JP2007254363A - 経口誘引殺虫剤組成物、誘引殺虫器および経口誘引殺虫方法 - Google Patents

経口誘引殺虫剤組成物、誘引殺虫器および経口誘引殺虫方法 Download PDF

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真也 吉田
Yoichi Iwata
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Abstract

【課題】本発明は、飛翔害虫に対し優れた誘引性を有する経口殺虫剤組成物、誘引殺虫器および経口誘引殺虫方法を提供することを目的とする。
【解決手段】殺虫剤と、揮散性誘引剤とを含有する本発明の経口誘引殺虫剤組成物によれば、誘引効果の持続性が高く、害虫を殺虫効力の発現に充分な時間にわたり誘引することができ、害虫の種類の如何を問わず殺虫効果が強力なので、飛翔害虫に対して少量の殺虫剤を使用することで有効に駆除を行うことができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、経口誘引殺虫剤組成物、誘引殺虫器および経口誘引殺虫方法に関する。
害虫、特に室内のハエ類などの飛翔害虫の駆除剤として、例えばエアゾール剤、加熱蒸散剤、燻煙剤、誘引殺虫剤などが従来知られている。エアゾール剤、加熱蒸散剤、燻煙剤などは噴霧・蒸散を必要とし、殺虫剤を周囲にまき散らさなければならず、家具や室内等に付着し、汚染するという問題があった。さらに、飛翔害虫の中でも特にコバエは、エアゾール剤、加熱蒸散剤、燻煙剤などの噴霧・蒸散による殺虫剤によっては駆除しにくいという問題があった。
噴霧・蒸散を必要としない殺虫剤として、誘引物質により害虫を誘引する誘引殺虫剤が知られており、代表的な誘引殺虫剤として、害虫の餌となるものに殺虫剤を含浸ないし含有させたものがある。しかしながら、その処方の選択、調製等に当たっては、実用性を考慮すると、以下のごとき高度の技術が要求される。(1)殺虫剤組成物が害虫に対して忌避性を持たないこと、(2)害虫を誘引する手段を必要とすること、(3)飛来した害虫が摂食行動を開始するのに充分な味覚的誘惑性があること、(4)毒餌を摂食し始めてから何らかの嫌気性や中毒症状が発現するまでに充分な致死量を取り込ませ得ること等である。これらの要件のいずれか一つでも欠けると、得られる誘引殺虫剤の有効性は極端に劣悪となり、満足な結果は得られない。
殺虫剤をまき散らさず、害虫を殺虫剤に引き寄せる誘引駆除装置としては特許文献1のように載置した餌と、吸液された殺虫剤によってハエを誘引駆除するものなどがあったが、これは揮散性の高い誘引剤を保持できるものではなく、また、コバエよりむしろイエバエなどを対象とするものであった。
特開昭54−70969号公報
本発明は、従来よりも優れた経口誘引殺虫剤組成物、誘引殺虫器および経口誘引殺虫方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を満足するため鋭意検討した結果、殺虫剤と、揮散性誘引剤とを水又は水を含む溶媒に溶解させた溶液からなる経口誘引殺虫剤組成物を供給することにより、飛翔害虫が警戒せず無防備に該経口誘引殺虫剤組成物へ誘引されて該経口誘引殺虫剤組成物を摂取し、飛翔害虫を効果的に駆除できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の手段によって上記課題を解決することができたものである。
1.殺虫剤および揮散性誘引剤を水または水を含む溶媒に溶解させた溶液を含有することを特徴とする経口誘引殺虫剤組成物。
2.殺虫剤0.02〜5重量%、揮散性誘引剤5〜99重量%を含有することを特徴とする前項1記載の経口誘引殺虫剤組成物。
3.殺虫剤が分子量150〜1100、融点70〜210℃、蒸気圧2×10−7〜1×10−1Pa(20℃)である、前項1または2記載の経口誘引殺虫剤組成物。
4.コバエ用である前項1から3のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物。
5.前項1〜4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物で、該揮散性誘引剤を揮散させて飛翔害虫を誘引し、該経口誘引殺虫剤組成物を摂取させることにより、飛翔害虫を殺虫することを特徴とする経口誘引殺虫方法。
6.前項1から4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物を収容する容器と、該容器に設けられた該経口誘引殺虫剤組成物の供給手段とを備えた誘引殺虫器であって、該供給手段によって被供給部となる箇所に該経口誘引殺虫剤組成物が連続的に供給されることを特徴とする飛翔害虫用誘引殺虫器。
7.前項1から4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物を、ゲル化して容器に充填したことを特徴とする飛翔害虫用誘引殺虫器。
8.開口部を有する容器と、該開口部を覆うように設けられた、所定寸法の開口が形成された邪魔板を有する蓋と、該容器と該蓋との間に形成された内部空間に設けられた前項1〜4のいずれか1に記載の誘引殺虫組成物の供給手段を具備することを特徴とする、前項6または7に記載の飛翔害虫用誘引殺虫器。
9.開口部を有する容器と、該開口部を覆うように設けられた、所定寸法の開口が形成された蓋と、該容器と該蓋との間に形成された内部空間に設けられた前項1〜4のいずれか1に記載の誘引殺虫組成物の供給手段を具備することを特徴とする、前項6または7に記載の飛翔害虫用誘引殺虫器。
本発明の経口誘引殺虫剤組成物によれば、誘引効果の持続性が高く、害虫を殺虫効力の発現に充分な時間にわたり誘引することができ、経口的殺虫効果が強力なので、飛翔害虫に対して少量の殺虫剤を使用することで有効に駆除を行うことができる。さらに、本発明の飛翔害虫用誘引殺虫器によれば、殺虫剤を噴霧することなく、持続的に害虫を誘引して駆除するため、家具や室内等を汚さずに非常に有効に飛翔害虫を駆除することができる。
本発明に用いる殺虫剤組成物は、経口誘引殺虫剤組成物を摂取する害虫を忌避せず、害虫が警戒せず無防備に摂取(吸収)する殺虫剤組成物であることが好ましい。また、本発明に用いる殺虫剤は20℃で難揮散性であることが好ましい。より詳しくは、分子量150以上(より好ましくは150〜1100)、融点70℃以上(より好ましくは70〜210℃)、蒸気圧0.1Pa以下(より好ましくは2×10−7〜1×10−1Pa)(20℃)である殺虫成分がより好ましい。
前記殺虫剤の一例として、ネオニコチノイド系のジノテフランやアセタミプリド、ピロール系のクロルフェナピル、フェニルピラゾール系のフィプロニル、マクロライドラクトン系のエマメクチン安息香酸塩、有機リン系のトリクロフォンなどが好適に挙げられる。なかでも水溶性の殺虫剤が好ましく、ジノテフランが特に好ましい。また、難水溶性の殺虫剤であっても、水以外の溶媒、例えばエタノールなどの両親媒性溶剤等に溶解して本発明に用いることができる。本発明の経口誘引殺虫剤組成物における殺虫剤の配合量は、0.02〜5重量%、好ましくは0.05〜4重量%である。本発明の経口誘引殺虫剤組成物は、誘引剤と殺虫剤がともに溶解した状態であるため、害虫に摂取されやすいという利点を有する。
本発明に用いる揮散性誘引剤としては、果実類、野菜類や穀物類の加工品、乳加工品など、例えば醸造品の酒類、酢類、乳酸飲料などが挙げられる。なかでも紹興酒と黒酢(若しくは蜂蜜入り黒酢)が好ましい。本発明の経口誘引殺虫剤組成物における揮散性誘引剤の配合量は、5〜99重量%、好ましくは10〜99重量%である。
本発明の経口誘引殺虫剤組成物は上記成分及び水の他に、アルコール類など水以外の溶媒(以下、溶剤ともいう)、ビトレックスなどの誤食防止剤、メチルパラベンなどの防腐剤を配合することができる。本発明の経口誘引殺虫剤組成物における各々の好ましい配合量は、水以外の溶媒0〜50重量%(好ましくは0〜20重量%)、誤食防止剤0〜0.05重量%(好ましくは0.005〜0.02重量%)、防腐剤0〜0.5重量%(好ましくは0.05〜0.2重量%)である。
本発明の経口誘引殺虫剤組成物がゲル化した製剤の場合は、寒天、ゼラチンなどのゲル化剤を配合することができる。本発明の経口誘引殺虫剤組成物におけるゲル化剤の配合量は0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%である。
本発明の経口誘引殺虫剤組成物は、更に公知の摂食誘引物質、性誘引物質、効力増強剤、酸化防止剤、分解防止剤、殺菌剤、防黴剤、蛍光塗料、肥料、着香剤、色素、揮散調整剤、経時間表示剤等を配合することができる。
前記摂食誘引物質としては粉乳、卵粉、サナギ粉、オキアミ粉、食肉エキス、果汁、アルブミン、グロブミン、ペプチド、アミノ酸(例えばプロリン)、カラメル、麦芽エキス、ワニリン、ホエイ、穀粉、酵母、脂肪族ラフト−ン、ブドウ糖、蔗糖、麦芽糖、単糖類、三糖類等やこれらの蛋白質もしくは炭水化物を含有する物質等を例示できる。
前記性誘引物質としては、例えば(Z)−9−トリコセン、(Z)−11−ベキ1ノデセン−1−アルデヒド、(Z)−5−へキサデセン、1−クロル−3−メチル−ブド−2−エン、3−クロル−3−メチル−ブド−1−エン等を例示できる。他の誘引性物質としては、例えばテルピネオ−ル、フアルネソ−ル、ゲラニオ−ル、酢酸、イソバレリアン酸、トリメチルアミン、インド−ル、ピペリジン、フェニルエタノ−ル、炭酸アンモニウム、スカト−ル、ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、カルバミン酸アンモニウム、パパイン、酪酸、イソバレルアルデヒド、エチルアミン、塩素化されたアルケンポリオ−ルの脂肪族モノエステル、パンクレアチン、バニリン等を例示できる。
前記効力増強剤としては、例えばN−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ−(2,2,1)−5−へブテン−2,3−ジカルボギシイミド、6−(プロピルビペロニル−ブチル−力ルビチルエ−テル、N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等を例示できる。
前記酸化防止剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソ−ル、ジブデルヒドロキシトルエン、トコフェロ−ル、γ−オリザノ−ル等を例示できる。
前記分解防止剤としては、例えばフェニルグリシジルエ−テル等を例示できる。
前記殺菌剤としては、例えばサリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、p−クロロ−m−キシレノ−ル、2−(4’−チアゾイル)ベンズイミダゾ−ル等を例示できる。
前記防黴剤としては、例えばα−プロモシンナミツクアルデヒド、N−ジメチル−N−フェニル−N′−(フルオロジクロロメチル)チオスルファミド等を例示できる。
前記蛍光塗料としては、例えばSrAl、硫化亜鉛等を例示できる。
前記肥料としては、例えば硫安、尿素などの化学肥料、堆肥、腐葉土などの有機肥料等を例示できる。
前記着香剤としては、例えばバニリン、アセトイン、バター香料、ストロベリー香料等を例示できる。
前記色素としては、例えば青色一号、黄色4号、赤色106号、クロロフィル、リボフラビン、ベニバナ、パプリカ色素等を例示できる。
前記揮散調整剤としては、例えばラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ブチル等を例示できる。
経時間表示剤としては、例えば発色紙等を用いる水筆を応用した方式における脂肪酸エステル等の可塑剤、呈色反応を利用した方式におけるクリスタルバイオレットラクトン等の電子供与性有機化合物、ビスフェノールA等の顕色剤、エステル類、アミド類等の減感剤の混合物等を例示できる。
本発明の駆除対象となる害虫の種類は特に限定がなく、例えば双翅目(ハエ目)昆虫のうちでコバエといわれるショウジョウバエ科(キイロショウジョウバエ、クロショウジョウバエ等)、ノミバエ科(オオキモンノミバエ、コシアキノミバエ等)、キノコバエ科、クロバネキノコバエ科、ケバエ科、ニセケバエ科、ショクガバエ科(ハナアブ科)、チ−ズバエ科チョウバエ科、ツヤホソバエ科、トゲハネバエ科、ハネフリバエ科、ハマベバエ科、ハヤトビバエ科、ミギワバエ科等が挙げられ、その他にも比較的大型のハエであるイエバエ科(イエバエ、サシバエ等)、クロバエ科(ケブカクロバエ、キンバエ等)、ニクバエ科、フンバエ科等いずれに対しても有効である。また双翅目以外の昆虫である半翅目(カメムシ目)のアブラムシ類、ウンカ類、カイガラムシ類、カメムシ類、ヨコバイ類、さらに鱗翅目(チョウ目)である果実吸蛾類等に対しても使用できる。
本発明の経口誘引殺虫剤組成物は、上記成分を配合しハエの防除が必要な区域等にそのまま適用することもできるが、本発明の誘引殺虫器にて利用されることが好ましい。本発明の経口誘引殺虫剤組成物をコバエが少なくとも摂食(吸収)することにより、例えば約50〜100匹のコバエを通常1〜24時間、好ましくは2〜20時間で死滅させることができる。
本発明の誘引殺虫器の容器は、残液を目視できるように、透明又は半透明の窓相当部を設けたもの、もしくは透明または半透明の容器としてもよい。
本発明の誘引殺虫器は、容器の開口部を覆う蓋を有し、該蓋に開口が形成されていてもよい。該開口によって、人が誘引殺虫組成物を触れにくくして誤食を防止し、捕獲した害虫を見えにくくして不快感を抑えることができる。人の指が入りにくく、かつ害虫を誘引する妨げとならない開口面積は一つの開口につき500mm以下であり、開口の寸法(径、幅、長さ)は幅狭部で12mm以下である。
図1〜3に誘引殺虫器の第1の実施の形態を示す簡略な断面図を、図4に誘引殺虫器の第1の実施の形態を示す詳細な斜視図を示す。本発明の誘引殺虫器は、本発明の経口誘引殺虫剤組成物(1)を収容する容器(2)と、該容器に設けられた該経口誘引殺虫剤組成物の供給手段(4)とを備え、該供給手段(4)によって被供給部(3)となる箇所に該経口誘引殺虫剤組成物が連続的に供給されることを特徴とする誘引殺虫器である。
前記被供給部(3)および供給手段(4)の素材としては、図1および2に示した本発明の誘引殺虫器の場合、毛細管現象により自然な吸液が可能な不織布、フェルト、スポンジなどが好ましい。これらの素材を被供給部(3)および供給手段(4)に用いた装置の一例として図1、4のように上方に経口誘引殺虫剤組成物(1)よりも被供給部(3)を有する装置例1、図2のように下方に被供給部(3)を有する装置例2などが挙げられる。被供給部(3)は、害虫の誘引活性を高めるために着色したりしてもよい。
経口誘引殺虫剤組成物の別の供給手段として、図3の装置例3のように細管を用いた滴下手段などが挙げられる。供給手段として、経口誘引殺虫剤組成物の一定量が持続して被供給部(3)に滴下できるようなコック(6)等を用いてもよい。
経口誘引殺虫剤組成物が供給手段(4)により連続的に供給されるとは、被供給部(3)となる箇所が乾燥しないように、すなわち害虫により経口誘引殺虫剤組成物が摂取される状態が得られればよく、1日1回でも10日1回でも経口誘引殺虫剤組成物の供給が続いていることが認められればよい。
本発明はまた、経口誘引殺虫剤組成物を、ゲル化して容器に充填したことを特徴とする飛翔害虫用誘引殺虫器を提供する。
本発明の誘引殺虫器は、ハエの発生区域、例えば農作物栽培畑、果樹園、温室、ビニ−ルハウス、畜鶏舎、穀物倉庫、食堂の厨房、一般家庭等に載置、張り付け等して使用することができる。
本発明はさらに、本発明の経口誘引殺虫剤組成物を用いて、該経口誘引殺虫剤組成物に含まれる揮散性誘引剤を揮散させて飛翔害虫を誘引し、該経口誘引殺虫剤組成物を摂取させることにより、飛翔害虫を殺虫することを特徴とする経口誘引殺虫方法を提供する。該経口誘引殺虫方法には、本発明の誘引殺虫器を用いてもよい。
<実施形態1>
以下、図面を参照して本発明の誘引殺虫器の実施形態について説明する。図5は本発明の第1実施形態による誘引殺虫器の正面方向からの斜視図(写真)であり、図6は上方からの斜視図(写真)であり、図7は斜め上方からの斜視図(写真)である。図5に示す容器(1)および上蓋(7)は図2に示すスリット状開口(11)が形成された邪魔板(9)と一体に形成されてなる。また、容器(1)と上蓋(7)との間に形成された内部空間に設けられた、経口誘引殺虫組成物の供給手段である揮散紙(10)が具備されている。図1に示すように経口誘引殺虫組成物は容器(1)中に収容され、供給手段(4)により揮散紙(10)へ供給される。
揮散紙(10)は、経口誘引殺虫剤組成物の供給手段であるとともに、捕殺された昆虫の受け皿としての役目をしている。また、邪魔板(9)は指入れを防止するだけでなく、致死した揮散紙(8)上の害虫を見えにくくする機能を有している。邪魔板(9)には、一定間隔をおいて都合4つのスリット状開口(11)が形成されている。
誘引殺虫器の周囲に飛翔している害虫は、前記揮散性誘引剤により邪魔板(9)の付近に誘引される。そして、害虫は、スリット状開口(11)から容器(1)と上蓋(7)との間に形成された内部空間に侵入し、揮散紙(10)上にて経口誘引殺虫剤組成物を摂取する。その後所定時間が経過すると害虫は、揮散紙(10)上に死骸として落下する。
<実施形態2>
以下、図面を参照して本発明の誘引殺虫器の実施形態について説明する。図8は本発明の第2実施形態による誘引殺虫器の正面方向からの斜視図(写真)であり、図9は上方からの斜視図(写真)であり、図10は斜め下方からの斜視図(写真)である。図5に示す容器(1)および上蓋(7)は図2に示すスリット状開口(11)が形成された邪魔板(7)と一体に形成されてなる。また、容器(1)と上蓋(7)との間に形成された内部空間に設けられた、経口誘引殺虫組成物の供給手段である揮散紙(10)が具備されている。図1に示すように経口誘引殺虫組成物は容器(1)中に収容され、供給手段(4)により揮散紙(8)へ供給される。
揮散紙(8)は、経口誘引殺虫剤組成物の供給手段であるとともに、捕殺された昆虫の受け皿としての役目をしている。上蓋(7)には、一定間隔をおいて都合4つのスリット状開口(11)が形成されている。
誘引殺虫器の周囲に飛翔している害虫は、前記揮散性誘引剤により上蓋(7)付近に誘引される。そして、害虫は、スリット状開口(10)から容器(1)と上蓋(7)との間に形成された内部空間に侵入し、揮散紙(8)上にて経口誘引殺虫剤組成物を摂取する。その後所定時間が経過すると昆虫は、揮散紙(8)上に死骸として落下する。
以下に本発明化合物の実施例及び製剤例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<試験例1>
1辺90cmの網を張ったケージを設置し、模造紙を敷いて供試虫を放した。表1に示した処方の製剤例1を収容した装置例1を設置し、所定時間毎に致死数をカウントした。供給手段として不織布を用いた。
供試虫として、カスリショウジョウバエ、キイロショウジョウバエ、オオショウジョウバエ、オナジショウジョウバエ、クロショウジョウバエ、ノミバエ成虫各100頭、キンバエ、イエバエ成虫各50頭を用いた結果を表2に示す。
<試験例2>
1辺90cmの網を張ったケージを設置し、模造紙を敷いて供試虫を放した。表1に示した処方の製剤例2、3を充填した装置例1を設置し、20時間後に致死数をカウントした。供給手段として不織布を用いた。供試虫として、キイロショウジョウバエ成虫各100頭を用いた結果を表3に示す。
<製剤例>
表4に上記の処方以外で、本発明の製剤例を示す。
上記に説明したとおり、本発明の経口誘引殺虫剤組成物によれば、飛翔害虫、特にコバエ類に対して少量の殺虫剤を使用することで有効に駆除を行うことができる。また、この組成物を用いた装置により、効率よく飛翔害虫を誘引防除することができる。
誘引殺虫器の第1の実施の形態を示す簡略な断面図 誘引殺虫器の第2の実施の形態を示す簡略な断面図 誘引殺虫器の第3の実施の形態を示す簡略な断面図 誘引殺虫器の第1の実施の形態を示す詳細な斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な正面方向からの斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な上方からの斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な斜め上方からの斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な正面方向からの斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な上方からの斜視図(写真) 誘引殺虫器の他の実施の形態を示す詳細な斜め下方からの斜視図(写真)
符号の説明
1.経口誘引殺虫剤組成物
2.容器
3.被供給部
4.供給手段
5.密封部材
6.コック
7.上蓋
8.ボトル
9.邪魔板
10.揮散紙
11.スリット状開口

Claims (9)

  1. 殺虫剤および揮散性誘引剤を水または水を含む溶媒に溶解させた溶液を含有することを特徴とする経口誘引殺虫剤組成物。
  2. 殺虫剤0.02〜5重量%、揮散性誘引剤5〜99重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の経口誘引殺虫剤組成物。
  3. 殺虫剤が分子量150〜1100、融点70〜210℃、蒸気圧2×10−7〜1×10−1Pa(20℃)である、請求項1または2記載の経口誘引殺虫剤組成物。
  4. コバエ用である請求項1から3のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物で、該揮散性誘引剤を揮散させて飛翔害虫を誘引し、該経口誘引殺虫剤組成物を摂取させることにより、飛翔害虫を殺虫することを特徴とする経口誘引殺虫方法。
  6. 請求項1から4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物を収容する容器と、該容器に設けられた該経口誘引殺虫剤組成物の供給手段とを備えた誘引殺虫器であって、該供給手段によって被供給部となる箇所に該経口誘引殺虫剤組成物が連続的に供給されることを特徴とする飛翔害虫用誘引殺虫器。
  7. 請求項1から4のいずれか1に記載の経口誘引殺虫剤組成物を、ゲル化して容器に充填したことを特徴とする飛翔害虫用誘引殺虫器。
  8. 開口部を有する容器と、該開口部を覆うように設けられた、所定寸法の開口が形成された邪魔板を有する蓋と、該容器と該蓋との間に形成された内部空間に設けられた請求項1〜4のいずれか1に記載の誘引殺虫組成物の供給手段を具備することを特徴とする、請求項6または7に記載の飛翔害虫用誘引殺虫器。
  9. 開口部を有する容器と、該開口部を覆うように設けられた、所定寸法の開口が形成された蓋と、該容器と該蓋との間に形成された内部空間に設けられた請求項1〜4のいずれか1に記載の誘引殺虫組成物の供給手段を具備することを特徴とする、請求項6または7に記載の飛翔害虫用誘引殺虫器。
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