JP2000083884A - 払拭用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超極細繊維不織布を利用し、黒板、白板、建
造物の床、側壁、家具、調度品等粉塵や汚れを、水や洗
剤を使わず、又、傷を付けずに完全に取り除くことがで
きる払拭用具を提供する。 【解決手段】 一端に把手取り付け部２を設け、他端部
に、前方へ広がる形状で先端部に嵌合溝３を設けた用具
嵌着体１と、前記嵌合溝３に対応する嵌合凸部５と取付
板６からなる拭取材取付体４を、嵌合溝３に嵌合凸部５
を嵌合させることによって一体に構成し、前記取付板６
に所定の厚みを有するスポンジ材８を設け、このスポン
ジ材８の表面に超極細繊維からなる布材９を重設したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は超極細繊維からなる
布材を利用し、黒板や白板は勿論、建造物の床、側壁、
窓ガラス、家具、調度品等を、洗剤を使わずに汚れを完
全に落とし、しかも払拭物の面を傷付けずにきれいにす
ることができる払拭用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、室内の床面を掃除する用具として
箒、モップ、雑巾等があり、側壁、窓ガラス、室内調度
品、装飾品等の掃除には雑巾等の他にはたきを使用して
いた。又、黒板や白板は専用の払拭具（黒板拭、白板
拭）を使って字を消し、発生する粉を吸収していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これ等の掃除
用具には次のような欠点があった。 イ．床面の掃除用具である箒は、塵を掃き寄せるだけ
で、吸収するものではなく、塵取り等で収集しなければ
ならなかった。 ロ．モップや雑巾は水を浸透させるか、シリコンを浸透
させたものでないと塵埃を拭き取ることはできなかっ
た。 ハ．黒板拭や白板拭は、書いた字を完全に消すことはで
きないばかりでなく、発生する粉は殆ど吸収されず、落
下したり飛散するので衛生的に問題があった。 ニ．窓ガラスや室内調度品、装飾品等は水又は洗浄液を
浸した布を使用しないと汚れを取り除くことができなか
った。本発明は上記欠点を解消し、水や洗浄剤等を使わ
ずに床面、側壁、窓ガラス、室内調度品や装飾品、黒
板、白板等を、超極細繊維不織布を利用して手軽に確実
にきれいにできる払拭用具を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、一端に把手取付部２をを設け、他端部に、前
方へ広がる形状で先端部に嵌合溝３を設けた用具嵌着体
１と、前記嵌合溝３に対応する嵌合凸部５と取付板６か
らなる拭取材取付体４を、嵌合溝３に嵌合凸部５を嵌合
させることによって一体に構成し、前記取付板６に所定
の厚みを有するスポンジ材８を着脱自在に取り付け、こ
のスポンジ材８の表面に超極細繊維からなる布材９を重
設したものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図１は本発明の分解斜視図、図２は
本発明の斜視図、図３は本発明の側面図、図４は本発明
の使用状態を示した図である。符号１は前方へ広がるよ
うに形成されると共に下方へ緩やかな湾曲状に形成され
た合成樹脂材からなる横長板状の用具嵌着体で、前端部
に嵌合溝３が設けられ、後端部にパイプ状の把手取付部
２が設けられている。把手取付部２のパイプの部分には
図２に示したように把手１０が取り付けられるようにな
っている。４は方形板状の取付板６と後面中央部に横長
に設けられた嵌合凸部５で構成された合成樹脂材からな
る拭取材取付体で、嵌合凸部５を前記用具嵌着体１の嵌
合溝３に嵌着させることによって用具嵌着体と一体に形
成される。取付板６は図３に示したように上部と下部が
後方へ緩やかな湾曲状に折り曲げられているので、円滑
に合理的に拭き取り作業ができるようになっている。７
は前記拭取材取付体４の取付板６よりやや大型に形成さ
れたスポンジ材８とこのスポンジ材の表面に重設された
布材からなる拭取体で、このスポンジ材８は前記拭取材
取付体４の取付板６の前面に雄面ファスナ８ｂ、雌面ァ
スナ８ｂを介して着脱自在に取り付けられていて、拭き
取り面（例えば白黒板の面）に傷をつけないようにする
と共に拭き取った粉や塵を吸収するようになっている。
９は前記スポンジ材の表面に接着剤等の接着手段によっ
て取り付けられた超極細繊維からなる布材で、この超極
細繊維の特殊な性質によって落ちにくい粉末や汚れを完
全に拭き取ることができる。上記のように構成された本
発明を実際に使用する場合は、把手取付部２に把手１０
を取り付けた後、把手１０を握り、拭取体７の布材９の
面を黒板や白板、ガラス面、床面等に当て、軽く押圧し
た状態で前後左右に動かしながら汚れを拭き取る。汚れ
た拭取体７は取り外し、そのまま水で洗って汚れを落と
し、落ちにくい汚れは洗剤を使って取り除けば繰り返し
使用することができる。

【０００６】

【発明の効果】上記のように構成した本発明には次のよ
うな効果がある。 ａ．用具嵌着体及び拭取材取付体は合成樹脂等の軽量材
でできているので、幼児でも高齢者でも手軽に使用でき
る。 ｂ．拭き取る際に発生する粉末や粉塵は、超極細繊維か
らなる布材によって拭き取られ、塗料以外の付着した汚
れも完全に拭き取ることがでてきる。 ｃ．拭き取る際に超極細繊維からなる布材に静電気が発
生するので粉末や粉塵は超極細繊維に吸着されるので飛
散することは全くない。 ｄ．粉末や粉塵が付着して汚れがひどくなった布材は水
洗いをすることによって簡単に取り除くことができる。 ｅ．水洗いする場合、払拭用具全体を水の中に入れて洗
うことができ、落ちにくい汚れは洗剤を使っても支障は
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解斜視図である。

【図２】本発明の斜視図である。

【図３】図２におけるＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。

【図４】本発明の使用状態を示した図である。

【符号の説明】

１ 用具嵌着体 ２ 把手取付部 ３ 嵌着溝 ４ 拭取り財取付体 ５ 嵌合凸部 ６ 取付板 ７ 拭取体 ８ スポンジ材 ８ａ 雄面ファスナ ８ｂ 雌面ファスナ ９ 布材 １０ 把手

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に把手取付部を設け他端部に、嵌合
   溝を設けた用具嵌着体と、前記嵌合溝に対応する嵌合凸
   部と取付板からなる拭取材取付体を、嵌合溝に嵌合凸部
   を嵌合させることによって一体に構成し、前記取付板の
   表面にスポンジ材を着脱自在に取り付け、スポンジ材の
   表面に超極細繊維からなる布材を重設したことを特徴と
   する払拭用具。