JP2004209107A - 清掃用具 - Google Patents

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信也 佐藤
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健 坂本
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Abstract

【課題】繊維くずや拭きスジを残さずに一回の拭き取り操作で硬質表面を清掃し得る家庭用、屋内用の清掃用具を提供すること。
【解決手段】本発明の清掃用具1はガラスなどの硬質表面の清掃に用いられる。清掃用具1は、硬質表面に付着している水滴の掻き取りが可能なワイパーブレード5と、ワイパーブレード5で掻き取られた水滴を即座に吸収可能な程度にワイパーブレード5の側面に密接して配された吸液部4とが、把持部材2に取り付けられて構成されている。吸液部4は繊維シートからなり、繊維シートには洗浄剤が含浸されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラスのような平滑で平坦な硬質表面の清掃に用いられる清掃用具に関し、更に詳しくは、家庭で手軽に清掃が行え、硬質表面に付着した汚れを剥離させ、剥離した汚れを除去する操作を一回の拭き掃除で行うことができ、仕上りの良好な被清掃面が得られる清掃用具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、ガラスなどの平滑で平坦な硬質表面に付着した汚れを除去するためには、先ず水や洗浄液をガラスに吹き付た後に雑巾で拭き取るか、或いは予め雑巾に水や洗浄液を含浸させて拭き清掃を行う。しかしながら、これらの方法には、雑巾の繊維がガラスに残ってしまったり、雑巾が残す拭きスジが美観を損なうという不都合がある。そこで、雑巾に代えてスポンジなど繊維を含まない吸水材を用いてガラスに水や洗浄液を供給し汚れを浮かし、その後ガラスに付着している汚液を除去するために、T字型のワイパーを用いて該汚液を掻き落とす方法がとられている。この方法によれば、繊維くずや拭きスジが残らず比較的仕上りが良好である。一方この方法は、ガラスに対する水や洗浄剤の供給とその除去とをそれぞれ別個に行わなければならないので、非常に手間がかかる。
【0003】
そこで、ガラスに付着した汚れを除去するための水や洗浄液を含浸可能な部位と、その部位からガラス表面に供給された水や洗浄液を掻き取るためのワイパープレード(スキージユニット)とを備えた清掃用具が提案されている(特許文献1〜3参照)。これらの清掃用具においては、ガラス表面を流れ落ちないレベルに水や洗浄液を薄く塗り広げる工夫がなされていないので、ガラス表面に供給された水や洗浄液は鉛直方向に上から下へ流れ落ちることになる。従って、これらの清掃用具は基本的に上から下へ一方向にのみ移動させて用いることになる。つまり、これらの清掃用具は水平方向へ移動させて清掃を行うことを何ら想定していない。またこれらの清掃用具においては、水や洗浄液の放出量が多いと、ワイパープレードによって掻き集められた液がガラスの下端に大量に溜まり、その部分を過度に濡らして汚すことになる。このことは屋外側のガラス清掃であれば特に問題とはならないが、室内側のガラス清掃では大きな問題となる。更に、スポンジを用いた清掃では、汚れの一部をスポンジに取り込むことができるものの、スポンジ中に積極的に汚れを取り込む性能が低いので洗浄力も低い。またこのような清掃用具は、使用後に清掃に用いたスポンジ部分の洗浄及び乾燥が必要であることから、使い終わってもすぐに収納することが容易でない。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−120468号公報
【特許文献2】
特表平9−500310号公報
【特許文献3】
特許第3101619号公報
【0005】
従って本発明は、繊維くずや拭きスジを残さずに一回の拭き取り操作で硬質表面を清掃し得る家庭用、屋内用の清掃用具を提供することを目的とする。
また本発明は、掻き集められた汚液が流れ落ちて窓枠などの下部に溜まることを防止し得る清掃用具を提供することを目的とする。
また本発明は、使用後の後片けを容易に行い得る清掃用具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、硬質表面に付着している水滴の掻き取りが可能なワイパーブレードと、該ワイパーブレードで掻き取られた水滴を即座に吸収可能な程度に該ワイパーブレードの側面に密接して配された吸液部とが、把持部材に取り付けられてなる硬質表面の清掃用具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の清掃用具の第1の実施形態の分解斜視図が示されており、図2には図1に示す清掃用具のII−II線断面図が示されている。本実施形態の清掃用具1はガラスなどの硬質表面の清掃に用いられるものであり、主として屋内用ないし家庭用として用いられる。清掃用具1は、下面が開口した扁平な箱形の把持部材2と、把持部材2の開口内に収容されて該把持部材2に取り付けられる直方体形の支持部材3と、該支持部材3の表面に巻き付けられる繊維シート4とを備えている。
【0008】
把持部材2は手で把持し得る程度の大きさを有しており、その長辺側の前側面にワイパーブレード5を備えている。図1及び図2ではワイパーブレード5は把持部材2と一体に描かれているが、ワイパーブレード5は把持部材2と別体に形成されていてもよい。ワイパーブレード5は、ガラスに付着している水滴の掻き取りが可能な形状となっている。ワイパープレード5は各種ゴムなどの柔軟な素材から形成されており、拭き取り操作中にガラス表面に十分に追従できるようになっている。本実施形態におけるワイパーブレード5は、ガラス表面に接する部位が頂点となるくさび形の縦断面形状をしており、ガラス表面に塗り広げられた洗浄液を容易に掻き集められるようになっている。このような形状の他に、自動車のフロントガラスに付着した雨粒を掻きとるウインドーワイパーに用いられる形状のワイパーブレードを用いることもできる。清掃用具1は、ワイパーブレード5の長手方向と直交する方向に移動させるように用いられる。
【0009】
支持部材3は、把持部材2の開口内に着脱可能に収容され得る形状となっている。また支持部材3の下面は平坦となっており、該支持部材3に巻き付けられた繊維シート4がガラス表面と隙間なく接触できるようになっている。また繊維シート4に含浸されている洗浄剤が局所的に放出されないようになっている。支持部材3は繊維シート4を支持固定するために用いられる。この目的のため、支持部材3は圧縮されても復元可能な材料から形成されていることが好ましい。また操作性を考慮すると軽量であることも望まれる。更に支持部材3は非吸水性又は低吸水性の材料からなることも好ましい。これらの観点から、支持部材3は発泡ウレタンなどの硬質発泡体から形成されていることが好ましい。特に支持部材3は、25%圧縮時の応力が2〜20Nであることが、繊維シート4に含浸された洗浄剤の放出性、放出された洗浄剤の均一な塗り広げ性及び拭き取り性、並びに清掃用具1の操作性の点から好ましい。またワイパーブレード5に密接する繊維シート4を、清掃時におけるワイパーブレード5の変形に十分に追従させ得る点からも好ましい。25%圧縮時の応力は次の方法で測定される。支持部材3を高さ50mm×長さ390mm×幅390mmの大きさにカットする。4.9N荷重時の厚みを初期厚みとする。200φの円板によって支持部材3の中央を75%前圧縮する。次いで25%まで圧縮して20秒間その状態を維持した後に荷重を測定する。
【0010】
繊維シート4は洗浄剤が含浸されているウエットシートである。繊維シート4は吸液部として作用するものである。繊維シート4は、支持部材3の下面及び長辺方向の前側面3A及び後側面3Bを覆うように支持部材3の表面に巻き付けられている。繊維シート4は、支持部材3に巻き付けられた状態で、把持部材2に対して着脱可能になっている。繊維シート4が支持部材3に巻き付けられた状態下に該支持部材3が把持部材2に取り付けられると、支持部材3の下面に位置する繊維シート4とワイパーブレード5の先端とが同一面に位置するか、あるいはワイパーブレード5の先端が繊維シート4よりも若干突出するようになっている。また、繊維シート4が支持部材3の表面に巻き付けられた状態下に該支持部材3が把持部材2に取り付けられると、支持部材3の前側面とワイパーブレード5の側面との間に繊維シート4が介在するようになる。両者間に介在している繊維シート4はワイパーブレード5の側面と密接している。密接の程度は、ワイパーブレード5で掻き取られた硬質表面の水滴を即座に繊維シート4で吸収可能な程度である。
【0011】
図2に示すように、繊維シート4は支持部材3の後側面3Bにおいて、該後側面3Bと把持部材2の後内面に設けられたリブ6とによって挟持固定されている。同様に、繊維シート4は支持部材3の前側面3Aにおいて、該前側面3Aと把持部材2の前内面に設けられたリブ7とによって挟持固定されている。この2カ所の固定によって繊維シート4は支持部材3の表面にしっかりと固定される。支持部材3の前側面3Aとワイパーブレード5の側面との間に介在している繊維シート4は、該ワイパーブレード5から離れる方向に向かって更に延びており、支持部材3の上面と把持部材2の天面との間に挟持固定されている。
【0012】
繊維シート4には先に述べた通り洗浄剤が含浸されている。洗浄剤は、清掃用具1の使用時に、繊維シート4から放出された洗浄剤が再び繊維シート4に吸収され得る程度の含浸量で繊維シート4に含浸されている。例えば本実施形態においては、洗浄剤の含浸量が、繊維シート4の飽和吸水量の5重量%以上80重量%未満であることが好ましく、10重量%以上60重量%未満であることが更に好ましく、20重量%以上40重量%未満であることが一層好ましい。繊維シートの飽和吸水量は次の方法で測定される。繊維シートを洗浄剤中に20秒間浸漬した後に引き上げ30秒間液を切る。次いで繊維シートの重量を測定し、この重量から洗浄剤に浸漬前の繊維シートの重量を差し引いた値を飽和吸水量(g)とする。
【0013】
また繊維シート4に含浸される洗浄剤の量は、前述の飽和吸水量に対する割合の範囲内で、繊維シート4の重量に対して50〜500重量%、特に100〜300重量%であることが好ましい。この範囲内であれば、洗浄剤の放出量が過度とならず且つガラス表面の汚れを十分に除去し得る量の洗浄剤が放出される。
【0014】
以上の構成を有する本実施形態の清掃用具1においては、繊維シート4をガラスの表面に軽く押し付けて清掃用具1を移動させることで、繊維シート4に含浸されている洗浄剤がガラス表面に放出される。放出された洗浄剤は、ガラス表面に付着している汚れを溶解させてガラス表面から浮き上がらせる。この場合、ワイパーブレード5の側面と繊維シート4とが密接しているので、汚れを溶解した汚液は、下方に流れ落ちる前に(つまり液ダレする前に)繊維シート4に再吸収される。従って窓枠の下部に汚液が溜まらず、窓枠が過度に濡れたり汚れることが効果的に防止される。また拭き取り方向が上から下への一方向に限られず、下から上への方向や左右どちらの方向からも拭き取り操作を行うことができ、清掃操作の自由度が増す。その上、清掃後のガラス表面には拭きスジや繊維くずが残らない。このように本実施形態の清掃用具1によれば、任意の1方向への1回の拭き取り操作で、ガラス表面に付着した汚れを浮き上がらせて且つ浮き上がった汚れを洗浄剤と共に繊維シートに吸収させることができる。その上、清掃後のガラス表面の仕上がりが良好になる。
【0015】
また本実施形態の清掃用具1によれば、汚れを溶解した汚液はその大部分が繊維シート4に吸収されるので、清掃用具1における繊維シート4以外の部材の汚れが少なく後片けが容易である。特に、支持部材3が非吸水性又は低吸水性の材料からなる場合には、清掃後に清掃用具1から繊維シート4を取り外せば、洗浄及び乾燥を行うことなく各部材を直ぐに収納することができる。
【0016】
更に本実施形態の清掃用具1によれば、支持部材3の前側面3Aとワイパーブレード5の側面との間に介在している繊維シート4が、ワイパーブレード5から離れる方向に向かって更に延びて、支持部材3と把持部材2との間に挟持されているので、繊維シート4に吸収された汚液を、繊維シート4における該挟持部分に貯蔵することができる。その結果、多量の汚液を一時に吸収するような場合であっても、ガラス表面に汚液が残りにくくなる。また、一旦繊維シート4に吸収された汚液がガラス表面に放出されにくくもなる。
【0017】
前述した繊維シート4について更に詳しく説明すると、繊維シート4としては、不織布、繊布、編布若しくはこれらの複合体又はこれらと他のシート材料との複合体などが用いられ、特に取り扱い性や経済性の点から不織布を用いることが好ましい。不織布としては通常の製法であるエアレイド、ウェットレイド、サーマルボンド、レジンボンド、ウォーターニードリング、スパンボンド、ニードルパンチなどの製法により得られるものを用いることができる。不織布の構成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、パルプ、レーヨン、コットンなどからなる繊維を単独あるいは混綿して用いることができる。不織布は、前記製法によって得られるものを単層で或いは多層にして用いても良い。それぞれ異なる層を一体化して多層にする場合、各層間を熱接着するのであれば、それぞれの層に熱可塑性の樹脂からなる繊維を混綿すれば良い。特に好ましく用いられる不織布は、レーヨンを含むスパンレース不織布である。この理由は、スパンレース不織布はガラス表面に付着した砂埃のような細かい固形粒子を捕捉する能力が高いからである。またレーヨンは吸水性が高いので、洗浄剤の含浸保持性及び徐放性が良好になるからである。このスパンレース不織布におけるレーヨンの配合量は50重量%以上であることが好ましい。このスパンレース不織布の湿潤強度を向上させるために、例えばポリエチレンとポリプロピレンとからなる熱融着性複合繊維を混綿してもよい。またガラス表面を拭く際の摩擦を減らすために、アクリルやポリエステルを混綿してもよい。更にガラス表面に付着した細かいゴミを一層効率よく除去するために、ウォーターニードリングで分割されて極細繊維になる分割繊維を用いることもできる。
【0018】
不織布に用いられる繊維はその繊度が0.001〜20dtex、特に0.01〜10dtex、とりわけ0.1〜3dtexであることが、汚れの除去性、洗浄剤の含浸保持性及び経済性の点から好ましい。不織布の坪量は50〜400g/m、特に60〜200g/m、とりわけ70〜150g/mであることが、十分な量の洗浄剤を含浸し得る点、不織布の剛性を適度な範囲になし得る点、ガラス表面への追従性の点から好ましい。不織布の厚みは0.1〜2mm、特に0.2〜1.5mm、とりわけ0.3〜1mmであることが、十分な量の洗浄剤を含浸し得る点やガラス表面への追従性の点から好ましい。
【0019】
不織布に含浸されている洗浄剤をガラス表面に塗り広げるときの均一性を高める点から、不織布はエンボス加工されていることが好ましい。エンボスパターンとしては、例えばドットの格子、ドットの千鳥あるいはこれらの組み合わせが挙げられる。エンボスの面積率は1〜15%、特に2〜10%であることが、洗浄剤の均一塗り広げ性が一層高まる点から好ましい。
【0020】
次に繊維シート4に含浸される洗浄剤について詳しく説明する。ガラス表面に付着した汚れを落とす目的で、洗浄剤には典型的には界面活性剤が配合されている。界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界両活性剤および両性界面活性剤の何れもが用いられる。特に洗浄性と仕上がり性の両面から、ポリオキシアルキレン(アルキレンオキサイド付加モル数1〜20)アルキル(炭素数8〜22の直鎖または分岐鎖)グリコシド(平均糖縮合度1〜5)、ソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)エステル、及びアルキル(炭素数6〜22の直鎖または分岐鎖)グリセリルエーテル等の非イオン界面活性剤、並びにアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタインなどのアルキル炭素数8〜24の両性界面活性剤や、ジフェニルエーテルジスルホン酸型陰イオン界面活性剤が好適に用いられる。界面活性剤は、洗浄剤中に0.01〜10重量%、特に0.05〜3重量%、とりわけ0.1〜2重量%含有されることが、洗浄性及びガラスの仕上がり性の点から好ましい。
【0021】
洗浄剤には金属キレート剤が配合されていることも好ましい。金属キレート剤としては、金属イオンをキレートする能力を有するものであれば特に制限されず、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)テトラ酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、ポリアクリル酸、イソアミレン−マレイン酸共重合体、グルコン酸、ヒドロキシベンジルイミジノ酢酸、イミジノ酢酸及びこれらの塩が挙げられる。これらのうち、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等の多価ヒドロキシカルボン酸類又はこれらの塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)等の多価ホスホン酸類又はこれらの塩を用いた場合に特に優れた洗浄効果が得られる。金属キレート剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄剤中に1〜20重量%、特に3〜10重量%の範囲で配合されることが好ましい。
【0022】
洗浄剤にはアルカリ剤が含有されていることも好ましい。アルカリ剤としては、水酸化ナトリウムなどの水酸化物、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、硫酸水素ナトリウムなどのアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウムなどのリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムなどの有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどのβ−アミノアルカノール並びにモルホリンなどが挙げられる。特に感触とpH緩衝性の点でアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどのβ−アミノアルカノール並びにモルホリンが好ましい。アルカリ剤は洗浄剤中に0.01〜10重量%、特に0.05〜3重量%配合されることが好ましい。
【0023】
洗浄剤に酸性剤を配合させると、ガラスに付着した水あか汚れの除去が容易になる。酸性剤としては、酢酸、モノクロル酢酸、安息香酸、シュウ酸、トリカルバリル酸、グルコール酸、乳酸、2−ヒドロキシブタン酸、サリチル酸、マンデル酸、リンゴ酸、クエン酸、イソクエン酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、マレイン酸などが挙げられる。酸性剤は洗浄剤中に1〜20重量%、特に3〜10重量%配合されることが好ましい。
【0024】
洗浄剤には溶剤を配合することも好ましい。溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエ−テル、ポリオキシエチレン(p=1)ポリオキシプロピレン(p=1)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、エタノール、イソプロピルアルコール、1,2−オクタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ベンジルアルコール、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル等が挙げられる。溶剤は洗浄剤中に0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量配合されることが好ましい。
【0025】
洗浄剤にはアミン化合物を配合することも好ましい。アミン化合物としては、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルプロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、ジエチレントリアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン等が挙げられる。これらのうちモノエタノールアミンやモルホリンを好適に用いることができる。アミン化合物は洗浄剤中に0.01〜10重量%、特に0.05〜5重量配合されることが好ましい。
【0026】
洗浄剤には前述の各成分に加えて水、更に必要により防腐剤、防錆剤、香料等を配合してもよい。
【0027】
次に、本発明の第2〜第4の実施形態について図3〜図5を参照しながら説明する。これらの実施形態については、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、特に説明しない点については、第1の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図3〜5において、図1及び図2と同じ部材に同じ符号を付してある。
【0028】
図3に示す第2の実施形態の清掃用具1においては、把持部材2が前方部2Aと後方部2Bとからなり、両者がヒンジ2Cによって連結されている。前方部2Aの前側面にはワイパーブレード5が備えられている。後方部2Bの下面は、支持部材3の上面後方部と接合されている。これによって前方部2Aは、ヒンジ2Cを回動軸として支持部材3に対して開閉可能となっている。
【0029】
繊維シート4は、支持部材3の下面及び前側面3A及び後側面3Bを被覆している。更に繊維シート4の後端部は、把持部材2における後方部2Bの背面に取り付けられたメカニカルファスナのフック部材8によって保持固定されている。繊維シート4の前端部は、支持部材3の上面における前方部にまで達している。繊維シート4のこのような巻き付け状態下に把持部材2の前方部2Aを閉じると、支持部材3の前側面3Aとワイパーブレード5の側面との間に繊維シート4が介在し且つ繊維シート4がワイパーブレード5の側面に密接するようになる。更に、繊維シート4の前端部が、支持部材3の上面と把持部材2の前方部2Aにおける下面との間に挟持固定される。
【0030】
本実施形態の清掃用具1によれば、先に説明した第1の実施形態の清掃用具が奏する効果に加えて、繊維シート4の着脱が一層容易になるという効果が奏される。
【0031】
図4に示す第3の実施形態の清掃用具1は、図3に示す第2の実施形態の清掃用具と類似している。両者が相違している点は把持部材2の形状である。具体的には、本実施形態における把持部材2は、前方部及び後方部の2部材に分かれておらず、可撓性を有する1部材から構成されている。そして、1部材から構成される把持部材2の後方部の下面が、支持部材3の上面後方部と接合されている。把持部材2の前方部は支持部材3と接合されていない。把持部材2は可撓性を有することから、把持部材2の前方部は、支持部材3に対して開閉可能となる。本実施形態の清掃用具1によれば、把持部材2の前方部を引き上げた状態下に繊維シート4の前端部を支持部材3の上面に載置し、次いで把持部材2の引き上げ状態を解除すれば自動的に繊維シート4の前方部が支持部材3と把持部材2とによってワンタッチで挟持固定される。従って本実施形態の清掃用具1は、第2の実施形態の清掃用具よりも一層容易に繊維シート4の着脱ができる。
【0032】
図5に示す第4の実施形態の清掃用具1はこれまでに説明してきた清掃用具と異なり、吸液部として繊維シートに代えてスポンジなどの多孔性吸液体9が用いられている。吸液体9には洗浄剤が含浸されている。吸液体9は扁平な直方体形であり、長辺側の前側面9Aが凸状に湾曲している。前側面9Aに密接してワイパーブレード5が配されている。ワイパーブレード5は、吸液体9における前側面9Aに対して凹形状となるように湾曲している。吸液体9及びワイパーブレード5は何れも直方体形をなす把持部材2の底面に取り付けられている(図5においては、理解の助けとするため、清掃用具1の上下が逆に描かれている)。
【0033】
本実施形態の清掃用具1によれば、ワイパーブレード5が吸液体9に対して凹形状となるように湾曲しているので、拭き取り操作の結果ワイパーブレード5によって掻き集められた水滴が、ワイパーブレード5における長手方向の中央に向かって集められるので、ガラス表面の液残りが一層効果的に防止される。
【0034】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記の各実施形態においては、清掃用具の拭き取り方向の一方にのみワイパーブレードが取り付けられていたが、これに代えて拭き取り方向の両方にワイパーブレードを取り付けてもよい。
【0035】
また第2の実施形態において、拭き取り方向の両方にワイパーブレードを取り付ける場合には、把持部材に2カ所のヒンジを設け、把持部材におけるワイパーブレードが取り付けられている各部を、ヒンジを回動軸として支持部材に対して開閉可能になしてもよい。第3の実施形態においても同様である。
【0036】
また前記の各実施形態の内容は相互に置換可能である。
【0037】
【実施例】
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。特に断らない限り「%」は「重量%」を意味する。
【0038】
〔実施例1〕
図4に示す清掃用具を製造した。把持部材としてポリエチレン発泡体(イオアック社製のP・Eライト、A−122F)を用いた。寸法は厚さ25mm×幅60mm×長さ140mmであった。把持部材の長辺側の前側面に、自動車用のワイパープレード(厚み10mm、長さ140mm)を接着した。後側面には、メカニカルファスナのフック部材を取り付けた。支持部材として、25%圧縮時の応力が12.5Nのポリウレタン発泡体(軟質ウレタンフォーム、イノアック社製のER−1)を用いた。寸法は厚さ10mm×幅50mm×長さ140mmであった。繊維シートとして、レーヨン繊維(1.5d×40mm)80%、ポリエチレンテレフタレート繊維(1.7d×44mm)20%からなるスパンレース不織布を用いた。坪量は70g/mであった。寸法は幅80mm×長さ140mmであった。また飽和吸水量は400gであった。繊維シートに洗浄剤を含浸させた。含浸量は250%であった。洗浄剤の処方は以下の通りであった。
【0039】
ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(界面活性剤):0.5%
モノエタノールアミン(アミン化合物):1.0%
プロピレングリコールモノメチルエーテル(溶剤):1.0%
アルキルベンゼンジメチルアンモニウムクロライド(防腐剤):0.02%
イオン交換水:バランス
【0040】
得られた清掃用具を用いて90mm×180mmの家庭用窓ガラスを清掃したところ、汚れ落ちが良好であり、拭きスジが残らなかった。また汚液の流れ落ちに起因する窓枠の汚れもなかった。更に使用後は、繊維シートを廃棄するだけの作業で直ちに収納可能となった。
【0041】
〔実施例2〕
繊維シートとして、レーヨン繊維(1.5d×40mm)50%、ポリエチレン/ポリプロピレンの17分割繊維(2.0d×51mm)50%からなるスパンレース不織布を用いた。坪量は100g/mであった。飽和吸水量は500gであった。繊維シートに洗浄剤を含浸させた。含浸量は200%であった。洗浄剤の処方は以下の通りであった。
【0042】
ドデシルグルコシド(縮合度:1.4、界面活性剤):0.2%
プロピレングリコール(溶剤):5.0%
アルキルベンゼンジメチルアンモニウムクロライド(防腐剤):0.01%
イオン交換水:バランス
【0043】
得られた清掃用具を用いて90mm×180mmの家庭用窓ガラスを清掃したところ、汚れ落ちが良好であり、拭きスジが残らなかった。また汚液の流れ落ちに起因する窓枠の汚れもなかった。更に使用後は、繊維シートを廃棄するだけの作業で直ちに収納可能となった。
【0044】
〔比較例1〕
ワイパーブレードを取り付けなかった以外は実施例1と同様にして清掃用具を得た。得られた清掃用具を用いて90mm×180mmの家庭用窓ガラスを清掃したところ、ガラス表面に拭きスジが残り、仕上がりが悪かった。
【0045】
〔比較例2〕
ワイパーブレードと繊維シートとの距離を10mmあけた以外は実施例1と同様にして清掃用具を得た。得られた清掃用具を用いて90mm×180mmの家庭用窓ガラスを清掃したところ、汚液が下方に流れ落ちてしまい、窓枠が汚れてしまった。
【0046】
【発明の効果】
本発明の清掃用具によれば、ガラス等の表面に放出された洗浄剤が下方に流れ落ちる前に吸液部に再吸収される。従って窓枠などの下部に汚液が溜まらず、窓枠などが過度に濡れたり汚れることが防止される。
また本発明の清掃用具によれば、拭き取り方向が上から下への一方向に限られず、下から上への方向や左右どちらの方向からも拭き取り操作を行うことができ、清掃操作の自由度が増す。
更に本発明の清掃用具によれば、清掃後のガラスなどの表面には拭きスジや繊維くずが残らない。
更に本発明の清掃用具によれば、任意の1方向への1回の拭き取り操作で、ガラスなど表面に付着した汚れを浮き上がらせて且つ浮き上がった汚れが洗浄剤と共に吸液部に吸収させることができる。その上、清掃後のガラスなど表面の仕上がりが良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃用具の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す清掃用具の縦断面図である。
【図3】本発明の清掃用具の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の清掃用具の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の清掃用具の第4の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 清掃用具
2 把持部材
3 支持部材
4 繊維シート
5 ワイパーブレード
6,7 リブ
8 メカニカルファスナのフック部材

Claims (6)

  1. 硬質表面に付着している水滴の掻き取りが可能なワイパーブレードと、該ワイパーブレードで掻き取られた水滴を即座に吸収可能な程度に該ワイパーブレードの側面に密接して配された吸液部とが、把持部材に取り付けられてなる硬質表面の清掃用具。
  2. 前記吸液部が繊維シートからなり、該繊維シートには洗浄剤が含浸されており、該洗浄剤は、該繊維シートから放出された該洗浄剤が再び該繊維シートに吸収され得る程度の含浸量で該繊維シートに含浸されている請求項1記載の清掃用具。
  3. 前記洗浄剤の含浸量が、前記繊維シートの飽和吸水量の5重量%以上80重量%未満である請求項2記載の清掃用具。
  4. 前記繊維シートが、前記把持部材に取り付けられる支持部材の表面に巻き付けられて、該支持部材と前記ワイパーブレードの側面との間に介在されており、且つ両者間に介在している該繊維シートが該ワイパーブレードから離れる方向に向かって更に延びて、該支持部材と該把持部材との間に挟持されている請求項2又は3記載の清掃用具。
  5. 前記繊維シートがレーヨンを含むスパンレース不織布からなる請求項2〜4の何れかに記載の清掃用具。
  6. 前記ワイパーブレードが、前記吸液部に対して凹形状となるように長手方向に湾曲している請求項1記載の清掃用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014046144A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Lec Inc 清掃具
KR101808098B1 (ko) * 2016-07-04 2017-12-13 (주)광진상사 오염 세정수의 흐름 방지구조를 갖는 양면 유리창 닦이
KR102189434B1 (ko) * 2020-06-17 2020-12-11 홍민 세척 도구
WO2022004973A1 (ko) * 2020-06-30 2022-01-06 홍민 세척 도구
JP7383302B2 (ja) 2021-03-05 2023-11-20 株式会社 エポックケミカル 払拭具

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