JP2007250473A - ゲル状組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、液漏れがなく、かつイオン電導度の高い電解液を提供することである。
【解決手段】イオン性液体(A)及び金属塩(B)を必須成分とするゲル状組成物、好ましくは金属塩(B)がアルカリ金属塩(B1)、さらに好ましくはアルカリ金属塩(B1)がナトリウム塩(B11)であるゲル状組成物を電解液に使用する。該イオン性液体(A)はイミダゾリウム塩(A1)、イミダゾリニウム塩(A2)、ピリミジニウム塩(A3)からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明はイオン性液体と金属塩からなるゲル状組成物、およびそれを用いた電解液に関する。
電気二重層コンデンサ、リチウムイオン二次電池、アルミ電解コンデンサなどの電気化学的デバイスは、携帯電話やノートパソコンなど広く民生用電気機器に用いられている。
このうち、電気二重層コンデンサ用の電解液としては、耐電圧に優れている有機電解液が多く用いられている。しかしながら液状の電解液が使用されているため、液漏れによる劣化故障を起こすことがあり、安全性、信頼性に問題があった。近年、このような液漏れを低減するために固体電解質を使用することが提案されている。フッ化ビニリデン/フッ化プロピレン共重合体などをマトリックスとし、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩、アミジン塩を溶質とする有機系溶質を含むポリマー電解質を有する電気二重層キャパシタが記載されている。(例えば特許文献1)しかしながら高分子電解質であるために、有機電解液と比較しイオン電導度が低く、瞬発的な大電流放電を必要とする用途には適していない。
また、リチウムイオン二次電池用の電解液についても上記と同様な問題点がある。 (例えば特許文献2)
特開平11−306858 特開平2002−216845
本発明の課題は、液漏れがなく、かつ電導度の高い電解液を提供することである。
本発明は、イオン性液体(A)及び金属塩(B)を必須成分とするゲル状組成物、該ゲル状組成物を用いたゲル状電解液、及び該ゲル状電解液を用いた電気化学素子である。
本発明のゲル状組成物を用いたゲル状電解液は、液漏れがなく、かつ電導度が高い。
本発明のゲル状組成物は、イオン性液体(A)及び金属塩(B)を必須成分とする。(A)と(B)の割合は、(A)と(B)の合計モル数に対して、(B)のモル数が好ましくは1〜30mol%、さらに好ましくは2〜20mol%、特に好ましくは3〜10mol%である。ゲル化の観点から(B)の割合は1mol%以上が好ましく、低温特性の観点から30mol%以下が好ましい。
イオン性液体(A)について説明する。イオン性液体(A)は、100℃以下、好ましくは50℃以下、さらに好ましくは20℃以下においても液体として存在する塩であり、カチオン成分とアニオン成分からなる。カチオン成分として好ましいものは、以下のような含窒素環状化合物の4級塩があげられる。
(1)イミダゾリウムカチオン(A1)(下記一般式(4)で表されるカチオン)
17〜R21は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基である。
(A1)の具体例としては、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジエチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリウム、1,1−ジメチルイミダゾリウム、1,1,2−トリメチルイミダゾリウム、1,1,2,4−テトラメチルイミダゾリウム及び1,1,2,5−テトラメチルイミダゾリウム等がある。
(2)イミダゾリニウムカチオン(A2)(下記一般式(5)で表されるカチオン)
22〜R26は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A2)の具体例としては、1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム及び1,2,3−トリエチルイミダゾリニウム等がある。
(3)ピリミジニウムカチオン(A3)(下記一般式(6)で表されるカチオン)
27〜R32は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A3)の具体例としては、1,3−ジメチルピリミジニウム、1−エチル−3−メチルピリミジニウム、1,3−ジエチルピリミジニウム、1,2,3−トリメチルピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチルピリミジニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルピリミジニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルピリミジニウム及び1−メチル−2,3,4−トリエチルピリミジニウム等がある。
(4)ピリジニウムカチオン(A4)(下記一般式(7)で表されるカチオン)
33〜R38は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A4)の具体例としては、N−メチルピリジニウムカチオン、N−エチルピリジニウムカチオン、1,2−ジメチルピリジニウムカチオン及び1,3−ジメチルピリジニウムカチオン等がある。
(5)ピリダジニウムカチオン(A5)(下記一般式(8)で表されるカチオン)
39〜R44は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A5)の具体例としては、1、2−ジメチルピリダジニウム、1、2、3−トリメチルピリダジニウム、1、2、4−トリメチルピリダジニウム、1−エチル−2−メチルピリダジニウム及び1−エチル−2、3−ジメチルピリダジニウム等がある。
(6)ピラジニウムカチオン(A6)(下記一般式(9)で表されるカチオン)
45〜R50は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A6)の具体例としては、1,4−ジメチルピラジニウム、1,2,4−トリメチルピリジニウム及び1,2,3,4−トリメチルピリジニウム等がある。
(7)ピラゾリウムカチオン(A7)(下記一般式(10)で表されるカチオン)
51〜R55は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。
(A7)の具体例としては、1、2−ジメチルピラゾリウム、1、2、3−ジメチルピラゾリウム、1、2、4−ジメチルピラゾリウム、1、2、3,4−ジメチルピラゾリウム及び1−エチル−2−メチルピラゾリウム等がある。
これらのうち、さらに好ましくは、イミダゾリウムカチオン、イミダゾリニウムカチオン、ピリミジニウムカチオンであり、特に好ましくは、イミダゾリウムカチオンである。
以下に最も好ましいカチオンの具体例を示す。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン等。
上記、イオン性液体(A)のアニオン成分としては以下のアニオンが挙げられる。
PF 、BF 、AsF 、F、Cl、PCl 、BCl 、AsCl 、SbCl 、TaCl 、NbCl 、PBr 、BBr 、AsBr 、AlBr 、TaBr 、NbBr 、PCl 、SbF 、AlF 、ClO 、AlCl 、TaF 、NbF 、SiF 、CN、F(HF) 、N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO 、RfCO2 (Rfは炭素数1〜6のフルオロアルキル基)、(当該式中、nは1以上4以下の数値を表す)が好ましく、さらに好ましくは、PF 、BF 又はN(RfSO で表される対アニオン、特に好ましくはPF 又はBF で表される対アニオン、最も好ましくはBF で表される対アニオンである。 N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO 又はRfCO2 で表されるアニオンに含まれるRfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル及びノナフルオロブチルなどが挙げられる。
イオン性液体(A)として好ましいものを例示すると、以下のイオン性液体が挙げられる。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスホネート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルサルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネート等が挙げられるが、これらに限定されない。なお、これらのうち、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートが特に好ましい。
金属塩(B)としては、アルカリ金属塩(B1)、アルカリ土類金属塩、遷移金属塩が挙げられる。これらのなかで、アルカリ金属塩(B1)が好ましい。
アルカリ金属塩(B1)としては、カチオン成分はナトリウムカチオン、カリウムカチオンが挙げられ、アニオン成分は以下のアニオンが挙げられる。
PF 、BF 、 PF 、BF 、AsF 、F、Cl、PCl 、BCl 、AsCl 、SbCl 、TaCl 、NbCl 、PBr 、BBr 、AsBr 、AlBr 、TaBr 、NbBr 、PCl 、SbF 、AlF 、ClO 、AlCl 、TaF 、NbF 、SiF 、CN、F(HF) 、N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO 、RfCO2 (Rfは炭素数1〜6のフルオロアルキル基)、(当該式中、nは1以上4以下の数値を表す)が好ましく、さらに好ましくは、PF 、BF 又はN(RfSO で表される対アニオン、特に好ましくはPF 又はBF で表される対アニオン、最も好ましくはBF で表される対アニオンである。 N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO 又はRfCO2 で表されるアニオンに含まれるRfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基を表し、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル及びノナフルオロブチルなどが挙げられる。
これらの中で好ましくはナトリウム塩であり、さらに好ましくは、ナトリウムテトラフルオロボレート[(NaBF)]、ナトリウムヘキサフルオロホスホネート[(NaPF)]である。
本発明のゲル状組成物はイオン性液体(A)及び金属塩(B)を必須成分とするが、さらに任意成分として、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジエチルカーボネートなどの有機溶媒を含有していてもよい。これらの溶媒を添加することにより、さらに電導度を向上することができる。これらの溶媒の割合は、(A)と(B)と溶媒の合計重量に対して、溶媒の重量が好ましくは50wt%以下、さらに好ましくは30wt%以下、特に好ましくは20wt%以下である。これらの溶媒を50wt%以上入れるとゲル状を保てなくなる。
本発明のゲル状組成物の製造方法としては、特に限定されるものではない。
例えば、イオン性液体(A)中に金属塩(B)を入れ、又は、金属塩(B)にイオン性液体(A)を入れ、又はイオン性液体(A)と金属塩(B)を同時に加え、攪拌し、溶解させることにより得られる。攪拌時間は例えば10分〜2時間、温度は例えば5℃〜40℃で攪拌することによって得られる。
本発明のゲル状組成物の用途としては、ゲル状電解液、燃料電池用等のプロトン伝導媒体等が挙げられる。
本発明のゲル状組成物を用いたゲル状電解液は、液漏れがなく、かつイオン電導度が高いという効果を有する。
本発明のゲル状電解液は、電気化学素子の電解液として使用することができる。電気化学素子としてはリチウムイオン電池用ゲル状電解液、電気二重層コンデンサ、電解コンデンサ、色素増感太陽電池等が挙げられる。
実施例
次に本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例の中で、部は重量部を示す。
実施例1
ガラス製容器に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(A−1)を100部仕込んだ。次にナトリウムテトラフルオロボレート(B−1)を2.8部を混入し、25℃で1時間攪拌すると、本発明のゲル状組成物(G−1)ができた。このゲル状組成物の30℃での電導度(以下に測定方法を示した。)は、15.4mS/cmであった。
実施例2
ガラス製容器に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(A−2)を100部仕込んだ。次にナトリウムテトラフルオロボレート(B−2)を5.6部を混入し、25℃で1時間攪拌すると、本発明のゲル状組成物(G−2)ができた。このゲル状組成物の30℃での電導度は、15.1mS/cmであった。
実施例3
ガラス製容器に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(A−3)100部を仕込んだ。次にナトリウムテトラフルオロボレート(B−3)を2.8部とプロピレンカーボネート20部を混入し、1時間攪拌すると、本発明のゲル状組成物(G−3)ができた。このゲル状組成物の30℃での電導度は、16.2mS/cmであった。
比較例1
単独では固状であるテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート173部をプロピレンカーボネートに均一溶解し全体を1リットルとし電解液の調整を行った。この電解液(G−1’)の30℃での電導度は15.1mS/cmであった。
比較例2
単独では固状であるトリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレート189部をプロピレンカーボネートに均一溶解し全体を1リットルとし電解液の調整を行った。この電解液(G−2’)の30℃での電導度は15.0mS/cmであった。
比較例3
ポリフッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンの共重合体に1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートとプロピレンカーボネートを重量比で3:7:10になるように調整したこのゲル状電解液(G−3’)の30℃での電導度は2.5mS/cmであった。
<電導度の測定方法>
得られた電解液を交流インピーダンス法(3kHz)により30℃での電導度を読み取った。
表1に電導度の測定結果を示した。
本発明のゲル状組成物(G−1)〜(G−3)、比較のゲル状組成物(G−1’)〜(G−3’)をゲル状電解液、又は電解液として用いて、以下のように電気化学素子を作成した。これを用いて、液漏れ試験(以下に測定方法を示した。)を行ない、表1に試験結果を示した。
<電気化学素子の作成方法>
電気化学素子の作成方法について、リチウムイオン電池いついて詳細に説明するが、電気二重層コンデンサ、電解コンデンサ、色素増感太陽電池についても従来知られている作成方法で作成できる。リチウムイオン電池には、負極には炭素材料(グラファイト)を用い、正極には、LiCoOに導電剤としてアセチレンブラック及び結着剤としてポリフッ化ビニリデン粉末を混合し加圧成形して作成したものを用いた。セパレータにはポリプロピレン製多孔質膜を用いた。ホウフッ化リチウムを溶かし込んだ実施例1〜3、比較例1〜3のゲル状電解液、又は電解液を注入した。
<液漏れ試験の試験方法>
上記のように作成したリチウムイオン電池を上限電圧4.2Vに設定し1mAで10時間定電流、定電圧充電し、続いて1mAの低電流で終止電圧を3.0Vまで放電し、これを充放電の1サイクルとして、このような充放電を100サイクル数繰り返した。このとき、意図的に電池上部に穴をあけ液漏れの有無を目視により観察した。
表1に示すように、本発明の実施例1〜3のゲル状電解液は、比較例1、2のような通常の電解液と同等のイオン電導度を示し、かつ液漏れ性がないことから安全な電気化学素子を提供できる。
本発明のゲル状組成物を用いたゲル状電解液は、リチウムイオン電池用ゲル状電解液、電気二重層コンデンサ、電解コンデンサ、色素増感太陽電池等に適用できるほか、燃料電池用等のプロトン伝導媒体にも適用できる。

Claims (8)

  1. イオン性液体(A)及び金属塩(B)を必須成分とするゲル状組成物。
  2. 金属塩(B)がアルカリ金属塩(B1)である請求項1に記載のゲル状組成物。
  3. アルカリ金属塩(B1)がナトリウム塩(B11)である請求項2に記載のゲル状組成物。
  4. イオン性液体(A)が一般式(1)で表されるイミダゾリウム塩(A1)、一般式(2)で表されるイミダゾリニウム塩(A2)、一般式(3)で表されるピリミジニウム塩(A3)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
    [式(1)〜(3)のR〜R16は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。X−は対アニオンを示す。]
  5. イオン性液体(A)が1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートであり、金属塩(B)がナトリウムテトラフルオロボレートである請求項1〜4のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  6. さらに有機溶媒を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のゲル状組成物を用いたゲル状電解液。
  8. 請求項7に記載のゲル状電解液を用いることを特徴とする電気化学素子。
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