JP2009123789A - 電気二重層キャパシタ用電解液及び電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ用電解液及び電気二重層キャパシタ Download PDF

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一美 千葉
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Abstract

【課題】高耐電圧、高耐久性を有し、高耐熱でありかつ低温でも凝固せず広範なキャパシタ動作温度特性を持つ電気二重層キャパシタ用電解液及び該電解質を用いた電気二重層キャパシタを提供すること。
【解決手段】下記一般式[1]で表される電解質塩、好ましくはイミダゾリウム系カチオンのテトラフルオロホウ酸塩を、スルホラン化合物と鎖状スルホンとの混合溶媒に溶解させてなることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電解液及び該電解液を使用してなる電気二重層キャパシタ。
【化1】
Figure 2009123789

【選択図】なし

Description

本発明は、電気二重層キャパシタ用電解液及び電気二重層キャパシタに関する。
電気二重層キャパシタは、分極性電極と電解液との界面に形成される電気二重層を利用した電荷蓄積デバイスである。
電気二重層キャパシタに用いられる電解液は、充電時に電極である活性炭と反応しないように電気化学的に安定であることが要求されるほか、広範な温度範囲において液体であることが要求される。
従来、電気二重層キャパシタ用電解液としては、特に電導度を考慮し、プロピレンカーボネート(以下、「PC」と略記する。)中に、テトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニウム(以下、「TEA−BF」と略記する。)に代表される第四級アンモニウム塩からなる電解質を溶解させたものが一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、PC溶媒は、例えば2.7V充電時には70℃超で電極活性炭と反応してしまうことが多く、該電解液を用いて作製した電気二重層キャパシタは、耐熱性において60〜70℃付近が限界であるという欠点があった。
一方、スルホラン化合物等のスルホン類は、耐熱性が高く、該溶媒に電解質を溶解させた電解液は、2.7V充電時にて80℃程度の耐熱性を有するとともに、60℃程度であれば3.0V以上の耐電圧を有することが期待されているが、スルホランは融点が28℃、融点が低いメチルスルホランでも6℃と、該電解液は低温領域で凝固し、電気二重層キャパシタが使用不能となるという欠点があった(特許文献2)。
また、低温でのキャパシタの動作を可能とするために、スルホラン化合物に粘度の低い鎖状カーボネートを混合することが提案されているが、鎖状カーボネートは電解質である第四級アンモニウム塩を溶解しにくく、鎖状カーボネートが貧溶媒として振る舞うために該電解液の電導度が非常に低く、実用的な内部抵抗を有するキャパシタが作製できないという問題点があった(特許文献3)。
さらに、一般的に電気二重層キャパシタ用電解液の電解質として使用されるテトラフルオロホウ酸トリエチルメチルアンモニウム(以下、「TEMA−BF」と略記する。)及びTEA−BFは、経時劣化によって強アルカリを発生することでキャパシタの構成部材を腐食するという問題点があった。
特開2000−114105号公報 特開平06−275468号公報 特開平08−306591号公報
本発明の目的は、高耐電圧及び高い耐久性と実用的な電導度を持ち、高耐熱かつ低温においても凝固を起こさず、広範な温度域で使用しうる電気二重層キャパシタ用電解液と、該電解液を用いて作製されてなる電気二重層キャパシタを提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、スルホラン化合物及び鎖状スルホンからなる混合溶媒に、テトラフルオロホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(以下、「EMI−BF」と略記する。)およびテトラフルオロホウ酸1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム(以下、「EDMI−BF」と略記する。)に代表されるイミダゾリウム系電解質塩を溶解させた電解液が、高い耐久性を持ち、広範な温度範囲において凝固を起こさないことを見いだし、本発明を完成するに至った。
従って本発明は以下(1)〜(7)に示すものである。
(1)下記一般式[1]で表される電解質塩を、スルホラン化合物と鎖状スルホンとの混合溶媒に溶解させてなることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電解液。
Figure 2009123789
(式中、R及びRは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。R〜Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。Aは対アニオンを示す。)
(2)一般式[1]中、R及びRが水素原子、メチル基又はエチル基であってそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、R、R及びRが水素原子、メチル基又はエチル基であって、それぞれ同一であっても異なっていてもよい前記(1)に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
(3)一般式[1]中、Rがメチル基である前記(1)又は(2)に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
(4)対アニオンAが、PF 、BF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO (Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基)、F、ClO 、AlF 、AlCl 、TaF 、NbF 、SiF 、CN、又はF(HF)n(nは1〜4の数を表す。)で示されるアニオンである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
(5)電解質塩が、下式[2]で表される電解質塩であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
Figure 2009123789
(6)前記混合溶媒において、スルホラン化合物及び鎖状スルホンの容量混合比率が70:30乃至90:10であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
(7)前記(1)〜(6)のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液を使用してなることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
本発明の電気二重層キャパシタ用電解液は、スルホラン化合物及び鎖状スルホンの混合溶媒中に、テトラフルオロホウ酸イミダゾリウム型第四級アンモニウムを電解質として溶解させてなり、該電解液は、高い耐久性と実用的な電導度を示し、広範な温度範囲で凝固を起こさない。特に、スルホラン化合物容量混合比率が70ないし90、鎖状スルホン容量混合比率が10ないし30である電解液は、より動作温度特性、電導度および耐久性に優れている。
また、本発明の電解液を用いて作製した電気二重層キャパシタは、高温で長時間の負荷試験においても容量低下率及び内部抵抗変化率が僅かであり、高い耐久性と低い内部抵抗を有し、広範な温度範囲において有効に動作する。
本発明の電気二重層キャパシタ用電解液について以下に詳細に説明する。
本発明の電気二重層キャパシタ用電解液の特徴は、スルホラン化合物及び鎖状スルホンの混合溶媒中に電解質塩としてイミダゾリウム系電解質塩を溶解させたものである。
前記スルホラン化合物としては、スルホラン骨格を有する化合物が挙げられ、好ましくは、スルホラン(融点:28℃)(以下、「SL」と略記する。)および3−メチルスルホラン(融点:6℃)が単独で、または混合して使用できる。
混合溶媒中の鎖状スルホンの種類としては特に限定されないが、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、ジエチルスルホン、プロピルメチルスルホン、イソプロピルメチルスルホン、プロピルエチルスルホン、イソプロピルエチルスルホン、ジプロピルスルホン、ジイソプロピルスルホン等のうち1種または2種以上の混合物が挙げられ、特にジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、イソプロピルメチルスルホンが耐久性の面で好適である。
混合溶媒中のスルホラン化合物及び鎖状スルホンの混合比率は、スルホラン化合物の容量混合比率が70ないし90、鎖状スルホンの容量混合比率が10ないし30であることが望ましく、更に望ましくはスルホラン化合物が80、鎖状スルホンが20の場合であり、スルホラン化合物が90超、鎖状スルホンが10未満では、添加効果が小さく、また、スルホラン化合物が70未満、鎖状スルホンが30超では、低温にて鎖状スルホンが電解液中に析出して電気二重層キャパシタ特性が悪化し、不都合である。
また、スルホラン化合物と鎖状スルホンのほかに、電解液および電気二重層キャパシタの耐久性及び/または電導度を悪化させない範囲において、他の溶媒または添加剤を加えることができる。
前記イミダゾリウム系電解質塩としては、下記一般式[1]で示される電解質塩であることが好ましい。
Figure 2009123789
上式中、R及びRは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。R〜Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。Aは対アニオンを示す。
上記R及びRとして好ましくは水素原子、メチル基又はエチル基が挙げられ、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、また、R、R及びRとして好ましくは水素原子、メチル基又はエチル基が挙げられ、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
前記対アニオンAとしては特に制限がないが、溶解性の面から好ましくはPF 、BF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO (Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基)、F、ClO 、AlF 、AlCl 、TaF 、NbF 、SiF 、CN、又はF(HF)n(nは1〜4の数を表す。)で示されるアニオンが挙げられる。導電性及び耐久性の面から、BF4が好ましい。
以上説明した電解質塩の中で最も好ましいものは下式[2]で示されるテトラフルオロホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム塩(以下、「EMI−BF」と略記する。)及び/又はテトラフルオロホウ酸1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム塩(以下、「EDMI−BF」と略記する。)である。
Figure 2009123789
上記のテトラフルオロホウ酸イミダゾリウム型第四級アンモニウムは、経時劣化によって強アルカリを発生することなく高い安定性と実用的な電導度をもたらすため、実用的な高耐圧型の電解液を調製することが可能であり、かつ得られた電解液は、高耐熱かつ広範な温度範囲で凝固せずに使用されることができる。
上記電解液のイミダゾリウム系電解質塩の濃度は、0.5mol/L超、3.0mol/L以下、好ましくは、0.7mol/L超、2.0mol/L以下である。0.5mol/L以下では、電導度が不足し不都合であり、また、3.0mol/L超では、低温特性が著しく低下するとともに、経済性に劣り不都合である。
次いで本発明の電解液を使用してなる電気二重層キャパシタについて説明する。
本発明の電気二重層キャパシタは、セパレータを挟み込んだ分極性電極に、駆動用電解液となる本発明の電解液を含浸させた後、ステンレス等の外装ケースに収容させて作製される。
上記分極性電極としては、活性炭粉末、活性炭繊維等の炭素材料や貴金属酸化物材料、あるいは導電性高分子材料等が用いられるが、炭素材料が安価で好ましい。また、セパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン系不織布など、公知の素材からなるセパレータを用いることができる。
本発明の電気二重層キャパシタは、フィルム型、コイン型、円筒型、箱形などの形状に作製することができ、特に限定されない。
以下、実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。なお、本発明は実施例によりなんら限定されない。
実施例1
SL及びジメチルスルホン(以下、「DMS」と略記する。)の容量混合比率がそれぞれ80、20である混合溶媒に、電解質であるEMI−BFを溶解させて、濃度1.0mol/Lの電気二重層キャパシタ用電解液を調製し、その電導度を表1に示す。
別に、分極性電極として、活性炭粉末(粒径20μm、比表面積2,000m/g)90質量%とポリテトラフルオロエチレン粉末10質量%とをロールで混練、圧延して厚さ0.4mmのシートを作製した。このシートを、直径13mmφに打ち抜いて、円板状電極を作製した。
円板状電極2枚に、ポリプロピレン製セパレータを挟み込み、先に調製した電解液を真空含浸させた後、ステンレス製外装ケースに収容して、定格電圧3.5V、静電容量1.5Fのコイン型電気二重層キャパシタを完成した。
完成したキャパシタに、温度70℃の恒温槽中、電圧3.5Vを1,000時間印加させて長期信頼性試験を行った。初期及び1000時間後の静電容量値と静電容量の変化率(%)及び内部抵抗値と内部抵抗値の変化率(%)を表1に示す。なお、キャパシタの静電容量は電圧3.5Vで1時間充電後、1mAで放電したときの電圧勾配から求め、表中の値は、サンプル15個の測定値の平均値である。
同様の試験を、温度25℃、0℃、−10℃、−20℃、−30℃の恒温槽中でもそれぞれ行い、それぞれの温度での静電容量値と内部抵抗値を表2に示す。
実施例2
実施例1において、電解質にEDMI−BFを用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
実施例3
実施例1において、SL及びDMSの容量混合比率をそれぞれ75、25とした以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示す。
実施例4
実施例3において、電解質にEDMI−BFを用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示す。
実施例5
実施例3において、SL及びDMSの容量混合比率をそれぞれ85、15とした以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示す。
実施例6
実施例5において、電解質にEDMI−BFを用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示す。
実施例7
実施例1において、鎖状スルホンにイソプロピルメチルスルホン(以下、「IMS」と略記。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
実施例8
実施例2において、鎖状スルホンにイソプロピルメチルスルホン(以下、「IMS」と略記。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
実施例9
実施例1において、鎖状スルホンにエチルメチルスルホン(以下、「EMS」と略記。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
実施例10
実施例2において、鎖状スルホンにエチルメチルスルホン(以下、「EMS」と略記。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
比較例1
実施例1において、電解質にTEA−BFを用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示した。
比較例2
実施例1において、電解質にTEMA−BFを用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果を表1に示した。
比較例3
実施例1において、電解液にEMI−BFの純SL溶液(以下、「EMI−BF4/SLと略記」。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
比較例4
実施例1において、電解液にEMI−BFのPC溶液(以下、「EMI−BF4/PCと略記」。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
比較例5
実施例1において、電解液にEMI−BFのPCと鎖状カーボネートであるエチルメチルカーボネート溶液(以下、「EMI−BF/PC+EMCと略記」。)を用いた以外は同様にして電気二重層キャパシタ用電解液を得、電導度測定及び長期信頼性試験を行った結果と温度特性をそれぞれ表1と表2に示す。
Figure 2009123789
Figure 2009123789
表1から、一般式[1]で表されるイミダゾリウム型第四級アンモニウムテトラフルオロボレートをSL及び鎖状スルホンの混合溶媒に溶解させて作製した電解液においてのみ、3.5V条件下にて高い耐久性を示した。
表2から、従来のPC溶媒系電解液、直鎖カーボネートとSLの混合溶媒系電解液、一般式[1]で表されるイミダゾリウム型第四級アンモニウムテトラフルオロボレートをSL及び鎖状スルホンの混合溶媒に溶解させて作製した電解液において、広範な温度範囲において凝固を起こさずにキャパシタ特性を発現できた。
よって、実施例1乃至10の、イミダゾリウム型第四級アンモニウムテトラフルオロボレートをSLと鎖状スルホンの混合溶媒に溶解させた電解液は極めて耐久性が高いとともに、広範な温度範囲で使用することができ、その結果、作製した電気二重層キャパシタの耐圧性が広範な温度範囲において向上することが確認できた。
本発明のイミダゾリウム型第四級アンモニウムテトラフルオロボレートをSLと鎖状スルホンの混合溶媒に溶解させた電解液を用いることにより、電気二重層キャパシタの耐圧性を向上させながら広範な温度範囲で使用することが可能になり、該電解液を用いて作製されてなることを特徴とする電気二重層キャパシタは、小型電子機器から大型自動車用途まで、広範な産業分野においての使用が可能である。

Claims (7)

  1. 下記一般式[1]で表される電解質塩を、スルホラン化合物と鎖状スルホンとの混合溶媒に溶解させてなることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電解液。
    Figure 2009123789
    (式中、R及びRは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。R〜Rは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。Aは対アニオンを示す。)
  2. 一般式[1]中、R及びRが水素原子、メチル基又はエチル基であってそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、R、R及びRが水素原子、メチル基又はエチル基であって、それぞれ同一であっても異なっていてもよい請求項1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
  3. 一般式[1]中、Rがメチル基である請求項1又は2に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
  4. 対アニオンAが、PF 、BF 、AsF 、SbF 、N(RfSO 、C(RfSO 、RfSO (Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基)、F、ClO 、AlF 、AlCl 、TaF 、NbF 、SiF 、CN、又はF(HF)n(nは1〜4の数を表す。)で示されるアニオンである請求項1〜3のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
  5. 電解質塩が、下式[2]で表される電解質塩であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
    Figure 2009123789
  6. 前記混合溶媒において、スルホラン化合物及び鎖状スルホンの容量混合比率が70:30乃至90:10であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液を使用してなることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
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