JP2007253289A - ワークテーブルの防滴機構及びワイヤソー - Google Patents

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Abstract

【課題】X、Y、Z軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なワークテーブル2の駆動機構部分を、ワークテーブル2の全方向の動きの妨げずに防滴構造とする。
【解決手段】XテーブルによりX軸方向に、Yテーブル70によりX軸方向と直交するY軸方向に、ZテーブルによりXY平面に垂直なZ軸方向に、それぞれ移動自在で、θテーブル80により前記Z軸を回転中心としたθ軸方向に回転自在なワークテーブル2の防滴機構であって、ワークテーブル2が固定されていて、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なネック部85と、ネック部85が貫通するテーブルカバー95と、ネック部85とテーブルカバー95間の隙間を防滴封止するリップシール100と、テーブルカバー95の両側面に固着されたジャバラ状防滴カバー110とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種ワーク(被加工物)を加工(切断、切り込み等)のために載置するワークテーブルの防滴機構及びこれを備える加工位置補正機能付のワイヤソーに関する。
従来、基板状のワーク、例えば積層チップ部品等を作製するためのセラミックグリーンシートの切断方法として、主なもので、(1)押切り切断、(2)ブレード切断等が挙げられる。
(1) 押切り切断はシャー角を持たない切断刃を、積層されたセラミックグリーンシートに押し付けて切り込みを入れる方法である。
(2) ブレード切断は回転刃によって、積層されたセラミックグリーンシートに切り込みを入れる方法である。
両者共、セラミックグリーンシートを載置したテーブルが、チップサイズ(セラミックグリーンシートを切断するサイズ)に合わせた所定ピッチで移動することにより切断位置を規定する。これらの方法は、切り込みを一箇所づつ順番に入れるため、工程のリードタイムという点で不利である。
セラミックグリーンシート切断における問題点、その1として、セラミックグリーンシートは、
(1) 電極パターンの寸法誤差、
(2) 積層時の積層誤差、
(3) 圧着時の歪み誤差が含まれていることが挙げられる。
それらの誤差が存在するため、定寸切断(例えば、ワークテーブルの移動距離を定寸とする)では切出されたチップ部品から、内部電極パターンがはみ出るなどの不良発生につながる。従って、これらの寸法誤差を見込んだ上で切断位置を補正しながら切断を行う作業が必要となり、このことから固定ピッチとなるマルチスライサ(所定ピッチの複数枚の回転刃を具備)等の使用は困難であり、逐次加工による方法に頼らざる得ず、上記工程のリードタイムの短縮を図る上で障害となっている。
セラミックグリーンシート切断における問題点、その2として、製品の小型化が挙げられる。つまり、近年の電子機器の軽薄短小化に伴い、機器に使用されるチップ部品の寸法は、1005(1.0×0.5×0.5mm)を下回り、0402(0.4×0.2×0.2mm)と小型化してきている。従って、上述の押切り切断では狭ピッチ切断及び加工負荷による切断面の歪みやゆがみが生じ、また、ブレード切断ではチッピングによる欠けや破損等の問題が生じる等、加工歩留りの低下が目立ってきている。
一方、ワイヤソーは、ワイヤに砥粒を付着させ(砥粒と切削油の混合物である遊離砥粒を走行ワイヤにかける場合と、砥粒をワイヤに直接付着させた固定砥粒の場合がある)、その砥粒によって半導体インゴット等のワークを切断する方式のため、押し切り切断の加工負荷やブレード切断の高速回転刃による問題点の発生を解決できると期待されている。
また、加工ピッチに合わせた溝加工が施された複数本のワークローラー間に1本のワイヤを螺旋状に巻き付けてワイヤ列を形成し、ワイヤを走行させることによってワークを加工するマルチ式ワイヤソーも知られている。マルチ式ワイヤソーの利点は狭ピッチの切断や加工を一度に多数箇所(ワイヤ列のワイヤ本数分)行える点にあり、電子部品の切断や溝加工にも広く用いられている。このマルチ式ワイヤソーは、セラミックグリーンシート切断工程のリードタイム削減の可能性を持っている。
しかし、マルチ式ワイヤソーは、前述の通り半導体インゴット等を輪切り方向に切断する用途が主であり、その切断時間は数時間にも及ぶため、ワークの脱着については手作業で行なう例が殆どである。セラミックグリーンシートをワイヤソーで切断する場合、その切断時間は2〜3分と予想されるため、ワークの供給と排出を手作業で行なった場合、トータルでのリードタイムは思うほど削減できない。
また、マルチ式ワイヤソーは、決められたピッチでの切断や加工に適しているが、寸法誤差を持ったワークに合わせて加工ピッチを変化させることは難しい。独立した複数のワークローラーを設けピッチを変化させる事は可能だが、加工ピッチが小さい場合は困難である。
さらに、寸法誤差を持ったワークに合わせて加工ピッチを変化させるには、寸法誤差を基準値と比較する工程が必要となり、例えば撮像装置によってワークを撮像し、その結果を基準値と比較するといった機能が必要となる。
撮像装置を有するマルチ式ワイヤソーは存在するが、前述のリードタイムの長さと、ワークローラーに巻き付けたワイヤ列がワークの直上に位置するという構造上の制限、さらに遊離砥粒による撮像装置の汚染を防ぐ理由からから、撮像装置は着脱可能となっており、新規ワークをセッティングする時に撮像装置でワイヤとワークの位置関係を調べ、切断加工時は撮像装置を外すという手法を採っており、セラミックグリーンシートの切断工程としては、リードタイム削減の効果を得ることは難しい。
つまり、現状のマルチ式ワイヤソーでは、上記セラミックグリーンシートの持つ寸法誤差(シート毎に寸法誤差がある)を補正する方法は提示されておらず、現状のままのマルチ式ワイヤソーではセラミックグリーンシートの切断の実用化は困難である。
そこで本出願人は特許文献1において、一対のワークローラを平行に揺動させることで、ワイヤピッチを変化させる方法を開示している。
特開2005−14126号公報
ワイヤソーにおいて撮像装置を設ける場合、撮像装置は高スループットに対応できるよう、ワーク加工位置から離れたセクションに設置することが考えられるが、このために上記撮像装置を設けたセクションと加工セクション間のワーク搬送機能が必要になり、また、撮像装置の画像処理結果を利用して加工位置補正を行うためには位置補正機能を有するテーブルが必要となる。ワイヤソーの場合は、加工に用いる切削水の影響を避けるため前記テーブルは防滴機能を必要とする。
通常の加工機における防滴機能は、ジャバラ(ベローズ)を使うことで対応できる。しかし、上記ワイヤソーにおいて位置補正機能を有するテーブルの場合、XYZθ軸全ての方向にテーブルが移動するため、従来の防滴機能では対応が難しい。
防滴機能を有する装置の公知例は以下の通りである。
特開昭61−25728号公報 実開昭62−19126号公報 特開昭61−76214号公報 特開平2−298435号公報 実開平6−45344号公報 特開平8−224688号公報
特許文献2は、放電加工装置において、加工送り装置のモータ駆動装置を加工液に対して防滴する筒状カバーを設けている。
特許文献3は、ワイヤカット放電加工機のX,Y軸移動ベース上に取り付けられたワーク載設テーブルのワーク取付基準面を除く表面を防水カバーで被覆している。但し、ワーク載設テーブルが昇降したり、回転する場合は想定しておらず、対応できない。
特許文献4は、ワイヤカット放電加工装置において、被加工体の周囲又は被加工体取付支持体に防滴用の壁をマグネットにより着脱自在に設けている。
特許文献5は、テーブル上に防滴のためにジャバラを取り付け、かつジャバラを伸縮するアクチエータを設けている。
特許文献6は、精密切削装置におけるブレード検出手段の配線を、防滴のためにスピンドルハウジング内に設けている。
特許文献7は、水中加工装置であって、水中内であっても被加工部材に加工用ノズルが到達して加工が開始されるまでは加工用ノズルに水が浸入しない構造としたものである。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、X軸、Y軸、Z軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なワークテーブルの駆動機構部分を、当該ワークテーブルの全方向の動きの妨げとなることなく防滴構造とすることが可能なワークテーブルの防滴機構及びこれを備えたワイヤソーを提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明に係るワークテーブルの防滴機構は、XテーブルによりX軸方向に、YテーブルによりX軸方向と直交するY軸方向に、ZテーブルによりXY平面に垂直なZ軸方向に、それぞれ移動自在で、θテーブルにより前記Z軸を回転中心としたθ軸方向に回転自在なワークテーブルの防滴機構であって、
ワークテーブルが固定されていて、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なネック部と、
前記ネック部が貫通するテーブルカバーと、
前記ネック部と前記テーブルカバー間の隙間を防滴封止し、前記ネック部のZ軸方向の移動及びθ軸方向の回転を許容するリップシールと、
前記テーブルカバーの両側面に固着されていて、前記ネック部の動きに伴う前記テーブルカバーのX軸及びY軸方向の移動を許容するジャバラ状防滴カバーとを備えたことを特徴としている。
前記ワークテーブルの防滴機構において、前記ジャバラ状防滴カバーはX軸或いはY軸の何れかの方向に伸縮自在に取り付けられ、前記伸縮方向に対してXY平面上で直交する方向に可撓性を有してもよい。
前記ワークテーブルの防滴機構において、前記ジャバラ状防滴カバーの可撓性を有する方向への移動量は、前記ジャバラ状防滴カバーの可撓性の限界を超えない量とするとよい。
前記ワークテーブルの防滴機構において、前記テーブルカバーは前記Xテーブル或いはYテーブルに直交するY軸或いはX軸方向にのみ移動自在に取り付けられていてもよい。
本発明に係る加工位置補正機能付のワイヤソーは、前記ワークテーブルの防滴機構を備えたことを特徴としている。
本発明に係るワークテーブルの防滴機構によれば、X軸、Y軸、Z軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なワークテーブルの駆動機構部分を、当該ワークテーブルの全方向の動きの妨げとなることなく防滴することが可能である。
すなわち、ワークを載置するためのワークテーブルが固定されるネック部と、テーブルカバー間の防滴は前記ネック部のZθ軸方向の動きを許容するようにリップシールで行うことができる。これにより、昇降及び回転する前記ネック部とテーブルカバー間の隙間から加工に使用する切削水等が浸入することを防止でき、前記テーブルカバーで覆われた駆動機構部分に切削水等がかかることを防止できる。
また、前記テーブルカバーで覆うことのできない駆動機構部分は、前記テーブルカバーの両側面に固着されていて、前記ネック部の動きに伴う前記テーブルカバーのX軸及びY軸方向の移動を許容するジャバラ状防滴カバーで覆うことができる。前記ジャバラ状防滴カバーで覆われた駆動機構部分に切削水等がかかることを防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、ワークテーブルの防滴機構及びワイヤソーの実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2はワークテーブルの防滴機構を示し、図3乃至図5は前記ワークテーブルの防滴機構を具備した加工位置補正機能付のマルチ式ワイヤソーの全体的概略構成を示す。
まず、図3乃至図5で加工位置補正機能付のマルチ式ワイヤソーの全体的構成について説明する。加工位置補正機能付のマルチ式ワイヤソーは、ワイヤソー本体1、ワークテーブル2、撮像装置(カメラ)3、及びローダ4を備えている。
ワイヤソー本体1の本体フレーム10前面には、ワイヤ供給リール11、ワイヤ巻取リール12が回転自在に設けられており、ワイヤ供給リール11から繰り出される鋼線から成る一本のワイヤWは、該ワイヤWの緩みを吸収するための張力制御機構13を経由して互いに平行に対向する一対のワークローラ21,22間に複数回を巻掛けられた(多条に巻かれた)後、別の張力制御機構14を経由して巻取側ワイヤリール12に巻き取られる。ここで、一対のワークローラ21,22は、図5のローラ揺動機構25で回転自在に支持されかつ水平面内で左右方向に当該ローラ21,22の中心軸が傾斜可能(傾斜角度はαで示す)となっている。これらのワークローラ21,22は本体フレーム前側の加工室5内に配置されている。また、ワイヤソー本体1には各種操作を指示並びに表示するための操作盤6が設置されている。
図6(A)の平面図、(B)の斜視図のように、前記一対のワークローラ21,22は、水平面内で相互に平行配置されていて回転自在であり、各ワークローラ21,22は各々複数のワイヤ溝(外周を1周するように形成された溝)を一定のピッチ間隔で有しており、ワイヤWは,各ワークローラ21,22を順次経由して一方のワイヤ溝から他方のワイヤ溝まで順次螺旋状に巻き掛けられ、ワイヤWの各巻回の間隔が均一にとられている。これによって水平位置にある2本のワークローラ21,22の間にワイヤの配列間隔(ピッチ)が均一なワイヤ列WLが形成される。
そして、対をなすワークローラ21,22のうち1本のワークローラ、例えばワークローラ21に、駆動モータにより正方向回転或いは正逆回転の繰り返し動作を行わせることによりワイヤ列WLが直進又は往復直進運動を行う。
ワークテーブル2は、水平面内のX軸方向(横方向)及びこれと直交するY軸方向(奥行き方向)、XY平面に垂直なZ軸方向(上下方向)にスライド移動自在で、Z軸を回転中心とする角度θ軸方向に回転自在なテーブルであり、ワークテーブル2のワーク加工位置P2において、ワーク30を載置したワークテーブル2を上昇させてワークであるワーク30を下方から所定の力で直進又は往復直進運動する砥粒を付着させたワイヤ列WLに押し当てることで、所望のピッチ間隔で複数個に帯状(層状)に切断することが可能である。
上述のとおり、ワークローラ21,22及びワイヤW、それらによって形成されるワイヤ列WLにワイヤピッチ調整機能を持たせることにより、ワーク30に求められる切断寸法が各ワーク30毎に微妙に変化しても加工精度を維持することが可能になる。
図6において示した如く、2本のワークローラ21,22は水平面内で平行リンク状に傾斜可能であり、ワークローラ21,22を水平面内において平行配置状態に保ち、ワイヤ列WLの走行方向に対して直角(ワークローラの傾斜角度α=0°)になるよう設定したときワイヤピッチは最大であり、この条件下で切断されるワーク30の加工ピッチの寸法も最大となる(図6中、2点鎖線位置)。また、ワークローラ21,22の中心軸を図5のローラ揺動機構25により水平面内で左右方向に傾斜角度α(α>0)だけ傾斜させたとき(ワークローラの中心軸がワイヤ列WLの走行方向に対して非直角となるとき)、平面視ワイヤ列は傾斜角度αを0°とした2点鎖線から実線のように変化する(ワイヤ間隔が狭まる、つまりワイヤピッチが減少する)。このような傾斜角度αの条件下でワイヤ列で切断されたワーク30の加工ピッチ寸法は、傾斜角ゼロの時のcosα倍となる。
ワークテーブル2は、一対のワークローラ21,22の直下(ワイヤ列WLの直下)であるワーク加工位置P2とは別に、一対のワークローラ21,22の直下から外れた位置にあるワークセット位置P1を有する。ワークセット位置P1においてワーク30が載置されたワークテーブル2はX軸方向の移動によりワイヤ列WLの直下のワーク加工位置P2へと移動することでワーク搬送動作が可能であり、逆に加工の終わったワーク30をワーク加工位置P2からワークセット位置P1に戻す逆方向のワーク搬送動作も行う。ワークテーブル2のX軸方向の移動は、Y軸方向やZ軸方向、角度変位θ軸方向より比較的大きい。
従来のワイヤソーとの最も大きな違いは、ワークセット位置P1がワーク加工位置P2(ワイヤ列WLの直下)から大きく外れた個所にあることである。ワークセット位置P1がこの位置にあることによって、
(1) ワーク30の交換時に、ワークローラ21,22やワイヤ列WLなどが邪魔にならず、作業性を高めることができる、
(2) ワーク30の供給、排出を自動で行なうローダ4を取り付けることが可能となるため、リードタイムの短縮が可能になる、
(3) ワーク30を撮像装置3で撮像することが可能となるため、画像処理によって切断位置をクローズ制御することができ、より精密な切断位置を得ることができる、
といった効果がある。
図3及び図5に示すように、撮像装置3は、高スループットに対応できるよう、また加工時の遊離砥粒や切り粉による汚染を防ぐために、ワーク加工位置P2(ワイヤ列WLの直下)から離れたワークセット位置P1に設置する。また、本実施の形態では、ワーク30の四隅を撮像可能なように撮像装置3は4台用意し、図3及び図4の撮像装置取付ブラケット7に取り付けている。これらの構成により、ワーク30の加工補正に画像処理を導入でき、基準となるワイヤ列WLを直接撮像しないでも加工寸法の精度を高めることが可能となる。
図3及び図5のように、ワークセット位置P1でワーク30の供給、排出を自動で行うローダ4が設置され、このローダ4はY軸方向に移動する一軸ユニット45と一軸ユニット45に取り付けられたチャック46とを具備する。チャック46は真空吸着機能を有し、ワーク30(基板等)を把持搬送する。チャック46にはZ軸方向に移動自在の一軸ユニットが付加される。供給ワーク位置のワーク30をワークセット位置P1に搬送する機能と、加工が済んでワーク加工位置P2からワークセット位置P1に戻されたワーク30を排出ワーク位置に搬送する機能とを有する。なお、ローダについては公知のもので、この他にも様々な形態のものが考えられる。
こういったローダ4をワークセット位置P1に取り付けることでワーク30の供給、排出が自動化でき、省人化やリードタイムの削減に対応できる。
さて、前記ワーク加工位置P2においては、ワイヤ列WLによりワーク30を加工(切断又は溝形成)する際に、砥粒を含むスラリや研削水を使うためにワークテーブル2の駆動機構部分をカバーする防滴機構を設けている。図1及び図2を用いてワークテーブル2の駆動機構及び防滴機構を説明する。
図2のようにワイヤソー本体1の本体フレーム10前面には、リニアガイド51が固定され、このリニアガイド51を介してXテーブル50がX軸方向にスライド自在に本体フレーム10に取り付けられている。Xテーブル50の駆動は、本体フレーム10側の軸受によってX軸方向に支持されていて、X軸駆動モータ(図示を省略)で回転駆動されるボールネジ52、これにボール(鋼球)を介し係合(螺合)するボールナット53によって行われる。ボールナット53はXテーブル50に固定されているため、ボールネジ52の回転に伴いボールナット53及びXテーブル50はX軸方向に直動運動することになる。
Xテーブル50には、Z軸方向にリニアガイド61が固定され、このリニアガイド61を介してZテーブル60がZ軸方向にスライド自在にXテーブル50に取り付けられている。Zテーブル60の駆動は、Xテーブル50側に固定の軸受64によってZ軸方向に支持されていて、Z軸駆動モータ65で回転駆動されるボールネジ62、これにボールを介し係合するボールナット63によって行われる。ボールナット63はZテーブル60に固定されているため、ボールネジ62の回転に伴いボールナット63及びZテーブル60はZ軸方向に直動運動することになる。
Zテーブル60上には、Y軸方向にリニアガイド(図示せず)が固定され、このリニアガイドを介してYテーブル70がY軸方向にスライド自在にZテーブル60に取り付けられている。Yテーブル70の駆動は、Zテーブル60側に固定の軸受74によってY軸方向に支持されていて、Y軸駆動モータ75で回転駆動されるボールネジ72、これにボールを介し係合するボールナット73によって行われる。ボールナット73はYテーブル70に固定されているため、ボールネジ72の回転に伴いボールナット73及びYテーブル70はY軸方向に直動運動することになる。
図1にも示すように、Yテーブル70上には、Z軸を回転中心としたθ軸方向の回転角度変位を発生するθテーブル80{θ軸駆動モータ(ダイレクト・ドライブ・モータ)による駆動}が設置され、このθテーブル80上に円筒ネック部85が固定されている。円筒ネック部85上には、ワーク30を載置固定するワークテーブル2が固定されている。なお、ワークテーブル2には、その上面(ワーク載置面)に開口する空気吸引孔87が多数形成され、ワーク30を真空吸着できる構造である。空気吸引孔87は図示しない真空吸引源に接続される。
以上の駆動機構により、ネック部85及びこれと一体に動くワークテーブル2は、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在である。
前述のように、一対のワークローラ21,22間に多条に巻かれたワイヤ列WLでワーク30を加工する際に、砥粒を含むスラリや研削液を用いるため、ワークテーブル2の駆動機構に砥粒を含むスラリや研削液が滴下することを防止する必要がある。とくに、X軸方向はワークセット位置P1とワーク加工位置P2間の移動を含むため、移動距離が長くX軸に関する駆動機構の防滴構造が重要である。
図2のように、ワークテーブル2の直下のネック部85より下側を覆うようにケース90が本体フレーム10前面に固定されている。但し、このケース90の上面部91にはワークテーブル2がワークセット位置P1とワーク加工位置P2間を移動できるように、ネック部85を移動可能とするためのX軸方向に長い切欠92が設けられており、同様にケース90の底面部93にも切欠94が設けられている。また、ケース90の底面部93はXテーブル50をガイドするリニアガイド51を覆うように、庇状に本体フレーム10から張り出している。
図1及び図2に示すように、ワークテーブル2よりも一回り大きな箱状に製缶されたテーブルカバー95がワークテーブル2の下側(ケース90の内側)に配置されている。このテーブルカバー95をネック部85が貫通しており、このテーブルカバー95とネック部85との隙間を封止するために、リップシール100を内側に設けたスライドリング96がテーブルカバー95に固定されている。スライドリング96及びリップシール100がネック部85と共に回ったり、上下しないように、Xテーブル50に固定の固定板97に立設された回り止めピン98がスライドリング96の下側リング部96aの長溝96bに係合している。長溝96bは下側リング部96aの半径方向に形成され、XY軸方向についてはネック部85と共に動くテーブルカバー95及びスライドリング96のY軸方向の動きを許容する長さとなっている(テーブルカバー95はXテーブル50にY軸方向にのみ移動自在に取り付けられることになる。)。これは固定板97及び回り止めピン98はXテーブル50に固定した部材であるからである。なお、固定板97にはネック部85を回避する切欠が形成されている。
リップシール100により、ネック部85のZ軸方向の移動及びθ軸方向の回転を許容してネック部85とテーブルカバー95間の隙間を防滴封止できる。
リップシール100を有するテーブルカバー95により、ワークテーブル2の下側の防滴は達成されるが、前述のように、ケース90にはネック部85をX軸方向に長距離移動させるためにX軸方向に長い切欠92,94が設けられているため、切欠92,94を経由した砥粒を含むスラリや研削液が滴下することも防止する必要がある。このため、テーブルカバー95の左右にジャバラ(ベローズ)状防滴カバー110が配置され、各ジャバラ状防滴カバー110の一端が、テーブルカバー95のX軸方向の側面95aに防水構造でそれぞれ接続されている。図5に示すように、各ジャバラ状防滴カバー110の他端はテーブルカバー95が内部を動くケース90の左右内側端面に接続固定されて、X軸方向に伸縮自在であればよい。但し、切欠92,94から砥粒を含むスラリや研削液が滴下する可能性がある範囲をジャバラ状防滴カバー110は覆うことが可能であればよいから、ジャバラ状防滴カバー110を設ける範囲は適宜増減できる。
ここで、X軸の動作範囲とY軸の動作範囲を比べると、X軸はワークテーブル2の搬送、Y軸は補正に用いるため、約100倍のオーダーで寸法差があり、X軸方向の移動量に比較してY軸方向の移動量は極小さい。従って前記ジャバラ状防滴カバー110はX軸方向に組みつけられているにも拘らず、直交するY軸の動作を吸収できるだけの可撓性を有し、Y軸動作に対する防滴機能を有する。但し、ジャバラ状防滴カバー110の可撓性を有する方向への移動量は、ジャバラ状防滴カバー110の可撓性の限界を超えない量とする。
以上の構成により、従来困難とされたXYZθ軸全てに対して防滴機能を有することが可能となる。
次に、本実施の形態の全体的な動作を図7の板状ワーク(基板等)切断の補正方法のフローを例にとって説明する。補正の対象は、ワークテーブル2についてのY軸、Z軸を回転中心とする角度変位θ軸、ワイヤ列WLのワイヤピッチである。
図7の工程#1において、ワークセット位置P1に位置するワークテーブル2上に板状ダミーワーク30DAを載置、固定する。工程#2において、図2のワークテーブル駆動機構のXテーブル50の移動によりX軸方向にワークテーブル2を駆動して、ワークテーブル2をワーク加工位置P2に移動させる。工程#3において、補正の基準としてワークテーブル2のY軸(Yテーブル70)、θ軸(θテーブル80)、及びワイヤピッチが原点の状態でダミーワーク30DAを切断加工する(ワイヤピッチの原点状態は図6の角度α=0である)。工程#4において、ダミーワーク30DAの切断加工を途中で止め、Xテーブル50によりダミーワーク30DAが載置、固定されたワークテーブル2をワークセット位置P1に移動させる。工程#5において、ダミーワーク30DAが分割されていない状態でダミーワーク30DAについた加工痕を対応する4台の撮像装置3のうち、少なくとも1台で撮像する。工程#6において、ダミーワーク30DAの加工痕の情報をY値、θ値及びワイヤピッチ値として記憶させ、各軸原点状態でのワイヤ列WLの状態(すなわち、ワイヤ列WLの位置、角度、ワイヤピッチ)を基準状態として保存する。これらの工程#1〜#6によりワイヤ位置記憶工程が行われることになる。
次に、工程#7において、ワークセット位置P1に位置するワークテーブル2上に板状ワーク30を載置、固定する。工程#8において、ワーク30の加工マークを撮像装置3で撮像し、撮像装置3の撮像結果を演算手段で画像処理して加工予定寸法を割り出す(演算手段は撮像装置3に組み込まれていてもよいし、外部のコンピュータで構成してもよい。)。その加工予定寸法から仮想切断ラインが決定され、仮想切断ラインと先に求めたワイヤ列WLの基準状態が最も近似状態になるようにワーク30のY値,θ値及びワイヤピッチ値を補正する。Y値とθ値の補正はワークテーブル駆動機構のYテーブル70及びθテーブル80で行い、ワイヤピッチ値は図6のようにワークローラ21,22の中心軸を水平面内で左右方向に傾斜角度α(α>0)だけ傾斜させることで行う。その後、工程#9でワーク搬送軸によりX軸方向にワークテーブル2を駆動して、ワーク30が載置されたワークテーブル2をワーク加工位置P2に移動させる。工程#10において、工程#8で補正後のY値,θ値及びワイヤピッチ値に設定してワーク加工位置P2のワーク30をワイヤ列WLで加工する。ワーク30の加工終了後、工程#11で加工済みワーク30をワークテーブル2のワーク搬送軸によりワークセット位置P1に移動させる。そして、工程#12でワークセット位置P1から加工済みワーク30を排出する。これらの工程#7〜#12によりワイヤ切断工程が行われることになる。
なお、升目状に板状ワーク30を切断する場合、ワーク30を90°回転し、必要に応じてワイヤピッチを変更して、ワイヤ切断工程を行えばよい。
次に図8を用いて板状ワークの具体例としてセラミックグリーンシートを切断する場合、すなわち、電極パターニングした厚膜セラミックグリーンシートを積層、圧着したものを所定のチップ部品のサイズ(例:3216、1608、1005、0402等、各々長辺と短辺を10−1mmで併記したもの)に切り出す工程を例にとって説明する。
この場合、図8のように板状ワークとしての方形セラミックグリーンシート41に画像処理のための加工マーク(位置基準マーク)43を例えば四隅に付しておき、これを4箇所の撮像装置3で撮像する。
先ず、ダミーワークに各軸原点状態で加工した加工痕を撮像して、その位置を検出することによりワイヤで始めに加工すべき位置(グリーンシート41上の加工の始点に一致させる)と、ワイヤ列WLのワイヤピッチ(以上Y軸方向)、及びワイヤ列角度(θ軸方向)を検出して、記憶する。
次に、ワークとしてのセラミックグリーンシート41に付した加工マーク43を撮像して、その位置を検出することによりグリーンシート41上の加工すべき位置(グリーンシート41上の加工の始点)を決定する。そして、複数の加工マーク43間の距離を画像処理で検出して、加工ピッチの補正を行い、予定加工寸法を決定する。これらの画像処理は撮像装置3に組み込まれた、あるいは外部のコンピュータで構成された演算手段で行う。
続いて、セラミックグリーンシート41に形成されたチップ部品群42の切り出しは、該グリーンシート41の4隅に付した加工マーク43を基準点とした予定加工寸法とワイヤ列WLのワイヤピッチとの差分(ワイヤピッチの補正量)を演算し、Y軸、θ軸の補正と、図6の2本のワークローラ21,22を水平面内において右方向又は左方向に所定の角度αになるように傾斜駆動させ、平面視ワイヤ列WLのワイヤピッチを上記予定加工寸法に合致させて(あるいはできるだけ近似させて)行う。加工ピッチに補正したワイヤピッチとしたマルチ式ワイヤソーより、始めに横方向切断ラインHCLに沿って切り出される。
この場合、切断位置及び加工ピッチの補正は加工マーク43の位置と加工マーク間の距離により行い、また、グリーンシート41の寸法誤差分を按分して加工ピッチを算出し、等ピッチで切断する方法により行う。
セラミックグリーンシートをチップ部品に切り出す場合は、チップ部品の縦横寸法が前述の通り異なる(1.0×0.5mm等)。この場合の対応策は装置を2台用意し、図8の横方向切断ラインHCLに沿った切断は1台目の装置で行い、縦方向切断ラインVCLに沿った切断は2台目の装置でそれぞれ行えばよい。
また、2台の装置を使用する他に、下記の方策がある。
(1) ワークローラの2箇所の所定領域に所望の2つの寸法(ピッチ)でワイヤを巻き付け、さらにワーク(セラミックグリーンシート)をワークローラの軸方向に移動させて、各寸法領域で切断を行う。すなわち、図8の横方向切断ラインHCLはこれに対応する第1のピッチのワイヤ列の領域で切断処理を実行し、縦方向切断ラインVCLはこれに対応する第2のピッチのワイヤ列の領域で切断処理を実行する。この場合、ワークテーブルには、90°以上の回転機能(θテーブル)が付加される。
(2) ワイヤ列のワイヤピッチの異なるワークローラユニットを2箇所配置し、ワークをユニット間で搬送して、所望の切断寸法を得る。
なお、ワイヤソーの砥粒は、基板を対象とした場合は遊離砥粒ではなく、固定砥粒のほうが、汚染物の発生等が少ないので好ましい。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) X軸、Y軸、Z軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在に駆動されるワークテーブル2の駆動機構部分を、当該ワークテーブル2の全方向の動きの妨げとなることなく防滴することが可能である。
(2) そのためのワークテーブル2の防滴機構を具体的に言えば、ワーク30を載置するためのワークテーブル2が固定されるネック部85と、テーブルカバー95間の防滴はネック部85のZθ軸方向の動きを許容するようにリップシール100で行っている。これにより、昇降及び回転するネック部85とテーブルカバー95間の隙間から加工に使用する切削水等が浸入することを防止でき、テーブルカバー95で覆われた駆動機構部分に切削水等がかかることを防止できる。
(3) テーブルカバー95で覆うことのできない駆動機構部分(とくに動く距離の長いX軸方向)は、テーブルカバー95の両側面に固着されていて、ネック部85の動きに伴うテーブルカバー95のX軸及びY軸方向の移動を許容するジャバラ状防滴カバー110で覆うことができる。これによって、ジャバラ状防滴カバー110で覆われた駆動機構部分に切削水等がかかることを防止できる。
(4) ワークテーブル2が前述のようにXYZθ方向に移動自在で防滴機構を備え、かつワークテーブル2は、ワーク加工位置P2と、ワークセット位置P1を有しているため、ワークセット位置P1において、セラミックグリーンシート等の寸法誤差を持つ板状ワークに対して撮像装置3による画像処理が可能であり、加工(切断等)位置補正の演算を行うことができる。また、ワーク加工位置P2では、さらに一対のワークローラ21,22を水平面内で平行リンク状に傾斜させる動作を併用することによって、撮像装置3を用いた画像処理結果を利用したワーク位置、ワーク角度、ワイヤピッチの調整を行うことで、高精度の加工位置補正が可能であり、複数箇所の切断又は溝加工を同時に行うことが可能なピッチ可変式のワイヤソーを実現できる。この結果、リードタイムの削減、切断精度の向上、作業性の向上などの効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、一対のワークローラ21,22は水平面内で揺動し(角度αを変化させ)、これに対してワークテーブル2のワーク載置面が水平面であることが前提であったが、一対のワークローラ21,22が略水平面内で揺動してもよく、この場合、一対のワークローラ21,22の回転軸と平行な面でワークテーブル2のワーク載置面を構成すればよい。
撮像装置は4台に限らず、ワークの材質、形状にあわせて1個以上の任意の個数設置すればよい。
なお、本実施の形態ではワイヤソーのワークテーブルを例に挙げたが、本発明に係るワークテーブルの防滴機構はこれに限定されず、例えば研磨加工機などの各種加工機のワークテーブルに応用が可能である。
また、各軸の方向定義は本実施の形態に限定するものではない。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係るワークテーブルの防滴機構及びワイヤソーの実施の形態であって、とくに防滴機構の主要部分を示す斜視図である。 前記ワークテーブルの防滴機構の側断面図である。 前記ワークテーブルの防滴機構を備える加工位置補正機能付きワイヤソーの概略装置構成を示す正面図である。 同じく右側面図である。 同じく平面図である。 前記ワイヤソーにおいて、ワークローラの中心軸を水平面内で左右方向に傾斜させた状態であって、(A)は平面図、(B)は斜視図である。 前記ワイヤソーにおいて、板状ワークを加工する場合の工程フローを説明するためのフローチャートである。 前記ワイヤソーで加工する板状ワークとしてのセラミックグリーンシートであって、加工マーク(位置基準マーク)を付した例を示す平面図である。
符号の説明
1 ワイヤソー本体
2 ワークテーブル
3 撮像装置
4 ローダ
5 加工室
6 操作盤
10 本体フレーム
11 ワイヤ供給リール
12 ワイヤ巻取リール
21,22 ワークローラ
25 ローラ揺動機構
30 ワーク
30DA ダミーワーク
41 セラミックグリーンシート
42 チップ部品群
43 加工マーク
50 Xテーブル
60 Zテーブル
70 Yテーブル
80 θテーブル
85 ネック部
90 ケース
95 テーブルカバー
96 スライドリング
100 リップシール
110 ジャバラ状防滴カバー
W ワイヤ
WL ワイヤ列
HCL 横方向加工ライン
VCL 縦方向加工ライン
α 傾斜角度

Claims (5)

  1. XテーブルによりX軸方向に、YテーブルによりX軸方向と直交するY軸方向に、ZテーブルによりXY平面に垂直なZ軸方向に、それぞれ移動自在で、θテーブルにより前記Z軸を回転中心としたθ軸方向に回転自在なワークテーブルの防滴機構であって、
    ワークテーブルが固定されていて、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動自在でθ軸方向に回転自在なネック部と、
    前記ネック部が貫通するテーブルカバーと、
    前記ネック部と前記テーブルカバー間の隙間を防滴封止し、前記ネック部のZ軸方向の移動及びθ軸方向の回転を許容するリップシールと、
    前記テーブルカバーの両側面に固着されていて、前記ネック部の動きに伴う前記テーブルカバーのX軸及びY軸方向の移動を許容するジャバラ状防滴カバーとを備えたことを特徴とするワークテーブルの防滴機構。
  2. 前記ジャバラ状防滴カバーはX軸或いはY軸の何れかの方向に伸縮自在に取り付けられ、前記伸縮方向に対してXY平面上で直交する方向に可撓性を有する請求項1記載のワークテーブルの防滴機構。
  3. 前記ジャバラ状防滴カバーの可撓性を有する方向への移動量は、前記ジャバラ状防滴カバーの可撓性の限界を超えない量である請求項2記載のワークテーブルの防滴機構。
  4. 前記テーブルカバーは前記Xテーブル或いはYテーブルに直交するY軸或いはX軸方向にのみ移動自在に取り付けられている請求項1,2又は3記載のワークテーブルの防滴機構。
  5. 前記請求項1,2,3又は4のワークテーブルの防滴機構を備えたことを特徴とする加工位置補正機能付のワイヤソー。
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