JP2007252649A - 清掃用拭布 - Google Patents

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Kunihisa Ishikawa
国久 石川
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Abstract

【課題】ごみの付着具合を観察することで、清掃対象部位の汚れの落ち具合や拭布の交換時期等を簡単に判断することが可能な清掃用拭布を得る。
【解決手段】シート基材10に部分的かつ模様状に着塵性物質を担持させることにより、他の部分よりもごみの付着し易い部分12を形成し、清掃によりこの部分12にごみの付着したとき文字や図形等の模様11が浮き出るように構成し、この模様11によって拭布1に対するごみの付着具合を観察することで、清掃対象部位の汚れの落ち具合や拭布1の交換時期等を判断できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、床などの清掃に使用する清掃用拭布に関するものである。
建物の床や壁あるいは家具などを清掃する清掃具として、従来より各種形態のものが知られている。これらの清掃具の中には、例えばモップあるいはフローリングワイパーなどに代表されるように、柄の先端に取り付けた板状や柱状の拭布装着部材に、不織布等からなるシート状の拭布を交換可能に装着し、この拭布で床面等の汚れや塵埃などのごみを拭き取るようにしたものがある。
上記拭布は、ごみの付着して汚れると、清掃機能が低下するため新しいものと交換する必要があるが、ごみの付着状況からその交換時期を正確に判断するのはなかなか難しい。早めに交換し過ぎると、拭布を無駄に多く使用することになって不経済であり、逆に、交換の時期が遅いと、清掃効率が悪いだけでなく、一旦拭き取ったごみが拭布から剥離して床等に再付着することにもなりかねない。特に、小さな子供が掃除を手伝っている状況下において、子供自身に拭布の交換が必要かどうかを判断させるのは一層難しい。
このような問題は、清掃具に拭布の交換時期を簡単に判断することができる何らかの工夫が施されていれば、解消される。しかも、この工夫が何らかの遊び感覚を伴うものであるならば、楽しみながら掃除を行うことができ、特に、子供に進んで掃除を行うという気持ちを持たせることができるため、より望ましい。
そこで本発明の目的は、ごみの付着具合を観察することで、清掃対象部位の汚れの落ち具合や拭布の交換時期等を簡単に判断することができる、遊び感覚を取り入れた清掃のための拭布を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、ごみの付着し易さに部分的な差を持たせることにより、付着したごみによって文字や図形等の模様が浮き出るように構成したことを特徴とする清掃用拭布が提供される。
上記模様は、拭布に他よりもごみの付着し易い部分とごみの付着しにくい部分のうち少なくとも一方を設けることによって形成することができる。この場合、上記ごみの付着し易い部分は、拭布に着塵性物質を部分的に担持させることによって形成することができ、また、ごみの付着しにくい部分は、拭布の表面の毳立ち具合を部分的に抑えることによって形成することができる。
上記模様は、拭布の表裏両面のうち少なくとも一方に形成されるようにすることができる。
また、本発明によれば、上記清掃用拭布と、この拭布を装着するための拭布装着部材とを有することを特徴とする清掃具が提供される。
本発明によれば、床面上の汚れや塵埃等のごみが拭布に拭き取られて該拭布に付着すると、付着したごみによって該拭布の表面には文字や図形等の模様が浮き出ることになる。そこで、この模様即ちごみの付着具合を観察することにより、床などの清掃対象部位の汚れの落ち具合を確認することができると同時に、拭布の交換が必要か否かを適格に判断することができる。また、上記模様が浮き出ることで、楽しみながら掃除を行うことができるため、子供に自ら進んで掃除を行うという気持ちを持たせることができる。
図1及び図2には、本発明に係る清掃用拭布を用いた清掃具の一例が示されている。この清掃具は、床面を拭くためのいわゆる「ワイパー」と称されるもので、上記拭布1と、この拭布1を装着するための清掃具本体2とからなっている。
上記清掃具本体2は、金属製あるいは合成樹脂製のパイプからなる柄3と、この柄3の先端に回動自在取り付けられた拭布装着部材4とによって構成されている。また、この拭布装着部材4は、硬質合成樹脂からなる長方形の板状をした基板5の下面に、合成樹脂発泡体からなる長方形状の弾性部材6を取り付けることにより形成されていて、上記基板5の上面中央位置に、上記柄3が、該基板5の長手方向に延びる支軸7aと短手方向に延びる支軸7bとを中心にそれぞれ回動自在なるように連結され、これによって該柄3は、前後及び左右のあらゆる方向及び角度に傾動させて清掃を行うことができるようになっている。
一方、上記拭布1は、天然繊維及び/又は合成繊維からなる不織布によって長方形の柔軟なシート状に形成したもので、上記繊維による毳立った表面を有し、この表面の繊維に清掃対象部位の汚れや塵埃、髪の毛、繊維屑等のごみを付着させて除去するものである。この拭布1は、上記拭布装着部材4にその下面から短手方向の両側部上面にかけて巻き付けるように装着し、該拭布1の両端部を拭布装着部材4の上面の係止孔8内に部分的に差し込んで係止させることにより、該拭布装着部材4に着脱自在に取り付けられている。そして、公知のワイパーと同様に、この拭布1を床面等に押し付けて拭布装着部材4を前後あるいは左右方向に動かすことにより、床面上に付着した汚れや塵埃などのごみをこの拭布1で拭き取るものである。
上記不織布を構成する繊維は、親水性繊維であっても、親油製繊維であっても良く、あるいはそれらの混合物であっても良い。また、それらの繊維は、繊維経が小さい極細繊維で構成されていることが望ましいが、より望ましくは、この繊維の一部又は全部に、繊維経が1〜10μmの超極細繊維が含まれていることである。
上記拭布1で拭き取られたごみは、該拭布1の表面に付着するため、清掃を重ねてごみの付着の度合いが進むと、該拭布1の清掃機能は低下する。従って、ごみの付着具合を見計らって汚れた拭布1を新しい拭布と交換する必要がある。
そこで、上記拭布1は、交換の時期を知るための目安とするため、ごみの付着し易さに部分的な差を持たせることにより、付着したごみによって文字や図形等の模様11が浮き出るように構成されている。
即ち、上記拭布1は、図3に示すように、不織布製のシート基材10に、粘着材等の着塵性物質を部分的かつ模様状に担持させることにより、ごみの付着し易い部分12を形成し、清掃によってこの部分12に他の部分よりも多くのごみを付着させることにより、図4に示すように、付着したごみによって上記模様11が浮き出るようにしたものである。この模様11は、拭布1の汚れ具合即ちごみの付着具合が進むにつれて次第に濃くかつ明瞭に浮き出るものであり、従って、該模様11の状態を観察することによって拭布1を交換する時期を知ることができる。
なお、上記模様は、文字のみであっても、図形のみであっても、文字と図形が混在するものであっても良いことはもちろんである。
また、上記模様11の状態即ちごみの付着具合を観察することにより、床などの清掃対象部位の汚れの落ち具合を推し量ることもでき、さらに、どのような模様11が浮き出るかを想像したり浮き出る様子を観察したりする楽しみがあるため、遊び感覚の中で楽しみながら掃除を行うことができ、子供に自ら進んで掃除を行うという気持ちを持たせるうえでも非常に有効である。
上記着塵性物質を拭布1に担持させる方法としては、該着塵性物質をシート基材10に含浸させる方法や、該シート基材10の表面に吹き付ける方法、あるいは該シート基材10の表面に塗布する方法等があるが、何れの方法を用いても良い。
また、着塵性物質の濃度や種類等を違えることにより、ごみの付着し易い部分12のごみ付着度に差を持たせることもでき、これにより、浮き出る模様11に濃淡を付けることもできる。
上記ごみの付着し易い部分12は、拭布1がその片面のみを清掃に使用するものである場合には、使用する片面のみにそれを形成し、表裏反転させて両面を清掃に使用する拭布1の場合には、表裏両面に形成することが望ましい。
上記実施形態においては、ごみの付着し易さに部分的な差を持たせる方法として、着塵性物質を担持させることによって他の部分よりもごみの付着し易い部分12を形成するようにしているが、それとは逆に、他の部分よりもごみの付着しにくい部分を形成し、この部分で上記模様11を形成するようにしても良い。あるいは、これらのごみの付着し易い部分とごみの付着しにくい部分を両方混在させて模様を形成することもできる。
上記ごみの付着しにくい部分は、シート基材10の表面の毳立ち具合を部分的に抑えるなどの方法によって形成することができる。その具体的方法として、例えば、上記シート基材10の表面を模様の形をした型で部分的に強圧することにより、その部分で繊維の毳立ちを抑えるとか、シート基材10の表面に非粘着性物質を模様状に塗布するなどの方法がある。この非粘着性物質としては、乾燥すると硬化して表面が接着性を示さないかあるいは接着性が低下する各種接着剤を用いることができる。
また、上記実施形態においては、清掃具として、床面を拭くための「ワイパー」が例示されているが、清掃具はこのようなものに限定されない。拭布1を装着して使用するものであればどのような構成であっても良い。例えば、拭布装着部材4が円柱状や多角柱状をしていて、これに拭布1を巻き付けて使用するタイプであっても良い。このようなものの例として、ガラスを清掃する「ガラスワイパー」が挙げられる。
あるいは、上記拭布装着部材4は必ずしも柄に取り付けられている必要はなく、それを直接手に握ってテーブル等を清掃するものであっても良い。
本発明の拭布を用いた清掃具の実施形態を示す斜視図である。 上記清掃具の部分拡大断面図である。 拭布の使用前の状態を示す展開図である。 図3の拭布の使用後の状態を示す展開図である。
符号の説明
1 拭布
4 拭布装着部材
11 模様
12 ごみの付着し易い部分

Claims (6)

  1. ごみの付着し易さに部分的な差を持たせることにより、付着したごみによって文字や図形等の模様が浮き出るように構成したことを特徴とする清掃用拭布。
  2. 他よりもごみの付着し易い部分とごみの付着しにくい部分のうち少なくとも一方を形成し、この部分によって上記模様が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の清掃用拭布。
  3. 上記ごみの付着し易い部分が、着塵性物質を部分的に担持させることによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の清掃用拭布。
  4. 上記ごみの付着しにくい部分が、表面の毳立ち具合を部分的に抑えることによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の清掃用拭布。
  5. 表裏両面のうち少なくとも一方に上記模様が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の清掃用拭布。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の清掃用拭布と、この拭布を装着するための拭布装着部材とを有することを特徴とする清掃具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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