JP2024009424A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 横搬送の画像形成装置において、ダストの捕集を効果的に行うことを目的とする。【解決手段】 横搬送の画像形成装置であって、記録材の搬送方向において、転写ニップ部と定着ニップ部との間に設けられる吸気口と、吸気口から吸気された空気を排気する排気口と、吸気口と排気口とを接続するためのダクトと、吸気口から排気口に向かって空気を移動させるファンと、吸気口から排気口までの間に配置され、ファンによって移動された空気の中に含まれるダストを捕集するフィルタと、を備え、吸気口は定着ニップ部よりも上方に設けられることを特徴とする画像形成装置。【選択図】 図4

Description

本発明は、記録材にトナー像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置は、記録材上にトナー像を転写する転写部と、転写されたトナー像を記録材に定着する定着装置とを有する。
定着装置は熱源を有する加熱回転体と、加熱回転体を加圧する加圧回転体とを有している。加熱回転体と加圧回転体とによって定着ニップ部を形成し、定着ニップ部で、トナー像を担持した記録材を挟持搬送する。これによって、トナー像に熱と圧力が与えられ、記録材にトナー像が定着される。
トナー像を形成するトナーには、離型剤としてワックスが含まれている。このワックスが定着時の熱によって気化することに起因して、数nm~数百nmの微粒子状のダストが発生することが知られる。
そこで特許文献1には、転写ニップ部と定着ニップ部間の定着ニップ部近傍にダストを捕集するためのフィルタを配置している。フィルタを用いて、ダストを捕集することによって、定着装置周囲に漂うダストを回収することができる。
特開2017-125976号公報
画像の品質向上の観点から、転写ニップ部から定着ニップ部まで、横方向に記録材を搬送する(横パス)画像形成装置が知られる。この横パスの画像形成装置においても、ダストの捕集を行いたい。しかしながら、加熱回転体から発せられる熱により周囲の空気は上方に向かう傾向にあることから、ダストを効果的に捕集できない虞があった。
そこで本発明は、横パスの画像形成装置において、ダストの捕集を効果的に行うことを目的とする。
上記課題を鑑みて本発明に係る画像形成装置は、離型剤を含有するトナーを用いて形成されたトナー像を転写ニップ部にて記録材に転写する転写部と、熱源を有し、回転可能な加熱回転体と、回転可能であって、前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成する加圧回転体と、前記加熱回転体と前記加圧回転体とは前記定着ニップ部にて前記転写部により転写されたトナー像に熱と圧力とを与えることで記録材に定着し、記録材の搬送方向において、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間に設けられる吸気口と、前記吸気口から吸気された空気を排気する排気口と、前記吸気口と前記排気口とを接続するためのダクトと、前記吸気口から前記排気口に向かって空気を移動させるファンと、前記吸気口から前記排気口までの間に配置され、前記ファンによって移動された空気の中に含まれるダストを捕集するフィルタと、を備え、前記吸気口は前記定着ニップ部よりも上方に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、横パスの画像形成装置であっても、ダストの捕集を効果的に行うことができる。
本実施形態の画像形成装置の構成を示す断面概略図 定着装置を示す断面図 定着装置の部分斜視図 実施例1の定着装置とフィルタユニットを示す断面図 (a)実施例1のフィルタユニットを示す斜視図、(b)実施例1のフィルタユニットのフィルタを取り外した斜視図 実施例2の定着装置とフィルタユニットを示す断面図 実施例3の定着装置とフィルタユニットを示す断面図 実施例4の定着装置とフィルタユニットを示す断面図
<第一実施形態>
本実施形態における第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態として、感光体ドラムを複数備えたフルカラーの複写機を取り上げたが、本実施形態は、感光体ドラムを一つ備えたモノクロの複写機、プリンタにも適用することができる。
まず画像形成動作の概略を説明する。図1は、画像形成装置100の全体構成を示す主断面図である。
<画像形成装置>
この画像形成装置100は、記録材収納部103から搬送される記録材Pを画像形成部110へ搬送し、記録材P上にトナー像を形成する。その後、画像形成装置100は、画像形成部110にてトナー像が形成された記録材Pを、定着装置200へ搬送し、熱と圧力を加えることで記録材P上の未定着トナーを記録材Pに定着させる。記録材Pは例えば、紙やOHP等のシートである。
画像形成装置100は、画像形成部110として、像形成部としてのステーション120a、120b、120c、120dを有する。また、画像形成装置100はまた、中間転写ベルト115、転写ローラ116を備える。ステーション120a、120b、120c、120dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成して中間転写ベルト115に形成する。
像担持体としての感光体ドラム111は、図1において反時計回りに回転する。一次帯電器112は感光体ドラム111を一様の表面電位に帯電させる。レーザユニット113は、レーザ光を出力する光源を有して、感光体ドラム111上に潜像を形成する。現像器114は、トナーを含む現像剤を用いて、感光体ドラム111上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する。ステーション120b、120c、120dの構成はステーション120aと同様のため、説明を省略する。
ステーション120a、120b、120c、120dが形成したトナー像は、中間転写ベルト115上に転写される。転写ローラ116は、中間転写ベルト115上のトナー像を記録材収納部103から搬送される記録材Pに転写ニップ部N1にて転写する。
定着装置200は、記録材Pに熱と圧力を加えることで、記録材Pに転写されたトナー像を記録材Pに定着させる。本実施形態における定着装置200は、定着ベルト201、加圧ローラ202等を有する。図1に示すように、定着装置200は、転写ニップ部N1から横方向に搬送されてきた記録材Pを定着させる構成となっている。このような構成は所謂、横搬送の構成と言われ、上方に搬送される記録材Pを定着させる上方搬送の構成と区別される。横搬送の構成は装置幅が広い大型画像形成装置に採用されることが多く、上方搬送の構成は装置幅に制約がある中小型画像形成装置に採用されることが多い。横搬送の構成は転写ニップ部N1から定着ニップ部N2まで、記録材を横方向に搬送する。これによって、上方に搬送される場合と比べて、未定着のトナー像を担持した記録材がカールする虞や、未定着トナーが記録材から零れ落ちる虞が低くなる。
片面印刷の場合、画像形成装置100は、画像形成部110と定着装置200とを経て画像形成が完了した記録材Pを、フラッパ132によって排出経路139へ導くことにより外部へ排出する。フラッパ132は、画像形成部110及び定着装置200を経た記録材Pを搬送経路134へと誘導するか、または画像形成装置100の外側へ誘導するための誘導部材である。
一方、両面印刷の場合、画像形成装置100は、片面の印刷を終えた記録材Pを反転させて再度、画像形成部110へと搬送する。具体的には、定着後の記録材Pをフラッパ132が搬送経路134へと導き、反転部136へ搬送する。反転センサ135が記録材Pの後端を検出すると、フラッパ133が記録材Pの搬送方向を搬送経路137に切り替える。画像形成装置100は、反転させた記録材Pを、搬送経路137を経て再び画像形成部110、さらには定着装置200へと搬送する。両面の印刷を終えた記録材Pは、フラッパ132により排出経路139へと導かれ、外部へ排出される。
操作部180は、表示画面と選択キーを備える。操作部180は、表示画面に画像形成装置100の状態を表示や、選択キーにより操作者(ユーザー)からの動作指示の受け付けを行う。
制御基板150は、制御部151とメモリ152を有し、上述した画像形成装置100内の各ユニット部を制御する。制御部151は、各センサ類から入力される検出信号やメモリ152に格納される情報に基づいて、所望のタイミング、および、必要な制御量でモータ等の部品を動作させるために出力信号を出力する。よって、実際に部品の制御を行うのは、この制御部151となる。メモリ152は、各ユニット部の制御に必要な情報データを格納し、制御部151は、メモリ152に格納される情報データを読み込みや書き込みを行う。
次に、図2及び図3を用いて、本実施の形態における定着装置構成の詳細について説明する。図2は、本発明の実施形態における定着装置の断面図、図3は定着装置200の部分斜視図である。
<定着装置>
本実施形態に係るベルト加熱方式の定着装置200の全体構成の概略図を図2に示す。図2において、記録材Pは画像形成部110が存在する方向から、すなわち右から左方向に搬送され、定着装置200のニップ部Nに突入する。定着装置200は、加熱ユニット210と、加圧回転体としての加圧ローラ202とを有する。加熱ユニット210は無端状で回転可能な加熱回転体としての定着ベルト201と、定着装置材としての加圧パッド(以下、パッド)203と、加熱ローラ204、ステアローラ205を含む。加圧ローラ202は定着ベルト201に対向し定着ベルトと共にニップ部Nを形成する。
定着ベルト201は、熱伝導性や耐熱性等を有しており、薄肉の円筒形状である。本実施形態においては、基層、基層の外周に弾性層、その外周に離型性層を形成した3層構造である。そして、基層は厚さ60μmで材質はポリイミド樹脂(PI)を、弾性層は厚さ300μmでシリコーンゴムを、離型性層は厚さ30μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。そして、定着ベルト201は、加圧パッド203、加熱ローラ204、ステアローラ205によって張架される。
パッド203は定着ベルト201を介して加圧ローラ202と圧接して記録材搬送方向において所定幅のニップ部Nを形成する部材であり、図面奥行き方向を長手とするほぼ長方形状である。すなわちパッド203は定着ベルト201の幅方向(図3のF方向)に沿って長い部材である。
パッド203と定着ベルト201の間には、表面がPTFEによりコーティングされた潤滑シート207、及び潤滑剤としてシリコーンオイルS(以下、オイルS)を介在させてあり、定着ベルト201はパッド203に対して滑らかに摺動するようになっている。
潤滑シート207は、厚さ70μmのポリイミド基材の表面にPTFEをコーティングすることで形成される。オイル供給ローラ208は、厚さ100μmの不織布を巻き付けたロール状部材にシリコーンオイルを含侵して形成される。オイル供給ローラ208は押圧ばね209により定着ベルト201内面に当接される。
パッド203と定着ベルト201の間に潤滑剤として塗布されるオイルSは、定着装置200の動作に伴い劣化するとともに外部等への漏れにより減少する。オイル供給ローラ208が当接することで、定着ベルト201内周面にオイルSを補充する。
ステイ206はパッド203をバックアップする、定着ベルト201の幅方向に長い剛性を有する補強部材である。
加熱ローラ204は厚み1mmのステンレス製パイプで、その内部に不図示のハロゲンヒータが配設されており、所定の温度まで発熱可能である。定着ベルト201は、加熱ローラ204よって加熱され、不図示のサーミスタによる温度検知結果に基づき、紙種に応じた所定の目標温度に制御される。
ステアローラ205は、定着ベルト201を懸架するとともに、ステアフレーム213により支持される。ステアフレーム213が回動軸212を支点として加熱ユニット210のフレームに対して回動することで、ステアローラ205は他の懸架部材に対してアライメントを変化させる。それにより、定着ベルト201の前後にテンション差を発生させ、ベルト201の主走査方向の位置をコントロールする。なお、このステアローラ205はステアフレーム213に支持されたばね211によって付勢されており、ベルト201に所定の張力を与えるテンションローラの役割も持っている。
加圧回転体としての加圧ローラ202は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。軸にステンレスを、弾性層は厚さ5mmで導電シリコーンゴムを、離型性層は厚さ50μmでフッ素樹脂としてのPFAを用いている。加圧ローラ202は、定着装置200の不図示の定着フレームによって軸支持されており、片端部にはギアが固定され、ギアを介して駆動源Mに接続されて回転駆動される。定着ベルト201は、回転する加圧ローラ202とパッド203に矜持されることで図中の時計回り方向に回転する。
定着装置200はカバー部材215を有する。カバー部材は加熱ユニット210側に設けられる。また搬送方向において、加熱ユニットに対して上流側から下流側にかけて、加熱ユニットの上方を覆うように設けられる。カバー部材215があることによって、定着装置200から発せられる熱が、他の部材に伝わってしまうことを抑制する。特に画像形成部110や転写を行う区間への伝熱を抑制することによって、トナーの溶解を抑制する役割を持つ。
図3は定着ベルト201と加熱ユニット210の斜視図を示す。オイル除去アーム220は、ベルト201の軸方向両側に配設される。オイル除去アーム220は、定着装置200のフレームに対して支持軸223により回転可能に軸支される。オイル除去アーム220は、定着ベルト201と接触する接触部を有し、定着ベルト201の内側から染み出すオイルをかき取る。
<ダストの発生>
上述したようにトナー像を形成された記録材Pは、加熱回転体と加圧回転体との間に形成される定着ニップ部N2において熱と圧力を受け、トナー像を定着させられる。なお加熱回転体から記録材を離間させやすくするために、トナーは離型剤として例えばパラフィンからなるワックスを含有している。ワックスは熱により溶解し、トナー像の表面に染み出す。染み出した液体状のワックスは記録材Pと定着ベルト201の間に介在して、記録材Pを定着ベルト201から確実に離間させる役目を果たす。
この際、定着ベルト201に付着した一部のワックスは、定着ベルト201の表面温度が所定温度以上になると気化(ガス化)してワックス蒸気となる。
ワックス蒸気は周囲の空気によって冷却されて空気中で凝縮し、数nmから数百nm程度の大きさのダスト(超微粒子)となる。なお、本実施形態では純粋なワックスの他に、ワックスの分子構造を含んだ化合物も含めてワックスと呼んでいる。例えば、トナーの樹脂分子に炭化水素鎖等のワックス分子構造が反応した化合物などである。また、離型剤としてはそうしたワックスに限らず、離型作用を有すればよく、例えばシリコンオイルなどを用いてもよい。
ワックス蒸気は、加熱ローラ204とステアローラ205の間、及びステアローラ205と定着ニップ部N2の間で主に発生する。前述したように定着ベルト201は図2中で時計回りに回転する。定着ベルト201は加熱ローラ204によって加熱されるため、加熱ローラ204~ステアローラ205~ニップ部Nの区間で高温になるからである。そのためダストはその区間の近傍、すなわちカバー部材215の内側における加熱ローラ204とステアローラ205の間、及びステアローラ205と定着ニップ部N2の近傍で発生する。
ダストは画像形成装置100の内部機構に付着/堆積して機能に悪影響を及ぼすことがあるため、定着装置200の周辺に排気されないようにする必要がある。
<ダスト排気を抑制する手段>
そこで、本実施形態においては、図1に示すように、搬送方向において、転写ニップ部N1と定着ニップ部N2との間、且つ搬送方向に対する垂直方向において定着ニップ部N2よりも高い位置にダストを回収するフィルタユニット1を配設している。フィルタユニット1は、定着ベルト201の表面から発生したダストを効率的に吸引できるように配設されている。なお画像形成装置100は定着装置200の上部に排熱ダクト20を備え、エアフローA1によって定着装置200から発する熱を回収し、機外に排気している。フィルタユニット1に引き込まれるエアフローA2は、エアフローA1とは独立したエアフローとなっている。後述するように、フィルタユニット1に設けたフィルタ3の圧力損失は大きく、フィルタユニット1は定着装置200の排熱を賄えるほどの風量を確保できない。そのため画像形成装置100は別途に排熱ダクト20を必要とする。
図4、5においてフィルタユニット1の詳細を説明する。フィルタユニット1はシート状のフィルタ3とファン5を備え、ファン5の吸引力によってフィルタダクト2内に負圧を発生させ、定着ベルト201で発生したダストをフィルタ3に引き込むエアフローA2を発生させる。フィルタ3はエアフローA2中に含まれるダストを除去する機能を有し、ダストを除去されたエアはフィルタダクト2内の開口2Cを通り、ファン5から排気口6に運ばれ、排気口6からエアフローA3として画像形成装置100の外部に排気される。または、ファン5の排気口6から別部材のダクトを設け、該ダクトを通って画像形成装置100の外部に排気される構成であっても構わない。
フィルタ3はフィルタダクト2の吸気口に備えられている。これは、フィルタ3を介した吸気量を増やしつつ、且つ、フィルタダクト2内のエアフロー(図4中のA2)を均一にするための工夫である。
後述するようにフィルタ3の圧力損失は大きく、限られたファンパワーの下で吸気量を増やすにはフィルタ面積を大きくする必要がある。吸気口は面積を確保し易いため、フィルタ3の位置として好適である。
またフィルタダクト2の吸気口においてエアフローの吸引速度は、特に定着ベルト201の長手方向(図3中の矢印F方向)において均一に近づける必要がある。ダストは定着ベルト201が記録材P上のトナー像と接する領域、すなわち定着ベルト201の長手方向全域で発生するためである。
フィルタ3の圧力損失はフィルタダクト2の圧力損失よりも大きいため、フィルタ3を吸気口2aに配設することにより、フィルタダクト2内の負圧は長手方向においても略均一となる。結果として吸気口2aにおける吸引速度は略均一となる。本実施形態においてフィルタ3は吸気口2aに設けているが、吸気口2aから多少奥まった位置、例えば吸気口2aから数十mmの位置に配置しても同様な効果を得ることができる。しかしその場合はフィルタ3から吸気口に至る領域を画像形成装置100内に収めるためのスペースを要してしまう。フィルタ3をフィルタダクト2に確実に固定する取付け機構、及びフィルタ3を傷つけ等からふせぐ保護部材の設置に必要なスペース等を考慮すれば、フィルタ3は吸気口から50mm以上、50mm以下の範囲に配置するのが適切である。
さらにフィルタ3は、加熱回転体に対して対向して配置されている。具体的には、記録材の搬送方向に対して垂直方向を角度0度とした場合、横方向に対して加熱回転体側(紙面上時計周り)に角度αで傾斜させられている。これは、ダストを含むエアフローA2を効率的に吸引するためである。この観点から角度αは0~90度の範囲に設定するべきであり、本実施形態においては角度αを45度に設定している。
<フィルタ材質>
本実施形態はフィルタ3の材質として、ガラス繊維フィルタを使用する。ガラス繊維フィルタは、マイクロガラスファイバーを接合/積層してシート状にしたものである。ガラス繊維フィルタの特徴は、耐熱性に優れ、200℃以上の高温に耐えるところにある。
画像形成装置100のような横搬送の構成においては、ダストの主な発生位置は、定着ニップ部N2に対して定着ベルト201の回転方向上流側となる。そのため吸気口2aは、熱対流によって上昇してくるダストを含むエアの吸引に適した位置に配置することが好ましい。すなわち定着ニップ部N2と転写ニップ部N1との間であって、定着ニップ部N2よりも搬送方向に垂直な方向において高い位置に配設されている。また前述した理由によりフィルタ3は吸気口2aに配設されており、定着ベルト201から発する熱を受けやすい位置にある。定着ベルト201の表面温度は170~200℃に達するため、フィルタ3の温度は少なくとも80℃以上、100℃前後に達する。フィルタ3はその温度に耐えるため、ガラス繊維フィルタを用いている。またフィルタ3を吸気口2aに固定する手段として耐熱性に優れたシリコン接着剤を用いている。
なおフィルタ3の素材としては、静電気力を付与したポリプロピレン繊維不織布が一般的だが、温度80℃以上になると静電気力を失ってダスト除去性能を低下させてしまうという問題があり、本実施形態においては不適である。その他の素材としてPTFEフィルタ(ポリテトラフルオロエチレンの略語)が考えられるが、耐久性やコストに課題があり、事務機の使用に適した素材ではない。
以上、述べたように横搬送の画像形成装置を用いる本実施形態は、フィルタが設けられた吸気口2aを含むフィルタユニット1を、定着ニップ部N2よりも上方に配置することで熱対流によって上方に移動するダストを効率的に捕集することができる。これにより、ダストを捕集するためのファンを強力にしたりすることなくダストを効率的に捕集することができる。
また、本実施形態では、フィルタ3に耐熱性の高いガラス繊維フィルタを用いている。これによって、熱対流によってフィルタ3が熱を受けたとしても、フィルタ3が高耐久のためにフィルタ3の交換頻度を低くすることができる。
なお横搬送の構成と上方搬送の構成の区別は、搬送方向において、水平方向の線と、転写ニップ部N1の中心位置と定着ニップ部N2の中心位置とを結ぶ線と、の角度βで区別される。βが+45度(記録材Pは下向きにニップ部Nに突入)から-45度(上向きにニップ部Nに突入)の範囲にあるものが横搬送の構成と解されるが、この角度範囲にあれば本実施形態の効果も十分に得られると解される。なお角度βが-45度を超えて-90度近くになった場合は、定着ベルト201から発する熱を含むエア(ダストも含んでいる)が、熱対流により上昇する。すなわちフィルタ3がある方向に熱が向かわなくなり、フィルタの温度上昇も抑制される。その場合はフィルタ素材として前述のポリプロピレン繊維不織布を用いるのが良い。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態の図6を用いて説明する。フィルタユニット1の構成は第一実施形態と同様であるが、フィルタユニット1の吸気口2aを定着装置200のカバー部材215に、且つステアローラ205の近傍に設けている。ダスト発生箇所である定着ベルト201に近い位置にあるため、ダストを確実に回収することができる。また、カバー部材215を有することによって、ダストはカバー部材215の内側に滞留しやすくなる。そして、フィルタ3を配置した吸気口2aをカバー部材215の内側に配置することによって、カバー部材215内に滞留するダストを効率的に捕集することが可能となる。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態の図7を用いて説明する。フィルタユニット1の構成は第一実施形態と同様であるが、フィルタユニット1を定着装置200のカバー部材215よりもさらに定着ベルト201に近づけて配置している。第二の実施形態と同様に、ダストの捕集に適した配置である。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態の図8を用いて説明する。フィルタユニット1の構成は第一実施形態と同様であるが、フィルタユニット1の全体を、定着装置200のカバー部材215の内側に配置している。ダストの捕集に適した配置であるとともに、定着装置200の周囲空間を必要としない点にメリットがある。
尚、本実施形態では、フィルタ3を含むフィルタユニット1を転写ニップ部N1と定着ニップ部N2との間に設けるとした。しかし、図8のように、搬送方向において、定着ニップ部N2とフィルタユニット1とは一部重なっている構成であっても良い。つまり、搬送方向と垂直な方向から見て定着ニップ部N2とフィルタユニット1とは一部重なっている構成であってもよい。
1 フィルタユニット
2 ダクト
2a 吸気口
3 フィルタ
5 ファン
6 排気口
200 定着装置
201 定着ベルト
202 加圧ローラ
203 加圧パッド
204 加熱ローラ
N1 転写ニップ部
N2 定着ニップ部

Claims (8)

  1. 離型剤を含有するトナーを用いて形成されたトナー像を転写ニップ部にて記録材に転写する転写部と、
    熱源を有し、回転可能な加熱回転体と、
    回転可能であって、前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記加熱回転体と前記加圧回転体とは前記定着ニップ部にて前記転写部により転写されたトナー像に熱と圧力とを与えることで記録材に定着し、
    記録材の搬送方向において、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部との間に設けられる吸気口と、
    前記吸気口から吸気された空気を排気する排気口と、
    前記吸気口と前記排気口とを接続するためのダクトと、
    前記吸気口から前記排気口に向かって空気を移動させるファンと、
    前記吸気口から前記排気口までに配置され、前記ファンによって移動された空気の中に含まれるダストを捕集するフィルタと、を備え、
    前記吸気口は前記定着ニップ部よりも上方に設けられる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記フィルタはガラス繊維フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ガラス繊維フィルタは、前記吸気口から前記排気口に向かって0mm以上、50mm以下の範囲に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記フィルタは前記吸気口に設けられることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱回転体の上方を覆うカバー部材を有し、
    前記吸気口は前記カバー部材の内側、または前記カバー部材に設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送方向において、前記転写ニップ部の中心位置と前記定着ニップ部の中心位置とを結ぶ線と、水平方向の線と、の角度は±45度の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記吸気口は前記加熱回転体に対向して設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 熱源を有し、回転可能な加熱回転体と、
    回転可能であって、前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記加熱回転体と前記加圧回転体とは前記定着ニップ部にて、離型剤を含有するトナーを用いて記録材上に形成されたトナー像に熱と圧力とを与えることで記録材に定着し、
    前記加熱回転体を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の内側、または前記カバー部材に設けられる吸気口と、
    前記吸気口から吸気された空気を排気する排気口と、
    前記吸気口と前記排気口とを接続するためのダクトと、
    前記吸気口から前記排気口に向かって空気を移動させるファンと、
    前記吸気口から前記排気口までの間に配置され、前記ファンによって移動された空気の中に含まれるダストを捕集するガラス繊維のフィルタと、を備え、
    前記吸気口は前記定着ニップ部よりも上方に設けられる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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