト層14を、図6Aに示すように除去する。さらに、フォトレジスト層14から露出した金層13をたとえば、ヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液を用いて、金層13をエッチングする。次いで、金層13が除去されて露出したクロム層12を、たとえば硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングする。水溶液の濃度、温度および水溶液に浸している時間を調整して余分な箇所が侵食されないようにする。これで耐蝕膜を除去することができる。次に、フッ酸溶液をエッチング液として、フォトレジスト層14および耐蝕膜から露出した水晶材料を、圧電振動片20の外形になるようにウェットエッチングを行う。このウェットエッチングは、フッ酸溶液の濃度や種類、温度等により時間が変化するが、約6時間ないし約15時間かかる。なお、図6のフローチャート60および図7のフローチャート80で説明したように、接合水晶ウエハ10のウェットエッチングの前には保護膜114が形成されている。
ステップS20では、不要となったフォトレジスト層14と耐蝕膜を除去することによりに、図2の振動腕21および基部29を有する圧電振動片20が形成される。
<<電極の形成の工程>>
ステップS22では、圧電振動片20を純水で洗浄し、圧電振動片20の全面に駆動電極としての励振電極25などを形成するための金属膜を蒸着またはスパッタリング等の手法により形成する。この金属膜は、下地となるクロム層12と、金層13とで構成する。なお、耐蝕膜と金属膜とは同じ材料であってもよいので、耐蝕膜を電極として使用する場合には、ステップS20で耐蝕膜を除去することなく、ステップS22で新たに金属膜を形成する必要がない。次いで、ステップS24では、全面にフォトレジスト層14を塗布する。
ステップS26では、電極パターン(引出電極22、ドライブ電極23、モニタ電極24およびセンス電極25)と対応した第2フォトマスク(不図示)を用意して、電極パターンをフォトレジスト層14が塗布された接合水晶ウエハ10を露光する。電極パターンは圧電振動片20の両面に形成する必要があるため、ステップS26では、365nmのi線の露光光を用いて圧電振動片20の両面を露光する。両面露光装置を使って圧電振動片20の両面を一度に露光することもでき、また、片面露光装置を使って圧電振動片20の片面を露光し、圧電振動片20を裏返して他方の片面を露光することもできる。
ステップS28では、フォトレジスト層14を現像後、感光したフォトレジストを除去する。残るフォトレジストは電極パターンと対応したフォトレジストになる。
次いで、ステップS28では、電極となる金属膜のエッチングを行う。すなわち、電極パターンと対応したフォトレジスト層14から露出した金層13をたとえば、ヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液でエッチングし、次にクロム層12をたとえば硝酸第2セリウムアンモニウムと酢酸との水溶液でエッチングする。続いて、ステップS30でフォトレジストを除去する。これらの工程を経て、圧電振動片20に励振電極25などが正確な位置および電極幅で形成される。
<<周波数調整およびパッケージングの工程>>
これまでの工程により、電極が形成された圧電振動片20が得られたため、ステップS32では、たとえばセラミック製のパッケージ51に圧電振動片20を導電性接着剤57で接着する。具体的には、図1で説明したように、圧電振動片20の基部29を、電極部52に塗布した導電性接着剤57の上に載置して、導電性接着剤57を硬化させることにより圧電振動片20を引出電極22に対して接合する。
ステップS34では、さらに、圧電振動片20の振動腕21にレーザ光を照射して、振動腕21の接合水晶ウエハ10の一部を蒸散・昇華させ、質量削減方式による周波数調整を行う。そもそもステップS16およびステップS18などで形成される圧電振動片20は、振動腕21が大きめに形成されるようにフォトマスクのパターンが形成されていたり、ウェットエッチングで接合水晶ウエハ10が過度にエッチングされないようにしたりして、質量が大きめに形成されている。
次に、ステップS36で、真空チャンバー内などに圧電振動片20を収容したパッケージ51を移し、蓋体59を封止材58により接合する。続いてステップS38で、最後に圧電振動デバイス50の駆動特性などの検査を行い、圧電振動デバイス50を完成させる。
上記実施形態では、音叉型圧電振動片で説明してきたが、本発明は音叉型圧電振動片に限られず、他の振動片にも応用できる。また、センサ122は位置センサとして説明してきたが、画像センサたとえばカメラ画像から実形状データAPを算出しても良い。また、保護膜114を形成する手段として、ディスペンサー110のノズル112から保護剤を出したが、スプレー方式で保護剤を吐出してもよい。
Aは圧電振動デバイス50の透視した概略平面図で、BはAのB−B線概略断面図である。 Aは、圧電振動片20の拡大斜視図で、BはAのB−B断面図である。である。 Aは、本実施形態に用いる円形の接合水晶ウエハ10の構成を示す斜視図で、Bは矩形の接合水晶ウエハ15の構成を示す斜視図である。 Aは、耐蝕膜である金属薄膜が形成され、且つ感光剤であるポジまたはネガフォトレジストを塗布した接合水晶ウエハ10を示した図である。Bは接合水晶ウエハ10をウェットエッチングしている途中の図である。 本実施形態に用いる保護膜114の形成装置である。 本実施形態に用いる保護膜114の形成のためのフローチャート60である。 接合水晶ウエハ10の周縁部10eのフォトレジスト層14fの剥離状態を確認するフローチャート80である。 Aは接合水晶ウエハ10を露光し現像して、フォトレジスト層14のみが除去された図である。Bはフォトレジスト層14のみが除去された後、接合水晶ウエハ10に保護膜114が形成された図である。 Aは、接合水晶ウエハ10を露光し現像し、金属薄膜までウェットエッチングした図である。Bは金属薄膜が除去された後、接合水晶ウエハ10に保護膜114が形成された図である。 本実施形態に用いる圧電振動デバイスの製造工程のフローチャート100である。
符号の説明
10a …… 第一水晶ウエハ
10b …… 第二水晶ウエハ
10e …… 周縁部
10 …… 結合水晶ウエハ
12 …… クロム(Cr)層
13 …… 金(Au)層
14 …… フォトレジスト層
20 …… 圧電振動片
23 …… ドライブ電極
24 …… モニタ電極
25 …… センス電極
40 …… フォトマスク
43 …… 圧電振動片のパターン
50 …… 圧電振動デバイス
52 …… 電極部
55 …… 実装端子
110 …… ディスペンサー
114 …… 保護膜
120 …… 回転台

Claims (10)

  1. 水晶振動子の製造方法において、
    平板状の第一の水晶ウエハと平板状の第二の水晶ウエハとを接合し、平板状の接合水晶ウエハを形成する接合工程と、
    前記接合水晶ウエハの周縁部に保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後に、前記接合水晶ウエハをウェットエッチングするウェットエッチング工程と
    を有することを特徴とする水晶振動子の製造方法。
  2. 前記接合工程の後に、前記接合水晶ウエハの平板面に金属薄膜を生成する薄膜生成工程と、
    前記金属薄膜に第1フォトレジストを塗布する塗布工程と、
    前記第1フォトレジストを塗布した前記接合水晶ウエハを露光する露光工程と、を有し、
    前記露光工程の後に前記保護膜を形成することを特徴とする請求項2に記載の水晶振動子の製造方法。
  3. 前記薄膜生成工程は、前記接合水晶ウエハの表裏面に金属薄膜を生成することを特徴とする請求項3に記載の水晶振動子の製造方法。
  4. 前記保護膜形成工程は、前記接合水晶ウエハの周縁部に前記第1フォトレジストの欠けがあるか否かを判断してから、前記保護膜を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の水晶振動子の製造方法。
  5. 前記第1フォトレジストの欠けがあるか否かは、記憶された前記接合水晶ウエハの外径形状と実際に計測された前記接合水晶ウエハの外径形状とに基づいて判断することを特徴とする請求項4に記載の水晶振動子の製造方法。
  6. 前記露光工程の後に、前記金属薄膜をエッチングする金属エッチング工程を有し、
    前記保護膜形成工程は、前記金属エッチング工程の前に行われること特徴とする請求項2または請求項3に記載の水晶振動子の製造方法。
  7. 前記露光工程の後に、前記金属薄膜をエッチングする金属エッチング工程を有し、
    前記保護膜形成工程は、前記金属エッチング工程の後で前記ウェットエッチング工程前に行われること特徴とする請求項2または請求項3に記載の水晶振動子の製造方法。
  8. 前記保護膜は、前記ウェットエッチング工程の後に剥離すること特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の水晶振動子の製造方法。
  9. 前記保護膜形成工程は、第2フォトレジストをベークして保護膜を形成すること特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の水晶振動子の製造方法。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の製造方法により製造された水晶振動子と、
    電極を含み、前記水晶振動子を密封する筐体と、
    を備える水晶振動デバイス。
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