JP2007254340A - 経口投与剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤において、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止することができる経口投与剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤において、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合を5〜15質量%とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は経口投与剤に関する。
経口投与剤は、薬物の苦味や渋味等による不快感、服薬による嘔気や嘔吐、服薬拒否等の様々な原因によって服薬コンプライアンスが低下する。例えば、経口投与剤の一般的な剤型である固形製剤(例えば、錠剤、カプセル剤等)の場合、そのままでは飲み込み難いため、通常は多量の水とともに服用しなければならず、服薬コンプライアンスが低下する。特に高齢者や幼児においては、固形製剤を飲み込むことができず、服薬コンプライアンスの低下が多く見られる。また、固形製剤の場合、誤って気管に詰まらせてしまう危険性や、食道に貼り付いて食道腫瘍が形成してしまう危険性がある。
そのため、薬物含有層と薬物含有層の両方の面側に設けられた水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤であって、水膨潤性ゲル形成層が経口投与剤の最外層に設けられている経口投与剤が開発されている(特許文献1参照)。上記経口投与剤の最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層は、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、上記経口投与剤は飲み込みやすい大きさ、形状、弾力、粘度等を有する剤形に変化する。したがって、患者は上記経口投与剤を容易に服用することができる。また、服用の際、経口投与剤が患者の気管に詰まる危険性が低下するので、患者が老人や乳幼児の場合であっても安全に服用することができる。さらに、上記経口投与剤の最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層は、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、薬物含有層に含有される薬物の味(例えば苦味、渋味)、臭い等をマスキングすることができる。
国際公開WO02/087622号公報
本発明者は、水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤の製造後、経口投与剤内に残存する水分や環境中の水分等により、製造時の薬物含有層に含まれる水溶性薬物が他の層へ経時的に移行する現象が発生することを確認した。水溶性薬物は経時的に経口投与剤全体に移行し、水膨潤性ゲル形成層へ移行した水溶性薬物は該水膨潤性ゲル形成層に保持される。このような経口投与剤を服用すると、水膨潤性ゲル形成層に保持された水溶性薬物は、唾液中の水分によりゲル化して水に溶けにくくなった水膨潤性ゲル形成層にそのままトラップされてしまうため、水膨潤性ゲル形成層に保持された水溶性薬物の溶出が遅延するという問題があった。
そこで、本発明は、水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤において、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止することができる経口投与剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の経口投与剤は、水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤において、前記経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量が、前記経口投与剤の5〜15質量%であることを特徴とする。
経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合が5〜15質量%の範囲内である場合、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止することができる。例えば、第十四改正日本薬局方記載の溶出試験法(パドル法)を用いて本発明の経口投与剤からの薬物の溶出を測定した場合、薬物含有層に含有される水溶性薬物の85%以上が15分以内に溶出することができる。
本発明の経口投与剤は、例えば、前記薬物含有層に直接又は水溶性中間層を介して、単層の水膨潤性ゲル形成層又は互いに直接若しくは水溶性中間層を介して積層された複数層の水膨潤性ゲル形成層が設けられる。経口投与剤がこのような構成を有するとき、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延が生じやすくなるが、本発明の経口投与剤においては、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止することができる。
本発明の経口投与剤は、最外層に水膨潤性ゲル形成層を有することが好ましい。
本発明において、「最外層」とは、経口投与剤が患者等の口腔内にあるときに経口投与剤の外面を構成する層を意味する。したがって、「最外層」には、投与前において経口投与剤の外面を構成する層はもちろん、投与前においては経口投与剤の外面を構成しないが、患者の口腔内にあるときに経口投与剤の外面を構成する層も含まれる。例えば、水膨潤性ゲル形成層のさらに外層として別の層が設けられている場合であっても、この外層が、患者の口腔内では唾液等の水分によって分解又は溶解してしまう場合、患者の口腔内においては水膨潤性ゲル形成層が経口投与剤の外面を構成することとなるので、水膨潤性ゲル形成層は経口投与剤の最外層に設けられていることになる。
経口投与剤の最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層は、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、経口投与剤は飲み込みやすい大きさ、形状、弾力、粘度等を有する剤形に変化する。したがって、患者は経口投与剤を容易に服用することができる。また、服用の際、経口投与剤が患者の気管に詰まる危険性が低下するので、患者が老人や乳幼児の場合であっても安全に服用することができる。唾液が少なく水膨潤性ゲル形成層が十分にゲル化しない患者の場合には、少量の水とともに服用させたり、投与前に予め水に浸したりすることで同様の効果を発揮させることができる。このときに必要となる水は、錠剤、カプセル剤等の固形製剤を服用するときに必要となる水と比べて非常に少量である。
また、経口投与剤の最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層は、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、薬物含有層に含有される薬物の味(例えば苦味、渋味)、臭い等をマスキングすることができる。
本発明の経口投与剤は、フィルム状製剤であることが好ましい。
本発明の経口投与剤がフィルム状製剤である場合、製剤中の水分含有量を低く抑えることができるので、水分を多量に含むゼリー状の製剤に比べ、薬物含有層に含有される薬物(特に加水分解しやすい薬物)の安定性を向上させることができる。さらに、製剤の取り扱いが容易となるとともに、製剤の包装コストの軽減を図ることができる。また、経口投与剤がフィルム状製剤である場合、薬物含有層の薬物量が増加して薬物含有層のフィルム強度が低下しても、水膨潤性ゲル形成層及び/又は中間層にフィルム形成性を付与することによってフィルム状製剤全体としての強度を保持することができる。したがって、薬物含有層には、投与量が微量な薬物から大量な薬物まで広範な種類の薬物を含有させることができる。
本発明によれば、水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤であって、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止することができる経口投与剤が提供される。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1aは、水溶性薬物を含有する薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に直接積層された単層の水膨潤性ゲル形成層12aと、薬物含有層11aの他方の面側に直接積層された単層の水膨潤性ゲル形成層12bとを有し、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)は、経口投与剤1aの5〜15質量%である。
経口投与剤1aは、好ましくはフィルム状製剤(シート状製剤)である。経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、製剤中の水分含有量を低く抑えることができるので、水分を多量に含むゼリー状の製剤に比べ、薬物含有層11aに含有される薬物(特に加水分解しやすい薬物)の安定性を向上させることができる。また、製剤の取り扱いが容易となるとともに、製剤の包装コストの軽減を図ることができる。
経口投与剤1aのサイズは、経口投与可能な範囲内において適宜調節することができる。経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、通常25〜2500mm、好ましくは50〜1000mm、さらに好ましくは100〜500mmである。
経口投与剤1aの坪量(単位面積あたりの質量)は、経口投与可能な範囲内において適宜調節することができる。経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、経口投与剤1aの坪量は、15〜1000g/mであることが好ましく、60〜600g/mであることがさらに好ましく、80〜400g/mであることが特に好ましい。経口投与剤1aの坪量が15g/m未満であるとフィルムが脆くなることがある一方、経口投与剤1aの坪量が1000g/mを超えるとフィルムのコシが強くなり服用し難くなる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bは、水膨潤性ゲル形成剤を含有し、水分により膨潤してゲルを形成し得る層である。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの坪量は、経口投与剤1aに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)が、経口投与剤1aの5〜15質量%となるように調節することが必須である。経口投与剤1aに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量が、経口投与剤1aの5質量%未満である場合、ゲル形成が不十分となり、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bによる薬物の味、臭い等のマスキング効果が不十分なものとなる。一方、経口投与剤1aに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量が、経口投与剤1aの15質量%を超える場合、経口投与剤1aを服用すると、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに経時的に移行して保持された水溶性薬物が、唾液中の水分によってゲル化して水に溶けにくくなった水膨潤性ゲル形成層12a及び12bにそのままトラップされてしまうため、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに保持された水溶性薬物の溶出が遅延するという問題が発生する。
経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、経口投与剤1aに含まれる水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計坪量は、2〜150g/mであることが好ましく、3〜90g/mであることがさらに好ましく、4〜60g/mであることが特に好ましい。水膨潤性ゲル形成層12a又は12bのいずれかの坪量が1g/m未満であるとゲル形成が不十分となり、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bによる薬物の味、臭い等のマスキング効果が不十分なものとなる一方、水膨潤性ゲル形成層12a又は12bのいずれかの坪量が75g/mを超えると患者等の口腔内に投与したときに唾液だけでは十分に膨潤してゲルを形成することができず、服用し難くなる。すなわち、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの各坪量は1〜75g/mであることが好ましい。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに含有される水膨潤性ゲル形成剤は、水分により膨潤してゲルを形成し得る限り、その種類は特に限定されるものではなく、架橋されたものであっても架橋されていないものであってもよい。
水膨潤性ゲル形成剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、デンプン及びその誘導体、寒天、アルギン酸、アラビノガラクタン、ガラクトマンナン、セルロース及びその誘導体、カラゲーン、デキストラン、トラガカント、ゼラチン、ペクチン、ヒアルロン酸、ジェランガム、コラーゲン、カゼイン、キサンタンガム等が挙げられ、これらのうち1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに含有される水膨潤性ゲル形成剤は、カルボキシビニルポリマー、特にポリアクリル酸であることが好ましく、架橋化カルボキシビニルポリマー、特に架橋化ポリアクリル酸であることがさらに好ましい。ポリアクリル酸は、フィルム形成剤のフィルム形成能に悪影響を及ぼさず、膨潤時に程よいゲル強度を示すことができる。
架橋化は、架橋される分子の種類に応じた架橋剤によって行なうことができる。ポリアクリル酸の架橋剤としては、例えば、多価金属化合物を使用することができる。多価金属化合物の具体例としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリミョウバン、塩化鉄ミョウバン、アンモニウムミョウバン、硫酸第二鉄、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、クエン酸鉄、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、硫酸亜鉛等が挙げられる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに含有される水膨潤性ゲル形成剤の総量は特に限定されるものではなく、水膨潤性ゲル形成剤の種類等に応じて適宜調節することができるが、好ましくは水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの15〜70質量%である。
経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bのフィルム形成性を向上させるために、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bにフィルム形成剤を含有させることが好ましい。
フィルム形成剤は、フィルム形成能を有する限り、その種類は特に限定されるものでない。フィルム形成剤の具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルフタレート、ヒドロキシアルキルセルロース(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース)、アルキルセルロース(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース)、カルボキシアルキルセルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)、(メタ)アクリル酸およびそのエステル、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸等が挙げられ、これらのうち1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに含有されるフィルム形成剤の量は、フィルム形成剤の種類等に応じて適宜調節することができるが、好ましくは水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの30〜85質量%である。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに含有されるフィルム形成剤は水溶性であることが好ましい。フィルム形成剤が水溶性であると、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに水分が浸入しやすくなり、口腔内において水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの膨潤及びゲル形成を速やかに生じさせることができる。
水溶性のフィルム形成剤としては、例えば、ポリビニルアルコール;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;ポリビニルピロリドン;キサンタンガム;カラギーナン;アルギン酸等が挙げられる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bには、水膨潤性ゲル形成層に適度な柔軟性を付与するために、可塑剤を含有させてもよい。可塑剤としては、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、グリセリントリアセテート、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、ラウリル酸、ショ糖等が挙げられ、これらのうち1種類又は2種類を選択して使用することができる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bには、薬物含有層11aに含有される薬物の味、臭い等をマスキングすることができるマスキング剤を含有させてもよい。水膨潤性ゲル形成層12a及び12bがマスキング剤を含有することによって、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bによる薬物の味、臭い等のマスキング効果を向上させることができる。マスキング剤としては、例えば、クエン酸、酒石酸、フマル酸等の酸味を与えるもの、サッカリン、グリチルリチン酸、白糖、果糖、マンニトール、アセスルファムカリウム等の甘味剤、メントール、ハッカ油、ペパーミント、スペアミント等の清涼化剤、天然又は合成の香料等が挙げられ、これらのうち1種類又は2種類を選択して使用することができる。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bがフィルム形成剤としてポリビニルアルコール等を含有する場合、これらのフィルム形成剤がマスキング剤としての役割も果たすことができる。このようにマスキング効果を有するフィルム形成剤を使用することが好ましく、同様にマスキング効果を有する水膨潤性ゲル形成剤を使用することが好ましい。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bには、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル等の防腐剤;食用レーキ着色剤等の着色剤等を含有させてもよい。
水膨潤性ゲル形成層12a及び12bへの添加剤の混入は、一般的に、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの強度を減少させるので、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに水分が浸入しやすくなり、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bに浸入した水分により水膨潤性ゲル形成剤の膨潤及びゲル形成が生じやすくなる。
経口投与剤1aにおいて、下記工程(1)〜(10)によって算出される水膨潤性ゲル形成層12a及び12bのゲル分率は40%以上であることが好ましい。水膨潤性ゲル形成層12a及び12bのゲル分率が40%以上であると、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bが患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化したときに、経口投与剤1aの形状、弾力、粘度等を適度に保つことができる。また、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bのゲル分率が40%以上である場合、水膨潤性ゲル形成層におけるトラップによる水溶性薬物の溶出の遅延という問題が生じやすくなるが、経口投与剤1aにおいてはこの問題が解決されている。
工程(1):経口投与剤から水膨潤性ゲル形成層を分離し、分離した水膨潤性ゲル形成層を2つの断片(A)及び(B)に切断する。
工程(2):断片(A)の質量(a)を測定する。
工程(3):断片(A)を105℃で4時間乾燥させ、乾燥後の断片(A)の質量(b)を測定する。
工程(4):乾燥前の断片(A)の単位質量あたりの水分量(c)を、式:c=(a−b)/a基づき算出する。
工程(5):断片(B)の質量(d)を測定する。
工程(6):断片(B)に含有される水分以外の成分の質量(e)を、式:e=d−d×cに基づき算出する。
工程(7):ナイロン袋(120メッシュ、質量(f))に断片(B)を入れて密閉し、0.9%生理食塩水に24時間浸漬する。
工程(8):浸漬24時間後に生理食塩水から取り出したナイロン袋を105℃で4時間乾燥させ、乾燥後のナイロン袋の質量(g)を測定する。
工程(9):乾燥後のナイロン袋に在中する断片(B)の質量(h)を、式:h=g−fに基づき算出する。
工程(10):断片(B)のゲル分率(i)を、式:i=(h/e)×100に基づき算出する。
図1に示すように、経口投与剤1aにおいて、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bは薬物含有層11aに直接積層された状態で経口投与剤1aの最外層に設けられている。経口投与剤1aの最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層12a及び12bは、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、経口投与剤1aは飲み込みやすい大きさ、形状、弾力、粘度等を有する剤形に変化する。したがって、患者は経口投与剤1aを容易に服用することができる。また、服用の際、経口投与剤が患者の気管に詰まる危険性が低下するので、患者が老人や乳幼児の場合であっても安全に服用することができる。唾液が少なく水膨潤性ゲル形成層12a及び12bが十分にゲル化しない患者の場合には、少量の水とともに服用させたり、投与前に予め水に浸したりすることで同様の効果を発揮させることができる。このときに必要となる水は、錠剤、カプセル剤等の固形製剤を服用するときに必要となる水と比べて非常に少量である。
また、経口投与剤1aの最外層に設けられた水膨潤性ゲル形成層12a及び12bは、患者の口腔内において唾液等の水分により膨潤してゲル化し、薬物含有層11aに含有される薬物の味(例えば苦味、渋味)、臭い等をマスキングすることができる。
薬物含有層11aは、投与すべき水溶性薬物を含有する層である。
薬物含有層11aの坪量は、経口投与剤1aに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)が、経口投与剤1aの5〜15質量%となるように調節することが必須である。すなわち、薬物含有層11aの量(薬物含有層が複数ある場合はそれらの合計量)が経口投与剤1aの85〜95質量%となるように調節する。経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合、薬物含有層11aの坪量は13〜950g/mであることが好ましい。薬物含有層11aの坪量が13g/m未満もしくは950g/mを超えると、水膨潤性ゲル形成層の坪量を、前述した最適な範囲内に設定できなくなる。
薬物含有層11aは、投与すべき薬物のみからなっていてもよいが、通常、水溶性薬物を所望の状態で(すなわち、経口投与剤1a内に浸入した水分によって薬物含有層11aから水溶性薬物が溶出するように)薬物含有層11aに保持するための基剤として、薬学的に許容され得る賦形剤、結合剤、崩壊剤、マスキング剤、着色剤、可塑剤等を含有させてもよい。基剤としては、例えば、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース等のセルロース及びその誘導体又はそれらの薬学的に許容される塩(例えばナトリウム塩);α−デンプン、酸化デンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、デキストリン、デキストラン等のデンプン及びそれらの誘導体;プルラン、キサンタンガム、シクロデキストリン等の糖類;メタアクリル酸ジメチルアミノエチル・メタアクリル酸コポリマー、メタアクリル酸・アクリル酸エチルコポリマー、メタアクリル酸・メタアクリル酸メチルコポリマー、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムコポリマー、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル・メタアクリル酸塩化メチルコポリマー、メタアクリル酸・アクリル酸塩化エチルコポリマー等のアクリル酸誘導体;シエラック;ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート;ポリ酢酸ビニル;ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体;アラビアゴム、トラガカントゴム等の天然ゴム類;キチン、キトサン等のポリグルコサミン類;ゼラチン、カゼイン、ダイズ蛋白等の蛋白質等が挙げられ、添加目的に応じて、これらのうちの1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。また、薬物含有層11aには、着色、保形性向上等を目的として、酸化チタン、リン酸一水素カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、ステアリン酸塩、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸等の無機フィラーのうち1種類又は2種類以上を選択して添加することができる。さらに、薬物含有層11aには、薬物含有層11aに適度な柔軟性を付与するために、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、グリセリントリアセテート、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、ラウリル酸、ショ糖等の可塑剤のうち1種類又は2種類を選択して添加することができる。
薬物含有層11aに含有される基剤の総量は、薬物含有層11aを形成することが可能となる量であり、その量は基剤の種類等に応じて適宜調節することができるが、薬物含有層11aの通常20質量%以上、好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上である。基剤の総含有量が20質量%未満であると薬物含有層11aの形成が不十分となる。なお、基剤の総含有量の上限値は、薬物の含有量に応じて適宜設定することができる。
薬物含有層11aに含有される水溶性薬物は、患者等に投与すべき薬物であり、経口投与可能な水溶性薬物であれば特に限定されない。経口投与可能な水溶性薬物として、例えば、中枢神経に作用する薬物としては、ペントバルビタールナトリウム等の催眠薬;塩酸アミトリプチン、塩酸イミプラミン、クロルプロマジン、レボメプロマジン等の向精神薬;プロナーゼ、グリチルリチン酸ジカリウム、ロキソプロフェンナトリウム等の鎮痛薬および抗炎症薬;アデノシン三リン酸二ナトリウム等の中枢神経代謝賦活薬;メシル酸ジメトチアジン等の偏頭痛治療薬;呼吸器に作用する薬物としては、塩酸エチルシステイン等の去痰薬;コリンテオフィリン、硫酸テルブタリン、トラニラスト、塩酸プロカテロール等の抗喘息薬;循環器系に作用する薬物としては、アミノフィリン等の強心薬;塩酸プロカインアミド、塩酸メキシレチン等の抗不整脈薬;塩酸アルプレノロール、塩酸ジラゼプ、塩酸ジルチアゼム、塩酸トリメタジジン等の抗狭心症薬;カリジノゲナーゼ等の末梢血管拡張薬;カプトプリル、塩酸クロニジン、酒石酸メトプロロール、塩酸ヒドララジン、塩酸プロプラノロール等の抗高血圧薬;デキストラン硫酸ナトリウムイオウ、プラバスタチンナトリウム等の抗動脈硬化薬;血液および造血作用薬として、トラネキサム酸等の止血薬;塩酸チクロピジン、ワルファリンカリウム等の抗血栓症薬;硫酸鉄等の貧血治療薬;消化器系に作用する薬物として、塩酸ラニチジン、ラベプラゾールナトリウム等の抗潰瘍薬;メトクロプラミド等の制吐剤;消化酵素製剤;肝臓エキス加水分解物、グルクロノラクトン、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン等の肝疾患治療薬;ピコスルファート等の緩下剤;代謝性疾患に作用する薬物として、アカルボース、ボグリボース等の抗糖尿病薬;耳鼻科領域の薬物として、メシル酸ベタヒスチン、イソソルビド等の抗めまい薬;化学療法薬および抗生物質として、イソニアジド、塩酸エタンブトール、ラクトピオン酸エリスロマイシン、ホスホマイシンナトリウム等;抗悪性腫瘍薬として、シクロホスファミド等;ホルモン類および内分泌治療薬として、チアマゾール、リン酸プレドニゾロンナトリウム、リン酸ベタメタゾンナトリウム等;生体内活性物質(オータコイド)として、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸セチリジン、D−マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン薬;塩酸セトチアミン、塩酸チアミン、コバマミド、塩酸ピリドキシン、酢酸ヒドロソコバラミン、ニコチン酸アミド、パンテノール、パントテン酸カルシウム、リン酸リボフラビンナトリウム、アスコルビン酸等のビタミン等およびそれらの誘導体が挙げられ、治療・予防目的等に応じて、これらの1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。薬物含有層11aには水溶性薬物以外の薬物が含有されていてもよい。
薬物含有層11aに含有される水溶性薬物の量は、特に限定されるものではないが、薬物含有層11aの通常80質量%以下、好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下である。薬物含有量が80質量%を越えると、経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合にフィルム強度が低下する。なお、薬物含有量の下限値は、薬物含有層11aに含有させる薬物の種類に応じて適宜設定され、通常は0.01質量%程度である。
薬物含有層11aには、投与量が微量な薬物から大量な薬物まで広範な種類の薬物を含有させることができる。ここで、投与量が微量とは1回の投与量が1mg以下を意味し、投与量が大量とは1回の投与量が300mg以上を意味する。
経口投与剤1aがフィルム状製剤である場合にも、薬物含有層11aには、投与量が微量な薬物から大量な薬物まで広範な種類の薬物を含有させることができる。これは、薬物含有層11aと水膨潤性ゲル形成層12a及び12bとが別々の層として形成されているので、薬物含有層11aの薬物含有量が増加して薬物含有層11aのフィルム強度が低下しても、水膨潤性ゲル形成層12a及び12bにフィルム形成性を付与することによってフィルム状製剤全体としての強度を保持することができるからである。
経口投与剤1aは、例えば、以下の製法に従って製造することができる。
〔第一の製法〕
水膨潤性ゲル形成層又は薬物含有層を形成するための塗工液を保持基材(例えばプラスチックフィルム、台紙等)又は所定の層の上側に塗布、噴霧等した後、乾燥させ、水膨潤性ゲル形成層及び薬物含有層を所定の順序で積層させる。この際、水膨潤性ゲル形成層を形成するための塗工液としては、水膨潤性ゲル形成剤、フィルム形成剤等を添加した溶液(溶媒は、例えば精製水、エタノール等)を、薬物含有層を形成するための塗工液としては、薬物、基剤等を添加した溶液(溶媒は、例えば精製水、エタノール等)を使用することができる。
〔第二の製法〕
水膨潤性ゲル形成層を形成するための塗工液を保持基材の上側に塗布、噴霧等し、乾燥させ、水膨潤性ゲル形成層を形成した後、水膨潤性ゲル形成層の上側に薬物含有層を形成するための塗工液を塗布、噴霧等し、乾燥させ、薬物含有層を形成する。こうして、保持基材上に水膨潤性ゲル形成層及び薬物含有層が順次積層された中間体を製造し、中間体の薬物含有層同士を熱融着させる。
第一の製法及び第二の製法において、水膨潤性ゲル形成層及び薬物含有層が所定の順序で積層された積層体は、円形、楕円形、多角形等の任意の形状に打ち抜いてもよい。
経口投与剤1aにおいて、薬物含有層11aと水膨潤性ゲル形成層12aとの間、又は薬物含有層11aと水膨潤性ゲル形成層12bとの間には水溶性中間層が設けられていてもよい。
例えば、図2に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1bは、薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に水溶性中間層13aを介して設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12aと、薬物含有層11aの他方の面側に水溶性中間層13bを介して設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12bとを有し、経口投与剤1bに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)は、経口投与剤1bの5〜15質量%である。
水溶性中間層13a及び13bの坪量は、経口投与剤1bに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)が5〜15質量%となるように調節する。すなわち、薬物含有層11a(薬物含有層が複数ある場合は全ての薬物含有層)、水溶性中間層13a及び13bの合計量が、経口投与剤1bの85〜95質量%となるように調節する。また、薬物含有層11a(薬物含有層が複数ある場合は全ての薬物含有層)と水溶性中間層13a及び13bとの質量比は、100:0〜20:80の範囲で適宜選定される。
水溶性中間層13a及び13bに含有される成分は水溶性である限り特に限定されるものではない。水溶性中間層13a及び13bには、種々の機能性、例えば、接着剤層としての機能、フィルム厚を調整するための層としての機能等を付与することができる。水溶性中間層13a及び13bに接着剤層としての機能を付与する場合、水溶性中間層13a及び13bに接着剤を含有させる。水溶性中間層13a及び13bに含有される接着剤は、薬学的に許容され得る接着剤である限り特に限定されるものではなく、溶媒を含んだ状態で用いることによって接着性を示す接着剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸又はその薬学的に許容される非毒性塩、アクリル酸共重合体又はその薬学的に許容される塩、カルボキシメチルセルロース及びナトリウム塩等の親水性セルロース誘導体、プルラン、ポビドン、カラヤガム、ペクチン、キサンタンガム、トラガント、アルギン酸、アラビアゴム、酸性多糖類又はその誘導体若しくはその薬学的に許容される塩等が挙げられ、加熱によって接着性を示す(すなわち熱融着可能な)接着剤としては、例えば、酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン等のホモポリマー、酢酸ビニルとビニルピロリドンとのコポリマー等が挙げられる。
経口投与剤1a及び1bにおいて、薬物含有層11aの一方の面側には1個の水膨潤性ゲル形成層12aが設けられており、薬物含有層11aの他方の面側には1個の水膨潤性ゲル形成層12bが設けられているが、薬物含有層11aの一方又は他方の面側に設けられる水膨潤性ゲル形成層の数は特に限定されるものではなく、2個以上であってもよい。
例えば、図3に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1cは、薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に設けられた2個の水膨潤性ゲル形成層12a及び12a’と、薬物含有層11aの他方の面側に設けられた2個の水膨潤性ゲル形成層12b及び12b’とを有し、経口投与剤1cに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a、12a’、12b及び12b’の合計量)は、経口投与剤1cの5〜15質量%である。
薬物含有層11aの一方又は他方の面側に複数の水膨潤性ゲル形成層が設けられる場合、水膨潤性ゲル形成層は互いに直接積層されていてもよいし(図3参照)、水溶性中間層を介して積層されていてもよい。
例えば、図4に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1dは、薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に設けられた2個の水膨潤性ゲル形成層12a及び12a’と、薬物含有層11aの他方の面側に設けられた2個の水膨潤性ゲル形成層12b及び12b’と、水膨潤性ゲル形成層12a及び12a’の間に設けられた水溶性中間層14aと、水膨潤性ゲル形成層12b及び12b’の間に設けられた水溶性中間層14bとを有し、経口投与剤1dに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a、12a’、12b及び12b’の合計量)は、経口投与剤1dの5〜15質量%である。
水溶性中間層14a及び14bの坪量、成分、機能等は水溶性中間層13a及び13bと同様である。
経口投与剤1a〜1dにおいて、薬物含有層11aは複数の薬物含有層から形成されていてもよい。
例えば、図5に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1eは、横並びに設けられた薬物含有層11a’及び11a’’から形成された薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12aと、薬物含有層11aの他方の面側に設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12bとを有し、経口投与剤1eに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)は、経口投与剤1eの5〜15質量%である。
薬物含有層11aが複数の薬物含有層から形成される場合、薬物含有層は互いに直接積層されていてもよいし、水溶性中間層を介して積層されていてもよい。
例えば、図6に示すように、本発明の経口投与剤の一実施形態に係る経口投与剤1fは、互いに直接積層された薬物含有層11a’及び11a’’から形成された薬物含有層11aと、薬物含有層11aの一方の面側に設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12aと、薬物含有層11aの他方の面側に設けられた1個の水膨潤性ゲル形成層12bとを有し、経口投与剤1fに含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量(水膨潤性ゲル形成層12a及び12bの合計量)は、経口投与剤1fの5〜15質量%である。
経口投与剤1a〜1fは、複数の層が扁平状に積層されてなる層状の薬剤であるが、層状である限り、いかなる形状であってもよい。また、経口投与剤1a〜1fは、保持基材上に保持された状態にあってもよいし、保持基材から剥がした状態にあってもよい。
以下、製造例及び試験例により本発明をさらに詳細に説明する。
〔製造例1〕経口投与剤の製造
1.本発明品1〜4の製造
(1)水膨潤性ゲル形成層形成液(塗工液A)の調製
水膨潤性ゲル形成層を形成させるために塗工液Aを調製した。精製水(日本薬局方精製水(小堺製薬))280gを取り、その中に塩化カルシウム(塩化カルシウムH(富田製薬))0.3gを添加し、攪拌して完全に溶解させた。次いで、ポリアクリル酸(カーボポール974P(Noveon,Inc.))11.25gを攪拌しながらゆっくりと添加し、約1時間攪拌して完全に溶解させた。次いで、ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−05T(日本合成化学))33.75gを攪拌しながらゆっくりと添加し、水浴を用いて70℃に加温しながら約1時間攪拌して完全に溶解させた。次いで、グリセリン(日本薬局方濃グリセリン(旭電化工業))4g及びアセスルファムカリウム(サネット(丸善製薬))0.4gを添加し、約5分間攪拌した。
なお、ポリアクリル酸は水膨潤性ゲル形成剤であり、塩化カルシウムの電離により生じるカルシウムイオンによって架橋され得る。また、ポリビニルアルコールはフィルム形成剤である。
(2)水膨潤性ゲル形成層の形成
塗工液Aを十分に脱泡した後、乾燥後の塗布量が5g/m又は10g/mとなるようにギャップを調整したアプリケーターを用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック株式会社製,製品名:SP−PET3811)のシリコーン樹脂剥離処理面の反対面上に展延塗布し、80℃で5分間乾燥して水膨潤性ゲル形成層を形成させた。こうして、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(5g/m、ゲル分率47.9%)が積層された中間体A、並び、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(10g/m、ゲル分率47.9%)が積層された中間体Aを製造した。
なお、水膨潤性ゲル形成層のゲル分率は下記工程(1)〜(10)により算出し、断片(B)のゲル分率を水膨潤性ゲル形成層のゲル分率とした。
工程(1):経口投与剤から水膨潤性ゲル形成層を分離し、分離した水膨潤性ゲル形成層を2つの断片(A)及び(B)に切断する。
工程(2):断片(A)の質量(a)を測定する。
工程(3):断片(A)を105℃で4時間乾燥させ、乾燥後の断片(A)の質量(b)を測定する。
工程(4):乾燥前の断片(A)の単位質量あたりの水分量(c)を、式:c=(a−b)/a基づき算出する。
工程(5):断片(B)の質量(d)を測定する。
工程(6):断片(B)に含有される水分以外の成分の質量(e)を、式:e=d−d×cに基づき算出する。
工程(7):ナイロン袋(120メッシュ、質量(f))に断片(B)を入れて密閉し、0.9%生理食塩水に24時間浸漬する。
工程(8):浸漬24時間後に生理食塩水から取り出したナイロン袋を105℃で4時間乾燥させ、乾燥後のナイロン袋の質量(g)を測定する。
工程(9):乾燥後のナイロン袋に在中する断片(B)の質量(h)を、式:h=g−fに基づき算出する。
工程(10):断片(B)のゲル分率(i)を、式:i=(h/e)×100に基づき算出する。
(3)薬物含有層形成液(塗工液B)の調製
薬物含有層を形成させるために塗工液Bを調製した。精製水(日本薬局方精製水(小堺製薬))60gを取り、その中に水溶性薬物であるニコチン酸アミド1g及び酸化チタン(タイペークCR−50(石原産業))0.5gを添加し、ホモジナイザーを用いて溶解、分散させた。次いで、ポリビニルピロリドン(プラスドンK−90(ISPジャパン))17.34gを攪拌しながら添加し、完全に溶解させた。次いで、グリセリン(日本薬局方濃グリセリン(旭電化))3.06gを添加し、約5分間攪拌した。
薬物含有層を形成させるために塗工液Bを調製した。精製水(日本薬局方精製水(小堺製薬))60gを取り、その中に水溶性薬物であるニコチン酸アミド1g及び酸化チタン(タイペークCR−50(石原産業))0.5gを添加し、ホモジナイザーを用いて溶解、分散させた。次いで、ポリビニルピロリドン(プラスドンK−90(ISPジャパン))26.65gを攪拌しながら添加し、完全に溶解させた。次いで、グリセリン(日本薬局方濃グリセリン(旭電化))4.7gを添加し、約5分間攪拌した。
(4)薬物含有層の形成
塗工液B及びBを十分に脱泡した後、Bについては乾燥後の塗布量が120g/mとなるように、Bについては乾燥後の塗布量が180g/mとなるようにギャップを調整したアプリケーターを用いて、中間体A又はAの水膨潤性ゲル形成層上に展延塗布し、80℃で6分間乾燥して薬物含有層を形成させた。こうして、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(5g/m)及び薬物含有層(120g/m)が順次積層された中間体B、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(5g/m)及び薬物含有層(180g/m)が順次積層された中間体B、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(10g/m)及び薬物含有層(120g/m)が順次積層された中間体B、並びに、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に水膨潤性ゲル形成層(10g/m)及び薬物含有層(180g/m)が順次積層された中間体Bを製造した。
(5)熱融着による経口投与剤の製造
100℃、1kgf/cm、1秒間の条件にて、2つの中間体Bの薬物含有層同士、2つの中間体Bの薬物含有層同士、2つの中間体Bの薬物含有層同士、又は2つの中間体Bの薬物含有層同士を熱融着させた。こうして、水膨潤性ゲル形成層(5g/m)、薬物含有層(120g/m)及び水膨潤性ゲル形成層(5g/m)が順次積層された経口投与剤(本発明品1、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合:7.7質量%)、水膨潤性ゲル形成層(5g/m)、薬物含有層(180g/m)及び水膨潤性ゲル形成層(5g/m)が順次積層された経口投与剤(本発明品2、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合:5.3質量%)、水膨潤性ゲル形成層(10g/m)、薬物含有層(120g/m)及び水膨潤性ゲル形成層(10g/m)が順次積層された経口投与剤(本発明品3、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合:14.3質量%)、並びに、水膨潤性ゲル形成層(10g/m)、薬物含有層(180g/m)及び水膨潤性ゲル形成層(10g/m)が順次積層された経口投与剤(本発明品4、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合:10.0質量%)を製造した。
2.比較例品1の製造
塗工液Aを十分に脱泡した後、乾燥後の塗布量が17g/mとなるようにギャップを調整したアプリケーターを用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムのシリコーン樹脂剥離処理面の反対面上に展延塗布した点を除き、本発明品1と同様にして、水膨潤性ゲル形成層(17g/m)、薬物含有層(120g/m)及び水膨潤性ゲル形成層(17g/m)が順次積層された経口投与剤(比較例品1、経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量の割合:22.1質量%)を製造した。
〔試験例1〕
本発明品1〜4及び比較例品1を縦13.5mm×横13.5mmに打ち抜きした物を試験片とし、個別にアルミ袋に入れ、温度40℃、湿度75%の条件で一定期間保存した。一定期間経過後、第十四改正日本薬局方記載の溶出試験法(パドル法)を用いて、試験開始15分後における本発明品1〜4及び比較例品1からの水溶性薬物の溶出率を測定した。この際、試験液としては、37℃の精製水900mLを使用し、パドル回転数は50rpmとした。結果を表1に示す。
Figure 2007254340
表1に示すように、本発明品1〜4では、保存期間に関わらず、試験開始15分後の水溶性薬物の溶出率は85%以上であったのに対して、比較例品1では、保存期間が3ヶ月以上であると、試験開始15分後の水溶性薬物の溶出率は85%未満であった。これらの結果から、本発明品1〜4では、経口投与剤からの水溶性薬物の溶出の遅延を防止できることが判明した。
本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。 本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。 本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。 本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。 本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。 本発明の経口投与剤の一実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f・・・経口投与剤
11a・・・薬物含有層
12a,12b・・・水膨潤性ゲル形成層
13a,13b・・・水溶性中間層
14a,14b・・・水溶性中間層

Claims (4)

  1. 水溶性薬物を含有する薬物含有層と水膨潤性ゲル形成層とを有する経口投与剤において、
    前記経口投与剤に含まれる水膨潤性ゲル形成層の総量が、前記経口投与剤の5〜15質量%であることを特徴とする経口投与剤。
  2. 前記薬物含有層に直接又は水溶性中間層を介して、単層の水膨潤性ゲル形成層又は互いに直接若しくは水溶性中間層を介して積層された複数層の水膨潤性ゲル形成層が設けられている請求項1記載の経口投与剤。
  3. 最外層に水膨潤性ゲル形成層を有する請求項1又は2のいずれかに記載の経口投与剤。
  4. フィルム状製剤である請求項1〜3のいずれかに記載の経口投与剤。
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