JP2007256842A - 吸気装置及びそれを備えた画像形成装置、現像装置、プロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像剤を収容する現像部内を吸気する吸気装置であって、ダイヤフラム15を有するとともにチューブ71A、71Bを介して現像部に接続されたポンプ本体11を複数備える。
【選択図】図3
Description
また、ポンプは、ダイヤフラム(ゴム部材)が設置されたポンプ本体、ダイヤフラムに接続されたクランク軸(偏心ピン)、クランク軸を回転駆動する駆動モータ(モータ)、等で構成される。
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、本実施の形態1における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、50は画像形成装置としてのデジタル複写機の装置本体(画像形成装置本体)、51はセットされた原稿Dを原稿読込部52に搬送する原稿搬送部、52は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、53は原稿読込部52で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム54上に照射する露光部、54は像担持体としての感光体ドラム、55は感光体ドラム54上を帯電する帯電部、58は感光体ドラム54上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、59は感光体ドラム54上の未転写トナーを回収するクリーニング部、61〜64は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、65は記録媒体P上の未定着トナーを定着する定着部、70は現像装置80内の気体を吸気する吸気装置、80は感光体ドラム54上に形成された静電潜像を現像する現像装置(現像部)、120は複数のトナーボトル121が設置されたトナーバンク、122はクリーニング部59や転写部58で回収された廃トナーを収納する廃トナーボトルを示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部52上を通過する。このとき、原稿読込部52では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部52で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部53(書込部)に送信される。そして、露光部53からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム54上に向けて発せられる。
ここで、現像装置80内のトナーは、トナー補給部から供給されたトナーとともに、パドルローラ等によってキャリアと混合される。そして、摩擦帯電したトナーは、キャリアとともに現像ローラ上に供給される。トナー補給部のトナーは、現像装置80内のトナーの消費にともない、現像装置80内に適宜に供給されるものである。現像装置80内のトナーの消費は、現像装置80内に設置されたトナー濃度センサによって検出される。さらに、トナー補給部内のトナーは、複数のトナーボトル121が着脱自在に設置されたトナーバンク120から適宜に補給されるものである。
その後、クリーニング部59を通過した感光体ドラム54表面は、不図示の除電部に達する。そして、ここで感光体ドラム54表面の電位は除電されて、一連の作像プロセスを終了する。
まず、複数の給紙部61〜64のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、上段の給紙部61が選択されたものとする。)。
そして、給紙部61に収納された記録媒体Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部58の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着部65に達する。そして、この位置で、記録媒体P上の未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の記録媒体Pは、出力画像として装置本体50から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態1における画像形成装置は、高速機であって、記録媒体Pの搬送速度(又は、感光体ドラム54の外周面における線速)が630mm/秒程度に設定されている。
ダクト75は、現像装置80内に連通するように、現像装置80の開口部に着脱自在に接続されている。吸気チューブ71は、フレキシブルなゴム材料(例えば、シリコンゴムである。)で形成されていて、ダクト75から吸引した空気(現像装置80内に浮遊するトナーも同時に吸引される。)をポンプ72まで搬送する。なお、本実施の形態1において、吸気チューブ71は、第1ポンプ部10Aに接続された第1吸気チューブ71Aと、第2ポンプ部10Bに接続された第2吸気チューブ71Bと、で構成される(図3及び図4を参照できる。)。
図2を参照して、81は感光体ドラム54に対向する現像剤担持体としての第1現像ローラ、82は感光体ドラム54に対向する現像剤担持体としての第2現像ローラ、83は第1現像ローラ81に現像剤を供給するパドルローラ、84は長手方向に複数の楕円板を有する撹拌ローラ、85は第1現像ローラ81に先端部が対向するように配設されたドクターブレード、86は第1現像ローラ81及び第2現像ローラ82が露呈する開口、87は感光体ドラム54に向けて突出して当接する入口シール、88は現像剤を長手方向に撹拌するための撹拌板、89は現像剤を長手方向に撹拌するための搬送スクリュ、100は現像装置80内に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ、を示す。
現像装置80内には、磁性材としてのキャリア(磁性キャリア)と、トナー(非磁性トナー)と、を有する現像剤(2成分現像剤)が収容されている。
ここで、トナー濃度センサ100は、その検知面の近傍を流動する現像剤の透磁率を検出して電圧に変換する磁気センサである。詳しくは、現像剤のトナー濃度が低い場合には透磁率の増加にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が高くなって、現像剤のトナー濃度が高い場合には透磁率の減少にともないトナー濃度センサ100のセンサ出力(出力電圧)が低くなる。
なお、現像工程後の第2現像ローラ82上の現像剤は、第2現像ローラ82から離脱した後に、パドルローラ83によって撹拌ローラ84の位置まで搬送される。また、ドクターブレード85の位置で第1現像ローラ81から離脱した現像剤は、撹拌板88及び搬送スクリュ89によって長手方向に撹拌された後に、撹拌ローラ84の位置まで搬送される。
図3を参照して、本実施の形態1における吸気装置70には、ポンプ72として2つのポンプ部(第1ポンプ部10A、第2ポンプ部10B)が設置されている。すなわち、ダイヤフラム15を有するとともに吸気チューブ71A、71Bを介して現像装置80に接続されたポンプ本体11が複数設けられている。
また、本実施の形態1では、単数の駆動モータ20によって、2つのダイヤフラム15(第1ポンプ部10A及び第2ポンプ部10B)を稼動している。これにより、駆動モータ20の制御が比較的簡単で、電力の消費が比較的少なく、ポンプ72が比較的小型になる。
さらに、本実施の形態1では、1つのクランク軸21に2つのダイヤフラム15が並設されているために、駆動モータ20の駆動伝達の効率が高められる。
具体的に、2つのポンプ10A、10Bは、それぞれの吸気口11aが吸気チューブ71A、71Bを介して現像装置80の長手方向両端部(ダクト75A、75B)にそれぞれ離間して接続されている。詳しくは、一方のポンプ10Aの吸気口11aは、吸気チューブ71Aを介して現像装置80の一方の端部(図4の右端である。)に接続されている。これに対して、他方のポンプ10Bの吸気口11aは、吸気チューブ71Bを介して現像装置80の他方の端部(図4の左端である。)に接続されている。このような構成により、2つのポンプ10A、10Bによって、トナー飛散の発生頻度の高い現像装置80の両端部から効率よく浮遊トナーを吸引することができる。
図5にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図5は、実施の形態2における吸気装置に設置されるポンプ72を示す概略図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。本実施の形態2は、2つのポンプ10A、10Bの配列が、前記実施の形態1のものとは相違する。
具体的に、第1ポンプ部10Aのダイヤフラム15が膨らむときには第2ポンプ部10Bのダイヤフラム15が縮み、第1ポンプ部10Aのダイヤフラム15が縮むときには第2ポンプ部10Bのダイヤフラム15が膨らむことになる。
このように、本実施の形態2では、2つのダイヤフラム15が図の左右方向に膨縮するが、そのタイミングが異なる。本願においては、このような場合もダイヤフラム15の「膨縮方向」が異なるものに含めることとする。
さらには、2つのダイヤフラム15がクランク軸21を挟んで配設されることで、2つのポンプ本体11のレイアウトの自由度が高まり、クランク軸21の長さを比較的短くすることができる。
図6にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図6は、実施の形態3における吸気装置に設置されるポンプ72を示す概略図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。本実施の形態3は、ジョイント25を介して分割された複数の分割クランク軸21a、21bに2つのポンプ10A、10Bがそれぞれ接続されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
詳しくは、第1ポンプ部10Aのダイヤフラム15は第1の分割クランク軸21aに接続され、第2ポンプ部10Bのダイヤフラム15は第2の分割クランク軸21bに接続されている。第1ポンプ部10A及び第2ポンプ部10Bは、それぞれ、分割クランク軸21a、21bに対して同方向(図6の左側である。)に設置されている。
本実施の形態3のような構成は、2つのポンプ本体11の吸気口11a及び排気口11bを同じ方向に向けて開口させつつ、2つのダイヤフラム15を異なるタイミングで膨縮させるときに、特に有効である。
図7にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図7は、実施の形態4における吸気装置に設置されるポンプ72を示す概略図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。本実施の形態4は、複数の駆動モータ20A、20Bが用いられている点が、単数の駆動モータ20が用いられている前記各実施の形態のものとは相違する。
ところが、本実施の形態4におけるポンプ72は、前記各実施の形態のものとは異なり、2つのポンプ部10A、10Bにそれぞれ1つずつ駆動モータ20A、20Bが設置されている。詳しくは、第1ポンプ部10Aのダイヤフラム15にはクランク軸21A及び回転板22Aを介して第1の駆動モータ20Aが接続され、第2ポンプ部10Bのダイヤフラム15にはクランク軸21B及び回転板22Bを介して第2の駆動モータ20Bが接続されている。このような構成により、2つのポンプ部10A、10Bに対する駆動伝達機構を簡素化することができる。また、2つのうち一方のポンプ部が故障した場合であっても、現像装置80の内圧が急激に上昇するのを防止することができる。
具体的に、現像装置80に収容された現像剤の劣化度が所定値に達していないときには第1ポンプ部10Aのみ稼動させて、現像剤の劣化度が所定値に達しているときには第1ポンプ部10A及び第2ポンプ部10Bの双方を稼動させることができる。すなわち、現像剤(キャリア)の劣化にともないキャリアに対するトナーの吸着力が低下してトナー飛散が多くなるときに、ポンプ72の吸引力を増加することで、トナー飛散の発生を安定的に低減することができる。なお、現像剤の劣化度は、新品の現像剤が使用開始されてからの現像装置80の累積稼働時間等を検出することによって間接的に検知することができる。
図8〜図10にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図8は、実施の形態5における吸気装置と現像装置との接続状態を長手方向にみた概略図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。また、図9及び図10は、吸気装置と現像装置との別の接続状態を長手方向にみた概略図である。
11 ポンプ本体、
11a 吸気口、 11b 排気口、
12 吸気弁、 13 排気弁、
15 ダイヤフラム、
20、20A、20B 駆動モータ、
21、21A、21B クランク軸、
21a、21b 分割クランク軸、
22、22A、22B、23 回転板、
25 ジョイント、
30 中継部、 31、32 側板、 35 軸受、
50 画像形成装置本体(装置本体)、 54 感光体ドラム(像担持体)、
70 吸気装置、
71、71A、71B 吸気チューブ(チューブ)、
72 ポンプ(ダイヤフラム式エアーポンプ)、
73、73A、73B 排気チューブ、
74 回収タンク、 74a フィルタ、
75、75A、75B ダクト、
80 現像装置(現像部)。
Claims (23)
- 現像剤を収容する現像部内を吸気する吸気装置であって、
ダイヤフラムを有するとともにチューブを介して前記現像部に接続されたポンプ本体を複数備えたことを特徴とする吸気装置。 - 前記複数のポンプ本体の前記ダイヤフラムに接続されたクランク軸を回転駆動して前記複数のダイヤフラムを膨縮する単数の駆動モータを備えたことを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
- 前記複数のダイヤフラムが異なるタイミングで膨縮するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の吸気装置。
- 前記複数のダイヤフラムは、単数の前記クランク軸に接続されて、それぞれの膨縮方向が異なるように配設されたことを特徴とする請求項3に記載の吸気装置。
- 前記クランク軸は、偏心回転運動の位相が異なるようにジョイントを介して分割された複数の分割クランク軸を備え、
前記複数のダイヤフラムは、前記複数の分割クランク軸の1つにそれぞれ接続されて、それぞれの膨縮方向が同方向になるように配設されたことを特徴とする請求項3に記載の吸気装置。 - 前記複数のポンプ本体の前記ダイヤフラムに接続されたクランク軸をそれぞれ回転駆動して前記複数のダイヤフラムをそれぞれ膨縮する複数の駆動モータを備えたことを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
- 前記現像剤の劣化度が所定値に達しているときには、前記現像剤の劣化度が所定値に達していないときに比べて、前記複数の駆動モータのうち稼動する駆動モータの数が多くなるように制御されることを特徴とする請求項6に記載の吸気装置。
- 前記現像部が連続的に稼動される時間が所定値以上であるときには、前記現像部が連続的に稼動される時間が所定値未満であるときに比べて、前記複数の駆動モータのうち稼動する駆動モータの数が多くなるように制御されることを特徴とする請求項6に記載の吸気装置。
- 前記現像部は、前記現像剤を担持して像担持体に対向するとともに駆動速度が可変される現像剤担持体を備え、
前記現像剤担持体の駆動速度が所定値以上であるときには、前記現像剤担持体の駆動速度が所定値未満であるときに比べて、前記複数の駆動モータのうち稼動する駆動モータの数が多くなるように制御されることを特徴とする請求項6に記載の吸気装置。 - 前記複数の駆動モータのそれぞれの累積駆動時間を検知する検知手段を備え、
前記検知手段の検知結果に基いて前記複数の駆動モータのうち使用頻度が高くなる駆動モータが切替えられることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の吸気装置。 - 前記複数の駆動モータのそれぞれの累積駆動時間を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基いて前記駆動モータの交換時期を告知する告知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載の吸気装置。 - 前記複数の駆動モータは、前記クランク軸を駆動する回転数がそれぞれ異なることを特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載の吸気装置。
- 前記複数の駆動モータは、それぞれの前記ダイヤフラムが異なるタイミングで膨縮するように制御されることを特徴とする請求項6〜請求項12のいずれかに記載の吸気装置。
- 前記クランク軸は、一端が前記駆動モータに接続され、他端が軸受を介して回転可能に支持されたことを特徴とする請求項2〜請求項13のいずれかに記載の吸気装置。
- 前記複数のポンプ本体は、吸気口及び排気口のうち少なくとも一方が同じ方向に向けて開口するように配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の吸気装置。
- 前記複数のポンプ本体は、それぞれの吸気口がチューブを介して前記現像部に独立して接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の吸気装置。
- 前記複数のポンプ本体は、それぞれの吸気口がチューブを介して前記現像部の長手方向両端部にそれぞれ離間して接続されたことを特徴とする請求項16に記載の吸気装置。
- 前記複数のポンプ本体は、それぞれの吸気口がチューブを介して前記現像部の長手方向中央部にそれぞれ近接して接続されたことを特徴とする請求項16に記載の吸気装置。
- 前記複数のポンプ本体は、それぞれの吸気口がチューブを介して中継部に独立して接続され、
前記中継部は、単数のチューブを介して前記現像部に接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の吸気装置。 - 前記複数のポンプ本体は、それぞれの吸気口がチューブを介して中継部に独立して接続され、
前記中継部は、複数のチューブを介して前記現像部に分離して接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の吸気装置。 - 請求項1〜請求項20のいずれかに記載の吸気装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1〜請求項20のいずれかに記載の吸気装置に対して着脱自在に設置される前記現像部を備えたことを特徴とする現像装置。
- 請求項1〜請求項20のいずれかに記載の吸気装置に対して着脱自在に設置される前記現像部を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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